JP3991452B2 - インジェクタの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内噴射式内燃機間、特にガソリン筒内噴射式内燃機関に用いるインジェクタの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりガソリンエンジンにおける燃料(ガソリン)噴射方式の内、筒内噴射方式を採用するものは吸気管噴射方式と比較し、希薄燃焼が実現でき、燃料消費量を低減することが可能であり、大気汚染を減少する上で有利である。
このような筒内噴射式のガソリンエンジンでは、シリンダ内に直接燃料を供給することよりインジェクタ(燃料噴射弁)の先端のノズルを燃焼室に対向配備する。このためインジェクタはエンジンの爆発、膨張時の筒内圧力をノズル先端部で受けることとなり、このインジェクタの取付けにあたってはエンジン本体側に形成されたインジェクタの取付け穴よりのインジェクタの脱落を防止し、同時に燃焼ガスの漏れ等を防止する必要がある。例えば、このインジェクタの取り付けにあたってはボルトでエンジン本体に締め付けられるインジェクタ押えが用いられ、このインジェクタ押えによりインジェクタを筒内圧力より強い軸力でエンジン本体側に押しつけ固定している。
【0003】
更に、図6に示すインジェクタ取付け構造では、エンジン本体を成すシリンダヘッド100にインジェクタ取り付け穴101を形成し、その取り付け穴内にインジェクタ102の先端形状に対応させて、段差状に拡径してなるインジェクタ取付け面103が形成される。このインジェクタ取付け面にはインジェクタの拡径部104が当接し、この拡径部とインジェクタ取付け面103の間にシール部材(ガスケット)105が介装される。更に、シリンダへッド100にはインジェクタ取付け面103より上方側に燃料供給用のデリバリパイプ106の取付け面107が形成されており、この取付け面にはデリバリパイプより延出する固定アーム108がボルトで固定される。ここでのインジェクタ102はその上端に嵌合軸109を有し、この嵌合軸をデリバリパイプ106のインジェクタ取付部110に嵌挿し、デリバリパイプ106を介して燃料をインジェクタ102に供給可能に構成される。更に、インジェクタ取付部110には筒状のねじ部材111が螺着され、同ねじ部材の先端の環状押圧部112がインジェクタ102の環状段部113をインジェクタ取付け面103に向けて押圧し、これによりシール部材105がつぶされ、同シール部材により燃焼ガスの漏れを防止している。このため、インジェクタはシリンダへッドに対して、金属接触した状態で保持されることとなる。
【0004】
なお、このような装置の一例が特開平8−246992号公報に開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインジェクタの取付け構造では、インジェクタがインジェクタ取り付け穴の段部等に直接金属接触したり、インジェクタ取り付け面103にシール部材105を介し密に圧接されている。このため、これら各当接部位はインジェクタの駆動音をエンジン本体側に拡散伝達し易くなるため、従来のインジェクタの取付け構造を用いた場合、エンジン騒音を高めるという問題が生じる。
【0006】
本発明の目的は、インジェクタ駆動音のエンジン本体側への伝達を遮断し、エンジンの静粛性を向上できるインジェクタの取付け構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明は、インジェクタに燃料供給する管状主部と同管状主部に一体形成され同管状主部に連通する嵌合穴が形成されたインジェクタ取付け部とを有したデリバリパイプがエンジン本体に配備され、上記インジェクタの先端のノズル部がエンジン本体内の燃焼室に開口する取付け穴に上記ノズル部の中間位置にずれなく外嵌された環状シール部材を介して同心的に弾性支持され、上記インジェクタの後端部で上記嵌合穴に嵌合される管状連結部の基端側に設けられたフランジ状の環状突部が上記インジェクタ取付け部の先端に対しねじ部材の締め込みによって圧接して一体結合され、上記管状主部より延出形成されたアーム部が弾性を有するインシュレータを介して上記エンジン本体に形成された取付け面にボルト止めされた、ことを特徴とする。
このように、デリバリパイプにねじ部材により一体結合されたインジェクタはそのノズル部の中間位置にずれなく外嵌された環状シール部材を介して取付け穴に同心的に弾性支持され、その他の部位をシリンダヘッドに対して非接触に保持できる。しかも、デリバリパイプのアーム部およびインシュレータを介しエンジン本体にボルト止めされ、確実に支持される。このため、インジェクタのノズル部及び後端部がエンジン本体に弾性支持されているので、両者間が金属接触等により密に接触する部位を低減でき、インジェクタの駆動音がエンジン本体側へ伝達することを防止し、エンジン騒音を低減できる。更に、インジェクタが先端部で受ける筒内圧による押圧力はデリバリパイプよりエンジン本体に受け止められ、インジェクタを確実にエンジン本体に取付け支持でき、しかも、たとえノズル部がその軸線方向にずれが生じても環状シール部材がインジェクタのノズル部と取付け穴との間のシール性を確実に維持できる。
【0008】
好ましくは、取付け穴は直状部を有し、上記インジェクタの先端部が上記直状部にシール部材を介して弾性支持されることが良い。
この場合、インジェクタの先端部がその軸線方向にずれが生じたとしてもシール部材が取付け穴の直状部との間のシール性を確実に安定して維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図3には本発明の一実施形態例としてのインジェクタの取付け構造を示した。ここで図3はインジェクタの取付け構造を装備する筒内噴射型多気筒エンジン(以後単にエンジンと記す)Eを上方からみた平面図であり、図2はエンジンE内の一つのインジェクタ1の取付け部分を示す要部断面図である。
図2、図3に示すように、エンジンEの本体はヘッドカバー2を上部にボルト止めしたシリンダヘッド3とその下方のシリンダブロック4及び図示しないクランクケースやクランクカバーをこの順に重ねて一体化して構成される。
【0010】
シリンダブロック4はその長手方向に4つのシリンダSを配備し、各シリンダS内には頂面に凹部を有するピストン5が摺動自在に嵌装され、各シリンダSの上部には燃焼室Cが形成される。このシリンダブロック4の下部にはピストン5の往復動を回転運動に変換する図示しないクランクシャフトやコンロッド等が収容されている。なお、このエンジンEの各気筒の構成はほぼ同一であるので、図3において同一部材には同一符号を付し、重複説明を略す。
【0011】
シリンダヘッド3はその長手方向に順次設けられる各シリンダSとの対向部位にシリンダ対向下壁面11が形成される。この下壁面11は各シリンダSの軸線Lを連結してなるシリンダヘッド3の長手方向中心線L1(図3参照)を挾んで一側(図3で上側)に一対の吸気ポート6が他側(図3で下側)に一対の排気ポート7がそれぞれ配備される。更に、シリンダ対向下壁面11のほぼ中央位置には点火プラグ12が装着され、シリンダ対向下壁面11の周縁側端部で一対の吸気ポート6の間には燃料噴射用のインジェクタ1が配備される。
【0012】
シリンダヘッド3の側方壁面にはシリンダヘッド3の長手方向に長い燃料供給用のデリバリパイプ14が配備される。このデリバリパイプ14は燃料を流通させるパイプ状の管状主部141を備え、この管状主部より2つのアーム部142を延出形成している。図2に示すように、シリンダヘッド3の側方壁面にはデリバリパイプ14の取付け面13が2か所に形成され、これらの両取付け面13にはデリバリパイプの2つのアーム部142がインシュレータ15を介しボルトBで締付固定される。なお、インシュレータ15は振動吸収性を示す肉厚の弾性を有した樹脂、たとえばPP樹脂等で成形され、これによりアーム部142と取付け面13との金属接触を低減させている。
【0013】
このデリバリパイプ14の管状主部141の一端には燃料ポンプP側より高圧化された燃料が供給される高圧パイプ24が接続され、他端にはインジェクタ1からオーバーフローした燃料を高圧調整弁V側に導く戻り管25が接続される。なお高圧調整弁Vを通過した燃料は不図示の燃料タンクへ戻される。
【0014】
デリバリパイプ14の管状主部141には2つのアーム部142の外に、4つのインジェクタ取付部143が一体形成される。各インジェクタ取付部143は各気筒のインジェクタ1との対向位置に対向配備され、各インジェクタ側に燃料を導入するよう略筒状に突き出し形成される。このインジェクタ取付部143は、図1に示すように、その内側に嵌合穴hを、外側に外螺子部nをそれぞれ形成される。嵌合穴hは管状主部141内の燃料路rと連通する。
次に、デリバリパイプ14に連結される第1気筒のインジェクタ1の説明を図1に沿って説明する。なお、その他の気筒のインジェクタも同様の取付け構造を採ることよりここでは重複説明を略す。
【0015】
ここで、第1気筒のシリンダ対向下壁面11の端部で一対の吸気ポート6の間には燃焼室に向けて開口する取付け穴16が形成される。この取付け穴16は、図1に示すように、燃焼室C側に形成される小径の直状部161とシリンダヘッド外側の外側開口部162とこれら直状部161と外側開口部162を結ぶ段部163とで形成され、ここにインジェクタ1が嵌される。
インジェクタ1は、デリバリパイプ14の嵌合穴hに嵌合される後端部としての管状連結部17と、管状連結部17の基端側に設けられインジェクタ取付部143の先端に当接可能なフランジ状の環状突部18と、環状突部18より下方に延出する小径部19と、小径部19の下端に膨出形成される拡径部20と、この拡径部20の下方に延出形成され先端に図示しない噴口を有する先端部としてのノズル部21とを有する。ノズル部21は噴口を開閉する図示しない針弁を備え、この針弁は拡径部20内の図示しない電磁ソレノイドの駆動に応じて噴口を開閉するように構成される。
【0016】
インジェクタ取付部143の嵌合穴hに嵌合される管状連結部17の先端には環状溝171が形成され、この溝171に弾性体から成るシールリングeが外嵌される。このシールリングeは嵌合穴hと管状連結部17との間をシールするように形成される。
デリバリパイプ14側の外螺子部nを形成されたインジェクタ取付部143と、インジェクタ1側の環状突部18を形成された管状連結部17とは固着部材であるねじ部材22により互いが一体結合される。
【0017】
ここでねじ部材22は略短筒状を成し、インジェクタ取付部143に形成された外螺子部nに螺合する内螺子部mを形成され、この内螺子部mの一端側には、これより延出して管状連結部17に形成された環状突部18を係止する環状係止部221を一体形成されている。このねじ部材22はこれが外螺子部nに締め込まれると、環状突部18がインジェクタ取付部143の先端部に圧接され、相対変位の無い状態で結合され、これによってインジェクタ1とデリバリパイプとが一体結合され、管状主部141内の燃料をインジェクタ1のノズル部21側に導入できる。
【0018】
デリバリパイプ14にねじ部材22により一体結合されたインジェクタ1は取付け穴16に嵌挿され、デリバリパイプ14のアーム部142およびインシュレータ15を介しシリンダヘッド3にボルト止めされ、確実に支持される。この支持状態において、インジェクタ1の拡径部20は外側開口部162に同心的に遊嵌され、ノズル部21は直状部161に同心的に遊嵌され、これによりインジェクタは取付け穴16に対して非接触状態を保持する。
ここで、ノズル部21はその長手方向での中間位置に環状外溝211を形成され、この環状外溝211にシール部材としての環状シール部材23がずれなく外嵌される。この環状シール部材23は弾性体でリング状に成形され、ここでは耐熱性が高い弾性体の樹脂、例えばPTFE(フッ素樹脂系)やフッ素ゴム等で成形される。
【0019】
このように環状シール部材23を外嵌するノズル部21はそれ自体は直状部161に非接触状態を保持し、しかも、環状シール部材23によりノズル部21と直状部161とのすき間を確実にシールする。
上述の環状シール部材23はノズル部21の環状外溝211にずれなく外嵌されていたが、これに代えて、図4に示すように、直状部161の中間部に環状内溝dを形成し、そこに予め環状シール部材23’を嵌め込み、その上で環状シール部材23’にノズル部21を嵌挿するように構成しても良い。この場合の環状シール部材23’も弾性体であることが望ましく、例えば、内径を微小変位可能なばね鋼から成るリング状部材を用いてもよい。
【0020】
ここで、図1乃至図3に示したインジェクタの取付け構造を用いたエンジンにおけるインジェクタ1の取付けを説明する。
まず、エンジン本体側の上部に位置するシリンダヘッド3の側方壁面には同シリンダヘッドの長手方向に長い燃料供給用のデリバリパイプ14が対設され、その2つのアーム部142がシリンダヘッド3各取付け面13にそれぞれボルトにより止めされる。次いで、側方壁面の4つの取付け穴16に対し、ねじ部材22および環状シール部材23を組み付け済のインジェクタ1を仮付けする。
【0021】
この場合、各インジェクタ1の管状連結部17がデリバリパイプ14側のインジェクタ取付部143の嵌合穴hに嵌挿される。その後、デリバリパイプ14側の2つのアーム部142がインシュレータ15を介しシリンダヘッド3にボルト止めされ、次いで、インジェクタ1側のねじ部材22がデリバリパイプ14側の外螺子部nに確実に締め込まれ、インジェクタとデリバリパイプとを一体結合する。この後、シリンダヘッド3に固着されたデリバリパイプ14の一端には燃料ポンプP側に連通する高圧パイプ24が、他端には高圧調整弁V側に連通する戻り管25が接続されることとなる。
【0022】
以上のように、図1乃至図3のインジェクタの取付け構造によれば、アーム部142がシリンダヘッド3に、ノズル部21が環状シール部材23を介し直状部161に支持され、その他の部位をシリンダヘッド3に対し非接触(フローティング状態)に保持できる。このためインジェクタ1の駆動音のシリンダヘッド3側への伝達を遮断でき、エンジン騒音を確実に低減できる。
特にここでは、アーム部142がインシュレータ15を介してシリンダヘッド3にボルト止めされ、ノズル部21が環状シール部材23を介し直状部に支持されるため、燃焼ガスの漏れを防止した上で、インジェクタ1とシリンダヘッド3が金属接触する部位をより確実に低減でき、インジェクタ1の駆動音をより確実に遮断してエンジン騒音を十分低減できる。
【0023】
更に、インジェクタ1が受ける筒内圧による押圧力はアーム部142よりボルトBを介しシリンダヘッド3に受け止められ、インジェクタ1を確実にシリンダヘッド3に取付け支持できる。しかも、たとえノズル部21がその軸線方向にずれが生じても環状シール部材23が直状部161との間のシール性を確実に維持できる。
更に、ここでは固着部材であるねじ部材22を締め込むことでインジェクタ取付部143と管状連結部17とを容易に一体結合できる。
【0024】
図1のインジェクタの取付け構造では、固着部材を成すねじ部材22がインジェクタ1側に予め組み込まれていたが、これに代えて図5(a)に示すように構成されても良い。この場合、インジェクタ取付部143aに環状突部18aを形成し、筒状連結部17aに外螺子部nを形成する。そして、環状突部18aを係止する環状係止部221を形成され外螺子部nに螺合する固着部材としてのねじ部材22aをインジェクタ取付部143a側に仮組み付けしておく。なお、インジェクタ取付部143a側の環状突部18aと筒状連結部17aとの突合せ部位間にシールリングe’が配備される。この場合も、外螺子部nにねじ部材22aを締め込むことにより、インジェクタ取付部143aと筒状連結部17aとを一体結合でき、これらの隙間をつぶされたシールリングe’が確実にシールできる。
【0025】
更に、図5(b)に示すように構成されても良い。この場合、デリバリパイプ14側のインジェクタ取付部143bとインジェクタ1側の筒状連結部17bの各突端に環状突部18b、18b’をそれぞれ延出形成し、両者の突合せ部位間にシールリングe”が配備される。更に、環状突部18bの円周方向に複数のボルト挿通口iが、環状突部18b’の円周方向に複数のボルト穴jがそれぞれ形成される。これらには固着部材としてのボルトkが挿通され、その締め込みにより、インジェクタ取付部143bと筒状連結部17bが一体結合され、両者の隙間がシールリングe”により確実にシールされる。
図1のインジェクタの取付け構造に用いたねじ部材22に代えて、図5(a),(b)の各変形例を用いた場合も、ほぼ同様の作用効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、デリバリパイプにねじ部材により一体結合されたインジェクタは、そのノズル部の中間位置にずれなく外嵌された環状シール部材を介して取付け穴に同心的に弾性支持され、その他の部位をシリンダヘッドに対して非接触に保持できる。しかも、インジェクタのノズル部及び後端部がエンジン本体に弾性支持されているので、両者間が金属接触等により密に接触する部位を低減でき、インジェクタの駆動音がエンジン本体側へ伝達することを防止し、エンジン騒音を低減し、静粛性を向上できる。
更に、インジェクタが先端部で受ける筒内圧による押圧力はデリバリパイプよりエンジン本体に受け止められ、インジェクタを確実にエンジン本体に取付け支持でき、しかも、たとえノズル部がその軸線方向にずれが生じても環状シール部材がインジェクタのノズル部と取付け穴との間のシール性を確実に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインジェクタの取付け構造を適用されたエンジンのインジェクタ取付け部位の拡大切欠断面図である。
【図2】図1のインジェクタ取付け部位を示し、図3のIII−III線断面図である。
【図3】図1のインジェクタの取付け構造を適用されたエンジンの概略平面図である。
【図4】図1のインジェクタの取付け構造で用いるシールリングの変形例の要部切欠断面図である。
【図5】図1のインジェクタの取付け構造で用いる固着部材およびその近傍部の切欠断面図であり、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例を示す。
【図6】従来のインジェクタの取付け構造の断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ
3 シリンダヘッド
14 デリバリパイプ
141 管状主部
142 アーム部
143 インジェクタ取付部
16 取付け穴
161 直状部
17 管状連結部
21 ノズル部
23 環状シール部材
k ボルト
C 燃焼室
Claims (1)
- インジェクタに燃料供給する管状主部と同管状主部に一体形成され同管状主部に連通する嵌合穴が形成されたインジェクタ取付け部とを有したデリバリパイプがエンジン本体に配備され、
上記インジェクタの先端のノズル部がエンジン本体内の燃焼室に開口する取付け穴に上記ノズル部の中間位置にずれなく外嵌されたシール部材を介して同心的に弾性支持され、上記インジェクタの後端部で上記嵌合穴に嵌合され管状連結部の基端側に設けられたフランジ状の環状突部が上記インジェクタ取付け部の先端に対しねじ部材の締め込みによって圧接して一体結合され、
上記管状主部より延出形成されたアーム部が弾性を有するインシュレータを介して上記エンジン本体に形成された取付け面にボルト止めされた、ことを特徴とするインジェクタの取付け構造。
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