JPH10340382A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減し、配線などの構成を簡略化
する自動販売機の商品搬出装置を提供する。 【解決手段】 商品４６が１列に積層されて収納されて
いるコラム４７と、コラム４７の下部に設けられ、コラ
ム４７の最下層の商品４６ａを搬出方向Ａ１に沿ってコ
ラム４７外に搬出する搬出装置４８とを備え、コラム４
７の下部に設けられている搬出装置４８は、モータ５０
によって回転駆動される一対のプーリ５１、５２と、プ
ーリ５１、５２に巻き掛けられ、走行方向Ａ２に走行駆
動されるベルト５３と、ベルト５３の相互に対称な位置
にそれぞれ固定されている搬出板５４、５５とを備え、
プーリ５１、５２の間には、コラム４７内の前記最下層
の商品４６ａの有無を検出するための角変位自在なアク
チュエータ５６を有する検出スイッチＳＷ１が設けら
れ、検出スイッチＳＷ１のアクチュエータ５６は、コラ
ム４７内の最下層の商品４６ａによって押圧される位置
に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の各コ
ラムに設けられている商品の搬出装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】以下の説明では、タバコなどの箱状の商
品を販売する自動販売機について説明する。このような
自動販売機において、販売される商品は、自動販売機内
に備えられる複数のコラムにそれぞれ積層されて収納さ
れている。各コラムの下部には、それぞれ商品の搬出装
置が配置されており、コラム内の最下層の商品をコラム
外に搬出する。利用者がこのような商品を購入する場
合、自動販売機の前面扉に配置され、複数の商品サンプ
ルと一対一に対応付けられている複数の選択ボタンは各
コラムに対応付けられている。自動販売機に装備されて
いるマイクロコンピュータなどからなる制御装置は選択
ボタンを含むスイッチマトリクスを走査しており、利用
者がこの選択ボタンの所望の一つを押圧操作すると、操
作された選択ボタンを検出する。次に、操作された選択
ボタンに対応付けられているコラムに備えられている前
記搬出装置が作動し、コラムに積層されて収納されてい
る商品の最下層の商品をコラム外に搬出する。搬出され
た商品は、コラム近傍からに前記前面扉に形成されてい
る取出口に向けて設けられているシュート内を、前記取
出口に向けて滑り落ちる。

【０００３】従来技術の自動販売機のコラム装置１の系
統図を図９に示す。コラム装置１は、箱型の商品２が、
１列に積層されて収納されているコラム３と、コラム３
の下部に設けられ、コラム３の最下層の商品２を搬出方
向Ａ１に沿ってコラム３外に搬出する搬出装置４とを備
えている。コラム３は、商品２をその外周で囲むフレー
ム５を備えている。

【０００４】コラム３の下部に設けられている搬出装置
４は、モータ６によって回転駆動される一対のプーリ
７、８と、プーリ７、８に巻き掛けられ、走行方向Ａ２
に走行駆動されるベルト９と、ベルト９の相互に対称な
位置にそれぞれ固定されている搬出板１０、１１とを備
えている。プーリ７、８の間には、コラム３内の前記最
下層の商品２の有無を検出するための角変位自在なアク
チュエータ１２を有する検出スイッチＳＷ１が設けられ
ている。検出スイッチＳＷ１のアクチュエータ１２は、
コラム３内の最下層の商品２によって押圧される位置に
配置される。即ち、コラム３内に商品２が存在する場合
には、最下層の商品２がアクチュエータ１２を押圧して
検出スイッチＳＷ１をオン状態にする。一方、コラム３
内の商品２が売切れ状態となった場合、アクチュエータ
１２は商品２によって押圧されず、検出スイッチＳＷ１
は常にオフ状態になる。自動販売機に備えられるマイク
ロコンピュータなどのからなる制御装置は、検出スイッ
チＳＷ１のオン状態或いはオフ状態を検出することによ
り、コラム３内の商品が売切れ状態であるかどうかを判
別する。

【０００５】また、搬出装置４には、リミットスイッチ
ＳＷ２が備えられる。リミットスイッチＳＷ２は、前記
搬出板１０、１１のいずれか一方がコラム３内の最下層
の商品２をコラム３から搬出を完了したタイミングで、
前記搬出板１０、１１の他方がリミットスイッチＳＷ２
を押圧してオフ状態からオン状態に遷移させる位置に配
置される。前記制御装置は、このリミットスイッチＳＷ
２が前記オフ状態からオン状態になり、更にオフ状態に
なったことを検知し、そのタイミングで前記モータ６を
停止させる。これにより、搬出装置４の搬出板１０、１
１は、図９に示される基準位置に停止する。

【０００６】以下に、コラム装置１の動作について説明
する。自動販売機の選択ボタンが操作されると、モータ
６が起動されてプーリ７、８が回転しべルト９が走行す
る。このとき、搬出板１１が図９に示される位置から走
行方向Ａ２に沿って走行し、コラム３内の最下層の商品
２を搬出方向Ａ１に沿ってコラム３外に搬出する。この
とき、検出スイッチＳＷ１は、そのアクチュエータ１２
が最下層の商品２によって押圧されたオン状態から、オ
フ状態に遷移する。このオフ状態は、最下層の次の商品
２が、搬出されつつある最下層の商品２によって支持さ
れている期間だけ持続する。最下層の商品２がコラム３
から搬出されると、前記最下層の次の商品２が下方に落
下し、検出スイッチＳＷ１のアクチュエータ１２が押圧
され、検出スイッチＳＷ１がオン状態に遷移する。

【０００７】この後、モータ６が所定の期間だけ回転さ
れ、搬出板１１が商品２をコラム３から搬出する動作が
完了したタイミング付近で、搬出板１０が前記リミット
スイッチＳＷ２をオンさせる。このときリミットスイッ
チＳＷ２から信号により、前述したタイミングでモータ
６が停止される。即ち、リミットスイッチＳＷ２は、搬
出板１０、１１の位置検出用に用いられている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
販売機１の場合、コラム３内の商品２に関する売切れ状
態の有無の検出用の検出スイッチＳＷ１と、搬出板１
０、１１の位置検出用の前記リミットスイッチＳＷ２と
の複数のセンサ類が必要になり、部品点数が増大すると
いう問題点がある。また、これに伴い、配線なども複雑
になり、自動販売機の構成が複雑になるという問題点が
ある。

【０００９】請求項１の発明は、上記問題点を解決しよ
うとしてなされたものであり、その目的は、部品点数が
削減され、しかも配線などの構成が簡略化される自動販
売機の商品搬出装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明におい
て、商品はコラムに積層されて収納される。このコラム
下部に商品搬出装置が設けられる。商品搬出装置におい
て、走行部材が駆動源によって走行駆動され、この走行
部材に設置される押圧部材は、コラム内の最下層の商品
を押圧して搬出する。また、コラム下部には商品検出手
段が配置される。商品検出手段は変位片を有しており、
変位片はコラム最下層の商品の配置位置を基準位置とし
て、この基準位置から往復変位可能に設けられる。この
変位片が最下層の商品によって押圧されて基準位置から
変位することにより、商品検出手段は動作状態がオフ状
態からオン状態に遷移して検出信号が出力される。

【００１１】商品搬出装置に備えられる制御手段は、商
品検出手段からの検出信号の有無を識別する。商品検出
手段の動作状態がオン状態からオフ状態に遷移し、更に
オン状態に遷移した後、予め定める第１期間が経過する
と、制御手段は駆動源を停止させる。これにより、押圧
部材がコラム内の商品をコラム外に搬出した後、所定距
離だけ移動した基準位置に到達したときに、この押圧部
材を停止させる動作が実現される。これにより、押圧部
材の位置検出機能が前記商品検出装置によって実現され
る。

【００１２】一方、商品検出手段が、前記オフ状態への
遷移の後、オフ状態が予め定める第２期間に亘り継続す
るとき、制御手段は駆動源を停止させる。このように、
押圧部材によってコラム内の商品がコラム外に搬出され
た後であって、所定の期間が経過した場合でも商品検出
手段が商品を検出する動作を行わず前記オン状態に遷移
しない場合には、制御手段はこのコラム内の商品が売切
れ状態と認識して駆動源の動作を停止させる。

【００１３】このようにして、本発明の自動販売機の商
品搬出装置によれば、コラム内の商品に関する売切れ状
態の有無の検出と、押圧部材の位置検出機能とを単一の
商品検出手段によって実現することができる。従って、
部品点数が削減され、しかも配線などの構成が簡略化さ
れる。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明を実施例について以下に説
明する。図１〜図８に本発明の一実施例を示す。

【００１５】図１は本発明の一実施例の自動販売機２１
に用いられる商品搬出装置２０の正面視の系統図であ
り、図２は商品搬出装置２０の側面図であり、図３は自
動販売機２１の正面図であり、図４は自動販売機２１の
電気的構成を示すブロック図であり、図５は商品搬出装
置２０の動作を示す系統図であり、図６は自動販売機２
１の動作を説明するフローチャートであり、図７および
図８は商品搬出装置２０の動作を説明するタイミングチ
ャートである。

【００１６】以下、図３を参照して自動販売機２１の外
観上の構成について説明する。本実施例の自動販売機２
１は、例として煙草等の箱型の商品を販売するものであ
り、前面扉２２の前面に複数段に亘る商品の展示部２３
が設けられている。

【００１７】前面扉２２の前面には、商品の選択ボタン
２４、紙幣の挿入口２５、硬貨の投入口２６、投入され
た金額を表示する金額表示器２７、釣銭の払い戻し時に
操作される返却レバー２８、釣銭が返却される返却口２
９、及び商品の取出し口３０が設けられる。前記選択ボ
タン２４には、売り切れ状態を表示する売り切れランプ
３１と、投入された金額によって選択された商品が販売
可能かどうかを識別する販売可能ランプ３２とが内蔵さ
れている。

【００１８】以下、図１および図２を参照して、自動販
売機２１に内蔵されるコラム装置４５の構成について説
明する。コラム装置４５は、箱型の商品４６が、１列に
積層されて収納されているコラム４７と、コラム４７の
下部に設けられ、コラム４７の最下層の商品４６ａを搬
出方向Ａ１に沿ってコラム４７外に搬出する搬出装置４
８とを備えている。コラム４７は、商品４６をその外周
で囲むフレーム４９を備えている。

【００１９】コラム４７の下部に設けられている搬出装
置４８は、モータ５０によって回転駆動される一対のプ
ーリ５１、５２と、プーリ５１、５２に巻き掛けられ、
走行方向Ａ２に走行駆動されるベルト５３と、ベルト５
３の相互に対称な位置にそれぞれ固定されている搬出板
５４、５５とを備えている。プーリ５１、５２の間に
は、コラム４７内の前記最下層の商品４６ａの有無を検
出するための角変位自在なアクチュエータ５６を有する
検出スイッチＳＷ１が設けられている。検出スイッチＳ
Ｗ１のアクチュエータ５６は、コラム４７内の最下層の
商品４６ａによって押圧される位置に配置される。即
ち、コラム４７内に商品４６が存在する場合には、最下
層の商品４６ａがアクチュエータ５６を押圧して検出ス
イッチＳＷ１をオン状態にする。一方、コラム４７内の
商品４６が売切れ状態となった場合、アクチュエータ５
６は商品４６によって押圧されず、検出スイッチＳＷ１
は常にオフ状態になる。自動販売機に備えられるマイク
ロコンピュータなどからなる制御装置は、検出スイッチ
ＳＷ１のオン状態或いはオフ状態を検出することによ
り、後述するように、コラム４７内の商品が売切れ状態
であるかどうかを判別すると共に、搬出装置４８の搬出
板５４、５５を所定の基準位置に停止させる位置検出機
能とを実現する。

【００２０】以下、図４を参照して自動販売機２１の電
気的構成について説明する。自動販売機２１は例として
マイクロコンピュータなどで実現される制御部３３を備
えており、制御部３３には、前面扉２２の内部に配置さ
れている前述した構成を有する複数列のコラム４７が接
続され、商品の各コラム４７からの搬出が行われる。コ
ラム４７の内部には、例として煙草などの箱型の商品が
積み重ねられて収納され、各コラム４７毎にコラム番号
１〜ｎが設定されている。前記前面扉２２の前面の前記
選択ボタン２４も制御部３３に接続されている。各選択
ボタン２４に前述したように内蔵されている売切ランプ
３１および販売可能ランプ３２も制御部３３にそれぞれ
接続されている。

【００２１】前記制御部３３には、各コラム４７から取
り出された商品を、前記取出し口３０に搬出する搬出装
置４８、挿入された紙幣の受け入れ処理を行うビルバリ
３６、投入された硬貨の受け入れ処理を行うコインメッ
ク３７、前記金額表示器２７及び商品に関する各種デー
タを制御部３３に入力するために用いられる操作パネル
３８が接続されている。制御部３３には、ＣＰＵ（中央
制御ユニット）４１と、外部とのデータや信号の入出力
にＩ／Ｏポート４２、タイマ４３およびメモリ４４が備
えられている。本実施例では、制御部３３に接続されて
いる前記搬出装置４８として、実際にはコラム４７毎に
設置されている前記検出スイッチＳＷ１およびモータ５
０が接続されている。

【００２２】以下に、図５〜図８を併せて参照して、自
動販売機２１の動作、特に、コラム装置４５の動作につ
いて説明する。

【００２３】（１）コラム４７内の商品４６が売切れ状
態ではない場合。

【００２４】販売モードに設定されている自動販売機２
１において、選択ボタン２４が操作されるまでの初期状
態の期間（図７の記号で示す期間）において、搬出装
置４８の搬出板５４、５５は、図１に示される基準位置
に位置している。このとき、検出スイッチＳＷ１のアク
チュエータ５６は、コラム４７内の最下層の商品４６ａ
に押圧され、検出スイッチＳＷ１は図７（１）に示され
るようにオン状態であり、モータ５０は、図７（２）に
示されるようにオフ（停止）状態である。

【００２５】利用者が所望の選択ボタン２４を操作する
と、ステップａ１において、制御部３３は、図７（２）
に示されるように時刻ｔ１で、操作された選択ボタン２
４に対応するコラム４７に備えられるモータ５０を起動
する、或いはモータ５０の動力を電磁クラッチなどによ
ってプーリ５１、５２に選択的に伝達する。搬出板５５
が移動を開始しても、最下層の商品４６ａが検出スイッ
チＳＷ１のアクチュエータ５６を押圧している期間（図
７（１）に記号で示す）は、検出スイッチＳＷ１はオ
ン状態を維持する。

【００２６】ステップａ２において、制御部３３は、検
出スイッチＳＷ１がオフ状態に遷移したかどうかを判別
する。前記コラム４７内の最下層の商品４６ａが、搬出
板５５によって最下層の上の商品４６から搬出方向Ａ１
に外れる位置まで移動したタイミング（図７（１）に記
号で示す）で検出スイッチＳＷ１はオフ状態に遷移す
る。従って、このときまで、ステップａ２の判断は否定
となり、制御部３３は、ステップａ１のモータ５０の駆
動を継続する。

【００２７】モータ５０が回転駆動されて搬出板５５が
コラム４７の最下層の商品４６ａを搬出方向Ａ１に沿っ
て移動し、該最下層の商品４６ａが検出スイッチＳＷ１
のアクチュエータ５６から外れた位置に移動し、かつ最
下層の上の商品４６から外れる位置に移動中の状態が、
図５（１）に示されている。このとき、検出スイッチＳ
Ｗ１のアクチュエータ５６は、最下層の商品４６ａから
の押圧状態が解除され、検出スイッチＳＷ１は図７
（１）に示されるように時刻ｔ２でオフ状態に遷移す
る。制御部３３は、検出スイッチＳＷ１のオフ状態への
遷移を検出し、図６のステップａ２の判断が肯定にな
り、処理はステップａ３に移る。ステップａ３では、検
出スイッチＳＷ１が再度オン状態に遷移したかどうかを
判別する。ステップａ３で検出スイッチＳＷ１がオフ状
態を検出されているとき、処理はステップａ６で予め定
める期間Ｔ２が経過するかどうかを判断する。この期間
Ｔ２は、搬出板５５によってコラム４７内の最下層の商
品４６ａがコラム４７から搬出された後、最下層の商品
４６ａの上の商品４６が最下層に落下してこないことを
確認するための期間である。即ち、コラム４７内の商品
４６が売切れ状態になったかどうかを判別する為の期間
である。

【００２８】前記最下層の商品５６の移動が更に進行
し、最下層の商品５６が、その上の商品４６から搬出方
向Ａ１に沿って外れた位置に移動した状態が、図５
（２）に示されている。このとき、コラム４７内の商品
４６が売切れ状態でなければ、前記期間Ｔ２が経過する
以前に、最下層の上の商品４６が最下層に落下する。こ
のとき、検出スイッチＳＷ１のアクチュエータ５６は、
最下層の商品４６ａの上の商品４６が最下層に落下する
ことによって押圧され、検出スイッチＳＷ１は図７
（１）に示されるように時刻ｔ３でオン状態に遷移す
る。制御部３３は、検出スイッチＳＷ１のオン状態への
遷移を検出し、図６のステップａ３の判断が肯定にな
り、処理はステップａ４に移る。ステップａ４では、時
刻ｔ３以降、予め定める期間Ｔ１（図７に記号で示
す）に亘ってモータ５０の駆動を継続する。この期間Ｔ
１は、搬出板５５が図５（２）に示す状態から、搬出中
の商品４６を図５（３）に示すコラム４７からの搬出完
了状態となるまで、搬出方向Ａ１に移動させるための期
間である。

【００２９】ステップａ５において、モータ５０が期間
Ｔ１だけ駆動された時刻ｔ４で、制御部３３はモータ５
０を停止させる。このとき、搬出装置４８は図５（３）
に示す動作状態になり、搬出中の商品４６をコラム４７
から搬出する動作を完了し、搬出された商品４６は前述
したように自動販売機２１の商品取出し口３０に落下す
る。この後、処理は、前記ステップａ１に戻り、前述し
た処理を繰り返す。

【００３０】（２）コラム４７内の商品４６が最下層の
商品４６ａのみである場合。

【００３１】自動販売機２１の図７の記号で示す初期
状態の期間において、搬出装置４８の搬出板５４、５５
は、図１に示される基準位置に位置している。検出スイ
ッチＳＷ１のアクチュエータ５６は、コラム４７内の最
下層の商品４６ａに押圧され、検出スイッチＳＷ１は図
８（１）に示されるようにオン状態であり、モータ５０
は、図８（２）に示されるようにオフ（停止）状態であ
る。

【００３２】利用者が所望の選択ボタン２４を操作する
と、ステップａ１において、制御部３３は、図８（２）
に示されるように時刻ｔ１で、操作された選択ボタン２
４に対応するコラム４７に備えられるモータ５０を起動
する、或いはモータ５０の動力を電磁クラッチなどによ
ってプーリ５１、５２に選択的に伝達する。搬出板５５
が移動を開始しても、最下層の商品４６ａが検出スイッ
チＳＷ１のアクチュエータ５６を押圧している図８
（１）に記号で示す期間は、検出スイッチＳＷ１はオ
ン状態を維持する。

【００３３】ステップａ２において、制御部３３は、検
出スイッチＳＷ１がオフ状態に遷移したかどうかを判別
する。前記コラム４７内の最下層の商品４６ａが、搬出
板５５によって最下層の上の商品４６から搬出方向Ａ１
に外れる位置まで移動した図８（１）の時刻ｔ２のタイ
ミングで検出スイッチＳＷ１はオフ状態に遷移する。従
って、このときまで、ステップａ２の判断は否定とな
り、制御部３３は、ステップａ１のモータ５０の駆動を
継続する。

【００３４】モータ５０が回転駆動されて搬出板５５が
コラム４７の最下層の商品４６ａを搬出方向Ａ１に沿っ
て移動し、該最下層の商品４６ａが検出スイッチＳＷ１
のアクチュエータ５６から外れた位置に移動した状態
が、図５（１）に示されている。このとき、検出スイッ
チＳＷ１のアクチュエータ５６は、最下層の商品４６ａ
からの押圧状態が解除され、検出スイッチＳＷ１は図８
（１）に示されるように時刻ｔ２でオフ状態に遷移す
る。制御部３３は、検出スイッチＳＷ１のオフ状態への
遷移を検出し、図６のステップａ２の判断が肯定にな
り、処理はステップａ３に移る。ステップａ３では、検
出スイッチＳＷ１が再度オン状態に遷移したかどうかを
判別する。ステップａ３で検出スイッチＳＷ１がオフ状
態を検出しているとき、前述したように、ステップａ６
で予め定める期間Ｔ２が経過するかどうかが判断され
る。

【００３５】前記最下層の商品５６の移動が更に進行
し、最下層の商品５６が、その上の空間部分から搬出方
向Ａ１に沿って外れた位置に移動した状態が、図５
（２）におけるコラム４７内の商品４６がない状態であ
る。本例では、コラム４７内の商品４６が、搬出中の前
記最下層にあった商品４６ａのみである場合を説明して
おり、この場合、検出スイッチＳＷ１のアクチュエータ
５６は、最下層の商品４６ａが移動した後にフリー状態
になり、検出スイッチＳＷ１は図８（１）に示されるよ
うにオフ状態を継続する。従って、ステップａ６の判断
が肯定になり、処理はステップａ７に移る。ステップａ
７では、自動販売機２１の制御部３３は、当該コラム４
７に関して売切れ処理を行う。これは、当該コラム４７
に対応する前記選択ボタン２４の売切れランプ３１を点
灯し、当該選択ボタン２４の操作を受け付けないように
する等の処理である。この後、処理は前記ステップａ５
に移りモータ５０の回転を停止させる。この後、処理
は、前記ステップａ１に戻り、前述した処理を繰り返
す。

【００３６】以上のように、本実施例の自動販売機２
１、特に搬出装置４８は、コラム４７内の商品４６に関
する売切れ状態の有無の検出と、搬出板５４、５５の位
置検出機能とを、単一の商品検出スイッチＳＷ１によっ
て実現することができる。従って、部品点数が削減さ
れ、しかも配線などの構成が簡略化される。

【００３７】上述した実施例は、本発明の一例を示すも
のであり、本発明を限定するものではない。本発明は、
本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例を有する
ものである。

【００３８】

【発明の効果】本発明の自動販売機によれば、商品搬出
装置に備えられる制御手段が、商品検出手段からの検出
信号の有無を識別して、商品検出手段の動作状態がオン
状態からオフ状態に遷移し、更にオン状態に遷移した
後、予め定める第１期間が経過すると、制御手段は駆動
源を停止させるようにした。これにより、押圧部材がコ
ラム内の商品をコラム外に搬出した後、所定距離だけ移
動した基準位置に到達したときに、この押圧部材を停止
させる動作が実現される。これにより、押圧部材の位置
検出機能が前記商品検出装置によって実現される。

【００３９】一方、商品検出手段が、前記オフ状態への
遷移の後、オフ状態が予め定める第２期間に亘り継続す
るとき、制御手段は駆動源を停止させる。このように、
押圧部材によってコラム内の商品がコラム外に搬出され
た後であって、所定の期間が経過した場合でも商品検出
手段が商品を検出する動作を行わず前記オン状態に遷移
しない場合には、制御手段はこのコラム内の商品が売切
れ状態と認識して駆動源の動作を停止させる。

【００４０】このようにして、本発明の自動販売機の商
品搬出装置によれば、コラム内の商品に関する売切れ状
態の有無の検出と、押圧部材の位置検出機能とを単一の
商品検出手段によって実現することができる。従って、
部品点数が削減され、しかも配線などの構成が簡略化さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の自動販売機２１のコラム装
置４５の系統図である。

【図２】コラム装置４５の側面図である。

【図３】自動販売機２１の正面図である。

【図４】自動販売機２１の電気的構成を示すブロック図
である。

【図５】本実施例の動作を示す系統図である。

【図６】本実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。

【図７】本実施例の動作を示すタイミングチャートであ
る。

【図８】本実施例の他の動作を示すタイミングチャート
である。

【図９】従来技術の自動販売機のコラム装置１の系統図
である。

【符号の説明】

２１ 自動販売機 ２２ 前面扉 ２４ 選択ボタン ３１ 売り切れランプ ３３ 制御部 ４５ コラム装置 ４６ 商品 ４６ａ 最下層の商品 ４７ コラム ４８ 搬出装置 ５０ モータ ５１ コラム装置 ５４、５５ 搬出板 ５６ アクチュエータ ＳＷ１ 検出スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品が積層されて収納されるコラム下部に
   設けられる商品搬出装置であって、 駆動源によって走行駆動される走行部材と、 該走行部材に設置され、該コラム内の最下層の商品を押
   圧して搬出するための押圧部材と、 該コラム下部に配置され、該最下層の商品の配置位置を
   基準位置として該基準位置から往復変位可能な変位片を
   有し、該変位片が該最下層の商品によって押圧されて該
   基準位置から変位して動作状態がオフ状態からオン状態
   に遷移したときに検出信号を出力する商品検出手段と、 該商品検出手段からの該検出信号の有無を識別して、該
   商品検出手段の動作状態がオン状態からオフ状態に遷移
   し、更にオン状態に遷移した後、予め定める第１期間経
   過後に該駆動源を停止させ、該オフ状態への遷移の後、
   該オフ状態が予め定める第２期間に亘り継続するとき、
   該駆動源を停止させる制御手段とを備える自動販売機の
   商品搬出装置。