JP2007245849A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体内に搭載されている各種機器の交換作業や点検及び修理作業を、手間をかけずに容易に行うことである。
【解決手段】鉄道車両1において、複数の機器7,8a,9a,10aが搭載され、軌道上を走行可能な車体2と、車体2に取付けられ、車体2における機器7,8a,9a,10aが搭載される領域を車体2の進行方向に沿った前後方向に3つの区画11a,11b,11cに区分けする複数の垂木5a,5bと、垂木5a,5bに着脱可能に取付けられ、3つの区画11a,11b,11cを個々に覆う3枚の屋根板14a,14b,14cと、を備え、個々の区画11a,11b,11cにおける車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の区画11a,11b,11cに搭載される機器7,8a,9a,10aにおける車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両に関し、特に、車体内に高圧電気機器、低圧電気機器、空気制御機器等の各種の機器を搭載する鉄道車両に関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、高圧電気機器、低圧電気機器、空気制御機器等の各種の機器を車体内に搭載した鉄道車両が知られている。このような鉄道車両においては、屋根板を支持する梁部材として複数の垂木が車体に取付けられ、複数枚に分割された屋根板がこれらの垂木の上に取付けられている。
鉄道車両の組立てに際しては、垂木や屋根板を取付ける前の車体内に前述した各種の機器を搭載し、ついで、車体に垂木を取付け、ついで、垂木の上に屋根板を取付けている。このような組立方法を採用して各種の機器を車体に搭載することにより、クレーンを用いて吊り上げた機器を車体上方から車体内に入れることができ、組立て作業の促進を図ることができる。
図5は、前述した組立方法により組立てられた鉄道車両の一例を示す側面図である。図6は、その鉄道車両の屋根板を取外した状態を示す平面図である。鉄道車両100には、車体101の前後に運転室102a,102bが設けられている。車体101における前後の運転室102a,102bの間の領域には、各種の機器が搭載されている。搭載される各種の機器としては、高圧電気機器であるインバータ103と、高圧電気機器である一対の補助インバータ104a,104bと、低圧電気機器である一対の電子制御装置105a,105bと、空気制御機器である一対のコンプレッサ106a,106bと、その他の機器とが含まれている。
垂木107は、車体101の進行方向と直交する向きに3本配置されている。各垂木107はアーチ形状に形成され、各垂木107の両端部が車体101の側板108の上端縁部に連結されている。
車体101には、それぞれ形状・寸法の異なる4枚の屋根板109a,109b,109c,109dが着脱可能に取付けられている。車体101の前部と後部とに位置する2枚の屋根板109c,109dは、車体101の進行方向に沿った前後に位置する一方の縁部が、運転室102a,102bの壁に形成されている支持部110により支持され、他方の縁部が、垂木107により支持されている。間に位置する2枚の屋根板109a,109bは、車体101の進行方向に沿った前後に位置する両方の縁部が、ともに垂木107により支持されている。屋根板109a〜109dは、垂木107又は支持部110、及び、側板108の上端縁部にボルト締めして固定されている。
車体101に搭載されている各種の機器を点検や修理する際において、例えば、図5において一点鎖線で示すように、点検、修理対象となる機器を覆っている屋根板109a〜109dを必要に応じて取外す場合がある。
車体101に搭載されている機器を交換する場合には、図5において一点鎖線で示すように、交換対象となる機器を覆っている屋根板109aを取外すことにより当該機器の上方に開口111(図6参照)を形成し、クレーンにより吊り上げた機器をこの開口111から出し入れする。
特開平5−77719号公報
しかしながら、前述の鉄道車両においては、以下の点について配慮がなされていない。
鉄道車両100の出力上昇が図られることに伴ない、各種の機器が大型化している。機器が大型化することにより、車体101の進行方向に沿った方向における機器の幅寸法“a”が、隣合う垂木107又は垂木107と支持部110との間の幅寸法“b”より大きくなる場合がある。
このような場合には、屋根板109a,109bを取外して各区画の上方に開口111を形成しても、大型化した機器を開口111から出し入れすることができない。このため、屋根板109a,109bを取外した後に、さらに、2枚の屋根板109a,109bの間に位置する垂木107を取外す必要が生じる。
しかし、垂木107を取外し可能な取付構造とした場合には、垂木107と車体101の側板108との連結部、および隣合う屋根板109a〜109dとの間の防水シール性を確保することが難しい。また、機器と機器、或いは、機器と運転室内の機器とを接続する各種の接続線の一部が、垂木107に取付けて配線されている。このため、垂木107を取外す場合にはこれらの接続線を垂木107から取外さなければならず、しかも、垂木107を取付けた後に接続線を垂木107に取付けなければならず、接続線の取外し及び取付け作業に手間がかかることになる。
また、同じ種類の機器、例えば、電子制御装置105a,105bが異なる屋根板109a,109bに覆われた2つの区画に分離して搭載されている。このため、電子制御装置105a,105bを点検や修理する際には、電子制御装置105a,105bが搭載されている区画を覆っている2枚の屋根板109a,109bを取外す必要があり、手間がかかっている。さらに、図7に示すように車体101の進行方向と直交する方向の開口111の幅寸法“Q”は、車体101における進行方向と直交する方向の幅寸法より小さく、電子制御装置105aや補助インバータ104aの真上全幅に達していない。このため、電子制御装置105aや補助インバータ104aをクレーンにより吊り上げる場合には、特殊な吊り金具を使用し、電子制御装置105aや補助インバータ104aを一旦真上に吊り上げた後、開口111の真下に位置するように横移動させなければならず、手間のかかる作業となっている。また、図8に示すように、インバータ103やその他の機器における車体101の進行方向と直交する方向の幅寸法Rは、開口111の幅寸法Qよりも小さくする必要があり、インバータ103やその他の機器について寸法上の制約が生じている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、車体内に搭載されている各種機器の交換作業や点検及び修理作業を、手間をかけずに容易に行うことができる鉄道車両を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、鉄道車両において、複数の機器が搭載され、軌道上を走行可能な車体と、前記車体に取付けられ、前記車体における前記機器が搭載される領域を前記車体の進行方向に沿った前後方向に3つの区画に区分けする複数の垂木と、前記垂木に着脱可能に取付けられ、3つの前記区画を個々に覆う3枚の屋根板と、を備え、個々の前記区画における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の前記区画に搭載される前記機器における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されていることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、鉄道車両において、複数の機器が搭載され、軌道上を走行可能な車体と、前記車体に取付けられ、前記車体における前記機器が搭載される領域を前記車体の進行方向に沿った前後方向に複数の区画に区分けする複数の垂木と、前記垂木に着脱可能に取付けられ、複数の前記区画を個々に覆う複数枚の屋根板と、を備え、個々の前記区画における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の前記区画に搭載される前記機器における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されていることである。
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、鉄道車両において、内部が複数の区画に区分けされ、前記区画内に複数の機器を搭載して軌道上を走行可能な車体と、複数の前記区画の上方を個々に覆い、前記車体に着脱可能に取付けられる複数枚の屋根板と、を有し、個々の前記区画ごとに、類似する機能を有する前記機器が搭載されていることである。
本発明によれば、車体内の各区画に搭載されている機器の交換作業、又は、点検作業や修理作業を、当該機器を覆っている屋根板を取外すことにより手間をかけず容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る鉄道車両1は、図1に示すように、車体2と車体2の床下に取付けられた台車3とを有し、この台車3を用いて軌道上を走行可能とされている。車体2の前後には、運転室4a,4bが設けられている。車体2における前後の運転室4a,4bの間には、車体2の進行方向に沿った前後に梁部材である2本の垂木5a,5bが取付けられている。2本の垂木5a,5bは、アーチ形状に形成され、車体2の進行方向と直交する向きに配置されている。また、車体2における前後の運転室4a,4bの間には、車体2の進行方向に沿った方向の両側を覆う側板6が設けられており、各垂木5a,5bの両端部は側板6の上端縁部に連結されている。
車体2における前後の運転室4a,4bの間の領域には、鉄道車両1の走行に必要な機器を含む各種の機器が搭載されている。搭載される各種の機器としては、高圧電気機器であるインバータ7と、高圧電気機器である一対の補助インバータ8a,8bと、低圧電気機器である一対の電子制御装置9a,9bと、空気制御機器であるコンプレッサ10a及び送風機10bが含まれている。
車体2における前述した各種の機器を搭載する領域は、前後の運転室4a,4bと2本の垂木5a,5bとにより、車体2の進行方向に沿った前後方向に3つの区画に区分けされている。3つの区画は、中央に位置する第1の区画11aと、第1の区画11aの両側に位置する第2の区画11b及び第3の区画11cとである。これらの各区画11a,11b,11cには、種類や入力される電圧の強さに応じて区分けされた各種の機器が搭載されている。
中央に位置する第1の区画11aには、高圧電気機器であるインバータ7と、高圧電気機器である補助インバータ8a,8bとを含む各種の高圧電気機器が搭載されている。一般に、日本国内においては、直流の場合750Vを超えるもの、交流の場合600Vを超えるものを、高圧電気回路と称し、当該回路用品を収納したものを高圧電気機器と称している。第1の区画11aが位置する部分の車体2の床下には、トランス12が取付けられている。トランス12とインバータ7とは、図示しない接続線を介して接続されている。ここでいうトランス12とは、交流電化区間を走行する車両の場合、20kVや25kVで送電される電力を受電し、いったん1500Vから2000V程度に降圧してからインバータ7に供給するための電圧変換用のトランスであることが多いが、直流電気車両のインバータと共に使用される出力波形平滑用のトランスであってもよい。第2の区画11bには、コンプレッサ10a及び送風機10bを含む空気制御機器が搭載されている。第3の区画11cには、電子制御装置9a,9bを含む各種の低圧電気機器が搭載されている。一般に、日本国内においては、直流の場合750V以下のもの、交流の場合600V以下のものを、低圧電気回路と称し、当該回路用品を収納したものを低圧電気機器と称している。
個々の区画11a,11b,11cにおける車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法“A1,A2,A3”は、個々の区画11a,11b,11cに搭載される各機器における車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法“B1a,B1b,B2,B3”より大きく設定されている。例えば、第1の区画11aにおける幅寸法“A1”は、この第1の区画11aに搭載されている機器であるインバータ7の幅寸法“B1a”、及び、補助インバータ8a,8bの幅寸法“B1b”より大きく設定されている。なお、各区画の幅寸法“A1,A2,A3”とは、機器をクレーンで吊り上げで各区画内に出し入れする場合に、機器の出し入れに利用できる幅寸法である。具体的には、第1の区画11aでは、垂木5aと垂木5bとの間の幅寸法であり、第2の区画11bでは、運転室4aの壁に形成されている支持部13と垂木5aとの間の幅寸法であり、第3の区画11cでは、垂木5bと運転室4bの壁に形成されている支持部13との間の幅寸法である。
車体2には、着脱可能に3枚の屋根板14a,14b,14cが取付けられている。屋根板14a,14b,14cは、車体2に設けられた3つの区画11a,11b,11cを覆う位置に配置されている。第1の区画11aを覆う屋根板14aは、車体2の進行方向に沿った前後に位置する両方の縁部が垂木5a,5bにより支持されている。第2の区画11bを覆う屋根板14bは、車体2の進行方向に沿った前後に位置する一方の縁部が運転室4aの壁に形成された支持部13により支持され、他方の縁部が垂木5aにより支持されている。第3の区画11cを覆う屋根板14cは、車体2の進行方向に沿った前後に位置する一方の縁部が運転室4bの壁に形成された支持部13により支持され、他方の縁部が垂木5bにより支持されている。屋根板14a,14b,14cは、垂木5a,5b又は支持部13、及び、側板6の上端縁部にボルト締めして固定されている。
屋根板14a,14b,14cを車体2から取外すことにより、各区画11a,11b,11cの上方には開口15が現れる。これらの開口15の横幅寸法“X”は、車体2の進行方向と直交する方向の車体幅寸法“Y”と略同じ幅寸法に形成されている。より詳しく述べると、横幅寸法“X”は、車体幅寸法“Y”より、2枚の側板6の板厚寸法分と、ここでは図示しないが、車体2の長手方向に構成される長桁の幅寸法分小さい寸法である。
車体2の進行方向に沿った前後に位置する2枚の屋根板14b,14cの上面には、パンタグラフ16やパンタグラフ断路器(図示せず)を含む共通の構造の集電機器が取付けられている。中央に位置する屋根板14aの上面には、真空遮断器などの主開閉器17や避雷器18などが取付けられている。
図3に示すように、屋根板14b,14cの内側には、走行用のモータ(図示せず)などを冷却するための送風機10bに吸入される空気が送風される空気流路19が設けられている。この空気流路19は、屋根板14b,14cを取外すことにより外部に露出するように配置されている。
このような構成において、車体2に搭載されている各種の機器を点検や修理する際には、例えば、図1において一点鎖線で示すように、点検、修理対象となる機器を覆っている屋根板14a(又は、14b,14c)を取外す場合がある。
点検、修理対象となる機器は、第1〜第3の区画11a,11b,11cに、種類や入力される電圧の強さに応じて区分けして搭載されている。このため、インバータ7や補助インバータ8a,8bを含む高圧電気機器について点検、修理を行う場合には、それらの高圧電気機器が搭載されている第1の区画11aの上方を覆っている屋根板14aのみを取外せばよい。また、コンプレッサ10aや送風機10bを含む空気制御機器について点検、修理を行う場合には、それらの空気制御機器が搭載されている第2の区画11bの上方を覆っている屋根板14bのみを取外せばよい。さらに、電子制御装置9a,9bを含む低電圧機器について点検、修理を行う場合には、それらの低電圧機器が搭載されている第3の区画11cの上方を覆っている屋根板14cのみを取外せばよい。
したがって、車体2に搭載されている各種の機器のうち、種類や入力される電圧の強さが共通する機器毎に同じ区画11a,11b,11cに搭載されているため、種類や入力される電圧の強さが共通する機器を点検、修理する場合には、それらの機器が搭載されている区画11a,11b,11cの上方を覆っているいずれかの屋根板14a,14b,14cのみを取外せばよく、各種の機器の点検、修理を手間をかけずに容易に行うことができる。
車体2に搭載されている機器を交換する場合には、図1において一点鎖線で示すように、交換対象となる機器を覆っている屋根板14a(又は、14b,14c)を取外すことにより当該機器の上方に開口15(図2参照)を形成する。そして、交換する機器をクレーンにより吊り上げ、開口15から出し入れする。ここで、個々の区画11a,11b,11cにおける車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法“A1,A2,A3”は、個々の区画11a,11b,11cに搭載される各機器における車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法“B1a,B1b,B2,B3”より大きく設定されている。このため、各機器を各区画11a,11b,11cの開口15から出し入れする場合に、各機器を垂木5a,5bに干渉させることなく出し入れすることができる。したがって、各機器の交換作業を容易に行うことができる。なお、図1においては、高圧電気機器であるインバータ7と、高圧電気機器である補助インバータ8a,8bとを分割された装置としてあるが、類似の電圧・機能を持っている場合は、装置を一体化することが多く、その場合には、車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法は、B1aとB1bを足したものに相当し、非常に大きな装置になるが、その場合においても、区画11aにおける車体2の進行方向に沿った方向の幅寸法A1は、幅寸法B1aと幅寸法B1bとを足したものよりも大きいので、何ら支障を生じずに、各機器の交換作業を容易に行うことができる。
さらに、開口15の横幅寸法“X”は、車体2の進行方向と直交する方向の車体幅寸法“Y”と略同じ幅寸法に形成されている。このため、横幅寸法“X”は充分に広い幅寸法であり、各機器を各区画11a,11b,11cに出し入れする作業をより一層容易に行うことができる。特に、車体内部に機器点検用、あるいは、乗客の移動用の通路を車体中央に設ける場合、機器は車体の進行方向両側に分散した配置とする必要があり、ほとんどの場合、側板6に近接して配置することになる。このような配置構造とした場合において、開口15の横幅寸法“X”が車体幅寸法“Y”と略同じ幅寸法に形成されていると、いずれの装置も、クレーンで真上に吊り上げることが可能となり、各機器の交換作業を容易に行うことができる。
第1の区画11aには重量物の機器であるインバータ7が搭載され、このインバータ7に接続されるトランス12が第1の区画11aの床下に取付けられている。このため、車体2の重心位置が車体2の進行方向に沿った前後の中心位置近傍に位置することになり、鉄道車両1の重量バランスが良くなる。また、第1の区画11aの床下部分は、前後に位置する台車3の間の部分であって、トランス12を取付けるスペースを容易に確保することができる。そして、インバータ7とトランス12とを床板を挟んだ上下に配置することにより、インバータ7とトランス12とを接続する構造が簡単化されるとともに、接続線の長さを短くすることができる。また、構造の簡単化は当然のことであるが、電流に含まれる高調波成分の放出も最小限度に抑制することが可能となり、通信障害などへの影響・対策も最小のもので済むという利点もある。
屋根板14b、14cの内側には、外気を吸入するための空気流路19が設けられているため、送風機10bを保守する場合には、屋根板14bを取外すだけで送風機10bが現れ、容易にクレーンで吊り上げられるという利点がある。また、空気流路19が車体2の進行方向に大きな寸法の場合、他の機器、たとえば図3においては、コンプレッサ10aの上部にかぶさってしまうことがあるが、屋根板14bを取外すことにより空気流路19を各種の機器の上方から移動させることができるため、各種の機器の点検や修理、更には交換等の作業に際し、空気流路19が邪魔になるこということを防止することができる。
また、外気を吸入するための空気流路19は、空気とともに侵入する雨・雪などが原因となって腐食しやすいが、修理が必要な場合には、当該部分だけを修理または交換すればよいので、外気を吸入するための空気流路19を車体2の側面などに設ける従来例に比較して、作業性、コストの両面でも、非常に有利である。
屋根板14a,14b,14cの構造に関して、2枚の屋根板14b,14cの上面にパンタグラフ16やパンタグラフ断路器を含む共通の構造の集電機器が取付けられている。このため、2枚の屋根板14b,14cの構造を共通化することができ、屋根板14b,14cに関する製造コストの低減を図ることができる。
なお、この第1の実施の形態では、車体2の進行方向に沿った前後に2本の垂木5a,5bを取付け、これらの垂木5a,5bと前後の支持部13とにより3枚の屋根板14a,14b,14cを支持する場合を示している。しかし、前後の支持部13又は前後いずれか一方の支持部13に代えて垂木を用いてもよく、この場合には、使用する垂木は4本又は3本となる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る鉄道車両について、図4を参照して説明する。なお、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態に係る鉄道車両1Aの基本的構造は第1の実施の形態に係る鉄道車両1と同じである。第2の実施の形態と第1の実施の形態との異なる点は、車体2内に、3つの区画11a,11b,11cを区分けする位置に仕切壁20a,20bが形成されている点である。一方の垂木5aは仕切壁20aの上端縁部に当接させて配置され、他方の垂木5bは仕切壁20bの上端縁部に当接させて配置されている。
このような構成において、2枚の仕切壁20a,20bを設けて車体2内を3つの区画11a,11b,11cに区分けしたことにより、各区画11a,11b,11cにおいて発生した熱や音が隣の区画に伝わることを防止することができる。このため、或る区画11a,11b,11cにおいて発生した熱や音が隣の区画に伝わり、隣の区画内に搭載されている機器が熱や音による悪影響を受けるということを防止することができる。
なお、前述した各実施の形態においては、2本の垂木5a,5bを車体2に取付け、車体2内を3つの区画11a,11b,11cに区分けした場合を例に挙げて説明したが、垂木を用いて区分けする区画の数は、3つに限定されるものではなく、3本以上の垂木を用い、4つ以上の区画に区分けしてもよい。4つ以上の区画に区分けした場合には、各区画毎に各区画の上方を覆う4枚以上の屋根板を取付ける。
この場合において、個々の区画における車体の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の区画に搭載される機器における車体の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されている。また、各区画には、類似する機能を有する機器毎に区分けして搭載されている。例えば、前述した実施の形態で同じ区画11aに搭載されているインバータ7と補助インバータ8a,8bとを異なる区画に搭載する。
また、前述した各実施の形態では、トロリー線を介して供給される電力で駆動される鉄道車両1,1Aを例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な鉄道車両としては、ディーゼルエンジンで駆動される鉄道車両も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄道車両を示す側面図である。 図1に示す鉄道車両の屋根板を取外した状態を示す平面図である。 図1におけるC−C線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄道車両を示す側面図である。 従来例の鉄道車両を示す側面図である。 図5に示す鉄道車両の屋根板を取外した状態を示す平面図である。 図6におけるA−A線断面図である。 図6におけるB−B線断面図である。
符号の説明
1,1A 鉄道車両
2 車体
5a,5b 垂木
7 インバータ、機器
8a,8b 補助インバータ、機器
9a,9b 電子制御装置、機器、低電圧機器
10a コンプレッサ、機器、空気制御機器
10b 送風機、機器、空気制御機器
11a 区画、第1の区画
11b 区画、第2の区画
11c 区画、第3の区画
12 トランス
14a,14b,14c 屋根板
15 開口
16 パンタグラフ、集電機器
19 空気流路
20a,20b 仕切壁

Claims (10)

  1. 複数の機器が搭載され、軌道上を走行可能な車体と、
    前記車体に取付けられ、前記車体における前記機器が搭載される領域を前記車体の進行方向に沿った前後方向に3つの区画に区分けする複数の垂木と、
    前記垂木に着脱可能に取付けられ、3つの前記区画を個々に覆う3枚の屋根板と、
    を備え、
    個々の前記区画における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の前記区画に搭載される前記機器における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されていることを特徴とする鉄道車両。
  2. 中央に位置する第1の前記区画に搭載される機器としてインバータが含まれ、第1の前記区画が位置する部分の前記車体の床下に前記インバータに接続されるトランスが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両。
  3. 前記機器として、送風機を含む空気制御機器が第2の前記区画に搭載されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両。
  4. 前記インバータや走行用のモータなどを冷却するための前記送風機により送風される空気流路が前記屋根板の内側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の鉄道車両。
  5. 前記機器として、第1の前記区画に搭載される前記機器よりも低電圧が入力される低圧電気機器が第3の前記区画に搭載されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の鉄道車両。
  6. 前記車体内に、3つの前記区画に区分けする位置に仕切壁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の鉄道車両。
  7. 前記屋根板を取外した場合に前記区画の上方に現れる開口は、前記車体の進行方向と直交する方向の車体幅寸法と略同じ横幅寸法に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の鉄道車両。
  8. 両側の前記区画を覆う2つの前記屋根板の上面にパンタグラフを含む共通の構造の集電機器が取付けられ、中央の前記区画を覆う1つの前記屋根板の上面に前記パンタグラフに接続される他の集電機器が取付けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の鉄道車両。
  9. 複数の機器が搭載され、軌道上を走行可能な車体と、
    前記車体に取付けられ、前記車体における前記機器が搭載される領域を前記車体の進行方向に沿った前後方向に複数の区画に区分けする複数の垂木と、
    前記垂木に着脱可能に取付けられ、複数の前記区画を個々に覆う複数枚の屋根板と、
    を備え、
    個々の前記区画における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法は、個々の前記区画に搭載される前記機器における前記車体の進行方向に沿った方向の幅寸法より大きく設定されていることを特徴とする鉄道車両。
  10. 内部が複数の区画に区分けされ、前記区画内に複数の機器を搭載して軌道上を走行可能な車体と、
    複数の前記区画の上方を個々に覆い、前記車体に着脱可能に取付けられる複数枚の屋根板と、
    を有し、
    個々の前記区画ごとに、類似する機能を有する前記機器が搭載されていることを特徴とする鉄道車両。

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