JPH0577053U - リザーバ - Google Patents

リザーバ

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JPH0577053U
JPH0577053U JP2839891U JP2839891U JPH0577053U JP H0577053 U JPH0577053 U JP H0577053U JP 2839891 U JP2839891 U JP 2839891U JP 2839891 U JP2839891 U JP 2839891U JP H0577053 U JPH0577053 U JP H0577053U
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liquid injection
liquid
cap
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】リザーバに関し、リザーバキャップの液注入口
への取付操作が容易で液漏れが生じないように改良する
ことを目的とする。 【構成】液注入口1の内周面にテーパー部2を設け、シ
ール部材6が液注入口とテーパー部の開口端と逆側の端
部において接触する環状突出部9を備えると共に、シー
ル部材が液注入口及びリザーバキャップ3に夫々当接す
る相互に同心の環状突起7,8を備え、これら環状突起
が相互に異なる半径を有するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、リザーバに関し、更に詳しくは、車両のブレーキ、クラッチ等の作 動液のために好適なリザーバに関する。
【0001】
【従来の技術】
車両のブレーキ等に使用されるリザーバは、液面下に液供給口を且つ液面上に 液注入口を夫々備えている。リザーバでは、作動液をその供給口を介して供給す るために内圧を大気圧附近に保つことが要求され、従って液注入口では、車両等 の振動による液面の跳ね上がりで生ずるおそれのある液漏れを防止する一方、液 面の変動等により生ずるリザーバの内圧変化を逃す必要がある。この目的のため リザーバキャップ及びシール部に工夫が施されている。
【0002】 第一の形式の従来のリザーバとして、その断面を示す図2(a)を参照して実 開昭60-110701号公報に記載された形式のダイアフラム式密閉リザーバについて 説明する。同図においてこのリザーバは、液注入口22を一体にその上部に備え るリザーバ本体21を備え、リザーバ本体21の下部には二つの液供給口25が 設けられている。液注入口22には、リザーバキャップ23がネジ嵌合を介して 取り付けられ、更に、液注入口22の開口端を覆い且つリザーバキャップ23と 液注入口22の開口端端面とに挟持されるシール部を成すダイアフラム24が設 けられる。ダイアフラム24はその上下空間の圧力差によって作動し、リザーバ の内圧を一定に保つと共に液の跳ね上がりによる液漏れをその密閉構造によって 防止している。
【0003】 図2(b)には図2(a)のA部の詳細が示されている。同図に示すように、 ダイアフラム24はリザーバキャップ23と液注入口22の開口端とに挟持され る外周部25の上面及び下面に夫々環状突起26を備える。この環状突起26に よりダイアフラム24の位置決めとシール性の向上が図られている。また外周部 25直近の内側下方には環状のリブ27が設けられ、リブ27は、リザーバキャ ップを取り付ける際にシール部の液注入口への挿入用のガイドとして働き、また 取付後は液の跳ね上がりによって膜面に付着した液をリザーバ液面側に滴下させ る働きを有する。
【0004】 第二の形式の従来のリザーバとして、同様にその断面を示す図3を参照して実 開昭60-1661号公報に記載された形式のリザーバについて説明する。同図のリザ ーバは、円筒状の液注入口29をリザーバ本体28から突出して備え、リザーバ キャップ30と液吸入口29とによって挟持されるシール部31が中央部にスリ ット32を有する。またシール部31はシール面の液注入口側にやはり環状突起 33を開口端側に備えている。このシール部31の構造により、液の跳ね上がり によって生ずる液漏れをシール部31の膜面で防止し、且つ液面の上昇による内 圧をスリット32により逃すことを可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
実開昭60-110701号公報に記載されたリザーバにおいて、各部品間の寸法公差 及び経時変化を考慮して、リザーバキャップを液吸入口に取り付ける際に十分な 絞め代を確保しようとすると、ダイアフラムを構成する材料の剛性によりシール 面の面圧が高くなり、リザーバキャップを回転させるのに大きな力を必要とする 。またこの際、不均一な摩擦によりダイアフラム外周部に捩れが発生し、ダイア フラム膜のスムーズな動きが失われ或いはその外周部のシール性能を損うことか らダイアフラムの機能が低下するおそれがある。
【0006】 更に、外周部直近下方の環状のリブは、リザーバ本体との摩擦を生じリザーバ キャップ取付の際に必要な前記大きな力を更に増大させ、またその際に捲れや噛 み込み等が生じるおそれもある。
【0007】 実開昭60-1661号公報に記載されたリザーバにおいても、シール部の環状突起 はリザーバキャップの絞めつけの際上下方向に圧縮されるとその逃げ場がなく、 大きな絞めつけ力を必要とするばかりか、シール部に捩れが発生し易い。このシ ール部の場合、捩れが発生するとスリット部が常時開となり、跳ね上がった液を リザーバキャップ側に通過させて液漏れを生ずるおそれがある。
【0008】 前記従来のリザーバの問題に鑑み、本発明は、リザーバキャップの取付にさほ ど力を要しないため取付が容易で、且つシール部に捲れや噛み込み、捩れ等が発 生するおそれを軽減し、もって操作が容易で液漏れが発生し難い信頼性の高いリ ザーバを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のリザーバは、円筒状の液注入口を有するリ ザーバ本体と、前記液注入口の外周部に回動嵌合される内周部を有するリザーバ キャップと、前記液注入口の開口端と前記リザーバキャップとの間に挟持される シール部材とを備えるリザーバにおいて、 前記液注入口の内周面が前記開口端に向かって径方向に広がるテーパー部を有 し、前記シール部材が前記開口端側に該開口端を越えて液注入口内に突出する環 状突出部を備え、該環状突出部の外周は前記液注入口の前記内周面と前記テーパ ー部の前記開口端と逆側の端部において接触することを特徴とするものである。
【0010】 更に本発明の別の視点のリザーバは、同じ形式のリザーバにおいて、前記シー ル部材が前記開口端の端面及び前記リザーバキャップに夫々当接する相互に同心 の環状突起を備え、該双方の環状突起が相互に異なる半径を有することを特徴と するものである。
【0011】
【作用】
液注入口の内周面がその開口端に向かって径方向に広がるテーパー部を有し、 シール部材が液注入口内に突出する環状突出部を備え、該環状突出部の外周は前 記液注入口の内周面と前記テーパー部の開口端と逆側の端部において接触する構 成により、シール部材の環状突出部と液注入口の内周面との接触面積が小さくな ってその間の摩擦抵抗が小さくなるため、リザーバキャップ取付の際に大きな力 を要することが無くなり、またその際にシール部に捲れや噛み込み、捩れの発生 するおそれが軽減する(請求項1)。
【0012】 シール部材が、液注入口の開口端端面及びリザーバキャップに夫々当接する相 互に同心の環状突起を備え、該双方の環状突起が相互に異なる半径を有する構成 により、リザーバキャップを液注入口に取り付ける際、シール部の環状突起を有 する双方の部分が夫々環状突起を有しない面方向に変位可能であるため、リザー バキャップの回転時に、十分な絞め代を有しながらシール部とリザーバキャップ 及び液注入口の開口端端面との間で発生する摩擦抵抗が減少し、またシール部に 捲れや噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減する。
【0013】
【実施例】
図面を参照して本発明を更に説明する。図1は、本発明の一実施例のリザーバ のリザーバキャップ及び液注入口の軸方向の断面図である。同図において、液注 入口1は、ほぼ円筒形状を成し、水平方向と角度θを成す傾きをもって図示しな いリザーバ本体の上部に突出して設けられている。液注入口1は、一様な円筒面 部10を有し、円筒面部10に続く内周面の部分には、開口端に向かう方向に内 径が大きくなる傾斜を有するテーパー部2を備えている。
【0014】 リザーバキャップ3は、係止用爪部4をその開放端部に備え、該係止用爪部4 は、液注入口1の外周上に形成された突起5と係合可能である。液注入口1の開 口端とリザーバキャップ3内面との間にはシール部6が挟持される。シール部6 は、ゴム部材によって形成されており、その上面側においてリザーバキャップ3 内面と二つの環状突起8を介して当接し、またその下面側において液注入口3の 開口端端面と一つの環状突起7を介して当接する。液注入口1側の環状突起7は 、リザーバキャップ側の二つの環状突起8のほぼ中間部分の裏面に配され、また これらよりも突起面が広く形成されている。
【0015】 シール部材6の環状突起7の半径方向内側には環状リブ9が形成され、環状リ ブ9は、ほぼ円筒形状を成しその外周面が先端部において径が小さくなる僅かな 傾斜を有する。環状リブ9の外周面と液注入口1の内周面とは、液注入口のテー パー部の開口端と逆側の端部において線状部分で接触する。シール部6の中心附 近には、シール部の上下空間を連通するスリット11が設けられている。
【0016】 上記の如く構成したリザーバにおいて、リザーバキャップ6を液注入口1に捩 じ込むに当っては、まずシール部6の環状リブ9を液注入口1の開口端から挿入 する。この際に液注入口1のテーパー部2は環状リブ9をガイドする。次に、リ ザーバキャップ3をその係止用爪部4が液注入口1の突起5によって係止される ようにして捩じ込む。
【0017】 リザーバキャップ3の捩じ込みに際しては、シール部6の各環状突起7、8を 有する部分は、夫々環状突起を有しない面の方向に撓み、この撓みによって捩じ 込みに必要な力が軽減されると共に、シール部6に働く捩れ力が減少し、シール 部6に捲れや噛み込み、捩れのおそれを軽減している。
【0018】 リザーバキャップ3を液注入口1に取り付けた後において、車両の振動等によ って液の跳ね上がりが生ずる場合には、シール部6はその内面によって液を受け 止めてこれを環状リブ9を介してリザーバ本体側に戻す。この場合、特に液注入 口1を傾斜させて設けている構成によりシール部膜面に付着した液は膜面を伝っ て下方に流れ、環状リブ9及び傾斜を有する円筒面部10を流れ落ちる。
【0019】 環状リブ9の外周は液注入口1の内周面と、テーパー部2と円筒面部10との 境界部において接触している。従って、テーパー部2と環状リブ9の外周との間 の空間には作動液が侵入することはなく、環状リブ9と液注入口1との間にフル ード溜まりが生ずることはない。このため、フルード溜まりから外部に液が滲み 出たり、またリザーバキャップ3を外す際に生じ易いフルード溜まりの外部への 流れ出しが生じたりするおそれはない。
【0020】 本実施例のリザーバは、シール部6が中央部に通気用のスリット11を有する 形式の弁開閉形式のリザーバであり、この形式のリザーバでは特にスリット部の 開閉の信頼性を確保するためリザーバキャップ取付時の捩れを防止する必要が大 きく、この実施例においてシール部6と液注入口1及びリザーバキャップ3との 間の褶動抵抗を小さくしたことにより、必要な開閉の信頼性が確保されている。
【0021】 上記実施例では、弁開閉形式のリザーバについて説明したが、本発明のリザー バは、特にこの形式に限定されるものではなく、ダイアフラム式のリザーバに適 用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成において、液注入口の内周面にテーパー部 を設け、シール部材が液注入口とテーパー部の開口端と逆側の端部において接触 する環状突出部を備える構成により、跳ね上がった液を環状突出部からリザーバ に戻すことができると共に、環状突出部と液注入口の内周との間の摩擦抵抗が小 さくなるため、リザーバキャップ取付の際に大きな力を要することが無く、また その際にシール部に捲れや噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減することから 、信頼性が高く操作の容易なリザーバを提供できた(請求項1)。
【0023】 また、シール部材が液注入口及びリザーバキャップに夫々当接する相互に同心 の環状突起を備え、これら環状突起が相互に異なる半径を有する構成により、リ ザーバキャップを液注入口に取り付ける際のリザーバキャップの回転時に、十分 な絞め代が確保されると共にその回転時の摩擦抵抗が減少し、シール部に捲れや 噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減することから、信頼性が高く操作の容易 なリザーバキャップを提供できた。
【提出日】平成5年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
考案は、リザーバに関し、更に詳しくは、車両のブレーキ、クラッチ等の作 動液のために好適なリザーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のブレーキ等に使用されるリザーバは、液面下に液供給口を且つ液面上に 液注入口を夫々備えている。リザーバでは、作動液をその供給口を介して供給す るために内圧を大気圧附近に保つことが要求され、従って液注入口では、車両等 の振動による液面の跳ね上がりで生ずるおそれのある液漏れを防止する一方、液 面の変動等により生ずるリザーバの内圧変化を逃す必要がある。この目的のため リザーバキャップ及びシール部に工夫が施されている。
【0003】 第一の形式の従来のリザーバとして、その断面を示す図2(a)を参照して実 開昭60−110701号公報に記載された形式のダイアフラム式密閉リザーバ について説明する。同図においてこのリザーバは、液注入口22を一体にその上 部に備えるリザーバ本体21を備え、リザーバ本体21の下部には二つの液供給 口25が設けられている。液注入口22には、リザーバキャップ23がネジ嵌合 を介して取り付けられ、更に、液注入口22の開口端を覆い且つリザーバキャッ プ23と液注入口22の開口端端面とに挟持されるシール部を成すダイアフラム 24が設けられる。ダイアフラム24はその上下空間の圧力差によって作動し、 リザーバの内圧を一定に保つと共に液の跳ね上がりによる液漏れをその密閉構造 によって防止している。
【0004】 図2(b)には図2(a)のA部の詳細が示されている。同図に示すように、 ダイアフラム24はリザーバキャップ23と液注入口22の開口端とに挟持され る外周部25の上面及び下面に夫々環状突起26を備える。この環状突起26に よりダイアフラム24の位置決めとシール性の向上が図られている。また外周部 25直近の内側下方には環状のリブ27が設けられ、リブ27は、リザーバキャ ップを取り付ける際にシール部の液注入口への挿入用のガイドとして働き、また 取付後は液の跳ね上がりによって膜面に付着した液をリザーバ液面側に滴下させ る働きを有する。
【0005】 第二の形式の従来のリザーバとして、同様にその断面を示す図3を参照して実 開昭60−1661号公報に記載された形式のリザーバについて説明する。同図 のリザーバは、円筒状の液注入口29をリザーバ本体28から突出して備え、リ ザーバキャップ30と液吸入口29とによって挟持されるシール部31が中央部 にスリット32を有する。またシール部31はシール面の液注入口側にやはり環 状突起33を開口端側に備えている。このシール部31の構造により、液の跳ね 上がりによって生ずる液漏れをシール部31の膜面で防止し、且つ液面の上昇に よる内圧をスリット32により逃すことを可能としている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
実開昭60−110701号公報に記載されたリザーバにおいて、各部品間の 寸法公差及び経時変化を考慮して、リザーバキャップを液吸入口に取り付ける際 に十分な絞め代を確保しようとすると、ダイアフラムを構成する材料の剛性によ りシール面の面圧が高くなり、リザーバキャップを回転させるのに大きな力を必 要とする。またこの際、不均一な摩擦によりダイアフラム外周部に捩れが発生し 、ダイアフラム膜のスムーズな動きが失われ或いはその外周部のシール性能を損 うことからダイアフラムの機能が低下するおそれがある。
【0007】 更に、外周部直近下方の環状のリブは、リザーバ本体との摩擦を生じリザーバ キャップ取付の際に必要な前記大きな力を更に増大させ、またその際に捲れや噛 み込み等が生じるおそれもある。
【0008】 実開昭60−1661号公報に記載されたリザーバにおいても、シール部の環 状突起はリザーバキャップの絞めつけの際上下方向に圧縮されるとその逃げ場が なく、大きな絞めつけ力を必要とするばかりか、シール部に捩れが発生し易い。 このシール部の場合、捩れが発生するとスリット部が常時開となり、跳ね上がっ た液をリザーバキャップ側に通過させて液漏れを生ずるおそれがある。
【0009】 前記従来のリザーバの問題に鑑み、本考案は、リザーバキャップの取付にさほ ど力を要しないため取付が容易で、且つシール部に捲れや噛み込み、捩れ等が発 生するおそれを軽減し、もって操作が容易で液漏れが発生し難い信頼性の高いリ ザーバを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】
前記目的を達成するため、本考案のリザーバは、円筒状の液注入口を有するリ ザーバ本体と、前記液注入口の外周部に回動嵌合される内周部を有するリザーバ キャップと、前記液注入口の開口端と前記リザーバキャップとの間に挟持される シール部材とを備えるリザーバにおいて、 前記液注入口の内周面が前記開口端に向かって径方向に広がるテーパー部を有 し、前記シール部材が前記開口端側に該開口端を越えて液注入口内に突出する環 状突出部を備え、該環状突出部の外周は前記液注入口の前記内周面と前記テーパ ー部の前記開口端と逆側の端部において接触することを特徴とするものである。
【0011】 更に本考案の別の視点のリザーバは、同じ形式のリザーバにおいて、前記シー ル部材が前記開口端の端面及び前記リザーバキャップに夫々当接する相互に同心 の環状突起を備え、該双方の環状突起が相互に異なる半径を有することを特徴と するものである。
【0012】
【作用】 液注入口の内周面がその開口端に向かって径方向に広がるテーパー部を有し、 シール部材が液注入口内に突出する環状突出部を備え、該環状突出部の外周は前 記液注入口の内周面と前記テーパー部の開口端と逆側の端部において接触する構 成により、シール部材の環状突出部と液注入口の内周面との接触面積が小さくな ってその間の摩擦抵抗が小さくなるため、リザーバキャップ取付の際に大きな力 を要することが無くなり、またその際にシール部に捲れや噛み込み、捩れの発生 するおそれが軽減する(請求項1)。
【0013】 シール部材が、液注入口の開口端端面及びリザーバキャップに夫々当接する相 互に同心の環状突起を備え、該双方の環状突起が相互に異なる半径を有する構成 により、リザーバキャップを液注入口に取り付ける際、シール部の環状突起を有 する双方の部分が夫々環状突起を有しない面方向に変位可能であるため、リザー バキャップの回転時に、十分な絞め代を有しながらシール部とリザーバキャップ 及び液注入口の開口端端面との間で発生する摩擦抵抗が減少し、またシール部に 捲れや噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減する。
【0014】
【実施列】
図面を参照して本考案を更に説明する。図1は、本考案の一実施例のリザーバ のリザーバキャップ及び液注入口の軸方向の断面図である。同図において、液注 入口1は、ほぼ円筒形状を成し、水平方向と角度θを成す傾きをもって図示しな いリザーバ本体の上部に突出して設けられている。液注入口1は、一様な円筒面 部10を有し、円筒面部10に続く内周面の部分には、開口端に向かう方向に内 径が大きくなる傾斜を有するテーパー部2を備えている。
【0015】 リザーバキャップ3は、係止用爪部4をその開放端部に備え、該係止用爪部4 は、液注入口1の外周上に形成された突起5と係合可能である。液注入口1の開 口端とリザーバキャップ3内面との間にはシール部6が挟持される。シール部6 は、ゴム部材によって形成されており、その上面側においてリザーバキャップ3 内面と二つの環状突起8を介して当接し、またその下面側において液注入口3の 開口端端面と一つの環状突起7を介して当接する。液注入口1側の環状突起7は 、リザーバキャップ側の二つの環状突起8のほぼ中間部分の裏面に配され、また これらよりも突起面が広く形成されている。
【0016】 シール部材6の環状突起7の半径方向内側には環状リブ9が形成され、環状リ ブ9は、ほぼ円筒形状を成しその外周面が先端部において径が小さくなる僅かな 傾斜を有する。環状リブ9の外周面と液注入口1の内周面とは、液注入口のテー パー部の開口端と逆側の端部において線状部分で接触する。シール部6の中心附 近には、シール部の上下空間を連通するスリット11が設けられている。
【0017】 上記の如く構成したリザーバにおいて、リザーバキャップ6を液注入口1に捩 じ込むに当っては、まずシール部6の環状リブ9を液注入口1の開口端から挿入 する。この際に液注入口1のテーパー部2は環状リブ9をガイドする。次に、リ ザーバキャップ3をその係止用爪部4が液注入口1の突起5によって係止される ようにして捩じ込む。
【0018】 リザーバキャップ3の捩じ込みに際しては、シール部6の各環状突起7、8を 有する部分は、夫々環状突起を有しない面の方向に撓み、この撓みによって捩じ 込みに必要な力が軽減されると共に、シール部6に働く捩れ力が減少し、シール 部6に捲れや噛み込み、捩れのおそれを軽減している。
【0019】 リザーバキャップ3を液注入口1に取り付けた後において、車両の振動等によ って液の跳ね上がりが生ずる場合には、シール部6はその内面によって液を受け 止めてこれを環状リブ9を介してリザーバ本体側に戻す。この場合、特に液注入 口1を傾斜させて設けている構成によりシール部膜面に付着した液は膜面を伝っ て下方に流れ、環状リブ9及び傾斜を有する円筒面部10を流れ落ちる。
【0020】 環状リブ9の外周は液注入口1の内周面と、テーパー部2と円筒面部10との 境界部において接触している。従って、テーパー部2と環状リブ9の外周との間 の空間には作動液が侵入することはなく、環状リブ9と液注入口1との間にフル ード溜まりが生ずることはない。このため、フルード溜まりから外部に液が滲み 出たり、またリザーバキャップ3を外す際に生じ易いフルード溜まりの外部への 流れ出しが生じたりするおそれはない。
【0021】 本実施例のリザーバは、シール部6が中央部に通気用のスリット11を有する 形式の弁開閉形式のリザーバであり、この形式のリザーバでは特にスリット部の 開閉の信頼性を確保するためリザーバキャップ取付時の捩れを防止する必要が大 きく、この実施例においてシール部6と液注入口1及びリザーバキャップ3との 間の摺動抵抗を小さくしたことにより、必要な開閉の信頼性が確保されている。
【0022】 上記実施例では、弁開閉形式のリザーバについて説明したが、本考案のリザー バは、特にこの形式に限定されるものではなく、ダイアフラム式のリザーバに適 用することが可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の構成において、液注入口の内周面にテーパー部 を設け、シール部材が液注入口とテーパー部の開口端と逆側の端部において接触 する環状突出部を備える構成により、跳ね上がった液を環状突出部からリザーバ に戻すことができると共に、環状突出部と液注入口の内周との間の摩擦抵抗が小 さくなるため、リザーバキャップ取付の際に大きな力を要することが無く、また その際にシール部に捲れや噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減することから 、信頼性が高く操作の容易なリザーバを提供できた(請求項1)。
【0024】 また、シール部材が液注入口及びリザーバキャップに夫々当接する相互に同心 の環状突起を備え、これら環状突起が相互に異なる半径を有する構成により、リ ザーバキャップを液注入口に取り付ける際のリザーバキャップの回転時に、十分 な絞め代が確保されると共にその回転時の摩擦抵抗が減少し、シール部に捲れや 噛み込み、捩れの発生するおそれが軽減することから、信頼性が高く操作の容易 なリザーバキャップを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリザーバの液注入口部分の
軸方向断面図である。
【図2】(a)は第一の従来例のリザーバの図1と同様
な図、(b)はそのA部詳細図である。
【図3】第二の従来例のリザーバの図1と同様な図であ
る。
【符号の説明】
1 液注入口 2 テーパー部 3 リザーバキャップ 6 シール部 7、8 環状突起 9 環状突出部(環状リブ) 11 スリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 リザーバ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本1考案の一実施例のリザーバの液注入口部分
の軸方向断面図である。
【図2】(a)は第一の従来例のリザーバの図1と同様
な図、(b)はそのA部詳細図である。
【図3】第二の従来例のリザーバの図1と同様な図であ
る。
【符号の説明】 1 液注入口 2 テーパー部 3 リザーバキャップ 6 シール部 7、8 環状突起 9 環状突出部(環状リブ) 11 スリット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の液注入口を有するリザーバ本体
    と、前記液注入口の外周部に回動嵌合される内周部を有
    するリザーバキャップと、前記液注入口の開口端と前記
    リザーバキャップとの間に挟持されるシール部材とを備
    えるリザーバにおいて、 前記液注入口の内周面が前記開口端に向かって径方向に
    広がるテーパー部を有し、前記シール部材が前記開口端
    側に該開口端を越えて液注入口内に突出する環状突出部
    を備え、該環状突出部の外周は前記液注入口の前記内周
    面と前記テーパー部の前記開口端と逆側の端部において
    接触することを特徴とするリザーバ。
  2. 【請求項2】円筒状の液注入口を有するリザーバ本体
    と、前記液注入口の外周部に回動嵌合される内周部を有
    するリザーバキャップと、前記液注入口の開口端と前記
    リザーバキャップとの間に挟持されるシール部材とを備
    えるリザーバにおいて、 前記シール部材が前記開口端の端面及び前記リザーバキ
    ャップに夫々当接する相互に同心の環状突起を備え、該
    双方の環状突起が相互に異なる半径を有することを特徴
    とするリザーバ。
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