JPS5912699Y2

JPS5912699Y2 - 自動販売機の発売中止表示装置

Info

Publication number: JPS5912699Y2
Application number: JP18305978U
Authority: JP
Inventors: 健二中川; 昌隆小田
Original assignee: 株式会社クボタ
Priority date: 1978-12-29
Filing date: 1978-12-29
Publication date: 1984-04-16
Also published as: JPS55100276U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、自動販売機の発売中止表示装置に関し、物品
払出部における物品の噛込み等、所要部にトラブルが発
生して発売不能となった場合、既設のランプを利用して
発売中止を表示するようにしたものである。

煙草等の自動販売機では、物品払出部に物品の噛込み等
のトラブルが発生した場合、他の全物品についても発売
不能である。

即ち、この種の販売機は、演算装置を備え、その演算結
果により各部を作動させ、かつ物品払出部の払出動作終
了後に演算装置にリセット信号を送り、演算装置を販売
可能な待機状態にリセットするようにしているので、物
品払出部に物品が噛込めば、払出動作が途中で中断して
リセット信号が発生せず、演算装置は待機状態にリセッ
トされない。

従って、このような時は、実際には全物品について発売
不能であるにも拘らず、外観上はトラブル発生の事実を
ランプ表示する程度であって、恰も発売可能状態である
かの如く見えるため、トラブル遭遇者以後の購売者は、
硬貨の投入、返却を数回繰返し７た後、始めて故障であ
ることを察知することになり、自動販売機に対する不信
感を惹起す結果となる。

本考案は、このような従来の問題点を解消するものであ
って、その特徴とするところは、本体前面に電照灯と発
売中止ランプとを備え、かつトラブル発生時に発売不能
となるようにした自動販売機において、トラブル発生時
に、トラブル検出信号により電照灯を消灯させると共に
発売中止ランプを点灯させ、これらによって発売中止を
表示するようにした点にある。

以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第１
図は煙草自動販売機の外観を示し、第２図はその内部構
或を示す。

第１図において、１は本体、２は前部扉で、本体１に開
閉自在に取付けられている。

３は化粧板で、その背後には電照灯４が設けられ、また
化粧板３の下方には、販売物品の銘柄を表示する銘柄銘
板５と、売切れを表示する売切表示ランプ６と、販売可
能を表示する販売可能表示ランプ７と、選択押釦８とが
上下に対応して横一列状に複数個設けられると共に、釣
銭切表示ランプ９、投入貨表示ランプ１０、発売中止ラ
ンプ３２、硬貨投入口１１，返金レバー１２等が設けら
れている。

１３は物品取出口、１４は返金口である。

なお発売中止ランプ３２は本来正常時での発売中止を表
示するためのものである。

第２図において、１５は硬貨選別機、１６は演算認置で
あり、この演算装置１６は投入された硬貨の合計額を算
出する機能と、その金額で販売可能な牡品を選択する機
能と、販売された物品に対する投入金額の差、即ち釣銭
を算出する機能とを備えている。

１７は釣銭払出部で、釣銭をストツクする釣銭ストツカ
一部１８、釣銭払出板１９、釣銭払出モータ２０等から
成り、釣銭ストツカ一部１８には釣銀切検出スイッチ２
１が付設され、この釣銭検出スイッチ２１が釣銭切れを
検出した時には、釣銭切表示ランプ９が点灯すると共に
、釣銭が必要な額の物品を販売不能にすべく演算装置１
６を動作させるように構或されている。

２２は煙草等の物品で、本体１側に設けられた各物品ス
トツカ一部２３に各種類毎に積層状にストツクされてい
る。

２４は物品払出部であって、物品払出力ム２５とこれを
駆動する物品払出モータ２６とを備えて或り、各物品ス
トツカ一部２３毎にその下端部に設けられている。

２７は売切検出スイッチで、物品ストツカ一部２３の物
品２２の有無を検出し、売切れ時に売切表示ランプ６を
点灯すると共に、選択押釦８を押した時にも、それに対
応する物品払出モータ２６が作動しないように演算装置
１６を動作させるべく構或されている。

２８は物品払出部２４における物品２２の噛込みを検出
するトラブル検出手段で、物品払出力ム２５がホーミン
グ位置に復帰した時に動作する検出スイッチ２９と、物
品払出モータ２６の動作開始と同時に刻時するタイマー
３０とを備え、タイマー３０にて設定された一定時間内
に検出スイッチ２９が動作しなかった時にトラブル検出
信号を発生する。

なお検出スイッチ２９は各物品払出部２４の夫々に設け
られている。

トラブル検出手段２８から発せられたトラブル検出信号
は、トラブル発生箇所の物品払出部２４に対応する売切
表示ランプ６を点灯させると共に、電照灯４を消灯させ
、かつ発売中止ランプ３２を点灯させるように構戊され
、また物品払出モータ２６の電源回路に介装されたスイ
ッチ回路３１の内、対応するスイッチ回路のみを開威し
、その物品払出部２４を動作不能にすべく構或されてい
る。

次に作用を説明する。

硬貨投入前は、演算装置１６は待機状態にあり、硬貨投
入口１１より所定の硬貨を投入すると、硬貨選別機１５
が正偽貨の別を判別し、正硬貨であれば演算装置１６が
動作して合計額を算出すると共に、その投入硬貨の合計
額に応じて販売可能な物品２２を選択し、その合計額ま
での範囲にある販売可能表示ランプ７を点灯させ、販売
可能な物品２２を表示する。

勿論、この場合、物品２２が売切れでないこと、或いは
釣銭が必要な場合は、釣銭ストツカ一部１８にそれだけ
の釣銭が残っていること等の条件が必要である。

販売可能表示ランプ７が点灯すると、次にその点灯状態
にある中から必要な物品２２の選択押釦８を押し、その
選択スイッチを動作させる。

今仮りに選択押釦８ａの選択スイッチが動作したとする
と、その選択信号が演算装置１６に送られ、演算装置１
６より物品払出部２４ａの物品払出モータ２６ａに
物品払出信号が送られると共に、釣銭払出部１７の釣銭
払出モータ２０に釣銭払出信号が送られる。

これによって物品払出モータ２６ａが起動し、物品払
出力ム２５ａの回転により物品ストッカ一部２３ａの
最下位にある物品２２ａが物品取出口１３へと払出さ
れ、またその物品払出力ム２５ａが１回転して物品払
出動作が終了すれば、物品払出力ム２５ａがホーミン
グ位置に復帰し、検出スイッチ２９ａが動作するが、
これはタイマー３０にて設定された時間以内であり、検
出スイッチ２９ａからの物品払出完了信号により演算
装置１６がリセットされて待機状態に復帰する。

一方、釣銭払出部１７では所定の釣銭の払出しがなされ
る。

正常時には前述の如くタイマー３０の設定時間内に検出
スイッチ２９ａが動作するが、物品払出部２４ａで
物品２２ａを噛込んだ場合は、その物品払出モータ２
６ａが過負荷で停止し、物品払出力ム２５ａがホー
ミング位置に復帰しないので、物品払出動作開始より一
定時間内に検出スイッチ２９ａが動作せずタイマー３
０の設定時間を経過した時にトラブル検出手段２８より
トラブル検出信号を発する。

このトラブル検出信号が発生すると、先ずそのトラブル
発生箇所に対応する売切表示ランプ６ａが点灯する。

従って、選択押釦８ａを押した後、物品２２ａが出す
に売切表示ランプ６ａが点灯すれば、物品払出部２４
ａにトラブルが発生したのであり、管理者は、前部扉２
を開放し、物品２２ａが売切れでないのに売切表示ラン
プ６ａが点灯している箇所を見ればよく、トラブル発生
箇所を簡単に伴別できる。

一方、トラブル検出信号は、トラブル発生箇所のスイッ
チ回路３１ａを開放し、物品払出モータ２６ａの電
源回路を開放するので、物品払出モータ２６ａは過負
荷状態から解放される。

またトラブル検出信号は電照灯４及び発売中止ランプ３
２の点灯回路へも送られ、電照灯４が消灯すると共に、
発売中止ランプ３２が点灯し、これらによって発売不能
状態、即ち発売中止を表示する。

従って、購売者には発売中止の事実が一見してわかり、
また管理者には発売中止ランプが点灯し、電照灯が消灯
しているので、トラブル発生による発売中止であること
がわかるのである。

なお実施例では、物品払出部２４の物品２２の噛込みを
例にして説明たたが、トラブル発生源はこれに限定され
るものではなく、自動販売機における各作動部全般につ
いても同様である。

以上実施例に詳述したように本考案では、トラブル発生
時に、トラブル検出信号により電照灯を消灯させると共
に発売中止ランプを点灯させて、発売中止を表示するよ
うにしているので、一旦トラブルが発生して発売不能と
なった後は、一見して発売中止であることがわかり、購
売者の勘違い等を完全に防止でき、しかも発売中止ラン
プが点灯し、電照灯が消灯していることで、管理者にも
トラブル発生による発売中止であることが容易にわかる
。

また既設のランプを利用しているから、コスト等の点で
も有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を例示するものであって、第１
図は外観を示す斜視図、第２図は内部の構或図である。４・・・電照灯、６・・・売切表示ランプ、７・・・販
売可能表示ランプ、１６・・・演算装置、１７・・・釣
銭払出部、２２・・・物品、２３・・・物品ストツカ一
部、２４・・・物品払出部、２５・・・物品払出カム、
２６・・・物品払出モータ、２８・・・トラブル検出手
段、２９・・・検出スイッチ、３０・・・タイマー、３
１・・・スイッチ回路、３２・・・発売中止ランプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

本体前面に電照灯と発売中止ランプとを備え、かつトラ
ブル発生時に発売不能となるようにした自動販売機にお
いて、トラブル発生時に、トラブル検出信号により電照
灯を消灯させると共に発売中止ランプを点灯させ、これ
らによって発売中止を表示するようにしたことを特徴と
する自動販売機の発売中止表示装置。