JPH0585143U - 多機能電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保留音の音源として選択できる曲が多く、ま
た、留守番電話機能にて録音した各種メッセージの頭出
しやリピートが短時間ででき、かつ録音時間を長くす
る。 【構成】 保留音や、応答メッセージ及び用件メッセー
ジを記録可能な光ディスク部（１６）と、この光ディス
ク部（１６）に記録された保留音及び応答メッセージを
回線（２）へ送出し、かつ回線（２）から送られてきた
用件メッセージを前記光ディスク部（１６）に記録させ
る制御部（６）とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、保留音の発信や、留守番電話機能における相手への応答メッセー ジの送出、及び相手からの用件メッセージの記録などの機能を備えた多機能電話 機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は、従来の多機能電話機の回路構成を示している。図において、（１）は 着信検出部で、回線（２）からの着信信号を検出すると共に、着信信号の検出に 基づきサウンダー（３）から着信音が出力されるよう信号出力する。（４）は、 ダイヤラーで、ダイヤルパルス信号またはプッシュボタンダイヤル信号の送出と 検出とを行う。（５）はキーマトリックスで、制御部（６）によってスキャンさ れ、押されているキーが検出される。（７）は、スピーチネットワークで、電話 回線の信号を送信と受信に分離する２線−４線変換部と送信増幅部と受信増幅部 からなる。（８）はハンドセット、（９）はスピーカである。

【０００３】 （１０）は、保留音の再生専用の汎用メロディＩＣで、制御部（６）で保留音 の選曲がなされる。（１１）は、各種メッセージの録音及び再生を行うカセット テープ装置または音声録音ＩＣで、これらは制御部（６）で録音・再生・頭出し ・リピートなどの制御がなされる。（１２）は、音声録音インタフェースで、保 留音や各種メッセージの音声信号をカセットテープ装置または音声録音ＩＣに録 音できる信号に変換する。（１３）は、音声再生インタフェースで、メロディＩ Ｃ（１０）に記録されている保留音や、カセットテープ装置または音声録音ＩＣ （１１）に記憶されている各種メッセージを音声信号に変換する。（１４）は、 アナログスイッチＳＷ１で、相手の用件メッセージをカセットテープ装置または 音声録音ＩＣ（１１）に録音させるための制御スイッチ。このスイッチがオンの とき相手の用件メッセージがカセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）に 録音される。（１５）は、アナログスイッチＳＷ２で、ハンドセット（８）から の応答メッセージや保留音をカセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）に 録音させるための制御スイッチ。このスイッチがオンのとき、応答メッセージや 保留音がカセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）に録音される。制御部 （６）は、ＣＰＵを中心とした制御回路のことで、電話機のもつ各種機能の制御 を行う。

【０００４】 従来の多機能電話機は上記のように構成され、制御部（６）がキーマトリック ス（５）上で保留キーの押されていることを検出すると、メロディＩＣ（１０） に記録されている保留音を選曲し、音声再生インタフェース（１３）及びスピー チネットワーク（７）を介して回線（２）に送出する。また、着信検出部（１） が回線（２）からの着信信号を検出すると、制御部（６）は、この検出信号の入 力を受けて、カセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）へ応答メッセージ の再生を指示するための信号を送る。再生信号は、上記保留音と同じ動作で出力 される。応答メッセージ送出後の相手の用件メッセージは、制御部（６）が、カ セットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）へ録音できるように信号を送ると 同時に、アナログスイッチＳＷ１（１４）をオンにした後、音声録音インタフェ ース（１２）を介してカセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）に録音さ れる。

【０００５】 応答メッセージの録音は、制御部（６）がキーマトリックス（５）上で録音の ためのある決まったキー操作を検出後、カセットテープ装置または音声録音ＩＣ （１１）へ応答メッセージの録音モードの信号を送り、それと同時にアナログス イッチＳＷ２（１５）をオンにした状態で、ハンドセット（８）又はマイクロホ ン（１７）から入力することにより、音声録音インタフェース（１２）を介して カセットテープ装置または音声録音ＩＣ（１１）に録音される。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従来の多機能電話機は以上のように構成されているので、保留音の音源として 用いるメロディＩＣは、汎用のため選択できる曲が制約され、また、留守番電話 機能の各種メッセージを録音するテープは、頭出しやリピートに時間がかかり、 音声録音ＩＣは録音時間が短い、などの問題点があった。

【０００７】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、保留音の音 源として選択できる曲が多く、また、留守番電話機能にて録音した各種メッセー ジの頭出しやリピートが短時間ででき、かつ録音時間が長い多機能電話機を提供 することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案に係わる多機能電話機は、保留音や、応答メッセージ及び用件メッセ ージを記録可能な光ディスク部と、この光ディスク部に記録された保留音及び応 答メッセージを回線へ送出し、かつ回線から送られてきた用件メッセージを前記 光ディスク部に記録させる制御部とを有する構成としたものである。

【０００９】

【作用】

この考案における多機能電話機は、保留音や、応答メッセージ及び用件メッセ ージを記録する装置として光ディスク部を設けたので、保留音の音源として選択 できる曲が多く、また、留守番電話機能にて録音した各種メッセージの頭出しや リピートが短時間ででき、かつ録音時間が長いものとなる。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１は、多機能電話機の回 路構成を示している。ここでは、前記図２に示した従来構成と同一または同等の 構成要素には同一符号を付してあり、従来例のメロディＩＣ及び、カセットテー プ装置または音声録音ＩＣに代えて、記憶容量の大きい書き替え可能な光ディス ク部（１６）を用いている。この光ディスク部（１６）は、保留音や、留守番電 話機能における各種メッセージの録音と再生を光レーザを用いて行う。その他の 構成は、図２のものと同様である。

【００１１】 上記のように構成された多機能電話機においては、制御部（６）が、キーマト リックス（５）上で保留キーの押されていることを検出すると、光ディスク部（ １６）に記録されている保留音を選曲し、音声再生インタフェース（１３）及び スピーチネットワーク（７）を介して回線（２）に保留音を送出する。

【００１２】 また、着信検出部（１）が回線（２）からの着信信号を検出すると、制御部（ ６）は、この検出信号の入力を受けて、光ディスク部（１６）へ応答メッセージ の再生を指示するための信号を送る。再生信号は、上記保留音と同様に音声再生 インタフェース（１３）及びスピーチネットワーク（７）を介して回線（２）に 送出される。応答メッセージ送出後の相手の用件メッセージは、制御部（６）が 光ディスク部（１６）へ録音できるように信号を送ると同時に、アナログスイッ チＳＷ１（１４）をオンにした後、音声録音インタフェース（１２）を介して光 ディスク部（１６）に録音される。録音終了後、アナログスイッチＳＷ１（１４ ）はオフにする。

【００１３】 応答メッセージの録音は、制御部（６）がキーマトリックス（５）上で録音の ためのある決まったキー操作を検出後、光ディスク部（１６）へ応答メッセージ の録音モードの信号を送り、それと同時にアナログスイッチＳＷ２（１５）をオ ンにした状態で、ハンドセット（８）又はマイクロホン（１７）から入力するこ とにより音声録音インタフェース（１２）を介して光ディスク部（１６）に録音 される。録音終了後はアナログスイッチＳＷ２（１５）をオフにする。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、保留音や、応答メッセージ及び用件メッセ ージを記録する装置として、記憶容量の大きい光ディスク部を設ける構成とした ので、保留音の音源として選択できる曲が多く、また、留守番電話機能にて録音 した各種メッセージの再生箇所をランダムにしかも高速にアクセスでき、リピー トも短時間ででき、かつ録音時間が長くなる、多機能電話機が提供されるという 効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す多機能電話機の回路
構成図である。

【図２】従来例を示す多機能電話機の回路構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 着信検出部 ２ 回線 ３ サウンダー ４ ダイヤラー ５ キーマトリックス ６ 制御部 ７ スピーチネットワーク ８ ハンドセット ９ スピーカ １２ 音声録音インタフェース １３ 音声再生インタフェース １４ アナログスイッチＳＷ１ １５ アナログスイッチＳＷ２ １６ 光ディスク部 １７ マイクロホン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保留音や、応答メッセージ及び用件メッ
   セージを記録可能な光ディスク部と、この光ディスク部
   に記録された保留音及び応答メッセージを回線へ送出
   し、かつ回線から送られてきた用件メッセージを前記光
   ディスク部に記録させる制御部とを有することを特徴と
   する多機能電話機。