JP2011240747A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期に亘って信頼性に優れた鉄道車両を提供する。
【解決手段】 鉄道車両は、車体2と、車体の床下に設けられ、電力変換装置1の少なくとも一部を収容した筐体8と、車体の床下に装着され筐体の側方を覆ったスカート5と、対流発生機構10と、を備えている。対流発生機構10は、車体2の床下に形成され、スカート5で覆われた車体の床下に外気の強制対流をつくり、筐体8の周囲に生じる熱を外部に放出させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、鉄道車両に関する。
一般に、鉄道車両は、電動機電力を供給する電力変換装置を備えている。電力変換装置は、通常、鉄道車両の床下に設けられている。電力変換装置は、半導体素子及び電子部品等を有した電力変換回路、冷却ユニット、並びに筐体等を備えている。電力変換回路は筐体内に収納されている。電力変換装置は、半導体素子のスイッチング動作により電力変換を行うものである。
冷却ユニットは、一部が筐体内に収納されている。冷却ユニットは、半導体素子から発生する熱を効率よく外気へ放出し、半導体素子の温度を許容温度以下にするものである。冷却ユニットの受熱部分には半導体素子が取り付けられている。冷却ユニットの放熱部は、筐体の外部に露出され、熱を外気に放出するように形成されている。電力変換装置が複数の電力変換回路を備えている場合、電力変換装置は冷却ユニットを複数備えている。
筐体内に収納されている電子部品から発生する熱は、筐体の表面から外気へ放出される。これにより、電子部品の温度を許容温度以下になるようにしている。また、筐体内部の温度を下げるため、筐体に入風ガイドを設け、走行時に生じる走行風を筐体内に取り入れる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
通常、電力変換装置の上部は、車体の床下の他、上記床下に取付けられた配線ダクトやスカート等により覆われている。スカートは、車体に装着されている。スカートは、鉄道車両の外観を飾るためにデザインされたものである。その他、スカートは、電力変換装置等、床下に装着された各種の機器及び装置から発生する騒音を軽減する目的等のために利用されている。
特開2001−260877号公報
しかしながら、車体にスカートを装着した場合、スカートは、電力変換装置等への走行時に生じる走行風を大幅に遮ることになる。また、電力変換装置自体から熱が放出されることで、電力変換装置を取り巻く外気の温度が上昇するが、温度が上昇した外気を外側へ逃がすルートは、スカートにより遮られる。このため、車体の床下で発生した熱は、車体の床下、特に電力変換装置を収納した筐体の上方にこもってしまう。
車体の床下に熱がこもると、電力変換装置、電子部品及び絶縁物が高温環境にさらされるため、これらの製品寿命の低下や、信頼性の低下を招いてしまう。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、長期に亘って信頼性に優れた鉄道車両を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る鉄道車両は、
車体と、
前記車体の床下に設けられ、電力変換装置の少なくとも一部を収容した筐体と、
前記車体の床下に装着され前記筐体の側方を覆ったスカートと、
前記車体の床下に形成され、前記スカートで覆われた前記車体の床下に外気の強制対流をつくり、前記筐体の周囲に生じる熱を外部に放出させる対流発生機構と、を備えている。
この発明によれば、長期に亘って信頼性に優れた鉄道車両を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る実施例1の鉄道車両を示す側面図である。 図1に示した電力変換装置を示す概略図である。 図1の線A−Aに沿った鉄道車両を示す断面図である。 図3の線B−Bに沿った鉄道車両の一部を示す断面図である。 図3の線C−Cに沿った鉄道車両の一部を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例2の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例3の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例4の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例5の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例6の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例7の鉄道車両を示す断面図である。 上記実施の形態に係る実施例8の鉄道車両を示す断面図である。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態に係る鉄道車両について詳細に説明する。
図1及び図3に示すように、鉄道車両は、それぞれ車輪15が設けられた一対の台車フレーム16と、台車フレーム上に空気ばね17を介して支持された車体2と、を備えている。鉄道車両は、スカート5と、配線ダクト3と、電力変換装置1と、筐体8と、対流発生機構10と、をさらに備えている。
配線ダクト3は、車体2の床下の天井に取付けられている。
図1及び図2に示すように、電力変換装置1は、高速度遮断機31と、開閉器32、33と、充電抵抗34と、フィルタリアクトル35と、フィルタコンデンサ36と、電力変換回路37と、冷却器と、を備えている。
高速度遮断機31は、鉄道車両のパンタグラフを介して鉄道架線に電気的に接続されている。開閉器32、33は、高速度遮断機31に接続されている。充電抵抗34は開閉器32に直列に接続されている。開閉器32及び充電抵抗34は、開閉器33に並列に接続されている。フィルタリアクトル35は、開閉器33及び充電抵抗34に接続されている。フィルタコンデンサ36の一方はフィルタリアクトル35に接続され、他方は接地されている。
電力変換回路37は、インバータ回路37a及びコンバータ回路37bを有している。コンバータ回路37bは、フィルタコンデンサ36及びインバータ回路37a間に接続されている。インバータ回路37aは、インバータ回路37a及び電動器40間に接続されている。
インバータ回路37aは、複数の半導体素子等で形成されている。インバータ回路37aは、入力される直流電力を交流電力に変換し、交流電力を電動器40に供給するものである。
コンバータ回路37bは、複数の半導体素子等で形成されている。コンバータ回路37bは、入力される交流電力を直流電力に変換し、直流電力をインバータ回路37aに供給するものである。または、コンバータ回路37bは、入力される直流電力を、直流電力のままインバータ回路37aに供給するものである。なお、コンバータ回路37bには、放電抵抗(ブレーキ抵抗)50が接続されている。
図示しないが、インバータ回路37a及びコンバータ回路37bは、1つ又は複数の冷却器に取付けられている。冷却器は、インバータ回路37a及びコンバータ回路37bが発する熱を外部に放出することにより、インバータ回路37a及びコンバータ回路37bを冷却するものである。冷却器は、特に複数の半導体素子が発する熱を外部に放出するものである。
冷却器は、例えば、上記半導体素子が取付けられ、熱を伝導するアルミブロックと、アルミブロックに取付けられた複数のヒートパイプと、ヒートパイプに取付けられた複数の放熱フィンとを有している。上記冷却器は、少なくともヒートパイプ方式により放熱するものであるが、さらに空冷式により放熱することも可能である。
図1及び図3に示すように、筐体8は、矩形箱状に形成され、支持フレームにより車体2の床下にぎ装されている。筐体8は、車体2の床下と対向する天井壁8aと、地面と対向する底壁8bと、を有している。筐体8の上部は、車体2の床下、配線ダクト3等により覆われている。筐体8は、電力変換装置1を収容している。なお、筐体8は、電力変換装置1の少なくとも一部を収容していればよく、この場合、電力変換装置1を複数の筐体内に分割して収容することも可能である。筐体8は、液密的に形成され、内部への雨水等の浸入を防ぐように形成されている。筐体8は、内部への塵埃や石等の侵入も防ぐように形成されている。
車体2は、車体2の下部に位置し、車体2の本体から鉛直下方に突出し、鉄道車両の進行方向に延びたサイドフレーム4を有している。サイドフレーム4は、筐体8の上方の側方、より詳しくは、両側方を覆っている。
スカート5は、車体2に装着されている。詳しくは、スカート5は、サイドフレーム4に装着されている。スカート5は、板状に形成され、鉄道車両の進行方向に沿って延びている。スカート5は、サイドフレーム4から延びる筐体8の側方、より詳しくは、両側方を覆っている。スカート5は、鉄道車両の外観を飾るためにデザインされたものである。その他、スカート5は、車体2の床下から発生する騒音を軽減するためである。
対流発生機構10は、車体2の床下に形成されている。対流発生機構は、スカート5で覆われた車体2の床下に外気の強制対流をつくり、筐体8の周囲に生じる熱を外部に放出させるものである。詳しくは、電力変換装置1の少なくとも一部から放出される熱が筐体8を介して放出されることで、筐体8の周囲に熱が生じる。
次に、実施例1乃至実施例8の対流発生機構について詳細に説明する。
(実施例1)
図3、図4及び図5に示すように、実施例1の対流発生機構10は、通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。この実施例において、通風ダクト12は、は筐体8の中央部に位置している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例1において、送風部は導入ガイド11で形成されている。導入ガイド11は、通風孔6の底壁8b側の開口近傍に設けられている。導入ガイド11は、鉄道車両の走行時に生じる走行風を上記開口から通風孔6内に導入するものである。
導入ガイド11は、走行方向に沿った方向の断面形状が、V字を逆さにした逆V字形であり、走行方向及び鉛直方向に直交した方向に延出している。言い換えると、導入ガイド11は、板を山折にして形成されている。導入ガイド11の一部は、通風孔6の底壁8b側の開口を越えて通風孔6内に挿入されている。
このため、鉄道車両の走行方向が何れの方向であっても、導入ガイド11は通風孔6内に走行風を導入することができる。これにより、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を筐体8及びスカート5間の隙間等から外部に放出させることができる。
(実施例2)
図6に示すように、実施例2の対流発生機構10は、通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。この実施例において、通風ダクト12は、は筐体8の中央部に位置している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例2において、送風部は換気扇7で形成されている。換気扇7は通風孔6内に設けられている。換気扇7は、鉛直下方に向けて送風するものである。
換気扇7は、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を通風孔6から強制的に外部に放出させることができる。
(実施例3)
図7に示すように、実施例3の対流発生機構10は、通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。この実施例において、通風ダクト12は、は筐体8の中央部に位置している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例3において、送風部は複数の換気扇7で形成されている。ここでは、送風部は2つの換気扇7で形成されている。2つの換気扇7は通風孔6内に設けられている。2つの換気扇7は、それぞれ鉛直下方に向けて送風するものである。
換気扇7は、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を通風孔6から外部に一層放出させることができる。
(実施例4)
図8に示すように、実施例4の対流発生機構10は、通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。この実施例において、通風ダクト12は、は筐体8の中央部に位置している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例4において、送風部は複数の換気扇7で形成されている。ここでは、送風部は2つの換気扇7で形成されている。2つの換気扇7は通風孔6内に設けられている。2つの換気扇7は、それぞれ鉛直上方に向けて送風するものである。
換気扇7は、車体2の床下の天井に向けて送風することにより、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を筐体8及びスカート5間の隙間等から強制的に外部に放出させることができる。
(実施例5)
図9に示すように、実施例5の対流発生機構10は、上述した実施例3の対流発生機構と同様に形成されている。さらに、実施例5において、電力変換装置1は放熱部9を備えている。放熱部9は、通風孔6内に突出するように通風ダクト12に設けられている。放熱部9は、電力変換装置1の少なくとも一部から放出される熱を通風孔6内を流動する外気に放出するものである。
放熱部9としては、上述した冷却器のヒートパイプ及び放熱フィンを利用することができる。この場合、ヒートパイプは、通風ダクト12を貫通し、通風ダクト12に液密的に設けられている。筐体8内部において、アルミブロックにヒートパイプが取付けられ、アルミブロックに上記半導体素子が取付けられている。
換気扇7は、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を通風孔6から外部に一層放出させることができる。さらに、放熱部9は、通風孔6内に位置しているため、外気の強制対流を利用することにより、特に空冷式にて放熱することが可能である。換気扇7により通風孔6内の送付量を確保できるため、放熱部9の放熱性能を向上させることができる。これにより、電力変換装置1の温度上昇、ひいては筐体8内部の温度上昇を一層抑制することができる。
(実施例6)
図10に示すように、実施例6の対流発生機構10は、複数の通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。この実施例において、対流発生機構10は、2つの通風ダクト12を有している。通風ダクト12は、走行方向及び鉛直方向に直交した方向に並べられている。各通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例6において、送風部は複数の換気扇7で形成されている。ここでは、送風部は4つの換気扇7で形成されている。2つの換気扇7は一方の通風孔6内に設けられ、残り2つの換気扇7は他方の通風孔6内に設けられている。4つの換気扇7は、それぞれ鉛直下方に向けて送風するものである。
換気扇7は、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を2つの通風孔6から外部に一層放出させることができる。
(実施例7)
図11に示すように、実施例7の対流発生機構10は、複数の通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は、天井壁8aの開口と、底壁8bの開口とを連通するように、筐体8に液密的に形成されている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。この実施例において、対流発生機構10は、2つの通風ダクト12を有している。通風ダクト12は、走行方向及び鉛直方向に直交した方向に並べられている。各通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、筐体8を貫通して形成され、天井壁8a及び底壁8bに開口している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例7において、送風部は複数の換気扇7で形成されている。ここでは、送風部は4つの換気扇7で形成されている。2つの換気扇7は一方の通風孔6内に設けられ、残り2つの換気扇7は他方の通風孔6内に設けられている。一方の通風孔6内に設けられた2つの換気扇7は、それぞれ鉛直下方に向けて送風するものである。他方の通風孔6内に設けられた2つの換気扇7は、それぞれ鉛直上方に向けて送風するものである。
換気扇7は、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を一方の通風孔6から外部に一層放出させることができる。
(実施例8)
図12に示すように、実施例8の対流発生機構10は、通風孔6と、送風部と、を備えている。通風ダクト12は筐体8及びスカート5間に位置している。通風ダクト12は筐体8の一側面に取付けられている。通風ダクト12は、鉛直方向に延びている。通風ダクト12は、内部に通風孔6を形成している。通風孔6は、一端が床下に開口し、他端が地面の近傍に開口している。
送風部は、通風孔6内に外気を通風孔6に沿った方向に送風し、外気を流動させるものである。実施例8において、送風部は導入ガイド11で形成されている。導入ガイド11は、通風孔6の下方の開口近傍に設けられている。導入ガイド11は、鉄道車両の走行時に生じる走行風を上記開口から通風孔6内に導入するものである。導入ガイド11は、実施例1の導入ガイドと同様に形成されている。導入ガイド11の一部は、通風孔6の地面側の開口を越えて通風孔6内に挿入されている。
このため、鉄道車両の走行方向が何れの方向であっても、導入ガイド11は通風孔6内に走行風を導入することができる。これにより、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができるため、筐体8の周囲に生じる熱を逆側の筐体8及びスカート5間の隙間等から外部に放出させることができる。
以上のように構成された鉄道車両によれば、鉄道車両は、対流発生機構10を備えている。対流発生機構は、車体2の床下に形成され、スカート5で覆われた車体2の床下に外気の強制対流をつくり、筐体8の周囲に生じる熱を外部に放出させることができる。
車体2の床下に熱がこもることは無く、車体2の床下の温度を外気の温度と同等にできる。車体2の床下に設置される電力変換装置、配線ダクト3、電子部品及び絶縁物等が高温環境下に置かれることは無いため、これらの製品寿命の低下や、信頼性の低下を抑制することができる。
実施例1及び8では、対流発生機構の送風部は導入ガイド11で形成されている。このため、実施例1及び8では、定期的なメンテナンス無しに、鉄道車両の走行時に、車体2の床下に外気の強制対流をつくることができる。
実施例2では、換気扇7の送風量を調節することができるため、所望の送風量にて車体2の床下に外気の強制対流をつくることができる。実施例3乃至5では、換気扇7を2つ使っているため、実施例2に比べ、車体2の床下に外気の強制対流を一層つくることができる。実施例6及び7では、筐体8に通風孔6を2つ形成し、各通風孔6内に換気扇7を2つ設けているため、実施例3乃至5等に比べ、車体2の床下に外気の強制対流を一層つくることができる。
上記のことから、長期に亘って信頼性に優れた鉄道車両を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
対流発生機構10は、上述した例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、筐体8に形成される通風ダクト12や、筐体8に取付けられる通風ダクト12の位置、数、サイズ、延出方向等は限定されるものではなく、車体2の床下に外気の強制対流をつくるように設定されていればよい。
実施例8において、対流発生機構10は導入ガイド11を備えているが、導入ガイド11に限定されるものではなく、通風孔6内に設けられた換気扇を備えていてもよい。実施例8において、対流発生機構10は通風ダクト12を備えているが、通風ダクト12に限定されるものではなく、種々変形可能であり、筐体8及びスカート5間に位置し、車体2の床下に外気を導くことのできる部材か、又は、車体2の床下にこもる熱を外部(スカート5の外側)に放出するための通路を形成できる部材を備えていればよい。なお、上記部材の位置、数、サイズ等は限定されるものではなく、車体2の床下に外気の強制対流をつくるように設定されていればよい。
対流発生機構10の送風部は、導入ガイド11及び換気扇7に限定されるものではなく、通風孔6内等に外気を送風し、外気を流動させるものであればよい。導入ガイド11の形状は、種々変形可能であり、鉄道車両の走行時に生じる走行風を導入するものであればよい。
電力変換装置1は、上述した例に限定されるものではなく、種々変形可能である。このため、対流発生機構10は、各種の電力変換装置の少なくとも一部から熱が放出されることにより筐体8の周囲に生じる熱を外部に放出させればよい。
1…電力変換装置、2…車体、3…配線ダクト、4…サイドフレーム、5…スカート、6…通風孔、7…換気扇、8…筐体、8a…天井壁、8b…底壁、9…放熱部、10…対流発生機構、11…導入ガイド、12…通風ダクト。

Claims (8)

  1. 車体と、
    前記車体の床下に設けられ、電力変換装置の少なくとも一部を収容した筐体と、
    前記車体の床下に装着され前記筐体の側方を覆ったスカートと、
    前記車体の床下に形成され、前記スカートで覆われた前記車体の床下に外気の強制対流をつくり、前記筐体の周囲に生じる熱を外部に放出させる対流発生機構と、を備えている鉄道車両。
  2. 前記筐体は、前記車体の床下と対向する天井壁と、地面と対向する底壁と、を有し、
    前記対流発生機構は、
    前記筐体を貫通して形成され前記天井壁及び底壁に開口する通風孔と、
    前記通風孔内に外気を流動させる送風部と、を備えている請求項1に記載の鉄道車両。
  3. 前記送風部は、前記通風孔の前記底壁側の開口近傍に設けられ、走行時に生じる走行風を前記開口から前記通風孔内に導入する導入ガイドを有している請求項2に記載の鉄道車両。
  4. 前記送風部は、前記通風孔内に設けられ、鉛直上方に向けて送風する換気扇である請求項2に記載の鉄道車両。
  5. 前記送風部は、前記通風孔内に設けられ、鉛直下方に向けて送風する換気扇である請求項2に記載の鉄道車両。
  6. 前記筐体は、前記車体の床下と対向する天井壁と、地面と対向する底壁と、を有し、
    前記対流発生機構は、
    前記筐体を貫通して形成され前記天井壁及び底壁に開口する複数の通風孔と、
    前記複数の通風孔内に設けられ、互いに同一の方向に向けて送風する複数の換気扇と、を備えている請求項1に記載の鉄道車両。
  7. 前記筐体は、前記車体の床下と対向する天井壁と、地面と対向する底壁と、を有し、
    前記対流発生機構は、
    前記筐体を貫通して形成され前記天井壁及び底壁に開口する一対の通風孔と、
    一方の通風孔内に設けられ、鉛直下方に向けて送風する第1換気扇と、
    他方の通風孔内に設けられ、鉛直上方に向けて送風する第2換気扇と、を備えている請求項1に記載の鉄道車両。
  8. 前記電力変換装置は、前記通風孔内に突出するように前記筐体に設けられ、前記電力変換装置の少なくとも一部から放出される熱を前記通風孔内を流動する外気に放出する放熱部を備えている請求項2に記載の鉄道車両。
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