JP2013130332A - 気泡駆動冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】気泡駆動冷却装置は、上部に冷媒流出口を有するとともに下部に冷媒流入口を有する複数の冷却器4と、冷却器4よりも上方に設けられた凝縮器6と、冷媒流出口および冷媒流入口に接続するとともに凝縮器6に接続する循環経路JKと、循環経路JK内に充填された冷媒と、を備える。
【選択図】図1
Description
まず、第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。図2は、本実施形態において、一つの冷却器を拡大して内部構造を示した正面断面図である。図3は、図1のA−Aに沿った断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置1Aは、上部に冷媒流出口4eを有するとともに下部に冷媒流入口4iを有する複数の冷却器4と、冷却器4よりも上方に設けられた凝縮器6と、冷媒流出口4eおよび冷媒流入口4iに接続するとともに凝縮器6に接続する循環経路JKと、循環経路JK内に充填された冷媒L(図3参照)と、を備えている。
上記のように構成された気泡駆動冷却装置1Aの作用について説明する。
上記のように構成された気泡駆動冷却装置の効果について説明する。
次に、第2実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。図5は図4で凝縮器6のB−Bに沿った断面図である。
本実施形態では、図4に示すように、気泡駆動冷却装置1Bの凝縮器6は鉄道車両Vの外部に設けられており、気泡駆動冷却装置1Bの凝縮器6以外の構成要素は鉄道車両Vの内部に搭載されている。凝縮器6はリフト管5Lや冷却管5Rと連結されている。凝縮器6の外周には車両長手方向に沿って複数枚の走行風冷却フィン7bが設けられている。図4では走行風冷却フィン7bが7方向に向くように7枚設置されているが、所望の冷却性能を満たすような枚数とすればよい。
次に、本実施形態の気泡駆動冷却装置1Bの作用について説明する。
本実施形態により、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、凝縮器6が車両外部に設置されていることにより、走行風101で凝縮器6を十分に冷却できるため、効率よく気泡11を凝縮させ、冷媒にすることが可能となる。したがって、大容量化や高温発熱体にも対応可能となる。また、凝縮器6が車両外(車両の外側)に設置されるため、車両内(車両の内側)での気泡駆動冷却装置1Bの占有スペースを低減することができる。
次に、第3実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。
本実施形態では、気泡駆動冷却装置1Cが建物16内に設置されている。凝縮器6は建物16の外部に設けられており、リフト管5Lや冷却管5Rと連結されている。図6では、冷却フィン7aが、凝縮器6の外表面に、配列方向が凝縮器6の長手方向となるように配置された例で描いているが、図4、図5に示したように凝縮器6の長手方向に沿った形状としてもよい。さらに図6では凝縮器6が建物の上部に設けられているが、この限りではなく、冷却器4よりも上部であれば、建物のサイドに設置する構造としてもよい。
上記のように構成された気泡駆動冷却装置1Cの作用について説明する。建物外部に設けられた凝縮器6や冷却フィン7aの周りには自然風(自然に流れる風)102が流れる。また、風のない時には、自然対流により上昇気流が発生する。これ以外の作用については、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、凝縮器6が建物外部に設置されていることにより、自然風で凝縮器6を冷却できるため、効率よく気泡11を凝縮させ、冷媒にすることが可能となる。したがって、大容量化や高温発熱体にも対応可能となる。また、凝縮器6が建物外に設置されるため、建物16内の占有スペースを低減することができる。
次に、第4実施形態について説明する。図7は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。
本実施形態では、第1実施形態に比べ、気泡駆動冷却装置1Dには、凝縮器6の近傍に1個以上の小型の冷却ファン17が設けられている。図7では、凝縮器6の長手方向に対して垂直方向に冷却風が流れるように描かれているが、凝縮器6の長手方向に冷却風が流れるような構成としてもよい。
次に、気泡駆動冷却装置1Dの作用について説明する。凝縮器6の近傍に設置された冷却ファンの駆動により、凝縮器6の外表面に冷却風が流れる。図示しないが、冷却ファンの回転を制御できる構成とすることにより、過冷却を防止することが可能となる。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、冷却ファンの駆動により、凝縮器6の外表面には冷却風が流れ、凝縮器6の性能を向上させることができる。また、仮に冷却ファンが故障しても、凝縮器6本来の冷却性能で冷却風不足を補うことができる。温度の高い環境下においても、設置可能となり、列車や建物など設置可能な範囲が広がる。更に、凝縮器6の性能そのものを向上させることになるので、発熱体の大容量化が可能となる。また、冷却ファンは占有スペースが少ないため、従来と同等の占有スペースで対応できる。
次に、第5実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。
本実施形態では、気泡駆動冷却装置1Eには凝縮器6が複数個設置されており、各凝縮器6が複数の冷却器4に並列、あるいは直列で接続されている。なお、図8では、複数の凝縮器6が熱交換器3に1本の冷却管5Rで接続されている例で描いているが、冷却管5Rを凝縮器6と同数の並列とし、各凝縮器6毎に冷却管5Rで熱交換器3に接続する構成としてもよい。
次に、気泡駆動冷却装置1Eの作用について説明する。冷却器4で発生した気泡11とその周りの冷媒は装置上部に設けられた複数の凝縮器6へ流入する。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、複数の凝縮器6を設けることにより、凝縮器6全体としての冷却性能を向上させることができる。したがって、走行風やファンによる風を用いなくても、自然対流による冷却が可能となり、省エネ、低騒音化、信頼性向上につながる。また、第2〜第4実施形態と同様に大容量化、発熱体の高温化が可能となる。
次に、第6実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の凝縮器6の構成を示す断面図である。
本実施形態では、リフト管5Lに代えてリフト管5Uが設けられており、リフト管5Uの凝縮器6との接続箇所が、凝縮器6内の冷媒Lよりも上部の気体部分となるように、リフト管5Uは逆流防止管部18を上部に有する。図9では、逆流防止管部18の位置が水平方向となるように描かれているが、この限りではなく、凝縮器6内の気体領域であれば自由に接続できる。
次に、上記のように構成された気泡駆動冷却装置の作用について説明する。リフト管5Uを下部から上部に向かって流れてきた気泡11や冷媒は逆流防止管部18を通過し、凝縮器6内の気体領域に流入する。そこで冷媒は流れ落ち、冷媒Lに混ざる。気泡11は気体領域に拡散し、一部は冷却され凝縮して冷媒Lに混ざる。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、逆流防止管部18が凝縮器6の気体領域と接続されていることにより、凝縮器6内の冷媒Lがリフト管5Uへ逆流することがない。それにより冷媒の循環効率が改善され、装置全体の冷却効率を向上させることができる。
次に、第7実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の凝縮器6の構成を示す断面図である。
本実施形態では、凝縮器6内に気泡仕切り板19が1個あるいは複数個設けられている。気泡仕切り板19の下端は冷媒Lの液中にある。気泡仕切り板19を形成する材料は、凝縮器6と同一の材料であっても、その他の材料であってもよい。また、気泡仕切り板19は、凝縮器6の長手方向に複数個を一定の間隔となるように設置するのがよい。気泡仕切り板19の厚みは数mm程度であることが多く、仕切りが構成できる構成であればよい。
次に、上記のように構成された気泡駆動冷却装置の作用について説明する。リフト管5Lから凝縮器6へ流入した気泡11は、一部は凝縮し、一部は気体のまま隣り合う気泡仕切り板19の間に滞留する。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、気泡仕切り板19により、気泡11は隣り合う気泡仕切り板19の間に滞留し、冷媒Lのみが冷却管5Rへと流れる。従って、凝縮器6内で完全に気体と冷媒とを分離でき、熱交換器3での冷却性能を向上させることができる。
次に、第8実施形態について説明する。図11は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の構成概念を示す正面図である。
本実施形態の気泡駆動冷却装置1Fでは、輸送管5Yから各冷却器4への接続配管が個別輸送管5Yaで設けられている。また、冷却器4から凝縮器6への接続が個別リフト管5Laで設けられている。したがって、輸送管5Yから凝縮器6までの間は、各冷却器4が完全に並列で接続された構造となっている。
次に、上記のように構成された気泡駆動冷却装置1Fの作用について説明する。各冷却器4で発熱体10により沸騰し、気泡11が発生すると、個別リフト管5Laを上昇し、凝縮器6に周りの冷媒とともに到達する。また、個別輸送管5Yaから温度の低い冷媒が冷却器4へ流入する。
本実施形態では、第1実施形態で奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、個別輸送管5Ya、個別リフト管5Laで各冷却器4が並列に接続されていることにより、各冷却器4での気泡発生量の差の影響が互いに影響しない。そのため、過冷却や冷却性能低下が少なく、効率のよい冷却を達成できる。
次に、第9実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の冷却器の厚さ方向に直交する断面図である。
本実施形態では、図12に示すように、冷却器14の片面に複数個の発熱体10が設置可能な構成となっている。輸送管5Yとリフト管5Lの配置は、図12では両者が離れた位置に配置されて冷媒流れ103が形成されるように描かれているが、この限りではなく、垂直方向に並んだ配置としてもよい。
次に、第10実施形態について説明する。図13は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の冷却器の側面断面図である。
次に、第11実施形態について説明する。図14は、本実施形態に係る気泡駆動冷却装置の冷却器の側面断面図である。
1B 気泡駆動冷却装置
1C 気泡駆動冷却装置
1D 気泡駆動冷却装置
1E 気泡駆動冷却装置
1F 気泡駆動冷却装置
3 熱交換器
4 冷却器
4e 冷媒流出口
4i 冷媒流入口
6 凝縮器
10 発熱体
12 仕切り板
17 冷却ファン
16 建物
20 補助ポンプ
JK 循環経路
L 冷媒
Claims (13)
- 上部に冷媒流出口を有するとともに下部に冷媒流入口を有する複数の冷却器と、
前記冷却器よりも上方に設けられた凝縮器と、
前記冷媒流出口および前記冷媒流入口に接続するとともに前記凝縮器に接続する循環経路と、
前記循環経路内に充填された冷媒と、
を備えたことを特徴とする気泡駆動冷却装置。 - 前記冷却器には、冷却器内部を仕切る1枚以上の仕切り板が冷却器厚み方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器よりも下方で前記凝縮器に接続されて前記循環経路を形成し前記冷媒を冷却する熱交換器を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器が鉄道車両外部に設置され、前記凝縮器以外の構成要素が鉄道車両内部に搭載されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器が建物外部に設置され、前記凝縮器以外の構成要素が建物内部に搭載されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器を空冷する冷却ファンが、前記凝縮器の近傍に1個以上設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器が複数設けられたことを特徴とする請求項6記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記凝縮器と接続する前記輸送管の位置が前記凝縮器内の冷媒面よりも上部に設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記冷却器が前記循環経路によって並列で接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記冷却器の同一面側に複数の発熱体が設置されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記冷却器の両面側に複数の発熱体が設置されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記循環経路の途中に、前記冷媒の循環を補助する補助ポンプを設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
- 前記冷媒として、沸点の異なる複数種の冷媒を前記循環経路内に充填したことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の気泡駆動冷却装置。
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