JPH0575015U - バッテリ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、バッテリ支持装置に関し、固定ロ
ッドによるバッテリ前面部の支持面積を増加し、バッテ
リの前面部、該前面部と接触する部分の磨耗を防止し
て、摩擦に起因する種々の問題の発生を未然に防止する
ことを目的とする。 【構成】 支持板上に載置したバッテリの左右面部、お
よび背面部を、背部に折曲部を有する左右のブラケット
で保持すると共に、左右のブラケットの前方側間に設け
た固定ロッドでバッテリの前面部を保持したバッテリ装
置において、上記固定ロッドに、バッテリの前面部に接
触する平面部を有するプレートを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等の車両に搭載したバッテリを支持するためのバッテリ支持 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

バッテリは、自動車等の車両に搭載されて、エンジンの始動等の電気系統の電 源となるバッテリの多くは、その外周側面に縦筋が形成されているものが多い。 図４に示すように、バッテリＡは、一般に支持板１上に載置される。

【０００３】 そして、バッテリＡの側面部が左右のブラケット２で、バッテリＡの背面部が ブラケット２の背面の折曲部２ａで支持され、バッテリＡの前面部が、左右のブ ラケット間に挿通されている固定ロッド３で保持されている（例えば実開昭５３ −４２２号公報，実開平２−１２４６６１号公報）。この固定ロッド３は、断面 円形のボルトが多く用いられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、車両の振動等で、バッテリＡが支持板１上で振動すると、図５に示す ように、バッテリＡの外周面の縦筋Ａ１と、断面円形のボルトである固定ロッド ３とが点接触に近い面接触であるために、接触面が小さく、磨耗の進行が著しい 。縦筋がない場合でも、バッテリと固定ロッドは線接触であるために、磨耗の進 行がやや遅くなるだけで、その傾向は変わらない。

【０００５】 そして、最悪の場合には、固定ロッド３の磨耗で、支持板１上からバッテリＡ が落下してしまったり、バッテリＡの側面に孔が開いて、バッテリ液が漏洩する 虞がある。

【０００６】 本考案は、従来のバッテリ装置の前述の問題点を解決するためのもので、、固 定ロッドによるバッテリ前面部の支持面積を増加することで、バッテリの前面部 、該前面部と接触する固定ロッド側の部分の磨耗を防止して、摩擦に起因する種 々の問題の発生を未然に防止することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、支持板上に載置したバッテリの左右面部、および背面部を、背部に 折曲部を有する左右のブラケットで保持すると共に、左右のブラケットの前方側 間に設けた固定ロッドでバッテリの前面部を保持したバッテリ支持装置において 、上記固定ロッドに、バッテリの前面部に接触する平面部を有するプレートを設 けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案のバッテリ支持装置は、固定ロッドに、バッテリの前面部に面接触する 平面部を有するプレートを設けたので、固定ロッドとバッテリの前面部の接触が 面接触となり、車両の振動等によって、バッテリが支持板上で揺動しても、バッ テリの前面部及び固定ロットの磨耗が防止されるものである。

【０００９】

【実施例】

次に本考案の実施の一例を、図１〜図３について以下に説明する。 この実施例のバッテリ支持装置は、バッテリＡが支持板１上に載置されて、バ ッテリＡの側面部が左右のブラケット２で、バッテリＡの背面部がブラケット２ の背部の折曲部２ａで保持されることは従来のバッテリ支持装置と変わるもので はない。

【００１０】 そして、バッテリＡの前面部を保持する固定ロッド３には、その左右両端側に 、適宜の幅、上下の長さを有するプレート４が溶接等の手段で取り付けられ、こ のプレート４は、バッテリＡの前面部に接触する平面部４ａと、該平面部４ａの 上下両側において、平面部４ａに対して、略直角に折曲された折曲部４ｂで構成 されている。

【００１１】 従って、バッテリＡの前面部は、このプレート４の平面部４ａと、かなりの広 い面積での面接触となり、しかも上下両端は折曲部４ｂとされているために、切 断の端面のバリ等でバッテリＡの外周面が削られる虞れもなく、バッテリＡの外 周側に縦筋が形成されている場合でも、その接触面積は従来よりも格段に広くな る。

【００１２】 そのため、バッテリＡの前面部、固定ロッド３に取り付けたプレート４の平面 部４ａの磨耗が軽減され、バッテリＡの前面部の磨耗による孔開きで、バッテリ 液が漏洩したり、固定ロッド３の磨耗でバッテリＡが脱落する等の虞れはなくな る。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、車両に搭載したバッテリの前面部と、これを保 持する固定ロッドとの接触面積を増大させることによって、前面部の磨耗が最悪 となっても、バッテリ外周面に孔が開き、この孔からのバッテリ液漏れが生ずる ことはない。

【００１４】 又、固定ロッドの磨耗も防止されるため、その磨耗で、バッテリ前面保持が不 確実となることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜面図である。

【図２】図１の要部の固定ロッドの斜面図である。

【図３】図１のプレートとバッテリ前面部の接触状態を
示す拡大斜面図である。

【図４】従来のバッテリ支持装置の斜面図である。

【図５】同上の固定ロッドとバッテリ前面部の磨耗状態
を示す拡大斜面図である。

【符号の説明】

Ａ バッテリ １ 支持板 ２ ブラケット ２ａ 折曲部 ３ 固定ロッド ４ プレート ４ａ 平面部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持板上に載置したバッテリの左右面
   部、および背面部を、背部に折曲部を有する左右のブラ
   ケットで保持すると共に、左右のブラケットの前方側間
   に設けた固定ロッドでバッテリの前面部を保持したバッ
   テリ支持装置において、上記固定ロッドに、バッテリの
   前面部に接触する平面部を有するプレートを設けたこと
   を特徴とするバッテリ支持装置。