JPH0581533A - スパイラル型自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】売り切れ検知器を設け商品の売り切れを表示す
ることのできるスパイラル型自動販売機を提供する。 【構成】回転搬出部材２の最前部に商品３がある場合に
は、売り切れ検知器１５のアクチュエータ１６が先頭の
商品３に圧接されて前方に回動することにより商品３が
あることを検知する。また、回転搬出部材２の最前部に
商品３がない場合には、このアクチュエータ１６が回動
前の位置に復帰することにより、商品３が売り切れたこ
とを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スパイラル型自動販売
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機において、水平方向に配置し
たスパイラル状の回転搬出部材を回転させて商品を販売
するスパイラル型自動販売機がある。

【０００３】このようなスパイラル型自動販売機では、
図４に示すように商品収納庫１内に商品搬出用の回転搬
出部材であるスパイラル２を回転自在に複数列、複数段
にわたり水平方向に配置している。ここで、このスパイ
ラル２には商品３を挿入支持するための隙間（以下挾持
部という）が一定の間隔で形成されている。そして、オ
ペレータは販売する商品３をこの挾持部に順次挿入支持
させる。

【０００４】この後、購入希望者が操作パネル４の例え
ばコイン投入部４ａからコインを入れ、スパイラル２に
挿入支持されている商品３のうち、購入希望する商品３
に対応する操作パネル４の商品販売ボタン４ｂを押す
と、スパイラル２が回転し、このスパイラル２の回転に
よりスパイラル２の最前部にある商品３がスパイラル２
の先端部から下方の商品取り出し口５に落下する。

【０００５】なお、このようなスパイラル型自動販売機
の図示しない商品収納庫１のカバーは透明なアクリル等
で形成されており、購入希望者が商品収納庫１内のスパ
イラル２に挿入支持されている商品３の状況を視認でき
るため、商品の売り切れを視認することができる。従っ
て、商品が売り切れている場合には、購入希望者は操作
パネル４の商品販売ボタン４ｂを押すことはない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、何らかの原因
で商品３が挾持部に順次収納されず、スパイラル２のあ
る挾持部に商品３が挿入されない場合がある。この場
合、逐次商品３が販売されこの商品３が挿入されていな
い挾持部がスパイラル２の最前部に来た際、購入希望者
は次の挾持部には商品３が挿入されているので、商品３
は売り切れていないと判断し、購入希望者はコイン投入
部４ａからコインを入れ商品販売ボタン４ｂを押す。

【０００７】ところが、この購入希望者の商品販売ボタ
ン４ｂ操作により、スパイラル２が１回転し、商品３が
挿入されていない挾持部も１回転するが、この挾持部に
は商品３が入っていないので購入希望者は商品３を入手
できず、また商品の販売を制御する図示しない販売制御
部は販売動作を行ったと認識するため釣銭取り出し口４
ｃからコインも戻らないという問題点が生じる。

【０００８】本発明は、売り切れ検知器を設け商品の売
り切れを表示することのできるスパイラル型自動販売機
を提供すること目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、商品収納コラ
ム内に商品搬出用の回転搬出部材を回転自在に水平方向
に配置し、前記回転搬出部材の隙間に順次商品を挿入支
持させ、販売時前記回転搬出部材の最前部にある前記先
頭の商品を前記回転搬出部材の回転により前記回転搬出
部材の先端から落下排出させるようにしたスパイラル型
自動販売機において、前記回転搬出部材の先端部に、前
記回転搬出部材の最前部に前記商品がある場合には前記
商品に圧接されて前方に回動し、前記回転搬出部材の最
前部に前記商品がない場合には回動前の位置に復帰する
ことにより商品の存在を検知するためのアクチュエータ
を有する売り切れ検知器を設けたものである。

【００１０】

【作用】この構成により、回転搬出部材の最前部に商品
がある場合には、売り切れ検知器のアクチュエータが先
頭の商品に圧接されて前方に回動することにより商品が
あることを検知できる。また、回転搬出部材の最前部に
商品がない場合には、このアクチュエータが回動前の位
置に復帰することにより、商品が売り切れたことを検知
できる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例に係るスパイラル
型自動販売機の商品収納コラムの構造平面図、図２はそ
の構造正面図である。なお、図１，２において、図４と
同一符号は同一又は相当部分を示している。

【００１３】図１において、６は略箱状の商品収納コラ
ム本体、７はスパイラル２の挾持部２ａに挾持支持さ
れ、スパイラル２の回転に伴ってスパイラル２の先端２
ｂに前進していく商品３を載置するスパイラルアング
ル、８はスパイラル２を回転させるための駆動モータで
ある。そして、この駆動モータ８は商品収納コラム本体
６に駆動モータ取付板８ａを介して固定されている。

【００１４】９は１ヵ所の凹所９ａを有し、駆動モータ
８に連結して回転するフルサイクルカムであり、このフ
ルサイクルカム９は一回転する毎に図２に示すフルサイ
クルスイッチ１０をアクチュエータ１０ａを介して凹所
９ａにおいてオフさせることにより駆動モータ８の回転
を制御し、スパイラル２を１回転させるものである。

【００１５】１１は駆動モータ８の回転をスパイラル２
に伝達する駆動モータ８の出力軸、１２はスパイラル２
が回転中に横にずれないようガイドするスパイラルガイ
ドであり、その先端には商品３が滑らかに下方に落下で
きるよう切り欠け１２ａが設けられている。１３は後述
する売り切れ検知器である売切スイッチをカバーするス
イッチカバー、１４は後述する売切スイッチを取り付け
る売切スイッチ取付板である。

【００１６】１５は商品３の売り切れを検知する売切ス
イッチであり、この売切スイッチ１５には、図３の矢印
Ａに示す方向からスパイラル２が１回転する毎にスパイ
ラル２の最前部に移動して来る商品３により圧接され、
更にその商品３の移動に伴って取付部１６ａを支点に低
トルクで下方に回動するアクチュエータ１６が設けられ
ている。

【００１７】そして、売切スイッチ１５はこのアクチュ
エータ１６が下方に回動することにより商品３の存在を
検知してオフとなり、商品３と圧接しない場合には、図
示しないバネにより図３のような回動前の位置に復帰す
ることにより商品３の売り切れを検知してオンとなり、
既述の商品販売ボタン４ｂ上に売り切れの表示を行うも
のである。

【００１８】次に、このように構成されたスパイラル型
自動販売機の売り切れ検知動作について説明する。

【００１９】まず、スパイラル２の挾持部２ａに、図３
の矢印Ｂ方向から順次商品３を挿入支持させると、スパ
イラル２の最前部の挾持部２ａに挿入された商品３によ
りアクチュエータ１６は下方に回動し、これにより売切
スイッチ１５は商品３の存在を検知し、オフとなる。

【００２０】なお、このとき商品３のアクチュエータ１
６上の作用点と支点１６ａとは離れているため、軽い商
品であっても容易に動作する。また、挾持部２ａに挿入
された商品３の大きさにより、スパイラル２の最前部の
挾持部２ａの位置は矢印Ａ方向に左右にずれるが、その
ような場合でもアクチュエータ１６は動作できるような
位置になるようにする。

【００２１】この状態では、各スパイラル２毎に設けら
れた商品販売ボタン４ｂの当該スパイラル２に対応する
商品販売ボタン４ｂ上には売り切れの表示はされないの
で、購入希望者は当該スパイラル２に保持されている商
品３を購入するため、商品販売ボタン４ｂを押すことが
できる。

【００２２】購入希望者により商品販売ボタン４ｂが押
されると、図示しない販売制御装置からの販売制御信号
により駆動モータ８が１回転し、スパイラル２の最前部
の挾持部２ａに挿入された商品３が商品３取り出し口に
落下し、取り出される。ここで、このアクチュエータ１
６は商品３が落下すると、バネ圧により元の位置に戻ろ
うとし、逆方向に回動を始める。

【００２３】ところが、今落下した商品３の次に別の商
品３が挾持部２ａに挿入されているとすると、アクチュ
エータ１６が元の位置に戻る前にこの別の商品３がスパ
イラル２の最前部に移動するため、この別の商品３によ
りこのアクチュエータ１６は再び下方へ回動し、そのた
め売切スイッチ１５はオフ状態を維持する。

【００２４】しかし、商品３が売り切れた場合には、ア
クチュエータ１６は図３に示すような立ち上がった状態
の元の位置に戻る。この状態になると売切スイッチ１５
はオン状態となり、このことを販売制御装置が検知する
と、販売制御装置により商品販売ボタン４ｂ上に売り切
れの表示がされる。

【００２５】ここで、商品販売ボタン４ｂ上に売り切れ
の表示がされた商品販売ボタン４ｂを押しても、販売制
御装置により自動販売機は動作しないように制御される
ため、購入希望者は他の商品を選択すること若しくは投
入したお金を返却して受け取ることができる。

【００２６】このように、売切スイッチを設けたことに
より、商品が売り切れた場合には商品販売ボタン４ｂ上
に売り切れの表示を行うことができる。また、商品がス
パイラル上にまだ存在しても、スパイラルの最前部の挾
持部２ａに商品が存在しない場合には、同じく商品販売
ボタン４ｂ上に売り切れの表示を行うため、購入希望者
が前述した最前部の挾持部２ａに商品が存在しないスパ
イラルに対応する商品販売ボタン４ｂを押すことにより
商品が入手できずにお金だけ取られてしまうといったこ
とを防ぐことができる。

【００２７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転搬出
部材の最前部に商品がある場合には、売り切れ検知器の
アクチュエータが先頭の商品に圧接されて前方に回動す
ることにより商品があることを検知できる。また、回転
搬出部材の最前部に商品がない場合には、このアクチュ
エータが回動前の位置に復帰することにより、商品が売
り切れたことを検知できる。従って、購入希望者が商品
の売り切れている若しくは最前部に商品のない回転搬出
部材に対応する商品販売ボタンを押すことによりお金だ
け取られてしまい商品が入手できないといったことを防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るスパイラル型自動販売
機の商品収納コラムの構造側面図。

【図２】上記スパイラル型自動販売機の商品収納コラム
の構造正面図。

【図３】売切スイッチのアクチュエータの動きを示す
図。

【図４】従来のスパイラル型自動販売機の正面図。

【符号の説明】

２ スパイラル ２ａ スパイラルの隙間 ３ 商品 ６ 商品収納コラム ８ 駆動モータ １５ 売切スイッチ １６ アクチュエータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品収納コラム内に商品を挿入支持する
   ための隙間が一定の間隔で形成された商品搬出用の回転
   搬出部材を回転自在に水平方向に配置し、前記回転搬出
   部材の前記隙間に順次商品を挿入支持させ、販売時前記
   回転搬出部材の最前部にある前記商品を前記回転搬出部
   材の回転により前記回転搬出部材の先端から落下排出さ
   せるようにしたスパイラル型自動販売機において、 前記回転搬出部材の先端部に、前記回転搬出部材の最前
   部に前記商品がある場合には前記商品に圧接されて前方
   に回動し、前記回転搬出部材の最前部に前記商品がない
   場合には回動前の位置に復帰することにより商品の存在
   を検知するためのアクチュエータを有する売り切れ検知
   器を設けたことを特徴とするスパイラル型自動販売機。