JPH0577253A - 繊維強化熱可塑性樹脂の成形品及び成形方法 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂の成形品及び成形方法Info
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- JPH0577253A JPH0577253A JP3240920A JP24092091A JPH0577253A JP H0577253 A JPH0577253 A JP H0577253A JP 3240920 A JP3240920 A JP 3240920A JP 24092091 A JP24092091 A JP 24092091A JP H0577253 A JPH0577253 A JP H0577253A
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- Japan
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- molded product
- fiber
- thermoplastic resin
- mold
- resin sheet
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 中〜長繊維で強化された熱可塑性樹脂シート
を予備加熱することにより膨張させ、該膨張シートを圧
縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形する
ことにより、成形品に部分的に密度差をつけかつ高密度
部に突起を有する成形品を成形する。 【効果】 リブ、ボス等の突起部のある熱可塑性樹脂シ
ートを効率よく製造できる。
を予備加熱することにより膨張させ、該膨張シートを圧
縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形する
ことにより、成形品に部分的に密度差をつけかつ高密度
部に突起を有する成形品を成形する。 【効果】 リブ、ボス等の突起部のある熱可塑性樹脂シ
ートを効率よく製造できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、部分的に密度差を有
し、かつ高密度部に突起を有する繊維強化熱可塑性樹脂
の成形品及び成形方法に関する。
し、かつ高密度部に突起を有する繊維強化熱可塑性樹脂
の成形品及び成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂シートの膨張成形
は、特開昭６０−１７９２３４号公報に開示されている
が、開示された方法では、リブ、ボス等の突起を形成す
ることは困難である。
は、特開昭６０−１７９２３４号公報に開示されている
が、開示された方法では、リブ、ボス等の突起を形成す
ることは困難である。
【０００３】一方、特開昭６２−１６１５２９号公報に
は、繊維強化熱可塑性樹脂成形品の膨張成形において、
成形品に密度の高低を設け、密度の高い部分にインサー
トを配置することが開示されているが、この方法ではイ
ンサート部品を金型に入れる必要があるので成形時間の
ロスが生じる。
は、繊維強化熱可塑性樹脂成形品の膨張成形において、
成形品に密度の高低を設け、密度の高い部分にインサー
トを配置することが開示されているが、この方法ではイ
ンサート部品を金型に入れる必要があるので成形時間の
ロスが生じる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繊維強化熱
可塑性樹脂の膨張成形を行なうと同時にリブ、ボス、ク
リップ等の突起を成形品に形成しようとするものであ
る。
可塑性樹脂の膨張成形を行なうと同時にリブ、ボス、ク
リップ等の突起を成形品に形成しようとするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する為に、中〜長繊維で強化された熱可塑性樹脂シー
トを予備加熱することにより膨張させ、該膨張シートを
圧縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形す
ることから成り、成形品に部分的に密度差をつけかつ高
密度部に突起を有する成形品を得ることを特徴とする繊
維強化熱可塑性樹脂シートの成形方法を提供する。
決する為に、中〜長繊維で強化された熱可塑性樹脂シー
トを予備加熱することにより膨張させ、該膨張シートを
圧縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形す
ることから成り、成形品に部分的に密度差をつけかつ高
密度部に突起を有する成形品を得ることを特徴とする繊
維強化熱可塑性樹脂シートの成形方法を提供する。
【０００６】図１および図２に示すような高密度部に突
起２、たとえばリブ、ボス、クリップ等を有する成形品
１を製造するには、図３に示すように、成形金型３,４
の間のクリアランスが狭い部分５、すなわち高密度部を
与える部分に対応する一方の金型３の部分に突起の形状
に対応する凹部６を設けておく。これにより、膨張成形
時に樹脂が凹部６を充填して突起が形成される。
起２、たとえばリブ、ボス、クリップ等を有する成形品
１を製造するには、図３に示すように、成形金型３,４
の間のクリアランスが狭い部分５、すなわち高密度部を
与える部分に対応する一方の金型３の部分に突起の形状
に対応する凹部６を設けておく。これにより、膨張成形
時に樹脂が凹部６を充填して突起が形成される。
【０００７】また、図５に示すように、凹部６の周囲８
または凹部の間を他の部分の金型内壁面よりも突出させ
ておくと、成形品の突起の周囲に溝を持つ成形品がえら
れる。
または凹部の間を他の部分の金型内壁面よりも突出させ
ておくと、成形品の突起の周囲に溝を持つ成形品がえら
れる。
【０００８】熱可塑性樹脂としては、たとえばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリ
ルスチレンブタジエン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニルなどを用いる。その他の好適な熱可塑性
樹脂として、ポリフェニレンエステル、ポリカーボネー
ト、ポリエステルカーボネート、熱可塑性ポリマー、ポ
リエーテルイミド、アクリロニトリル−アクリル酸ブチ
ル−スチレン共重合体、非晶質ナイロン、ポリアリレン
エーテルケトンまたはこれらの材料同士のブレンドおよ
びその他ポリマー材料とのブレンドなどが挙げられる。
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリ
ルスチレンブタジエン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニルなどを用いる。その他の好適な熱可塑性
樹脂として、ポリフェニレンエステル、ポリカーボネー
ト、ポリエステルカーボネート、熱可塑性ポリマー、ポ
リエーテルイミド、アクリロニトリル−アクリル酸ブチ
ル−スチレン共重合体、非晶質ナイロン、ポリアリレン
エーテルケトンまたはこれらの材料同士のブレンドおよ
びその他ポリマー材料とのブレンドなどが挙げられる。
【０００９】熱可塑性樹脂は、好ましくは少なくとも３
０％重量、より好ましくは少なくとも５０重量％の強化
用繊維を含む。
０％重量、より好ましくは少なくとも５０重量％の強化
用繊維を含む。
【００１０】強化用繊維の種類は問わないが、ガラス繊
維、金属繊維、炭素繊維などが好ましい。繊維の形状は
一般に離散単糸繊維とするのが好ましい。ガラス繊維
をストランド束状として利用する場合、ストランド束を
単糸繊維にほぐして組織形成するのが好ましい。
維、金属繊維、炭素繊維などが好ましい。繊維の形状は
一般に離散単糸繊維とするのが好ましい。ガラス繊維
をストランド束状として利用する場合、ストランド束を
単糸繊維にほぐして組織形成するのが好ましい。
【００１１】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説
明する。実施例１ 型締力１００トンのプレス機に図３の金型を取付けて成
形を行った。繊維強化樹脂シートとしては、長さ１０〜
５０mmのガラス繊維４０重量％及びマトリックス樹脂と
してポリプロピレン６０重量％からなる厚さ２．０mmの
ガラス中繊維長強化樹脂シート(ケープラシート株式会
社製)を用いた。
明する。実施例１ 型締力１００トンのプレス機に図３の金型を取付けて成
形を行った。繊維強化樹脂シートとしては、長さ１０〜
５０mmのガラス繊維４０重量％及びマトリックス樹脂と
してポリプロピレン６０重量％からなる厚さ２．０mmの
ガラス中繊維長強化樹脂シート(ケープラシート株式会
社製)を用いた。
【００１２】これを２３５℃に予熱して下金型上に置
き、上金型を降下させて型締めを行った。型締め最終位
置での上下金型クリアランスt1は４．０mmとし、凸部７
と上金型内面のクリアランスt2は１．５mmとした。この
位置で７０秒間加圧冷却して成形した。上下金型温度は
各々６０℃、５０℃であった。
き、上金型を降下させて型締めを行った。型締め最終位
置での上下金型クリアランスt1は４．０mmとし、凸部７
と上金型内面のクリアランスt2は１．５mmとした。この
位置で７０秒間加圧冷却して成形した。上下金型温度は
各々６０℃、５０℃であった。
【００１３】得られた成形品ではリブ部に樹脂が充填さ
れており、リブ周辺以外の部分の成形品厚みは４．０mm
であり、軽量化されたガラス繊維で強化された成形品が
得られた。
れており、リブ周辺以外の部分の成形品厚みは４．０mm
であり、軽量化されたガラス繊維で強化された成形品が
得られた。
【００１４】実施例２ 繊維強化樹脂シートとして、長繊維ガラス繊維３０重量
％及びマトリックス樹脂としてポリプロピレン７０重量
％からなる厚さ３．０mmのガラス長繊維強化樹脂シート
(出光ＳＮＧ株式会社製×シート)を用いた以外は実施例
１と同様にして成形を行い、同様にリブが樹脂により充
填されており、軽量化されたガラス繊維強化成形品を得
た。
％及びマトリックス樹脂としてポリプロピレン７０重量
％からなる厚さ３．０mmのガラス長繊維強化樹脂シート
(出光ＳＮＧ株式会社製×シート)を用いた以外は実施例
１と同様にして成形を行い、同様にリブが樹脂により充
填されており、軽量化されたガラス繊維強化成形品を得
た。
【００１５】比較例１ 繊維強化樹脂シートの予熱温度を１７０℃にした以外は
実施例１と同様にして成形を行った。凹部６に繊維強化
樹脂シートが充填されておらず、成形品として不満足な
ものであった。
実施例１と同様にして成形を行った。凹部６に繊維強化
樹脂シートが充填されておらず、成形品として不満足な
ものであった。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、リブ、ボス等の突起部のある
軽量化したガラス繊維強化成形品を提供するものであ
る。これら成形品は車両部品、弱電関係機器部品等に広
く用いることができる。
軽量化したガラス繊維強化成形品を提供するものであ
る。これら成形品は車両部品、弱電関係機器部品等に広
く用いることができる。
【図１】 成形品の斜視図
【図２】 成形品の断面図
【図３】 成形に用いる金型縦断面模式図
【図４】 閉じた状態の図３の金型の縦断面図
【図５】 別の金型の縦断面図
１:成形品、２:突起、３:上金型、４:下金型、５:クリ
アランス、６:凹部 ７:凸部
アランス、６:凹部 ７:凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｋ 105:06 (72)発明者 松原 重義 大阪府高槻市塚原２丁目10番１号 住友化 学工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 中〜長繊維で強化された熱可塑性樹脂シ
ートを予備加熱することにより膨張させ、該膨張シート
を圧縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形
することから成り、成形品に部分的に密度差をつけかつ
高密度部に突起を有する成形品を得ることを特徴とする
繊維強化熱可塑性樹脂シートの成形方法。 - 【請求項２】 前記熱可塑性樹脂シートの予備加熱温度
が２００℃以上２５０℃以下である請求項１記載の方
法。 - 【請求項３】 前記高密度部領域の外周に溝を形成する
請求項１記載の方法。 - 【請求項４】 中〜長繊維で強化された熱可塑性樹脂シ
ートを予備加熱することにより膨張させ、該膨張シート
を圧縮成形用金型に載置し金型を閉じて賦形し膨張成形
することにより製造された、部分的に密度差を持ち、か
つ高密度部に突起を有することを特徴とする繊維強化熱
可塑性樹脂成形品。 - 【請求項５】 前記熱可塑性樹脂シートの予備加熱温度
が２００℃以上、２５０℃以下である請求項４記載の成
形品。 - 【請求項６】 前記高密度部領域の外周に溝を有する請
求項４記載の成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3240920A JPH0577253A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂の成形品及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3240920A JPH0577253A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂の成形品及び成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577253A true JPH0577253A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17066621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3240920A Pending JPH0577253A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 繊維強化熱可塑性樹脂の成形品及び成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0577253A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996025280A1 (fr) * | 1995-02-14 | 1996-08-22 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Articles moules en resines renforcees de fibres, procede et materiel pour leur moulage |
| EP0919351A2 (en) * | 1997-11-26 | 1999-06-02 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Fiber-Reinforced resin molded article and method of manufacturing the same |
| CN100437158C (zh) * | 2003-01-29 | 2008-11-26 | 赫普塔冈有限公司 | 复制工具及其制造方法和采用该复制工具制造光学元件的过程 |
| CN102529822A (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-04 | 中国第一汽车集团公司 | 一种商用车用长玻纤增强聚丙烯（pp）脚踏板 |
| JP2013060060A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-04 | Toyota Motor Corp | 車両構造部材及びこれを用いた車両フロア |
| JP2015016649A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 繊維強化複合材の成形方法および繊維強化複合材の成形装置 |
| JP2015231836A (ja) * | 2015-08-06 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両構造部材の成形方法及び車両フロアの成形方法 |
| JP2017222142A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 株式会社名機製作所 | 強化繊維と熱可塑性樹脂を含む成形品のプレス成形装置およびプレス成形方法 |
| JP2019166668A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | フタバ産業株式会社 | 樹脂製部品の製造方法 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3240920A patent/JPH0577253A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996025280A1 (fr) * | 1995-02-14 | 1996-08-22 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Articles moules en resines renforcees de fibres, procede et materiel pour leur moulage |
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| EP0919351A3 (en) * | 1997-11-26 | 1999-07-07 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Fiber-Reinforced resin molded article and method of manufacturing the same |
| US9011742B2 (en) | 2003-01-29 | 2015-04-21 | Heptagon Oy | Manufacturing micro-structured elements |
| CN100437158C (zh) * | 2003-01-29 | 2008-11-26 | 赫普塔冈有限公司 | 复制工具及其制造方法和采用该复制工具制造光学元件的过程 |
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| CN102529822A (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-04 | 中国第一汽车集团公司 | 一种商用车用长玻纤增强聚丙烯（pp）脚踏板 |
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| US9511550B2 (en) | 2013-07-12 | 2016-12-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Molding method for fiber reinforced composite material |
| JP2015231836A (ja) * | 2015-08-06 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両構造部材の成形方法及び車両フロアの成形方法 |
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| JP2019166668A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | フタバ産業株式会社 | 樹脂製部品の製造方法 |
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