JP4568189B2 - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の床下に艤装される鉄道車両用電力変換装置において、特に半導体素子から発生する熱を自然冷却方式により効果的に冷却可能にした鉄道車両用電力変換装置に関する。
鉄道車両の床下に設置される電力変換装置は、半導体素子のスイッチング動作により電力変換を行うものであり、この電力変換装置には半導体素子より発生する熱を大気へ効率良く放散し、半導体素子の温度上昇を許容値以下に押えるための冷却器が備えられている。
この冷却器としては、電動送風機を用いた強制冷却方式や、自然通風方式のものがあるが、無保守性のメリットから電動送風機を用いない自然通風方式の冷却器が多く採用されている。そして、この自然通風方式の冷却器を電力変換装置本体内に収納する場合、大気への熱放散性が良好となるよう冷却器の放熱部を車体側方側に向けて配設するのが一般的である(例えば、特許文献1)。
ところで、従来の自然通風方式の冷却器を備えた鉄道車両用電力変換装置としては、図19(a)、(b)に示すように構成されたものがある。
図19(a)は鉄道車両用電力変換装置が車両床下に設置された状態を示す車体の側面図、図19(b)は(a)をX−X線に沿って切断し矢印方向から見た断面図である。
図19(a)、(b)に示すように車体1の床下に電力変換装置本体2が設置され、この電力変換装置本体2の筐体内部には、半導体素子3を冷却するための冷却器4が収納されている。
この冷却器4には電力変換装置本体2の筐体内部に半導体素子3に取付けられた受熱部5と、車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に放熱部6とがそれぞれ配置されるように構成されている。また、機器は床下の設置スペース限界内に設置されている。
このように構成された鉄道車両用電力変換装置では、半導体素子3より発生する熱は冷却器4の受熱部5へ熱伝導され、その熱はさらに放熱部6へと伝わり、この放熱部6より大気へと熱放散されることになる。
この場合、放熱部6は車体側方側にあるため、排出された熱は車体1の床下にこもりにくいというメリットがあり、かつ車両走行時に床下機器群周辺を流れる走行風は放熱部6を通して流れやすいため、放熱性能も向上する。
一方、車両によっては、床下に設置される機器群の周辺を覆うようにふさぎ板を設けた車両もある。このふさぎ板の形態としては、車体構体の下部をそのまま下方へ延長したような形状のふさぎ板を設けたものや、車体構体よりも車体中央側の奥まった位置にほぼ平板状のふさぎ板を設けたものなど様々なものがあるが、いずれも床下機器群の車体側方側に設けられたふさぎ板で機器群が覆われている。
図20(a)は、床下機器群が覆われるようにふさぎ板を設けた車体の側面図、図11
(b)は(a)のX−X線に沿って切断し矢印方向から見た断面図で、図19(a),(b)と同一部品には同一符号を付して示し、ここではその説明を省略する。
図20(a),(b)に示すように車体1には床下機器群の車体側方側を覆うようにふさぎ板21が設けられている。このふさぎ板21を設置する目的も様々であり、新幹線車両のような高速車両では床下機器群全体を覆うことで走行抵抗の低減を図ったり、多雪地帯を走行する車両では、それぞれの機器箱の車体側方側に生ずる凹凸を無くすことで着雪の防止や、車両美観を向上させたりすることにも有効である。
また、鉄道車両用電力変換装置では、通電部品から少なからず磁歪音が発生するが、ふさぎ板で覆われることから、この騒音を遮蔽する効果もある。さらに、高電圧通電される機器への触手を防止するといった安全上のメリットもある。
特開2000−134701号公報
このような構成の鉄道車両用電力変換装置においては、鉄道車両が停止している時でも稼動している装置が多数あり、電動送風機を使用しない自然冷却方式の場合でも、鉄道車両停止時に半導体素子3が冷却できるような設計がされている。この場合、冷却器4の放熱部6での熱放散によって暖められた外気が冷却器4の下方から上方へ対流することにより行われるが、外部の風等によりその対流が阻害されて十分な熱放散ができず、半導体素子3の温度を上昇させることが考えられ、また電力変換装置本体2の内部温度上昇に至ることが考えられる。
また、床下機器群を覆うようにふさぎ板8を設けた車体の場合には、鉄道車両走行時の走行風はふさぎ板内部では乱流となり、その乱流によって冷却器4の放熱部6での熱放散によって暖められた外気が冷却器4の下方から上方への対流が阻害されると、十分な熱放散ができず、半導体素子3の温度を上昇させることが考えられる。
そこで、これらの対策としてブロアやファン等の電動送風機を取付け、冷却器4の放熱部6へ強制的に送風することで、放熱部6の熱を奪い大気へ熱放散させることが考えられるが、ブロアやファン等の電動送風機は回転する部分にベアリング゛等の消耗部品が使用されているため、メンテナンス及び部品交換や電動送風機そのものの交換等の作業が必要になるという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、電動送風機等の電気機器を使用することなく、且つ周りの環境に左右されずに、自然冷却方式で良好な冷却効果を得ることが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、冷却器の自然冷却を阻害する要因である外部の風を防ぐ整風板を放熱部の下方を覆うように取付け、または冷却器放熱部に積極的に取り入れることが可能な整風板を冷却器の下面に取付ける構成とするものである。
本発明によれば、通常の鉄道車両やふさぎ板が取付けられた鉄道車両に対して、自然冷却方式で良好な冷却効果を得ることができ、またブロア及びファン等の電動送風機が不要となるため、メンテナンスフリー、省エネルギー、低騒音化が可能となり、さらにメンテナンスフリー化が図れるため、保守・点検にかかる費用の削減を図ることが可能となる。
以下本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第1の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図19と同一部品には同一符号を付して説明する。
図1(a),(b)において、鉄道車両1の床下に電力変換装置本体2が設置され、この電力変換装置本体2の筐体内部に半導体素子3を冷却するための冷却器4が収納されている。
この冷却器4には半導体素子3に取付けられた受熱部5が配置され、また車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分には半導体素子3から発生する熱を大気に放散する放熱部6が配置されている。
このような構成の鉄道車両用電力変換装置において、放熱部6の下面部側に整風体7を配置し、この整風体7をネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付ける。
この整風体7は、図2(a)〜(c)に示すように開口端にフランジ8aを有する一対の箱体8をそれぞれのフランジ8aが突合さるように重ね合せると共に、フランジ8a部を複数本のネジ止めにより一体化したもので、下側の箱体8の底面に通風口9aが、また上側の箱体8の上面に通風口9bがそれぞれ設けられている。
このような構成の整風体7を冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、冷却器4の放熱部6の下側に流れ込む車両外部の風、及び走行時に生じる走行風を防ぐことが可能となる。また、整風体7には外気を取り込むための通気口9aが整風板7の底面のみに設けられており、鉄道車両1が走行、停止のどちらの場合においても、安定した外気の取入れが可能となるため、冷却器4の放熱部6は外部の風の影響を受けにくくなる。
このように本発明の第1の実施形態では、整風体7により、冷却器4の放熱部6の下側に流れる風の影響を少なくすることが可能となり、冷却器4の放熱部6は半導体素子3の熱損失を安定して大気に熱放散を行うことができ、良好な冷却効果を得ることが可能となる。
また、可動する部分がないため、部品の交換や特定のメンテナンスを必要がなく、保守点検の費用削減を図ることができるとともに、低騒音化も図ることが可能となる。更に、整風体7をネジ等の締結部品による取付けが可能な構造としてあるので、電力変換装置本体2の輸送、取付け、取り外し作業等における影響も軽減することが可能となる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第2の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第2の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7aとして、図4(a)〜(c)に示すように開口端にフランジ8aを有する一対の箱体8をそれぞれのフランジ8aが突合さるように重ね合せると共に、フランジ8a部を複数本のネジ止めにより一体化し、上側の箱体8の上面に通風口9bを、また上側及び下側箱体8の前後左右の一側面に通風口9cをそれぞれ設け、その通気口9cから外気を冷却器4の放熱部6に取り込む構成としたものである。
このような構成の整風体7aを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、鉄道車両の床下の状況に応じて前後左右のどの側面に通気口9cを設ければ一番効果があるかを確認した後に決めることが可能なため、良好な冷却効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第3の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第3の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7bとして、図6(a)〜(c)に示すように開口端にフランジ8aを有する一対の箱体8をそれぞれのフランジ8aが突合さるように重ね合せると共に、フランジ8a部を複数本のネジ止めにより一体化し、下側の箱体8の底面に通風口9aを、また上側の箱体8の上面に通風口9bをそれぞれ設けると共に、上側又は下側箱体8の前後左右の一側面に通風口9d(本例では下側箱体の左側面)を設ける構成としたものである。
このような構成の整風体7aを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、より多くの外気を冷却器4の放熱部6に供給することが可能となるため、良好な冷却効果を得ることが可能となる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第4の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第4の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7cとして、図8(a)〜(c)に示すように開口端にフランジ8aを有する一対の箱体8をそれぞれのフランジ8aが突合さるように重ね合せると共に、フランジ8a部を複数本のネジ止めにより一体化し、下側の箱体8の底面に通風口9aを、また上側の箱体8の上面に通風口9bをそれぞれ設けると共に、上側及び下側箱体8の前後左右の一側面に通風口9c(本例では上側及び下側箱体の左側面)を設ける構成としたものである。
このような構成の整風体7aを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、より多くの外気を冷却器4の放熱部6に供給することが可能となるため、良好な冷却効果を得ることが可能となる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第5の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第5の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7dとして、図10(a)〜(c)に示すように四角錐台形状の中空体10とこの中空体10の上面開口端の各辺より外側に伸びる水平面を有し、且つ各辺の水平面にコーナ部を残して通気口11aを設けた枠体11とを一体化した構成とするものである。
この場合、枠体11の水平面の外形寸法は中空体10の下面開口端よりも若干大きく形成されている。
このような構成の整風体7dを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、中空体10の下面開口部より上面開口部に抜ける通風路に加えて、中空体10の外周面に沿って枠体11の通気口11aを抜ける通風路が形成されるので、外部の風を中空体10の外周斜面に沿って上昇させ、放熱部6の下側から上側へ吹き上げることが可能となる。
従って、電力変換装置本体2の底面側をレール方向、枕木方向に流れる自然風及び走行風を冷却器4の放熱部6へ積極的に取り込むことができ、良好な冷却効果を得ることが可能となる。
(第6の実施形態)
図11は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第6の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第6の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7eとして、図12(a)〜(c)に示すように四角錐台形状の中空体10とこの中空体10の上面開口端の各辺より外側に伸びる水平面を有し、且つ各辺の水平面にコーナ部を残して通気口11aを設けた枠体11とを一体化した構成とし、このような整風体7eを複数個、本例では2個上下に2段重ねにして設けるものである。
この場合、下段の整風体7eを構成する中空体10の高さ方向の寸法を上段の整風体7eを構成する中空体のそれよりも大きく(本例では約2倍)して、下段の整風体7eの枠体11が上段の整風体7eの中空体10の上面開口端に溶接等により接合され、且つ下段の整風体7eの中空体10の外周面と上段の整風体7eの中空体10の内周面との間に通風路が形成されようにしてある。
このように複数個の整風体7eを上下方向に複数段に重ねた状態で冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、下段の整風体7eの中空体10の下面開口部より上段の整風体7eの中空体10の上面開口部に抜ける通風路に加えて、上段及び下段の整風体7eの中空体10の外周面に沿って各段の整風体7eの枠体11の通気口11aを抜ける通風路が形成されるので、外部からより多くの風を取込んで中空体10の外周斜面に沿って上昇させ、放熱部6の下側から上側へ吹き上げることが可能となる。
従って、電力変換装置本体2の底面側をレール方向、枕木方向に流れる自然風及び走行風を冷却器4の放熱部6へ積極的に取り込むことが可能となり、良好な冷却効果を得ることができる。
(第7の実施形態)
図13は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第7の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第7の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7fとして、図14(a)〜(c)に示すように円錐台形状の中空体12とこの中空体12の上面開口端に対応する部位に円形の通気口13aを有し、この通気口13aの外周部に等間隔を存して複数(本例では4個)の円弧状の通気口13bを設けた板体13とを一体化した構成とするものである。
この場合、板体13に有する円形の通気口13aは中空体12の上面開口端が板面中央部に位置し、また円弧状の通気口13bは中空体12の下面開口端の外周部に対応する位置に設けられている。
このような構成の整風体7fを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、中空体12の下面開口部より上面開口部を通して板体13の円形の通気口13aに抜ける通風路に加えて、円錐台形状の中空体12の外周面に沿って板体13に設けた複数の円弧状の通気口13bを抜ける通風路が形成されるので、電力変換装置本体2の底面側を前後左右、すなわち水平方向に流れる自然風及び走行風を取り込んで整風体7fの中空体12の外周斜面に沿って上昇し、複数の円弧状の通風口13bを通して冷却器4の放熱部6の下方から上方へ吹き上げることが可能となる。
従って、電力変換装置本体2の底面側をレール方向、枕木方向に流れる自然風及び走行風を冷却器4の放熱部6へ積極的に取り込むことが可能となるので、良好な冷却効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
図15は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第8の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第8の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7gとして、図16(a)〜(c)に示すように円錐台形状の中空体12とこの中空体12の上面開口端に対応する部位に円形の通風口13aを有し、この通風口13aの外周部に等間隔を存して複数(本例では4個)の円弧状の通風口13bを設けた板体13とを一体化した構成とし、このような整風体7gを複数個、本例では2個用いて上下に2段重ねにして設けるものである。
この場合、下段の整風体7gを構成する中空体12の高さ方向の寸法を上段の整風体7gを構成する中空体12のそれよりも大きく(本例では約2倍)し、且つ上面開口端にリング状の板体13cを取付け、この板体13cを上段の整風体7gの板体13に有する円形の通風口13aの周面に溶接等により接合される。また、このリング状の板体13cには上段の整風体7gの板体13に設けられた通風口13bに対応する位置に円弧状の通風口13bが設けられている。
このように複数個の整風体7gを上下方向に複数段重ねた状態で冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、下段の整風体7gの中空体12の下面開口部より上段の整風体7gの中空体12の上面開口部に抜ける通風路に加えて、上段及び下段の整風体7gの中空体12の外周面に沿って各段の整風体7gの板体13の通気口11aを抜ける通風路が形成されるので、電力変換装置本体2の底面側を前後左右、すなわち水平方向に流れる自然風及び走行風を取込んで各段の整風体7gの中空体12の外周傾斜面に沿って上昇し、冷却器4の放熱部6の下方から上方へ吹き上げることが可能となる。
従って、電力変換装置本体2の底面側をレール方向、枕木方向に流れる自然風及び走行風を冷却器4の放熱部6へ積極的に取り込むことが可能となるので、良好な冷却効果を得ることができる。
(第9の実施形態)
図17は、本発明による鉄道車両用電力変換装置の第9の実施形態を示すもので、(a)は車体側方側から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って切断し、矢印方向から見た断面図で、図1(a),(b)と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
第9の実施形態では、放熱部6の下面部側に配置され、ネジ等の締結部品により冷却器4の構体に取付けられる整風体7hとして、図18(a)〜(c)に示すように中央部に適宜大きさの円形の通気口14aを設けた上板14とこの上板14の通気口14aより大きな径の通気口15aを設けた下板15とを対向させて設け、これら上板14の通気口14aと及び下板15の通気口15aとの間を円周方向に等間隔を存して径方向に仕切る複数のガイド16を配置する構成としものである。
この場合、ガイド16は下板15の通気口15a及びガイド相互間より取込んだ風が上板14の通気口14a側に向けて上昇させる曲面形状となっている。
このような構成の整風体7hを冷却器4の放熱部6の下面部側に取付けることにより、電力変換装置本体2の底面側を前後左右、すなわち水平方向に流れる自然風及び走行風に対向する方向から取り込んだ風がガイド16により上昇し、外部の風を冷却器4の放熱部6へ積極的に取り込むことが可能となる。
従って、電力変換装置本体2の底面側をレール方向、枕木方向に流れる自然風及び走行風を放熱部6の下側から上側へより効果的に上昇させることが可能となるため、より良好な冷却効果を得ることができる。
(a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第1の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の側面図、(b)は正面図、(c)は底面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第2の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第3の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の側面図、(b)は正面図、(c)は底面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第4の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の側面図、(b)は正面図、(c)は底面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第5の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第6の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第7の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の正面図、(b)は上面図、(c)は側面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第8の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の正面図、(b)は上面図、(c)は側面図。 (a)は本発明による鉄道車両用電力変換装置の第6の実施形態を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 (a)は同実施形態における通風板の上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 (a)は従来の鉄道車両用電力変換装置の一例を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。 従来の床下機器群がふさぎ板により覆われた鉄道車両用電力変換装置の一例を示す車体側方から見た図、(b)は(a)をX−X線に沿って断面し、矢印方向から見た図。
符号の説明
1…鉄道車両、2…電力変換装置本体、3…半導体素子、4…冷却器、5…受熱部、6…放熱部、7,7a〜7h…整風体、8…箱体、8a…フランジ、9a,9b,9c…通風口、10…四角錐台形状の中空体、11…枠体、11a…通気口、12…円錐台形状の中空体、13,…板体、13a…円形の通気口、13b…円弧状の通気口、13c…リング状の板体、14…上板、14a…通気口、15…下板、15a…通気口、16…ガイド。

Claims (9)

  1. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ箱体の上面と下面に通風口がそれぞれ設けられた整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  2. 請求項1記載の鉄道車両用電力変換装置において、前記整風体は六面体からなる箱体であることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  3. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ六面体からなる箱体の上面と前後左右面の一面に通風口がそれぞれ設けられた整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  4. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ六面体からなる箱体の上面と下面及び前後左右面の一面に通気口がそれぞれ設けられた整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  5. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ上面及び下面が開口された四角錐台形状の中空体とこの中空体の上面開口端の各辺より外側に伸びる水平面を有し、且つ各辺の水平面にコーナ部を残して通気口を設けた枠体とから構成された整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  6. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に複数個上下方向に重ねて設けられ上面及び下面が開口された四角錐台形状の中空体とこの中空体の上面開口端の各辺より外側に伸びる水平面を有し、且つ各辺の水平面にコーナ部を残して通気口を設けた枠体とから構成された整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  7. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ上面及び下面が開口された円錐台形状の中空体とこの中空体の上面部に設けられ中空体の上面開口端に対応する部位に円形の通気口を有し、この通気口の外周部に等間隔を存して複数の円弧状の通気口が設けられた板体とから構成された整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  8. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に複数個上下方向に重ねて設けられ上面及び下面が開口された円錐台形状の中空体とこの中空体の上面部に設けられ中空体の上面開口端に対応する部位に円形の通気口を有し、この通気口の外周部に等間隔を存して複数の円弧状の通気口が設けられた板体とから構成された整風体とを備えたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  9. 鉄道車両の床下に装着される電力変換装置本体と、この電力変換装置本体の筐体内に収納され半導体素子を冷却するための冷却器と、この冷却器に配置され前記半導体素子より発生する熱が伝達される受熱部と、前記冷却器の車体側方側となる筐体外部の外気に晒される部分に配置され前記受熱部に伝達された熱を大気に放散する放熱部と、前記冷却器の放熱部下面側の空間に設けられ中央部に適宜大きさの円形の通気口を設けた上板とこの上板の通気口より大きな径の通気口を設けた下板とを対向させて設け、これら上板の通気口と下板の通気口との間を円周方向に等間隔を存して径方向に仕切る複数のガイドを配置した構成の整風体とを備えたたことを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
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