JPH10255153A - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

自動販売機の商品収納装置

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JPH10255153A
JPH10255153A JP6921097A JP6921097A JPH10255153A JP H10255153 A JPH10255153 A JP H10255153A JP 6921097 A JP6921097 A JP 6921097A JP 6921097 A JP6921097 A JP 6921097A JP H10255153 A JPH10255153 A JP H10255153A
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stopper
rack
vending machine
sensor
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Yoshio Yasaka
義男 矢坂
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを招くことなく、商品ラック
が、商品を販売可能な所定の格納位置にあるか否かを確
実に検出できる自動販売機の商品収納装置を提供する。 【解決手段】 自動販売機の商品収納装置1は、多数の
商品Sを前後方向に水平に並べて収納する商品通路11
を有し、自動販売機本体3内に前後方向に移動自在かつ
引き出し自在に設けられ、自動販売機本体3内の所定の
格納位置に格納されたときに、商品を販売可能な商品ラ
ック10と、商品通路11に臨むことにより、商品Sを
係止する係止位置と、商品通路11から退避することに
より、商品Sを払い出す払出位置との間で移動可能なス
トッパ12と、自動販売機本体3内に設けられ、ストッ
パ12が係止位置にあり、かつ商品ラック10が所定の
格納位置にあるときに、その検出信号を出力するセンサ
18と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実際に販売する商
品が外部から視認可能な自動販売機などのように、多数
の商品を水平方向に並べて収納する自動販売機の商品収
納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品収納装置として図8
に示すものが知られている。この商品収納装置70で
は、商品収納庫71内に商品ラック72が、上下8段を
一列として左右に複数列(一列のみ図示)配置されてい
る。各商品ラック72には、その内部に形成された図示
しない商品通路内に、同一種類の多数の商品Sが、前後
方向に水平に並んで収納される。また、各商品ラック7
2は、棚73上に載置され、前方に引き出される引出位
置(図中、符号Cで示す位置)と、商品収納庫71内に
格納される所定の格納位置(図中、符号Aで示す位置)
との間で移動可能に構成されている。また、商品ラック
72が格納位置にあるとき、ストッパ72aと図示しな
い駆動機構とが連結され、駆動機構は、ストッパ72a
を商品Sを払い出す位置まで回動することが可能になる
ので、商品ラック72において、商品Sを販売可能な状
態にすることができる。
【0003】また、商品収納庫71の商品ラック72の
前方の空間には、商品収納庫71の天井付近から底部の
図示しない商品シャッタ付近まで移動可能な商品エレベ
ータ74が、設けられている。商品Sの販売動作時に
は、駆動機構が商品ラック72のストッパ72aを回動
させることにより、最前位置の商品Sが、商品通路か
ら、対応する商品エレベータ74の載置板74aの上に
移動し、商品シャッタを介して、図示しない商品取り出
し口に搬送される。このストッパ72aの回動時には、
図示しないセンサにより、ストッパ72aの回動位置が
検出され、このセンサの検出出力に基づいて、駆動機構
はストッパ72aを駆動する。
【0004】この商品収納装置70では、商品Sのロー
ディング作業を行う場合、まず、格納位置にある商品ラ
ック72を、図中の符号Bで示すように手前に引き出
す。この後、商品ラック72を持つ力を緩めることによ
り、商品ラック72の先端部を下方に回転させ、図中の
符号Cで示す斜めに傾いた状態で、引出位置に保持す
る。この状態で、商品Sを収納した後、引き出す場合と
逆の操作を実行することにより、商品ラック72を格納
位置に復帰させ、ローディング作業を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の商品収納装
置では、商品の販売動作時に、商品ラック72が所定の
格納位置に位置していないことにより、正常な販売動作
が行われず、商品販売に支障を来すことがある。例え
ば、上記ローディング作業の終了後、商品ラック72を
所定の格納位置まで押し込む場合に、格納位置の少し手
前で止めたときには、駆動機構とストッパ72aとが連
結されていないので、これを駆動できず、商品Sが販売
されないことがある。また、商品エレベータ74の動作
時、載置板74aが商品ラック72の前端部に当り、商
品エレベータ74の動作に支障を来すおそれがある。
【0006】このような問題を解決する方法として、例
えば、商品ラック72が所定の格納位置にあるか否かを
検出するセンサを、取り付けることが考えられる。しか
し、この方法では、商品ラック72の数量分、センサを
付加せねばならず、このため、余分な部品が必要になる
ので、コストアップを招いてしまう。また、別の解決方
法として、商品ラック72を所定の格納位置まで押し込
んだとき、機械的な構成により、商品ラック72をその
位置で固定することが考えられる。例えば、棚73にテ
ーパを設け、このテーパに抗しながら商品ラック72を
所定の格納位置まで強制的に押し込んだとき、商品ラッ
ク72を棚73のフックなどに係止し、固定することが
考えられる。しかし、このような方法では、機械的な構
成なので、要求される位置決め精度を達成するのが難し
く、格納位置にあることを確認できないと共に、構成が
複雑になり、コストアップを招いてしまう。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、コストアップを招くことなく、商品ラック
が、商品を販売可能な所定の格納位置にあるか否かを確
実に検出できる自動販売機の商品収納装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動販売機の
商品収納装置によれば、多数の商品を前後方向に水平に
並べて収納する商品通路を有し、自動販売機本体内に前
後方向に移動自在かつ引き出し自在に設けられ、自動販
売機本体内の所定の格納位置に格納されたときに、商品
を販売可能な商品ラックと、商品通路に臨むことによ
り、商品を係止する係止位置と、商品通路から退避する
ことにより、商品を払い出す払出位置との間で移動可能
なストッパと、自動販売機本体内に設けられ、ストッパ
が係止位置にあり、かつ商品ラックが所定の格納位置に
あるときに、その検出信号を出力するセンサと、を備え
る。
【0009】この自動販売機の商品収納装置によれば、
自動販売機本体内から商品ラックを一旦、引き出した
後、自動販売機本体内に格納した場合、センサは、スト
ッパが係止位置にあり、かつ商品ラックが所定の格納位
置にあるときに、その検出信号を検出する。すなわちこ
のセンサは、ストッパが係止位置にあるか否かを検出す
る機能と、商品ラックが所定の格納位置にあるか否かを
検出する機能とを、兼ね備える。ストッパが係止位置に
あるか否かを検出する機能は、商品の販売動作を制御す
るのに元々必要な構成であり、このセンサが商品ラック
が所定の格納位置にあるか否かを検出する機能を兼ね備
えることにより、これとは別にセンサを一個設ける必要
がなくなる。特に、自動販売機内に多数の商品ラックが
配置されている場合は、その商品ラック数分の商品ラッ
クが所定の格納位置にあるか否かを検出するセンサが不
要になる。これにより、コストアップを招くことなく、
商品ラックが、商品を販売可能な所定の格納位置にある
か否かを検出できる。
【0010】上記において、センサは、商品ラックの後
方に回動自在かつ前後に移動自在に設けられ、商品ラッ
クが格納されるとき、商品ラックの背面に押されて後方
に移動し、ストッパに連結されると共に、回動すること
によりストッパを移動させるギアと、ギアの後方に配置
され、押圧されることにより作動するスイッチと、ギア
の背面の所定位置に形成され、商品ラックが所定の格納
位置にあり、かつストッパが係止位置にあるときに、ス
イッチを押圧するカムと、を備えることが好ましい。
【0011】この自動販売機の商品収納装置によれば、
商品ラックを所定の格納位置まで格納する際、センサの
ギアが、商品ラックに押されて後方に移動し、ストッパ
に連結される。この後、商品ラックが所定の格納位置に
あり、かつストッパが係止位置にあるときに、ギアの背
面の所定位置に形成されたカムが、スイッチを押圧する
ことにより、スイッチが作動する。このように、商品ラ
ックを所定の格納位置に格納するという直線的な動作に
より、ギアおよびカムが直線的に後方に移動し、スイッ
チを作動させ、その結果、ストッパが係止位置にあり、
かつ商品ラックが所定位置にあることを検出できるの
で、検出動作を確実に行うことができる。さらに、スト
ッパを移動させるための駆動力をストッパに伝達するギ
アが、センサの一部を構成しているので、ストッパの位
置検出をより確実に行うことができる。
【0012】また、上記において、センサの検出結果に
基づき、商品ラックが所定の格納位置にないことを報知
する報知手段をさらに備えることが好ましい。
【0013】この自動販売機の商品収納装置によれば、
報知手段は、センサの検出結果に基づき、商品ラックが
所定位置にないときは、そのことを報知するので、オペ
レータは、商品ラックが所定位置にないことを自動的に
知ることができる。これにより、商品収納装置の商品販
売動作に支障を来すような事態を、未然に防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品収納装置に
ついて説明する。図1乃至図3に示すように、本実施形
態の商品収納装置1は、缶入ジュースやパック詰め飲料
水などの実際に販売する商品が外部から視認可能な、い
わゆるシースルータイプの自動販売機2に適用したもの
であり、この自動販売機2は、販売機本体3と、販売機
本体3の前面に取り付けられたメインドア4とを備え
る。このメインドア4の前面には、現金投入部4aが設
けられており、ユーザーは商品購入時に、この現金投入
部4aに現金を投入し、商品選択ボタン4bを押すこと
により、希望する商品Sを商品取り出し口4cから取り
出すことができる。さらに、各商品Sが、メインドア4
の商品ディスプレイを構成する前面窓4dと図示しない
透明断熱扉とを介して、視認可能になっている。
【0015】図2および図3に示すように、販売機本体
3の商品収納庫3a内には、商品ラック10が、左に縦
1列、右に縦2列、合計3列で、各列上下8段に配置さ
れている。各商品ラック10は、棚16の上にそれぞれ
載置され、後述するように前後方向に移動自在に設けら
れている。各商品ラック10には、図4に示すように、
商品通路11が2列、形成され、各商品通路11内に同
一種類の多数の商品Sが、直立状態で前後方向に水平に
並んで収納される。また、商品収納庫3aの商品ラック
10の前方の空間には、商品収納庫3aの天井付近から
底部の商品シャッタ3b付近まで移動可能な商品エレベ
ータ6が2基設けられており、各商品Sは、販売時に商
品通路11から払い出され、対応する商品エレベータ6
の載置板6aの上に載せられた後、エレベータ6の下降
によって商品シャッタ3bの付近まで搬送され、商品シ
ャッタ3bを介して、上記商品取り出し口4cに搬出さ
れる。
【0016】また、図3および図4に示すように、商品
ラック10は、その左右側板部に2個ずつ設けられたロ
ーラR(図5および図6参照)が、棚16のレール16
a内を転動することにより、前後方向に移動自在に構成
されており、自動販売機本体3内に格納される所定の格
納位置(図中、符号Aで示す位置)と、ローディング時
などに前方に引き出される引出位置(図中、符号Cで示
す位置)との間で移動される。
【0017】さらに、図4に示すように、各商品ラック
10には、商品通路11の前面を塞ぐように、透明なス
トッパ12が設けられている。このストッパ12は、各
商品通路11内に収納された商品Sのうち、最前位置の
商品Sをその位置に係止する係止位置(図2および図4
に示す位置)と、最前位置の商品Sを、自動販売機2を
正面から見て右側の商品通路11から払い出す右払出位
置、または左側の商品通路11から払い出す左払出位置
(ともに図示せず)との間で、回動可能に設けられてお
り、商品販売時には、係止位置から両払出位置に選択的
に回動する。さらに、商品ラック10の仕切壁13の前
端部には、各商品通路11に臨んで2枚の堰板14(図
中には、片方のみ図示せず)が設けられており、この堰
板14も、商品販売時に回動して商品通路11に突出
し、次販商品(前から2番目の商品)Sを係止する。
【0018】また、図3に示すように、各棚16には、
その底面側から下方に突出するプッシャ15が設けられ
ており、このプッシャ15は、図示しないガイドレール
に沿って、前後方向に、最後位置(図中の一番右側にあ
るプッシャ15の位置)から、最前位置(図中の一番左
側にあるプッシャ15の位置)まで移動可能に設けられ
ている。プッシャ15は、左右の商品通路11内の商品
Sを押圧可能な位置に、それぞれ1個ずつ配置されてお
り、図示しない付勢手段(例えばバネ)により、商品通
路11内に収納された商品Sを、後方からストッパ12
側に常時、押圧した状態に保つように構成されている。
【0019】図4乃至図6に示すように、各棚16が固
定される棚枠17には、商品ラック10毎に駆動機構2
0が取り付けられており、各駆動機構20は、モータ2
1と、モータ21の回転を減速する減速機22と、減速
機22の回転力がギア機構23を介して伝達されるギア
24とを備える。このギア24は、前方に突き出た凸部
24aを備えており、凸部24aの前面には、溝25が
形成されている。一方、駆動軸29が、商品ラック10
の仕切壁13内を前後に延びており、その前端部は、ス
トッパ12に連結されている。この駆動軸29の後端部
30は、商品ラック10の背面に突出し、平板形状を備
えており、図6に示すように、商品ラック10が格納位
置まで押し込まれたとき、上記凸部24aの溝25と嵌
合する。この構成により、モータ21が回転するのに伴
い、その回転力が、減速機22、ギア機構23およびギ
ア24を介して伝達され、駆動軸29が回転することに
より、ストッパ12が回転するようになっている。
【0020】さらに、ギア24の背面の所定位置には、
図7に示すように、後方に突出する3つの第1〜第3カ
ム26,27,28が形成されている。第2カム27
は、第1カム27に対して、時計回りに90゜回転した
位置に、第3カム28は、反時計回りに90゜回転した
位置に形成されている。第2カム27と第3カム28が
同一円弧上に位置するのに対して、第1カム26は、こ
れらと半径がかなり異なる円弧上に位置している。ま
た、棚枠17の所定の位置には、スイッチとしての第1
リミットスイッチ31と第2リミットスイッチ32が固
定されている。第1リミットスイッチ31は、商品ラッ
ク10が格納位置に格納されており、かつギア24がス
トッパ12の係止位置に相当するホームポジション(図
7(a)に示す位置)にあるとき、第1カム26が当接
することにより、オン作動する。
【0021】また、第2リミットスイッチ32は、商品
ラック10が格納位置に格納されており、かつギア24
がストッパ12の左払出位置に相当する第1回転位置
(図7(b)に示す位置)にあるとき、第2カム27が
当接することにより、オン作動すると共に、商品ラック
10が格納位置に格納されており、かつギア24がスト
ッパ12の右払出位置に相当する第2回転位置(図示せ
ず)にあるとき、第3カム28が当接することにより、
オン作動する。このギア24が、ホームポジションから
第1回転位置または第2回転位置に回転したとき、上記
のように、第2カム27および第3カム28は、第1カ
ム26と異なる円周上に位置しているので、第1リミッ
トスイッチ31とは当接しないようになっている。
【0022】さらに、ギア24は、支軸33に回動自在
に支持され、図6に示す軸29と溝25とが嵌合する嵌
合位置と、図5に示す開放位置との間で、前後に移動可
能になっている。リミットスイッチ31は、作動アーム
31aを備えており、この作動アーム31aが図5
(a)に示すオフ作動位置にあるときには、出力はオフ
状態にあり、図6(a)に示すオン作動位置にあると
き、出力はオン状態にある。第2リミットスイッチ32
も、同様の作動アーム32a(図7)を備えている。作
動アーム31aは、オフ位置側に常時、付勢された状態
でリミットスイッチ31に設けられており、商品ラック
10が引き出されたとき、この付勢力により、ギア24
を上記開放位置まで移動させるように構成されている。
これにより、商品ラック10を引き出したとき、第1リ
ミットスイッチ31をオフ状態にするための、ギア24
を上記開放位置まで移動させる構成が不要になるので、
コストを削減できる。
【0023】これらの第1リミットスイッチ31、ギア
24および第1カム26は、第1リミットスイッチ31
の作動による出力の変化を利用し、商品ラック10が格
納位置にあるか否か、かつストッパ12が係止位置にあ
るか否かを検出するセンサ18を構成する。図示しない
マイクロコンピュータなどの制御装置は、このセンサ1
8の検出信号、すなわち第1リミットスイッチ31の出
力変化を常時、監視し、ギア24がホームポジションに
あり、販売動作中ではなく販売待機状態にあるときに、
第1リミットスイッチ31の出力がオフに変化したとき
(例えば、商品ラック10が引き出されたとき)、報知
手段として例えば商品選択ボタン4bを全て点滅させる
ことにより、商品ラック10が格納位置にないことを、
作業中のオペレータに報知する。
【0024】以上のように構成された本実施形態の商品
収納装置1において、商品Sを払い出す動作について説
明する。図7(a)に示すように、販売待機状態では、
ストッパ12が係止位置にあり、ギア24がホームポジ
ションにあるので、第1カム26が、第1リミットスイ
ッチ31の作動アーム31aに当接し、その出力はオン
状態にある。商品選択ボタン4bが押され、商品Sの販
売信号が入力されたとき、制御装置は、モータ21を回
転させ、減速機22およびギア機構23を介して、ギア
24を回転させる。例えば、今回販売される商品Sが、
左側の商品通路11に収納されている場合、制御装置
は、図7(b)に示すように、ギア24をホームポジシ
ョンから第1回転位置まで90゜回転させる。ギア24
が第1回転位置まで回転したとき、第2リミットスイッ
チ32の作動アーム32aと、第2カム27が当接する
ので、第2リミットスイッチ32の出力がオンに変化
し、この変化を検出した制御装置は、モータ21を停止
させる。このとき、第3カム28は、第1リミットスイ
ッチ31の付近まで来るが、上述したように、その移動
する円弧が、第1カム26の移動する円弧と半径がかな
り異なるので、第1リミットスイッチ31の作動アーム
31aとは当接せず、その作動に干渉することがない。
所定時間経過後、制御装置は、商品Sが販売されたもの
として、ギア24をホームポジションまで逆方向に回転
させ、販売待機状態に戻る。
【0025】次に、以上のように構成された本発明の商
品収納装置1において、商品Sをローディングする作業
について、説明する。商品ラック10が、自動販売機本
体3内の格納位置(図3の符号Aで示す位置)に格納さ
れ、販売待機状態にあるとき、商品ラック10のストッ
パ12は、図4に示すような係止位置にある。このと
き、図7(b)に示すように、ギア24はホームポジシ
ョンにあり、かつ駆動軸29の後端部30が、図6に示
すように、ギア24の溝25に嵌合し、ギア24を後方
に押していることにより、作動アーム31aが、第1カ
ム26により後方に押され、第1リミットスイッチ31
の出力は、オン状態にある。この状態で、図5に示すよ
うに、商品ラック10が前方に引き出された場合、後端
部30と溝25の嵌合が外れ、ギア24が、作動アーム
31aに押され、図5に示す開放位置まで移動する。こ
のとき、第1リミットスイッチ31の出力は、オン状態
からオフ状態に変化するので、制御装置は、これを検出
し、全商品選択ボタン4bを点滅させ、商品ラック10
が格納位置にないことをオペレータに報知する。
【0026】商品ラック10を、図3の符号Cで示す引
き出し位置まで引き出した後、商品Sを補充する。補充
が終了したら、商品ラック10を符号Aで示す格納位置
まで押し込む。この場合、上記の商品ラック10を引き
出す場合と逆に、駆動軸29の後端部30が溝25に嵌
合し、ギア24が後方に移動し、第1カム26が作動ア
ーム31aと当接し、第1リミットスイッチ31の出力
をオン状態にする。全ての商品ラック10が格納位置に
格納されたとき、全ての第1リミットスイッチ31の出
力がオン状態であれば、制御装置は、これを検出して、
全商品選択ボタン4bの点滅を中止し、全ての商品ラッ
ク10が格納位置に正常に格納されたことを、オペレー
タに報知する。第1リミットスイッチ31の出力が1つ
でもオフ状態のままであれば、全商品選択ボタン4bは
点滅し、まだ全ての商品ラック10が、格納位置に正常
に格納されていないことを、オペレータに報知する。
【0027】以上のように、ギア24、第1リミットス
イッチ31および第1カム26からなるセンサ18は、
元々、販売動作を制御するため、すなわちストッパ12
の回動を制御するためのものであり、これが、商品ラッ
ク10が格納位置に格納されたか否かを検出する機能
と、ストッパ12が係止位置にあるか否かを検出する機
能とを兼ね備えるので、これとは別にセンサを設ける必
要がなくなり、コストアップを招くことがない。また、
商品ラック10を自動販売機本体3内に格納する動作に
より、ギア24、第1リミットスイッチ31および第1
カム26が後方に直線的に移動するという簡単な構成で
もって、上記検出を行うことができるので、検出動作を
確実に行うことができる。さらに、センサ18の一部を
構成するギア24が、駆動機構20からの駆動力をスト
ッパ12に伝達するギア24を兼ねているので、ストッ
パ12の位置を確実に検出できる。
【0028】また、作動アーム31aが、常時オフ位置
側に付勢されており、商品ラック10が引き出されたと
き、この付勢力により、ギア24を開放位置まで押して
移動させるので、商品ラック10を引き出したとき、第
1リミットスイッチ31の出力をオフにするため、ギア
24を開放位置まで移動させる構成が不要になり、コス
トを削減できる。
【0029】なお、上記実施形態においては、ギア、カ
ムおよびリミットスイッチを用いてセンサを構成した
が、これに限らず、センサは、フォトセンサなどを用い
て構成してもよく、商品ラックが格納位置に格納された
か否かを検出する機能と、ストッパが係止位置にあるか
否かを検出する機能とを兼ね備えればよい。また、商品
ラックが格納位置にないことを報知する報知手段とし
て、全ての商品選択ボタンを点滅させるようにしたが、
これに限らず、警報ランプやブザーなどを用いてもよ
く、オペレータに商品ラックが格納位置にないことを報
知できるものであればよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の商
品収納装置によれば、コストアップを招くことなく、商
品ラックが、商品を販売可能な所定の格納位置にあるか
否かを確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動販売機の商品
収納装置を適用した自動販売機の正面図である。
【図2】自動販売機の正面ドアを開けた状態を示す正面
図である。
【図3】商品ラックの格納状態を示す側断面図である。
【図4】商品ラックの格納状態を示す斜視図である。
【図5】商品ラックが格納位置に格納されていない状態
を示す(a)平面図と、(b)側断面図である。
【図6】商品ラックが格納位置に格納された状態を示す
(a)平面図と、(b)側断面図である。
【図7】センサの作動を説明するための背面図である。
【図8】従来の自動販売機の商品収納装置を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 自動販売機の商品収納装置 2 自動販売機 3 自動販売機本体 4b 商品選択ボタン(報知手段) 10 商品ラック 11 商品通路 12 ストッパ 18 センサ 20 駆動機構 24 ギア 26 第1カム(カム) 31 第1リミットスイッチ(スイッチ) S 商品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の商品を前後方向に水平に並べて収
    納する商品通路を有し、自動販売機本体内に前後方向に
    移動自在かつ引き出し自在に設けられ、前記自動販売機
    本体内の所定の格納位置に格納されたときに、前記商品
    を販売可能な商品ラックと、 前記商品通路に臨むことにより、前記商品を係止する係
    止位置と、前記商品通路から退避することにより、前記
    商品を払い出す払出位置との間で移動可能なストッパ
    と、 前記自動販売機本体内に設けられ、前記ストッパが前記
    係止位置にあり、かつ前記商品ラックが前記所定の格納
    位置にあるときに、その検出信号を出力するセンサと、 を備えることを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
  2. 【請求項2】 前記センサは、 前記商品ラックの後方に回動自在かつ前後に移動自在に
    設けられ、前記商品ラックが格納されるとき、当該商品
    ラックの背面に押されて後方に移動し、前記ストッパに
    連結されると共に、回動することにより前記ストッパを
    移動させるギアと、 当該ギアの後方に配置され、押圧されることにより作動
    するスイッチと、 前記ギアの背面の所定位置に形成され、前記商品ラック
    が前記所定の格納位置にあり、かつ前記ストッパが前記
    係止位置にあるときに、前記スイッチを押圧するカム
    と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の自動販売機の
    商品収納装置。
  3. 【請求項3】 前記センサの検出結果に基づき、前記商
    品ラックが前記所定の格納位置にないことを報知する報
    知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または
    2記載の自動販売機の商品収納装置。
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