JP6101609B2 - パワー半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置 - Google Patents

パワー半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、直流電流を交流電流に変換するためのパワー半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置に関し、特にハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用モータに交流電流を供給するパワー半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置に関する。
近年、パワー半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置では、大電流を出力することができるものが求められている一方、小型化も要求されている。電力変換装置が大電流を出力しようとすると、パワー半導体モジュールに内蔵されるパワー半導体素子で発生する熱が大きくなり、パワー半導体モジュールや電力変換装置の熱容量を大きくしなければパワー半導体素子の耐熱温度に達してしまい、小型化の妨げとなる。そこでパワー半導体素子を両面から冷却することにより冷却効率を向上させる両面冷却型パワー半導体モジュールとそれを用いた両面冷却型の電力変換装置が開発されている。
両面冷却型のパワー半導体モジュールはパワー半導体素子の両主面を板状導体で挟み込み、パワー半導体素子の主面と対向する面と反対側の板状導体の面が冷却媒体と熱的に接続され、冷却される。
特許文献1に、パワー半導体素子の両主面を板状のリードフレームで挟み込んで回路体を構成し、回路体をケースに収納するパワー半導体モジュールを開示する。このケースは、回路体を冷却するためのピンフィンを形成する。
電力変換装置の大電流化や小型化、パワー半導体モジュールの信頼性向上のために、このケースの熱伝達率をさらに向上させることが求められている。
そこで、フィンの間隔と寸法を小さくして本数を増やし、フィン表面積を拡大させることが考えられる。
しかしながら、フィンの強度を低下させてしまうため、パワー半導体モジュールの運搬時や電力変換装置の冷却水路等への組み付け時にフィンが変形または破断し、パワー半導体モジュールの生産性を低下させてしまうおそれがある。
特開2010−110143号公報
本発明の課題は、パワーモジュールの冷却性能向上と生産性向上の両立を図ることである。
本発明に係るパワー半導体モジュールは、直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子と、前記パワー半導体素子を収納空間を形成するケースと、を備え、前記ケースは、第1放熱体と、前記収納空間を挟んで当該第1放熱体と対向する第2放熱体と、を有し、前記第1放熱体及び前記第2放熱体は、複数の第1フィンと、当該第1フィンの断面の幅よりも大きい断面の幅を形成する第2フィンと、をそれぞれ有し、前記第2フィンは、前記複数の第1フィンのうち外側に配置された複数の第1フィンを同士を結んだ第1フィン領域よりも外側に配置される。
本発明により、パワーモジュールの冷却性能向上と生産性向上の両立を図ることができる。
ハイブリッド方式の自動車の制御ブロックを示す図である。 インバータ回路部140の回路構成図である。 電力変換装置200の外観斜視図である。 電力変換装置200の分解斜視図である。 筐体400の分解斜視図である。 図4の平面AAの矢印方向から見た筐体400の断面図である。 パワー半導体モジュール300aの外観斜視図である。 パワー半導体モジュール300aの分解斜視図である。 パワー回路体380の分解斜視図である。 流路形成体410を一体に形成した筐体400を上面から見た外観斜視図である。 筐体400を下面から見た外観斜視図である。 流路形成体400にパワー半導体モジュール300aないし300cを組み立てる工程を示す断面図である。 5の平面Bの矢印方向から見た流路形成体410にバスバーモジュール700を組み立てる工程を示す断面図である。 フィンを形成した面側の第1放熱体354aの拡大図である。 第1放熱体354aを透過させ、フィン350とパワー半導体素子との位置関係を示した透過図である。 図14の領域Cを拡大した拡大図である。 パワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材407の正面図である。 図17の領域Dの拡大図である。 他の実施形態に係るフィンを形成した面側の第1放熱体354aの拡大図である。 図19の領域Eを拡大した拡大図である。 他の実施形態に係るパワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材472aの正面図である。 図21の領域Fの拡大図である。 他の実施形態に係るパワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材407の正面図である。 図23の領域Gの拡大図である。 実施例1ないし実施例3のいずれかの電力変換装置200をトランスミッションTMに配置した状態を示す全体斜視図である。
本実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。本実施形態に係る電力変換装置は、ハイブリッド用の自動車や純粋な電気自動車に適用可能であるが、代表例として、ハイブリッド自動車に適用した場合における制御構成と回路構成について、図1と図2を用いて説明する。
図1はハイブリッド方式の自動車の制御ブロックを示す図であり、内燃機関EGNおよびモータジェネレータMGは自動車の走行用トルクを発生する動力源である。また、モータジェネレータMGは回転トルクを発生するだけでなく、モータジェネレータMGに外部から加えられる機械エネルギ(回転力)を電力に変換する機能を有する。モータジェネレータMGは、例えば同期電動/発電機あるいは誘導電動/発電機であり、上述のごとく運転方法により電動機としても発電機としても動作する。
内燃機関EGNの出力側は動力分配機構TSMを介してモータジェネレータMGに伝達され、動力分配機構TSMからの回転トルクあるいはモータジェネレータMGが発生する回転トルクは、トランスミッションTMおよびデファレンシャルギアDEFを介して車輪に伝達される。
一方、回生制動の運転時には、車輪から回転トルクがモータジェネレータMGに伝達され、伝達されてきた回転トルクに基づいて交流電力を発生する。発生した交流電力は後述するように電力変換装置200により直流電力に変換され、高電圧用のバッテリ136を充電し、充電された電力は再び走行エネルギとして使用される。
次に電力変換装置200について説明する。インバータ回路部140はバッテリ136と直流コネクタ138を介して電気的に接続されており、バッテリ136とインバータ回路部140との相互において電力の授受が行われる。
モータジェネレータMGを電動機として動作させる場合には、インバータ回路部140は直流コネクタ138を介してバッテリ136から供給された直流電力に基づき交流電力を発生し、交流コネクタ188を介してモータジェネレータMGに供給する。モータジェネレータMGとインバータ回路部140からなる構成は電動/発電ユニットとして動作する。
電動/発電ユニットは、運転状態に応じて電動機として、或いは発電機として運転する場合、或いはこれらを使い分けて運転する場合がある。尚、本実施形態では、バッテリ136の電力によって電動/発電ユニットを電動ユニットとして作動させることにより、モータジェネレータMGの動力のみによって車両の駆動ができる。更に、本実施形態では、電動/発電ユニットを発電ユニットとして内燃機関EGNの動力或いは車輪からの動力によって作動させて発電させることにより、バッテリ136の充電ができるようになっている。
電力変換装置200は、インバータ回路部140に供給される直流電力を平滑化するためのコンデンサモジュール500を備えている。
電力変換装置200は上位の制御装置から指令を受け、あるいは上位の制御装置に状態を表すデータを送信したりするための通信用のコネクタ21を備えている。コネクタ21から入力される指令に基づいて制御回路部172でモータジェネレータMGの制御量を演算する。
更に電動機として運転するか発電機として運転するかを演算し、演算結果に基づいて制御パルスを発生してドライバ回路174へ制御パルスを供給する。この制御パルスに基づいてドライバ回路174がインバータ回路部140を制御するための駆動パルスを発生する。
次に、図2を用いてインバータ回路部140の回路構成を説明するが、半導体素子として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを使用しており、以下略してIGBTと表現している。
インバータ回路部140は、上アームとして動作するIGBT328及びダイオード156と、下アームとして動作するIGBT330及びダイオード166と、からなる上下アームのパワー半導体モジュール300aないし300cを、出力しようとする交流電力のU相,V相,W相からなる3相に対応して備えている。
これらの3相はこの実施の形態では、モータジェネレータMGの電機子巻線の3相の各相巻線に対応している。3相のそれぞれの上下アームのパワー半導体モジュール300aないし300cは、パワー半導体モジュール300aないし300cのそれぞれのIGBT328とそれぞれのIGBT330の中点部分である中間電極169から交流電流が出力され、この交流電流は交流端子159を通して、モータジェネレータMGへの交流電力線である交流バスバーと接続される。
上アームのIGBT328のコレクタ電極153は正極端子157を介してコンデンサモジュール500の正極側のコンデンサ端子502に、下アームのIGBT330のエミッタ電極は負極端子158を介してコンデンサモジュール500の負極側のコンデンサ端子502にそれぞれ電気的に接続されている。
上述のように、制御回路部172は上位の制御装置からコネクタ21を介して制御指令を受け、これに基づいてインバータ回路部140を構成する各相のパワー半導体モジュール300aないし300cの上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための制御信号である制御パルスを発生し、ドライバ回路174に供給する。
ドライバ回路174は制御パルスに基づき各相の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための駆動パルスを各相のIGBT328やIGBT330に供給する。
IGBT328やIGBT330はドライバ回路174からの駆動パルスに基づき、導通あるいは遮断動作を行い、バッテリ136から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、この変換された電力はモータジェネレータMG1に供給される。
IGBT328はコレクタ電極153と、信号用エミッタ電極155と、ゲート電極154を備えている。また、IGBT330はコレクタ電極163と、信号用のエミッタ電極165と、ゲート電極164を備えている。
ダイオード156がコレクタ電極153とエミッタ電極との間に電気的に接続されている。また、ダイオード166がコレクタ電極163とエミッタ電極との間に電気的に接続されている。
スイッチング用パワー半導体素子としては金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(以下略してMOSFETと記す)を用いてもよい、この場合はダイオード156やダイオード166は不要となる。スイッチング用パワー半導体素子としてIGBTは直流電圧が比較的高い場合に適していて、MOSFETは直流電圧が比較的低い場合に適している。
コンデンサモジュール500は、複数の正極側コンデンサ端子502と複数の負極側コンデンサ端子502と、正極側電源端子509と負極側電源端子508とを備えている。
バッテリ136からの高電圧の直流電力は直流コネクタ138を介して、正極側電源端子509や負極側電源端子508に供給され、コンデンサモジュール500の複数の正極側コンデンサ端子502や複数の負極側のコンデンサ端子502から、インバータ回路部140へ供給される。
一方、交流電力からインバータ回路部140によって変換された直流電力は正極側コンデンサ端子502や負極側コンデンサ端子502からコンデンサモジュール500に供給され、正極側電源端子509や負極側電源端子508から直流コネクタ138を介してバッテリ136に供給されてバッテリ136に蓄積される。
制御回路部172はIGBT328及びIGBT330のスイッチングタイミングを演算処理するためのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記述する)を備えている。マイコンへの入力情報として、モータジェネレータMGに対して要求される目標トルク値、上下アームパワー半導体モジュール150からモータジェネレータMGに供給される電流値、及びモータジェネレータMG1の回転子の磁極位置がある。
目標トルク値は図示しない上位の制御装置から出力された指令信号に基づくものであり、電流値は電流センサによる検出信号に基づいて検出されたものである。磁極位置は、モータジェネレータMGに設けられたレゾルバなどの回転磁極センサ(図示せず)から出力された検出信号に基づいて検出されたものである。
図3は、電力変換装置200の外観斜視図である。
筐体400は、その上面に開口部が形成され、この開口部が蓋900に塞がれる。直流コネクタ138は、バッテリ136と電気的に接続される端子である。交流コネクタ188は、モータジェネレータ192と電気的に接続される端子である。直流コネクタ138及び交流コネクタ188は、蓋900に設けられる。筐体400は、蓋900が自動車の配線作業を行なう為の開口側に向くように、車体に固定される。
これにより、直流コネクタ138及び交流コネクタ188の双方の配線及び接続の作業が容易になる。
図4は、電力変換装置200の分解斜視図である。
筐体400は、流路形成体410を収納する。流路形成体410は、後述するパワー半導体モジュール300aないし300cを冷却するための流路を形成するが、本実施形態においては後述するコンデンサ素子500を冷却するための流路も形成する。流路形成体410は、底部に開口部が形成され、この開口部が蓋401に塞がれる。流路入口部402a及び流路出口部402bは、蓋401に固定される。
パワー半導体モジュール300aないし300cの端子及びコンデンサ素子500の端子が、流路形成体410の上面側から突出する。バスバーモジュール700は、パワー半導体モジュール300aないし300cの直流端子及びコンデンサ素子500の端子と接続される直流バスバー(不図示)と、パワー半導体モジュール300aないし300cの交流端子と接続される交流バスバー(不図示)と、直流バスバー及び交流バスバーを被覆して一体化するための絶縁樹脂部と、を有する。
ベース部800は、バスバーモジュール700を収納するための収納空間を形成するとともに筐体400に固定される。ベース部800は、後述するパワー半導体モジュール300aないし300cの信号端子327U及び327Lを貫通するための第1貫通孔801を形成する。
制御回路基板175は、ベース部800の収納空間が形成された側とは反対側の面に配置され、信号端子327U及び327Lと接続される。
ベース部800は、導電性部材、例えば金属製材料に構成され、パワー半導体モジュール300aないし300cから放射されるノイズを遮蔽し、制御回路基板175をノイズから保護している。またベース部800は、コンデンサ素子500の端子との絶縁距離を確保するための凹部802を形成する。
本実施形態の電力変換装置200は、大電力を流すとともに冷却を必要するパワー半導体モジュール300aないし300c及びコンデンサ素子500を配置した第1階層と、パワー半導体モジュール300aないし300cに準じて冷却を必要するとともに大電力を流すバスバーモジュール700を配置する第2階層と、制御系の小電力を扱う制御回路基板175を配置する第3階層と、を備える。なお、第2階層と第3階層との間には、ベース部800が配置される。
図5は、筐体400の分解斜視図である。図6は、図4の平面AAの矢印方向から見た筐体400の断面図である。
本実施形態においては、流路形成体410は、筐体400に一体に形成されている。これにより、筐体400が流路形成体410により冷却され、筐体400に固定される部品、例えばベース部800や蓋401を冷却することができ、電力変換装置200全体を効率良く冷却することができる。
流路形成体410は、パワー半導体モジュール300aないし300cを配置する第1流路空間411と、コンデンサ素子500を収納する収納空間490と、収納空間490と対向する第2流路空間412と、を形成する。
第2流路空間412は、流路入口部402aと第1流路空間411とを繋ぐ。また流路形成体410は、第1流路空間411に繋がる開口部413を、底面部に形成する。この開口部413は蓋401により塞がれることにより、流路形成体410と蓋401が冷却冷媒を流すための流路を形成する。
さらに流路形成体410は、第1流路空間411に繋がる複数の貫通孔415を、上面部に形成する。パワー半導体モジュール300aないし300cの端子は、この貫通孔415を通って、流路形成体410の外部まで延ばされる。
さらに流路形成体410は、収納空間490に繋がる開口部414を、上面部に形成する。
コンデンサ端子502は、開口部414が介して流路形成体410の外部まで延ばされる。封止樹脂501は、収納空間490に充填され、コンデンサ端子502を封止する。
冷却冷媒の流れ499は、流路入口部402aから第2流路空間412を通り、さらに第1流路空間411を通って、流路出口部402bの順に流れる。コンデンサ端子502から伝達される熱は、封止樹脂501及び流路形成体410を介して、第2流路空間412に流れる冷却冷媒まで伝達される。なお、第2流路空間412は、収納空間490の底部だけでなく側部を形成する流路形成体410に設けてもよい。
図7は、パワー半導体モジュール300aの外観斜視図である。パワー半導体モジュール300aないし300cは、同様の構成であるため、代表してパワー半導体モジュール300aについて説明する。
パワー半導体モジュール300aは、後述するパワー回路体380と、パワー回路体380を収納するケース304と、端子を絶縁するための絶縁モールド端子部600と、により構成される。
枠体305は、ケース304の側面及び底面を形成する。第1側面351aは、ケース304の側面及び底面と直交する最も広い面を形成する。第2側面351bは、パワー回路体380を挟んで第1側面351aとは反対側に形成され、かつ第1側面351aと同様に、ケース304の側面及び底面と直交する最も広い面を形成する。
第2側面351bは、第1側面351aと同様の構成と機能を有するため、代表して第1側面351aについて説明する。
フィン350は、第1側面351aに形成され、本実施形態においては円柱状のピンフィンである。フィン形成面352は、第1側面351aにおいて、フィン350が集中的に形成される面である。
フランジ308は、パワー半導体モジュール300aの端子を通す為に挿入孔306(図8参照)を囲むように形成される。位置決め部311は、流路形成体410と組み付ける際に位置決めを行い、フランジ308の上面側に設けられる。Oリング溝312はフランジ308の側面側に形成され、パワー半導体モジュール300aと流路形成体410はパワー半導体モジュール300aの側面側でシールされることになる。つまりOリング溝312は、挿入口306の外周を囲むように形成されている。
パワー半導体モジュール300aの端子は、正極側端子315Dと、負極側端子319Dと、交流端子320Dと、信号端子327Lと、信号端子327Uとにより構成される。
補助モールド体601は、正極側端子315D、交流端子320、信号接続端子327L及び信号接続端子327Uを貫通させるための複数の貫通孔が形成され、互いの端子を電気的に絶縁する。溝602は、端子間に配置される絶縁材を固定するために、補助モールド体601に形成される。これにより端子間の絶縁距離を長くすることができる。
図8は、パワー半導体モジュール300aの分解斜視図である。
パワー回路体380は、導体板318等(図9参照)の導体部材やパワー半導体素子を封止するための絶縁封止材302を有する。また導体板318の放熱面321A及び導体板319の放熱面321Bは、絶縁封止材302から露出し、パワー半導体素子から伝達する熱を放熱する。
放熱面321A及び放熱面321Bは、フィン形成面352の垂直方向から見た場合、フィン形成面352と重なるように形成される。絶縁材333a及び333bは、パワー回路体380とケース304との間に配置され、パワー回路体380とケース304との間を絶縁させる。ケース304は、端子を突出させる挿入口306以外は全閉な構造となっている。
なお、第1放熱体354aと第2放熱体354bを枠体305と一体に形成してよいが、本実施形態においては、ケース304は、第1側面351aの一部を形成する第1放熱体354aと、第2側面351bの一部を形成する第2放熱体354bと、を枠体305から分離して成形し、これら第1放熱体354a及び第2放熱体354bを枠体305にFSWや溶接等の防水性の高い接合方法により接続している。
FSW等により第1放熱体354aと第2放熱体354bを枠体305を接合した場合、FSWや溶接等の接合領域を第1側面351a及び第2側面351bのそれぞれに設ける必要がある。
ケース304は、電気伝導性を有する部材、例えばCu、Cu合金、Cu−C、Cu−CuOなどの複合材、あるいはAl、Al合金、AlSiC、Al−Cなどの複合材などから形成される。
また絶縁封止材302は、例えばノボラック系、多官能系、ビフェニル系のエポキシ樹脂系を基とした樹脂を用いることができ、SiO2、Al2O3、AlN、BNなどのセラミックスやゲル、ゴムなどを含有させ、熱膨張係数を導体部315、320、318、319に近づける。これにより、部材間の熱膨張係数差を低減でき、使用環境時の温度上昇にともない発生する熱応力が大幅に低下するため、パワー半導体モジュールの寿命をのばすことが可能となる。また、補助モールド体600の成型材には、PPS(ポリフェニルサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)といった高耐熱な熱可塑性樹脂が適している。
図9は、パワー回路体380の分解斜視図である。
IGBT328とダイオード156は、インバータ回路140の上アーム回路を構成する。導体板315は、IGBT328のコレクタ電極及びダイオード156のアノード電極とはんだ材等により金属接続される。
導体板318は、IGBT328及びダイオード156を挟んで導体板315と反対側に配置され、IGBT328のエミッタ電極及びダイオード156のカソード電極とはんだ材等により金属接続される。IGBT330とダイオード166は、インバータ回路140の下アーム回路を構成する。
導体板320は、IGBT330のコレクタ電極及びダイオード166のアノード電極とはんだ材等により金属接続される。導体板319は、IGBT330及びダイオード136を挟んで導体板312と反対側に配置され、IGBT330のエミッタ電極及びダイオード166のカソード電極とはんだ材等により金属接続される。
金属接続に用いられる金属接合剤は、例えばSn合金系の軟ろう材(はんだ)や、Al合金・Cu合金等の硬ろう材や金属のナノ粒子・マイクロ粒子を用いた金属焼結材を用いることができる。
中間電極329Aは、導体板318の導体板319に近い辺に配置される。中間電極329Bは、導体板320の導体板315に近い辺に配置されるとともに、中間電極329Aと対向するように導体板315 に向かって延ばされる。さらに中間電極329Bは、中間電極329Aとはんだ材等により金属接続され、上アーム回路と下アーム回路とを接続する。
なお、導体板318及び導体板319は、IGBT328のエミッタ電極と平行な仮想面上に並べられるように配置される。同様に、導体板315及び導体板320は、IGBT328のコレクタ電極と平行な仮想面上に並べられるように配置される。
図10は、流路形成体410を一体に形成した筐体400を上面から見た外観斜視図である。図11は、筐体400を下面から見た外観斜視図である。
平坦面404は、流路形成体400の上面に形成され、バスバーモジュール700がこの平坦面404に配置される。図5にて示された貫通孔415は、平坦面404に形成される。
凹部406は、流路形成体400の第1流路空間411を形成する面のうち貫通孔415が形成された面に形成される。凹部406は、凹部406の底面部に、貫通孔415が配置されるように、流路形成体400に形成される。
図12は、流路形成体400にパワー半導体モジュール300aないし300cを組み立てる工程を示す断面図である。図13は、図5の平面Bの矢印方向から見た流路形成体410にバスバーモジュール700を組み立てる工程を示す断面図である。
パワー半導体モジュール300aないし300cは、流路形成体410の底面側から第1流路空間411に収納される。パワー半導体モジュール300aのケース304に形成された位置決め部311は、凹部406の底面部に組み付けられる。一方、ケース304に形成されたOリング溝312は、凹部406の側面部と対向する位置に配置される。
補助モールド体601は、貫通孔415を貫通して配置され、この補助モールド体601の一面が流路形成体410の平坦面404と同一面になるように配置される。パワー半導体モジュール300aないし300cの端子は、バスバーモジュール700の貫通孔705を貫通し、バスバーモジュール700側の端子701と接続される。
調整部材407は、冷却媒体がフィン350に流れるように冷却媒体の流れを調整するための部材である。つまり、調整部材407は、冷却媒がフィン350以外にバイパスすることを防止するための部材である。調整部材407を設ける理由は図8にて説明したようにケース304は第1放熱体354aを枠体305を接合するための接合領域が必要だからである。
図14は、フィンを形成した面側の第1放熱体354aの拡大図である。
フィン350は、第1フィン360と、第1フィン360の太さよりも大きい太さを有する第2フィン370aないし370fと、によりで構成される。ここで、フィンの太さとは、フィンの突出方向の垂直断面のフィンの幅であり、円柱状のピンフィンの場合には、円の直径である。
第2フィン370aないし370fは、第1フィン360よりも直径が大きく、曲げ剛性が高い形状となっている。第1フィン360としては、例えば直径が0.9mm程度のピンフィンを用いる。
第1フィン360同士の間隔は、第1フィン360と第2フィン370a等との間隔より小さい。これにより、第1フィン360の形成領域の熱伝達率を向上させることができる。
図15は、第1放熱体354aを透過させ、フィン350とパワー半導体素子との位置関係を示した透過図である。
第1フィン射影部360Sは、IGBT328のエミッタ電極面又は第1放熱体354aのフィン形成面に対して垂直方向から投影した場合における、第1フィン360の斜影である。同様に、第2フィン射影部370Sは、第2フィン370の斜影である。
第1フィン360は、第1フィン射影部360SがIGBT328及び330やダイオード156及び166と重なるように形成される。これにより、放熱対象であるIGBT328等のパワー半導体素子が、熱伝達率が高い第1フィン360により効率的に冷却される。
図16は、図14の領域Cを拡大した拡大図である。
外周縁363は、複数の第1フィン360が形成された領域を囲んだ場合の縁となる部分である。第2フィン370aないし370fは、外周縁363よりも外側に配置される。
つまり図15にて説明したように、IGBT328のエミッタ電極面又は第1放熱体354aのフィン形成面に対して垂直方向から投影した場合において、第2フィン370aないし370fは、第2フィン射影部370Sが第1フィン射影部360Sの外周縁と重なる又は第1フィン射影部360Sの外周縁の外側になるように、配置される。言い換えると、第2フィン370aないし370fは、複数の第1フィン360のうち外側に配置された複数の第1フィン360を結んだ第1フィン領域よりも外側に配置される。
本実施形態のパワー半導体モジュール300aないし300cは、幅広い2面にフィン350を形成したケース304を用いている。さらにケース304は、熱伝達率を向上させるために直径が非常に小さい第1フィン360を用いている。
これらの条件から、本実施形態のパワー半導体モジュール300aないし300cを製造時の運搬や組み込まれる際に、第1フィン360を変形や割れから十分に保護する必要がある。例えば、パワー半導体モジュール300aないし300cは流路形成体410に組み込まれる前には作業台等に置かれるが、その際パワー半導体モジュール300aないし300cは枠体305が作業台と接した状態となる。そこからパワー半導体モジュール300aないし300cを組み込みのために取り上げる際に、パワー半導体モジュール300aないし300cが作業台上で倒れたり、第1フィン360が作業台と接することも想定される。特に本実施形態においては、ケース304の幅広い2面にフィン350を形成しているため、その蓋然性が高い。
そこで、ケース304の両面において第2フィン370が第1フィン360の形成領域の外周縁363よりも外側に配置されることにより、ケース304の両面における第1フィン360を変形や割れから保護することができるようになる。特にパワー半導体素子と対向する第1フィン360を変形や割れから保護することができる。
さらに、図16に示されるように、第2フィン370は、外周縁363の延長線364によりも突出した突出部分355を有するように配置される。この突出部分355は、パワー半導体モジュール300aないし300cを流路形成体410に挿入する際の挿入方向Dに沿った向きに設けられる。
これにより、 パワー半導体モジュール300aないし300cを流路形成体410に組み込む際に、作業冶具や作業者の手により第1フィン360が変形してしまうことを防止できる。
図17は、パワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材407の正面図である。図18は、図17の領域Dの拡大図である。
図17に示されるように、調整部材407は、バイパス流を防止するための効果をあげるために、フランジ308とフィン350の間の隙間ができるだけ小さくなるように、形成される。
具体的には図18に示されるように、調整部材407の一方の面がフランジ308と接触し、調整部材407の他方の面がフィン350と接触する。そのため、フィン350は、調整部材407の弾性力408による応力を受けることになる。
そこで本実施形態においては、第1フィン360よりも剛性の大きい第2フィン370aないし370fが調整部材407からの応力を受け止めるように構成される。
つまり図15にて説明したように、IGBT328のエミッタ電極面又は第1放熱体354aのフィン形成面に対して垂直方向から投影した場合において、第2フィン370aないし370fは、第2フィン射影部370Sが第1フィン射影部360Sの外周縁と重なる又は第1フィン射影部360Sの外周縁の外側になるように、配置される。これにより、第1フィン360の変形を防止することが出来る。
特に、冷却媒体の流量が少ない場合、フィン350の熱伝達率を確保するために調整部材407を隙間なく組み付ける必要性が増し、この調整部材407の寸法を、フランジ308とフィン350との間の寸法よりも大きくするとともに、調整部材407を弾性部材により構成する。一方で第1フィン360は、その直径と第1フィン360同士の間隔を小さくして熱伝達率を向上させようとするため、第1フィン360の曲げ剛性は小さくなる。したがって、弾性力408が第1フィン360を変形させやすくなるため、本実施形態の効果が顕著に表れる。
また図8に示されるように、フランジ308の高さは、フィン350の高さより大きく形成される。そして図17に示されるように、第2フィン370aと第2フィン370bと第2フィン370eは、フランジ308に対して第1フィン360よりも遠くに配置される。
これにより、フランジ308に近い側の第1フィン360はフランジ308によって保護され、第2フィン370a等に近い側の第1フィン360は第2フィン370a等によって保護される。よってパワー半導体モジュール及び電力変換装置の生産性を維持しながら、第2フィン370aの数を低減することができる。
また図17に示されるように、第1フィン360及び第2フィン370aないし370fは、第1フィン360及び第2フィン370を結んだフィン領域が略矩形状となるように配置される。そして複数の第2フィン370aないし370fのうちの4つの第2フィン370aと第2フィン370bと第2フィン370cと第2フィン370dは、略矩形状の4隅を形成する。
これにより、フィン領域において衝撃の頻度が高い4隅を、少ない数の第2フィン370a等により第1フィン360を保護することができる。
また図17に示されるように、4隅に配置された第2フィン370aないし370dとは異なる第2フィン370eは、4隅に配置された第2フィン370aないし370dのうちの隣り合う2つのフィンである第2フィン370aと第2フィン370bを結ぶ線分の略中点の位置に配置される。
これにより、第2フィン370aと第2フィン370bを結ぶ線分が長くなり、この線分上において衝撃の頻度が高くなる可能性が高くなった場合であっても、少ない数の第2フィン370e等により第1フィン360を保護することができる。
図19は、他の実施形態に係るフィンを形成した面側の第1放熱体354aの拡大図である。図20は、図19の領域Eを拡大した拡大図である。図21は、他の実施形態に係るパワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材472aの正面図である。図22は、図21の領域Fの拡大図である。
実施例1と同様の図面番号を付した構成は、実施例1と同様の機能を有する。本実施形態では、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係る第1放熱体392aは、第2フィン370aないし370fの位置が実施例1と異なる。具体的には、図20に示されるように、第2フィン370aないし370fは、外周縁363の延長線364に重ならないように、第1フィン360に近づけて配置される。このような配置であっても、外周縁363付近に配置された第1フィン360以外の多数の第1フィン360を衝撃等から保護することができる。図示しないが、第2放熱体392bも、第1放熱体392aと同様の構成である。
しかしながら、第1流路空間411において、外周縁363付近に配置された第1フィン360が調整部材470によって繰り返し押圧力を受けていると、多くの第1フィン360が変形され、第1放熱体392aの冷却性能に影響を与える可能性がある。
そこで本実施形態の調整部材472は、第2フィン370aないし370fに向かって突出する突出部473を形成する。そして、突出部473は、調整部材472の中で優先的に第2フィン370と接触する。つまり、突出部473を除いた調整部材472は、第1フィン360に接触し難くなり、第1フィン360 の変形を防止することができる。
図23は、他の実施形態に係るパワー半導体モジュール300aが流路形成体410に組み込まれた状態におけるパワー半導体モジュール300a及び調整部材407の正面図である。図24は、図23の領域Gの拡大図である。
実施例1と同様の図面番号を付した構成は、実施例1と同様の機能を有する。本実施形態では、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係る第1放熱体393aは、第2フィンの数及び位置が実施例1と異なる。具体的には、図23に示されるように、第2フィン370は、複数設けられる。そして、複数の第2フィン370は、調整部材407の側部に沿って一列に配置される。つまり複数の第1フィン360のそれぞれは、複数の第2フィン370のいずれかを挟んで調整部材407と対向する位置に配置される。これにより、第1フィン360の変形を防止することができる。
図25は、実施例1ないし実施例3のいずれかの電力変換装置200をトランスミッションTMに配置した状態を示す全体斜視図である。
電力変換装置200をトランスミッションTMに配置した場合には、電力変換装置200に流れる冷却冷媒はトランスミッションTMからの熱を受けて温度が上昇するおそれがある。そこで、上述した実施例1ないし実施例3のいずれかの電力変換装置200のように、冷却冷媒は、調整部材407又は調整部材472を用いて、パワー半導体素子を優先的冷却するようにすることが、電力変換装置200の冷却性能の向上に繋がる。実施例1ないし実施例3のいずれかの第2フィン370a等を用いることにより、調整部材407又は調整部材472を用いた場合の冷却性の維持を図ることができる。
21…コネクタ、136…バッテリ、138…直流コネクタ、140…インバータ回路部、153…コレクタ電極、154…ゲート電極、155…信号用エミッタ電極、156…ダイオード、157…正極端子、158…負極端子、163…コレクタ電極、164…ゲート電極、165…エミッタ電極、166…ダイオード、169…中間電極、172…制御回路部、174…ドライバ回路、175…制御回路基板、188…交流コネクタ、200…電力変換装置、300a…パワー半導体モジュール、300b…パワー半導体モジュール、300c…パワー半導体モジュール、302…絶縁封止材、304…ケース、305…枠体、306…挿入孔、308…フランジ、311…位置決め部、312…Oリング溝、315…導体板、315D…正極側端子、318…導体板、319…導体板、320…導体板、319D…負極側端子、320D…交流端子、321A…放熱面、321B…放熱面、327L…信号端子、327U…信号端子、328…IGBT、329A…中間電極、329B…中間電極、330…IGBT、333a及び333b…絶縁材、350…フィン、351a…第1側面、351b…第2側面、352…フィン形成面、354a…第1放熱体、354b…第2放熱体、355…突出部分、360…第1フィン、360S…第1フィン射影部、363…外周縁、364…延長線、370…第2フィン、370aないし370f…第2フィン、370S…第2フィン射影部、380…パワー回路体、392a…第1放熱体、392b…第2放熱体、393a…第1放熱体、393b…第2放熱体、400…筐体、401…蓋、402a…流路入口部、402b…流路出口部、404…平坦面、406…凹部、407…調整部材、408…弾性力、410…流路形成体、411…第1流路空間、412…第2流路空間、413…開口部、414…開口部、415…貫通孔、472…調整部材、473…突出部、490…収納空間、499…冷却冷媒の流れ、500…コンデンサモジュール、501…封止樹脂、502…コンデンサ端子、508…負極側電源端子、509…正極側電源端子、600…絶縁モールド端子部、601…補助モールド体、602…溝、700…バスバーモジュール、701…端子、705…貫通孔、800…ベース部、801…第1貫通孔、802…凹部、900…蓋、EGN…内燃機関、MG…モータジェネレータ、TM…トランスミッション、TSM…動力分配機構

Claims (8)

  1. 直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子と、
    前記パワー半導体素子を収納する収納空間を形成するケースと、を備え、
    前記ケースは、第1放熱体と、前記収納空間を挟んで当該第1放熱体と対向する第2放熱体と、を有し、
    前記第1放熱体及び前記第2放熱体は、複数の第1フィンと、当該第1フィンの断面の幅よりも大きい断面の幅を形成する第2フィンと、をそれぞれ有し、
    前記第2フィンは、前記複数の第1フィンのうち外側に配置された複数の第1フィンを結んだ第1フィン領域よりも外側に配置されるパワー半導体モジュール。
  2. 請求項1に記載されたパワー半導体モジュールであって、
    前記第1放熱体における前記第1フィンが形成されるフィン形成面の垂直方向から投影した場合、
    前記第1フィンは、当該第1フィンの射影部が前記パワー半導体素子の射影部と重なるように配置され、
    前記第2フィンは、当該第2フィンの射影部が前記パワー半導体素子の射影部と重ならないように配置されるパワー半導体モジュール。
  3. 請求項1または2に記載されたパワー半導体モジュールであって、
    前記ケースは、前記第1フィン及び前記第2フィンの高さより大きく形成されたフランジを有し、
    前記第2フィンは、前記フランジに対して前記第1フィンよりも遠くに配置されるパワー半導体モジュール。
  4. 請求項1ないし3に記載されたいずれかのパワー半導体モジュールであって、
    前記第2フィンは、複数設けられ、
    前記第1フィン及び前記第2フィンは、前記第1フィン及び前記第2フィンを結んだフィン領域が略矩形状となるように配置され、
    前記複数の第2フィンのうちの4つの第2フィンは、前記略矩形状の4隅を形成するパワー半導体モジュール。
  5. 請求項4に記載されたいずれかのパワー半導体モジュールであって、
    前記4隅に配置された第2フィンとは異なる第2フィンは、前記4隅に配置された第2フィンのうちの隣り合う2つの第2フィンを結ぶ線分の略中点の位置に配置されるパワー半導体モジュール。
  6. 請求項1ないし5に記載されたいずれかのパワー半導体モジュールを備える電力変換装置であって、
    冷却冷媒を流すとともに前記パワー半導体モジュールを収納する流路空間を形成する流路形成体と、
    前記流路空間に配置されるとともに前記冷却冷媒の流れを調整する調整部材と、を備え、
    前記第2フィンは、前記調整部材と接触する位置に配置される電力変換装置。
  7. 請求項6に記載された電力変換装置であって、
    前記調整部材は、前記第2フィンに向かって突出する突出部を形成し、
    前記突出部は、前記第2フィンと接触する電力変換装置。
  8. 請求項6又は7に記載された電力変換装置であって、
    前記第2フィンは複数設けられ、
    前記複数の第1フィンのそれぞれは、前記複数の第2フィンのいずれかを挟んで前記調整部材と対向する位置に配置される電力変換装置。
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