JPH058328A - 記録媒体用収納ケースの製造方法 - Google Patents

記録媒体用収納ケースの製造方法

Info

Publication number
JPH058328A
JPH058328A JP3185152A JP18515291A JPH058328A JP H058328 A JPH058328 A JP H058328A JP 3185152 A JP3185152 A JP 3185152A JP 18515291 A JP18515291 A JP 18515291A JP H058328 A JPH058328 A JP H058328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
ruled line
blade
storage case
flat plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3185152A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Azuma
修二 東
Tatsuo Fujii
達夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP3185152A priority Critical patent/JPH058328A/ja
Publication of JPH058328A publication Critical patent/JPH058328A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材板の反りを防止し、どちら側へも折り曲
げ可能にして、折り曲げ時の反発を小さくする。 【構成】プラスチック製平板28から素材板を製作する
際、打ち抜いて輪郭線を形成すると同時に、加熱せずに
切り込みを施すことにより、折曲用罫線を形成する。そ
の際、定盤30の上に突条32を設けて実施する。この
ため、プラスチック製平板28に発生する変形の均衡が
とれる。しかも、突条32を罫線刃26と相対する位置
に設けると、プラスチック製平板28の両面の同一位置
に、一工程でそれぞれ所要の深さの切り込み溝36、3
8を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセット、フロッ
ピーディスク等のプラスチック材を用いた記録媒体用収
納ケースの製造方法、特に素材板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ、ビデオ等のテープカ
セットはプラスチック、紙等のケースに収納して保護し
ている。磁気テープ等の記録媒体は表面に塵埃が付いた
り、表面を傷つけたりすると記録が喪失し、誤記録、誤
表示等を行うようになる。それ故、収納ケースはテープ
カセットをその運搬や保存に対して保護し、消費者が購
入した後には、テープカセットを出し入れして使用に供
するため、更に作業性に対する配慮を行った構造となっ
ている。
【0003】このような収納ケースとして、例えばスリ
ーブ型収納ケースを組み立てる場合、通常は表面に印刷
を施した大きなプラスチック製平板から一度に収納ケー
スの素材板を多数枚打ち抜き、素材板毎に熱プレスによ
り筋押しを行った後、製缶機に投入し、折り曲げを行い
ながら、所定箇所を重畳、溶着して完成する。ところ
が、打ち抜き機により一度に多数枚打ち抜いても、その
後素材板毎に筋押しを行うのでは負担が大きく、作業効
率が劣って製品も高価なものになる。そこで、プラスチ
ック製平板に対して、打ち抜きと筋押しを同時に行うこ
とが一応考えられる。
【0004】ところが、筋押しを熱プレスにより行う
と、プラスチック材に熱を加え柔らかにして押圧するの
で、素材板の筋押し溝、反動溝の付近で、両方向へ伸び
が発生する。しかも、素材板は周囲を打ち抜き用の切断
刃等で規制されているため、その伸びを逃がす場所がな
い。この結果、筋押し箇所が歪み、寸法狂いが生じて、
冷却後にも変形が残るため、ケースがゆがんで、外観品
位が劣ったものになる。
【0005】そこで、本出願人は先に特願平2−316
662号として、プラスチック製平板から記録媒体用収
納ケースの展開図の形状に相当する素材板を製作する際
に、切断刃と罫線刃を設置した型を用い、その型と相対
する定盤上にプラスチック製平板を載せ、切断刃にて打
ち抜いて素材板の輪郭線を形成すると同時に、無加熱の
罫線刃にて平板の厚み方向に所要の深さの切り込みを施
して、素材板の折曲用罫線を形成するという工程を採用
する製造方法を提示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな抜き、切り込み型を用いても、素材板の下面にでき
る反動溝は浅く、上面の切り込み溝と同程度の深さは得
られない。しかも、切断刃や罫線刃により上方からプラ
スチック製平板に対して押圧力を加えるため、各刃先で
上面のみが強く下方に押し下げられることになり、プラ
スチック製平板には図7に示すような反りが発生する。
図中、10は抜き、切り込み型、12(12a、12
b)、14(14a、14b)はその所定箇所にそれぞ
れ設置した切断刃、罫線刃、16はプラスチック製平
板、17は定盤である。
【0007】打ち抜いた素材板は製缶機に投入し、自動
的に製缶するが、板材に反りがあれば詰まりや吸着ミス
を起こす等の不具合を発生させる原因になる。それ故、
反りを無くすために素材板に対し、手作業で適宜折り返
しを行い、所望の形になるように矯正を行っている。と
ころが、例えばポリプロピレン樹脂製平板の場合、0.
5mm程の厚みになると、永久歪みとなって、矯正して
も元の完全な平面にはなり難い。因みに、熱を加えて長
時間加圧矯正等をすれば可能性はあるが、効率的ではな
い。
【0008】又、製缶時には図8に示すように素材板1
8は反動溝20の側には折り曲げ易いが、切り込み溝2
2の側には折り曲げ難い。それ故、どちら側にも折り曲
げ易くするには、当然プラスチック製平板の両面にそれ
ぞれ切り込みを施さなければならないため、2工程が必
要となる。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、素材板の製作時にその板体に反
りが発生するのを防止できる記録媒体用収納ケースの製
造方法と、更に板体のどちら側へも折り曲げが可能で、
折り曲げ時の反発を少なくできる記録媒体用収納ケース
の製造方法とを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による記録媒体用収納ケースの製造方法では
プラスチック製平板28から記録媒体用収納ケース54
の展開図の形状に相当する素材板44を製作する際、切
断刃と罫線刃26を設置した型を用い、その型と相対す
る定盤30の上にプラスチック製平板28を載せ、切断
刃にて打ち抜いて素材板44の輪郭線46を形成すると
同時に、無加熱の罫線刃26にて平板28の厚み方向に
所要の深さの切り込みを施すことにより、素材板44の
折曲用罫線40を形成する。その際、定盤30の上には
突条32を設けておく。
【0011】更に、突条32は罫線刃26の先端と相対
する位置に設けると好ましくなる。
【0012】
【作用】上記のように構成し、定盤30の上に突条32
を設けておくと、型24に圧力を加えて、切断刃と罫線
刃26をプラスチック製平板28の一面に押圧した時、
その他面には突条32から反対方向に押圧力が作用す
る。このため、突条32の高さ(突出長)、長さ、位
置、先端形状等を選択すると、プラスチック製平板28
に発生する変形の均衡を取り、反りを解消することがで
きる。
【0013】そして、突条32を罫線刃26の先端と相
対する位置に設けると、一工程でプラスチック製平板2
8の同一位置に、その一面には罫線刃26で所要の深さ
の切り込みを施し、他面にも突条32で所要の深さの切
り込みを施すことができる。このため、どちら側へも折
り曲げが可能となり、折り曲げ時の反発も小さくなる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1は本発明を適用したテープカセット用
スリーブ型収納ケースの素材板製造機に備える抜き、切
り込み型に設置した罫線刃で、定盤上に載せたプラスチ
ック製平板に対して切り込みを行った状態を示す正面
図、図2はその切り込み後の分離状態を示す斜視図であ
る。図中、24は機械に装備した抜き、切り込み型、2
6はその所定箇所に設置した細長い直方体状の罫線刃、
28はポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート樹
脂等からなる大きなプラスチック製平板、30は抜き、
切り込み型24と相対する定盤である。
【0015】この罫線刃26は全体を薄くし、先端に大
きな曲面を設ける。なお、罫線刃の刃先部には種々の形
状のものを採用できる。例えば、刃先部の先端を平面に
し、又は小さな曲面にし、或いは鋭く突出させる。当
然、刃先部は鋭くする程切り込みが容易になるし、切り
込みの際に発生する両側への伸びも僅かとなり、その伸
びも刃先部を抜くと、元の状態に復帰し易い。更に、抜
き、切り込み型24には他の所定箇所に、先端が鋭角に
突出する打ち抜き用の切断刃(図示なし)を設置する。
【0016】定盤30は抜き、切り込みの際にプラスチ
ック製平板28を載せる台にするため、上面を平面にす
る。但し、罫線刃26の先端と相対する位置に突条32
を設ける。この突条32は先端に大きな曲面を備える等
して、罫線刃26の刃先部34と上下対称の形状にす
る。因みに、平板が紙の場合、筋押ししても元に戻るた
め、定盤に溝を設けて筋押し箇所の紙を反対側に突出さ
せる。
【0017】スリーブ型収納ケースの素材板を形成する
場合、先ず定盤30の上にプラスチック製平板28を置
き、抜き、切り込み型24に油圧を加え、加熱せずに罫
線刃26と切断刃を押し下げる。すると、図1に示すよ
うに罫線刃26の刃先部34によってプラスチック製平
板28の上面に切り込み溝36ができる。同時に下面に
は突条32によって同様の切り込み溝38ができる。そ
の際、切断刃と罫線刃26をプラスチック製平板28の
上面に押圧して行くと、下面には突条32から上向きに
押圧力が作用する。このため、プラスチック製平板28
に起こる変形の均衡が取れ、反りが発生しない。
【0018】そこで、油圧を減じ、罫線刃26と切断刃
を上昇させる。すると、図2に示すようにプラスチック
製平板28の上下面の同一位置に、それぞれ各切り込み
溝36、38による罫線40、42が同様にできる。こ
のため、いずれの側へも折り曲げが可能となるし、折り
曲げ時の反発も小さくなる。
【0019】このようにして、図3に示すようにプラス
チック製平板28から素材板44を例えば6枚取りす
る。その際、図4に示すような各素材板44が切断刃に
よって、収納ケースの展開図の輪郭線46に沿って切断
され打ち抜かれる。同時に、各素材板44の上面には罫
線刃26の切り込みにより、収納ケースの展開図の折り
曲げ用の罫線40が施され、下面には突条32により同
様の折曲用罫線42が施される
【0020】これ等の各素材板44はスリーブ型収納ケ
ースの展開図の形状を有するため、耳フラップ48(4
8a、48b)、表フラップ50(50a、50b)、
裏フラップ52(52a、52b)等を備えている。そ
こで、製缶機(図示なし)に投入し、折り曲げを行いな
がら、対応するフラップ同士を適宜重畳し、溶着して両
側面板を形成すると、図5に示すようなテープカセット
収納用のスリーブ型ケース54が完成する。
【0021】図6は本発明を適用した他のテープカセッ
ト用スリーブ型収納ケースの素材板製造機に備える抜
き、切り込み型に設置した罫線刃で、定盤上に載せたプ
ラスチック製平板に対して切り込みを行った状態を示す
正面図である。図中、56は機械に装備した抜き、切り
込み型、58はその所定箇所に設置した罫線刃、60は
先端に平面を設けた平板押え部材、62はプラスチック
製平板、64は定盤、66はその定盤上に設けた突条で
ある。なお、抜き、切り込み型56には打ち抜き用の切
断刃も当然設置する。
【0022】この場合は打ち抜いた素材板を製缶時に片
側方向のみ折り曲げ可能にするため、突条66を罫線刃
58からずらして設け、その突起66と相対する位置に
平板押え部材60を配置する。このため、突条66によ
って起こる上方への変形を特に平板押え部材60で上か
ら押えて、プラスチック製平板62の反りを防止でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、プラスチ
ック製平板を載せて素材板を製作する定盤上に突条を設
けるため、プラスチック製平板に発生する変形の均衡を
取って、反りを防止することができる。従って、手作業
による折り返し矯正等を実施しなくても自動製缶が可能
になる。
【0024】又、突条を罫線刃と相対する位置に設ける
と、プラスチック製平板の両面の同一位置に、一工程で
それぞれ所要の深さの切り込みを施すことができる。こ
のため、どちら側へも折り曲げが可能となるし、折り曲
げ時の反発も小さくなるので製缶に好都合となる。しか
も、折り曲げ反発が小さいと、製缶後変形が発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテープカセット用スリーブ型
収納ケースの素材板製造機に備える抜き、切り込み型に
設置した罫線刃で、定盤上に載せたプラスチック製平板
に対して切り込みを行った状態を示す正面図である。
【図2】同罫線刃による切り込み後の分離状態を示す斜
視図である。
【図3】同素材板をプラスチック製平板から多数枚取り
する状態を示す斜視図である。
【図4】同素材板を示す斜視図である。
【図5】同スリーブ型収納ケースの組み立て完成状態を
示す斜視図である。
【図6】本発明を適用した他のテープカセット用スリー
ブ型収納ケースの素材板製造機に備える抜き、切り込み
型に設置した罫線刃で、定盤上に載せたプラスチック製
平板に対して切り込みを行った状態を示す正面図であ
る。
【図7】従来のテープカセット用スリーブ型収納ケース
の素材板製造機に備える抜き、切り込み型に設置した切
断刃、罫線刃で、定盤上に載せたプラスチック製平板に
対して切り込みを行った状態を示す正面図である。
【図8】同素材板に対する折り返し矯正の方法を示す正
面図である。
【符号の説明】
24、56…抜き、切り込み型 26、58…罫線刃
28、62…プラスチック製平板 30、64…定盤
32、66…突条 36、38…切り込み溝 40、42…折曲用罫線 44…素材板 46…輪郭線
54…テープカセット用スリーブ型収納ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製平板から記録媒体用収納
    ケースの展開図の形状に相当する素材板を製作する際、
    切断刃と罫線刃を設置した型を用い、その型と相対する
    定盤上にプラスチック製平板を載せ、切断刃にて打ち抜
    いて素材板の輪郭線を形成すると同時に、無加熱の罫線
    刃にて平板の厚み方向に所要の深さの切り込みを施すこ
    とにより、素材板の折曲用罫線を形成してなる記録媒体
    用収納ケースの製造方法において、上記定盤上に突条を
    設けることを特徴とする記録媒体用収納ケースの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 突条を罫線刃の先端と相対する位置に設
    けることを特徴とする請求項1記載の記録媒体用収納ケ
    ースの製造方法。
JP3185152A 1991-06-29 1991-06-29 記録媒体用収納ケースの製造方法 Withdrawn JPH058328A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185152A JPH058328A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 記録媒体用収納ケースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185152A JPH058328A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 記録媒体用収納ケースの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058328A true JPH058328A (ja) 1993-01-19

Family

ID=16165767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3185152A Withdrawn JPH058328A (ja) 1991-06-29 1991-06-29 記録媒体用収納ケースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH058328A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2051126C (en) Informative card made of sheet metal
JP4701307B1 (ja) シート打ち抜き型用の面版
JPH0948077A (ja) 罫押用溝形成体および罫押し罫線
JPH058328A (ja) 記録媒体用収納ケースの製造方法
JP3275987B2 (ja) 塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法
JP2643682B2 (ja) 折曲げ成形箱
JPH09239456A (ja) 絞り加工方法及び絞り型
JPS61261883A (ja) フロツピ−デイスクの覆いを折り曲ゲる方法および装置
JPH04189786A (ja) 記録媒体用収納ケース並びにその製造方法
JP2000158562A (ja) プラスチックシート用罫線形成刃
JPH11147253A (ja) プラスチックケース
JP4815078B2 (ja) 打抜機用抜型並びにその製造方法
JP3132946U (ja) 折り罫成型シート
JP2915128B2 (ja) 罫線形成方法
JP4190793B2 (ja) 段ボールを折曲げる際の折曲用罫線補強部材
JP3065211U (ja) 段ボ―ルを折曲げる際の折曲用罫線補強部材
JPH04288215A (ja) 記録媒体用収納ケースの製造方法
JPS6154485B2 (ja)
JP3172892B2 (ja) 折り曲げシート材
JPH0623874A (ja) 記録媒体用収納ケースの製造方法
JPH08258138A (ja) 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びその加工方法
JPS6294297A (ja) ニユ−カツタ−およびその使用方法
JP2847153B2 (ja) 紙箱の製法
JP3210870B2 (ja) 抜き型の罫押し溝用型材
JP4243881B2 (ja) 折り曲げ罫線入りプラスチックシート及びその製造方法並びに折り曲げ罫線刃

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980903