JPH0583018A - 誘電体レンズアンテナ用材料 - Google Patents

誘電体レンズアンテナ用材料

Info

Publication number
JPH0583018A
JPH0583018A JP10873091A JP10873091A JPH0583018A JP H0583018 A JPH0583018 A JP H0583018A JP 10873091 A JP10873091 A JP 10873091A JP 10873091 A JP10873091 A JP 10873091A JP H0583018 A JPH0583018 A JP H0583018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric lens
matching layer
dielectric
antenna
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10873091A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Harada
田 淳 原
Yasuhiro Nagahisa
久 保 博 長
Shunjiro Imagawa
川 俊 次 郎 今
Kazuya Kawabata
端 一 也 川
Hideaki Yamada
田 秀 章 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10873091A priority Critical patent/JPH0583018A/ja
Publication of JPH0583018A publication Critical patent/JPH0583018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンテナ利得の低下が少なく、信頼性の高い
誘電体レンズアンテナを得る。 【構成】 誘電体レンズ12と整合層14の材料とし
て、誘電体セラミクスと熱可塑性高分子材料との複合材
料を使用する。整合層用複合材料に用いる熱可塑性高分
子材料の融点は、誘電体レンズ用複合材料に用いる熱可
塑性高分子材料の融点と同等かそれ以上とする。これら
の材料を用いて、誘電体レンズ12の表面に整合層14
を形成する。整合層の比誘電率は、誘電体レンズ12の
比誘電率の平方根と同じか、それに近い値とする。ま
た、整合層14の厚みは、所望のマイクロ波の波長の約
1/4とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘電体レンズアンテナ
用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体レンズアンテナ用材料とし
ては、たとえば、誘電体レンズの材料として誘電体セラ
ミクスを使用し、整合層の材料として高分子材料と誘電
体セラミクスとの複合材料を使用していた。また、誘電
体レンズおよび整合層の両方とも、誘電体セラミクスと
高分子材料との複合材料を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電体
レンズに誘電体セラミクスを使用し、整合層に誘電体セ
ラミクスと高分子材料との複合材料を使用した場合、両
者の間の極端な熱膨張係数の差や整合層材料の成形収縮
などによってクラックが発生したり、誘電体レンズと整
合層との間に剥離が生じたりすることがあった。そのた
め、アンテナ利得が低下してしまうという不都合があっ
た。また、誘電体レンズの材料として誘電体セラミクス
を使用すると、成形加工性が悪く、しかも耐衝撃性も劣
っていた。
【0004】誘電体レンズおよび整合層に誘電体セラミ
クスと高分子材料との複合材料を使用すると、成形加工
性および耐衝撃性は向上するが、整合層を誘電体レンズ
表面に成形あるいはコーティングするときに、誘電体レ
ンズと整合層との間で剥離が生じるという不都合があっ
た。そのため、アンテナ利得の低下や信頼性の面で問題
があった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、ア
ンテナ利得の低下が少なく、信頼性の高い誘電体レンズ
アンテナを得ることができる、誘電体レンズアンテナ用
材料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘電体レン
ズと、誘電体レンズの表面に形成される整合層とで構成
される誘電体レンズアンテナのための誘電体レンズアン
テナ用材料であって、誘電体レンズおよび整合層は、熱
可塑性高分子材料と誘電体セラミクスとの混合物または
熱可塑性高分子材料で形成され、整合層に用いられる熱
可塑性高分子材料の融点を誘電体レンズに用いられる熱
可塑性高分子材料の融点と同等かそれ以上にした、誘電
体レンズアンテナ用材料である。
【0007】
【作用】整合層に用いられる熱可塑性高分子材料の融点
を誘電体レンズに用いられる熱可塑性高分子材料の融点
と同等か、それ以上にすることによって、整合層を成形
するときに、誘電体レンズ表面が溶融する。したがっ
て、誘電体レンズと整合層との間に、良好な物理的密着
効果が得られる。
【0008】
【発明の効果】この発明の誘電体レンズアンテナ用材料
を用いれば、誘電体レンズと整合層との間の物理的密着
効果が良いため、誘電体レンズと整合層とが剥離しにく
い。そのため、アンテナ利得の低下が少なく、信頼性が
高い誘電体レンズアンテナを得ることができる。しか
も、この誘電体レンズアンテナ用材料は、誘電体セラミ
クスと熱可塑性高分子材料との複合材料であるため、成
形加工性および耐衝撃性がよく、誘電体レンズアンテナ
にクラックなどが発生しにくい。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の誘電体レンズアンテナ用材
料を用いた誘電体レンズアンテナの一例を示す図解図で
ある。この誘電体レンズアンテナ10は誘電体レンズ1
2を含む。誘電体レンズ12の表面には、整合層14が
形成される。整合層14の比誘電率は、誘電体レンズ1
2の比誘電率の平方根と同じか、またはそれに近い値と
なるように設定される。さらに、整合層14の厚みは、
所望のマイクロ波の波長の約1/4となるように設定さ
れる。
【0011】誘電体レンズ12および整合層14の材料
としては、誘電体セラミクスと熱可塑性高分子材料との
複合材料が用いられる。誘電体セラミクスとしては、た
とえばBaTiO3 ,TiO2 ,SrTiO3,CaT
iO3 ,CoTiO3 ,ZnTiO3 ,MgTiO3
どが用いられる。また、熱可塑性高分子材料としては、
たとえばポリブチレンテレフタレート,ポリスチレン,
ポリプロピレン,ポリフェニレンサルファイド,ポリア
セタール,ポリカーボネートなどが用いられる。なお、
整合層14に用いられる高分子材料の融点は、誘電体レ
ンズ12に用いられる高分子材料の融点と同等かそれ以
上となるように設定される。
【0012】(実施例1)ポリプロピレンとCaTiO
3 を容量比で3:2となるように粗混合し、二軸混練押
出機で溶融,混練し、ペレット化して誘電体レンズ用複
合材料を得た。ここで用いられるポリプロピレンの融点
は、160℃である。この誘電体レンズ用複合材料を用
いて、図2に示す直径300mmのレンズ形状に射出成
形し、誘電体レンズ12を作製した。誘電体レンズ12
に使用した複合材料の12GHzにおける比誘電率は、
約12であった。次に、その比誘電率が誘電体レンズ1
2の材料の平方根となるように、ポリプロピレンとCa
TiO3 とを混合し、上述の方法と同様にしてペレット
化して整合層用複合材料を得た。この整合層用複合材料
の比誘電率は3.5であった。この整合層用複合材料を
用いて、図3に示すように、金型16内に誘電体レンズ
12を保持し、射出成形機18によってインサート成形
を行って整合層14を形成した。ここでは、所望のマイ
クロ波の波長λが14mmであるため、整合層の厚みを
λ/4=3.5mmとした。
【0013】(実施例2)実施例1と同様にして、ポリ
プロピレンとCaTiO3 との複合材料を用いて、誘電
体レンズ12を作製した。次に、整合層用複合材料とし
て、ポリブチレンテレフタレートとCaTiO3 との複
合材料を準備した。ここで用いられるポリブチレンテレ
フタレートの融点は、225℃である。ポリブチレンテ
レフタレートとCaTiO3 との混合比は、容量比で1
3:1であり、混合方法は実施例1と同様である。ま
た、整合層用複合材料の比誘電率は3.5であった。そ
して、これを実施例1と同様の方法でインサート成形を
行い、誘電体レンズアンテナ10を得た。
【0014】(比較例1)ポリブチレンテレフタレート
とCaTiO3 とを容量比で9:5となるように混合
し、実施例1と同様の方法で、ペレット化して誘電体レ
ンズ用複合材料を得た。そして、実施例1と同様の方法
で、誘電体レンズ12を作製した。次に、整合層14を
形成するために、実施例1と同じポリプロピレンとCa
TiO3 とからなる整合層用複合材料を準備した。そし
て、実施例1および実施例2と同様にしてインサート成
形し、誘電体レンズ12の表面に整合層14を形成し
た。
【0015】得られた誘電体レンズアンテナのアンテナ
利得特性および切断面での整合層の剥離の有無について
測定し、その結果を表1に示した。アンテナ利得特性の
測定には、図4に示す測定装置を用いて、通信衛星から
の電波を利用してアンテナ利得を測定した。この測定装
置20は切換スイッチ22を含み、切換スイッチ22の
一方の切換端子に基準アンテナ24が接続される。さら
に、切換スイッチ22の他方の切換端子には、上述の誘
電体レンズアンテナが接続される。切換スイッチ22の
共通端子はコンバータ26に接続される。そして、コン
バータ26は変調成分除去回路28に接続される。この
変調成分除去回路28には、参照アンテナ30が接続さ
れる。このようにして、誘電体レンズアンテナのアンテ
ナ利得を測定した。
【0016】
【表1】
【0017】表1からわかるように、この発明の誘電体
レンズアンテナ用材料を用いた実施例1および実施例2
の誘電体レンズアンテナには整合層の剥離がないことが
わかる。それに対して、誘電体レンズ用複合材料に融点
の高いポリブチレンテレフタレートを使用し、整合層用
複合材料に融点の低いポリプロピレンを使用した比較例
1では、整合層の剥離が見られた。また、実施例1およ
び実施例2の誘電体レンズアンテナでは、整合層の剥離
部分での電波のロスが少なく、比較例1の誘電体レンズ
アンテナに比べてアンテナ利得がよかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の誘電体レンズアンテナ用材料を用い
た誘電体レンズアンテナの一例を示す図解図である。
【図2】図1に示す誘電体レンズアンテナの誘電体レン
ズ部分を示す図解図である。
【図3】図2に示す誘電体レンズに整合層を形成すると
きの状態を示す図解図である。
【図4】誘電体レンズアンテナのアンテナ利得特性を測
定するための測定装置を示す図解図である。
【符号の説明】
10 誘電体レンズアンテナ 12 誘電体レンズ 14 整合層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川 端 一 也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 山 田 秀 章 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体レンズと、前記誘電体レンズの表
    面に形成される整合層とで構成される誘電体レンズアン
    テナのための誘電体レンズアンテナ用材料であって、 前記誘電体レンズおよび前記整合層は、熱可塑性高分子
    材料と誘電体セラミクスとの混合物または熱可塑性高分
    子材料で形成され、 前記整合層に用いられる前記熱可塑性高分子材料の融点
    を前記誘電体レンズに用いられる前記熱可塑性高分子材
    料の融点と同等かそれ以上にした、誘電体レンズアンテ
    ナ用材料。
JP10873091A 1991-04-11 1991-04-11 誘電体レンズアンテナ用材料 Pending JPH0583018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10873091A JPH0583018A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 誘電体レンズアンテナ用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10873091A JPH0583018A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 誘電体レンズアンテナ用材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583018A true JPH0583018A (ja) 1993-04-02

Family

ID=14492082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10873091A Pending JPH0583018A (ja) 1991-04-11 1991-04-11 誘電体レンズアンテナ用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0583018A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522023B1 (ko) * 2001-07-04 2005-10-18 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 렌즈 안테나
US7301504B2 (en) 2004-07-14 2007-11-27 Ems Technologies, Inc. Mechanical scanning feed assembly for a spherical lens antenna

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522023B1 (ko) * 2001-07-04 2005-10-18 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 렌즈 안테나
US7088309B2 (en) 2001-07-04 2006-08-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Lens antenna
US7301504B2 (en) 2004-07-14 2007-11-27 Ems Technologies, Inc. Mechanical scanning feed assembly for a spherical lens antenna

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3664094B2 (ja) 複合誘電体成形物、その製造方法、およびそれを用いたレンズアンテナ
US5154973A (en) Composite material for dielectric lens antennas
KR100810894B1 (ko) 유전체 안테나
KR100689352B1 (ko) 유전체 세라믹, 수지-세라믹복합재, 전기부품 및 안테나,및 그 제조방법
JP2003198230A (ja) 誘電性樹脂統合アンテナ
WO2005123841A1 (ja) 高誘電性エラストマー組成物および誘電体アンテナ
JP3700617B2 (ja) レンズアンテナ
JPH0583018A (ja) 誘電体レンズアンテナ用材料
JP4876491B2 (ja) 誘電体アンテナ
CA2247477A1 (en) Thermoplastic elastomeric substrate material with tunable dielectric properties and laminates thereof
JP2001143531A (ja) 複合誘電体材料およびこの複合誘電体材料を使用した誘電体アンテナ
JPH0869712A (ja) 樹脂−セラミックス複合材及びこれを用いた電子部品用配線板
JP2979736B2 (ja) 誘電体アンテナ用複合材料
JPH05311010A (ja) 複合高誘電率基板
JPH11345518A (ja) 複合誘電体材及びこの複合誘電体材を用いた誘電体アンテナ
JPH0867556A (ja) 平面アンテナ用誘電体セラミックス及びそれを用いた平面アンテナ
JP3493958B2 (ja) 同軸型誘電体共振器とその製造方法
JP3838262B2 (ja) レンズアンテナ
JP2005123209A (ja) 複合誘電体成形物
JP2000230102A (ja) 低誘電性樹脂組成物
JPH054941B2 (ja)
JP2003198231A (ja) 誘電性樹脂フィルムアンテナおよび情報記録タグ
JP3034073B2 (ja) メッキ層を有する誘電体セラミックスおよびその製造方法
JPH05315823A (ja) 携帯型無線機用の平面アンテナ
JP2687375B2 (ja) 複合誘電体