JPH0574056U - 応答メッセージ切換機能付留守番電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、時刻によって複数の応答メッセー
ジから１つを選択して送出する応答メッセージ切換機能
を有する電話機に関する。 【構成】 回線の呼出し信号を検出する呼出信号検出部
と、複数の応答メッセージおよび該応答メッセージの切
換時刻を入力する入力部と、入力部から入力された複数
の応答メッセージを切換時刻毎に記録し再生する記録再
生部と、現在時刻を出力するタイマと、呼出信号検出部
の呼出信号の検出にしたがって、タイマの現在時刻に対
応する切換時刻を選択し、記録再生部に切換時刻に対応
する応答メッセージの再生を指示する応答メッセージ切
換部と、を備えて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電話機における留守番電話モードの応答メッセージ機能に関し、時 刻によって複数の応答メッセージから１つを選択して送出する応答メッセージ機 能を有する電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在販売されているほとんどの電話機は留守番電話機能を有している。これは 、不在時に電話機を留守番電話モードに設定することによって、呼出しがあれば 予め記録した応答メッセージを自動的に送出する機能である。

【０００３】 図２は、従来技術での応答メッセージ機能の概略ブロック図である。回線から 呼出し信号を検出する呼出信号検出部２１、応答メッセージを応答メッセージ記 録再生部２３から取り出して、送話信号として回線に送出する応答メッセージ送 出部２２、および、電気的なメモリーあるいは磁気的な記憶媒体に応答メッセー ジを記録し、そして、それを再生する応答メッセージ記録再生部２３、によって 構成される。

【０００４】 以下、図２に基づいて、従来技術での応答メッセージ機能の動作を説明する。 電話機はスイッチ２０をオンにすることによって留守番電話モードに設定される 。スイッチ２０がオフのときは応答メッセージ機能は動作せず通常の呼出しを繰 り返す状態のままである。留守番電話モードのとき、呼出信号検出部２１が呼出 し信号（リンギング信号）を検出し、応答メッセージ送出部２２に通知する。応 答メッセージ送出部２２は、この通知により応答メッセージ記録再生部２３に応 答メッセージの再生を要求する。この再生要求によって、応答メッセージ記録再 生部２３は応答メッセージを再生し、応答メッセージ送出部２２に応答メッセー ジを転送する。応答メッセージ送出部２２は、転送された応答メッセージを送話 信号として回線に送出する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来技術での応答メッセージ記録再生部２３においては、１種 類だけの応答メッセージしか記録しておらず、時刻によって応答メッセージを切 り換えることができなかった。このため、希望する時刻に予め指定しておいた応 答メッセージを送出することができず、不在時に相手先に対して柔軟な対応が取 れないという問題があった。

【０００６】 本考案は、このような、応答メッセージを１種類しか記録していないために生 じる不便さを取り除くことを目的とし、複数の応答メッセージを記録し、予め指 定した時間に指定した応答メッセージに切り換えることのできる機能を有する電 話機を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

回線の呼出信号を検出する呼出信号検出部と、複数の応答メッセージ及び該応 答メッセージの切換時刻を入力する入力部と、入力部から入力された複数の応答 メッセージを切換時刻毎に記録し、再生する記録再生部と、現在時刻を出力する タイマと、呼出信号検出部の呼出信号の検出に従って、タイマの現在時刻に対応 する切換時刻を選択し、記録再生部に切換時刻に対応する応答メッセージの再生 を支持する応答メッセージ切換部と、を備えて構成する。

【０００８】

【作用】

呼出し信号を検出することにより、現在時刻に対応した応答メッセージが選択 再生され、送出される。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案による応答メッセージ切換タイマ付留守番電話の一実施例の機 能ブロック図である。以下、図１に基づいて、本発明の応答メッセージ機能の構 成について説明する。

【００１０】 スイッチ１０をオンにすることよって留守番電話モードに切り換えられる。呼 出信号検出部１１は回線からの呼出し信号を検出すると、その旨を応答メッセー ジ送出部１２および応答メッセージ切換部１３に通知する。応答メッセージ切換 部１３は、呼出信号検出部１１からの通知によって３つの応答メッセージ記録再 生部１５₁ 〜１５₃ の１つを選択し応答メッセージの再生を要求する。応答メッ セージ切換部１３から再生を要求された応答メッセージ記録再生部１５₁ 〜１５ ₃ のなかの１つは応答メッセージを再生し応答メッセージ送出部１２に転送する 。応答メッセージ送出部１２はこの転送された応答メッセージを送話信号として 回線に送出する。

【００１１】 応答メッセージの切換時刻が切換時刻応答メッセージ入力部１４に入力され応 答メッセージ切換部１３に設定される。また応答メッセージも切換時刻応答メッ セージ入力部１４に入力され、応答メッセージ切換部１３を介して応答メッセー ジ記録再生部１５₁ 〜１５₃ の１つに記録される。また、タイマ１６は、現在時 刻を応答メッセージ切換部１３に送出する。

【００１２】 以下、図１に基づいて、本考案による、応答メッセージを時刻によって切り換 える応答メッセージ機能の動作について説明する。スイッチ１０がオフのときは 応答メッセージ機能は動作せず、通常の呼出しモードのままである。スイッチ１ ０をオンにすることよって留守番電話モードに切り換えられる。

【００１３】 留守番電話モードのときに、呼出しが発生すると、呼出信号検出部１１が呼出 し信号を検出し、制御信号を応答メッセージ送出部１２および応答メッセージ切 換部１３に送出する。応答メッセージ送出部１２はこの制御信号を受信すること によって、応答メッセージ記録再生部１５₁ 〜１５₃ のいずれかから転送される 応答メッセージを待つ。応答メッセージ切換部１３は、呼出信号検出部１１から の制御信号の受付時点で、タイマ１６から現在時刻を読み出し予め時刻に対応し て記録された応答メッセージを有する応答メッセージ記録再生部１５₁ 〜１５₃ から、現時刻に対応する応答メッセージ記録再生部を選択し、応答メッセージの 再生を要求する。選択された１つの応答メッセージ記録再生部は予め記録した応 答メッセージを再生し、応答メッセージ送出部１２に転送する。応答メッセージ 送出部１２は、選択された１つの応答メッセージ記録再生部から転送される応答 メッセージを送話信号として回線に送出する。

【００１４】 予め記録した応答メッセージに対する時刻を設定するときには、例えば、応答 メッセージ記録再生部１５₁ に記録された応答メッセージを午後５時から午後１ ２時までの間送出したいときは、切換時刻応答メッセージ入力部１４から、時刻 設定キー、＃、１、＃、１７００、＃、２４００、の順序でキーを押下する。こ れにより、応答メッセージ切換部１３に午後５時から午後１２時までは応答メッ セージ記録再生部１５₁ に記録された応答メッセージを使用することがスケジュ ールされる。また、応答メッセージ記録再生部１５₂ に記録された応答メッセー ジを午前０時から午前９時までの間送出したいときには、切換時刻応答メッセー ジ入力部１４から、時刻設定キー、＃、２、＃、００００、＃、０９００、の順 序でキーを押下する。

【００１５】 また、応答メッセージ記録再生部１５₁ に「本日の営業は終了致しました。」 と記録したいときは、切換時刻応答メッセージ入力部１４から、メッセージ・キ ー、＃、１、＃、を押下して、マイクに対して当該メッセージを吹き込み、＃を 押下することによって、応答メッセージ切換部１３を介して応答メッセージ記録 再生部１５₁ に記録される。同様に、応答メッセージ記録再生部１５₂ に「本日 は９：００より営業致しております。」と記録したいときは、切換時刻応答メッ セージ入力部１４から、メッセージ・キー、＃、２、＃、を押下して、当該メッ セージを吹き込み、＃を押下する。もしこの設定で、午前８時３０分に呼出しが あれば、応答メッセージ記録再生部１５₂ から「本日は９：００より営業致して おります。」という応答メッセージが再生され、応答メッセージ送出部１２から 送出されることになる。

【００１６】 また、ユーザは切換時刻応答メッセージ入力部１４から、時刻設定キー、＊、 ０８５９、＊を押下することにより、現在時刻を午前８時５９分に設定すること ができる。また、メッセージ・キー、＊、を押下することによって、応答メッセ ージ切換部１３を介して現在時刻での応答メッセージを再生確認することができ る。現在時刻を午前９時０１分に設定して応答メッセージを再生確認することに より、応答メッセージ切換部１３のスケジューリングが正常に動作しているかを 確認することができる。あるいは、メッセージ・キー、＊、１、＊、を押下する ことによって応答メッセージ記録再生部１５₁ に記録される応答メッセージを再 生確認することができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、時刻によって応答メッセージを切り換 えることができ、このために、希望する時間帯に予め指定しておいた応答メッセ ージを送出することができ、不在時に相手先に対して柔軟な対応が取れる。また 、複数の応答メッセージを記録できるので、頻繁に用いる応答メッセージを消去 することなく、別の応答メッセージを記録しておくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による、応答メッセージ切換機能付留守
番電話の機能ブロック図。

【図２】従来技術での応答メッセージ機能の概略ブロッ
ク図。

【符号の説明】

１０、２０ スイッチ １１、２１ 呼出信号検出部 １２、２２ 応答メッセージ送出部 ２３、１５₁ 〜１５_n 応答メッセージ記録再生部 １３ 応答メッセージ切換部 １４ 切換時刻応答メッセージ入力部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回線の呼出信号を検出する呼出信号検出
   部と、 複数の応答メッセージ及び該応答メッセージの切換時刻
   を入力する入力部と、 前記入力部から入力された複数の応答メッセージを切換
   時刻毎に記録し、再生する記録再生部と、 現在時刻を出力するタイマと、 前記呼出信号検出部の呼出信号の検出に従って、前記タ
   イマの現在時刻に対応する切換時刻を選択し、前記記録
   再生部に該切換時刻に対応する応答メッセージの再生を
   支持する応答メッセージ切換部とを備えたことを特徴と
   する応答メッセージ切換機能付留守番電話機。