JP3210870B2 - 抜き型の罫押し溝用型材 - Google Patents

抜き型の罫押し溝用型材

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JP3210870B2
JP3210870B2 JP29058396A JP29058396A JP3210870B2 JP 3210870 B2 JP3210870 B2 JP 3210870B2 JP 29058396 A JP29058396 A JP 29058396A JP 29058396 A JP29058396 A JP 29058396A JP 3210870 B2 JP3210870 B2 JP 3210870B2
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攘治 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は抜き型の罫押し溝
用型材、特に、面板に罫押し溝を形成する場合に罫押し
板との関係で位置決めされる罫押し溝用型材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】段ボール紙や厚紙をブランク形状に打抜
いて、これを箱体に仕上げる場合には、図1に示すよう
な、抜き型が使用される。この抜き型は、打抜き刃(31)
や罫押し板(32)を具備する第1型(3a)と、これに対面す
るように設けられ、前記打抜き刃(31)に対面する平滑面
部や前記罫押し板(32)に対向する罫押し用の溝部を具備
する第2型(3b)とからなり、前記第1型(3a)、第2型(3
b)の一方が他方に向かって往復駆動され、これにより前
記打抜きが行われる。
【0003】また、前記第1型(3a)、第2型(3b)がとも
に円柱状に形成されたロータリー式の場合には、両者を
逆転させることにより第1型(3a)の打抜き刃(31)罫押し
板(32)が他方の第2型(3b)の表面側に接離移動され、こ
れにより前記打抜きが行われる。前記罫押し板(32)は第
2型(3b)に設けられる罫押し用の溝部に対向するように
設けられ、折り目に相当する部分には前記打抜きの際に
罫押し加工が施される。これにより、前記罫押し加工部
が曲がり易くなり、箱体に成型する作業が容易になると
共に折り曲げ位置の寸法精度が向上する。
【0004】前記打抜き位置の精度を高めるために、最
近では、同図(特許第2504620号)に示すよう
な、罫押し溝用の型材(一様な断面形状が長手方向に連
続する型材)が用いられる。この型材は、罫押し溝を備
えた主型材(1) と、この主型材の罫押し部としての溝部
(11)に嵌め込まれる位置決め用の補助型材(2) とからな
る。
【0005】前記補助型材(2) は、前記罫押し板(32)を
挟持するように位置する一対の舌片条(21)(21)と、前記
溝部(11)にはまり込む被嵌合部としての凸条(22)とを具
備する。そして、前記凸条(22)は前記溝部(11)内にはま
り込んで、前記補助型材(2) の表面から延長させた接合
テープ(23)により前記主型材(1) に結合されている。
【0006】これらの組が図2に示すように、第1型(3
a)の罫押し板(32)に取付けられて、前記第1型(3a)、第
2型(3b)を接近させると、前記主型材(1) の下面の接着
剤層(12)により第2型(3b)の平滑表面に接着されて、前
記主型材(1) の溝部(11)と第1型(3a)の罫押し板(32)と
が正確に対向する。この後、第1型(3a)を第2型(3b)か
ら相対的に離反させると、前記罫押し板(32)が前記補助
型材(2) から脱出し(図3)、この後、前記接合テープ
(23)を剥離して補助型材(2) を主型材(1) から取り外す
と、図4のように、第2型(3b)に定着された主型材(1)
に対して罫押し板(32)のみが対向したものとなる。この
状態で第1型(3a)と第2型(3b)との間に厚紙又は段ボー
ル紙等のワーク(W) を介在させて前記第1、第2型を対
向接近させて打抜き刃(31)を前記第2型(3b)に当接させ
る状態にすると、前記ワーク(W)がブランク形状に打抜
かれると共に罫押し板(32)を設けた位置に折り曲げ用の
罫線部が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
前記主型材(1) 及び補助型材(2) は何れも所定の硬さの
材料からなる。そして、ワーク(W) に罫線部を形成する
際に前記溝部(11)の部分には前記ワーク(W) を塑性変形
させる為の十分な強度が要求されることから、これに合
わせて前記主型材(1) は硬く設定されている。例えば、
木綿繊維からなる高重合度のセルロースを原料とした低
密度のバルカナイズドファイバーを使用した材料が選定
されている。
【0008】また、前記補助型材(2) の硬さも前記主型
材(1) の硬さに合わせている。従って、前記罫線部の形
成が確実であるが、前記補助型材(2) が前記罫押し板(3
2)に確実に装着されるには、前記罫押し板(32)の厚さと
前記舌片条(21)(21)との間隔とのはめあい公差が所定の
関係に設定されていることが必要となる。この公差がき
ついと、罫押し板(32)に前記補助型材(2) を強制的に嵌
着したときに舌片条(21)(21)の基端部に亀裂が入った
り、前記公差が甘い場合には、罫押し板(32)に主型材
(1) と補助型材(2) との組を嵌着した時に外れ易く、主
型材(1) を第2型(3b)に正確に位置決めしにくい。
【0009】これらのことから、上記従来のものでは、
一定の厚さの罫押し板(32)に適用できる舌片条(21)(21)
の間隔は一種類だけであり、1つの補助型材(2) を厚さ
の異なる罫押し板(32)には適用しにくいという問題があ
った。請求項1によって特定される発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、『第1型(3a)に設けた罫押
し板(32)に対して罫押し方向に取り外し可能に嵌着され
る補助型材(2) と、前記補助型材(2) に前記罫押し方向
に取り外し可能に嵌め込まれると共に前記罫押し板(32)
に対向する罫押し部を具備する主型材(1) とからなり、
前記第1型(3a)の前記罫押し板(32)の取付け面に対して
相対的に接離する第2型(3b)の面に前記主型材(1) が接
合固定される抜き型の罫押し溝用型材に』において、1
つの補助型材(2) を厚さの異なる複数の罫押し板(32)に
適用でき、しかも、前記罫押し板(32)と主型材(1) の溝
部(11)との対向位置関係の精度が確保されるようにする
ことをその課題とする。
【0010】請求項2以下によって特定される発明は、
後述の効果の欄に記載した効果を生じさせるようにする
ことをその課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた請求項1の発明の技術的手段は、『補助型材
(2) は前記罫押し部に対して取り外し可能に密に嵌合す
る被嵌合部を具備すると共に、1又は複数の罫押し板(3
2)に嵌着されるように並設される一対の舌片条(21)(21)
を具備し、前記補助型材(2) の前記被嵌合部の部分及び
主型材(1) は硬い材料によって構成される一方、前記舌
片条(21)(21)の部分は前記被嵌合部を構成する材料より
も柔軟な材料によって構成した』ことである。
【0012】ここで前記罫押し部とは、通常は補助型材
(2) 側に開放する溝部(11)であり、前記被嵌合部とは前
記溝部(11)に嵌合する凸条(22)であるが、逆方向に罫押
しする場合もあり、この逆罫押し用の型材の場合には、
前記主型材(1) に凸条が設けられ、補助型材(2) に前記
凸条にはまり込む溝部が形成され、前記凸条と罫押し板
(32)(32)とによって逆方向に罫押しされる。(例えば、
図12) 前記被嵌合部を構成する材料よりも柔軟な材料とは、前
記罫押し板(32)が一つの場合には複数種の厚さの罫押し
板(32)に前記舌片条(21)(21)を外嵌した場合に、何れの
厚さにも舌片条(21)(21)による弾性挟持力が生じるよう
な材料である。また、前記罫押し板(32)(32)が複数並設
されていてその内面又は外面に舌片条(21)(21)が位置す
る場合には、前記罫押し板(32)(32)相互の複数種の間隔
の何れにおいても前記弾性復帰力による摩擦係合力が生
じるような材料である。
【0013】従って、柔軟な材料からなる舌片条(21)(2
1)間には罫押し板(32)の前記複数種の厚さ寸法、また
は、罫押し板(32)(32)の複数種の前記間隔寸法(以下こ
れらの寸法を被嵌合寸法という)に適用できる。つま
り、前記舌片条(21)(21)間には複数種の被嵌合寸法値に
適用できる。一方、前記被嵌合部と罫押し部との嵌合部
は、共に硬い材料が密に嵌合する構成であるから、これ
ら前記被嵌合部と罫押し部との嵌合位置において幅方向
のズレは生じない。従って、舌片条(21)(21)の部分を用
いて罫押し板(32)に装着して主型材(1) を第2型(3b)の
表面に接合固定したとき、罫押し板(32)と前記罫押し部
との対向位置関係のずれが生じにくい。なお、前記舌片
状(21)(21)は相互に独立している場合に加えてこれらが
部分的に(例えば先端側にて)連結されている場合を含
む。前記主型材(1) は前記従来の主型材と同様の材質で
あってもよい。
【0014】請求項2によって特定される発明は、『前
記舌片条(21)(21)と前記被嵌合部との間には帯板部(24)
が設けられ、前記帯板部(24)の両側は前記舌片条(21)(2
1)の外側面から突出する構成とし、前記帯板部(24)にお
ける前記被嵌合部の両側に続く平面部と前記罫押し部の
両側に続く平面部とは前記罫押し部に前記被嵌合部を密
に嵌合させた状態にて相互に接触する構成とした』こと
である。このものによれば、主型材(1) に対して補助型
材(2) を結合させた状態において、罫押し部に続く平面
部と被嵌合部に続く平面部相互が密に接触する。従っ
て、前記結合状態における主型材(1) と補助型材(2) と
における前記罫押し部と前記被嵌合部との関係姿勢が正
確になる。
【0015】請求項3によって特定される発明は、前記
請求項2によって特定される発明において、『前記罫押
し部は罫押し方向の補助型材(2) 側に向かって開放する
溝部(11)とすると共に、前記被嵌合部は前記溝部(11)に
嵌合する凸条(22)とし、前記舌片条(21)(21)の間の空間
の底部の幅方向の両端部は前記舌片条(21)の内側面から
前記底部中央側に向かって傾斜又は湾曲する案内面とし
た』ことである。
【0016】このものによれば、前記舌片条(21)(21)間
に1または複数の罫押し板(32)(32)を圧入した時、前記
案内面と前記罫押し板(32)の先端部とが当接することと
なるから、舌片条(21)(21)に対して1または複数の罫押
し板(32)(32)がセンタリングされる利点がある。請求項
4によって特定される発明は前記請求項1〜3によって
特定される発明において、『舌片条(21)(21)の先端部側
の対向面の間隔を基端部側の対向面の間隔よりも小さく
し、前記先端部側の対向面の前記間隔は適用すべき罫押
し板(32)の厚さ方向の最小間隔よりも小さくし、舌片条
(21)の断面の肉厚は、先端側の一定範囲に対してその基
端側が薄く設定されている』ことである。
【0017】このものによれば、舌片条(21)の断面が基
端部側から前記舌片条(21)の肉厚方向に撓み易く、舌片
条(21)(21)の最小間隔よりも広い前記罫押し板(32)の厚
さ、又は、罫押し板(32)(32)の間隔のものが入り易い。
請求項5によって特定される発明は、『前記舌片条(21)
(21)の間の空間の底部の前記案内面を含む範囲が前記硬
い材料によって構成されている』ことである。
【0018】このものでは、前記舌片条(21)(21)間に1
又は複数の罫押し板(32)を挿入した時に、前記案内面が
柔軟な場合に比べて、前記罫押し板(32)の先端が前記案
内面によって前記舌片条(21)(21)の間の空間の底部中心
側に確実に案内される。請求項5までの請求項によって
特定される発明では、前記柔軟な材料は硬度40度〜7
0度の範囲の弾性を具備する合成樹脂が望ましく、前記
硬い材料としては硬度80度以上の材質であれば良い。
【0019】このものうち、補助型材(2) を構成する前
記硬い材料と前記柔軟な材料とが同じ材質で硬度の異な
るものの場合、前記補助型材(2) が押出成型によって製
作できる利点がある。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数種の被嵌
合寸法値に対して共通の補助型材(2)を具備する罫押し
溝用型材とすることができ、しかも、第2型(3b)に固着
される主型材(1) の位置決め精度が向上したものとな
る。請求項2の発明によれば、前記効果を生じさせるよ
うにした上で、溝部(11)と凸条(22)との関係姿勢が正確
になるから、前記位置決め精度が一層向上する。
【0021】請求項3の発明によれば前記各効果に加え
て、補助型材(2) に対する1又は複数の罫押し板(32)(3
2)のセンタリング性が向上するから、前記位置決め精度
が一層向上する。請求項4の発明によれば、被嵌合寸法
値の許容範囲が大きくなる。請求項5の発明によれば、
罫押し板(32)(32)と補助型材(2) とのセンタリングが一
層向上する。
【0022】以上のものにおいて、補助型材(2) を構成
する前記硬い材料と前記柔軟な材料とが同じ材質で硬度
の異なるものの場合、前記補助型材(2) が押出成型によ
って製作できる利点がある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図5以下の図面に基づいて説明する。図5〜図8
に示す実施の形態1は、通常の罫押しに用いられる型材
であり、従来のものと同様に打抜き刃(31)及び罫押し板
(32)を具備する平板状の第1型(3a)と同様に平板状の第
2型(3b)とを対向させて相対的に接離移動可能に設けら
れた型構造に採用されるものである。そして、この実施
の形態では、一枚の罫押し板(32)に1つの溝部(11)を具
備する主型材(1) が対向する。
【0024】前記罫押し板(32)に装着保持される補助型
材(2) は、対称な形状の断面が長手方向に一様に連続す
る型材としてあり、二色押し出し成型によって製作され
る。前記断面の構成は、従来のものと同様に、前記罫押
し板(32)に外嵌する一対の舌片条(21)(21)が帯板部(24)
の上面から直立し、前記帯板部(24)の下面から矩形断面
の凸条(22)が突出したものである。前記舌片条(21)(21)
の間の間隙は、対応すべき複数種類の厚さのうちの薄い
方の罫押し板(32)の厚さよりも小さく設定されている。
前記凸条(22)が既述の被嵌合部であり、前記溝部(11)が
既述の罫押し部である。
【0025】この実施の形態では、前記舌片条(21)の全
体が、つまり、前記舌片条(21)の基端部よりも上方が弾
性復帰力を有する柔軟な材料によって、例えば、塩化ビ
ニール樹脂等のように硬さの選定できる合成樹脂材料に
よって形成されている。前記凸条(22)の両側に位置する
帯板部(24)の下面は一様な平面に構成され、その下面に
は両面接着テープ(25)が貼着されている。そして、前記
帯板部(24)の部分及び凸条(22)の部分の材質は従来のも
のと同様の硬さの硬い材料によって形成されている。
【0026】前記凸条(22)が嵌り込む溝部(11)を具備す
る主型材(1) は、同様に前記硬い材料によって形成され
ているが、この主型材(1) の断面形状は、上方に開放す
る矩形断面の溝部(11)を具備する帯板であり、前記溝部
(11)は前記凸条(22)が密に嵌入される大きさ形状に設定
され、図5〜図7に示すように、前記帯板部(24)の下面
と、主型材(1) における前記溝部(11)の両側に形成され
る平面部とが、前記両面接着テープ(25)によって接着さ
れている。
【0027】主型材(1) の前記平面部の外側は、主型材
(1) の両側縁に向かって徐々に薄くなる傾斜面にしてあ
る。また、主型材(1) の下面はポリエステルフィルム製
のベースフィルム(1b)となっており、前記ベースフィル
ム(1b)の下面には剥離紙によって被覆された両面接着テ
ープ(13)が貼着されている。この例では、前記主型材
(1) は溝部(11)をはさんで対象な断面形状の一対の型材
部(1a)(1a)からなり、前記型材部(1a)(1a)相互は、帯状
の前記ベースフィルム(1b)によって連結された構成であ
り、前記溝部(11)の底部は前記ベースフィルム(1b)の表
面部に一致しているが、主型材(1) を構成する材料が一
部残存していてもよい。
【0028】この実施の形態の罫押し溝用型材を用いる
場合は、上記従来のものと同様に、図6〜図8の手順で
前記主型材(1) が第2型(3b)側に貼着固定される。つま
り、両面接着テープ(13)が剥離紙によって被覆された状
態の主型材(1) と補助型材(2) との組を罫押し板(32)に
外嵌装着する。このとき、前記舌片条(21)(21)の間隔は
罫押し板(32)の厚さよりも小さいから、この舌片条(21)
(21)が弾性復帰力によって罫押し板(32)の両面を保持す
る。この摩擦係合力によって補助型材(2) が罫押し板(3
2)に仮止めされる。凸条(22)と溝部(11)とが嵌合してお
り、しかも、前記帯板部(24)と主型材(1) の前記平面部
とが接着されているから、主型材(1) と補助型材(2) と
の相対位置が予め設定された通りのものとなる。この状
態で、前記主型材(1) の両面接着テープ(13)の剥離紙を
剥離して第1型(3a)を第2型(3b)側に押し付ける。これ
により前記両面接着テープ(13)が第2型(3b)の表面に押
圧されて、主型材(1) が前記両面接着テープ(13)により
第2型(3b)の表面に貼着固定される。この状態から第1
型(3a)を上方に離反させると、図7のように、前記罫押
し板(32)が前記舌片条(21)(21)から脱出して前記補助型
材(2) から離反する。この後、前記補助型材(2) の凸条
(22)を溝部(11)から脱出させると補助型材(2) が主型材
(1) から分離され、図8のように、主型材(1) の溝部(1
1)と罫押し板(32)とが正確に対向したものとなる。な
お、この分離を円滑にさせるために、前記両面接着テー
プ(25)の接着力が主型材(1) を接着する前記両面接着テ
ープ(13)の接着力よりも小さくしてある。
【0029】前記舌片条(21)(21)は柔軟な合成樹脂によ
って構成されているから、上記罫押し板(32)よりも厚い
ものにも同じ補助型材(2) が使用できる。因に、前記舌
片条(21)(21)を硬度40度〜70度程度の塩化ビニール
樹脂によって形成し、補助型材(2) の凸条(22)及び帯板
部(24)の両側部分、さらには、主型材(1) の全体を硬度
80度以上の塩化ビニール樹脂によって構成したもので
は、前記舌片条(21)(21)間の間隔を0.6mmに設定す
ると、厚さ0.7mm〜1.0mmまでの厚さの罫押し
板(32)に使用できた。
【0030】前記主型材(1) の硬さは、前記硬い材料よ
りも硬い材料によって形成されていてもよく、また、合
成樹脂材量である必要もない。例えば、従来と同様の、
木綿繊維からなる高重合度のセルロースを原料とした低
密度のバルカナイズドファイバーを使用した材料であっ
ても良く、罫押しの際の被加工紙を塑性変形させる機能
を有するかぎりその他の材料も採用できる。
【0031】なお、上記実施例では、主型材(1) と補助
型材(2) とが容易に外れないように両面接着テープ(25)
を用いているが、前記凸条(22)と溝部(11)との嵌合部の
摩擦係合力が十分であれば、前記両面接着テープ(25)は
なくてもよい。また、上記実施例では両面接着テープ(2
5)を用いて主型材(1) と補助型材(2) とを取り外し可能
に仮止めしているが、これを、セロファンテープ等の接
合テープにより、補助型材(2) の帯板部(24)と主型材
(1) の表面とを接合するようにしてもよい。
【0032】図9に示す実施の形態は、舌片条(21)の先
端内面に凸条(26)を形成し、この凸条(26)から舌片条(2
1)の基端部までの間を薄肉部(27)とし、さらに、前記舌
片条(21)(21)の間の溝状間隙(210) の底部(211) の両側
に上向きの斜面部(212) を形成したものである。前記底
部(211) は帯板部(24)の上面よりも低く下方に入り込ん
でおり、前記帯板部(24)の下面から凸条(22)が突出して
いる。そして、前記凸条(22)、底部(211) 、溝状間隙(2
10) が上下方向に同心状態に直列している。
【0033】また、前記底部(211) における斜面部(21
2) を含む範囲よりも下方が上記硬い材料によって成型
され前記舌片条(21)の基端部よりも上方域が前記柔軟な
材料によって構成され成型されている。この実施の形態
2では、舌片条(21)の断面上端部が条状の凸片(26)を具
備する形状に形成され、その下方域は薄肉部(27)となっ
ているから、肉厚の厚い罫押し板(32)を前記舌片条(21)
(21)間に圧入した場合においても、図10に示すよう
に、舌片条(21)が撓に易くしかも前記凸片(26)(26)によ
る罫押し板(32)の断面挟持力が十分なものとなるから、
この舌片条(21)(21)によって仮止め状態に保持できる罫
押し板(32)の厚さの範囲が上記実施の形態1に比べて広
くなる。
【0034】また、通常は罫押し板(32)の先端の断面は
円弧状に形成されていること、及び、この例では、前記
底部(211) の両側には斜面部(212) があるから、図10
のように、罫押し板(32)を前記溝状間隙(210) に圧入し
たとき、前記斜面部(212) が案内作用を発揮して罫押し
板(32)が舌片条(21)(21)の中心に位置することとなる。
つまり前記斜面部(212) がセンタリング機能を発揮す
る。とくに、この実施の形態では、前記斜面部(212) を
含む範囲が硬い材料によって成型されているから、この
部分が柔軟な材料によって形成されたものに比べて前記
センタリング機能が向上する。
【0035】また、上記実施の形態では、舌片条(21)(2
1)間に1枚の罫押し板(32)を圧入する構成の補助型材
(2) としたが、図11、図12に示すように、一対の罫
押し板(32)(32)が舌片条(21)(21)の間又は外側に位置す
るように仮止めされる構成としてもよい。前記図11の
ものでは、舌片条(21)(21)の間の底部(211) における斜
面部(212) の内側端縁と舌片条(21)の基端部の外面との
間の境界線よりも上方域が前記柔軟な材料によって構成
され、その下方域が上記硬い材料によって成型されてい
る。
【0036】さらに、前記柔軟な材料と硬い材料との境
界は、帯板部(24)の上面よりも凸条(22)側に入り込んだ
位置にあって、舌片条(21)の厚さよりも広い範囲に亙る
から、舌片条(21)(21)間に罫押し板(32)を圧入したとき
に前記2つの材料の境界での損傷が生じにくい。罫押し
板(32)を圧入した時には前記境界に応力が集中し易いが
この応力が広い範囲で負担できるからである。
【0037】なお、前記境界を舌片条(21)(21)の基端部
のさらに外側と斜面部(212) の内側の側縁とを結ぶ線に
一致させてもよく、この場合、前記損傷が一層生じにく
くなる。このことは図5の実施の形態のものについても
言えることである。図12の場合、上記した逆罫押しの
場合であり、主型材(1) に罫押し用の凸条(28)を設け、
補助型材(2) に前記凸条(28)が密に嵌合する嵌合凹溝(2
9)が設けられている。この実施の形態では、前記凸条(2
8)と罫押し板(32)(32)とによって逆方向に罫押しされて
上記した実施の形態とは逆の罫線が形成されることとな
る。
【0038】何れの実施の形態でも、補助型材(2) の上
面から舌片状(21)(21)が相互に独立して直立するが、図
12に示す場合には部分的に連結されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の主型材(1) と補助型材(2) との組と第1
型(3a)第2型(3b)との関係の説明図
【図2】主型材(1) を第2型(3b)に貼着固定する為の第
1の工程の説明図
【図3】主型材(1) を第2型(3b)に貼着固定する為の第
2の工程の説明図
【図4】主型材(1) を第2型(3b)の適正位置にに貼着固
定した状態の罫押し板(32)との関係図
【図5】本発明の実施の形態の主型材(1) と補助型材
(2) との組と第1型(3a)第2型(3b)との関係の説明図
【図6】この実施の形態1の主型材(1) を第2型(3b)に
貼着固定する為の第1の工程の説明図
【図7】前記実施の形態1の主型材(1) を第2型(3b)に
貼着固定する為の第2の工程の説明図
【図8】前記実施の形態1の主型材(1) を第2型(3b)の
適正位置にに貼着固定した状態の罫押し板(32)との関係
【図9】前記実施の形態2の主型材(1) と補助型材(2)
の組の断面図
【図10】罫押し板(32)と舌片条(21)(21)との関係の説
明図
【図11】前記実施の形態3の主型材(1) と補助型材
(2) の組の断面図
【図12】前記実施の形態4の主型材(1) と補助型材
(2) の組の断面図
【符号の説明】
(31)・・・打抜き刃 (13)・・・両面接着テ
ープ (32)・・・罫押し板 (2) ・・・補助型材 (3a)・・・第1型 (21)・・・舌片条 (3b)・・・第2型 (22)・・・凸条 (1) ・・・主型材 (23)・・・接合テープ (11)・・・溝部 (24)・・・帯板部 (12)・・・接着剤層 (25)・・・両面接着テ
ープ (26) 凸片 (27)・・・薄肉部 (210) 溝状間隙 (211) ・・底部 (W) ・・・ワーク (212) ・・斜面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/14 301 B26F 1/38 B31B 1/25 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1型(3a)に設けた罫押し板(32)に対し
    て罫押し方向に取り外し可能に嵌着される補助型材(2)
    と、前記補助型材(2) に前記罫押し方向に取り外し可能
    に嵌め込まれると共に前記罫押し板(32)に対向する罫押
    し部を具備する主型材(1) とからなり、前記第1型(3a)
    の前記罫押し板(32)の取付け面に対して相対的に接離す
    る第2型(3b)の面に前記主型材(1) が接合固定される抜
    き型の罫押し溝用型材において、補助型材(2) は前記罫
    押し部に対して取り外し可能に密に嵌合する被嵌合部を
    具備すると共に、1又は複数の罫押し板(32)に嵌着され
    るように並設される一対の舌片条(21)(21)を具備し、前
    記補助型材(2) の前記被嵌合部の部分及び主型材(1) は
    硬い材料によって構成される一方、前記舌片条(21)(21)
    の部分は前記被嵌合部を構成する材料よりも柔軟な材料
    によって構成した抜き型の罫押し溝用型材。
  2. 【請求項2】 前記舌片条(21)(21)と前記被嵌合部との
    間には帯板部(24)が設けられ、前記帯板部(24)の両側は
    前記舌片条(21)(21)の外側面から突出する構成とし、前
    記帯板部(24)における前記被嵌合部の両側に続く平面部
    と前記罫押し部の両側に続く平面部とは前記罫押し部に
    前記被嵌合部を密に嵌合させた状態にて相互に接触する
    構成とした請求項1に記載の抜き型の罫押し溝用型材。
  3. 【請求項3】 前記罫押し部は罫押し方向の補助型材
    (2) 側に向かって開放する溝部(11)とすると共に、前記
    被嵌合部は前記溝部(11)に嵌合する凸条(22)とし、前記
    舌片条(21)(21)の間の空間の底部の幅方向の両端部は前
    記舌片条(21)の内側面から前記底部中央側に向かって傾
    斜又は湾曲する案内面とした請求項1又は請求項2に記
    載の抜き型の罫押し溝用型材。
  4. 【請求項4】 舌片条(21)(21)の先端部側の対向面の間
    隔を基端部側の対向面の間隔よりも小さくし、前記先端
    部側の対向面の前記間隔は適用すべき罫押し板(32)の厚
    さ方向の最小間隔よりも小さくし、舌片条(21)の断面の
    肉厚は、先端側の一定範囲に対してその基端側が薄く設
    定されている請求項1から請求項3までの何れかに記載
    の抜き型の罫押し溝用型材。
  5. 【請求項5】 前記舌片条(21)(21)の間の空間の底部の
    前記案内面を含む範囲が前記硬い材料によって構成され
    ている請求項3又は請求項4に記載の抜き型の罫押し溝
    用型材。
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