JPH0582980U - クレーン車の制御装置 - Google Patents

クレーン車の制御装置

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JPH0582980U
JPH0582980U JP3206992U JP3206992U JPH0582980U JP H0582980 U JPH0582980 U JP H0582980U JP 3206992 U JP3206992 U JP 3206992U JP 3206992 U JP3206992 U JP 3206992U JP H0582980 U JPH0582980 U JP H0582980U
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boom
hydraulic oil
hydraulic
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hydraulic pump
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JP3206992U
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典久 高橋
健一 島田
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーン車において、ブームの作動規制時で
も、ウインチの高速作動を可能とする制御装置を提供す
る。 【構成】 制御装置50は、第1油圧ポンプ21からブ
ーム(14〜16)に対する作動油の供給制御を行うブ
ーム側作動油制御手段22に供給された作動油のうちの
一部を、第2油圧ポンプ31から吐出された作動油に合
流させてウインチ17mにも供給できる。また、ブーム
の作動がクレーン車の車体を不安定にする場合に、第1
油圧ポンプ21からブーム側作動油制御手段22に対す
る作動油の供給を阻止する規制手段42を備えている。
そして、規制手段42には、規制作動したときに、第1
油圧ポンプ21から吐出された作動油をブーム側作動油
制御手段22を介さずに第2油圧ポンプ31から吐出さ
れた作動油に合流させる合流手段42aが設けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クレーン車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車には、作動油の供給を受けて起伏・伸縮作動するブームと、同じく 作動油の供給を受けてそのブームから垂下されるワイヤの巻取り・繰出し(吊上 げ・吊下げ)を行うウインチが備えられている。そして、ウインチに供給される 作動油は、ブーム作動時においても安定してウインチが巻取り・繰出し作動でき るように、ブームに供給される作動油を吐出する油圧ポンプ(第1油圧ポンプ) とは、別に設けられた油圧ポンプ(第2油圧ポンプ)から吐出されるようになっ ていることが多い。 ただし、ブームを停止させた状態等ではウインチに高速作動が要求される場合 があり、その要求を満たすためには第2油圧ポンプから吐出された作動油だけで は不十分な場合がある。そのため、第1油圧ポンプから吐出され、ブームに対す る作動油の供給制御を行うブーム側作動油制御手段に供給された作動油を、その まま第2油圧ポンプから吐出された作動油に合流させてウインチにも供給できる ようにしている。
【0003】 また、このようなクレーン車のブームには、ブーム自体の重量や吊上げ荷重に よって車体を転倒させる方向にモーメントが作用するが、そのモーメントが過大 となって車体を不安定な状態に陥らせないように、ブームが一定の範囲を超えて 作動しようとしたときは、自動的にブーム側作動油制御手段に対する第1ポンプ からの作動油供給を阻止する規制手段が備えられている。この規制手段の作動に よりブームの作動が規制されることによって、車体の安定が確保される。なお、 従来、規制手段によりブーム側作動油制御手段に対する供給が阻止された作動油 は、そのままドレンされていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、規制手段の作動によるブーム側作動油制御手段に対する作動油 供給の阻止によって、その分ウインチに対して供給される作動油が減少してしま うため、ブームの作動規制時には、ウインチを高速作動させることができなくな るという問題がある。このため、そのような作動規制時に吊上げていた対象物を 迅速に地上に降ろすことができない。
【0005】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ブームの作動規制時 においても、ウインチの高速作動を可能とするクレーン車の制御装置を提供する ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の制御装置では、規制手段に、これがブ ーム側作動油制御手段に対する作動油供給を阻止すべく作動したときは、第1油 圧ポンプから吐出された作動油を、ブーム側作動油制御手段を介さずに第2油圧 ポンプから吐出された作動油に合流させる合流手段を設けている。
【0007】
【作用】
このような制御装置によれば、規制手段がブーム側作動油制御手段に対する作 動油供給を阻止すべく作動したときでも、第1油圧ポンプから吐出された作動油 をそのままドレンさせずに合流手段を通じて第2油圧ポンプから吐出された作動 油に合流させることができ、ウインチを高速作動させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 図1には、本考案に係る制御装置を備えたクレーン車10を示している。この クレーン車10の車体11の後部には、車体11に対して水平旋回が自在な旋回 台12が取り付けられており、この旋回台12の上部には、テレスコープ状に伸 縮自在に構成されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。なお、旋回台 12の旋回作動は、車体11の後部に内蔵された油圧旋回モータ14の作動によ り行われ、ブーム13の起伏・伸縮作動はそれぞれ、ブーム13と旋回台12間 に取り付けられた油圧起伏シリンダ15およびブーム13に内蔵された油圧伸縮 シリンダ16の作動により行われる。
【0009】 また、旋回台12には、ウインチ17が内蔵されている。このウインチ17か らはワイヤ17wがブーム13の上面に沿ってその先端に延び、さらに垂下され ている。ワイヤ17wの先端部には、フック17fが取り付けられており、この フック17fに吊上げ対象物(図示せず)を引っ掛けて、ウインチ17に一体に 取り付けられてこれを駆動する油圧ウインチモータ17mを作動させることによ り、ワイヤ17wの巻取り繰出し、即ち、吊上げ対象物の吊上げ下げを行うこと ができる。
【0010】 ところで、油圧旋回モータ14,油圧起伏シリンダ15および油圧伸縮シリン ダ16(以下、これらをブーム用油圧アクチュエータという)には、図2に示す ブーム側作動油供給回路20を通じて作動油が供給される。そして、このブーム 側作動油供給回路20は、車体11の前部に搭載され、エンジンEにより駆動さ れる第1油圧ポンプ21(図1参照)と、この第1油圧ポンプ21から吐出され た作動油を作業者の操作に応じて流れ方向を制御しながら各ブーム用油圧アクチ ュエータ14〜16に対して供給するブーム制御バルブユニット(ブーム側作動 油制御手段)22とを備えて構成されている。このため、ブーム制御バルブユニ ット22を操作することにより、作業者は、ブーム13を任意に旋回,起伏およ び伸縮作動させることができる。
【0011】 一方、油圧ウインチモータ17mには、ウインチ側作動油供給回路30を通じ て作動油が供給される。このウインチ側作動油供給回路30は、第1油圧ポンプ 21と同様に車体11の前部に搭載されて上記エンジンEにより駆動される第2 油圧ポンプ31と、この第2油圧ポンプ31から吐出された作動油を作業者の操 作に応じて流れ方向を制御しながら油圧ウインチモータ17mに対して供給する ウインチ制御バルブ32とを備えて構成されている。このため、ウインチ制御バ ルブ32を操作することにより、作業者は、ウインチ17を任意の方向に作動さ せることができ、フック17fを所望の高さに上げ下げすることができる。
【0012】 このように、ブーム側作動油供給回路20およびウインチ側作動油供給回路3 0という2つの油圧回路を備えて構成される上記制御装置50により、ブーム1 3およびウインチ17の安定した作動を確保できるのであるが、ブーム13の作 動を停止させた状態では、吊上げ対象物の迅速な吊上げ下げによる作業の効率化 を図るため、ウインチ17の高速作動が要求される。したがって、油圧ウインチ モータ17mに対する大流量の作動油供給が必要である。しかし、エンジンEの 出力等との関係から第2油圧ポンプ31をあまり大型化することはできない。そ こで、この制御装置50では、第1油圧ポンプ21から吐出されて、いずれのバ ルブも未操作状態であるブーム制御バルブユニット22内を通過した作動油を、 第1合流油路L3を介して、第2油圧ポンプ31とウインチ制御バルブ32とを 接続する第2油路L2に流入させ、第2油圧ポンプ31から吐出された作動油に 合流させている。これにより、第2油圧ポンプ31を大型化等しなくても、ブー ム13の作動を停止させた状態では、ウインチ17を高速作動させることができ る。
【0013】 その一方、ブーム13を作動させながらでも、第2油圧ポンプ31から吐出さ れた作動油のみによりウインチ17を低速にて安定作動させることができ、ブー ム13(旋回台12)の旋回作動等を行いながら吊上げ対象物のゆっくりとした 吊上げ下げを行うことができる。 ただし、ブーム13には、ブーム13自体の重量や吊上げ対象物の荷重により 車体11を転倒させる方向にモーメントが作用する。そして、ブーム13を倒伏 又は伸長作動(以下、これらの作動を不安定側作動という)させることにより、 モーメントが増加してついには車体11の安定性を損なうおそれが生ずる。この ような場合に、ブーム13の不安定作動を続けると危険であるため、本クレーン 車10には、モーメントリミッタ40が取り付けられている。
【0014】 モーメントリミッタ40は、ブーム13を支持する油圧起伏シリンダ15にそ の軸方向に作用する力やブーム13の旋回位置等に基づいてブーム13の不安定 側作動を規制すべきか否かを判断する判断器41と、第1油圧ポンプ21とブー ム制御バルブユニット22とを接続する第1油路L1上に設けられ、この第1油 路L1を開閉する規制バルブ(ソレノイドバルブ:規制手段)42とから構成さ れている。このモーメントリミッタ40では、判断器41においてブーム13の 不安定側作動を規制しなくてよいと判断した場合は、その判断器41から規制バ ルブ42のソレノイドに励磁信号が出力され、規制バルブ42はその励磁力によ り下動位置にセットされて第1油路L1を開通させる。そして、判断器41にお いてブーム13の不安定側作動を規制すべきと判断した場合に、ブーム制御バル ブユニット22において不安定側作動に対応する操作がなされたときは、判断器 41は励磁信号の出力を停止する。規制バルブ42はバネの付勢力により強制的 に上動位置に切り換えられ、第1油路L1を遮断する。これにより、ブーム制御 バルブユニット22に対する作動油の供給が阻止され、ブーム13の不安定側作 動が確実に規制される。
【0015】 しかしながら、このように規制バルブ42により単に第1油路L1を遮断した だけでは、第1油圧ポンプ21からの作動油がブーム制御バルブユニット22の みならず油圧ウインモータ17mにも供給されなくなり、ウインチ17を高速作 動させることができなくなる。 そこで、規制バルブ42には、上動位置に位置した際に、第1油路L1の上流 側(第1油圧ポンプ21の吐出口につながる側)を、第1合流油路L3とは別に 設けられた第2合流油路L4を介して第2油路L2に接続する規制時合流用流路 (合流手段)42aが形成されている。
【0016】 このように構成された制御装置50によれば、ブーム13の不安定側作動が許 容される通常作業時のみならず、その不安定側作動が規制された作業規制時にも 、ブーム制御バルブユニット22や第1合流油路L3を介さずに油圧ウインチモ ータ17mに大流量の作動油を供給し、ウインチ17を高速作動させることがで きる。したがって、作業規制時には、吊上げていた吊上げ対象物を迅速に地上に 降ろすことができ、車体11が不安定状態に陥る危険が大きい状態から早急に脱 することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案の制御装置では、車体を不安定にするブームの作動を規 制すべく第1油圧ポンプからのブーム側作動油制御手段に対する作動油供給が阻 止された場合でも、そのブーム側作動油制御手段を介さずに、規制手段に設けら れた合流手段を通じて第1油圧ポンプからの作動油を第2油圧ポンプからの作動 油に合流させて、ウインチに供給することができる。したがって、そのようなブ ームの作動規制時でも、ウインチを高速作動させることができ、吊上げた対象物 を迅速に地上に降ろして車体の安定を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る制御装置を備えたクレーン車の側
面図である。
【図2】上記制御装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
13 ブーム 17 ウインチ 21 第1油圧ポンプ 22 ブーム制御バルブユニット(ブーム側作動油制御
手段) 31 第2油圧ポンプ 40 モーメントリミッタ 42 規制バルブ(規制手段) 42a 規制時合流用流路(合流手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に、作動油の供給を受けて起伏作
    動するブームを備えるとともに、作動油の供給を受けて
    前記ブームの先端から垂下されるワイヤの巻取り繰出し
    を行うウインチを備えるクレーン車において、 前記ブームに対する作動油の供給制御を行うブーム側作
    動油制御手段に供給される作動油を吐出する第1油圧ポ
    ンプと、前記ウインチに対して供給される作動油を吐出
    する第2油圧ポンプとを備え、前記第1油圧ポンプから
    前記ブーム側作動油制御手段に供給された作動油のうち
    の一部を、前記第2油圧ポンプから吐出された作動油に
    合流させて前記ウインチにも供給できるようになってお
    り、また、前記ブームの作動が前記車体を不安定にする
    場合は、前記第1油圧ポンプから前記ブーム側作動油制
    御手段に対する作動油の供給を阻止してそのブームの作
    動を自動的に規制する規制手段を備えているクレーン車
    の制御装置であって、 前記規制手段は、前記ブーム側作動油制御手段に対する
    作動油供給を阻止すべく作動したときに、前記第1油圧
    ポンプから吐出された作動油を前記ブーム側作動油制御
    手段を介さずに前記第2油圧ポンプから吐出された作動
    油に合流させる合流手段を備えていることを特徴とする
    クレーン車の制御装置。
JP3206992U 1992-04-16 1992-04-16 クレーン車の制御装置 Pending JPH0582980U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013237526A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 油圧ウインチの制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013237526A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 油圧ウインチの制御装置

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