JP2012098008A - 車両輸送用冷凍ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】路面からの照り返しや隣の車からの排熱の影響を排除し、ファンの吹出し風や車両走行風を利用して電装品収納箱を効率よく冷却して放熱フィンや冷凍ユニットの小型軽量化、低コスト化を図った車両輸送用冷凍ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】冷凍車両に搭載の冷凍庫の前面上方部に架装される車両輸送用冷凍ユニット3において、冷凍ユニット本体4の前面に面して凝縮器9が配置されるとともに、その下流側に凝縮器用ファン10が配設され、該凝縮器用ファン10からの吹出し風を冷凍ユニット本体4の上面に導く風路11が形成されており、該風路11に面して冷凍ユニット本体4の上面に、外部に露出された放熱フィン14を備えている電装品収納箱13が配設されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍車両に搭載されて使用される一体型の車両輸送用冷凍ユニットに関するものである。
電動圧縮機が搭載されている車両輸送用冷凍ユニットにおいては、走行用エンジンにより駆動される発電機で発電された電力もしくは商用電源からの電力を用いて電動圧縮機が駆動されるようになっているため、インバータ装置やAC/DC変換装置(例えば、ダイオードを使った三相全波整流器)等を備えたコントローラが必要であり、それらを構成する電装品が収納される電装品収納箱が搭載されている。また、インバータ装置やAC/DC変換装置は、発熱部品を有しているため、電装品収納箱には、放熱用のフィンが外部に露出された状態で一体的に設けられている。
上記の電装品収納箱は、車両のシャーシに直接取り付けられるか、もしくは特許文献1に示されるように、該シャーシに架装される冷凍ユニット本体内に設置されるのが一般的である。また、圧縮機を電動モータで駆動する方式の車両用空調装置において、インバータ装置を内蔵した制御ボックスの下面に放熱フィンを含むヒートシンクを設け、該放熱フィンを熱源側熱交換器用の送風ファンの吹出し風に晒されるように設置し、制御ボックス内に設けられる発熱部品を冷却するようにしたものが、特許文献2に示されている。
さらに、特許文献3には、蒸発器ユニットと凝縮器ユニットとを一体化した車両輸送用冷凍ユニットを冷凍庫の前面上方部に設置したものが開示されている。この冷凍ユニットでは、ユニットの前面側に凝縮器および凝縮器用ファンを配設するとともに、その後方側に庫内に面して蒸発器ユニットを配設し、凝縮器用ファンからの吹出し風を蒸発器ユニットの背面壁に沿って冷凍ユニットの上面側と下面側とに吹出すようにしている。
特開2010−54106号公報 特許第3354539号公報 特開2000−213849号公報
しかしながら、一般に放熱フィン付きの電装品収納箱は、専用の冷却ファンを持っておらず、もっぱら自然対流による放熱に頼っていたため、放熱フィンが大型化される傾向にある。一方、特許文献1,2に示されるように、電装品収納箱またはその放熱フィンを凝縮器用ファンの通風路中に配置し、凝縮器用ファンからの吹出し風により電装品収納箱を強制冷却する技術が知られているが、これらは、車両のシャーシに架装されている。このため、路面からの照り返しや隣に停車した車両からの排熱による温度上昇の影響は避けられず、従って、所要の放熱性能(冷却性能)を確保するには、大型の放熱フィンを使用せざるを得なかった。
また、特許文献3には、蒸発器ユニットと凝縮器ユニットとを一体化した車両輸送用冷凍ユニットを冷凍庫の前面上方部に架装したものが開示されている。しかしながら、この冷凍ユニットには、電装品収納箱は示されておらず、発熱部品を内蔵している電装品収納箱の冷却性能を確保するため、冷凍庫の前面上方部に架装される冷凍ユニット本体に放熱フィン付きの電装品収納箱を設置しているものは見当たらなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、路面からの照り返しや隣の車からの排熱等の影響を排除し、ファンの吹出し風や車両走行風を利用して電装品収納箱を効率よく冷却できるようにして放熱フィンや冷凍ユニットの小型軽量化、低コスト化を図った車両輸送用冷凍ユニットを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両輸送用冷凍ユニットは、冷凍車両に搭載されている冷凍庫の前面上方部に架装される車両輸送用冷凍ユニットにおいて、冷凍ユニット本体の前面に面して凝縮器が配置されるとともに、その下流側に凝縮器用ファンが配設され、該凝縮器用ファンからの吹出し風を前記冷凍ユニット本体の上面に導く風路が形成されており、前記風路に面して前記冷凍ユニット本体の上面に、外部に露出された放熱フィンを備えている電装品収納箱が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷凍庫の前面上方部に架装される車両輸送用冷凍ユニットにおける冷凍ユニット本体の前面に面して凝縮器が配置されるとともに、その下流側に凝縮器用ファンが配設され、該凝縮器用ファンからの吹出し風を冷凍ユニット本体の上面に導く風路が形成されており、該風路に面して冷凍ユニット本体の上面に、外部に露出された放熱フィンを備えている電装品収納箱が配設されているため、電装品収納箱内に収納設置されているインバータやAC/DC変換装置等の発熱部品を、凝縮器用ファンからの吹出し風や車両走行風が導かれる風路に面するように露出されている放熱フィンを介して、凝縮器用ファンからの吹出し風や車両走行風により強制冷却することができる。従って、冷凍車両の走行中または停車中に係わりなく、常に強制通風による電装品収納箱の高レベルの冷却効果を得ることができる。また、専用の冷却ファンを設ける必要がなく、しかも放熱フィンを小型化できることから、コストダウンやユニットの小型軽量化を図ることができる。更には、放熱フィンを備えた電装品収納箱が、冷凍庫の前面上方部に架装される冷凍ユニット本体の上面に配設されていることから、路面からの照り返しや隣に停車した車両からの排熱の影響を受けることがなく、強制冷却との相乗効果によって電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善し、製品の信頼性を向上することができる。
また、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上記の車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記電装品収納箱は、前記冷凍ユニット本体内の前記凝縮器および前記凝縮器用ファンの後方側に配設されている蒸発器ユニットの上方部位において、前記冷凍ユニット本体の上面に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装品収納箱が、冷凍ユニット本体内の凝縮器および凝縮器用ファンの後方側に配設されている蒸発器ユニットの上方部位において、冷凍ユニット本体の上面に配設されているため、凝縮器用ファンから吹出された吹出し風をそのまま風路を介して冷凍ユニット本体の上面側に導くことにより、該吹出し風を凝縮器用ファンの後方側に配設されている電装品収納箱の放熱フィンに直接流通させることができる。従って、凝縮器用ファンからの吹出し風により放熱フィンを介して効率よく電装品収納箱を冷却することができ、その冷却性能を大幅に向上することができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記電装品収納箱は、前記放熱フィンがその上面から上向きに露出されるように前記冷凍ユニット本体の上面に設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装品収納箱が、放熱フィンがその上面から上向きに露出されるように冷凍ユニット本体の上面に設置されているため、冷凍車両が走行中には、放熱フィンに対して、凝縮器用ファンからの吹出し風のみならず、車両走行風が直接流通されるようになる。従って、電装品収納箱に対する冷却効果を一層向上させることができ、放熱フィンの更なる小型軽量化を図ることができる。
また、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上記の車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記電装品収納箱および前記放熱フィンは、前記冷凍ユニット本体の前面側に向って前記放熱フィンが前下がりとなるように傾斜配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装品収納箱および放熱フィンが、冷凍ユニット本体の前面側に向って放熱フィンが前下がりとなるように傾斜配置されているため、放熱フィン上に落ちる雨水やゴミ等を傾斜面に沿って速やかに排出することができる。従って、降雨時の排水性向上やゴミ等の堆積を防止して放熱性能を確保することができるとともに、車両走行時の走行風を整流し、空力性能を向上することによって車両の走行燃費の向上にも貢献することができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記電装品収納箱は、前記放熱フィンが前記冷凍ユニット本体の上面との間に下向きに露出されるように前記冷凍ユニット本体の上面に設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装品収納箱が、放熱フィンが冷凍ユニット本体の上面との間に下向きに露出されるように冷凍ユニット本体の上面に設置されているため、冷凍車両が走行中には、放熱フィンに対して、凝縮器用ファンからの吹出し風のみならず、冷凍ユニット本体の上面と電装品収納箱との間を通過する車両走行風が直接流通されるようになる。従って、電装品収納箱に対する冷却効果を一層向上させることができ、放熱フィンの更なる小型軽量化を図ることができる。
また、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上記の車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記電装品収納箱および前記放熱フィンは、少なくとも前記放熱フィンの一部が前記風路を跨いでその上部を覆うように配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装品収納箱および放熱フィンの少なくとも一部が風路を跨いでその上部を覆うように配設されているため、凝縮器用ファンから吹出された吹出し風を直接放熱フィン間に取り込み、電装品収納箱を効率よく冷却することができる。従って、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができるとともに、放熱フィンの更なる小型軽量化を図ることができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記風路には、前記凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に導く導風板が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、風路に、凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を電装品収納箱の放熱フィン方向に導く導風板が設けられているため、凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を、風路に配設されている導風板を介して効率的に電装品収納箱の放熱フィン方向に導風することができる。従って、凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を有効に利用して電装品収納箱を効率よく冷却することができ、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができる。
また、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上記の車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記導風板は、前記凝縮器用ファンのファンシュラウドの外周部から前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に指向されている第1の導風板を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、導風板が、凝縮器用ファンのファンシュラウドの外周部から電装品収納箱の放熱フィン方向に指向されている第1の導風板を備えているため、凝縮器用ファンから吹出された吹出し風を、第1の導風板を介して電装品収納箱の放熱フィン方向に効率的に導風することができる。従って、凝縮器用ファンからの吹出し風を有効に活用して電装品収納箱を効率よく冷却し、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記導風板は、前記電装品収納箱に設けられている前記放熱フィンの上方部位から略水平方向前方に延在されている第2の導風板を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、導風板が、電装品収納箱に設けられている放熱フィンの上方部位から略水平方向前方に延在されている第2の導風板を備えているため、冷凍車両の走行時に発生する車両走行風を、第2の導風板を介して電装品収納箱の放熱フィン方向に効率的に導風することができる。従って、車両走行風を有効に活用して電装品収納箱を効率よく冷却し、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記第1の導風板には、その幅方向の両側部に、前記凝縮器用ファンからの吹出し風を前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に指向させる絞り部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の導風板の幅方向の両側部に、凝縮器用ファンからの吹出し風を電装品収納箱の放熱フィン方向に指向させる絞り部が設けられているため、凝縮器用ファンから吹出された吹出し風を、第1の導風板の幅方向の両側部に設けられている絞り部を介して電装品収納箱の放熱フィン方向に指向させ、効率的に導風することができる。従って、凝縮器用ファンからの吹出し風を有効に活用して電装品収納箱を効率よく冷却し、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができる。
さらに、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上述のいずれかの車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記第1の導風板と前記第2の導風板とが、一体化された導風板とされていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の導風板と第2の導風板とが、一体化された導風板とされているため、1枚の導風板を設置するだけで、凝縮器用ファンからの吹出し風および車両走行風の双方を電装品収納箱の放熱フィン方向に効率的に導風することができる。従って、凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を有効に活用して電装品収納箱を効率よく冷却することができ、電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善することができると同時に、部品数の低減により組立ての容易化、低コスト化を図ることができる。
また、本発明の車両輸送用冷凍ユニットは、上記の車両輸送用冷凍ユニットにおいて、前記第1の導風板と前記第2の導風板とが一体化された導風板には、前面に前方からの車両走行風を導入して放熱フィン方向に導く開口部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の導風板と第2の導風板とが一体化された導風板の前面に、前方からの車両走行風を導入して放熱フィン方向に導く開口部が設けられているため、第1の導風板と第2の導風板とを一体化したとしても、その前面に設けられている開口部を通して前方からの車両走行風を導入し、電装品収納箱の放熱フィン方向に導くことができる。従って、第1の導風板と第2の導風板との一体化が冷却性能の改善に影響を及ぼすことはなく、電装品収納箱に対する冷却性能の向上と部品数の低減による組立ての容易化、低コスト化を図ることができる。
本発明によると、電装品収納箱内に収納設置されているインバータやAC/DC変換装置等の発熱部品を、凝縮器用ファンからの吹出し風や車両走行風が導かれる風路に面するように露出されている放熱フィンを介して、凝縮器用ファンからの吹出し風や車両走行風により強制冷却することができるため、冷凍車両の走行中または停車中に係わりなく、常に強制通風による電装品収納箱の高レベルの冷却効果を得ることができる。また、専用の冷却ファンを設ける必要がなく、しかも放熱フィンを小型化できることから、コストダウンやユニットの小型軽量化を図ることができる。更には、放熱フィンを備えた電装品収納箱が、冷凍庫の前面上方部に架装される冷凍ユニット本体の上面に配設されていることから、路面からの照り返しや隣に停車した車両からの排熱の影響を受けることがなく、強制冷却との相乗効果によって電装品収納箱の冷却性能を大幅に改善し、製品の信頼性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの架装状態を示す冷凍車両の前方部の側面図である。 図1に示す車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図2に示す車両輸送用冷凍ユニットの平面図である。 図2に示す車両輸送用冷凍ユニットの側面図(A)とその変形例の側面図(B)である。 本発明の第2実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図6に示す車両輸送用冷凍ユニットの側面図である。 図7に示す車両輸送用冷凍ユニットの導風板の変形例(A),(B)を示す側面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図9に示す車両輸送用冷凍ユニットの側視図である。 図10に示す車両輸送用冷凍ユニットの導風板の変形例を示す側面図である。 本発明の第5実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図12に示す車両輸送用冷凍ユニットの側面図である。 図13に示す車両輸送用冷凍ユニットの導風板の斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図15に示す車両輸送用冷凍ユニットの側面図である。 本発明の第7実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの正面図である。 図17に示す車両輸送用冷凍ユニットの側面図である。 図18に示す車両輸送用冷凍ユニットの導風板の斜視図である。 本発明の第8実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの側面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る車両輸送用冷凍ユニットの架装状態を示す冷凍車両の前方部の側面図が示され、図2には、その車両輸送用冷凍ユニットの正面図、図3には、その平面図、図4には、その側面図(A),(B)が示されている。
冷凍車両1は、後方のシャーシ上に冷凍庫2が搭載されており、冷凍・冷蔵品等の積荷を冷凍庫2に積んで輸送するものである。該冷凍車両1のキャビン1Aの床下には、走行用のエンジン1Bが搭載されており、また、冷凍庫2の前面2Aの上方部には、車両輸送用冷凍ユニット3(単に、冷凍ユニットということもある。)が架装されている。
車両輸送用冷凍ユニット3は、冷凍庫2の前面2Aの上方部に設けられている幅方向の開口部に対して架装されており、後述する蒸発器ユニット8が冷凍庫2の庫内に臨んで配設され、冷凍庫2内の空気を吸込み、それを冷却して冷凍庫2内に吹出し、冷凍庫2内を設定された温度に冷却するものである。この車両輸送用冷凍ユニット3は、フレーム5および外装カバー6からなる冷凍ユニット本体4を備え、その内部に、電動圧縮機(図示省略)、凝縮器ユニット7、蒸発器ユニット8等が組み込まれることによって、一体型の車両輸送用冷凍ユニット3が構成されている。
冷凍ユニット本体4は、図2ないし図4に示されるように、冷凍庫2の前面2Aの幅方向に沿う横長形状とされており、その底面側が、図1、図4に示されるように、キャビン1Aが前方側に開閉される際、その障害とならないように、キャビン1Aの回動軌跡に沿った傾斜面とされている。冷凍ユニット本体4内には、その前面に面して凝縮器ユニット7が配設されている。凝縮器ユニット7は、前面に面して配置された凝縮器9と、その後方に配置された、例えばプロペラファンからなる複数台(2台)の凝縮器用ファン10とを備えている。
凝縮器ユニット7の下流側、すなわち後方側には、凝縮器用ファン10から吹出される吹出し風の風路11が形成され、該風路11を介して凝縮器用ファン10からの吹出し風が主に上方に、一部が下方に導風されるように構成されている。更に、この風路11を隔てて凝縮器ユニット7の後方側には、蒸発器ユニット8が配設されている。蒸発器ユニット8は、風路11の壁面となる断熱壁12を介して設けられており、冷凍庫2内に連通される通風路を備え、その通風路中に図示省略の蒸発器および蒸発器用ファンが配置された構成とされている。
なお、上記電動圧縮機、凝縮器9、図示省略のレシーバ、膨張弁、蒸発器等を順次冷媒配管を介して接続することによって公知の冷凍サイクルが構成されている。これらの電動圧縮機、レシーバ、膨張弁等は、例えば凝縮器ユニット7および蒸発器ユニット8の側部等に配置することができる。
また、冷凍ユニット本体4の上面における蒸発器ユニット8の上方部位には、インバータ装置やAC/DC変換装置(例えば、ダイオードを使った三相全波整流器)をはじめとする冷凍ユニット3のコントローラを構成する電装品が収納されている電装品収納箱13が設置されている。この電装品収納箱13は、蒸発器ユニット8の上方部位における幅方向の略中央部位において、凝縮器用ファン10からの吹出し風を導風する風路11に面するように配設されている。
上記電装品収納箱13には、内部に内蔵されているインバータ装置やAC/DC変換装置等を構成する発熱部品から放熱される熱を外気に放出するための放熱フィン14が一体的に設けられている。電装品収納箱13は、軽量で伝熱性の良いアルミ合金等の金属製板材15をヒートシンクとしており、この金属製板材15を介して密閉された構造とされている。放熱フィン14は、金属製板材15と一体に成形または組み立てられており、電装品収納箱13の上面から外部、すなわち外気中に露出され、凝縮器用ファン10からの吹出し風や車両走行風が流通されるように構成されている。
なお、上記の如く一体化された電装品収納箱13および放熱フィン14は、図4(A)に示されるように、冷凍ユニット本体4の上面に対して略水平に配置されているが、図4(B)に示されるように、冷凍ユニット本体4の前面側に向って放熱フィン14が前下がりとなるように傾斜配置した構成としてもよい。
斯くして、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記車両輸送用冷凍ユニット3は、走行用エンジン1Bにより駆動される発電機(図示省略)で発電された電力もしくは商用電源からの電力により、電装品収納箱13内に収納されているインバータ装置やAC/DC変換装置等を介して電動圧縮機が駆動されることによって運転される。これにより、蒸発器ユニット8で冷却された庫内空気が冷凍庫2内に吹出され、冷凍庫2内を設定温度に冷却することができる。
一方、電動圧縮機の駆動により、電装品収納箱13内に収納されているインバータ装置やAC/DC変換装置等を構成している発熱部品が発熱し、高温化される。これらの部品は熱的に保護する必要があり、該部品から放熱された熱を、電装品収納箱13の一部をなすアルミ合金製板材(ヒートシンク)15と一体に成形または組み立てられている放熱フィン14を介して大気に放熱することにより、その温度を保護温度以下に抑制することができる。この電装品収納箱13に一体に設けられている放熱フィン14は、凝縮器用ファン10からの吹出し風を冷凍ユニット本体4の上面に導風する風路11に面して冷凍ユニット本体4の上面に外部に露出された状態で設けられている。
このため、電装品収納箱13内に収納設置されているインバータやAC/DC変換装置等の発熱部品を、凝縮器用ファン10からの吹出し風や車両走行風が導かれる風路11に面するように露出されている放熱フィン14を介して、凝縮器用ファン10からの吹出し風や車両走行風により強制冷却することができる。従って、冷凍車両1の走行中または停車中に係わりなく、常に強制通風による電装品収納箱13の高レベルの冷却効果を得ることができる。
また、専用の冷却ファンを設ける必要がなく、しかも放熱フィン14を小型化できることから、コストダウンやユニットの小型軽量化を図ることができる。更には、放熱フィン14を備えた電装品収納箱13が、冷凍庫2の前面上方部に架装される冷凍ユニット本体4の上面に配設されていることから、路面からの照り返しや隣に停車した車両からの排熱の影響を受けることがなく、強制冷却との相乗効果によって電装品収納箱13の冷却性能を大幅に改善し、製品の信頼性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、電装品収納箱13が、冷凍ユニット本体4内の凝縮器9および凝縮器用ファン10の後方側に配設されている蒸発器ユニット8の上方部位において、冷凍ユニット本体4の上面に配設された構成とされていることから、凝縮器用ファン10から吹出された吹出し風をそのまま風路11を介して冷凍ユニット本体4の上面側に導風し、該吹出し風を凝縮器用ファン10の後方側に配設されている電装品収納箱13の放熱フィン14に直接流通させることができる。このため、凝縮器用ファン10からの吹出し風により放熱フィン14を介して効率よく電装品収納箱13を冷却することができ、その冷却性能を大幅に向上することができる。
また、上記電装品収納箱13は、放熱フィン14がその上面から上向きに露出されるように冷凍ユニット本体4の上面に設置されているため、冷凍車両1が走行中には、放熱フィン14に対して、凝縮器用ファン10からの吹出し風のみならず、車両走行風が直接流通されるようになる。これによって、電装品収納箱13に対する冷却効果を一層向上させることができ、放熱フィン14の更なる小型軽量化を図ることができる。
また、電装品収納箱13および放熱フィン14を、図4(B)に示されるように、冷凍ユニット本体4の前面側に向って放熱フィン14が前下がりとなるように傾斜配置した構成とすることによって、放熱フィン上に落ちる雨水やゴミ等を傾斜面に沿って速やかに排出することができる。このため、降雨時の排水性向上やゴミ等の堆積を防止して放熱性能を確保することができるとともに、車両走行時の走行風を整流し、空力性能を向上することによって車両の走行燃費の向上にも貢献することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、電装品収納箱13Aおよび放熱フィン14Aの設置形態が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、冷凍ユニット本体4の上面に設置される電装品収納箱13Aおよび放熱フィン14Aについて、電装品収納箱13Aを上方側に配置し、その下面側に放熱フィン14を下向きに露出させた状態で配設した構成としている。これによって、放熱フィン14Aは、電装品収納箱13Aの下面と冷凍ユニット本体4の上面との間の通風路に下向きに配設された構成とされている。
上記のように、本実施形態によれば、電装品収納箱13Aと一体をなす放熱フィン14Aが、電装品収納箱13Aの下面と冷凍ユニット本体4の上面との間に下向きに露出されるように、電装品収納箱13Aが冷凍ユニット本体4の上面に設置されているため、冷凍車両1が走行中には、放熱フィン14に対して、凝縮器用ファン10からの吹出し風のみならず、冷凍ユニット本体4の上面と電装品収納箱13との間を通過する車両走行風が直接流通されるようになる。その結果、電装品収納箱13に対する冷却効果を一層向上させることができ、放熱フィン14の更なる小型軽量化を図ることが可能となり、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図6ないし図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、凝縮器用ファン10からの吹出し風を導く導風板16,16A,16Bが設けられている点が異なる。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、凝縮器用ファン10から風路11に吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導風する第1の導風板(導風板)16を設けた構成としている。この第1の導風板16は、凝縮器用ファン10のファンシュラウド10Aの上方外周部から斜め上方に向って突出され、風路11に吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aと一体に設けられている放熱フィン14,14Aの方向に指向するように設けられている。
なお、第1の導風板16は、図7に示されるように、平板形状とされているが、このような形状に限られるものではなく、例えば、図8(A)に示されるように、先端部分が放熱フィン14,14Aの方向に水平に折り曲げられた形状の導風板16A、あるいは図8(B)に示されるように、放熱フィン14,14Aの方向に向って滑らかな曲線を描くように湾曲された形状の導風板16Bとしてもよい。
上記にように、風路11に、凝縮器用ファン10から吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導く第1の導風板16,16A,16Bを設けた構成とすることによって、凝縮器用ファン10からの吹出し風を、風路11に配設されている第1の導風板16,16A,16Bを介して効率的に電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導風することができる。従って、凝縮器用ファン10からの吹出し風を有効活用して電装品収納箱13,13Aを効率よく冷却することができ、電装品収納箱13,13Aの冷却性能を大幅に改善することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図9ないし図11を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、車両走行風を導く導風板17,17Aを設けている点が異なる。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、冷凍車両1が走行することにより発生する車両走行風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導く第2の導風板(導風板)17,17Aを設けた構成としている。この第2の導風板17,17Aは、電装品収納箱13,13Aに設けられている放熱フィン14,14Aの上方部位から略水平方向前方に延在され、車両走行風を電装品収納箱13,13Aと一体に設けられている放熱フィン14,14Aの方向に指向するように設けられている。
つまり、第1実施形態に対応して、放熱フィン14の上方部位に第2の導風板17を設ける場合は、図10に示されるように、放熱フィン14の上面に水平に第2の導風板17を設け、その前端部を水平方向前方に延在させた構成とし、第2実施形態に対応して、放熱フィン14Aの上方部位に第2の導風板17Aを設置する場合は、図11に示されるように、放熱フィン14Aと一体に成形または組み立てられている金属製板材15の前端部を水平方向前方に延在させた構成としている。
このように、電装品収納箱13,13Aに一体に設けられている放熱フィン14,14Aの上方部位から略水平前方に延在されている第2の導風板17,17Aを設け、車両走行風を放熱フィン14,14A方向に導くことにより、冷凍車両1の走行時に発生する車両走行風を、第2の導風板17,17Aを介して電装品収納箱13,13Aの放熱フィンフィン14,14A方向に効率的に導風することができる。従って、車両走行風を有効に活用して電装品収納箱13,13Aを効率よく冷却し、電装品収納箱13,13Aの冷却性能を大幅に改善することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について、図12ないし図14を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第3実施形態に示された第1の導風板を変形した導風板18を設けている点が異なる。その他の点については、第1ないし第3実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、凝縮器用ファン10から風路11に吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導風する第1の導風板(導風板)18を設けた構成としている。この第1の導風板18は、凝縮器用ファン10のファンシュラウド10Aの上方外周部から斜め上方に向って突出されるとともに、その幅方向両端部に凝縮器用ファン10からの吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向させる絞り部18Aが設けられた構成とされている。
上記のように、第1の導風板18の幅方向の両側部に、凝縮器用ファン10からの吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向させる絞り部18Aを設けることにより、凝縮器用ファン10から吹出された吹出し風を、第1の導風板18の幅方向の両側部に設けられている絞り部18Aを介して電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向させ、効率的に導風することができる。従って、凝縮器用ファン10からの吹出し風を有効に活用して電装品収納箱13,13Aを効率よく冷却し、電装品収納箱13,13Aの冷却性能を大幅に改善することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について、図15および図16を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第3実施形態に示された第1の導風板16と、第4実施形態に示された第2の導風板17とを併用している点が異なる。その他の点については、第1ないし第5実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図15および図16に示されるように、凝縮器用ファン10のファンシュラウド10Aの上方外周部から斜め上方に向って突出され、風路11に吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向する第1の導風板16(16A,16B)を設けるとともに、電装品収納箱13,13Aに設けられている放熱フィン14,14Aの上方部位から略水平方向前方に延在され、車両走行風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向する第2の導風板17(17A)と、を併設した構成としている。
このように、第1の導風板16(16A,16B)と第2の導風板17(17A)とを併設することにより、冷凍車両1が走行中には、電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14Aに対して、凝縮器用ファン10からの吹出し風のみならず、車両走行風をも流通させることができる。従って、凝縮器用ファン10から吹出された吹出し風および/または車両走行風を有効に利用して電装品収納箱13,13Aを効率よく冷却することができ、電装品収納箱13,13Aの冷却性能を大幅に改善することができる。また、放熱フィン14,14Aの更なる小型軽量化を図ることができる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態について、図17ないし図19を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第3実施形態に示された第1の導風板16と、第4実施形態に示された第2の導風板17とを一体化した構成としている点が異なる。その他の点については、第1ないし第6実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図17ないし図19に示されるように、凝縮器用ファン10のファンシュラウド10Aの上方外周部から斜め上方に向って突出され、風路11に吹出された吹出し風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向する第1の導風板16(16A,16B)と、電装品収納箱13,13Aに設けられている放熱フィン14,14Aの上方部位から水平方向前方に延在され、車両走行風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に指向する第2の導風板17(17A)と、が一体化されている導風板19を設けた構成としている。
この一体化された導風板19の前面に面している斜め上方に向って突出する部位の一部には、前方からの車両走行風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導風するための横長の開口部19Aが設けられている(図19参照)。
上記のように、第1の導風板16(16A,16B)と、第2の導風板17(17A)とを一体化し、その前面に面する部位の一部に、前方からの車両走行風を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に導風する開口部19Aを設けた構成とすることにより、1枚の導風板19を設置するだけで、凝縮器用ファン10からの吹出し風および車両走行風の双方を電装品収納箱13,13Aの放熱フィン14,14A方向に効率的に導風することができる。従って、凝縮器用ファン10からの吹出し風および/または車両走行風を有効に活用して電装品収納箱13,13Aを効率よく冷却することができ、電装品収納箱13,13Aの冷却性能を大幅に改善することができると同時に、部品数の低減により組立ての容易化、低コスト化を図ることができる。
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態について、図20を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第2実施形態に対して、一体化された電装品収納箱13Aおよび放熱フィン14Aの一部を風路11の上部に臨ませて配置している点が異なる。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
上記第1ないし第7実施形態においては、電装品収納箱13,13Aおよび放熱フィン14,14Aを、風路11の下流側で冷凍ユニット本体4の上面に配置した構成としているが、本実施形態では、図20に示されるように、電装品収納箱13Aの下面側に下向きに露出された状態で配設されている放熱フィン14Aに対して、風路11からの吹出し風を直接導入可能な構成としている。
つまり、電装品収納箱13Aの下面側に下向きに露出された状態で配設されている放熱フィン14Aが、凝縮器ユニット7と蒸発器ユニット8との間を跨ぐように、その一部が風路11の上部を覆った状態に配置され、風路11に吹出された吹出し風が直接放熱フィン14A間に導かれる構成とされている。なお、この場合、導風板は必ずしも必要としないが、凝縮器用ファン10から風路11の左右両側に吹出された吹出し風を中央部に導く導風板を風路11の左右両側に設けてもよい。また、この場合も、放熱フィン14Aの前面側から走行風が導入可能とされていることが望ましいことは云うまでもない。
上記のように、電装品収納箱13Aの下面側に下向きに放熱フィン14Aを一体に配設している場合、風路11の上部を覆うように放熱フィン14Aを対向して配置することにより、凝縮器用ファン10からの吹出し風を直接放熱フィン14A間に取り込み、電装品収納箱13Aを効率よく冷却することができる。従って、電装品収納箱13Aの冷却性能を大幅に改善することができるとともに、放熱フィン14Aの更なる小型軽量化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、電装品収納箱13,13Aを冷凍ユニット本体4の上面の幅方向中央部に設置した例について説明したが、電装品収納箱13,13Aを2台設置されている凝縮器用ファン10の一方の後方位置に偏らせて配置してもよい。
1 冷凍車両
2 冷凍庫
3 車両輸送用冷凍ユニット
4 冷凍ユニット本体
7 凝縮器ユニット
8 蒸発器ユニット
9 凝縮器
10 凝縮器用ファン
11 風路
13,13A 電装品収納箱
14,14A 放熱フィン
16,16A,16B,18 第1の導風板(導風板)
18A 絞り部
17,17A 第2の導風板(導風板)
19 導風板
19A 開口部

Claims (12)

  1. 冷凍車両に搭載されている冷凍庫の前面上方部に架装される車両輸送用冷凍ユニットにおいて、
    冷凍ユニット本体の前面に面して凝縮器が配置されるとともに、その下流側に凝縮器用ファンが配設され、該凝縮器用ファンからの吹出し風を前記冷凍ユニット本体の上面に導く風路が形成されており、
    前記風路に面して前記冷凍ユニット本体の上面に、外部に露出された放熱フィンを備えている電装品収納箱が配設されていることを特徴とする車両輸送用冷凍ユニット。
  2. 前記電装品収納箱は、前記冷凍ユニット本体内の前記凝縮器および前記凝縮器用ファンの後方側に配設されている蒸発器ユニットの上方部位において、前記冷凍ユニット本体の上面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  3. 前記電装品収納箱は、前記放熱フィンがその上面から上向きに露出されるように前記冷凍ユニット本体の上面に設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  4. 前記電装品収納箱および前記放熱フィンは、前記冷凍ユニット本体の前面側に向って前記放熱フィンが前下がりとなるように傾斜配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  5. 前記電装品収納箱は、前記放熱フィンが前記冷凍ユニット本体の上面との間に下向きに露出されるように前記冷凍ユニット本体の上面に設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  6. 前記電装品収納箱および前記放熱フィンは、少なくとも前記放熱フィンの一部が前記風路を跨いでその上部を覆うように配設されていることを特徴とする請求項5に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  7. 前記風路には、前記凝縮器用ファンからの吹出し風および/または車両走行風を前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に導く導風板が配設されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  8. 前記導風板は、前記凝縮器用ファンのファンシュラウドの外周部から前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に指向されている第1の導風板を備えていることを特徴とする請求項7に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  9. 前記導風板は、前記電装品収納箱に設けられている前記放熱フィンの上方部位から略水平方向前方に延在されている第2の導風板を備えていることを特徴とする請求項7または8に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  10. 前記第1の導風板には、その幅方向の両側部に、前記凝縮器用ファンからの吹出し風を前記電装品収納箱の前記放熱フィン方向に指向させる絞り部が設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  11. 前記第1の導風板と前記第2の導風板とが、一体化された導風板とされていることを特徴とする請求項9または10に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
  12. 前記第1の導風板と前記第2の導風板とが一体化された導風板には、前面に前方からの車両走行風を導入して放熱フィン方向に導く開口部が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の車両輸送用冷凍ユニット。
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