JP2570721Y2 - ホースクリップ - Google Patents
ホースクリップInfo
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- JP2570721Y2 JP2570721Y2 JP1991038841U JP3884191U JP2570721Y2 JP 2570721 Y2 JP2570721 Y2 JP 2570721Y2 JP 1991038841 U JP1991038841 U JP 1991038841U JP 3884191 U JP3884191 U JP 3884191U JP 2570721 Y2 JP2570721 Y2 JP 2570721Y2
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- JP
- Japan
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- piece
- clip body
- hose
- locking groove
- clip
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ホースクリップに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンルーム内にはブレーキ
オイルの給排用等、各種のホースが配されている。これ
らホースの接続には従来より金属製のホースクリップが
使用され、そのばね性を利用した簡易な締付け作業が行
われてきた。ここで、ホースバンドは自然状態では自ら
のばね作用により径を縮めた状態(縮径状態)となって
いるため、自然状態のまま現場に搬入したのでは、その
場でホースを拡開させねばならず、作業性が悪い。そこ
で、現場への搬入形態としては、ホースに対してそのま
ま嵌め込むことができるような拡径状態としておくこと
が要求される。従来、拡径状態に保持する方式として2
つの方式があった。一つは、例えば実開昭64−295
91号公報のようなホルダー式のものであり、他の一つ
はこうしたホルダーを設けず、ホースクリップ自体に保
持機能を持たせたホルダーレスタイプのものがある。上
記した両方式は共にクリップ本体の両端部を外向きにほ
ぼ直角に屈曲させ、拡径操作をするためのつまみ片を有
しており、ホルダー式では両つまみ片を跨いでホルダー
を係合させ、ホルダーレスタイプでは両つまみ片自体に
係脱可能な保持手段を形成している。
オイルの給排用等、各種のホースが配されている。これ
らホースの接続には従来より金属製のホースクリップが
使用され、そのばね性を利用した簡易な締付け作業が行
われてきた。ここで、ホースバンドは自然状態では自ら
のばね作用により径を縮めた状態(縮径状態)となって
いるため、自然状態のまま現場に搬入したのでは、その
場でホースを拡開させねばならず、作業性が悪い。そこ
で、現場への搬入形態としては、ホースに対してそのま
ま嵌め込むことができるような拡径状態としておくこと
が要求される。従来、拡径状態に保持する方式として2
つの方式があった。一つは、例えば実開昭64−295
91号公報のようなホルダー式のものであり、他の一つ
はこうしたホルダーを設けず、ホースクリップ自体に保
持機能を持たせたホルダーレスタイプのものがある。上
記した両方式は共にクリップ本体の両端部を外向きにほ
ぼ直角に屈曲させ、拡径操作をするためのつまみ片を有
しており、ホルダー式では両つまみ片を跨いでホルダー
を係合させ、ホルダーレスタイプでは両つまみ片自体に
係脱可能な保持手段を形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなつまみ片は専らクリップ本体を拡径変形させるため
に設けられるのであり、ホースをクランプした後はホー
スの補修・交換が生じた場合以外は殆ど使用されること
がなく、ホースのクランプ後においてはつまみ片自体は
通常には使用されない無用な突起物となっていることが
多い。そして、この突起があるがために、周辺のスペー
スは常に制約を受けることになり、ホースの接続後に周
辺の部材を装着しようとする場合には、これとの干渉回
避を図るために、予めホースクリップ周りに余分な空間
を設定しておかねばならない。また、突起物は作業時に
も邪魔となり、部材を損傷させてしまうこともあり得
る。こうしたことはエンジンルームのように狭隘なスペ
ース内に適用されるホースクリップにおいては、特に考
慮されねばならないことである。
うなつまみ片は専らクリップ本体を拡径変形させるため
に設けられるのであり、ホースをクランプした後はホー
スの補修・交換が生じた場合以外は殆ど使用されること
がなく、ホースのクランプ後においてはつまみ片自体は
通常には使用されない無用な突起物となっていることが
多い。そして、この突起があるがために、周辺のスペー
スは常に制約を受けることになり、ホースの接続後に周
辺の部材を装着しようとする場合には、これとの干渉回
避を図るために、予めホースクリップ周りに余分な空間
を設定しておかねばならない。また、突起物は作業時に
も邪魔となり、部材を損傷させてしまうこともあり得
る。こうしたことはエンジンルームのように狭隘なスペ
ース内に適用されるホースクリップにおいては、特に考
慮されねばならないことである。
【0004】そこで、本考案はホースをクランプした後
には不要な突起部分をでき得る限りに短くしたホースク
リップを提供することを目的とする。
には不要な突起部分をでき得る限りに短くしたホースク
リップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の考案の構成は、帯状の板ばね材により略
円環状に曲げられ、かつその一端側には幅狭の片が形成
され、他端側にはこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部
分を有する幅広の片が形成され、前記両片は共にほぼ径
方向外方へ微小な高さをもって起立しかつそれらの先端
部は相互に反対側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して
形成されていることを特徴とするものである。また、請
求項2の考案は、帯状の板ばね材により略円環状に曲げ
られ、かつその一端側には幅狭の片が形成され、他端側
にはこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部分を有する幅
広の片が形成され、前記両片は共にほぼ径方向外方へ微
小な高さをもって起立しかつそれらの先端部は相互に反
対側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して形成されたク
リップ本体と、基部を有しこの基部の下面には前記クリ
ップ本体を拡径状態に保持するために、拡径状態におい
て前記幅狭の片と前記幅広の片とを跨ぐようにして係合
する係止溝が、その両端を開口して形成される一方、基
部の上面には前記係止溝と直行する向きに固定操作片が
立設されてなるホルダーと、前記固定操作片と対向可能
な可動操作片を有しこの可動操作片の下部には前記係止
溝の一端側から差込まれて固定操作片および可動操作片
のつまみ操作によって前記係止溝内に収められているク
リップ本体の端部の側縁を押して前記クリップ本体をホ
ルダーから押し出して解離させる押圧片を備えたスライ
ダーとからなることを特徴とするものである。
めの請求項1の考案の構成は、帯状の板ばね材により略
円環状に曲げられ、かつその一端側には幅狭の片が形成
され、他端側にはこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部
分を有する幅広の片が形成され、前記両片は共にほぼ径
方向外方へ微小な高さをもって起立しかつそれらの先端
部は相互に反対側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して
形成されていることを特徴とするものである。また、請
求項2の考案は、帯状の板ばね材により略円環状に曲げ
られ、かつその一端側には幅狭の片が形成され、他端側
にはこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部分を有する幅
広の片が形成され、前記両片は共にほぼ径方向外方へ微
小な高さをもって起立しかつそれらの先端部は相互に反
対側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して形成されたク
リップ本体と、基部を有しこの基部の下面には前記クリ
ップ本体を拡径状態に保持するために、拡径状態におい
て前記幅狭の片と前記幅広の片とを跨ぐようにして係合
する係止溝が、その両端を開口して形成される一方、基
部の上面には前記係止溝と直行する向きに固定操作片が
立設されてなるホルダーと、前記固定操作片と対向可能
な可動操作片を有しこの可動操作片の下部には前記係止
溝の一端側から差込まれて固定操作片および可動操作片
のつまみ操作によって前記係止溝内に収められているク
リップ本体の端部の側縁を押して前記クリップ本体をホ
ルダーから押し出して解離させる押圧片を備えたスライ
ダーとからなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】請求項1の発明によれば、ホースクリップは自
らのばね力をもってホースを緊締する。逆に、取り外す
場合には、幅狭の片および幅広の片が共に径方向へ起立
した後、周方向へ相互に反対側へ向けて屈曲しているた
め、その屈曲端は容易につまんで拡開操作してやればホ
ースクリップ全体が拡径変形し、ホースから抜き取りが
可能となる。請求項2の発明によれば、クリップ本体を
拡径状態にしておき、ホルダーの係止溝へ幅広の片およ
び幅狭の片の端部を差し込んで係合させる。これによっ
て、クリップ本体は拡径状態に保持される。そして、ホ
ースの接続現場へ搬入する前に、スライダーの押圧片を
係止溝内へ差し込み、可動操作片と固定操作片とを対向
させた状態でクリップ本体とスライダーとを一体化させ
ておく。しかる後、ホースクリップ全体をホースの口部
へ仮嵌めしておく。そして、固定操作片と可動操作片と
をつまみ操作すると、押圧片によってクリップ本体の端
部の側縁が押し出されホルダーから解離される。これに
よって、クリップ本体が自らのばね力によって縮径状態
に復帰してホースが緊締される。
らのばね力をもってホースを緊締する。逆に、取り外す
場合には、幅狭の片および幅広の片が共に径方向へ起立
した後、周方向へ相互に反対側へ向けて屈曲しているた
め、その屈曲端は容易につまんで拡開操作してやればホ
ースクリップ全体が拡径変形し、ホースから抜き取りが
可能となる。請求項2の発明によれば、クリップ本体を
拡径状態にしておき、ホルダーの係止溝へ幅広の片およ
び幅狭の片の端部を差し込んで係合させる。これによっ
て、クリップ本体は拡径状態に保持される。そして、ホ
ースの接続現場へ搬入する前に、スライダーの押圧片を
係止溝内へ差し込み、可動操作片と固定操作片とを対向
させた状態でクリップ本体とスライダーとを一体化させ
ておく。しかる後、ホースクリップ全体をホースの口部
へ仮嵌めしておく。そして、固定操作片と可動操作片と
をつまみ操作すると、押圧片によってクリップ本体の端
部の側縁が押し出されホルダーから解離される。これに
よって、クリップ本体が自らのばね力によって縮径状態
に復帰してホースが緊締される。
【0007】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。本例のホースクリップCは自
動車のブレーキオイルの給排用ホースに使用されるもの
について説明するが、適用されるホースはこれに限定さ
れるべきものでないのは勿論である。本例のホースクリ
ップCは図2に示すように、クリップ本体1、ホルダー
2およびスライダー3の3部材により構成されている。
たがって詳細に説明する。本例のホースクリップCは自
動車のブレーキオイルの給排用ホースに使用されるもの
について説明するが、適用されるホースはこれに限定さ
れるべきものでないのは勿論である。本例のホースクリ
ップCは図2に示すように、クリップ本体1、ホルダー
2およびスライダー3の3部材により構成されている。
【0008】まず、クリップ本体1から説明すると、ク
リップ本体1は帯状の板ばね材を円環状に折曲げたもの
であり、周面には三角窓4が複数箇所(図2では2箇所
を開設した例が示されている)に開口している。この三
角窓4はホースHを均一にクランプするための工夫であ
るが、これについては周知な技術であるため説明は省略
する。クリップ本体1の一方側の端部は先端から所定長
さ範囲に亘って両側から等しく幅狭とされた突片5とな
っており、クリップ本体1の円周方向に沿って同一曲率
の周面を形成するようにして延出している。しかし、そ
の先端部は外方へ斜め上向きに屈曲した後、再びほぼ周
方向に沿って伸びており、第1係止部6となっている。
クリップ本体1の他端側は突片5より幅広に形成された
受け溝7が開口しており、突片5をその中央部に受け入
れかつこれとほぼ同一周面を形成するようにしてある。
そして、この受け溝7が形成されている部分の先端部は
第1係止部6と同様、外方へ斜め上向きに屈曲した後、
再びほぼ周方向に沿って伸びており、第2係止部8とな
っている。
リップ本体1は帯状の板ばね材を円環状に折曲げたもの
であり、周面には三角窓4が複数箇所(図2では2箇所
を開設した例が示されている)に開口している。この三
角窓4はホースHを均一にクランプするための工夫であ
るが、これについては周知な技術であるため説明は省略
する。クリップ本体1の一方側の端部は先端から所定長
さ範囲に亘って両側から等しく幅狭とされた突片5とな
っており、クリップ本体1の円周方向に沿って同一曲率
の周面を形成するようにして延出している。しかし、そ
の先端部は外方へ斜め上向きに屈曲した後、再びほぼ周
方向に沿って伸びており、第1係止部6となっている。
クリップ本体1の他端側は突片5より幅広に形成された
受け溝7が開口しており、突片5をその中央部に受け入
れかつこれとほぼ同一周面を形成するようにしてある。
そして、この受け溝7が形成されている部分の先端部は
第1係止部6と同様、外方へ斜め上向きに屈曲した後、
再びほぼ周方向に沿って伸びており、第2係止部8とな
っている。
【0009】次に、ホルダー2について説明すると、ホ
ルダー2は合成樹脂材にて一体に成形されており、図1
に示すように、クリップ本体1の幅より広幅に形成され
た基部9を有している。この基部9の下面にはチャンネ
ル状に形成された係止溝10が長手方向(図1の左右方
向)に沿って形成されており、この係止溝10は拡径状
態におけるクリップ本体1の両係止部6,8と係合して
クリップ本体1を拡径状態に保持する役割を果たすもの
であり、基部9の下面側および両端側にそれぞれ開口し
ている。一方、基部9の上面においてその一端側には基
部9の全幅に亘って固定操作片11が立設されている。
また、基部9の上面には次述するスライダー3のつまみ
操作をガイドするための案内溝12が設けられている。
この案内溝12は係止溝10の真上位置において係止溝
10に沿ってかつこれと連通するようにして設けられ、
一端側(固定操作片11の反対側)は開口し、他端側は
固定操作片11に至っている。
ルダー2は合成樹脂材にて一体に成形されており、図1
に示すように、クリップ本体1の幅より広幅に形成され
た基部9を有している。この基部9の下面にはチャンネ
ル状に形成された係止溝10が長手方向(図1の左右方
向)に沿って形成されており、この係止溝10は拡径状
態におけるクリップ本体1の両係止部6,8と係合して
クリップ本体1を拡径状態に保持する役割を果たすもの
であり、基部9の下面側および両端側にそれぞれ開口し
ている。一方、基部9の上面においてその一端側には基
部9の全幅に亘って固定操作片11が立設されている。
また、基部9の上面には次述するスライダー3のつまみ
操作をガイドするための案内溝12が設けられている。
この案内溝12は係止溝10の真上位置において係止溝
10に沿ってかつこれと連通するようにして設けられ、
一端側(固定操作片11の反対側)は開口し、他端側は
固定操作片11に至っている。
【0010】最後に、スライダー3について説明する
と、スライダー3もホルダー2と同様、合成樹脂材にて
一体に成形されており、前記固定操作片と対向する可動
操作片13を有している。そして、可動操作片13の下
面にはクリップ本体1をホルダー2から押し出すための
押圧片14が前方へ張出しており、この押圧片14は係
止溝10と適合し同係止溝10内に収納されている係止
部6,8を押してクリップ本体1を押し出す役割を果た
す。可動操作片13と押圧片14とは図1に示すような
接続片15によって接続されており、この接続片15は
係止溝10より幅狭に形成され、固定および可動の両操
作片11,13のつまみ操作の間、係止溝10に沿って
スライドすることによってつまみ操作を案内する。
と、スライダー3もホルダー2と同様、合成樹脂材にて
一体に成形されており、前記固定操作片と対向する可動
操作片13を有している。そして、可動操作片13の下
面にはクリップ本体1をホルダー2から押し出すための
押圧片14が前方へ張出しており、この押圧片14は係
止溝10と適合し同係止溝10内に収納されている係止
部6,8を押してクリップ本体1を押し出す役割を果た
す。可動操作片13と押圧片14とは図1に示すような
接続片15によって接続されており、この接続片15は
係止溝10より幅狭に形成され、固定および可動の両操
作片11,13のつまみ操作の間、係止溝10に沿って
スライドすることによってつまみ操作を案内する。
【0011】上記のように構成された本実施例のホース
クリップCは、拡径状態にあるクリップ本体1にホルダ
ー2、スライダー3を付設してホースHの接続作業現場
へ搬入される。このような形態とするためには、まずク
リップ本体1を拡径させ、両係止部6,8をホルダー2
の係止溝10の一方側から差込んで内部に収納させる
(拡径操作は、専用装置によって行われる。)。なお、
このときにはクリップ本体1はホルダー2の固定操作片
11寄りの端部にまで差込まれる。次に、スライダー3
の押圧片14を係止溝10へ差込んで、図1のようにホ
ルダー2とスライダー3とを一体化させておく。
クリップCは、拡径状態にあるクリップ本体1にホルダ
ー2、スライダー3を付設してホースHの接続作業現場
へ搬入される。このような形態とするためには、まずク
リップ本体1を拡径させ、両係止部6,8をホルダー2
の係止溝10の一方側から差込んで内部に収納させる
(拡径操作は、専用装置によって行われる。)。なお、
このときにはクリップ本体1はホルダー2の固定操作片
11寄りの端部にまで差込まれる。次に、スライダー3
の押圧片14を係止溝10へ差込んで、図1のようにホ
ルダー2とスライダー3とを一体化させておく。
【0012】接続作業現場においては、拡径状態にある
上記のホースクリップCをホースHの口部に差込んでお
き(図3状態)、このまま接続相手となるパイプPへ嵌
込む。そして、固定操作片11と可動操作片13とを摘
んで可動操作片13を固定操作片11側へ接近させると
(図1の想像線状態)、これに伴って押圧片14が係止
溝10内の係止部6,8を押すため、クリップ本体1は
係止溝10に沿って変位し、つまみ操作の完了とともに
押し出されてクリップ本体1から解離される。すると、
クリップ本体1は自らのばね力によって縮径状態に復帰
しホースHを緊締する(図1の想像線で示す状態、図4
参照)。これら図に示すように、ホースHの緊締後は僅
かに係止部6,8が突出するのみであり、周辺の空間を
損なわない。したがって、この後に装着される周辺の部
材の配置設定に余裕を持たせることが可能となる。特
に、両係止部6,8を周方向に延出させているため、周
辺部材の取付け作業で怪我をさせる心配も少なく、作業
を円滑かつ安全に行うことが可能となる。また、本例で
はクリップ本体1からホルダー2とスライダー3とを切
り離す場合、切り離しのための特段の作業を必要とせ
ず、両操作片11,13の単なるつまみ操作によって可
能としたため、作業性に優れ、ライン作業に好適なもの
と言える。
上記のホースクリップCをホースHの口部に差込んでお
き(図3状態)、このまま接続相手となるパイプPへ嵌
込む。そして、固定操作片11と可動操作片13とを摘
んで可動操作片13を固定操作片11側へ接近させると
(図1の想像線状態)、これに伴って押圧片14が係止
溝10内の係止部6,8を押すため、クリップ本体1は
係止溝10に沿って変位し、つまみ操作の完了とともに
押し出されてクリップ本体1から解離される。すると、
クリップ本体1は自らのばね力によって縮径状態に復帰
しホースHを緊締する(図1の想像線で示す状態、図4
参照)。これら図に示すように、ホースHの緊締後は僅
かに係止部6,8が突出するのみであり、周辺の空間を
損なわない。したがって、この後に装着される周辺の部
材の配置設定に余裕を持たせることが可能となる。特
に、両係止部6,8を周方向に延出させているため、周
辺部材の取付け作業で怪我をさせる心配も少なく、作業
を円滑かつ安全に行うことが可能となる。また、本例で
はクリップ本体1からホルダー2とスライダー3とを切
り離す場合、切り離しのための特段の作業を必要とせ
ず、両操作片11,13の単なるつまみ操作によって可
能としたため、作業性に優れ、ライン作業に好適なもの
と言える。
【0013】なお、ホースHに補修・交換の必要が生じ
た場合には、両係止部6,8は僅かとは言え、工具(プ
ライヤ等)によってつまむのに必要な程度は突出してい
るため、拡径操作を困難なものとしない。
た場合には、両係止部6,8は僅かとは言え、工具(プ
ライヤ等)によってつまむのに必要な程度は突出してい
るため、拡径操作を困難なものとしない。
【0014】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。請求項
1の考案では、ホースクリップの両端は共に僅かに径方
向外方へ突出するのみであるため、ホースクリップの周
辺に大きなスペースを要しない。したがって、ホースク
リップ周辺の配置設定に余裕を持たせることが可能とな
る。また、ホースクリップ両端は上記のようにして径方
向に僅かに突出した後、周方向に屈曲して形成されてい
るため、プライヤ等の工具でつまみ操作をしやすく、ま
た周辺部材の取付け作業で引っ掛けて怪我をしてしまう
恐れも少なく、したがって作業を円滑かつ安全に行うこ
とができる。また、請求項2の発明によれば、ホースク
リップの構成を、ホースの緊締のためのクリップ本体
と、拡径状態の保持・解除のための専用部材としてのホ
ルダーおよびスライダーとから構成している。したがっ
て、拡径状態の保持・解除が容易に行われることに加
え、ホースの緊締完了と共にホルダー・スライダーはク
リップ本体から分離されるため、ホースの緊締後には必
要以上の突起が残らない。これにより、クリップ周辺の
空間を確保し、その周辺の部材の配置にゆとりを持たせ
ることができる。また、周辺の部材の取付け作業の邪魔
にもならず、作業面からも有益である。
1の考案では、ホースクリップの両端は共に僅かに径方
向外方へ突出するのみであるため、ホースクリップの周
辺に大きなスペースを要しない。したがって、ホースク
リップ周辺の配置設定に余裕を持たせることが可能とな
る。また、ホースクリップ両端は上記のようにして径方
向に僅かに突出した後、周方向に屈曲して形成されてい
るため、プライヤ等の工具でつまみ操作をしやすく、ま
た周辺部材の取付け作業で引っ掛けて怪我をしてしまう
恐れも少なく、したがって作業を円滑かつ安全に行うこ
とができる。また、請求項2の発明によれば、ホースク
リップの構成を、ホースの緊締のためのクリップ本体
と、拡径状態の保持・解除のための専用部材としてのホ
ルダーおよびスライダーとから構成している。したがっ
て、拡径状態の保持・解除が容易に行われることに加
え、ホースの緊締完了と共にホルダー・スライダーはク
リップ本体から分離されるため、ホースの緊締後には必
要以上の突起が残らない。これにより、クリップ周辺の
空間を確保し、その周辺の部材の配置にゆとりを持たせ
ることができる。また、周辺の部材の取付け作業の邪魔
にもならず、作業面からも有益である。
【図1】ホースの緊締作業を示す側面図
【図2】クリップの分解斜視図
【図3】拡径状態にあるクリップ本体をホースに嵌込ん
だ状態を示す断面図
だ状態を示す断面図
【図4】ホースの緊締状態を示す断面図
1…クリップ本体 2…ホルダー 3…スライダー 6,8…係止部 9…基部 10…係止溝 11…固定操作片 13…可動操作片 14…押圧片
Claims (2)
- 【請求項1】 帯状の板ばね材により略円環状に曲げら
れ、かつその一端側には幅狭の片が形成され、他端側に
はこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部分を有する幅広
の片が形成され、前記両片は共にほぼ径方向外方へ微小
な高さをもって起立しかつそれらの先端部は相互に反対
側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して形成されている
ことを特徴とするホースクリップ。 - 【請求項2】 帯状の板ばね材により略円環状に曲げら
れ、かつその一端側には幅狭の片が形成され、他端側に
はこの幅狭の片を受け入れ可能な開口部分を有する幅広
の片が形成され、前記両片は共にほぼ径方向外方へ微小
な高さをもって起立しかつそれらの先端部は相互に反対
側へ向けてほぼ周方向に沿って屈曲して形成されたクリ
ップ本体と、 基部を有しこの基部の下面には前記クリップ本体を拡径
状態に保持するために、拡径状態において前記幅狭の片
と前記幅広の片とを跨ぐようにして係合する係止溝が、
その両端を開口して形成される一方、基部の上面には前
記係止溝と直行する向きに固定操作片が立設されてなる
ホルダーと、 前記固定操作片と対向可能な可動操作片を有しこの可動
操作片の下部には前記係止溝の一端側から差込まれて固
定操作片および可動操作片のつまみ操作によって前記係
止溝内に収められているクリップ本体の端部の側縁を押
して前記クリップ本体をホルダーから押し出して解離さ
せる押圧片を備えたスライダーとからなることを特徴と
するホースクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991038841U JP2570721Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | ホースクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991038841U JP2570721Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | ホースクリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575586U JPH0575586U (ja) | 1993-10-15 |
JP2570721Y2 true JP2570721Y2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=12536431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991038841U Expired - Fee Related JP2570721Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | ホースクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570721Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071581Y2 (ja) * | 1989-01-11 | 1995-01-18 | 大阪瓦斯株式会社 | ホース締結用バネ環 |
-
1991
- 1991-04-27 JP JP1991038841U patent/JP2570721Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0575586U (ja) | 1993-10-15 |
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