JP3386728B2 - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

鉄道車両用電力変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定電圧定周波数電
力変換(以下、「CVCFインバータ」と称する。)用
半導体ユニットと可変電圧可変周波数電力変換(以下、
「VVVFインバータ」と称する。)用半導体ユニット
の双方を収納して構成される、鉄道車両床下に設置され
る鉄道車両用電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両システムの冗長性を向上する目
的で、複数個のVVVFインバータ用半導体ユニットと
1個のCVCFインバータ用半導体ユニットとを1個の
電力変換装置の装置箱体に収納し、CVCFインバータ
用半導体ユニットの故障の際には複数個のVVVFイン
バータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFインバ
ータとして動作させる電力変換装置が提案されている。
【0003】図14はこのようなデュアルモードの鉄道
車両用電力変換装置の回路構成を示している。また、図
15及び図16はこの電力変換装置が鉄道車両床下に設
置された状態を示している。
【0004】まず、従来の鉄道車両用電力変換装置の回
路構成をついて説明する。パンタグラフ1には、遮断器
2a,2b及びフィルタリアクトル3a,3bを介して
複数台のVVVFインバータ4a,4bの正入力端が接
続され、それらの負入力端は車輪を通じて接地されてい
る。またVVVFインバータ4a,4bの正、負入力端
間にはそれぞれフィルタコンデンサ5が接続され、さら
に出力端には鉄道車両駆動電動機(主電動機)6が接続
されている。なお、VVVFインバータ4a,4bのう
ちの所定のVVVFインバータ4bは、CVCFインバ
ータとしても駆動することができるように制御部7によ
り制御される。
【0005】制御部7はVVVFインバータ4bを構成
する半導体素子を駆動するためのインバータ制御共通部
(以下、「共通部」という。)7a、直流電力をVVV
F交流電力に変換するように半導体素子を動作させる駆
動信号を生成するVVVF制御部7b、直流電力をCV
CF交流電力に変換するように半導体素子を動作させる
駆動信号を生成するCVCF制御部7c及び後述する切
替スイッチ81〜84を制御する切替部8とで構成され
ている。
【0006】また、パンタグラフ1には、遮断器2c及
びフィルタリアクトル3cを介してCVCFインバータ
9の正入力端が接続され、その負入力端は車輪を通じて
接地されている。CVCFインバータ9の正、負入力端
間にはフィルタコンデンサ5aが接続され、さらに出力
端には波形フィルタ回路10を介して変圧器11の一次
側が接続されている。
【0007】変圧器11の二次側にはVVVFインバー
タ4a,4bの制御回路、車内を空調するための回路、
電動空気圧縮機を駆動するための回路などの補助回路1
2が接続されている。
【0008】さらに、制御部7内の共通部7aとVVV
F制御部7b及びCVCF制御部7cとの間に切替スイ
ッチ81、VVVFインバータ4bと主電動機との間に
切替スイッチ82、CVCFインバータ9と変圧器10
との間に切替スイッチ83、VVVFインバータ4bの
出力端とCVCFインバータ9の出力端との間に切替ス
イッチ84がそれぞれ設けられ、これらの切替スイッチ
81〜84は切替部8によって制御され、連動して動作
する。
【0009】このような回路構成を有する鉄道車両用電
力変換装置において、CVCFインバータ9が故障した
場合、切替部8がこれを検知して各切替スイッチ81〜
84を図示した状態と反対側に切替動作する。このと
き、遮断器2cは開放される。この結果、CVCFイン
バータ9は補助回路12から切り離され、代わりに所定
のVVVFインバータ4bが主電動機6から切り離さ
れ、波形フィルタ回路10に接続されると共に、VVV
F制御部7bの代わりにCVCF制御部7cが共通部7
aに切替接続される。したがって、VVVFインバータ
4bがCVCFインバータとして動作するので、その出
力が波形フィルタ回路10を介して変圧器11に供給さ
れ、補助回路12の電源として動作することになる。
【0010】このような動作機能を有する鉄道車両用電
力変換装置は、図15及び図16に示した態様で鉄道車
両床下に設置される。すなわち、電力変換装置は車体1
4の床下に吊り下げ設置されるが、図14の回路図を構
成する機器はこの電力変換装置の箱体13とそれ以外の
いくつかの装置箱に分かれて収納される。それらには、
3相インバータ回路を構成する半導体素子、半導体素子
より発生する熱を大気へ熱放散する冷却部、そしてその
周辺回路部品を収納した半導体ユニット15a,15
b,15cと、それらの制御部その他の電気部品があ
る。ここで、図15及び図16における半導体ユニット
15a、半導体ユニット15b、半導体ユニット15c
はそれぞれ図14におけるVVVFインバータ4a、V
VVFインバータ4b、CVCFインバータ9に対応し
ている。
【0011】いま、CVCFインバータ9として動作し
ていた半導体ユニット15cが故障すれば、電気的に切
替スイッチによって切り離され、VVVFインバータ4
bとして動作していた半導体ユニット15bがCVCF
インバータ動作に切り替わり、その出力が補助回路12
に接続されることになる。なお、半導体ユニット15
a,15b,15cがVVVFインバータ、CVCFイ
ンバータのいずれに対応するかを分かりやすくするため
に、図16(a)の平面図中に「VVVF」、「CVC
F」と記載し、また本来VVVFインバータである半導
体ユニット15bについては、切替動作後にCVCFイ
ンバータとして動作するので「VVVF(CVCF)」
と記載している。
【0012】半導体ユニット15a,15b,15cは
半導体素子より発生する熱を大気へ効率良く熱放散し、
半導体素子の温度上昇を許容温度以下に冷却する冷却部
を有しており、大気への熱放散性の向上を図る目的で、
自然通風用の穴が多数あけられた保護カバー16で覆わ
れた冷却部の放熱部17を車体側方に向け、電力変換装
置の箱体13部分より突出させている。一方、箱体13
内部には半導体ユニット15a,15b,15cそれぞ
れの半導体素子及びその周辺回路部品18が収納されて
いる。
【0013】電力変換装置の箱体13の内部には、半導
体素子及びその周辺回路部品18が収納される部位のほ
かに、制御ユニット19a,19b,19cとその他の
電気部品が収納される密閉室20がある。
【0014】制御ユニット19a,19b,19cより
出力されるゲート駆動出力は各々半導体ユニット15
a,15b,15cに入力される。すなわち、制御ユニ
ット19aはVVVFインバータ制御を、制御ユニット
19cはCVCFインバータ制御を常に行うが、制御ユ
ニット19bは通常はVVVFインバータ制御を行う
が、CVCFインバータ故障の際にはCVCFインバー
タ制御に切り替わる(この制御ユニット19bは、図1
4の回路図中の制御部7に相当する)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の鉄道車両用電力変換装置には、次のような問題点
があった。半導体ユニット15は電力変換装置が健全な
ときにはVVVFインバータとして動作し、CVCFイ
ンバータが故障したときにはCVCFインバータに切り
替わってCVCFインバータ動作を行う。したがって、
その冷却部の冷却能力もVVVFインバータ動作、CV
CFインバータ動作のいずれの動作中でも使用可能なも
のである必要がある。
【0016】しかしながら、一般的には発生熱損失はV
VVFインバータ動作とCVCFインバータ動作とで異
なり、その発生熱損失の大きい方に合わせて冷却部の能
力を決定することになる。例えば、VVVFインバータ
動作の際の発生熱損失が大きい場合には、VVVFイン
バータ動作での発生熱損失を処理できる冷却部とするた
め、CVCFインバータ動作に切り替えた場合には冷却
能力最適値にはなっていない。逆に、CVCFインバー
タ動作の際の発生熱損失が大きい場合は、CVCFイン
バータ動作での発生熱損失を処理できる冷却部とする必
要があり、通常、半導体ユニット15bがVVVFイン
バータとして動作している場合は冷却能力は余裕を持っ
ており、この場合にも最適な冷却能力とはなっていな
い。
【0017】冷却部外形は、特に自然通風で冷却を行う
場合は、ほとんどその冷却能力で決定され、高い熱処理
能力を要求すれば、その分、冷却部外形は大きくなる。
加えて、電力変換装置に占める冷却部分の体積比率も大
きく、冷却部に要求される熱処理能力は装置外形を大き
く左右することになる。つまり、冷却部は必要以上の余
裕を持たせた熱処理能力とせずに、必要十分な熱処理能
力とした最小限の外形で抑えることが、電力変換装置の
小形軽量化のために重要である。特に、鉄道車両の床下
という限られたスペース内に設置される本装置の場合に
は、とりわけ小形軽量化が重要となってくる。
【0018】さらに、半導体ユニット15a,15b,
15cは標準化の観点から同一ハードウェアで構成する
ことが望ましいが、同一ハードウェアにしようとすれ
ば、上述した半導体ユニット15bでのVVVFインバ
ータ動作、CVCFインバータ動作双方を考えての発生
熱損失による冷却部の性能決定は、他の半導体ユニット
15a,15cにも適用されることになる。つまり、C
VCFインバータ動作のみの半導体ユニット15cもV
VVFインバータ動作時の発生熱損失を考慮した冷却部
である必要があり、VVVFインバータ動作のみの半導
体ユニット15aもCVCFインバータ動作時の発生熱
損失を考慮した冷却とする必要が生じてくる。これは、
装置の小形軽量化の観点からは不利である。
【0019】一方、半導体ユニット15a,15b,1
5cはその冷却部の放熱部17を車体側方側となるよう
に電力変換装置13の箱体部分より突出されて取り付け
られている。これは車両走行時に生ずる走行風が冷却に
寄与できるように、放熱部17に走行風が当たるように
構成しているのであるが、車両進行方向に対して後段に
位置する半導体ユニットでは走行風が十分に得られない
問題点がある。
【0020】これは、その半導体ユニットの車両進行方
向前段側に存在する別の半導体ユニットが車両走行風を
遮ってしまい、最後段に位置する半導体ユニットで期待
できる走行風は小さくなってしまうことと、その前段側
の半導体ユニットから発生する熱損失により空気温度が
上がり、最後段の半導体ユニットの冷却部のところでは
外気温度がすでに高くなってしまっていることに起因す
る。
【0021】このような状況下にあって、従来は、半導
体ユニット15a,15,15cを同一ハードウェアと
する際には、車両進行方向最後部になる半導体ユニット
で冷却部の必要な能力が決まってしまい、走行風による
放熱部17の小形化が困難であった。
【0022】また、本装置では、CVCFインバータ1
5cの故障の際に、VVVFインバータ用の半導体ユニ
ット15bをCVCFインバータ動作させることで鉄道
車両システムとしての冗長性を確保しているが、CVC
Fインバータ故障は温度上昇過大が故障要因の1つであ
るので、CVCFインバータで通常時、動作している半
導体ユニット15cが他の半導体ユニット15a,15
bに比べ発生熱損失が大きい場合(ここでは、VVVF
インバータとしての動作よりもCVCFインバータとし
ての動作の方が発生熱損失が大きい場合)、温度上昇過
大で半導体ユニット15cが故障したとき、VVVFイ
ンバータ動作している半導体ユニット15a,15bは
まだ温度上昇に余裕があることになる。半導体ユニット
15bは半導体ユニット15cの故障によりCVCFイ
ンバータ動作に切り替えられるが、半導体ユニット15
aはVVVFインバータ動作する方の半導体ユニットが
減った分、健全時に比べて発生熱損失が増えることにな
り、温度上昇も大きくなる。
【0023】以上のことを考えると、上述の冷却能力の
余裕値の大小にもよるが、健全時と比べると走行性能を
下げるなどの配慮が必要となってくる。また、故障した
部位の部品交換が当然必要となり、この例では、半導体
ユニット15cの交換作業が生じることになる。
【0024】このように、従来の鉄道車両用電力変換装
置では、VVVFインバータ、CVCFインバータそれ
ぞれの発生熱損失の処理、冷却部を含む同一ハードウェ
ア化を考えると、上述した問題点がある。
【0025】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、1個のCVCFインバータ用
半導体ユニットと2個以上のVVVFインバータ用半導
体ユニットとが1個の装置箱体に収納されて、CVCF
インバータの故障の際にはVVVFインバータ用半導体
ユニットの1個がCVCFインバータに切り替えられる
機能を有する電力変換装置にあって、この2種類の半導
体ユニットの配置を工夫することによって、装置箱体よ
り車体側方側に突き出した各半導体ユニットの冷却部間
で車体側方側に凹凸を形成し、車両走行時の走行風を各
冷却部に冷却風として取り入れやすくした電力変換装置
を提供することを目的とする。
【0026】本発明はまた、VVVFインバータ用の半
導体ユニットは車両走行時のみ発熱するので、装置箱体
の両端に配置し、走行風を受けやすくし、冷却性能を高
めた電力変換装置を提供することを目的とする。
【0027】本発明はさらに、CVCFインバータとV
VVFインバータとの切替をCVCFインバータ故障発
生以前に行うことにより、冗長性がいっそう高い電力変
換装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鉄道
車両電源用の交流電力を供給するCVCFインバータと
して使われる1個の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用
の交流電力を供給するVVVFインバータとして使われ
る2個の半導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納
し、CVCFインバータ用半導体ユニットが故障の際に
は、VVVFインバータ用半導体ユニットのうちの1個
をCVCFインバータの動作に切り替える機能を有し
た、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置
であって、前記半導体ユニットが、半導体素子の発熱を
外気に自然冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他
の電気部品が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部
が車体側方側となるよう装置箱体に収納され、当該装置
箱体の車体側方側となる片面には、1個のCVCFイン
バータ用半導体ユニットを含む少なくとも3個の半導体
ユニットが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体
より車体側方側へ突き出して構成され、中央にCVCF
インバータ用半導体ユニットが、両側にVVVFインバ
ータ用半導体ユニットが配置されたものである。
【0029】請求項1の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVC
Fインバータ用半導体ユニットと2個のVVVFインバ
ータ用半導体ユニットとの3個の半導体ユニットを、そ
れらの中央がCVCFインバータ用半導体ユニット、両
側がVVVFインバータ用半導体ユニットとなるように
配置することによって、車両走行時のみ発熱するVVV
Fインバータ用半導体ユニットに有効な走行風が当たる
ようにし、冷却性能を高めることによってより大きな制
御容量を持たせることが可能である。
【0030】請求項2の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側と
なるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方
側となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニット
が、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体
側方側へ突き出して構成され、前記半導体ユニットが隣
り合って近接配置されていない部位が少なくとも1カ所
以上あり、その部位には半導体ユニットへゲート制御信
号を出力するゲート制御論理ユニットが収納され、前記
CVCFインバータ用半導体ユニットの装置箱体からの
突き出し寸法を、VVVFインバータ用半導体ユニット
の装置箱体からの突き出し寸法よりも小さくしたもので
ある。
【0031】請求項2の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVC
Fインバータ用半導体ユニットと2個以上のVVVFイ
ンバータ用半導体ユニットとがそれらの冷却部が車体側
方側となるように装置箱体に収納され、さらに、冷却部
は装置箱体より車体側方側へ突き出して構成されるが、
半導体ユニットを互いに隣り合って近接しない部位に設
けることにより、その部分と半導体ユニットの冷却部の
突き出し部とが車体側方側に凹凸を形成し、車両走行風
を冷却部に取り込みやすい。
【0032】また、前記CVCFインバータ用半導体ユ
ニットの装置箱体からの突き出し寸法を、VVVFイン
バータ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法
よりも小さくすることにより、VVVFインバータ用半
導体ユニットに有効に走行風が当たるようにしている。
【0033】請求項3の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側と
なるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方
側となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニット
が、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体
側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットは
相互に間隔をあけた配置で、隣り合って近接配置される
ことがなく、2個の半導体ユニット間には半導体ユニッ
トへゲート制御信号を出力するゲート制御論理ユニット
が収納され、隣りに近接配置される半導体ユニットにゲ
ート制御論理ユニットの出力が接続され、前記CVCF
インバータ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し
寸法を、VVVFインバータ用半導体ユニットの装置箱
体からの突き出し寸法よりも小さくしたものである。
【0034】請求項3の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、隣り合って配置される半導体ユニットはすべて相
互に間隔をあけた配置にし、2個の半導体ユニット間に
は半導体ユニットへ制御信号を出力する制御部を収納
し、隣に近接配置される半導体ユニットに制御部の出力
を接続したことにより、隣り合う半導体ユニット間が近
接せず、それぞれの車両進行方向前後に間隔が設けら
れ、車両走行風をすべての半導体ユニットに対して冷却
風として取り込みやすい。また、前記CVCFインバー
タ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法を、
VVVFインバータ用半導体ユニットの装置箱体からの
突き出し寸法よりも小さくすることにより、VVVFイ
ンバータ用半導体ユニットに有効に走行風が当たるよう
にしている。さらに、半導体ユニットとゲート制御論理
ユニットとが近接配置されるので、半導体ユニットに接
続されるゲート制御信号にノイズが乗り、誤動作を起こ
す恐れも少なく、耐ノイズ性が高い。
【0035】請求項4の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個の半導体ユ
ニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCFイン
バータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVFイン
バータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFインバ
ータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床下に
設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記半導
体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却で熱
放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収納さ
れる密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側となる
よう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方側と
なる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体ユニ
ットを含む少なくとも3個の半導体ユニットが、その冷
却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体側方側へ突
き出して構成され、中央にCVCFインバータ用半導体
ユニットが、両側にVVVFインバータ用半導体ユニッ
トが配置され、前記CVCFインバータ用半導体ユニッ
トの装置箱体からの突き出し寸法を、VVVFインバー
タ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法より
も小さくしたものである。
【0036】請求項4の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVC
Fインバータ用半導体ユニットと2個のVVVFインバ
ータ用半導体ユニットとの3個の半導体ユニットを、そ
れらの中央がCVCFインバータ用半導体ユニット、両
側がVVVFインバータ用半導体ユニットとなるように
配置することによって、車両走行時のみ発熱するVVV
Fインバータ用半導体ユニットに有効な走行風が当たる
ようにし、冷却性能を高めることによってより大きな制
御容量を持たせることが可能である。さらに、前記CV
CFインバータ用半導体ユニットの装置箱体からの突き
出し寸法を、VVVFインバータ用半導体ユニットの装
置箱体からの突き出し寸法よりも小さくすることによ
り、VVVFインバータ用半導体ユニットに有効に走行
風が当たるようにしている。
【0037】請求項5の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側と
なるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方
側となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニット
が、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体
側方側へ突き出して構成され、前記半導体ユニットが隣
り合って近接配置されていない部位が少なくとも1カ所
以上あり、その部位には半導体ユニットへゲート制御信
号を出力するゲート制御論理ユニットが収納され、前記
CVCFインバータ用半導体ユニットとVVVFインバ
ータ用半導体ユニットとを同一のもので、装置箱体への
枕木方向の取付位置が異なり、CVCFインバータ用半
導体ユニットの方がVVVFインバータ用半導体ユニッ
トよりも装置箱体からの突き出し寸法が小さくなるよう
に、前記装置箱体の枕木方向奥側に取り付けたものであ
る。
【0038】請求項5の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVC
Fインバータ用半導体ユニットと2個以上のVVVFイ
ンバータ用半導体ユニットとがそれらの冷却部が車体側
方側となるように装置箱体に収納され、さらに、冷却部
は装置箱体より車体側方側へ突き出して構成されるが、
半導体ユニットを互いに隣り合って近接しない部位に設
けることにより、その部分と半導体ユニットの冷却部の
突き出し部とが車体側方側に凹凸を形成し、車両走行風
を冷却部に取り込みやすい。また、前記CVCFインバ
ータ用半導体ユニットとVVVFインバータ用半導体ユ
ニットとを同一のもので、装置箱体への枕木方向の取付
位置が異なり、CVCFインバータ用半導体ユニットの
方がVVVFインバータ用半導体ユニットよりも装置箱
体からの突き出し寸法が小さくなるように、前記装置箱
体の枕木方向奥側に取り付けることにより、VVVFイ
ンバータ用半導体ユニットとCVCFインバータ用半導
体ユニットとに同一ものを使用しながらも、VVVFイ
ンバータ用半導体ユニットに有効に走行風が当たるよう
にしている。
【0039】請求項6の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側と
なるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方
側となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニット
が、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体
側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットは
相互に間隔をあけた配置で、隣り合って近接配置される
ことがなく、2個の半導体ユニット間には半導体ユニッ
トへゲート制御信号を出力するゲート制御論理ユニット
が収納され、隣りに近接配置される半導体ユニットにゲ
ート制御論理ユニットの出力が接続され、前記CVCF
インバータ用半導体ユニットとVVVFインバータ用半
導体ユニットとを同一のもので、装置箱体への枕木方向
の取付位置が異なり、CVCFインバータ用半導体ユニ
ットの方がVVVFインバータ用半導体ユニットよりも
装置箱体からの突き出し寸法が小さくなるように、前記
装置箱体の枕木方向奥側に取り付けたものである。
【0040】請求項6の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、隣り合って配置される半導体ユニットはすべて相
互に間隔をあけた配置にし、2個の半導体ユニット間に
は半導体ユニットへ制御信号を出力する制御部を収納
し、隣に近接配置される半導体ユニットに制御部の出力
を接続したことにより、隣り合う半導体ユニット間が近
接せず、それぞれの車両進行方向前後に間隔が設けら
れ、車両走行風をすべての半導体ユニットに対して冷却
風として取り込みやすい。また、半導体ユニットとゲー
ト制御論理ユニットとが近接配置されるので、半導体ユ
ニットに接続されるゲート制御信号にノイズが乗り、誤
動作を起こす恐れも少なく、耐ノイズ性が高い。さら
に、前記CVCFインバータ用半導体ユニットとVVV
Fインバータ用半導体ユニットとを同一のもので、装置
箱体への枕木方向の取付位置が異なり、CVCFインバ
ータ用半導体ユニットの方がVVVFインバータ用半導
体ユニットよりも装置箱体からの突き出し寸法が小さく
なるように、前記装置箱体の枕木方向奥側に取り付ける
ことにより、VVVFインバータ用半導体ユニットとC
VCFインバータ用半導体ユニットとに同一ものを使用
しながらも、VVVFインバータ用半導体ユニットに有
効に走行風が当たるようにしている。
【0041】請求項7の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個の半導体ユ
ニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCFイン
バータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVFイン
バータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFインバ
ータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床下に
設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記半導
体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却で熱
放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収納さ
れる密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方側となる
よう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体側方側と
なる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体ユニ
ットを含む少なくとも3個の半導体ユニットが、その冷
却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車体側方側へ突
き出して構成され、中央にCVCFインバータ用半導体
ユニットが、両側にVVVFインバータ用半導体ユニッ
トが配置され、前記CVCFインバータ用半導体ユニッ
トとVVVFインバータ用半導体ユニットとを同一のも
ので、装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、CV
CFインバータ用半導体ユニットの方がVVVFインバ
ータ用半導体ユニットよりも装置箱体からの突き出し寸
法が小さくなるように、前記装置箱体の枕木方向奥側に
取り付けたものである。
【0042】請求項7の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVC
Fインバータ用半導体ユニットと2個のVVVFインバ
ータ用半導体ユニットとの3個の半導体ユニットを、そ
れらの中央がCVCFインバータ用半導体ユニット、両
側がVVVFインバータ用半導体ユニットとなるように
配置することによって、車両走行時のみ発熱するVVV
Fインバータ用半導体ユニットに有効な走行風が当たる
ようにし、冷却性能を高めることによってより大きな制
御容量を持たせることが可能である。また、前記CVC
Fインバータ用半導体ユニットとVVVFインバータ用
半導体ユニットとを同一のもので、装置箱体への枕木方
向の取付位置が異なり、CVCFインバータ用半導体ユ
ニットの方がVVVFインバータ用半導体ユニットより
も装置箱体からの突き出し寸法が小さくなるように、前
記装置箱体の枕木方向奥側に取り付けることにより、V
VVFインバータ用半導体ユニットとCVCFインバー
タ用半導体ユニットとに同一ものを使用しながらも、V
VVFインバータ用半導体ユニットに有効に走行風が当
たるようにしている。
【0043】請求項8の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とから構成され、前記VVVFインバ
ータ用半導体ユニットは装置箱体の車体側方側となる片
面に、その冷却部が車体側方側となり、かつ装置箱体よ
り当該冷却部が車両側方側へ突き出すように設置され、
前記CVCFインバータ用半導体ユニットはその冷却部
が車体中央側となるように、前記VVVFインバータ用
半導体ユニットとは逆向きに前記装置箱体に組み込まれ
たものである。
【0044】請求項8の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、2種類の用途の半導体ユニットのうち、VVVF
インバータ用半導体ユニットは装置箱体の車体側方側と
なる片面に、その冷却部を車体側方側となるように配置
し、さらに装置箱体より冷却部を車体側方側へ突き出さ
せ、一方、CVCFインバータ用半導体ユニットはその
冷却部を車体中央側になるように配置することによって
VVVFインバータ用半導体ユニットと逆向きに装置箱
体に組み込むことにより、CVCFインバータ用半導体
ユニットの冷却部が装置の車体側方側に突き出さず、V
VVFインバータ用半導体ユニットの冷却部のみが装置
車体側方側に突き出す構成にしてVVVFインバータ用
半導体ユニットに有効に走行風が当たるようにし、冷却
性能を高め、より大きな制御容量を持たせられるように
している。
【0045】請求項9の発明は、鉄道車両電源用の交流
電力を供給するCVCFインバータとして使われる1個
の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給
するVVVFインバータとして使われる2個以上の半導
体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、CVCF
インバータ用半導体ユニットが故障の際には、VVVF
インバータ用半導体ユニットのうちの1個をCVCFイ
ンバータの動作に切り替える機能を有した、鉄道車両床
下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、前記
半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然冷却
で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品が収
納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側方側
となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側方側
となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導体ユ
ニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニットがそ
の冷却部を車体側方側となるように、かつ当該冷却部が
装置箱体より車体側方側へ突き出して設置され、鉄道車
両の走行時は、前記CVCFインバータ用半導体ユニッ
トのキャリア周波数を小さな値に切り替えるものであ
る。
【0046】請求項9の発明の鉄道車両用電力変換装置
では、VVVFインバータの動作時、つまり車両走行時
にはCVCFインバータのキャリア周波数を小さい方に
切り替えることによって発生する損失を低減し、温度上
昇を許容温度以下に抑える。また周波数を低減すること
によって騒音が大きくなるが、車両走行時のみにこの切
替を行うので、車両の走行音によってかき消され、CV
CFインバータの騒音が乗客に不快感を与えることがな
い。
【0047】請求項10の発明は、鉄道車両電源用の交
流電力を供給するCVCFインバータとして使われる1
個の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供
給するVVVFインバータとして使われる2個以上の半
導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、VVV
Fインバータ用半導体ユニットのうちの1個がCVCF
インバータの動作に切り替わり、同時に、CVCFイン
バータ用半導体ユニットがVVVFインバータの動作に
切り替えわる機能を有した、鉄道車両床下に設置される
鉄道車両用電力変換装置であって、前記半導体ユニット
が、半導体素子の発熱を外気に自然冷却で熱放散する冷
却部と半導体素子その他の電気部品が収納される密閉部
分とから構成され、冷却部が車体側方側となるよう装置
箱体に収納され、装置箱体の車体側方側となる片面に
は、1個のCVCFインバータ用半導体ユニットを含む
少なくとも3個以上の半導体ユニットがその冷却部を車
体側方側となるように、かつ当該冷却部が装置箱体より
車体側方側へ突き出して設置され、前記切替機能を有す
るVVVFインバータ用半導体ユニットのうちの1個は
装置箱体の端部に位置し、前記CVCFインバータ用半
導体ユニットはその冷却部の温度を検知する温度検知手
段を有し、当該温度検知手段が所定の設定温度を検知し
たときに当該CVCFインバータ用半導体ユニットを前
記VVVFインバータ用半導体ユニットのうちの1個と
相互に動作を切り替えるものである。
【0048】請求項10の発明の鉄道車両用電力変換装
置では、VVVFインバータとCVCFインバータとを
相互に切り替えるようにしたことにより、CVCFイン
バータ用半導体ユニットの冷却部に設けた温度検知手段
が異常温度を検知する前に、つまり、許容温度以下の状
態でVVVFインバータと切り替えるによって半導体素
子の温度上昇による故障を未然に防ぐことができる。
【0049】請求項11の発明は、鉄道車両電源用の交
流電力を供給するCVCFインバータとして使われる1
個の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供
給するVVVFインバータとして使われる2個以上の半
導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納した鉄道車
両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、
前記半導体ユニットが、半導体素子の発熱を外気に自然
冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
が収納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側
方側となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側
方側となる片面には、1個のCVCFインバータ用半導
体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニット
がその冷却部を車体側方側となるように、かつ当該冷却
部が装置箱体より車体側方側へ突き出して設置され、前
記CVCFインバータ用半導体ユニットの熱放散する冷
却部が、強制的に当該冷却部に送風する補助送風機を有
し、CVCFインバータ用半導体ユニットの負荷である
電動空気圧縮機の動作時に当該補助送風機を動作させる
ものである。
【0050】請求項11の発明の鉄道車両用電力変換装
置では、CVCFインバータの半導体ユニットに補助送
風機を設け、電動空気圧縮機を動作させるときにこの補
助送風機も動作させるので、補助送風機の回転音が電動
空気圧縮機の動作音と同時に発生してその騒音が乗客に
不快感を与えることがなく、またCVCFインバータの
負荷である電動空気圧縮機の動作により負荷増加(損失
が大きくなる)に際しても、半導体ユニットの冷却性能
が向上し、結果的に半導体素子の温度上昇を抑制するこ
とができる。
【0051】請求項12の発明は、鉄道車両電源用の交
流電力を供給するCVCFインバータとして使われる1
個の半導体ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供
給するVVVFインバータとして使われる2個以上の半
導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、VVV
Fインバータ用半導体ユニットのうちの1個がCVCF
インバータの動作に切り替わり、同時に、CVCFイン
バータ用半導体ユニットがVVVFインバータの動作に
切り替えわる機能を有した、鉄道車両床下に設置される
鉄道車両用電力変換装置であって、前記半導体ユニット
が、半導体素子の発熱を外気に自然冷却で熱放散する冷
却部と半導体素子その他の電気部品が収納される密閉部
分とから構成され、冷却部が車体側方側となるよう装置
箱体に収納され、装置箱体の車体側方側となる片面に
は、1個のCVCFインバータ用半導体ユニットを含む
少なくとも3個以上の半導体ユニットがその冷却部を車
体側方側となるように、かつ当該冷却部が装置箱体より
車体側方側へ突き出して設置され、前記切替機能を有す
るVVVFインバータ用半導体ユニットのうちの1個は
装置箱体の端部に位置し、前記CVCFインバータ用半
導体ユニットはもう一方の装置箱体の端部に位置し、鉄
道車両の進行方向によりこの2個の半導体ユニット間で
相互に機能を切り替えるものである。
【0052】請求項12の発明の鉄道車両用電力変換装
置では、3個の半導体ユニットを装置の車体側方側に並
べ、半導体ユニット1個当たりの損失がVVVFインバ
ータの損失の方がCVCFインバータの損失より大きい
場合には車両進行方向の最後部にCVCFインバータが
来るように、車両の進行方向に応じてVVVFインバー
タとCVCFインバータとを切り替え、車両走行風がV
VVFインバータの半導体ユニットに有効に当たるよう
にする。
【0053】またCVCFインバータ方が損失が大きい
場合には、CVCFインバータが車両進行方向の最前部
に来るように、VVVFインバータとCVCFインバー
タとを切り替え、車両走行風がCVCFインバータの冷
却に寄与するようにする。
【0054】これにより、車両走行風がVVVFインバ
ータ、CVCFインバータ各々の半導体ユニットの冷却
に有効に活用でき、全体して効率の良い冷却ができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1及び図2は本発明の第1の実施
の形態の鉄道車両用電力変換装置の車両に対する取付構
造を示している。第1の実施の形態では、電力変換装置
箱体13が車体14の床下に設置され、電力変換装置箱
体13の一方の端部に半導体ユニット15aが、もう一
方の端部には半導体ユニット15bがそれぞれの冷却部
が車体側方側となり、かつ車体側方側に突き出すように
して収納されている。また装置箱体13における半導体
ユニット15a,15bの中間位置には、半導体ユニッ
ト15cが同じくその冷却部が車体側方側となり、かつ
車体側方側に突き出すように収納されている。
【0056】ここで、半導体ユニット15aはVVVF
インバータとして動作し、半導体ユニット15cはCV
CFインバータとして動作する。そして半導体ユニット
15bは通常時はVVVFインバータ動作し、CVCF
インバータとして動作する半導体ユニット15cが故障
したときにはこれに代わってCVCFインバータとして
動作するものである。
【0057】半導体ユニット15aと半導体ユニット1
5bとの間には密閉室20aが設けられ、半導体ユニッ
ト15bと半導体ユニット15cとの間には密閉室20
bが設けられている。密閉室20aには、半導体ユニッ
ト15aをVVVFインバータ制御するための制御ユニ
ット19aが収納され、密閉室20bには制御ユニット
19b,19cが収納されている。
【0058】制御ユニット19cはCVCFインバータ
半導体ユニット15cに接続され、この半導体ユニット
15cをCVCFインバータ制御する。
【0059】制御ユニット19bは従来例と同様に図1
4において示した制御部7を有し、VVVFインバータ
動作とCVCFインバータ動作との切替機能を備えてお
り、半導体ユニット15bに接続されていて、通常時に
はこの半導体ユニット15bをVVVFインバータ制御
し、CVCFインバータ用半導体ユニット15cが故障
したときにはそれに代わって半導体ユニット15bをC
VCFインバータ制御する。
【0060】半導体ユニット15a,15b,15cは
いずれも、その冷却部が電力変換装置箱体13より車体
側方側に突き出していて、その突出部分は保護カバー1
6によって放熱部17を覆った構造になっている。そし
て半導体ユニット15a,15b,15cそれぞれの半
導体素子及びその周辺回路部品18は装置箱体13内に
収納され、またそれらの間は密閉室20a,20bによ
って隔てられ、互いに間隔が開いている。
【0061】なお、第1の実施の形態の鉄道車両用電力
変換装置の回路構成は、図14に示した従来例と同様で
ある。
【0062】次に、上記構成の第1の実施の形態の鉄道
車両用電力変換装置の動作を説明する。通常時には、電
力変換装置箱体13の両端に設置されている半導体ユニ
ット15a,15bはいずれもVVVFインバータ動作
しており、中央の半導体ユニット15cがCVCFイン
バータ動作している。
【0063】車両走行時には走行風が発生する。例え
ば、装置箱体13が図1、図2の紙面上を左向き(矢印
Aの向き)に走行する場合、このとき、進行方向最前部
には半導体ユニット15aが位置し、進行方向最後部に
は半導体ユニット15bが位置することになるが、半導
体ユニット15a,15cの間、半導体ユニット15
c,15bの間に間隔を設けたことにより、進行方向最
前部に位置する半導体ユニット15aだけでなく、半導
体ユニット15c、最後部の半導体ユニット15bにも
走行風が有効に入り込む。
【0064】つまり、半導体ユニット15cの放熱部1
7には、半導体ユニット15a,15c間の間隔部分2
1aに矢印Baに示すように走行風が流れ込み、冷却風
として寄与する。同様に、半導体ユニット15bの放熱
部17には、半導体ユニット15c,15b間の間隔部
分21bに矢印Bbに示すように走行風が流れ込み、冷
却風として寄与する。進行方向が逆向きになった場合に
も同様に、進行方向最前部となる半導体ユニット15b
以外の半導体ユニット15c,15aにも走行風が取り
入れられる。ただし、走行風の効果の大小は、進行方向
最前部に位置する半導体ユニットの冷却部で最も大き
い。
【0065】また、鉄道車両の一般路線では終端駅で車
両が折り返し走行するため、車両進行方向はある時間間
隔ごとに逆向きになるが、通常時、VVVFインバータ
動作を行う半導体ユニット15a,15bはどちらかが
進行方向の最前部に位置することになり、走行風による
冷却性能向上の効果は特にこの装置両端に配置した半導
体ユニット15a,15bで大きい。
【0066】CVCFインバータ用半導体ユニット15
cの故障時には、この回路はシステムから回路上切り離
され、半導体ユニット15bがVVVFインバータ動作
からCVCFインバータ動作に切り替えられ、常時VV
VFインバータ動作する半導体ユニット15aと共に装
置箱体13の両端に配置された半導体ユニットのみが発
熱して冷却が必要となる。このとき、上述のように車両
走行風の観点から最も冷却効果の大きい装置箱体13の
両端部分に冷却の必要な2つの半導体ユニット15a,
15bが配置されていることになる。
【0067】このように、第1の実施の形態の鉄道車両
用電力変換装置では、半導体ユニット間に間隔部分21
a,21bを設けたことで、半導体ユニット15a,1
5b,15cのいずれも車両走行風が取り入れ可能とな
り、放熱部17の冷却性能が向上し、放熱部17の小形
軽量化が図れることになる。
【0068】またVVVFインバータ動作する2つの半
導体ユニット15a,15b初音に装置箱体13の両端
に配置され、走行風を利用しやすくなっており、その
上、VVVFインバータ動作する半導体ユニット15
a,15bが発熱するのは車両が走行しているときのみ
で、このときにまさに走行風も発生するので、特にVV
VFインバータ動作を行う半導体ユニット15a,15
bの冷却性能の向上が顕著であり、この結果、同一の半
導体ユニットでより大きなVVVFインバータ制御用量
が可能となる。つまり、1個の半導体ユニットで制御可
能な主電動機容量が大きくとれ、列車編成中の電動機車
両を減らしたり、車両性能を向上させることができる。
【0069】こうして、VVVFインバータの方がCV
CFインバータよりも発生熱損失が大きい場合でも、同
一ハードウェアの半導体ユニットを両者に適用可能であ
る。また、半導体ユニット間に密閉室20a,20bを
設けたことにより、その部分に制御ユニット19a,1
9b,19cがどれもそれと接続される半導体ユニット
に隣接配置されることで、制御ユニット、半導体ユニッ
ト間の接続線が最短で、かつ他の接続線との交わりがな
くて接続線へノイズが乗りにくく、耐ノイズ特性が良く
なる。
【0070】次に、本発明の第2の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図3に基づいて説明する。第2の
実施の形態は、第1の実施の形態と同様の機能を有する
半導体ユニット15a,15b,15cを採用し、また
第1の実施の形態と同様に半導体ユニット15a,15
bを装置箱体13の両端に配置し、中間に半導体ユニッ
ト15cを配置した構成であるが、中間位置の半導体ユ
ニット15cの装置箱体13から車両側方側への突出部
分を他の半導体ユニット15a,15bよりも小さくし
た点に特徴がある。
【0071】つまり、装置箱体13における半導体ユニ
ット15cの取付部位に凹部22を形成し、この凹部2
2の凹み分だけ半導体ユニット15cを他の半導体ユニ
ット15a,15bよりも突出部分が小さくしているの
である。
【0072】これにより、CVCFインバータ動作する
半導体ユニット15cでは、走行風による冷却効果は小
さくなるが、進行方向最後部になる半導体ユニットでは
その進行方向前方の間隔部分にある半導体ユニット15
cの突出部分が小さくなっていることで、第1の実施の
形態の場合よりも風向風が最後部位置の半導体ユニット
にも入り込みやすく、それだけ、VVVFインド動作を
行う半導体ユニット15a,15bはさらに冷却効果が
向上する。そしてその分、VVVFインバータ側の発生
熱損失がさらに大きくなっても同一の半導体ユニットの
適用が可能である。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図4に基づいて説明する。第3の
実施の形態の鉄道車両用電力変換装置は、CVCFイン
バータ動作する半導体ユニット15cをその冷却部が車
体中央側に来るように、他の半導体ユニット15a,1
5bとは逆向きにして装置箱体13に収納し、装置箱体
13における中央の半導体ユニット15cの位置では、
車体側方側に突出する部分をなくした点に特徴がある。
その他の構成要素は、第1の実施の形態と同じであり、
同一の符合を付して示してある。また回路構成は、図1
4に示した従来例と同様である。
【0074】第3の実施の形態では、VVVFインバー
タ動作する半導体ユニット15a,15bのみが、車体
側方側に冷却部を突出させ、走行風を受けやすくしてあ
り、しかも中間位置に突出部分がなくて両者間の間隔が
大きくあいているので、進行方向最後部の半導体ユニッ
トに対して走行風がいっそう当たりやすくなる。このた
め、VVVFインバータ動作を行う半導体ユニット15
a,15bはさらに冷却効果が向上する。そして、VV
VFインバータ側の発生熱損失がさらに大きくなっても
同一の半導体ユニットを適用することができる。
【0075】次に、本発明の第4の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図5に基づいて説明する。第4の
実施の形態では、第1〜第3の実施の形態で用いたCV
CFインバータ動作を行う半導体ユニット15cに代え
て、突出部分の形状を異ならせた半導体ユニット15d
を用い、これをVVVFインド動作する両端の半導体ユ
ニット15a,15bの中間位置に設置したことを特徴
とする。
【0076】CVCFインバータ動作を行う半導体ユニ
ット15dは、VVVFインバータ動作を行う半導体ユ
ニット15a,15bとは同一構成ではなく、装置箱体
13よりも突出する部分が小さくなるように、放熱部1
7aの外形を他の半導体ユニット15a,15bと異な
らせている。そしてこの放熱部17aを、他の半導体ユ
ニット15a,15bの放熱部17の保護カバー16と
異なり、扁平な形状の保護カバー16aによって覆って
いる。そして、半導体素子及びその周辺回路部品18a
は他の半導体ユニット15a,15bの半導体素子及び
その周辺回路部品18と同様に装置箱体13内に収納し
てある。
【0077】なお、制御ユニット19a,19b,19
cそれぞれは、第1〜第3の実施の形態と同様に半導体
ユニット間に設けられた密閉室20a,20bに配置し
ている。
【0078】第4の実施の形態の鉄道車両用電力変換装
置によれば、半導体ユニットの種類は2種類となるが、
第2の実施の形態のように装置箱体13の側面に凹みを
設けないで、他の半導体ユニット15a,15bと同様
の枕木方向の位置に収納してもその突出部分の寸法が小
さくなり、第2の実施の形態と同様、VVVFインバー
タ動作を行う半導体ユニット15a,15bでの走行風
を活用した冷却効果が向上する。
【0079】次に、本発明の第5の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図6に基づいて説明する。第5の
実施の形態は、常時VVVFインバータ動作する半導体
ユニット15aと、VVVFインバータ動作とCVCF
インバータ動作とが切り替わる半導体ユニット15bと
を電力変換装置箱体13の両端に配置し、中央にCVC
Fインバータ動作の半導体ユニット15cを相互に間隔
をあけて収納し、半導体ユニット15a,15c間には
密閉室20a、半導体ユニット15c,15b間には密
閉室20bを設けている。
【0080】そして、半導体ユニット15a,15b,
15cそれぞれの放熱部17bは多数枚の放熱フィン2
3が所定の間隔で平行に取り付けられた構造にして、半
導体ユニット15a,15bではこの放熱フィン23が
水平になり、半導体ユニット15cではこの放熱フィン
23が垂直になるように、それらの取付を90度異なら
せている。
【0081】これは、半導体ユニット15a,15bで
は放熱フィン23の向きを走行風の流れに一致させ、半
導体ユニット15cではCVCFインバータ動作のた
め、列車停止時の動作も考慮し、自然対流が放熱フィン
23の間を流れるように配慮したものである。
【0082】これにより、冷却部に冷媒の相変化を使っ
た冷却方式としないで、最も構造の簡単な冷却方式を採
用することで、部品種類を削減し、信頼性が高く、安価
な電力変換装置が実現できる。
【0083】次に、本発明の第6の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図7及び図8に基づいて説明す
る。第6の実施の形態は、CVCFインバータ動作する
半導体ユニット15c(図7の回路ではCVCFインバ
ータ9)を制御する制御ユニット19cはCVCF制御
部24に半導体素子スイッチングのキャリア周波数を高
低2種類に切り替える周波数切替部25が接続され、こ
の周波数切替部25は半導体ユニット15cの冷却部に
取り付けられた温度検知手段としての温度継電器26が
冷却部の所定の温度以上になったのを検知すれば、キャ
リア周波数を切り替え、CVCF制御部24がこの切り
替えられた低いキャリア周波数で半導体ユニット15c
をCVCFインバータ動作させるようにした点に特徴が
ある。
【0084】なお、その他の構成要素は図1に示した第
1の実施の形態と同様であり、また回路構成は図14に
示した従来例と同様である。
【0085】第6の実施の形態の鉄道車両用電力変換装
置では、CVCFインバータ動作する半導体ユニット1
5cの半導体素子の温度上昇値が許容限度内のある所定
の温度に到達した時点でこれを冷却部に取り付けた温度
継電器26が検知し、上述したようにキャリア周波数を
小さく切り替えることにより、発生熱損失を低減し、温
度上昇が過大になって半導体素子を破壊するのを防止
し、CVCFインバータ故障を未然に防ぐことができ、
冗長性をいっそう高めることができる。
【0086】次に、本発明の第7の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図9に基づいて説明する。第7の
実施の形態は、車両走行時にCVCFインバータ動作す
る半導体ユニット(図9の回路ではCVCFインバータ
9)に対して、第6の実施の形態と同様に、その制御ユ
ニット19cのCVCF制御部24に半導体素子スイッ
チングのキャリア周波数を高低2種類に切り替える周波
数切替部25が接続され、この周波数切替部25は車両
走行信号を受けてキャリア周波数を切り替え、CVCF
制御部24がこの切り替えられた低いキャリア周波数で
半導体ユニット15cをCVCFインバータ動作させる
ようにした点に特徴がある。
【0087】なお、その他の構成要素は、機械的な構成
については図1に示した第1の実施の形態と同様であ
り、また回路構成は図14に示した従来例、また図7に
示した第6の実施の形態と同様である。
【0088】第7の実施の形態の鉄道車両用電力変換装
置では、車両が走行を開始するとCVCFインバータ用
半導体ユニット15cのキャリア周波数を低い方に切り
替えることにより半導体素子より発生する発生熱損失を
低減させ、温度上昇を抑制し、温度上昇が過大になって
半導体素子を破壊するのを防止し、CVCFインバータ
故障を未然に防ぐことができ、冗長性をいっそう高める
ことができる。
【0089】なお、キャリア周波数を下げると磁歪音が
大きくなることが懸念されるが、車両走行時には走行に
よる車軸、台車周りの機械騒音の方が大きくなるので騒
音によって乗客に不快感を与える恐れはない。
【0090】次に、本発明の第8の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図10に基づいて説明する。第8
の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の機能、同様
の配置の半導体ユニット15a,15b,15cそれぞ
れの放熱部17を覆う保護カバー16の上方に補助送風
機27を設け、半導体ユニット15a,15b,15c
それぞれの冷却部に取り付けられた温度継電器26によ
り所定の温度異常になったことを検知してこれらの補助
送風機27を動作させるようにした点を特徴とする。
【0091】なお、その他の機械的な構成は図1に示し
た第1の実施の形態と同様であり、また回路構成は図1
4に示した従来例と同様である。
【0092】この第8の実施の形態では、半導体ユニッ
ト15a,15b,15cのいずれかの冷却部の温度が
所定値以上に上昇したことを温度継電器26が検知すれ
ば、対応する補助送風機27が動作を開始し、放熱部1
7の放熱性能を高め、冷却部の温度を低下させ、半導体
素子の温度上昇過大により故障の発生を未然に防止す
る。
【0093】なお、補助送風機27は回転動作するもの
であり、回転部分は保守が必要で、消耗品の交換の必要
性も出てくるが、第8の実施の形態では補助送風機27
の動作は必要最小限度にとどめられて動作時間が短く、
保守作業の頻度を上げる恐れはない。
【0094】また、上記では温度継電器26による温度
検知により補助送風機27の動作、停止を制御すること
にしているが、これに代えて、CVCFインバータ動作
する半導体ユニット15cの負荷である電動空気圧縮機
が起動する際にその信号を受けて補助送風機27を同期
的に動作させるようにすることも可能である。電動空気
圧縮機が動作する場合には、CVCFインバータ動作の
半導体ユニット15cの発生する発生熱損失が大きく、
このときに温度上昇を抑制することになるため、補助送
風機27の動作によって放熱部17の冷却効果が向上す
ることになる。
【0095】なお、補助送風機27の動作時にはその回
転音が騒音となるが、電動空気圧縮機も動作音を発生さ
せており、こちらの動作音の方が大きいので、補助送風
機27の動作音が乗客に不快感を与える恐れはない。
【0096】次に、本発明の第9の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置を、図11及び図12に基づいて説明
する。図11の回路に示す第9の実施の形態は、CVC
Fインバータ9(図12における半導体ユニット15c
に対応する)がVVVFインバータとしても動作できる
ように、制御部7′により制御するようにしている。な
お、図14の従来例と共通する構成要素は同一の符合を
付して示してある。
【0097】この制御部7′は、VVVFインバータ/
CVCFインバータとして切替動作できるVVVFイン
バータ4b(図12における半導体ユニット15bに対
応する)に対する制御部7と同様に、CVCFインバー
タ9を構成する半導体素子を駆動するための共通部7
a'、直流電力をVVVF交流電力に変換するように半導
体素子を動作させる駆動信号を生成するVVVF制御部
7b'、直流電力をCVCF交流電力に変換するように半
導体素子を動作させる駆動信号を生成するCVCF制御
部7c'、そしてこれらのVVVF制御部7b'とCVCF
制御部7c'とを切り替える切替部8′で構成されてい
る。
【0098】制御部7′側の切替部8′は、VVVFイ
ンバータ4bの制御部7の切替部8と連動し、切替スイ
ッチ81〜86を制御する。これらの切替スイッチ81
〜86は、図14の従来例で示した切替スイッチ81〜
84に加え、新たに制御部7′を構成する共通部7a'と
VVVF制御部7b'及びCVCF制御部7c'との間に切
替スイッチ85(これは、通常時、CVCF制御部7c'
側が共通部7a'と接続されている)を設け、CVCFイ
ンバータ9の出力端とVVVFインバータ4bの出力端
(主電動機6への入力部)との間に切替スイッチ86を
設けることにより、VVVFインバータ4bとCVCF
インバータ9との出力を入れ替える機能、つまり、VV
VFインバータ4bをCVCFインバータ動作に切り替
え、逆にCVCFインバータ9をVVVFインバータ動
作に切り替える機能を持つようになっている。
【0099】なお、図12に示したハードウェア的な構
造は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。た
だし、中間位置の半導体ユニット15cは通常時にはC
VCF動作し、切替によってVVVF動作し、また一方
の端位置の半導体ユニット15bは通常にはVVVF動
作し、切替によってCVCF動作する。
【0100】上記の第9の実施の形態の鉄道車両用電力
変換装置では、従来例のようにCVCFインバータ9の
故障時にのみ切り替えるのではなく、CVCFインバー
タ9とVVVFインバータ4bとをそれらが共に健全な
状態で切り替え運転する。
【0101】すなわち、図12に示した温度検知手段と
しての温度継電器26が半導体ユニット15a,15
b,15cそれぞれの冷却部の温度上昇を監視し、上昇
限度に余裕がなくなる所定の温度でVVVFインバータ
とCVCFインバータとの動作を相互に切替運転する。
【0102】つまり、図11の回路図におけるCVCF
インバータ9に相当する図12における半導体ユニット
15cの冷却部の温度上昇が大きく、同じくVVVFイ
ンバータ4bに相当する半導体ユニット15bの冷却部
の温度上昇に余裕がある場合、半導体ユニット15cの
冷却部の温度が所定温度になった時点で切替部8,8′
の連動動作によってVVVFインバータとCVCFイン
バータとの動作切替を行う。この結果、半導体ユニット
15cはVVVFインバータ動作になり、半導体ユニッ
ト15bは逆にCVCFインバータ動作になって、それ
ぞれの冷却部の温度上昇が平均化される。
【0103】このようにして、第9の実施の形態では半
導体素子の温度上昇過大による故障が未然に防止でき、
より信頼性の高い、冗長性のある鉄道車両システムが実
現できる。
【0104】次に、本発明の第10の実施の形態の鉄道
車両用電力変換装置を、図13に基づいて説明する。第
10の実施の形態の鉄道車両用電力変換装置の回路構成
は、第9の実施の形態と同様に図11に示したものと同
様であり、ハードウェア的な構造が図13に示したもの
にし、第9の実施の形態ではCVCFインバータ9の温
度の所定値以上の上昇時にのみ切り替えるのではなく、
CVCFインバータ9とVVVFインバータ4bとを共
に健全な状態で、車両の進行方向に応じて切り替えるよ
うにした点に特徴がある。
【0105】すなわち、図13に示したように、電力変
換装置箱体13の車体側方側の一方の端部にVVVFイ
ンバータ4bに相当する半導体ユニット15bを配置
し、他方の端部にCVCFインバータ9に相当する半導
体ユニット15cを配置し、中央に常時VVVFインバ
ータ動作するVVVFインバータ4aに相当する半導体
ユニット15aを配置し、車両の進行方向に応じてVV
VFインバータ4bとCVCFインバータ9とを相互に
それらのVVVFインバータ動作とCVCFインバータ
動作とを切り替える構成にしている。
【0106】上記の構成の第10の実施の形態の鉄道車
両用電力変換装置では、VVVFインバータとして運転
する際の発生熱損失の方が、CVCFインバータとして
運転する際の発生熱損失よりも大きい場合は、図13
(a)に示すように車両進行方向前方側の半導体ユニッ
ト15bをVVVFインバータとして動作させ、車両進
行方向後方側の半導体ユニット15cをCVCFインバ
ータとして動作させる。そして進行方向が逆向きになれ
ば、同図(b)に示すように、半導体ユニット15b、
半導体ユニット15cの双方のVVVFインバータ、C
VCFインバータの動作を切り替え、半導体ユニット1
5bはCVCFインバータ運転に切り替え、半導体ユニ
ット15cはVVVFインバータ運転に切り替える。
【0107】これにより、常に車両進行方向前方側とな
る半導体ユニットでは発生熱損失が比較的大きいVVV
Fインバータ運転を行い、車両進行方向後方側となる半
導体ユニットでは発生熱損失の比較的小さいCVCFイ
ンバータ運転を行うことができる。
【0108】電力変換装置箱体13の車体側方側に複数
個の半導体ユニットが収納されている場合、車両走行に
よる走行風は車両進行方向前方側でより大きく、同一の
冷却部でより大きな発生熱損失の冷却ができるが、本実
施の形態によれば、車両走行風をより有効に活用でき、
半導体ユニットの小形軽量化が可能であり、また半導体
素子の温度上昇を抑制した、より信頼性の高い冗長性の
ある鉄道車両システムが実現できる。
【0109】なお、走行状況により、列車編成により、
あるいはその他の要因により、上記とは逆に、CVCF
インバータとして運転する際の発生熱損失の方が、VV
VFインバータとして運転する際の発生熱損失よりも大
きい場合には、図13とは逆に、車両進行方向前方側の
半導体ユニットをCVCFインバータとして動作するよ
うに半導体ユニット15b,15cの動作を切り替える
ことができる。
【0110】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
装置箱体の車体側方側となる片面に1個のCVCFイン
バータ用半導体ユニットと2個のVVVFインバータ用
半導体ユニットとの3個の半導体ユニットを、それらの
中央がCVCFインバータ用半導体ユニット、両側がV
VVFインバータ用半導体ユニットとなるように配置し
たので、車両走行時のみ発熱するVVVFインバータ用
半導体ユニットに有効な走行風が当たり、冷却性能を高
めることによってより大きな制御容量を持たせることが
可能である。
【0111】請求項2の発明によれば、装置箱体の車体
側方側となる片面に1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットと2個以上のVVVFインバータ用半導体ユニ
ットとがそれらの冷却部が車体側方側となるように装置
箱体に収納され、さらに、冷却部は装置箱体より車体側
方側へ突き出して構成されるが、半導体ユニットを互い
に隣り合って近接しない部位に設けたことにより、その
部分と半導体ユニットの冷却部の突き出し部とが車体側
方側に凹凸を形成し、車両走行風を冷却部に取り込みや
すく、効果的な冷却ができ、それだけ小形軽量化が図れ
る。
【0112】また、CVCFインバータ用半導体ユニッ
トの装置箱体からの突き出し寸法を、VVVFインバー
タ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法より
も小さくしたので、VVVFインバータ用半導体ユニッ
トに有効に走行風を当たらせることができ、冷却性能を
高めることによってより大きな制御容量を持たせること
が可能である。
【0113】請求項3の発明によれば、隣り合って配置
される半導体ユニットはすべて相互に間隔をあけた配置
にし、2個の半導体ユニット間には半導体ユニットへ制
御信号を出力する制御部を収納し、隣に近接配置される
半導体ユニットに制御部の出力を接続したことにより、
隣り合う半導体ユニット間が近接せず、それぞれの車両
進行方向前後に間隔が設けられ、車両走行風をすべての
半導体ユニットに対して冷却風として取り込みやすく、
効果的な冷却ができ、それだけ小形軽量化が図れる。ま
た、半導体ユニットとゲート制御論理ユニットとが近接
配置されるので、半導体ユニットに接続されるゲート制
御信号にノイズが乗り、誤動作を起こす恐れも少なく、
耐ノイズ性を高めることができる。さらに、CVCFイ
ンバータ用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸
法を、VVVFインバータ用半導体ユニットの装置箱体
からの突き出し寸法よりも小さくしたので、VVVFイ
ンバータ用半導体ユニットに有効に走行風を当たらせる
ことができ、冷却性能を高めることによってより大きな
制御容量を持たせることが可能である。
【0114】請求項4の発明によれば、装置箱体の車体
側方側となる片面に1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットと2個のVVVFインバータ用半導体ユニット
との3個の半導体ユニットを、それらの中央がCVCF
インバータ用半導体ユニット、両側がVVVFインバー
タ用半導体ユニットとなるように配置したので、車両走
行時のみ発熱するVVVFインバータ用半導体ユニット
に有効な走行風が当たり、冷却性能を高めることによっ
てより大きな制御容量を持たせることが可能である。ま
た、CVCFインバータ用半導体ユニットの装置箱体か
らの突き出し寸法を、VVVFインバータ用半導体ユニ
ットの装置箱体からの突き出し寸法よりも小さくしたの
で、VVVFインバータ用半導体ユニットに有効に走行
風を当たらせることができ、冷却性能を高めることによ
ってより大きな制御容量を持たせることが可能である。
【0115】請求項5の発明によれば、装置箱体の車体
側方側となる片面に1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットと2個以上のVVVFインバータ用半導体ユニ
ットとがそれらの冷却部が車体側方側となるように装置
箱体に収納され、さらに、冷却部は装置箱体より車体側
方側へ突き出して構成されるが、半導体ユニットを互い
に隣り合って近接しない部位に設けたことにより、その
部分と半導体ユニットの冷却部の突き出し部とが車体側
方側に凹凸を形成し、車両走行風を冷却部に取り込みや
すく、効果的な冷却ができ、それだけ小形軽量化が図れ
る。また、CVCFインバータ用半導体ユニットとVV
VFインバータ用半導体ユニットとを同一のものとし、
しかも装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、CV
CFインバータ用半導体ユニットの方がVVVFインバ
ータ用半導体ユニットよりも装置箱体からの突き出し寸
法が小さくなるように、装置箱体の枕木方向奥側に取り
付けたので、VVVFインバータ用半導体ユニットとC
VCFインバータ用半導体ユニットとに同一ものを使用
しながらも、VVVFインバータ用半導体ユニットに有
効に走行風を当たらせることができ、冷却性能を高める
ことによってより大きな制御容量を持たせることが可能
である。
【0116】請求項6の発明によれば、隣り合って配置
される半導体ユニットはすべて相互に間隔をあけた配置
にし、2個の半導体ユニット間には半導体ユニットへ制
御信号を出力する制御部を収納し、隣に近接配置される
半導体ユニットに制御部の出力を接続したことにより、
隣り合う半導体ユニット間が近接せず、それぞれの車両
進行方向前後に間隔が設けられ、車両走行風をすべての
半導体ユニットに対して冷却風として取り込みやすく、
効果的な冷却ができ、それだけ小形軽量化が図れる。ま
た、半導体ユニットとゲート制御論理ユニットとが近接
配置されるので、半導体ユニットに接続されるゲート制
御信号にノイズが乗り、誤動作を起こす恐れも少なく、
耐ノイズ性を高めることができる。さらに、CVCFイ
ンバータ用半導体ユニットとVVVFインバータ用半導
体ユニットとを同一のものとし、しかも装置箱体への枕
木方向の取付位置が異なり、CVCFインバータ用半導
体ユニットの方がVVVFインバータ用半導体ユニット
よりも装置箱体からの突き出し寸法が小さくなるよう
に、装置箱体の枕木方向奥側に取り付けたので、VVV
Fインバータ用半導体ユニットとCVCFインバータ用
半導体ユニットとに同一ものを使用しながらも、VVV
Fインバータ用半導体ユニットに有効に走行風を当たら
せることができ、冷却性能を高めることによってより大
きな制御容量を持たせることが可能である。
【0117】請求項7の発明によれば、装置箱体の車体
側方側となる片面に1個のCVCFインバータ用半導体
ユニットと2個のVVVFインバータ用半導体ユニット
との3個の半導体ユニットを、それらの中央がCVCF
インバータ用半導体ユニット、両側がVVVFインバー
タ用半導体ユニットとなるように配置したので、車両走
行時のみ発熱するVVVFインバータ用半導体ユニット
に有効な走行風が当たり、冷却性能を高めることによっ
てより大きな制御容量を持たせることが可能である。ま
た、CVCFインバータ用半導体ユニットとVVVFイ
ンバータ用半導体ユニットとを同一のものとし、しかも
装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、CVCFイ
ンバータ用半導体ユニットの方がVVVFインバータ用
半導体ユニットよりも装置箱体からの突き出し寸法が小
さくなるように、装置箱体の枕木方向奥側に取り付けた
ので、VVVFインバータ用半導体ユニットとCVCF
インバータ用半導体ユニットとに同一ものを使用しなが
らも、VVVFインバータ用半導体ユニットに有効に走
行風を当たらせることができ、冷却性能を高めることに
よってより大きな制御容量を持たせることが可能であ
る。
【0118】請求項8の発明によれば、2種類の用途の
半導体ユニットのうち、VVVFインバータ用半導体ユ
ニットは装置箱体の車体側方側となる片面に、その冷却
部を車体側方側となるように配置し、さらに冷却部を装
置箱体より車体側方側へ突き出させ、一方、CVCFイ
ンバータ用半導体ユニットはその冷却部を車体中央側に
なるように配置することによってVVVFインバータ用
半導体ユニットと逆向きに装置箱体に組み込んだので、
CVCFインバータ用半導体ユニットの冷却部が装置の
車体側方側に突き出さず、VVVFインバータ用半導体
ユニットの冷却部のみが装置車体側方側に突き出す構成
にしてVVVFインバータ用半導体ユニットに有効に走
行風を当たらせることができ、その冷却性能を高め、よ
り大きな制御容量を持たせることが可能である。
【0119】請求項9の発明によれば、VVVFインバ
ータの動作時、つまり車両走行時にはCVCFインバー
タのキャリア周波数を小さい方に切り替えることによっ
て発生する損失を低減し、許容温度以下に抑えることが
でき、半導体ユニットの小形軽量化が可能であり、また
半導体素子の温度上昇を抑制した、より信頼性の高い冗
長性のある鉄道車両システムが実現できる。また周波数
を低減することによって騒音が大きくなるが、車両走行
時のみにこの切替を行うので、車両の走行音によってか
き消され、CVCFインバータの騒音が乗客に不快感を
与えることがない。
【0120】請求項10の発明によれば、VVVFイン
バータとCVCFインバータとを相互に切り替えるよう
にしたので、CVCFインバータ用半導体ユニットの冷
却部に設けた温度検知手段が異常温度を検知する前に、
つまり、許容温度以下の状態でVVVFインバータと切
り替えるによって半導体素子の温度上昇による故障を未
然に防ぐことができ、半導体ユニットの小形軽量化が可
能であり、また半導体素子の温度上昇を抑制した、より
信頼性の高い冗長性のある鉄道車両システムが実現でき
る。
【0121】請求項11の発明によれば、CVCFイン
バータの半導体ユニットに補助送風機を設け、電動空気
圧縮機を動作させるときにこの補助送風機も動作させる
ので、補助送風機の回転音が電動空気圧縮機の動作音と
同時に発生してその騒音が乗客に不快感を与えることが
なく、またCVCFインバータの負荷である電動空気圧
縮機の動作により負荷増加に際しても、半導体ユニット
の冷却性能が向上し、結果的に半導体素子の温度上昇を
抑制することができる。
【0122】請求項12の発明によれば、3個の半導体
ユニットを装置の車体側方側に並べ、半導体ユニット1
個当たりの損失がVVVFインバータの損失の方がCV
CFインバータの損失より大きい場合には車両進行方向
の最後部にCVCFインバータが来るように、車両の進
行方向に応じてVVVFインバータとCVCFインバー
タとを切り替えるので、車両走行風がVVVFインバー
タの半導体ユニットに有効に当たり、その冷却効果が高
く、VVVFインバータの発生熱損失を効果的に抑制す
ることができる。
【0123】またCVCFインバータ方が損失が大きい
場合には、CVCFインバータが車両進行方向の最前部
に来るように、VVVFインバータとCVCFインバー
タとを切り替え、車両走行風がCVCFインバータの冷
却に寄与するようにすることができ、これにより、車両
走行風がVVVFインバータ、CVCFインバータ各々
の半導体ユニットの冷却に有効に活用でき、全体して効
率の良い冷却ができる。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構造を示す斜視図
及び正面図。
【図2】上記の実施の形態の構造を示す平面図及び側面
図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構造を示す平面図
及び側面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構造を示す平面図
及び側面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の構造を示す平面図
及び側面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の斜視図。
【図7】本発明の第6の実施の形態の回路図。
【図8】上記の実施の形態の構造を示す平面図及び側面
図。
【図9】本発明の第7の実施の形態の回路図。
【図10】本発明の第8の実施の形態の構造を示す平面
図、側面図及び正面図。
【図11】本発明の第9の実施の形態の回路図。
【図12】上記の実施の形態の構造を示す平面図及び側
面図。
【図13】本発明の第10の実施の形態の動作を示す平
面図。
【図14】従来例の回路図。
【図15】従来例の構造を示す斜視図及び正面図。
【図16】従来例の構造を示す平面図及び側面図。
【符号の説明】
4a VVVFインバータ 4b VVVFインバータ 6 主電動機 7,7′ 制御部 7a,7a' 共通部 7b,7b' VVVF制御部 7c,7c' CVCF制御部 8,8′ 切替部 9 CVCFインバータ 10 波形フィルタ回路 11 変圧器 12 補助回路 13 装置箱体 14 車体 15a,15b,15c,15d 半導体ユニット 16,16a 保護カバー 17,17a,17b 放熱部 18,18a 半導体素子及びその周辺回路部品 19a,19b,19c 制御ユニット 20a,20b 密閉部 21a,21b 間隔部 23 放熱フィン 24 CVCF制御部 25 周波数切替部 26 温度継電器 27 補助送風機 81〜86 切替スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−66201(JP,A) 特開 平9−74601(JP,A) 特開 平4−322108(JP,A) 特開 昭55−123561(JP,A) 特開 平6−21289(JP,A) 特開 平9−121595(JP,A) 特開 平6−104583(JP,A) 実開 平6−80386(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 1/00 B60L 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個の半導体ユ
    ニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定周波
    数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変電圧
    可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個を定
    電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を有し
    た、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置
    であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個の半導体ユニッ
    トが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車
    体側方側へ突き出して構成され、 中央に定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットが、両
    側に可変電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットが配
    置されていることを特徴とする鉄道車両用電力変換装
    置。
  2. 【請求項2】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユ
    ニットが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体よ
    り車体側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットが隣り合って近接配置されていない
    部位が少なくとも1カ所以上あり、その部位には半導体
    ユニットへゲート制御信号を出力するゲート制御論理ユ
    ニットが収納され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットの装置箱
    体からの突き出し寸法は、可変電圧可変周波数電力変換
    用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法よりも
    小さいことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  3. 【請求項3】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユ
    ニットが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体よ
    り車体側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットは相互に間隔をあけた配置で、隣り
    合って近接配置されることがなく、2個の半導体ユニッ
    ト間には半導体ユニットへゲート制御信号を出力するゲ
    ート制御論理ユニットが収納され、隣りに近接配置され
    る半導体ユニットにゲート制御論理ユニットの出力が接
    続され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットの装置箱
    体からの突き出し寸法は、可変電圧可変周波数電力変換
    用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法よりも
    小さいことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  4. 【請求項4】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個の半導体ユ
    ニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定周波
    数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変電圧
    可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個を定
    電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を有し
    た、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置
    であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個の半導体ユニッ
    トが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車
    体側方側へ突き出して構成され、 中央に定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットが、両
    側に可変電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットが配
    置され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットの装置箱
    体からの突き出し寸法は、可変電圧可変周波数電力変換
    用半導体ユニットの装置箱体からの突き出し寸法よりも
    小さいことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  5. 【請求項5】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユ
    ニットが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体よ
    り車体側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットが隣り合って近接配置されていない
    部位が少なくとも1カ所以上あり、その部位には半導体
    ユニットへゲート制御信号を出力するゲート制御論理ユ
    ニットが収納され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットと可変電
    圧可変周波数電力変換用半導体ユニットとは同一のもの
    で、装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、定電圧
    定周波数電力変換用半導体ユニットの方が可変電圧可変
    周波数電力変換用半導体ユニットよりも装置箱体からの
    突き出し寸法が小さくなるように、前記装置箱体の枕木
    方向奥側に取り付けられていることを特徴とする鉄道車
    両用電力変換装置。
  6. 【請求項6】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユ
    ニットが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体よ
    り車体側方側へ突き出して構成され、 前記半導体ユニットは相互に間隔をあけた配置で、隣り
    合って近接配置されることがなく、2個の半導体ユニッ
    ト間には半導体ユニットへゲート制御信号を出力するゲ
    ート制御論理ユニットが収納され、隣りに近接配置され
    る半導体ユニットにゲート制御論理ユニットの出力が接
    続され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットと可変電
    圧可変周波数電力変換用半導体ユニットとは同一のもの
    で、装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、定電圧
    定周波数電力変換用半導体ユニットの方が可変電圧可変
    周波数電力変換用半導体ユニットよりも装置箱体からの
    突き出し寸法が小さくなるように、前記装置箱体の枕木
    方向奥側に取り付けられていることを特徴とする鉄道車
    両用電力変換装置。
  7. 【請求項7】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個の半導体ユ
    ニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定周波
    数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変電圧
    可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個を定
    電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を有し
    た、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置
    であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とを有し、前記冷却部が車体側方
    側となるよう装置箱体に収納され、当該装置箱体の車体
    側方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換
    用半導体ユニットを含む少なくとも3個の半導体ユニッ
    トが、その冷却部を車体側方側で、かつ装置箱体より車
    体側方側へ突き出して構成され、 中央に定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットが、両
    側に可変電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットが配
    置され、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットと可変電
    圧可変周波数電力変換用半導体ユニットとは同一のもの
    で、装置箱体への枕木方向の取付位置が異なり、定電圧
    定周波数電力変換用半導体ユニットの方が可変電圧可変
    周波数電力変換用半導体ユニットよりも装置箱体からの
    突き出し寸法が小さくなるように、前記装置箱体の枕木
    方向奥側に取り付けられていることを特徴とする鉄道車
    両用電力変換装置。
  8. 【請求項8】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とから構成され、前記可変電圧可
    変周波数電力変換用半導体ユニットは装置箱体の車体側
    方側となる片面に、その冷却部が車体側方側となり、か
    つ装置箱体より当該冷却部が車両側方側へ突き出すよう
    に設置され、前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニ
    ットはその冷却部が車体中央側となるように、前記可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットとは逆向きに
    前記装置箱体に組み込まれていることを特徴とする鉄道
    車両用電力変換装置。
  9. 【請求項9】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する定
    電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体ユ
    ニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変電
    圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半導
    体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットが故障の際には、可変
    電圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個
    を定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替える機能を
    有した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換
    装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側
    方側となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側
    方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換用
    半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニ
    ットがその冷却部を車体側方側となるように、かつ当該
    冷却部が装置箱体より車体側方側へ突き出して設置さ
    れ、 鉄道車両の走行時は、前記定電圧定周波数電力変換用半
    導体ユニットのキャリア周波数を小さな値に切り替える
    ことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  10. 【請求項10】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する
    定電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体
    ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変
    電圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半
    導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、可変電
    圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個が
    定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替わり、同時
    に、定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットが可変電
    圧可変周波数電力変換器の動作に切り替えわる機能を有
    した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装
    置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側
    方側となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側
    方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換用
    半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニ
    ットがその冷却部を車体側方側となるように、かつ当該
    冷却部が装置箱体より車体側方側へ突き出して設置さ
    れ、 前記切替機能を有する可変電圧可変周波数電力変換用半
    導体ユニットのうちの1個は装置箱体の端部に位置し、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットはその冷
    却部の温度を検知する温度検知手段を有し、当該温度検
    知手段が所定の設定温度を検知したときに当該定電圧定
    周波数電力変換用半導体ユニットを前記可変電圧可変周
    波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個と相互に動
    作を切り替えることを特徴とする鉄道車両用電力変換装
    置。
  11. 【請求項11】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する
    定電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体
    ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変
    電圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半
    導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納した鉄道車
    両床下に設置される鉄道車両用電力変換装置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側
    方側となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側
    方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換用
    半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニ
    ットがその冷却部を車体側方側となるように、かつ当該
    冷却部が装置箱体より車体側方側へ突き出して設置さ
    れ、 前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットの熱放散
    する冷却部は、強制的に当該冷却部に送風する補助送風
    機を有し、定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットの
    負荷である電動空気圧縮機の動作時に当該補助送風機を
    動作させることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  12. 【請求項12】 鉄道車両電源用の交流電力を供給する
    定電圧定周波数電力変換器として使われる1個の半導体
    ユニットと、鉄道車両駆動用の交流電力を供給する可変
    電圧可変周波数電力変換器として使われる2個以上の半
    導体ユニットの双方を1個の装置箱体に収納し、可変電
    圧可変周波数電力変換用半導体ユニットのうちの1個が
    定電圧定周波数電力変換器の動作に切り替わり、同時
    に、定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットが可変電
    圧可変周波数電力変換器の動作に切り替えわる機能を有
    した、鉄道車両床下に設置される鉄道車両用電力変換装
    置であって、 前記半導体ユニットは、半導体素子の発熱を外気に自然
    冷却で熱放散する冷却部と半導体素子その他の電気部品
    が収納される密閉部分とから構成され、冷却部が車体側
    方側となるよう装置箱体に収納され、装置箱体の車体側
    方側となる片面には、1個の定電圧定周波数電力変換用
    半導体ユニットを含む少なくとも3個以上の半導体ユニ
    ットがその冷却部を車体側方側となるように、かつ当該
    冷却部が装置箱体より車体側方側へ突き出して設置さ
    れ、 前記切替機能を有する可変電圧可変周波数電力変換用半
    導体ユニットのうちの1個は装置箱体の端部に位置し、
    前記定電圧定周波数電力変換用半導体ユニットはもう一
    方の装置箱体の端部に位置し、 鉄道車両の進行方向によりこの2個の半導体ユニット間
    で相互に機能を切り替えることを特徴とする鉄道車両用
    電力変換装置。
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