JP2017204914A - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータユニットを構成する複数のインバータ回路のうち、一部のインバータ回路を鉄道車両の非走行時にサービス電源供給用として用いる場合であっても安定して運用することが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供する。【解決手段】実施形態の鉄道車両用電力変換装置は、複数のインバータ回路と、複数のインバータ回路で共用され、複数のインバータ回路を空気冷却するための冷却部と、を有するインバータユニットを備えている。そして、複数のインバータ回路のうち一つのインバータ回路は、少なくとも鉄道車両の非走行時に低電圧機器にサービス電源を供給するためのトランスに接続可能とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両用電力変換装置に関する。
従来、駆動用の複数の主電動機を備えた鉄道車両が知られているが、このような鉄道車両において、複数の主電動機を同期電動機とした場合には、それぞれの主電動機に対応したインバータ回路を備えた電気車制御装置を構成する必要があった。
これは、同期電動機の場合には、インバータ回路の出力周波数と、主電動機の回転子の回転周波数が原理上一致する必要があるからである。
従って、主電動機として誘導電動機を用いる場合と比較して、インバータ回路の設置面積(及び設置容積)が増大し、ひいては、電気車制御装置が大型化する虞があった。
一方、主電動機としての効率は、同期電動機の方が誘導電動機よりも高いため省エネルギーの観点から主電動機として同期電動機を用いた鉄道車両が望まれた。
このため、近年において複数のインバータ回路を一つのインバータユニットに集約することで電気車制御装置の小型化を図ることが提案されている。
さらには、主電動機として誘導電動機を用いていた場合と同様に、主電動機の駆動と、サービス電源の供給とを一つのインバータユニットで行えるようにすることも望まれている。
特開2011−229372号公報
ところで、インバータユニットを構成する複数のインバータ回路のうち、一つをサービス電源の供給を行うインバータ回路として兼用する場合には、当該一つのインバータ回路当たりの発熱量は、同期電動機を駆動する場合よりもサービス電源の供給を行う場合の方が大きくなることが想定され、安定した運用が望めない虞があった。
上記課題を達成するために本発明の実施形態は、インバータユニットを構成する複数のインバータ回路のうち、一部のインバータ回路を鉄道車両の非走行時にサービス電源供給用として用いる場合であっても安定して運用することが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供することを目的としている。
実施形態の鉄道車両用電力変換装置は、複数のインバータ回路と、複数のインバータ回路で共用され、複数のインバータ回路を空気冷却するための冷却部と、を有するインバータユニットを備えている。
そして、複数のインバータ回路のうち一つのインバータ回路は、少なくとも鉄道車両の非走行時に低電圧機器にサービス電源を供給するためのトランスに接続可能とされている。
図1は、実施形態の電気車制御装置を搭載した鉄道車両の外観側面図である。 図2は、第1実施形態の電力変換ユニットの概要回路構成を示す図である。 図3は、第2実施形態の電力変換ユニットの概要回路構成を示す図である。
次に図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態の電気車制御装置を搭載した鉄道車両の外観側面図である。
鉄道車両10は、鉄道車両本体11と、直流き電線(架線)12にパンタグラフ(集電装置)13を介して接続されるとともに、車輪14及び線路15を介して設置される電力変換ユニット(インバータユニット)16と、を備えている。
電力変換ユニット16は、電力変換装置17並びにこの電力変換装置17を空気冷却するためのヒートパイプ及び冷却フィン等を有する空冷部18を収納するユニット筐体21を備えている。
ユニット筐体21は、筐体本体22と、筐体本体22に対して突設され、空冷部18を収納する空冷部カバー23と、を備えている。
[1]第1実施形態
次に、第1実施形態の電力変換ユニットについて説明する。
図2は、第1実施形態の電力変換ユニットの概要回路構成を示す図である。
電力変換ユニット16は、パンタグラフ13を介して直流き電線12に接続され、高速に遮断を行う高速遮断器31と、高速遮断器31に直列に接続された開放接触器32と、開放接触器32に直列に接続され、後述のフィルタコンデンサ36への充電を行うための充電接触器33と、充電接触器33と並列に接続されフィルタコンデンサ36の初期充電電流を制限するための充電抵抗器34と、供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタリアクトル35と、フィルタリアクトル35と共働して供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタコンデンサ36と、並列に接続された直流−三相交流変換を行う四つのインバータ37−1〜37−4が一体とされて4イン1インバータユニットとされたインバータユニット38と、を備えている。
また、電力変換ユニット16は、インバータユニット38を構成しているインバータ37−1に電気的に接続された主電動機39−1と、インバータユニット38を構成しているインバータ37−2に電気的に接続された主電動機39−2と、インバータユニット38を構成しているインバータ37−3に電気的に接続された主電動機39−3と、インバータユニット38を構成しているインバータ37−4に電気的に接続された接触器ユニット40−1と、接触器ユニット40−2と、接触器ユニット40−1を介してインバータ37−4に電気的に接続される主電動機39−4と、主電動機39−4と排他的に接触器ユニット40−2を介してインバータ37−4に電気的に接続されるトランス41と、電力変換ユニット16全体を制御するコントローラ50と、を備えている。
ここで、高速遮断器31、開放接触器32、充電接触器33、充電抵抗器34、フィルタリアクトル35、フィルタコンデンサ36、インバータユニット38、トランス41及びコントローラ50は、電力変換装置17を構成している。
上記構成において、トランス41には、低圧機器群として構成された負荷装置42が電気的に接続されている。
また、4イン1インバータユニットとしてのインバータユニット38は、四つのインバータ37−1〜37−4が空冷部18を構成している一つの受熱板61の一方の面に熱的に結合可能に配置されており、受熱板61の他方の面には、ヒートパイプ及び放熱フィン(放熱器)を備え空冷部18を構成している放熱部62が接続されている。
さらにインバータ37−4は、鉄道車両10の停車期間中に主電動機39−4と排他的に接触器ユニット40−2を介してトランス41に電気的に接続された状態とされることにより、サービス電源供給用インバータとして機能することとなる。
ここで、冷却装置の冷却能力について説明する。
インバータユニット38は、鉄道車両10の走行時には、必要とされる駆動能力に応じて最大4個の主電動機39−1〜39−4を駆動する。
この場合において、冷却装置に必要とされる冷却能力(以下、必要冷却能力という)は、いずれか一つのインバータを駆動して主電動機を一つ駆動する場合の必要冷却能力を必要冷却能力CM1とし、いずれか二つのインバータを駆動して主電動機を二つ駆動する場合の必要冷却能力を必要冷却能力CM2とし、いずれか三つのインバータを駆動して主電動機を三つ駆動する場合の必要冷却能力を必要冷却能力CM3とし、全てのインバータを駆動して主電動機を四つ駆動する場合の必要冷却能力を必要冷却能力CM4とし、鉄道車両10の非走行時にインバータ37−4を駆動する場合の必要冷却能力をCSとすると、例えば、以下の関係が成り立つ。
CM1<CS<CM2<CM3<CM4
したがって、上記関係を満たす場合には、冷却装置の必要冷却能力CCは、次式を満たすようにすることで、走行時及び非走行時に必要とされる冷却能力を満たすことが可能となる。
CM4≦CC
ところで、本実施形態においては、鉄道車両10の走行時と非走行時とのいずれにおいても風(走行風)による冷却能力の変動を抑制するため、空冷部カバー23により、鉄道車両10の走行時に自然対流を妨げる走行風が流れ込まないように、走行風を遮断した構造とされている。
この結果、走行時と非走行時で同様の冷却効果が得られるようになっている。
次に第1実施形態の動作を説明する。
まず、走行時の動作について説明する。
直流き電線12からの直流電力は、パンタグラフ13を介して電気車制御装置に供給される。
パンタグラフ13を介して供給された直流電力は、コントローラ50により高速遮断器31が閉状態(オン状態)とされ、さらに開放接触器32が閉状態とされて、充電抵抗器34、フィルタリアクトル35を介してフィルタコンデンサ36に供給される。
この場合において、電力変換ユニット16の起動直後等には、フィルタコンデンサ36には、十分な電荷が蓄積されていないので、コントローラ50は、このときの充電電流を充電抵抗器34により制限することとなる。
すなわち、コントローラ50は、フィルタコンデンサ36の電圧が所定の電圧に充電されるまでは、充電接触器33は、開状態に維持するので、充電抵抗器34により充電電流がゆっくりと流れ、大電流の過渡電流が充電電流として流れ込まないようするのである。
そして、フィルタコンデンサ36の電圧が所定の電圧となると、あるいは、初期状態において既に電圧が所定の電圧となっていると、コントローラ50により充電接触器33が閉状態とされる。
これにより、直流き電線12からの直流電力は、高速遮断器31、開放接触器32、充電接触器33及びフィルタリアクトル35を介して、インバータユニット38を構成しているインバータ37−1〜37−4にそれぞれ供給される。
そして、鉄道車両の走行時においては、インバータ37−1〜37−4のそれぞれに供給された直流電力は、インバータ37−1〜37−4を構成しているIGBT等の半導体素子のスイッチングによって三相交流電力に変換される。変換された交流電力は、4つの主電動機39−1〜39−4(実際には、鉄道車両10の駆動に必要な数の主電動機)に供給され、主電動機39−1〜39−4の駆動が開始される。
本第1実施形態において、例えば、インバータユニット38に1500Vの架線電圧が印加される場合、インバータ37−1〜37−4にも同様の1500Vの電圧が印加され、印加された電圧に見合う電流が主電動機39−1〜39−4に流れて駆動される。
ところで、主電動機39−1〜39−4の駆動に際しては、インバータユニット38における電力変換により電力変換損失が発生し、インバータ37−1〜37−4を構成している半導体素子から熱が発生する。発生した熱は受熱板61を伝導し、受熱板61より放熱部62に伝導されて放熱部62から機外へと放熱されることになる。
このときの冷却装置の必要冷却能力CCは、上述したように、
CM4≦CC
となっているので、インバータユニット38を構成している全てのインバータ37−1〜37−4を駆動したとしても確実に冷却できることとなる。
次に非走行時の動作について説明する。
以下の説明においては、走行後に駅などで停車し、非走行状態となったものとする。
したがって、既にコントローラ50により高速遮断器31、開放接触器32及び充電接触器33が閉状態とされており、フィルタコンデンサ36には、十分な電荷が蓄積されているものとする。
これにより、非走行状態においても、直流き電線12からの直流電力は、高速遮断器31、開放接触器32、充電接触器33及びフィルタリアクトル35を介して、インバータユニット38を構成しているインバータ37−1〜37−4にそれぞれ供給される。
しかしながら、鉄道車両の非走行時においては、インバータ37−1〜37−3は、コントローラ50により非動作状態とされ、インバータ37−4のみが動作状態となっている。
そして、コントローラ50は、接触器ユニット40−1を構成している三つの接触器を全て開状態(オフ状態)とする。この結果、主電動機39−4への電力供給は停止される。
一方、コントローラ50は、接触器ユニット40−2を構成している三つの接触器を全て閉状態(オン状態)とする。
これにより、供給された三相交流電力は、トランス41により降圧され、負荷装置42に供給され、負荷装置42を構成している低圧機器群を駆動するための低圧三相交流電力となり、低圧機器群が駆動される。
このときの冷却装置の必要冷却能力CCは、上述したように、
CS<CM4≦CC
となっているので、サービス電源供給用インバータとして機能しているインバータ37−4を非走行時であっても確実に冷却できることとなる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、鉄道車両の走行時における主電動機駆動及び非走行時のサービス電源供給に要求される仕様を同一構成で満たすことが可能となり、非走行時のサービス電源供給実現に伴う装置構成の冗長性の抑制に寄与することができる。
[2]第2実施形態
次に、第2実施形態の電力変換ユニットについて説明する。
図3は、第2実施形態の電力変換ユニットの概要回路構成を示す図である。
図3において、図2と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
電力変換ユニット16Xは、大別すると、主電動機39−1A〜39−4Aを備えた第1電力変換部16Aと、負荷装置42が電気的に接続される第2電力変換部16Bと、電力変換ユニット16X全体を制御するコントローラ50Aと、を備えている。
第1電力変換部16Aは、パンタグラフ13を介して直流き電線12に接続され、高速に遮断を行う高速遮断器31Aと、高速遮断器31Aに直列に接続された開放接触器32Aと、開放接触器32Aに直列に接続され、後述のフィルタコンデンサ36Aへの充電を行うための充電接触器33Aと、充電接触器33Aと並列に接続されフィルタコンデンサ36Aの初期充電電流を制限するための充電抵抗器34Aと、供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタリアクトル35Aと、フィルタリアクトル35Aと共働して供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタコンデンサ36Aと、並列に接続された直流−三相交流変換を行う四つのインバータ37−1A〜37−4Aが一体とされて4イン1インバータユニットとされたインバータユニット38Aと、を備えている。
また、第1電力変換部16Aは、フィルタリアクトル35Aとインバータユニット38Aとの間に挿入された直流切換接触器51Aと、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−1Aに電気的に接続された主電動機39−1Aと、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−2Aに電気的に接続された主電動機39−2Aと、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−3Aに電気的に接続された主電動機39−3Aと、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−4Aに電気的に接続された接触器ユニット40−1と、接触器ユニット40−1に並列に接続された接触器ユニット40−2と、接触器ユニット40−1を介してインバータ37−4Aに電気的に接続される主電動機39−4Aと、を備えている。
第2電力変換部16Bは、パンタグラフ13を介して直流き電線12に接続され、高速に遮断を行う高速遮断器31Bと、高速遮断器31Bに直列に接続された開放接触器32Bと、開放接触器に直列に接続され、後述のフィルタコンデンサへの充電を行うための充電接触器33Bと、充電接触器33Bと並列に接続されフィルタコンデンサの初期充電電流を制限するための充電抵抗器34Bと、供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタリアクトル35Bと、フィルタリアクトル35B及び第1電力変換部16−1の直流切換接触器51Aの間に接続された直流切換接触器51Bと、フィルタリアクトル35Bと共働して供給電力の電圧の安定化を図るためのフィルタコンデンサ36Bと、並列に接続された直流−三相交流変換を行う四つのインバータ37−1B〜37−4Bが一体とされて4イン1インバータユニットとされたインバータユニット38Bと、を備えている。
また、第2電力変換部16Bは、フィルタリアクトル35Bとインバータユニット38Bとの間に挿入された直流切換接触器51Cと、インバータユニット38Bを構成している四つのインバータ37−1B〜37−4Bのうちいずれか一つのインバータ(図3の例の場合、インバータ37−3B)に電気的に接続された接触器ユニット40−3と、接触器ユニット40−3を介してインバータ37−3Bに電気的に接続されるトランス41と、を備えている。
上記構成において、トランス41には、低圧機器群として構成された負荷装置42が電気的に接続されている。
また、第1実施形態と同様に、4イン1インバータユニットとしてのインバータユニット38Aは、四つのインバータ37−1A〜37−4Aが一つの受熱板の一方の面に熱的に結合可能に配置されており、受熱板61の他方の面には、ヒートパイプを介して放熱フィン(放熱器)が接続され、同様に4イン1インバータユニットとしてのインバータユニット38Bは、四つのインバータ37−1B〜37−4Bが一つの受熱板61の一方の面に熱的に結合可能に配置されており、受熱板61の他方の面には、ヒートパイプを介して放熱フィン(放熱器)が接続されている。ここで、ヒートパイプ及び放熱フィンは、放熱部62を構成している。
さらに通常時には、インバータユニット38Bのインバータ37−3Bは、サービス電源供給用インバータとして機能することとなる。
一方、インバータユニット38Bが故障した場合には、インバータユニット38Aのインバータ37−4Aは、主電動機39−4Aと排他的に接触器ユニット40−2を介してトランス41に電気的に接続された状態とされることにより、インバータユニット38Bのインバータ37−3Bに代わり、サービス電源供給用インバータとして機能することとなる。
次に第2実施形態の動作を説明する。
まず、インバータユニット38Bの正常時、かつ、走行しようとする際の動作について説明する。
この場合において、コントローラ50Aは、接触器ユニット40−1は閉状態、接触器ユニット40−2は開状態、接触器ユニット40−3は閉状態としているものとする。
ここでは、先に第1電力変換部16Aの動作について説明する。
第1電力変換部16Aにおいて、直流き電線12からの直流電力は、パンタグラフ13を介して電気車制御装置に供給される。
パンタグラフ13を介して第1電力変換部16Aに供給された直流電力は、コントローラ50Aにより高速遮断器31Aが閉状態(オン状態)とされ、さらに開放接触器32Aが閉状態とされて、充電抵抗器34A、フィルタリアクトル35Aを介してフィルタコンデンサ36Aに供給される。
そして、フィルタコンデンサ36Aの電圧が所定の電圧となると、あるいは、初期状態において既に電圧が所定の電圧となっていると、コントローラ50Aにより充電接触器33Aが閉状態とされる。
これにより、直流き電線12からの直流電力は、高速遮断器31A、開放接触器32A、充電接触器33A及びフィルタリアクトル35Aを介して、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−1A〜37−4Aにそれぞれ供給され、三相交流電力に変換されて4つの主電動機39−1A〜39−4Aに供給され、主電動機39−1A〜39−4Aが駆動されて、鉄道車両10が走行することとなる。
上記動作と並行して、第2電力変換部16Bが動作する。
第2電力変換部16Bにおいても、直流き電線12からの直流電力は、パンタグラフ13を介して電気車制御装置に供給される。
パンタグラフ13を介して第2電力変換部16Bに供給された直流電力は、コントローラ50Aにより高速遮断器31Bが閉状態(オン状態)とされ、さらに開放接触器32Bが閉状態とされて、充電抵抗器34B、フィルタリアクトル35Bを介してフィルタコンデンサ36Bに供給される。
そして、フィルタコンデンサ36Bの電圧が所定の電圧となると、あるいは、初期状態において既に電圧が所定の電圧となっていると、コントローラ50Aにより充電接触器33Bが閉状態とされる。
これにより、直流き電線12からの直流電力は、高速遮断器31B、開放接触器32B、充電接触器33B及びフィルタリアクトル35Bを介して、インバータユニット38Bを構成しているインバータ37−3Bで三相交流電力に変換されてトランス41に供給される。
そして、供給された三相交流電力は、トランス41により降圧され、負荷装置42に供給され、負荷装置42を構成している低圧機器群が駆動される。
次に、インバータユニット38Aが正常な状態で、インバータ37−3Bに異常が発生した場合、かつ、鉄道車両10の非走行時(停車時)の動作について説明する。
この場合において、コントローラ50Aは、インバータ37−3Bの異常を検出していたとすると、直流切換接触器51Aは開状態、直流切換接触器51Bは閉状態、直流切換接触器51Cは開状態とされ、接触器ユニット40−1は開状態、接触器ユニット40−2は閉状態、接触器ユニット40−3は開状態とされる。
この結果、主電動機39−4Aに電気的に接続されていたインバータ37−4Aは主電動機39−4Aから電気的に切断された状態となり、トランス41に電気的に接続されていたインバータ37−3Bはトランス41から電気的に切断された状態となる。
この場合において、直流切換接触器51Aは開状態であるので、高速遮断器31A、開放接触器32A、充電抵抗器34A及びフィルタリアクトル35Aは実効的に停止状態となる。
これらに対し、直流切換接触器51Bは閉状態、直流切換接触器51Cは開状態であるので、高速遮断器31B、開放接触器32B、充電抵抗器34B及びフィルタリアクトル35Bは、インバータユニット38Aに接続されることとなる。
この結果、第2電力変換部16Bに供給された直流電力は、コントローラ50Aにより高速遮断器31Bが閉状態(オン状態)とされ、さらに開放接触器32Bが閉状態とされて、充電抵抗器34B、フィルタリアクトル35Bを介してフィルタコンデンサ36Aに供給される。
これにより、直流き電線12からの直流電力は、高速遮断器31B、開放接触器32B、充電接触器33B及びフィルタリアクトル35Bを介して、インバータユニット38Aを構成しているインバータ37−1A〜37−4Aにそれぞれ供給されるが、インバータ37−1A〜37−3Aは、停止状態とされているため、主電動機39−1A〜39-3Aは、非駆動状態となる。
これに対し、インバータ37−4Aに供給された直流電力は、三相交流電力に変換され、接触器ユニット40−2を介して、トランス41に供給される。
そして、供給された三相交流電力は、トランス41により降圧され、負荷装置42に供給され、負荷装置42を構成している低圧機器群が駆動される。
このときのインバータユニット38A及びインバータユニット38Bのそれぞれに対応する冷却装置の必要冷却能力CCは、上述した場合と同様に、
CS<CM4≦CC
となっているので、サービス電源供給用インバータとして機能するインバータ37−4Aあるいはインバータ37−3Bを非走行時であっても確実に冷却できることとなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、鉄道車両の走行時における主電動機駆動及び非走行時のサービス電源供給に要求される仕様を同一構成で満たすことが可能となるとともに、必要最低限なシステムの冗長性を確保することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以上の説明においては、サービス電源供給用インバータとして機能するインバータを1系統のみとしていたが、複数系統用いるように構成することも可能である。
10 鉄道車両
11 鉄道車両本体
12 直流き電線(架線)
13 パンタグラフ(集電装置)
14 車輪
15 線路
16、16X 電力変換ユニット
16A 第1電力変換部
16B 第2電力変換部
17 電力変換装置
18 空冷部
21 ユニット筐体
22 筐体本体
23 空冷部カバー
31、31A、31B 高速遮断器
32、32A、32B 開放接触器
33、33A、33B 充電接触器
34、34A、34B 充電抵抗器
35、35A、35B フィルタリアクトル
36、36A、36B フィルタコンデンサ
37−1〜37−4 インバータ
37−1A〜37−4A インバータ
37−1B〜37−4B インバータ
38、38A、38B インバータユニット
39−1A〜39−4A 主電動機
39−1B〜39−4B 主電動機
40−1〜40−3 接触器ユニット
41 トランス
42 負荷装置
50A コントローラ
51A〜51C 直流切換接触器
61 受熱板
62 放熱部

Claims (6)

  1. 複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路で共用され、前記複数のインバータ回路を空気冷却するための冷却部と、を有するインバータユニットを備え、
    前記複数のインバータ回路のうち一つのインバータ回路は、少なくとも鉄道車両の非走行時に低電圧機器にサービス電源を供給するためのトランスに接続可能とされている、
    鉄道車両用電力変換装置。
  2. 前記サービス電源の供給時に、前記一つのインバータ回路以外のインバータ回路を停止状態とする制御部を備えた、
    請求項1記載の鉄道車両用電力変換装置。
  3. 前記一つのインバータ回路を駆動用電動機あるいは前記トランスに排他的に接続する切換回路を備え、
    前記制御部は、前記サービス電源の供給時に、前記切換回路を前記トランス側に切り換える、
    請求項2記載の鉄道車両用電力変換装置。
  4. 前記インバータユニットを収納する筐体を備え、
    前記筐体は、前記冷却部に鉄道車両の走行時の走行風が当たらないように遮断する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の鉄道車両用電力変換装置。
  5. 複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路で共用され、前記複数のインバータ回路を空気冷却するための冷却部と、を有するインバータユニットを複数備え、
    前記複数のインバータユニットのうちのいずれか一つである第1インバータユニットを構成している前記複数のインバータ回路のうち一つのインバータ回路である第1インバータ回路は、鉄道車両の非走行時に低電圧機器にサービス電源を供給するためのトランスに接続され、
    前記複数のインバータユニットのうちのいずれか他の一つである第2インバータユニットを構成している前記複数のインバータ回路のうち一つのインバータ回路である第2インバータ回路は、鉄道車両の非走行時に低電圧機器にサービス電源を供給するためのトランスに接続可能とされ、
    さらに、前記第1インバータ回路あるいは前記第2インバータ回路を前記トランスに排他的に接続する切換回路と、
    前記第1インバータ回路が前記サービス電源を供給できなくなった場合に、前記切換回路を制御して前記第2インバータ回路を前記トランスに接続させる制御部と、
    を備えた鉄道車両用電力変換装置。
  6. 前記インバータユニットのそれぞれの前段に、集電装置を介してき電線から供給される電力の変動を抑制するためのフィルタコンデンサを備え、
    前記切換回路は、前記第1インバータユニットの前段のフィルタコンデンサを、前記第2インバータユニットの前段のフィルタコンデンサに代えて接続可能であり、
    前記制御部は、前記第1インバータ回路が前記サービス電源を供給できなくなった場合に、前記切換回路を制御して前記第1インバータユニットの前段のフィルタコンデンサを、前記第2インバータユニットの前段のフィルタコンデンサに代えて接続させる、
    請求項5記載の鉄道車両用電力変換装置。
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