JPH066253Y2 - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JPH066253Y2
JPH066253Y2 JP1987087565U JP8756587U JPH066253Y2 JP H066253 Y2 JPH066253 Y2 JP H066253Y2 JP 1987087565 U JP1987087565 U JP 1987087565U JP 8756587 U JP8756587 U JP 8756587U JP H066253 Y2 JPH066253 Y2 JP H066253Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えば内燃機関における弾性管や配線をクラ
ンプするクランプ装置に関し、特に、強度向上、クラン
プ作業性の向上等を図ったクランプ装置に関する。
〈従来の技術〉 例えば内燃機関における燃料配管ゴムホース、負圧ホー
ス等の弾性管や点火プラグ用ハイテンションコード等の
電線を、複数結束して保持するクランプ装置が知られて
いる。
従来のクランプ装置として、例えば第4図に示すような
ものがある〔Z系エンジン 1978整備要領書I(エ
ンジンルーム内配線、配管の項)及び実開昭60−81
304号公報等参照〕。
このものは、綿状の被保持体即ち、弾性管や電線を嵌着
保持するための円弧状等の嵌着凹部1を長手方向の一側
面に複数整列して有する合成樹脂からなる単一のクラン
プ部材2からなる。
又、従来のクランプ装置として、第5図に示すようなも
のがある〔LD系ディーゼルエンジン1983整備要領
書(改訂版I)第33頁等参照〕。
このものは、円弧状等の嵌着凹部3を長手方向の一側面
に複数整列して有する弾性体4と該弾性体4の反嵌着凹
部3側の側面に固着された金属板5からなる一対のクラ
ンプ部材6からなる分割式構造で、クランプ状態で両ク
ランプ部材6同士をボルト7によって締結するようにし
ている。
更に、従来のクランプ装置として、第6図〜第8図に示
すようなものもある。
このものは、円弧状等の嵌着凹部8を長手方向の一側面
に複数整列して有する一対の弾性体同士を一端部で連接
して一体化した構成の一体型弾性体9と、この弾性体9
外側面を包囲する如く配設される一対の金属板10,11と
から構成され、該金属板10,11の一端部同士を、一方に
設けたスリット部10aに他方に設けた舌片部11aを係合
すると共に、金属板10,11の他端部夫々に設けられたフ
ランジ部10a,11b同士をボルト12とナット13で締結す
るようにしている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような従来の各クランプ装置におい
ては、夫々次のような問題点があった。
即ち、第4図に示したものでは、クランプ部材2が合成
樹脂からなるため、弾性管や電線を嵌着凹部に嵌着させ
るのが難しく、作業に手間がかかり、作業性が悪い。
又、嵌着保持した弾性管や電線の防振ができず、該弾性
管や電線が振動して、これらの耐久性を損なったり、他
部品に接触して破損という事態を生じる。これらの問題
点の対策として、軟質樹脂等を用いたり、板厚を薄くす
ることが考えられるが、この結果、クランプした弾性管
や電線が脱落し易くなるという問題点が生じてしまう。
又、第5図及び第6図〜第8図に示したものでは、弾性
管や電線を保持するのに弾性体を用いているので、弾性
管や電線の防振が行え、第4図に示したようなクランプ
装置の問題点は解消されているが、第5図に示したもの
では、分割式であるがため、クランプ時のボルトの位置
合わせが難しく、又、第6図〜第8図に示したもので
は、クランプ時には、一体構造の弾性体9を一端部で係
合状態にある金属板10,11で押し付けつつ変形させる必
要があるので、金属板10,11の自由度が少なく、フラン
ジ部10b,11bにおけるボルト取付穴14の位置がずれる
等して位置合わせが難しい。
更に、第5図のクランプ装置にあっては、クランプ状態
を解除する場合、ボルト7を外すと、下側に位置するク
ランプ部材6が落下してしまい、部品損失の虞もあっ
て、作業に支障を来す。
そこで、本考案はこのような従来の問題点に着目してな
されたもので、被クランプ体の防振を行いつつ強度的に
優れ、しかも、クランプ作業性やクランプ解除作業性に
優れたクランプ装置を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 このため、本考案は、複数の被クランプ体を挟持する一
対のクランプ部材であって、前記被クランプ体を夫々嵌
着保持するための複数の嵌着凹部を相手との突き合わせ
面に夫々形成した弾性体からなる本体と該本体の表面に
固着される補強板とから構成される一対のクランプ部材
を備え、前記本体と補強板の少なくとも一方の一対の部
材を、折り曲げ可能なヒンジ部を介して連結状態とされ
る一体化構造とし、クランプ時にクランプ部材同士を締
結する締結手段を備える一方、各クランプ部材の補強板
夫々の内面から隣接する嵌着凹部の間位置に略垂直に延
びる突起部と、各クランプ部材の補強板夫々が固着され
る本体に形成され、前記突起部が夫々嵌合されるスリッ
トと、を設け、各突起部を、該突起部と前記スリットと
が嵌合した状態において、突起部先端が本体の相手との
突き合わせ面近傍に位置する長さに設定した構成とす
る。
〈作用〉 かかる構成では、被クランプ体の嵌着保持を弾性体の凹
部で行うので、該被クランプの嵌着が簡単に行え、作業
性が良い。勿論、保持した被クランプ体の防振を行え、
被クランプ体の耐久性向上や破損防止を図れる。又、本
体と補強板の少なくとも一方の一対の部材を、該折り曲
げ可能なヒンジ部を介して連結状態とされた一体化構造
としたから、クランプ部材の自由度が高く、クランプ部
材同士の位置合わせが簡単で、締結作業を簡単に行え
る。更に、クランプ状態を解除する場合に、クランプ部
材が落下することもない。
特に、各クランプ部材の補強板夫々の内面から隣接する
嵌着凹部の間位置に垂直に延びる突起部を各クランプ部
材の補強板夫々が固着される本体に形成されたスリット
に嵌合するようにし、各突起部を、スリットに嵌合され
た状態において、本体の相手との突き合わせ面近傍にそ
の先端が位置する長さに設定するようにしたから、本体
と補強板との固着状態を安定化でき、クランプ部材同士
を締結させ易くなると共に、被クランプ体の位置修正を
本体と補強板との固着状態を損なうことなく行え、更
に、突起部によって、本体の隣接する嵌着凹部間部分の
変形を抑えることができるので、被クランプ体の嵌着凹
部への嵌着性を向上することができる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、被クランプ体即ち、内燃機関における
燃料配管ゴムホース、負圧ホース等の弾性管や点火プラ
グ用ハイテンションコード等の電線を挟持する一対のク
ランプ部材15,16は、該被クランプ体を嵌着保持するた
めの嵌着凹部17a,18aを相手との突き合わせ面に夫々
形成したフェルト材等からなる本体17,18と、該本体1
7,18の表面に固着されるナイロン66等の樹脂製の補強
板19,20から構成される。
ここで、前記一対の本体17,18は、略断面長円形状に成
形したフェルト材からなる部材を長円の長辺と平行で該
長辺と外れた線に沿って切断して得た大きさの異なる2
部材によって夫々形成される。
前記嵌着凹部17a,18aは、本体17,18夫々において、
相互平行に2列づつ設けられる。本体18に設けられる嵌
着凹部18aは円Aの1/2周以上(例えば約3/4周)
の部分円形断面に形成され、本体17に設けられる嵌着凹
部17aは上記円Aの残りの部分円形断面に形成される。
大きい側の本体18に固着される樹脂製の補強板20は、略
断面長円形状の筒体を略2分した反長円筒形状で、本体
18の湾曲面を有する表面側を包囲する如く配設され、該
本体18には、例えば両面テープ等により固着される。
小さい側の本体17に固着される樹脂製の補強板19は、湾
曲部と平面部とからなる形状で、本体17の湾曲部を有す
る表面側を包囲する如く配設され、該本体17には、やは
り両面テープ等により固着される。
そして、前記本体17,18に夫々固着される補強板19,20
は、該補強板19,20に一体成形される折り曲げ可能なヒ
ンジ部即ち、薄肉部21を介して連結状態とされる一体構
造物により構成される。この場合、補強板20の一方の端
部を本体18の相手との突き合わせ面より突出させ、この
突出端部と補強板19の平面部の端部との連接部を薄肉に
形成する。
一方、クランプ時にクランプ部材15,16同士を締結する
締結手段が設けられる。
即ち、本実施例においては、両クランプ部材15,16に夫
々設けた係脱自由な係合爪22,23により構成する。
クランプ部材15側の係合爪22は、補強板19の湾曲部側端
部から張り出した部分から本体17突き合わせ面と直角方
向に突出した片部24先端に形成される(第1図(c)参
照)。又、クランプ部材16側の係合爪23は、補強板20の
反ヒンジ部側端部外面に設けたL字形の片部25先端に形
成される(第1図(d)参照)。この場合、係合爪22と23
は、係合爪22がL字形の片部25内側に該片部25を変形さ
せつつ挿入されて、係合爪23を乗り越えることによっ
て、相互に係合状態になる。係合爪22と23の係合を解く
時には、L字形の片部25を外方に引っ張って変形させ、
該L字形の片部25内側を拡げれば良い。
ここで、前記補強板19,20の内面に突起部35を夫
々一体成形して設け、本体17,18にこの突起部35
を差し込むことによって、該本体17,18の補強板1
9,20の内面に対する固着状態を安定させる等の効果
を得るようにしてある。
又、補強板19,20の外面には、リブ36を一体成形
して設け、該補強板19,20の強度向上を図るように
している。
これらの構成を詳述すると、前記突起部35は、補強板
19,20の板巾と同方向に該板巾より小なる板巾を有
した板部材からなる。そして、クランプ部材16におい
ては、単一の突起部35が補強板20の平面部内面の中
間位置から本体18の嵌着凹部18a,18b間位置に
垂直に延びるように形成され、クランプ部材15におい
ては、突起部35が補強板19の平面部内面の略中間位
置から本体17の嵌着凹部17a,17b間位置に垂直
に延びるように形成されると共に、補強板19の平面部
内面の薄肉部21の近傍位置から垂直に延びるように形
成される。
本体17,18には、前記各突起部35が夫々嵌合可能
なスリット37が夫々各突起部35に対応して設けられ
ている。
かかる突起部35は、前記スリット37に嵌合した状態
において、本体17,18の相手との突き合わせ面近傍
にその先端が位置する長さに設定される。この場合、本
体17,18が突き合わせられることによって該本体1
7,18が弾性変形した際、突起部35先端が、本体1
7,18の相手側に突き当たらない範囲で、該突起部3
5先端をできるだけ本体17,18の相手との突き合わ
せ面に近づけるのが好ましい。
一方、リブ36は、補強板19,20の板巾方向の中間
位置に補強板19,20の延びる方向に沿って補強板1
9,20全長にわたり夫々形成されている。
かかる構成において、例えば、燃料配管ゴムホースをク
ランプする場合、2本の燃料配管ゴムホースを夫々クラ
ンプ部材16側の嵌着凹部18aに嵌着させ、その後、クラ
ンプ部材15を折り畳んで、本体17,18の突き合わせ面同
士を突き合わせ、係合爪22を係合爪23に係合させる。こ
の状態で、2本の燃料配管ゴムホースは両クランプ部材
15,16間に挟持固定され、クランプが完了する。
そして、かかる構成によると、燃料配管ゴムホース等の
被クランプ体の嵌着保持を弾性体からなる本体17,18の
凹部17a,18aで行うので、該被クランプの嵌着が簡単
に行え、作業性が良い。勿論、保持した被クランプ体の
防振を行え、被クランプ体の耐久性向上や破損防止を図
れる。又、補強板19,20を、これらに一体成形される折
り曲げ可能な薄肉部21からなるヒンジ部を介して連結状
態された一体構造物により構成したから、クランプ部材
15,16の自由度が高く、クランプ部材15,16同士の位置
合わせが簡単で、締結作業を簡単に行える。更に、クラ
ンプ状態を解除する場合に、下側に位置するクランプ部
材15又は16が落下することもない。
ところで、クリップ部材15を折り畳んで、本体17,
18の突き合わせ面同士を突き合わせ、係合爪22,2
3同士を係合させる際、本体17,18同士が強く圧せ
られることにより、両面テープで固着された本体17,
18と補強板19,20との間に相対運動が生じ、本体
17,18が補強板19,20に対してずれることがあ
り、この場合には、嵌着凹部17a,17bと嵌着凹部
18a,18bの位置がずれ、既に嵌着凹部18a,1
8bに嵌着されている燃料配管ゴムホースに対して嵌着
凹部17a,17bを嵌着し難く、係合爪22,23同
士を係合し難くなるという問題がある。
しかし、本構成によると、補強板19,20の内面に所
定長さの突起部35を夫々一体成形して設け、本体1
7,18のスリット37にこの突起部35を差し込むよ
うにしたから、本体17,18と補強板19,20との
間に相対運動があっても、突起部35が抵抗となって本
体17,18が補強板19,20に対してずれることが
なく、本体17,18と補強板19,20とを固着する
両面テープが剥がれることがない。
従って、クランプ部材15を折り畳んで、本体17,1
8の突き合わせ面同士を突き合わせ、係合爪22,23
同士を係合させる際、嵌着凹部18a,18bに嵌着さ
れた燃料配管ゴムホースと嵌着凹部17a,17bの位
置がずれることがなく、係合爪22,23同士を係合さ
せ易くなる。
又、一旦、燃料配管ゴムホースをクランプした後、該燃
料配管ゴムホースを引っ張ってその位置修正を行うこと
があるが、この場合にも、突起部35が抵抗となって本
体17,18が補強板19,20に対してずれることが
なく、本体17,18と補強板19,20とを固着する
両面テープが剥がれることがない。
更に、例えば、2本の燃料配管ゴムホースをクランプす
る場合、先ず一方の燃料配管ゴムホースを嵌着凹部18
a,18bの一方、例えば嵌着凹部18aに嵌着した
後、他方の燃料配管ゴムホースを嵌着凹部18bに嵌着
する。
この場合、一方の燃料配管ゴムホースを嵌着凹部18a
に嵌着することによって、該嵌着凹部18aが拡がり、
本体18の隣接する嵌着凹部18a,18b間部分が弾
性変形して、他方の嵌着凹部18b側に寄せられるた
め、該嵌着凹部18bは縮小した状態となり、次に、燃
料配管ゴムホースを嵌着凹部18bに嵌着する場合、嵌
着し難いという問題がある。
しかし、突起部35を、補強板20の平面部内面の中間
位置から本体18の嵌着凹部18a間位置に垂直に延び
るように形成した結果、一方の燃料配管ゴムホースを嵌
着凹部18aに嵌着することによって、該嵌着凹部18
aが拡がっても、本体18の両嵌着凹部18a,18b
間部分が他方の嵌着凹部18b側に寄せられるのを突起
部35によって抑止することができるため、次に、燃料
配管ゴムホースを嵌着凹部18bに嵌着する場合、嵌着
し易くなる。
又、クランプ部材15においては、最初に嵌着凹部17
bが嵌着凹部18bに嵌着された燃料配管ゴムホースに
嵌着し、次に嵌着凹部17aが嵌着凹部18aに嵌着さ
れた燃料配管ゴムホースに嵌着するが、嵌着凹部17b
が燃料配管ゴムホースに嵌着したときに、本体17の隣
接する嵌着凹部17a,17b間部分が他方の嵌着凹部
17b側に寄せられるのを突起部35によって抑止する
ことができるため、嵌着凹部17aが嵌着凹部18aに
嵌着された燃料配管ゴムホースにスムーズに嵌着する。
特に、本実施例によると、一方のクランプ部材16に設け
た嵌着凹部18aを例えば円の約3/4周の部分円形断面に
形成したので、この嵌着凹部18aに被クランプ体を挟み
込む機能が持たされる。
この結果、他方のクランプ部材15はクランプ機能よりも
被クランプ体を保護する機能の方が主の機能となり、ク
ランプ時には、他方のクランプ部材15に設けた嵌着凹部
17aによる押さえ力が必要とされず、クランプ部材15,
16には係合爪22,23同士の係合を解除しようとする力は
働かないので、クランプ時に、クランプ部材15をクラン
プ部材16側に折り畳むための大きな力が不要であると共
に、被クランプ体とクランプ装置との相対位置は、該被
クランプ体と嵌着凹部18aの位置で決定されるので、ク
ランプ部材15,16の自由度が高くなり、クランプ部材1
5,16同士の位置合わせがより簡単で、係合爪22,23同
士の係合という締結作業をより簡単に行える。又、係合
状態が容易に外れることもなく、例え、外れても、嵌着
凹部18aだけで充分に被クランプ体を保持できる。
又、本実施例においては、補強板19,20の外面にリ
ブ36を一体成形して設けるようにしたから、熱による
補強板19,20の変形等を防止できるという利点があ
る。
尚、本実施例においては、第2図に示すような、上記ク
ランプ装置とは別体のC型クランプ部材26をクランプ部
材16の補強板20外面に着脱自由に取り付けるようにして
あり、容易に3本クランプが実行できるようになってい
る。
ここで、C型クランプ部材26は、第3図に示すように、
ナイロン66製の略C字形状のクランプ本体27に首部29a
と鍔部29bを有する係合突起29を一体成形して備え、該
クランプ本体27外周面に略C字形状の補強板28を固着し
た構成である。尚、クランプ本体27の開放両端部は、外
方向に向かって拡がる案内部30が延長形成されている。
一方、クランプ部材16の補強板20外面には、前記C型ク
ランプ部材26の係合突起29を着脱自由に嵌め込み得る係
合部31が一体成形されている。この係合部31は、クラン
プ部材16の補強板20外面と該補強板20外面に略コ字形状
部材32の両端を結合して形成したものであり、補強板20
外面と略コ字形状部材32との間に、細い方形状の断面を
有する溝部33が形成される。又、略コ字形状部材32の補
強板20外面と平行な面部には、終端が丸型になった細溝
部34が形成される。そして、C型クランプ部材26の係合
突起29を、その首部29aを細溝部34に係合しつつ、鍔部
29bを溝部33に嵌め込んで、C型クランプ部材26を補強
板20外面に取り付ける(第2図参照)。
以上説明した実施例においては、本体と補強板の一方の
一対の部材を、該部材に一体成形される折り曲げ可能な
ヒンジ部を介して連結状態とされる一体構造物により構
成したが、本体と補強板の両方を折り曲げ可能なヒンジ
部を介して連結状態とされる一体化構造としても良い。
又、これらの実施例では、ヒンジ部を本体や補強板と一
体の薄肉部で構成したが、別途設けた蝶番等を利用して
も良い。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案のクランプ装置によれば、
被クランプ体の嵌着保持を弾性体の凹部で行うので、該
被クランプの嵌着が簡単に行え、作業性が良い。勿論、
保持した被クランプ体の防振を行え、被クランプ体の耐
久性向上や破損防止を図れる。又、本体と補強板の少な
くとも一方の一対の部材を、該折り曲げ可能なヒンジ部
を介して連結状態とされた一体化構造としたから、クラ
ンプ部材の自由度が高く、クランプ部材同士の位置合わ
せが簡単で、締結作業を簡単に行える。更に、クランプ
状態を解除する場合に、クランプ部材が落下することも
ない。特に、本考案によると、各クランプ部材の補強板
夫々の内面から隣接する嵌着凹部の間位置に垂直に延び
る突起部と、各クランプ部材の補強板夫々が固着される
本体に形成され、前記突起部が夫々嵌合されるスリット
と、を設け、各突起部を、該突起部と前記スリットとが
嵌合した状態において、突起部先端が本体の相手との突
き合わせ面近傍に位置する長さに設定したから、本体と
補強板との固着状態を安定化でき、クランプ部材同士を
締結させ易くなると共に、被クランプ体の位置修正を本
体と補強板との固着状態を損なうことなく行え、更に、
突起部によって、本体の隣接する嵌着凹部間部分の変形
を抑えることができるので、被クランプ体の嵌着凹部へ
の嵌着性を向上することができる等の利点を有する実用
的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わるクランプ装置の一実施例を示す
図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)中C矢視
図、(d)は(a)中D矢視図、第2図は同上実施例における
C型クランプ部材の取付状態を示す正面図、第3図は同
上のC型クランプ部材の構造を示す図で、(a)は正面
図、(b)は側面図、第4図及び第5図は夫々従来のクラ
ンプ装置を示す斜視図、第6図は他の従来例を示す図
で、(a)は側面図、(b)は正面図、第7図及び第8図は夫
々同上従来例のクランプ方法を示す斜視図である。 15,16…クランプ部材、17,18…本体、17a,17
b,18a,18b…嵌着凹部、19,20…補強板、21…
薄肉部、22,23…係合爪、35…突起部、37…スリッ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の被クランプ体を挟持する一対のクラ
    ンプ部材であって、前記被クランプ体を夫々嵌着保持す
    るための複数の嵌着凹部を相手との突き合わせ面に夫々
    形成した弾性体からなる本体と該本体の表面に固着され
    る補強板とから構成される一対のクランプ部材を備え、
    前記本体と補強板の少なくとも一方の一対の部材を、折
    り曲げ可能なヒンジ部を介して連結状態とされる一体化
    構造とし、クランプ時にクランプ部材同士を締結する締
    結手段を備える一方、各クランプ部材の補強板夫々の内
    面から隣接する嵌着凹部の間位置に略垂直に延びる突起
    部と、各クランプ部材の補強板夫々が固着される本体に
    形成され、前記突起部が夫々嵌合されるスリットと、を
    設け、各突起部を、該突起部と前記スリットとが嵌合し
    た状態において、突起部先端が本体の相手との突き合わ
    せ面近傍に位置する長さに設定したことを特徴とするク
    ランプ装置。
JP1987087565U 1987-06-08 1987-06-08 クランプ装置 Expired - Lifetime JPH066253Y2 (ja)

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