JPH10281293A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH10281293A
JPH10281293A JP8976697A JP8976697A JPH10281293A JP H10281293 A JPH10281293 A JP H10281293A JP 8976697 A JP8976697 A JP 8976697A JP 8976697 A JP8976697 A JP 8976697A JP H10281293 A JPH10281293 A JP H10281293A
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sealing device
hole
sealing
insertion portion
cylinder head
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JP8976697A
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Noriyuki Shinpo
範之 新保
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Nok Corp
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Nok Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/14Direct injection into combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F2001/244Arrangement of valve stems in cylinder heads
    • F02F2001/247Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated in parallel with the cylinder axis

Abstract

(57)【要約】 【目的】密封装置が装着される相手部材の加工精度を必
要とすることなく、シール性能を向上させ、シール部の
耐久性を向上させることができるとともに、密封装置の
挿通部と貫通物との間に形成される空間に水やダスト等
の異物の侵入を防止することが可能な密封装置を提供す
る。 【構成】貫通孔3を有するシリンダヘッドカバー1と貫
通孔3に貫通されて貫通孔の開口縁に対向する支持面9
aを有する燃料噴射ノズル2aおよびパイプユニオン2
bとの間をシールする密封装置である。貫通孔3の開口
縁に対面する当接面5aを有する鍔部5とパイプユニオ
ン2bの支持面9aに密接する環状の弾性突起部分8と
を備えている。また、貫通孔3と密接する弾性材製の第
1のシール部7と、内周面に燃料噴射ノズル2aと密接
する弾性材製の第2のシール部11とを有する挿通部6
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エンジン
のシリンダヘッドカバーの貫通孔とこの貫通孔を貫通す
る燃料管との間をシールする密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置
は、主に、燃料タンクに収容された燃料を圧送する燃料
ポンプと、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射させる燃料噴
射装置と、これらを接続する燃料管から構成されてい
る。
【0003】一般的な内燃機関は、図6に示すように、
ピストン21が往復移動するシリンダ22が形成された
シリンダブロック23と、このシリンダブロック23の
頂部に気密に取り付けられ、吸排気バルブ24が設けら
れたシリンダヘッド25と、シリンダブロック23の底
部に気密に取り付けられ、潤滑油を収容するオイルパン
と(不図示)を備えており、燃料噴射ノズル26は、シ
リンダヘッド25を被覆するように取り付けられたシリ
ンダヘッドカバー27の内側でシリンダヘッド25に固
定されており、パイプユニオン30はシリンダヘッドカ
バー27を貫通して燃料噴射ノズル26に接続されてい
る。
【0004】図7は、このシリンダヘッドカバー27と
パイプユニオン30との貫通部28の構造をさらに詳細
に説明する断面図であり、燃料管29はパイプユニオン
30を介して燃料噴射ノズル26に接続されている。
【0005】ここで、燃料噴射ノズル26の先端がシリ
ンダヘッド25に固定されており、一方燃料管29がエ
ンジン本体に固定されているため、燃料噴射ノズル26
とパイプユニオン30の螺合部分は、シリンダヘッドカ
バー27に対して直接的には取り付けられてはいない
が、シリンダヘッドカバー27の内部の気密性を維持す
るために、貫通孔31を密封する密封装置32がシリン
ダヘッドカバー27に設けられている。
【0006】従来の密封装置32は、補強環33を埋設
した鍔部34と、燃料噴射ノズル26とパイプユニオン
30との接続部を挿通する挿通部35からなり、鍔部3
4をシリンダヘッドカバー27にボルト36によって締
め付け、鍔部34に設けられたシール用ビード37をシ
リンダヘッドカバー27に押し付けることによりシール
材32とシリンダヘッドカバー27とのシール性を確保
していた。
【0007】また、挿通部35に燃料噴射ノズル26と
パイプユニオン30との接続部を挿入したのち、ガータ
スプリング38によって挿通部35の先端を締め付け、
この先端の内面に形成されたシール用ビード39を燃料
噴射ノズル26に押し付けることにより、燃料噴射ノズ
ル26と挿通部35とのシール性を確保していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す密封装置32においては、挿通部35の内周とパイ
プユニオン30との間の空間Sbは、大気開放され、エ
ンジンの外部に連通しているため、この空間Sbに水や
ダスト等のエンジンにとって好ましくない物質が侵入す
るおそれがある。空間Sbに水やダスト等が侵入する
と、エンジンのメインテナンス等のためにに密封装置3
2を取り外した際に、空間Sbに侵入した水やダスト等
がエンジン内部に流入するおそれがある。
【0009】また、密封装置32は、図示するようにシ
リンダヘッドカバー27の外表面27aに設けられた貫
通孔31に取付けられるので、シリンダヘッドカバー2
7側を厚肉部にして取付座面40,41を形成する必要
がある。また、この取付座面40,41でシール性を保
証しようとすると、精密な機械加工面が必要である。
【0010】従来の密封装置32は、取付座面40に鍔
部34をボルトにより取り付け、取付座面41とシール
用ビード37との圧接によるものであった。したがっ
て、シール用ビード37は長期的に面圧低下を誘起し、
特に、シール用ビード37がシリンダヘッドカバー27
から伝わる熱影響を受けたり、あるいはシリンダヘッド
から飛散する油等の影響を受けて面圧低下や劣化を促進
し、シール能力が低下するという問題があった。
【0011】しかも、機械加工を施す取付座面40,4
1を設けるには、シリンダヘッドカバー27の貫通孔3
1の近傍を外表面27aに対して厚肉部に鋳造する必要
があるので、内部に巣が発生し、加えて、従来の構造で
はボルト36を用いているので、取付に必要な部品点数
が増加するばかりでなく、ボルト36のネジ孔加工をも
必要とした。
【0012】他の密封装置としては、例えば、図8に示
す実開平6−54962号公報に開示された密封装置が
知られている。図8において、燃料噴射ノズル52a
は、シリンダヘッドカバー51の内部側INに設けら
れ、一方、燃料管に接続されるパイプユニオン52bは
シリンダヘッドカバー51の外部側OUに設けられてい
る。燃料噴射ノズル52aとパイプユニオン52bとの
接続部がシリンダヘッドカバー51を貫通する部位に
は、貫通孔53が開設されている。図8に示す密封装置
50は、挿通部56と、挿通部56の一端に形成された
鍔部55とを有しており、挿通部56の先端内面には第
2のシール部61が形成されており、第2のシール部6
1の外面をスプリング62によって締め付けることによ
り、燃料噴射ノズル2aと挿通部56との間のシール能
力が維持されている。また、挿通部56の外面に接触す
る複数の第1のシール部57が形成され、貫通孔53と
第1のシール部57との接触によりシール能力が維持さ
れている。さらに、密封装置50の鍔部55には、パイ
プユニオン52bの鍔部59の支持面59aに当接する
弾性突起部分58が所定の間隔で点在して形成されてお
り、弾性突起部分58はパイプユニオン52bの鍔部5
9の支持面59aに当接し、これにより挿通部56を適
切な力でD方向に押し込む作用を奏する。
【0013】図8に示す密封装置50は、上記のような
構成によって、密封装置50が装着される相手部材の加
工精度を必要とすることなく、シール性能を向上させる
ことができる。しかしながら、密封装置50の弾性突起
部分58は、鍔部55に所定の間隔で点在して形成され
ているため、挿通部56の内周とパイプユニオン52b
との間の空間Sbは、大気開放され、エンジンの外部に
連通している。このため、図7に示した密封装置32と
同様に、空間Sbに水やダスト等のエンジンにとって好
ましくない物質が侵入するおそれがあった。
【0014】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、密封装置が装着される相手
部材の加工精度を必要とすることなく、シール性能を向
上させ、シール部の耐久性を向上させることができると
ともに、密封装置の挿通部と貫通物との間に形成される
空間に水やダスト等の異物の侵入を防止することが可能
な密封装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の密封装置は、貫
通孔を有する被貫通物と前記貫通孔に貫通されて前記貫
通孔の開口縁に対向する支持面を有する貫通物との間を
シールする密封装置であって、外周面に前記貫通孔と密
接する凸状の弾性材製の第1のシール部と、内周面に前
記貫通物と密接する弾性材製の第2のシール部とを有す
る挿通部と、前記挿通部から外周に向けて突出し、前記
貫通孔の開口縁に対面する当接面を有する鍔部と、前記
挿通部の一端側に設けられ、前記貫通物の支持面に密接
する環状の弾性突起部分とを備えていることを特徴とし
ている。
【0016】本発明の密封装置では、挿通部を貫通孔に
挿入して鍔部を貫通孔の開口縁に対面させる。このと
き、挿通部の外面に形成した第1のシール部が貫通孔の
内面に密接することになる。そして、鍔部に形成した弾
性突起部分が貫通物の支持面に当接することにより密封
装置は貫通物の軸方向に押圧されるとともに、弾性突起
部分は環状に形成されていることから、密封装置の挿通
部と貫通物との間に形成される空間に水やダスト等の異
物が侵入するのを防止することができる。このため、密
封装置の取り外し時に、例えばエンジン等の密封装置に
よって密封される装置への異物の侵入が防止される。ま
た、弾性突起部分は貫通物の組付誤差を吸収することが
できるため、貫通物の組付状態に多少のバラツキがあっ
ても、第1のシール部を常に貫通孔の内面に対して押圧
することができる。さらに、本発明の密封装置は、弾性
突起部分、第1のシール部および第2のシール部という
弾性材の3点支持であることから、貫通物と被貫通物と
の軸心が偏心していたとしても、これに対応することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の密封装置
の第1の実施形態を示す断面図である。図1において、
本実施形態に係る密封装置1は、貫通物を挿入可能な筒
状部材から基本的になり、貫通物が挿入される円筒状の
挿通部6と、挿通部6の外面に形成された複数の第1の
シール部7と、挿通部6の一方端部の内周に形成された
第2のシール部11と、挿通部6の他方端に形成された
環状の弾性突起部分8と、一端に鍔部5が形成された筒
状部材であって筒部分が挿通部6の所定位置に埋設さ
れ、鍔部5が挿通部6から外周に向けて突出する補強環
10と、挿通部6の一方端の外周に形成されスプリング
12を保持する環状の溝部13とを有している。
【0018】挿通部6は、弾性を有する材料、例えば、
アクリルゴム材料から成形することができる。挿通部6
を成形する際には、第1のシール部7、第2のシール部
11および弾性突起部分8も同時に成形することもでき
る。また、挿通部6の成形時に、例えば、補強環10を
インサート成形すれば、挿通部6に補強環10を埋設す
ることができる。
【0019】第1のシール部7は、挿通部6の外周面に
形成された複数の突起からなっている。この第1のシー
ル部7は、被貫通物、例えばエンジンのシリンダヘッド
カバーの貫通孔の内周面に密接し、貫通孔をシールす
る。第1のシール部7は、上記したように挿通部6と一
体成形することができ、また、Oリング等にシール部材
を挿通部6の外周に嵌挿してもよい。この場合、耐性に
応じてOリングを構成する材料として、樹脂、シリコン
ゴムおよびニトリルゴムなど適切な材料選択することが
できる。
【0020】第2のシール部11は、凸状の突起からな
り、挿通部6に挿入される貫通物と当接し、溝部13に
保持されたスプリング12によって第2のシール部11
の外周を締めつけることにより、挿通部6の内周面と貫
通物との間をシールする。第2のシール部11は、上記
したように挿通部6と一体成形することができ、また、
Oリング等にシール部材を挿通部6の内周に嵌挿しても
よい。
【0021】補強環10の一部によって構成される鍔部
5は、円盤状に形成されている。鍔部5には、当接面5
aが形成されており、当接面5aは被貫通物の貫通孔の
開口縁に対面する。この部分は接触させた方が密封装置
1の位置が確実に決まる。補強環10は、例えば、金属
部材から形成することができ、上記したようにインサー
ト成形によって挿通部6に埋設することができる。鍔部
5を補強環10の一部によって構成したのは、鍔部5の
剛性を挿通部6寄りも向上させるためである。
【0022】弾性突起部分8は、挿通部6の一端に突起
状でかつ環状に形成されている。この弾性突起部分8
は、上記した貫通物の有する支持面に密接する。弾性突
起部分8が貫通物の有する支持面に密接すると挿通部6
の内周と貫通物とによって形成される空間が閉塞される
ことになり、外部から当該空間に水やダスト等の汚物が
侵入することを防止することができる。また、弾性突起
部分8の断面形状は、前記補強環10の鍔部5から離れ
るにしたがって、厚みを小さくした形状とすることによ
り、弾性突起部分8の剛性を小さくすることができる。
すなわち、弾性を持たせることにより、弾性突起部分8
が接する相手部材との距離の変動に追随することが可能
となり、シール性も向上する。なお、弾性突起部分8は
挿通部6と一体成形することができる。また、必要によ
り補強環10には、流動孔10aを設け、弾性突起部分
8と挿通部6との成形時の材料の流れを多くすることに
より、安定した成形を行うことができる。
【0023】次に、図1に示した密封装置1を、例え
ば、エンジンのシリンダヘッドカバーに装着した場合に
ついて図2を参照して説明する。図2において、燃料噴
射ノズル2aがシリンダヘッドカバー21の内部側IN
に設けられ、一方、燃料管に接続されるパイプユニオン
2bがシリンダヘッドカバー21の外部側OUに設けら
れている。これら挿通物2は、燃料噴射ノズル2aの基
端に形成されたオスネジとパイプユニオン2bの先端に
形成されたメスネジとを螺合することにより結合されて
いる。
【0024】このとき、燃料噴射ノズルの先端は、例え
ばシリンダヘッドに固定して取り付けられ、一方、燃料
管は例えばエンジン本体などに固定して取り付けられて
いるので、燃料噴射ノズル2aとパイプユニオン2bと
の接続部をあらためてシリンダヘッドカバー21に固定
することはない。
【0025】この燃料噴射ノズル2aとパイプユニオン
2bとの接続部がシリンダヘッドカバー21を貫通する
部位には、貫通孔3が開設されており、貫通孔3のシリ
ンダヘッドカバー1の外部側OUの縁部は座面4となっ
ている。
【0026】この座面4は、密封装置1の軸方向Dに対
して面直に形成されており、密封装置1の鍔部5が当接
面5aに当接している。それにより、パイプユニオン2
bに形成された鍔部9の支持面9aが弾性突起部分8を
押圧したときであっても、僅かな隙間が残るようになっ
ている。
【0027】密封装置1のシリンダヘッドカバー21へ
の装着は、まず、密封装置1の挿通部6を貫通孔3に挿
入して鍔部5を貫通孔3の座面4に対面させることによ
り行う。このとき、外面がスプリング12によって締め
付けられた第2のシール部11により、挿通物2である
燃料噴射ノズル2aと挿通部6との間のシール能力を維
持することができる。同時に、挿通部6の外面に形成し
た第1のシール部7が貫通孔3の内面に密接することに
なる。
【0028】次いで、パイプユニオン2bのボルト部9
bを締めつけて、パイプユニオン2bの先端に形成され
たメスネジと燃料噴射ノズル2aの基端に形成されたオ
スネジとを螺合することによって、パイプユニオン2b
を燃料噴射ノズル2aに接続する。このとき、鍔部5に
形成した弾性突起部分8がパイプユニオン2bの鍔部9
の支持面9aに当接することにより、貫通物2の軸方向
Dに押圧される。
【0029】一方、弾性突起部分8は、パイプユニオン
2bの鍔部9の支持面9aによって押圧されることによ
って、弾性変形し支持面9aに密接する。弾性突起部分
8は環状に形成されていることから、挿通部6の内周面
と燃料噴射ノズル2aおよびパイプユニオン2bとの間
に形成される空間Sbは、弾性突起部分8によってシー
ルされる。これによって、空間Sbに水やダスト等の異
物が侵入するのを防止することができる。これに加え
て、仮に、シリンダヘッドカバー21の内側部INから
第2のシール部11を通じてオイルが空間Sbに流出し
ても、弾性突起部分8と支持面9aとが密接してシール
されるため、シリンダヘッドカバー21の外側部OUへ
の流出を防止することができる。
【0030】また、弾性突起部分8は補強環10突起状
に形成されていることから、その頂部は比較的弾性変形
しやすく、パイプユニオン2bを締めつけて支持面9a
を当接させた際に、当接力を安定的に保持することがで
きる。このため、弾性突起部分8の面圧を安定的に保持
することができ、シール性を向上させることができる。
【0031】また、上述した実施形態においては、弾性
突起部分8をパイプユニオン2bの鍔部9の支持面9a
に当接させるように構成したが、本考案の弾性突起部分
8は、本実施形態にのみ限定されることなく、パイプユ
ニオン2bと燃料噴射ノズル2aとの接合構造によって
は、他の挿通物2に当接させてもよい。
【0032】さらに、上記の実施形態において、弾性突
起部分8の形状は図1に示した形状に限定されない。例
えば、図3に示すように、弾性突起部分8の先端部が外
周側に傾斜したリップ形状とすることも可能である。こ
のような形状にすれば、弾性突起部分8は支持面9aに
よって押圧された際に、弾性突起部分8には曲げ力がか
かり、外周側に撓むことになる。このため、弾性突起部
分8は圧縮力のみが印加される場合に比べて、弾性効果
が向上し、弾性突起部分8と支持面9aとの当接力を一
定に保ことができるとともに、当接力が過大となるのを
防止することができるとともに、弾性突起部分8のシー
ル性を向上することができる。また、この外周側に傾斜
した形状により、外部からの異物侵入を効果的に防ぐこ
とができる。支持面9aへの当接力を調整することによ
って、内部圧力が上昇した場合には、圧力を逃がす構造
とすることもでき、その際には、内部が負圧になって
も、支持面への当接力は上昇する形状となっており、シ
ール性が向上する。
【0033】次に、図4は、本発明の密封装置の第2の
実施形態を示す断面図である。図4に示す密封装置51
は、基本的には図1に示した密封装置1と同様な構成で
あるが、鍔部5の当接面5aに環状の第2の弾性突起部
分52が形成されている点が異なる。第2の弾性突起部
分52は、環状かつ突起状に形成されており、挿通部6
と一体に形成することができる。
【0034】図5に、図4に示す密封装置51を上記の
シリンダヘッドカバー21に装着した状態を示す。図2
において説明した実施形態では、座面4と鍔部5の当接
面5aは当接し、金属接触または僅かな厚さの弾性体を
介して接触している。パイプユニオン2bに形成された
鍔部9の支持面9aが弾性突起部分8を押圧したときで
あっても、僅かな隙間が残るようになっている。しかし
ながら、仮に、シリンダヘッドカバー21の内側部IN
から第1のシール部7を通じてオイルが流出した場合、
座面4と鍔部5の当接面5aとの間の隙間からオイルが
外部側OUに流出するおそれがある。そこで、図4に示
す密封装置51のように、当接面5aに第2の弾性突起
部分52を形成する。図5に示すように、密封装置51
を装着した状態では、第2の弾性突起部分52が座面4
に当接し、第2の弾性突起部分52は弾性変形を起こ
し、第2の弾性突起部分52によってシールされてい
る。このため、第1のシール部7を通じてオイルが流出
しても、オイルが外部側OUに流出することがない。ま
た、第2の弾性突起部分52は弾性変形するため、弾性
突起部分8と支持面9aとの当接力に影響を与えること
もない。
【0035】なお、上記した実施形態は、本発明の理解
を容易にするために記載されたものであって、本発明を
限定するために記載されたものではない。したがって、
上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0036】例えば、上述した実施形態では内燃機関に
適用した具体例を挙げて説明したが、本発明の密封装置
は内燃機関にのみ限定されることはなく、本発明の要旨
を越えない限りにおいて、種々の装置に適用することが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の密封装置は、貫通物の支持面に
密接する弾性突起部分が環状に形成されているため、密
封装置の挿通部と貫通物との間に形成される空間をシー
ルすることができる。このため、密封装置の挿通部と貫
通物との間に形成される空間に水やダスト等の異物の侵
入を防止することが可能となる。また、例えばエンジン
等の密封装置によって密封される装置側から流出するオ
イル等の不純物が密封装置の挿通部と貫通物との間に形
成される空間を通じて密封装置の外部に流出するのを防
止することができる。
【0038】また、弾性突起部分は弾性的に接触するこ
とから、この相手支持面の加工精度は必要とせず、しか
も、第1のシール部はテーパ状の貫通孔と楔状に弾性接
合するので、この面の加工精度は必要としない。極端に
いえば、鋳肌のままでも差し支えない。したがって、本
発明の密封装置は、取り付ける相手側部材の加工精度を
必要とせず、さらには取付がきわめて容易である。
【0039】加えて、本発明の密封装置の取付は、弾性
突起部分、第1のシール部および第2のシール部の3点
の弾性材製部分により支持された構成であるから、貫通
物と被貫通物との軸心が偏心していても、この間隙の密
封効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密封装置の第1の実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1の密封装置をシリンダヘッドカバーに装着
した状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る密封装置の弾性突起部分の形状の
他の例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る密封装置の第2の実施形態を示す
断面図である。
【図5】図4の密封装置をシリンダヘッドカバーに装着
した状態を示す断面図である。
【図6】密封装置を備えた従来の内燃機関を示す断面図
である。
【図7】従来の密封装置の一例を示す要部断面図であ
る。
【図8】従来の密封装置の他の例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1,51…密封装置 2…貫通物 2a…燃料噴射ノズル 2b…パイプユニオン 3…貫通孔 4…座面 5…密封装置の鍔部 5a…当接面 6…挿通部 7…第1のシール部 8…弾性突起部分 9…パイプユニオンの鍔部 9a…支持面 10…補強環 11…第2のシール部 12…スプリング 13…溝部 21…シリンダヘッドカバー(被貫通物) 52…第2の弾性突起部分 D…貫通物の軸方向 IN…内部側 OU…外部側 Sb…空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔(3)を有する被貫通物(1)と前
    記貫通孔(3)に貫通されて前記貫通孔(3)の開口縁
    に対向する支持面(9a)を有する貫通物(2)との間
    をシールする密封装置であって、 外周面に前記貫通孔(3)と密接する凸状の弾性材製の
    第1のシール部(7)と、内周面に前記貫通物(2)と
    密接する弾性材製の第2のシール部(11)とを有する
    挿通部(6)と、 前記挿通部から外周に向けて突出し、前記貫通孔(3)
    の開口縁に対面する当接面(5a)を有する鍔部(5)
    と、 前記挿通部(6)の一端側に設けられ、前記貫通物
    (2)の支持面(9a)に密接する環状の弾性突起部分
    (8)とを備えた密封装置。
  2. 【請求項2】前記鍔部の当接面には、前記貫通孔(3)
    の開口縁に密接する環状の第2の弾性突起部分(52)
    が設けられている請求項1に記載の密封装置。
JP8976697A 1997-04-08 1997-04-08 密封装置 Pending JPH10281293A (ja)

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