JP5948098B2 - 鉄道車両用電力変換装置、電力変換装置の冷却器 - Google Patents

鉄道車両用電力変換装置、電力変換装置の冷却器 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両用の電動機を駆動するための電力変換装置に関するものである。
電気鉄道車両には、車両を駆動する電動機を制御するために、コンバータやインバータ等の電力変換装置が搭載される。これらの電力変換装置は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やGTO(Gate Turn Off Thyristor)等の半導体素子により高周波でスイッチングを行うことで電力変換を行う。
半導体素子においては、通電時およびスイッチング時に熱が発生し、この熱により半導体素子が高温になると、変換効率が低下したり、素子破壊が発生するおそれがあるため、半導体素子を所定の温度範囲になるように冷却する必要がある。電力変換装置は主に搭載スペースの限られた車両床下等に搭載されるために、小型な装置構成で複数個の半導体素子を効率良く冷却する必要がある。
電力変換装置の一例として、特許文献1に記載されているように、冷却器をベースと放熱フィンで構成し、ベースの一方の面に複数の半導体素子を並設し、車両床下の筺体側面から外部に放熱フィンを突出させ、放熱フィンに車両走行風を通風させることで、半導体素子からの熱を周囲空気へ放熱させるものがある。放熱フィンの形状としては、平板型フィン、ピンフィンなどがある。また、特許文献2に記載されているように、放熱フィンとして格子型フィンを設ける例もある。これらの冷却器は、ヒートパイプを用いた冷却器やフッ素系冷媒の用いた沸騰冷却器と比較して安価に製造できる。
特許第4322910号公報 特許第4477963号公報
鉄道車両を運用する際、車両は加速、惰行、減速、停車を繰り返す。半導体素子を力行動作させることで車両は加速し、ある一定の速度に達したら半導体素子のスイッチング動作を無くして車両を惰行運転させ、その後、半導体素子を回生動作させることで車両は減速し、停車する。インバータを例にすると、力行動作時と回生動作時に半導体素子から多量の熱が発生するため、放熱フィンに車両走行風を通風させることで放熱する。一方、停車時には、車両走行風によって放熱しきれなかった回生動作時の熱を自然対流により放熱させ、次に力行動作するまでに半導体素子の温度を下げる必要がある。そのため、冷却器には、車両走行風による放熱性能と自然対流による放熱性能の両立が要求される。
しかしながら、特許文献1に記載されている、放熱フィンとして平板型フィンを地面と平行に設置しているような冷却器では、車両走行時には車両走行風がフィン間を通風するので効率良く放熱できるが、停車時には自然対流がフィン間を通風できないために放熱性能が悪くなるという課題がある。これは特許文献2に記載されている格子型フィンでも同様である。
また、特許文献1に記載されている、ピンフィンを地面と平行に設置しているような冷却器では、車両走行風および自然対流のいずれもフィン間を通過する構造ではあるが、流路が平板で構成された冷却器と比較してフィンの放熱面積が小さく放熱効率が低いという課題がある。さらには、車両走行方向の通風抵抗が大きいために、例えば車両走行時において、フィンの風上側からフィン間に供給される車両走行風が、風下側に向かうにつれてフィンの上下からフィンの外部へ逃げてしまい、風下側の放熱性能が悪化するという課題がある。
本発明は、車両走行時および停車時のいずれの場合においても、半導体素子を効率良く冷却できる冷却器を備えた鉄道車両用電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明の鉄道車両用電力変換装置は、電力変換回路を構成する複数の半導体素子と、電力変換回路を内部に搭載する筺体と、半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器を備え、鉄道車両の客室の床下に搭載される鉄道車両用電力変換装置であって、冷却器は複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、ベースの他方面に取り付けられて複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備え、放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を設けたことを特徴とする。
また、車両走行方向および鉛直方向の通風流路を平板により形成する前記放熱フィンの製造方法として、以下4つの方法がある。
(1)櫛歯型の平板を2方向に交互に折り曲げたものを、枕木方向および車両走行方向に複数積層する。
(2)平板に複数の切り込みを入れて、切り込み部分を垂直に立ち上げたものを、枕木方向および車両走行方向に複数積層する。
(3)押出加工等により、車両走行方向に格子型の通風流路を備えた放熱フィンを製造し、これに鉛直方向に貫通穴を空けることで鉛直方向の通風流路を形成する。
(4)平板を2方向に交互に折り曲げたコルゲートフィンを車両走行方向に隙間を空けて複数設置し、これを枕木方向に複数積層する。
本発明によれば、車両走行時および停車時のいずれの場合においても半導体素子を効率良く冷却できる冷却器を備えた鉄道車両用電力変換装置を提供することができる。
本発明の鉄道車両用電力変換装置が客室の床下に搭載された状態を表す、車両走行方向から見た断面図。 本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、放熱フィンを構成する櫛歯型平板を表す正面図。 本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、櫛歯型平板を折り曲げた状態を表す斜視図。 本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、図3に示す櫛歯型平板を枕木方向に複数積層させたフィンユニットを表す斜視図。 本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、フィンユニットを複数積層させた放熱フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図。 図5を車両走行方向から見た図。 図5を鉛直方向から見た図。 本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、放熱フィンの角に補強部材を設けた状態を表す斜視図。 本発明の第2の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、図3に示す櫛歯型平板を複数積層させたフィンユニットを表す斜視図。 本発明の第2の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、フィンユニットを複数積層させた放熱フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図。 図10を車両走行方向から見た図。 図10を鉛直方向から見た図。 本発明の第3の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、冷却器の放熱フィンを構成する矩形平板を表す正面図。 本発明の第3の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、矩形平板の切り込み部分を折り曲げて立ち上げた状態を表す斜視図。 本発明の第3の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、図14に示す矩形平板を複数積層させた放熱フィン、ベース、フィン外壁平板を組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図。 図15を車両走行方向から見た図。 図15を鉛直方向から見た図。 本発明の第4の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、格子型フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図。 図18を車両走行方向から見た図。 図18を鉛直方向から見た図。 本発明の第5の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、平板を折り曲げてコルゲートフィンを構成した状態を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態の鉄道車両用電力変換装置において、コルゲートフィンと平板フィンを複数積層させた放熱フィン、ベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図。 図22を車両走行方向から見た図。 図22を鉛直方向から見た図。
以下、本発明の鉄道車両用電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の電力変換装置が鉄道車両床下に搭載された状態を表す断面図を示す。電力変換装置1は、電力変換回路を構成する複数の半導体素子2と、電力変換回路を内部に搭載する筺体3と、半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器4を備えており、客室5の床下に搭載される。冷却器4は筺体3の側面から突出するように設置されており、バラスト石などにより冷却器が損傷するのを防止するためのカバー6が冷却器4を覆うように設置される。カバー6には矩形あるいは円形の貫通穴が開けられており、内部に車両走行風や自然対流を取り込めるようになっている。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に搭載される冷却器について、図2〜図8を参照して説明する。図2に、冷却器の放熱フィンを構成する櫛歯型平板を表す正面図を示す。櫛歯型平板7は1枚の矩形平板を櫛歯状に切断することで、1枚の矩形平板から2枚製作される。この櫛歯型平板7を点線部分8から紙面手前方向に折り曲げ、一点鎖線部分9から紙面奥行き方向に折り曲げることで、図3に示す形状になる。これを複数個用意し、鉛直に立たせた状態でそれぞれの櫛歯型平板の接続面10同士を溶接、ろう付け、接着などで接続することで、図4に示すフィンユニット11を構成する。フィンユニット11には平板に囲まれた矩形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。
なお、図4では複数の櫛歯型平板7の接続面10同士をちょうど重なるように接続しているが、ずらして接続しても良い。
図5にフィンユニットを複数積層させた放熱フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図を示す。放熱フィン14は、フィンユニット11を矩形断面が開口する方向、つまり車両走行方向の通風流路12の通風方向に複数積層することにより構成される。このように構成されることにより、放熱フィン14は、フィンユニット11が車両走行方向に通風流路を有するように複数積層された構成となる。放熱フィン14とベース15は、櫛歯型平板の接続面10を溶接、ろう付け、接着などで接続され、冷却器4が構成される。ベース15の放熱フィン14を接続した面と反対側の面には、半導体素子2が複数取り付けられる。
図6に、図5に示す冷却器を車両走行方向である車両走行風16の方向から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。また、図7に、図5に示す冷却器を鉛直方向の下側から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の鉛直方向の通風流路13が、鉛直方向に沿って形成される。図7に示すように、鉛直方向の流路13は、半導体素子2に対応した位置に設けられているので、停車時に半導体素子2の熱を効率良く放熱することができる。図5〜図7に示すように車両走行方向及び鉛直方向のそれぞれに流路が形成されるように、放熱フィン14が構成されているため、車両走行風16および自然対流17は放熱フィン間を通風できるようになる。
なお、図6、図7に示すように、車両走行方向の通風流路12は、鉛直方向の通風流路13よりも単位面積当りの流路断面積を広くとっている。また、本図では冷却器4には半導体素子2が6台取り付けられている例を示しているが、半導体素子2の台数は6台に限定されない。
一方、図8に示すように、放熱フィン14の角に補強部材18を設置して放熱フィン14を固定することで、車両走行時に電力変換装置1が振動しても、放熱フィン14の溶接部が剥がれたり、放熱フィン14が変形したりする破損を防ぐことができる。
次に、本発明の第1の実施形態における作用効果について説明する。前記の通り、冷却器4を構成する放熱フィン14には、車両走行方向の通風流路12および鉛直方向の通風流路13が形成されているため、放熱フィンには車両走行時には車両走行風16が供給され、停車時には自然対流17が供給される。また、枕木方向には直線状の流路が形成されていないため、車両走行方向の通風流路12および鉛直方向の通風流路13よりも通風抵抗が大きく、車両走行方向の通風流路12及び鉛直方向の通風流路13を流れる風が枕木方向に漏れ出ることを抑制できる。また、車両走行方向の通風流路12は平板に囲まれて形成されているため、車両走行風16が供給される際には車両走行方向の通風流路12を囲う平板すべてが放熱に寄与することで、効率良く放熱できる。さらに、車両走行方向の通風流路12は鉛直方向の通風流路13よりも断面積を広くとっていることから、車両走行方向の通風抵抗を小さくしつつ、放熱フィン14の上下から風が外部に逃げにくい構成となっているため、風下側の放熱性能の極端な悪化を防ぐことができる。一方で、停車時に自然対流17が供給される際には、櫛歯型平板7の接続面10が鉛直方向、すなわち自然対流の流れ方向に沿うように配置されており、この部分が放熱に寄与することで、効率良く放熱できる。
このように、本発明によれば、車両走行方向及び鉛直方向に通風流路が構成されている。そのため、車両走行時および停車時のいずれの場合においても冷却風の流路が確保されるため、半導体素子を効率良く冷却でき、さらに、通風流路が平板により構成されているため、フィンの放熱面積を大きくでき、効率良く半導体素子を冷却できる冷却器を備えた鉄道車両用電力変換装置を提供することができる。
以下では、本発明の他の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に関して説明する。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に搭載される冷却器について、図9〜図12を参照して説明する。図9に、図3に示す櫛歯型平板を複数積層させたフィンユニットを表す斜視図を示す。複数の櫛歯型平板7を水平方向に並べた状態で、それぞれの櫛歯型平板の接続面10同士を溶接、ろう付け、接着などで接続することで、図9に示すフィンユニット11を構成する。フィンユニット11には平板に囲まれた矩形断面の鉛直方向の通風流路13が、鉛直方向に沿って形成される。
図10に、フィンユニット11を複数積層させた放熱フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図を示す。放熱フィン14は、図9に示すフィンユニット11を鉛直方向に積層することで構成される。放熱フィン14とベース15は、櫛歯型平板の接続面10を溶接あるいはろう付けにより接続され、冷却器4が構成される。ベース15の放熱フィン14を接続した面と反対側の面には、半導体素子2が複数取り付けられる。
図11に、図10に示す冷却器を車両走行方向である車両走行風16の方向から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。また図12に、図10に示す冷却器を鉛直方向の下側から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の鉛直方向の通風流路13が、鉛直方向に沿って形成される。
ここで、第2の実施形態における放熱フィン14は、第1の実施形態における放熱フィンを枕木方向を軸として90度回転させた構造となっており、車両走行方向の通風流路12よりも鉛直方向の通風流路13の方が、単位面積当りの流路断面積を広くとっている。
放熱フィン14の周囲に他の機器などの障害物があって放熱フィン14に車両走行風16が十分に供給されない場合は、車両走行時においても自然対流17を効率良く通風させる必要がある。第2の実施形態のような構成とすることで放熱フィン14の下面から自然対流17を効率良く通風できる。さらに、枕木方向には直線状の流路が形成されていないため、車両走行方向の通風流路12および鉛直方向の通風流路13よりも通風抵抗が大きく、車両走行方向の通風流路12及び鉛直方向の通風流路13を流れる風が枕木方向に漏れ出ることを抑制できる。また、鉛直方向の通風流路13は車両走行方向の通風流路12よりも断面積を広くとっていることから、鉛直方向の通風抵抗を小さくしつつ、車両の進行方向や枕木方向から風が外部に逃げにくい構成となっているため、自然対流17が上面側に向かうにつれて放熱フィン14の外部へ逃げる量を減少させることができるため、効率良く放熱できる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に搭載される冷却器について、図13〜図17を参照して説明する。図13に、冷却器の放熱フィンを構成する矩形平板を表す正面図を示す。矩形平板19には、“コ”の字型の矩形平板の切り込み20が入れられており、点線部分21から紙面手前方向に折り曲げて垂直に立ち上げ、さらにその立ち上げ部分の点線部分も紙面手前方向に折り曲げることで、図14に示すような、矩形平板の立ち上げ部22と接続面23が形成される。
図15に、図14に示す矩形平板を複数積層させた放熱フィン、ベース、フィン外壁平板を組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図を示す。図14に示す矩形平板19を複数個用意し、鉛直に立たせた状態で、各々の矩形平板19を接続面23において溶接、ろう付け、接着などにより接続することで、放熱フィン14が構成される。放熱フィン14とベース15も矩形平板の接続面23において溶接、ろう付け、接着などにより接続され、冷却器4が構成される。ベース15の放熱フィン14を接続した面と反対側の面には、半導体素子2が複数取り付けられる。
図16に、図15に示す冷却器を車両走行方向である車両走行風16の方向から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。また、図17に、図15に示す冷却器を鉛直方向の下側から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた矩形断面の鉛直方向の通風流路13が、鉛直方向に沿って形成される。これにより、図15に示すように車両走行風16および自然対流17は放熱フィン間を通風できるようになる。
なお、第3の実施形態では、放熱フィン14に供給された車両走行風16および自然対流17が枕木方向にも通風して放熱フィン14の外部に漏れてしまうことを防ぐため、放熱フィン14の最も外側の部分にフィン外壁平板24を設けることが望ましい。
第3の実施形態に示す構成とすることで、製造時間が短く製造コストの安い冷却器構成で、車両走行時および停車時のいずれの場合においても半導体素子を効率良く冷却することができる。
〔第4の実施形態〕
本発明の第4の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に搭載される冷却器について、図18〜図20を参照して説明する。図18に、格子型フィンとベースを組み合わせて冷却器を構成し、半導体素子を取り付けた状態を表す斜視図を示す。押出加工等により車両走行方向に格子型の車両走行方向の通風流路12を備えた格子型フィン25は、ベース15に溶接、ろう付け、接着などにより接続され、ベース15の格子型フィン25を接続した面と反対側の面には、半導体素子2が複数取り付けられる。
図19に、図18に示す冷却器4を車両走行方向である車両走行風16の方向から見た図を示す。前記の通り、格子型フィン25には、平板に囲まれた矩形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。
また、図20に、図18に示す冷却器4を鉛直方向の下側から見た図を示す。格子型フィン25にはドリルなどにより鉛直方向に鉛直方向の通風流路13として貫通穴が空けられており、この貫通穴を自然対流17が通風する。
第4の実施形態に示す構成とすることで、製造時間が短く製造コストの安い冷却器構成で、車両走行時および停車時のいずれの場合においても半導体素子を効率良く冷却することができる。
〔第5の実施形態〕
本発明の第5の実施形態の鉄道車両用電力変換装置に搭載される冷却器について、図21〜図24を参照して説明する。図21に平板を折り曲げてコルゲートフィン26を構成した状態を示す斜視図を示す。また、図22にコルゲートフィン26とフィン外壁平板24を複数積層させた放熱フィン14、ベース15を組み合わせて冷却器4を構成し、半導体素子2を取り付けた状態を表す斜視図を示す。コルゲートフィン26は平板を交互に折り曲げて形成され、車両走行方向に各々隙間を空けて複数設置され、コルゲートフィン26とフィン外壁平板24は枕木方向に沿って交互に接続されることで、放熱フィン14が構成される。放熱フィン14とベース15は、溶接、ろう付け、接着などで接続され、冷却器4が構成される。ベース15の放熱フィン14を接続した面と反対側の面には、半導体素子2が複数取り付けられる。
図23に、図22に示す冷却器4を車両走行方向である車両走行風16の方向から見た図を示す。放熱フィン14には、平板に囲まれた三角形断面の車両走行方向の通風流路12が、車両走行方向に沿って形成される。また、図24に、図22に示す冷却器4を鉛直方向の下側から見た図を示す。放熱フィン14には、コルゲートフィン26が車両走行方向に各々隙間を空けて複数設置されたことにより、平板に囲まれた矩形断面の鉛直方向の通風流路13が、鉛直方向に沿って形成される。これにより、図22に示すように車両走行風16および自然対流17は放熱フィン間を通風できるようになる。
第5の実施形態に示す構成とすることで、製造時間が短く製造コストの安い冷却器構成で、車両走行時および停車時のいずれの場合においても半導体素子を効率良く冷却することができる。
1 電力変換装置
2 半導体素子
3 筺体
4 冷却器
5 客室
6 カバー
7 櫛歯型平板
8 櫛歯型平板の紙面手前方向の折り目
9 櫛歯型平板の紙面奥行き方向の折り目
10 櫛歯型平板の接続面
11 フィンユニット
12 車両走行方向の通風流路
13 鉛直方向の通風流路
14 放熱フィン
15 ベース
16 車両走行風
17 自然対流
18 補強部材
19 矩形平板
20 矩形平板の切り込み
21 矩形平板の紙面手前方向の折り目
22 矩形平板の立ち上げ部
23 矩形平板の接続面
24 フィン外壁平板
25 格子型フィン
26 コルゲートフィン

Claims (10)

  1. 電力変換回路を構成する複数の半導体素子と、
    前記電力変換回路を内部に搭載する筺体と、
    前記半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器を備え、鉄道車両の客室の床下に搭載される鉄道車両用電力変換装置であって、
    前記冷却器は、前記複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備え、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、複数の平板とそれらの間に形成された2方向の折り曲げ部とからなる展開図が櫛歯型である板状のものを、枕木方向および車両走行方向に複数積層して形成されることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  2. 電力変換回路を構成する複数の半導体素子と、
    前記電力変換回路を内部に搭載する筺体と、
    前記半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器を備え、鉄道車両の客室の床下に搭載される鉄道車両用電力変換装置であって、
    前記冷却器は、前記複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備え、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、平板を有する複数の切り込み部分と折り曲げ部を残したコの字型の切り込みが複数形成された平板と当該平板に前記複数の切り込み部分の平板を垂直に立ち上げる複数の前記折り曲げ部とからなる展開図が板状のものを、枕木方向に複数積層して形成されることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  3. 電力変換回路を構成する複数の半導体素子と、
    前記電力変換回路を内部に搭載する筺体と、
    前記半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器を備え、鉄道車両の客室の床下に搭載される鉄道車両用電力変換装置であって、
    前記冷却器は、前記複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備え、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、車両走行方向に格子型の通風流路を備え、鉛直方向に貫通穴による通風流路を形成することを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  4. 電力変換回路を構成する複数の半導体素子と、
    前記電力変換回路を内部に搭載する筺体と、
    前記半導体素子からの熱を外気に放熱する冷却器を備え、鉄道車両の客室の床下に搭載される鉄道車両用電力変換装置であって、
    前記冷却器は、前記複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備え、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、複数の平板とそれらの間に交互に形成された2方向の折り曲げ部とからなる展開図が板状のコルゲートフィンを平板フィンに車両走行方向に隙間を空けて複数設置し、当該コルゲートフィン及び平板フィンを枕木方向に複数積層して形成されることを特徴とする鉄道車両用電力変換装置。
  5. 前記放熱フィンは、車両走行方向の通風流路が平板に囲まれて構成されて、車両走行方向の通風抵抗が垂直方向の通風抵抗よりも小さいことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の鉄道車両用電力変換装置。
  6. 電力変換装置を構成する複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、
    前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備えた電力変換装置の冷却器において、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、複数の平板とそれらの間に形成された2方向の折り曲げ部とからなる展開図が櫛歯型である板状のものを、枕木方向および車両走行方向に複数積層して形成されることを特徴とする電力変換装置の冷却器。
  7. 電力変換装置を構成する複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、
    前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備えた電力変換装置の冷却器において、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、平板を有する複数の切り込み部分と折り曲げ部を残したコの字型の切り込みが複数形成された平板と当該平板に前記複数の切り込み部分の平板を垂直に立ち上げる複数の前記折り曲げ部とからなる展開図が板状のものを、枕木方向に複数積層して形成されることを特徴とする電力変換装置の冷却器。
  8. 電力変換装置を構成する複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、
    前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備えた電力変換装置の冷却器において、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、車両走行方向に格子型の通風流路を備え、鉛直方向に貫通穴による通風流路を形成することを特徴とする電力変換装置の冷却器。
  9. 電力変換装置を構成する複数の半導体素子を一方面に取り付けるベースと、
    前記ベースの他方面に取り付けられて前記複数の半導体素子から発生する熱を外気に放熱する放熱フィンと、を備えた電力変換装置の冷却器において、
    前記放熱フィンは、外気にさらされる状態で設置され、車両走行方向および鉛直方向に平板により形成された通風流路を備え、
    前記放熱フィンは、複数の平板とそれらの間に交互に形成された2方向の折り曲げ部とからなる展開図が板状のコルゲートフィンを平板フィンに車両走行方向に隙間を空けて複数設置し、当該コルゲートフィン及び平板フィンを枕木方向に複数積層して形成されることを特徴とする電力変換装置の冷却器。
  10. 前記放熱フィンは、車両走行方向の通風流路が平板に囲まれて構成されて、車両走行方向の通風抵抗が垂直方向の通風抵抗よりも小さいことを特徴とする、請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の電力変換装置の冷却器。
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