JP7118820B2 - 電装品ボックス支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動輪の後側にて電装品ボックスを支持する電装品ボックス支持装置に関する。
例えば図9に示すように、シャーシ101とキャブ102とで構成される車両100においては、ヒューズやリレーなどの各種電装品が収納された電装品ボックス103が左前輪104の後側に設置されることが少なくない(例えば特許文献1参照)。電装品ボックス103は、電装品ボックス支持装置105(以下、単に支持装置105という。)に支持されている。支持装置105は、例えば、サイドフレーム106と、サイドフレーム106に連結されて左前輪104を後側から覆うスプラッシュガード107とに対して連結されている。これらサイドフレーム106およびスプラッシュガード107は、シャーシ101を構成するシャーシ部材である。支持装置105は、電装品ボックス103を支持する機能のほか、左前輪104のバースト時に生じるタイヤのバースト片108などから電装品ボックス103を保護する。こうした支持装置105の一例を図10および図11を参照して説明する。
図10および図11に示すように、支持装置105は、ワイヤーハーネス110が接続される電装品ボックス103を支持している。支持装置105は、電装品ボックス103よりも車両100の内側に位置してサイドフレーム106に対して連結される内側ブラケット111と、内側ブラケット111の上端部に連結されて車両100の外側に向かって延びる取付ブラケット112とを有している。電装品ボックス103は、その上部が一対のボルト113によって取付ブラケット112に取り付けられている。このほか、支持装置105は、内側ブラケット111に連結される中間部材115、中間部材115に連結されて電装品ボックス103の内側から下側へと配設されるL字鋼管116、L字鋼管116に連結されて支持装置105の前方に位置するスプラッシュガード107に連結される前側ブラケット117を有している。
特開2008-132823号公報
取付ブラケット112は、内側ブラケット111に対して車両100の外側に向かって延びる片持ち梁状に連結されているため、上下方向の荷重に対する機械的な強度を確保するうえで断面溝形形状の鋼材が採用される。こうした形状の取付ブラケット112は、取付ブラケット112そのもの、ひいては支持装置105の重量を大きくしてしまう。
本発明は、軽量化が図られた電装品ボックス支持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する電装品ボックス支持装置は、車両の上下方向に延びる縦管部と前記縦管部の上端部から前記車両の外側へ延びる上側管部と前記縦管部の下端部から前記車両の外側へ延びる下側管部とを有する鋼管部材と、前記上側管部の先端部と前記下側管部の先端部とに架設される架設部材と、前記鋼管部材よりも前記車両の内側に位置するシャーシ部材に前記鋼管部材を連結する内側ブラケットと、前記架設部材よりも前記車両の前側に位置するシャーシ部材に前記架設部材を連結する前側ブラケットと、電装品ボックスが取り付けられる取付ブラケットであって、前記上側管部に連結されて前記上側管部から下方に延びる取付ブラケットとを備える。
上記構成によれば、電装品ボックスは、鋼管部材と架設部材とによって構成されて荷重を効果的に分散させることのできる枠状の部材に対して、鋼管部材の上側管部から下方に延びる取付ブラケットを介して支持される。これにより、機械的な強度を確保しつつ電装品ボックス支持装置の構造の簡素化を図ることができる。その結果、電装品ボックス支持装置の軽量化を図ることができる。
上記構成の電装品ボックス支持装置において、前記内側ブラケットは、前記縦管部の周面のうちで前記車両の外側に臨む外側周面を覆う鋼管連結部を有し、前記鋼管連結部は、前記外側周面を露出させる開口部を有し、前記内側ブラケットと前記鋼管部材とは、前記鋼管連結部の上端部と前記縦管部とがなす隅部における溶接、前記鋼管連結部の下端部と前記縦管部とがなす隅部における溶接、および、前記鋼管連結部の前記開口部と前記縦管部とがなす隅部における溶接により連結されていることが好ましい。
上記構成によれば、鋼管連結部の上端部と縦管部とがなす隅部、および、鋼管連結部の下端部と縦管部とがなす隅部に加えて、鋼管連結部の開口部と縦管部とがなす隅部において内側ブラケットと縦管部とが連結される。これにより、内側ブラケットと縦管部とをより強固に連結することができ、内側ブラケットと縦管部との連結部分についての信頼度を高めることができる。
上記構成の電装品ボックス支持装置において、前記開口部は、前記縦管部の延在方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有することが好ましい。
上記構成によれば、縦管部の延在方向に沿って内側ブラケットと鋼管部材とを相対移動させるような荷重に対し、縦管部と内側ブラケットとの連結部分の機械的な強度を効果的に高めることができる。
上記構成の電装品ボックス支持装置において、前記鋼管部材は、前記上側管部が前記下側管部よりも前記車両の前側に位置するように傾斜していることが好ましい。
上記構成によれば、電装品ボックスの配置位置をより前側に設定することができる。これにより、電装品ボックスの後側のスペースを有効に利用することができる。
上記構成の電装品ボックス支持装置において、前記架設部材は、前記車両の側面視において前記上側管部の後側かつ前記下側管部の前側の空間を通じて前記上側管部の先端部と前記下側管部の先端部とに架設されていることが好ましい。
上記構成によれば、例えば、走行時における車両の上下方向の振動に対する架設部材、ひいては電装品ボックス支持装置の機械的な強度を高めることができる。
電装品ボックス支持装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図。 電装品ボックス支持装置の一例を示す後面図。 電装品ボックス支持装置の一例を示す側面図。 上側管部と架設部材との連結部分を示す上面図。 下側管部と架設部材との連結部分を示す下面図。 縦管部と内側ブラケットとの連結部分を示す側面図。 上側管部と取付ブラケットとの連結部分を示す後面図。 (a)下側管部とハーネスブラケットとの連結部分の一例を示す下面図、(b)下側管部とハーネスブラケットとの連結部分の他の例を示す後面図。 従来例において電装品ボックスの配置位置の一例を示す側面図。 従来例において電装品ボックスの取付態様の一例を示す斜視図。 従来例において電装品ボックス支持装置の一例を示す斜視図。
図1~図8を参照して、電装品ボックス支持装置の一実施形態について説明する。
図1~図8に示す電装品ボックス支持装置20(以下、単に支持装置20という。)は、図9~図11に示した支持装置105とシャーシ部材への取付位置、および、電装品ボックス103の取付位置の各々について互換性を有する支持装置である。そのため、以下では、支持装置20に関連する部材のうち図9~図11に示されている部材については同じ符号を用いて説明する。
図1、図2、および、図3に示すように、支持装置20は、鋼管部材22と架設部材30とによって構成される枠状部材21を有している。また、支持装置20は、前側ブラケット37、内側ブラケット40、取付ブラケット55、および、ハーネスブラケット65などを有している。
前側ブラケット37は、枠状部材21と、シャーシ101を構成するシャーシ部材であって左前輪104を後側から覆うスプラッシュガード107とを連結する。内側ブラケット40は、枠状部材21とシャーシ101を構成するシャーシ部材であるサイドフレーム106とを連結する。取付ブラケット55には、電装品ボックス103が取り付けられる。ハーネスブラケット65は、電装品ボックス103の内部へと配策されるワイヤーハーネス110を電装品ボックス103の近傍で支持する。
図1~図3に示すように、枠状部材21は、U字状の外形形状を有する鋼管部材22と鋼管部材22の各先端部を連結する架設部材30とによって矩形枠状に形成されている。
鋼管部材22は、車両の上下方向に延びる縦管部23と、縦管部23の上端部から車両の外側へ延びる上側管部24と、縦管部23の下端部から車両の外側へ延びる下側管部25とを有している。縦管部23は、上側管部24に連なる上側湾曲部分と下側管部25に連なる下側湾曲部分とを含んでいる。上側管部24は、下側管部25よりもやや短く形成されている。鋼管部材22は、例えば、所定長さの丸鋼管、例えば機械構造用炭素鋼鋼管(JIS:STKM)に対するベンダー加工により作製される。鋼管部材22は、内側ブラケット40を介してシャーシ101に連結されることにより、上側管部24が下側管部25よりも車両の前側に位置する前傾状態に保持される。
架設部材30は、上側管部24の先端部24aと下側管部25の先端部25aとに対して溶接により連結されている。架設部材30は、連結板部31と、連結板部31の上端部に一体的に連結された上部接合片32と、連結板部31の下端部に一体的に連結された下部接合片34とを有している。連結板部31は、車両の側面視において、上側管部24の後側、かつ、下側管部25の前側の空間、すなわち上側管部24と下側管部25との間の空間を車両の上下方向に延びている(図3参照)。連結板部31は、中央部よりも下部接合片34寄りの部分において下部接合片34に近づくほど車両の内側へ幅広となる形状を有している。
連結板部31の上端部は、図2に示すように車両の後面視において上側管部24よりも車両の外側に位置しており、図3に示すように車両の側面視において上側管部24の上方に向けて車両の前側へ緩やかに湾曲する形状を有している。連結板部31の上端部に一体的に連結された上部接合片32は、車両の内側に向かって上側管部24の先端部24aの上方まで延びる矩形板状の形状を有している。
図4にも示すように、上部接合片32は、上側管部24の先端部24aのうちで車両の後側に位置する部分に上方から対向し、車両の上面視において上部接合片32の前縁部32aが上側管部24の中心軸24Aに重なるように配設されている。上部接合片32は、上部接合片32の前縁部32aと上側管部24とがなす隅部を利用した隅肉溶接などにより形成される溶接部分33を介して上側管部24に接合されている。このように上部接合片32の前縁部32aが上側管部24の最上点に沿って配設されることで、上部接合片32と上側管部24との溶接を容易に、しかも高い信頼度のもとで行うことができる。
図5にも示すように、連結板部31の下端部は、車両の側面視において下側管部25における前側下部の外周面に倣うように車両の後側へ緩やかに湾曲する形状を有している。連結板部31の下端部に一体的に連結された下部接合片34は、車両の後側に向かって延びる矩形状の形状を有している。下部接合片34は、先端部25aの直下を通過して先端部25aの後方まで延びている。下部接合片34には、下側管部25に対して下部接合片34を接合する際に利用される接合開口部35が形成されている。接合開口部35は、車両の幅方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有している。接合開口部35は、その前縁部35aが下側管部25の最下点をなぞるように配設されている。下部接合片34は、接合開口部35の前縁部35aと下側管部25とがなす隅部を利用した隅肉溶接などにより形成される溶接部分36を介して下側管部25に接合されている。このように接合開口部35の前縁部35aが下側管部25の最下点に沿って配設されることで、下部接合片34と下側管部25との溶接を容易に、しかも高い信頼度のもとで行うことができる。
架設部材30には、枠状部材21と左前輪104を後側から覆うスプラッシュガード107とを連結する前側ブラケット37が一体的に連結されている。前側ブラケット37は、連結板部31の外側縁部に一体的に連結されており、車両の前側に向かって延びたのちに車両の外側に向かって延びる屈曲板形状に形成されている。前側ブラケット37には、この前側ブラケット37とスプラッシュガード107との連結態様に応じて溶接ナット38が取り付けられていてもよい。架設部材30は、例えば、熱間圧延鋼板に対する機械加工と所定形状に成形するプレス加工とを行い、適宜、溶接ナットが接合されることにより作製される。
図1~図3に示すように、内側ブラケット40は、シャーシ101を構成するサイドフレーム106に枠状部材21を連結する。なお、内側ブラケット40は、サイドフレーム106に枠状部材21を直接連結する態様に限らず、例えばサイドフレーム106に連結されたブラケットに対して枠状部材21を連結する構成であってもよい。すなわち、内側ブラケット40は、サイドフレーム106に対して枠状部材21を支持させる構成であればよい。内側ブラケット40は、例えば、熱間圧延鋼板に対する機械加工と所定形状に成形するプレス加工とを行うことにより作製される。内側ブラケット40は、鋼管連結部41、後側連結片45、および、前側連結片47を有している。
鋼管連結部41は、枠状部材21の縦管部23に連結される。鋼管連結部41は、断面半円状の形状を有している。鋼管連結部41は、縦管部23の周面のうち縦管部23の直線部分において車両の外側に臨む面を覆う凹部であって縦管部23の直線部分が嵌合する嵌合凹部42を形成している。鋼管連結部41には、その長手方向における中央部分に縦管部23の一部を露出させる一対の開口部43が形成されている。各開口部43は、縦管部23の延在方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有している。一対の開口部43は、車両の側面視において、縦管部23の中心軸23Aを中心とした線対称な位置に形成されている。
後側連結片45は、鋼管連結部41の後縁部に対して一体的に連結されている。後側連結片45は、鋼管連結部41の後縁部から車両の内側へ延びたのち車両の後側へ向けて屈曲する屈曲板状の形状を有している。後側連結片45は、車両の後側へ向けて屈曲した部分における上端部および下端部には、後側連結片45とサイドフレーム106とを締結する図示されないボルトが貫通する後側ボルト孔46が形成されている。
前側連結片47は、鋼管連結部41の前縁部に対して一体的に連結されている。前側連結片47は、鋼管連結部41の前縁部から車両の前側に向かって延びる板状の形状を有している。前側連結片47の上端部および下端部には、前側連結片47とサイドフレーム106とを締結する図示されないボルトが貫通する前側ボルト後48が形成されている。
図6に示すように、内側ブラケット40と鋼管部材22は、鋼管部材22の縦管部23を鋼管連結部41の嵌合凹部42に嵌合させた状態での溶接により連結される。内側ブラケット40と鋼管部材22は、縦管部23と鋼管連結部41の上縁部41aとがなす隅部、縦管部23と鋼管連結部41の下縁部41bとがなす隅部、および、縦管部23と一対の開口部43とがなす隅部を利用した隅肉溶接などにより接合される。なお、縦管部23と鋼管連結部41の上縁部41aとの溶接部分を上側溶接部51、縦管部23と鋼管連結部41の下縁部41bとの溶接部分を下側溶接部52、縦管部23と一対の開口部43との溶接部分を中央溶接部53という。
こうした構成によれば、縦管部23が嵌合凹部42に嵌合した状態で溶接が行われるため、縦管部23と内側ブラケット40との位置決め作業を効率よく行うことができる。また、上側溶接部51、下側溶接部52に加えて一対の中央溶接部53においても荷重を受けることができるため、各溶接部に作用する機械的な負荷を低減することができる。また、例えば、上側溶接部51に亀裂が生じたとしても、下側溶接部52だけでなく一対の中央溶接部53においても枠状部材21を支持することができる。その中央溶接部53は、縦管部23の延在方向に沿って長手方向が設定されている。これにより、溶接長を長くすることができるとともに中央溶接部53においては荷重が剪断力ではなく軸力のように作用することで荷重に対する中央溶接部53の耐力を高めることができる。すなわち、上述した連結態様によれば、枠状部材21と内側ブラケット40との連結に対する信頼度を高めることができる。
図1~図3に示すように、取付ブラケット55は、鋼管部材22の上側管部24に連結されている。取付ブラケット55は、上側管部24のうちで車両の外側寄りの部分から縦管部23の上端部に隣接する部分まで延びている。取付ブラケット55は、上側管部24の最後端から垂下するように配設されており、上側管部24の下半分を車両の後側から覆っている。取付ブラケット55は、車両の幅方向に延びる平板状の形状を有しており、その両端部の各々には電装品ボックス103を取り付けるボルト113が貫通するボックス取付孔56が形成されている。ボックス取付孔56は、上側管部24よりも下方に位置している。取付ブラケット55の前面には、ボックス取付孔56を貫通するボルトが螺合する溶接ナット57が接合されている。取付ブラケット55は、車両の内側に位置する内側端部に上方に向かって延びる連結片58が一体的に連結されている。連結片58には、電装品ボックス103の近辺に配設される部材が取り付けられる取付孔59が形成されている。取付ブラケット55は、例えば、熱間圧延鋼板に対する機械加工と所定形状に成形するプレス加工とを行ったのち、適宜、溶接ナット57が配設されることで作製される。
図7に示すように、取付ブラケット55は、車両の後面視において上側管部24の中心軸24Aに重なるように上縁部55aが配設された状態で、その上縁部55aと上側管部24とがなす隅部を利用した隅肉溶接などにより形成される溶接部分60,61を介して上側管部24に接合されている。電装品ボックス103は、ボックス取付孔56を貫通するボルトが溶接ナット57に螺合することによって取付ブラケット55に締結され、支持装置20に取り付けられる。
図1~図3に示すように、ハーネスブラケット65は、鋼管部材22の下側管部25に連結されている。ハーネスブラケット65は、下側管部25のうちで縦管部23の下端部に隣接する部分に対して連結されている。ハーネスブラケット65は、下側管部25の直下を通って下側管部25の下半分を後側から覆う接合片66と、接合片66の前縁部から上方に向かって延びたのちに車両の外側斜め後側に向かって屈曲するL字片67と、L字片67の先端部から車両の後側に向かって延びるハーネス支持片68とを有している。接合片66の先端部は、下側管部25の外周形状に倣う湾曲形状を有している。接合片66の先端縁66aは、車両の後面視において下側管部25の中心軸25Aに重なるように配設されている。接合片66には、下側管部25に対して接合片66を接合する際に利用される接合開口部69が形成されている。接合開口部69は下側管部25の延在方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有している。ハーネス支持片68には、溶接ボルト70が接合されている。溶接ボルト70は、例えばワイヤーハーネス110に形成されたボルト孔を貫通した状態でナットが螺合されることでワイヤーハーネス110を支持する。ハーネスブラケット65は、例えば、熱間圧延鋼板に対する機械加工と所定形状に成形するプレス加工とを行い、適宜、溶接ボルト70などが接合されることにより作製される。
図8(a)および図8(b)に示すように、ハーネスブラケット65は、下側管部25と接合片66に形成された接合開口部69の前縁部69aとがなす隅部、および、下側管部25と接合片66の先端縁66aとがなす隅部を利用した隅肉溶接などにより形成される溶接部分71,72を介して下側管部25に対して接合されている。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)支持装置20において、電装品ボックス103は、上側管部24から垂下する取付ブラケット55を介して、鋼管部材22と架設部材30とによって形成されて作用荷重を効果的に分散させることができる枠状部材21に支持される。これにより、機械的な強度を確保しつつ支持装置20の構造の簡素化を図ることができる。その結果、支持装置20の軽量化を図ることができる。
(2)U字形状を有する鋼管部材22が用いられることによって、枠状部材21、ひいては支持装置20の組立作業性を効果的に向上させることができる。
(3)取付ブラケット55が上側管部24から垂下しているため、上下方向の荷重について取付ブラケット55に要求される機械的な強度を抑えることができる。
(4)支持装置20においては、鋼管連結部41の上縁部41aと縦管部23とがなす隅部、および、鋼管連結部41の下縁部41bと縦管部23とがなす隅部に加えて、鋼管連結部41の開口部43と縦管部23とがなす隅部において内側ブラケット40と縦管部23とが連結される。これにより、内側ブラケット40と縦管部23とをより強固に連結することができるとともに、内側ブラケット40と縦管部23との接合部分についての信頼度を高めることができる。
(5)開口部43は、縦管部23の延在方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有している。そのため、内側ブラケット40と鋼管部材22とを縦管部23に沿って相対移動させるような荷重に対し、縦管部23と内側ブラケット40との接合部分の機械的な強度および信頼度を効果的に高めることができる。
(6)内側ブラケット40が縦管部23の周方向に並ぶ一対の開口部43を有している。そのため、内側ブラケット40と鋼管部材22とを相対移動させるような荷重に対し、縦管部23と内側ブラケット40との接合部分の機械的な強度および信頼度をさらに効果的に高めることができる。
(7)鋼管部材22が前傾状態に保持されることで、タイヤとともに回転するバースト片108の衝突方向と縦管部23の延在方向との平行度が高くなる。その結果、バースト片108の衝突に対する支持装置20の機械的な強度を高めることができ、電装品ボックス103をより確実に保護することができる。また、電装品ボックス103の配置位置をより前側にすることができ、電装品ボックス103の後側のスペースを有効に利用することができる。
(8)架設部材30は、車両の側面視において上側管部24の後側、かつ、下側管部25の前側の空間を通じて上側管部24の先端部24aと下側管部25の先端部25aとに架設されている。これにより、架設部材30を上下方向に沿うように配置することができる。その結果、例えば、走行時における車両の上下方向の振動に対する架設部材30、ひいては枠状部材21の機械的な強度を高めることができる。
(9)枠状部材21と左前輪104を後側から覆うスプラッシュガード107とを連結する前側ブラケット37が一体的に連結されている。これにより、支持装置20の組立に要する作業時間を短縮することができる。
(10)架設部材30は、上部接合片32と下部接合片34とによって鋼管部材22の先端部を挟み込むようにして鋼管部材22に連結されている。そのため、例えば、走行時の振動にともなって鋼管部材22から架設部材30に上下方向の荷重が作用した場合、架設部材30は、その荷重を溶接部分33,36だけでなく上部接合片32および下部接合片34で受けることができる。その結果、鋼管部材22と架設部材30との連結に対する信頼度をさらに高いものとすることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・車両の側面視において上側管部24が下側管部25の前側あるいは後側に位置する場合、架設部材30は、その上側管部24の位置と下側管部25の位置とに応じて傾斜していてもよい。
・車両の側面視において、上側管部24は、下側管部25よりも後側に位置していてもよいし、下側管部25の直上に位置していてもよい。
・開口部43は、縦管部23の延在方向に長い長穴形状に限らず、縦管部23の周方向に長い長穴形状であってもよいし、円形状であってもよい。また、開口部43の数も1以上であればよい。
・内側ブラケット40は、鋼管部材22と鋼管部材22の内側に位置するシャーシ部材とを連結する構成であればよい。そのため、内側ブラケット40は、開口部43を有することなく、上側溶接部51と下側溶接部52とで鋼管部材22に連結される構成であってもよい。また、内側ブラケット40は、鋼管部材22に連結されていればよく、縦管部23が嵌合する嵌合凹部42を有していなくともよいし、上側管部24や下側管部25に連結される構成であってもよい。
20…支持装置、21…枠状部材、22…鋼管部材、23…縦管部、23A…中心軸、24…上側管部、24a…先端部、24A…中心軸、25…下側管部、25a…先端部、25A…中心軸、30…架設部材、31…連結板部、32…上部接合片、32a…前縁部、33…溶接部分、34…下部接合片、35…接合開口部、35a…前縁部、36…溶接部分、37…前側ブラケット、38…溶接ナット、40…内側ブラケット、41…鋼管連結部、41a…上縁部、41b…下縁部、42…嵌合凹部、43…開口部、45…後側連結片、46…後側ボルト孔、47…前側連結片、48…前側ボルト後、51…上側溶接部、52…下側溶接部、53…中央溶接部、55…取付ブラケット、55a…上縁部、56…ボックス取付孔、57…溶接ナット、58…連結片、59…取付孔、60…溶接部分、61…溶接部分、65…ハーネスブラケット、66…接合片、66a…先端縁、67…L字片、68…ハーネス支持片、69…接合開口部、69a…前縁部、70…溶接ボルト、71,72…溶接部分、103…電装品ボックス。

Claims (5)

  1. 車両の上下方向に延びる縦管部と前記縦管部の上端部から前記車両の外側へ延びる上側管部と前記縦管部の下端部から前記車両の外側へ延びる下側管部とを有する鋼管部材と、
    前記上側管部の先端部と前記下側管部の先端部とに架設される架設部材と、
    前記鋼管部材よりも前記車両の内側に位置するシャーシ部材に前記鋼管部材を連結する内側ブラケットと、
    前記架設部材よりも前記車両の前側に位置するシャーシ部材に前記架設部材を連結する前側ブラケットと、
    電装品ボックスが取り付けられる取付ブラケットであって、前記上側管部に連結されて前記上側管部から下方に延びる取付ブラケットとを備える
    電装品ボックス支持装置。
  2. 前記内側ブラケットは、
    前記縦管部の周面のうちで前記車両の外側に臨む外側周面を覆う鋼管連結部を有し、
    前記鋼管連結部は、
    前記外側周面を露出させる開口部を有し、
    前記内側ブラケットと前記鋼管部材とは、
    前記鋼管連結部の上端部と前記縦管部とがなす隅部における溶接、前記鋼管連結部の下端部と前記縦管部とがなす隅部における溶接、および、前記鋼管連結部の前記開口部と前記縦管部とがなす隅部における溶接により連結されている
    請求項1に記載の電装品ボックス支持装置。
  3. 前記開口部は、前記縦管部の延在方向に沿って長手方向が設定された長穴形状を有する
    請求項2に記載の電装品ボックス支持装置。
  4. 前記鋼管部材は、前記上側管部が前記下側管部よりも前記車両の前側に位置するように傾斜している
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電装品ボックス支持装置。
  5. 前記架設部材は、前記車両の側面視において前記上側管部の後側かつ前記下側管部の前側の空間を通じて前記上側管部の先端部と前記下側管部の先端部とに架設されている
    請求項4に記載の電装品ボックス支持装置。
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