JPH063664U - 箱、表紙等の折曲部の構造 - Google Patents

箱、表紙等の折曲部の構造

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JPH063664U
JPH063664U JP048625U JP4862592U JPH063664U JP H063664 U JPH063664 U JP H063664U JP 048625 U JP048625 U JP 048625U JP 4862592 U JP4862592 U JP 4862592U JP H063664 U JPH063664 U JP H063664U
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groove
bent
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rounded
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Application number
JP048625U
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English (en)
Inventor
一彦 平井
Original Assignee
株式会社深山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が簡単で、90度以上に折り曲げても角
部が切断されず、折曲部外面を直角に形成できる箱、表
紙等の折曲部の構造を提供しようとするものである。 【構成】 内面にアール状の溝を形成し、前記溝の中心
線において折り曲げることを特徴とする。前記アール状
溝は深さ寸法よりも幅寸法が大きい皿状に形成すること
が好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は書籍、バインダー、クリアファイル等の表紙、ブックケース、箱、 あるいは多当等の厚紙や薄板を折り曲げて成形する製品の折曲部の構造に係り、 特に外面をほぼ直角に折り曲げることができる箱、表紙等の折曲部の構造に関す る。
【0002】
【従来の技術】
書籍の表紙は、例えば、図6及び図7に示すように、背表紙1の両側に表表紙 3と裏表紙5を連設してなり、背表紙1を平滑面に形成し、背表紙1と表表紙3 および裏表紙5との連設部を直角に折り曲げて形成される。そして、前記表紙は 芯材(生地)に厚紙を使用し、化粧用に表側に表紙紙(くるみ紙)、裏側に裏紙 (見返し)をそれぞれ貼着してなる。芯材に厚紙を使用した場合には背表紙1と 表表紙3および裏表紙5との境目を折り曲げると、折曲部の内側に肉が盛り上が り書籍の表紙として使用することができない。また、折曲部外面はアール面とな り直角に折り曲げることができない。そこで、折曲部の内側に肉の盛り上がりを 防ぎ外面を直角に折り曲げるために、折曲部の内側にV字形あるいは角形の溝を 形成することが行なわれている。
【0003】 図8は従来の表紙の製造方法の1例を示す。まず、予め分割成形した厚紙の背 表紙1、表表紙3及び裏表紙5を芯材として準備する。前記背表紙1、表表紙3 及び裏表紙5のそれぞれ突き合わせ側、即ち、背表紙1の両側端1aと、表表紙 3の内側端3a及び裏表紙5の内側端5aは垂直面に切断されている。そして、 糊を塗布した表紙紙7の上に前記構成の背表紙1、表表紙3及び裏表紙5をそれ ぞれ直角に折り曲げられるように所定の間隔を明けて並べて貼着し、表紙紙7の 周縁を折り返して包み込んだ後、裏紙9を貼着して表紙を形成するものである。 従って、背表紙1と両側の表表紙3及び裏表紙5は、表紙紙7と裏紙9によって 接続されることになる。
【0004】 図9及び図10は表紙の折曲部の内側に溝を直接形成する製造方法を示すもの である。即ち、図8に示す製造方法のように予め部品に分割成形したものを表紙 紙と裏紙によって接続するのではなく、芯材である厚紙の折曲部の内側に溝を形 成する方法である。図9は厚紙にV字形の溝10、10を形成し、前記溝10、 10の間を背表紙11とし、その両側をそれぞれ表表紙13、裏表紙15とする 。そして、厚紙の表裏両面に表紙紙17と裏紙19を貼着して表紙を形成する。 一方、図10に示す製造方法は、まず厚紙に形成する溝幅に合わせて切り込み2 0、20を入れ、その後所定の深さに剥いで角形溝21を形成する方法である。 前記角形溝21の間を背表紙23とし、その両側をそれぞれ表表紙25、裏表紙 27とするとともに、上記製造方法と同様に表裏両面に表紙紙と裏紙を貼着して 表紙を形成するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の表紙の製造方法には次のような問題があった。即ち、図8に 示す分割した部品を表紙紙7の上に並べて貼着する製造方法の場合には、背表紙 1、表表紙3及び裏表紙5をそれぞれの間隔を一定に保って所定位置に並べるこ とは手間がかかるとともに、熟練を要した。また、部品点数が多くなると前記作 業が一層困難になる。一方、表表紙7への貼着を機械で行う場合には、背表紙1 、表表紙3及び裏表紙5をそれぞれ吸盤で吸い上げて搬送し表紙紙7の上に並べ られるが、背表紙1の幅が狭くなると吸盤で吸い上げることができない。
【0006】 図9のように、芯材となる厚紙にV字形溝を形成する製造方法は、表表紙7の 上に並べる作業が不要であり、また、幅の狭い背表紙1を形成することができる ものの、図8の製造方法を含めV字形溝には次のような問題があった。即ち、表 表紙3、13及び裏表紙5、15を折り曲げたとき背表紙1、11に対して直角 になるように、溝形状は開いた状態で90度に形成されている。しかしながら、 溝内には裏紙9、19が貼着され折り曲げたとき溝内に裏紙が挾み込まれるから 裏紙の厚さによって直角に折り曲げることができなくなる。さらに、図11に示 すように、溝の突き合わせ面は面接触となり芯材の厚紙は圧縮されないから、無 理に折り曲げようとすると角部外側に応力がかかり亀裂が入ったり切断されると いうことがあった。
【0007】 図10に示す角形溝21の場合には、V字形溝における問題点は解消されるも のの、折り曲げ線が一定しないという問題がある。即ち、必ずしも溝の中心で折 り曲げられるとは限らず、折れ線が蛇行したり重なったりするから直線状に折り 曲げることができないとともに、全体を直角に折り曲げることができない。また 、従来のV字形溝、角形溝のいずれの場合にも、裏紙を溝内に完全に貼着させる ためには手で押し込まなければならず手間がかかるばかりでなく、裏紙がずれる ことによって空気が入るという問題があった。
【0008】 この考案はかかる現況に鑑みてなされたもので、製造が簡単で、90度以上に 折り曲げても角部が切断されず、折曲部外面を直角に形成できる箱、表紙等の折 曲部の構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記目的を達成するために次のような構成とした。即ち、内面にア ール状の溝を形成し、前記溝の中心線において折り曲げることを特徴とする。そ して、前記アール状溝は深さ寸法よりも幅寸法が大きい皿状に形成することが好 ましい。
【0010】
【考案の作用】
アール状溝であるために、溝の最下点が中心線となって直線状に折り曲げられ る。また、折り曲げたとき、溝の突き合わせ面は点接触に近い部分接触となり内 部にわずかな空隙を形成するから、接触部分において厚紙が圧縮され角部外側の 応力を小さくするように働く。
【0011】
【実施例】 以下に、この考案を実施例に基づき詳細に説明する。図1はこの考案に係る実 施例を示す側面図である。芯材となる厚紙にアール状溝30を形成し、前記アー ル状溝30の間を背表紙31となし、一方側を表表紙33、他方側を裏表紙35 とする。前記アール状溝30は全面をアール面(湾曲面)に形成した場合の他、 溝の最下点を含む一定の範囲のみをアール面となし、溝の上端部は平滑面(断面 においては直線状)に形成した場合も含む。また、前記アール状溝30は、深さ 寸法よりも幅寸法を大きくした皿状に形成するのが好ましい。
【0012】 芯材となる厚紙には従来と同様に、表紙紙37と裏紙39を貼着して表紙を形 成すればよい。この考案はアール状溝に形成したから、裏紙39を貼着する際に も圧着ローラ40によって容易に裏紙39を溝30内に押し込むことができる。 従って、手作業による押し込みが不要であるばかりでなく、裏紙貼着の自動化が 可能になる。また、折り曲げたときには、アール状溝30の最下点(アールの頂 点)で折れ曲がることになるから折れ線が直線状になるとともに角部を直角に形 成することができる。
【0013】 さらに、折り曲げて溝内面を突き合わせると、図3に示すように、溝の上端部 41において点接触に近い部分接触となり内部に空隙43を形成する。従って、 折り曲げたとき押圧力は接触部分に集中するから、厚紙は接触部分において容易 に圧縮され角部外側での引っ張り応力を小さくする。そこで、表表紙33及び裏 表紙35を背表紙31に対して90度以上に折り曲げても、溝の接触部分が圧縮 されるだけで角部外側に亀裂が入ったり切断されるようなことがない。
【0014】 図4はこの考案に係る他の実施例を示し、アール状溝を連続して形成した場合 である。即ち、芯材となる厚紙にアール状溝45を形成し、もう一つのアール状 溝45を独立することなく波形に連続して形成している。そして、アール状溝4 5の間を背表紙47となし、両側をそれぞれ表表紙49、裏表紙50としたもの である。前記アール状溝45も深さ寸法よりも幅寸法を大きくした皿状に形成す るのが好ましい。また、必要に応じて厚紙の表裏にそれぞれ表裏紙と裏紙を貼着 すればよい。
【0015】 上記第2実施例のように、アール状溝45を連続して形成した場合には、溝の 最下点間の幅が背表紙47の幅となるからきわめて狭い幅の背表紙47とするこ とができる。その上、折り曲げたときはアール状溝45の最下点(アールの頂点 )で折れ曲がることになるから、折れ線が直線状になり角部は直角となる(図5 参照)。また、折り曲げて溝内面を突き合わせたときも、溝の上端部は接触しな いか、接触してもわずかであるから圧縮応力はほとんど生じない。従って、角部 外側での引っ張り応力もほとんど生じないことになる。
【0016】 尚、上記実施例では書籍の表紙の構造について説明したが、この考案は上記実 施例に限定されるものではなく、角部を直角に折り曲げる製品であれば全てに適 用することができ、例えば、バインダー、クリアファイル等の表紙、ブックケー ス、箱、あるいは多当等に利用することができる。また、材質も折り曲げたとき 内側に肉の盛り上がりが生じる厚さのものであれば、厚紙の他、薄板い等であっ てもよい。
【0017】
【考案の効果】
上記説明から明らかなように、製造が簡単であり、溝の最下点で折れ曲がるか ら直線状の折曲部とすることができるとともに、外面を直角に形成することがで きる。また、折り曲げたとき溝の上端部が部分接触するので、接触部分が圧縮さ れ外側の引っ張り応力を小さくし、亀裂や切断を防止する。さらに、溝の最下点 で折れ曲がるのでアール状溝を連続させることにより、従来不可能だったきわめ て狭い幅でも折り曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す側面図である。
【図2】同じく表裏に化粧用紙を貼着した状態の説明用
断面図である。
【図3】同じく折り曲げた状態の説明用断面図である。
【図4】他の実施例を示す側面図である。
【図5】同じく折り曲げた状態の説明用断面図である。
【図6】従来の書籍の表紙を示す説明用斜視図である。
【図7】同じく表紙を開いた要部斜視図である。
【図8】従来の表紙の製造方法の説明図である。
【図9】従来の表紙の折曲部の溝形状を示す説明図であ
る。
【図10】従来の溝形状の製造方法を示す説明図であ
る。
【図11】従来の折曲部における応力の状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
30 アール状溝 31 背表紙 33 表表紙 35 裏表紙 37 表紙紙 39 裏紙 41 溝の上端部 43 空隙 45 アール状溝 47 背表紙 49 表表紙 50 裏表紙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にアール状溝を形成し、前記溝の中
    心線において折り曲げることを特徴とする箱、表紙等の
    折曲部の構造。
  2. 【請求項2】 前記アール状溝を深さ寸法よりも幅寸法
    が大きい皿状に形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の箱、表紙等の折曲部の構造。
JP048625U 1992-06-18 1992-06-18 箱、表紙等の折曲部の構造 Pending JPH063664U (ja)

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