JPH0577719A - 電気機関車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電気機関車の機器配置で、電気品をまとめて配
置することにより艤装スペースを良くし、車体長さを短
縮すると同時に、電気機器の点検を容易にする。 【構成】主変圧器２をベースにパンタ断路器３，真空遮
断器４，交直切換器５を搭載し、主整流器６をだき合わ
せて配置する。他の電気機器をブロックにまとめ主変圧
器を中心に対象に配置し、この間に点検用通路２０を設
け、主通路１９の入口部にインターロック扉１０を設
け、高圧室を形成する。 【効果】車体長さを短縮でき、電気機器の点検が容易と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気機関車に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気機関車の機器配置は特願昭61
−301814号明細書に記載のように、変圧器，整流器、そ
の他の機器が各々独立したものとして車体に艤装され、
機器点検のため、機器周囲には、各々通路が設けられて
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、各
機器の点検空間を確保する必要があり、機関車車体内の
艤装スペース効率を悪くし、車体長さが長くなる問題が
あった。また、高圧機器点検時のインターロック扉の数
が機器間に必要となり扉数が多くなると同時に点検が不
便であった。

【０００４】本発明の目的は、車体長さを短縮し、か
つ、インターロック扉を減らした、点検の容易な機器配
置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、主変圧器周
辺に集中した高圧機器を配置し、主整流器を主変圧器に
だきあわせて配置して矩形形状とする。また、他の電気
機器を互いに近接して配置し、電気ブレーキ抵抗器を主
通路側の運転室寄りに配置し、外部からの冷却空気取り
入れのための仕切壁を設ける。主変圧器のブロックと他
の電気ブロックを対象に配置し、電気ブロック間に点検
用通路を設けることにより達成される。

【０００６】

【作用】（１）主変圧器を凸形に形成し、主整流器をだ
き合わせ矩形を形成することにより、車体長さが短縮で
きる。

【０００７】（２）機器を接触させて取付けることによ
り、機器幅を大きくでき、機器長さが短縮できる。

【０００８】（３）インターロック扉二ケ所の内の一ケ
所を開けることにより、高圧機器の点検ができる。

【０００９】

【実施例】図１ないし図３により本発明の一実施例を説
明する。

【００１０】電気機器等を搭載する車体１の中央部に凸
形状をした主変圧器２を配置し、主変圧機１の上部に主
通路１９側からパンタ断路器３，真空遮断器４，交直切
換器５の順に配置し、電気機器ブロックを形成させる。
さらに凸形状をした主変圧器の両側に主整流器６を配置
してある。また、インバータ装置７，高圧機器装置８，
電気ブレーキ抵抗器９を接触させて配置し、他の電気機
器ブロックを形成し、主変圧器２を主とした電気ブロッ
クを中心に、他の電気ブロックを対象になるように配置
し、各電気ブロック間に点検用通路２０が設けてある。
インバータ装置７は点検の容易なように主通路側に配置
し高圧機器装置８，電気ブレーキ抵抗器９など比較的高
電圧の掛る電気機器は、主通路１９の反対側に配置して
ある。点検用通路２０と主通路１９の入口部にはインタ
ロック扉１０が設けてあり、電気品に加圧されている時
は扉が開かない様になっている。また、電気ブレーキ抵
抗器と車体１間を仕切り外部から冷却空気を取り入れる
ための仕切壁１１が設けられ、電気ブレーキ抵抗器９の
点検用扉１２が設けられている。

【００１１】主変圧器２と主整流器間に取付け取外しに
必要なすきまが必要なため、保護カバー１３が設けられ
ている。

【００１２】車体外部より冷却空気を取り入れて電気機
器を冷却する電動送風機１４とフィルタ１５が、主通路
側１９の反対側に車体中央を中心に対称に配置されてい
る。また、低圧機器装置１６，ブレーキ制御装置１７が
運転室２１側に各々配置されている。運転室２１から主
通路に入るための仕切戸１８が運転室と機械室間に設け
られ、片側通路となっている。この様な機器配置にす
れば、電気機器裏面点検が無くなり電気機器が短縮でき
車体長さが短くできる。

【００１３】インターロック扉を機器間ごとに設ける
必要がないため、インターロック扉の数が二ケ所で良い
ので扉の数が減少できると同時にインタロック扉一ケ所
を開けることにより、高圧機器の点検が可能となり、点
検が容易となる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、 主変圧器に主整流器をだき合わせた機器配置にする
ことにより、車体長さを短縮できる。

【００１５】 主変圧器を中心に電気機器を対象配置
にしたことにより、高圧室点検入口が二ケ所となりイン
ターロック扉の数が少なくできる。また、インターロッ
ク扉の二ケ所のいずれか一方を開けることにより高圧機
器室内の点検が可能となる。 冷却風を片側一方向に集中して配置し、主通路が片
側で点検可能となるため、運転室から機械室に入る仕切
戸が両側通路に比べ半分にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電気機関車の平面図。

【図２】図１のII−II矢視断面図である。

【符号の説明】

２…主変圧器、３…パンタ断路器，真空遮断器。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主変圧器，パンタ断路器，真空遮断器，交
   直切換器，主整流器，電気ブレーキ抵抗器，インバータ
   装置，高圧機器装置などの電気機器を組合わせてブロッ
   ク組した複数の電気品を搭載した電気機関車において、 運転室間を連絡する通路を片側のみに設け、前記主変圧
   器等の高圧電気機器ブロックを車体中央に配置し、他の
   電気ブロック間に点検用通路を設け、通路入口部にイン
   ターロック扉を配置したことを特徴とする電気機関車。
2. 【請求項２】請求項１において、前記主変圧器の形状を
   通路側から見て凸形状に成るよう形成し、主整流器等の
   他の電気機器をだき合わせる様に配置し、主変圧器と他
   の電気器で矩形となる様にした電気機関車。
3. 【請求項３】請求項１において、前記主変圧器上に搭載
   した電気機器を通路側からパンタ断路器，真空遮断器，
   交直切換器の順に配置した電気機関車。
4. 【請求項４】請求項１において、電気ブレーキ抵抗器、
   電動送風機等の冷却風の必要な機器を、通路側と反対側
   に配置し、冷却風の取り入れ口を片側のみとした電気機
   関車。