JP5267237B2 - シールドパイプ用クランプ - Google Patents
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Description
第二の課題はシールドパイプの配置位置をフロアパネル下面からの距離を短くすると共に、シールドパイプを安定支持できるようにすることである。
前記シールドパイプを外嵌保持する保持部として、金属板からなるブラケットと、該ブラケットで保持されるゴム成形品からなるグロメットを備え、
前記ブラケットは、前記フロアパネルの下面に当接させて固定する車体固定部と、該車体固定部の一端から下方に湾曲させて上向き円弧状に形成したグロメット保持部とを有し、該グロメット保持部の下端位置に排水孔を設けている一方、
前記グロメットは、前記シールドパイプの下部を除く外周面に当接させる内周面と、前記フロアパネルの下面に当接させる平面状上端面を有すると共に両側外面を円弧状とし、該両側外面に前記ブラケットのグロメット保持部の挟持部を設けており、かつ、前記グロメットの両側部の下端の間に前記グロメット保持部の排水孔が位置し、
前記シールドパイプの下端に対応する位置に前記排水孔を位置させ、前記保持部とシールドパイプの間に浸水する水を排水できる構成としていることを特徴とするシールドパイプ用クランプを提供している。
前記ブラケットは、前記フロアパネルの下面に当接させて固定する車体固定部と、該車体固定部の一端から下方に湾曲させて上向き円弧状に形成したグロメット保持部とを有し、該グロメット保持部の下端位置に排水孔を設けている一方、
前記グロメットは、前記シールド用金属パイプの下部を除く外周面に当接させる内周面と、前記フロアパネルの下面に当接させる平面状上端面を有すると共に両側外面を円弧状とし、該両側外面に前記ブラケットのグロメット保持部の挟持部を設けており、かつ、前記グロメットの両側部の下端の間に前記グロメット保持部の排水孔が位置する構成としている。
前記ブラケットの半円弧状のグロメット保持部は、グロメットの両側部の間の下部開口にシールドパイプの外周面と隙間を空けて位置し、シールドパイプと接触せず、かつ、該隙間をあけて位置するグロメット保持部に前記排水孔を位置させているため、該排水孔からシールドパイプの外周面とグロメットの内周面との間に浸水、およびグロメット外周面とブラケットのグロメット保持部の内周面との間の浸水を、溜めることなく排水することができる。
さらに、前記グロメットの平面状上端面をフロアパネルの下面に当接させる設定としているため、シールドパイプのフロアパネル下面から取付位置の寸法を短くでき、クランプ全体の上下高さを低くし、シールドパイプを路面から離れて位置させることができる。かつ、前記グロメットの平面状上端面の面積を比較的大きくすることでシールドパイプを安定して保持することができる。これにより、前記第二の課題であるシールドパイプの配置位置をフロアパネル下面からの距離を短くすると共に、シールドパイプを安定支持できる。
この場合、車体固定部の幅を細くする一方、グロメット保持部の幅を広くすることが好ましい。
前記フロアパネルの下方に配置する長尺なシールドパイプに適正位置で複数のクランプを取り付けるようにしている。
さらに、グロメットの平坦状上端面をフロアパネル下面に当接させてクランプの高さを小さく出来る。
実施形態のクランプ1は、図1に示すハイブリット自動車において、フロアパネル2の下面に沿って後部から前部へと配索する電線3を挿通する金属製パイプからなるシールドパイプ5をフロアパネル2に固定するものである。本実施形態ではシールドパイプ5は鉄製としている。
車体固定部11、12にはボルト孔11a、12aを設け、これらボルト孔11aと12aとは前記屈曲部14を挟んで対角線上に位置させている。
前記グロメット保持部13の下端部には図3(B)に示すように中央の屈曲部14の位置に排水孔15を設けている。
上側部21の上端面21aを水平方向の平坦状上端面としている。
両側部22、23の外面は内周面と略平行な円弧形状とし、それぞれ幅方向の両側のL形状の突起部22aと22b、23aと23bを設け、前記ブラケット10のグロメット保持部13の両側円弧部の幅方向の両側をそれぞれ前記突起部22aと22b、23aと23bに差し込んで、グロメット20をブラケット10のグロメット保持部13で保持できるようにしている。
この状態で、グロメット10の両側部22、23に外嵌固定したブラケット10のグロメット保持部13の排水孔15を設けた下端部は両側部22、23の下端の間に位置する。また、グロメット20の上端面21aは両側の車体固定部11、12の上面より僅かに上方へ突出している。
このように、ブラケット10とグロメット20とを組みつけた状態でクランプ1の上下高さHは、従来汎用されているクランプの高さより低くなっている。
ブラケット10の車体固定部11、12のボルト孔11a、12aにボルトB1、B2を通してフロアパネル2にナットN、Nで固定した状態でグロメット20の上端面21aがフロアパネル2の下面に接触する。
また、振動によりシールドパイプ5とグロメット20が摺接しても鉄粉が発生することはない。
前記第一実施形態では、ブラケット10はグロメット保持部13の両端を車体固定部11、12の間に設けて両持ちタイプとしているが、第二実施形態のクランプ1−2はグロメット保持部13の一端にのみ車体固定部11を設けて片持ちタイプとしている点を相違させている。
即ち、車体固定部11の一端から上向半円弧状のグロメット保持部13を連続して設けており、車体固定部11とグロメット保持部13とは同一軸線上Lに配置している。
グロメット保持部13の下端に排水孔15を設けている。グロメット20の形状は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
かつ、該第二実施形態のクランプ1−2は、第一実施形態と同様の作用効果を有するため、説明を省略する。
該クランプ1−3も片持ちタイプとしているが、ブラケット10の車体固定部11とクランプ保持部13とは軸線方向をL−1とL−2に相違させてオフセットタイプとしている。
具体的には、ブラケット10の車体固定部11の長さ方向の一端から下向き突出部30を設け、該下向き突出部30の幅方向の一側に上向き円弧状のグロメット保持部13を連続させている。
グロメット保持部13の下端に排水孔15を設けていると共にグロメット20の形状は第一実施形態と同様であり、同一の作用効果を有するため、同一符号を付して説明を省略する。
このようにオフセットタイプとすると、フロアパネルの近接した位置にボルト取付箇所が無い場合、ブラケットの長さと強度を適宜に設定することによりクランプを取り付けることができる。
2 フロアパネル
3 電線
5 シールドパイプ
10 ブラケット
11、12 車体固定部
13 グロメット保持部
15 排水孔
20 グロメット
21 上側部
21a 上端面
22、23 両側部
22a、22b、23a、23b 挟持用の突起部
Claims (3)
- 車両に床下配線されるワイヤハーネスを外装保護する金属製パイプからなるシールドパイプに外嵌してフロアパネルに固定するクランプであって、
前記シールドパイプを外嵌保持する保持部として、金属板からなるブラケットと、該ブラケットで保持されるゴム成形品からなるグロメットを備え、
前記ブラケットは、前記フロアパネルの下面に当接させて固定する車体固定部と、該車体固定部の一端から下方に湾曲させて上向き円弧状に形成したグロメット保持部とを有し、該グロメット保持部の下端位置に排水孔を設けている一方、
前記グロメットは、前記シールドパイプの下部を除く外周面に当接させる内周面と、前記フロアパネルの下面に当接させる平面状上端面を有すると共に両側外面を円弧状とし、該両側外面に前記ブラケットのグロメット保持部の挟持部を設けており、かつ、前記グロメットの両側部の下端の間に前記グロメット保持部の排水孔が位置し、
前記シールドパイプの下端に対応する位置に前記排水孔を位置させ、前記保持部とシールドパイプの間に浸水する水を排水できる構成としていることを特徴とするシールドパイプ用クランプ。 - 前記ブラケットの車体固定部を前記グロメット保持部の一端と連続させた片持ちタイプまたは、前記グロメット保持部の両端に前記車体固定部を連続させた両持ちタイプとしている請求項1に記載のシールドパイプ用クランプ。
- 前記ブラケットの車体固定部にボルト孔を設け、該ボルト孔にボルトを通して前記フロアパネルに固定したナットにねじ込み固定する構成とし、
前記フロアパネルの下方に配置するシールドパイプに間隔をあけて複数取り付けられる請求項1または請求項2に記載のシールドパイプ用クランプ。
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