JPH0573823B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0573823B2 JPH0573823B2 JP29221685A JP29221685A JPH0573823B2 JP H0573823 B2 JPH0573823 B2 JP H0573823B2 JP 29221685 A JP29221685 A JP 29221685A JP 29221685 A JP29221685 A JP 29221685A JP H0573823 B2 JPH0573823 B2 JP H0573823B2
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- zinc
- bath
- plating
- hot
- steel sheet
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、表面外観に優れた溶融亜鉛メツキ鋼
板の製造方法に関するものであり、溶融亜鉛メツ
キ鋼板の外観上の最も大きな問題である亜鉛浴中
通過時に鋼板に付着する異物(ドロス)を低減化
する方法を提供するものである。 〔従来技術〕 従来の溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法は、被め
つき鋼板をメツキ浴に浸入させて、溶融亜鉛を付
着させて過剰の付着量を加圧気体で吹拭する方法
が一般的であつた。 この場合メツキ浴上にドロスが浮上しているの
で、このドロスが被めつき鋼板に差込み鋼板表面
に欠陥を生じせしめる原因となつていた。この解
決方法として例えば特公昭59−52939号公報が示
す如くメツキ浴上に浮上しているドロスを回収
し、処理する方法がいくつか提案されている。 この発明は溶融亜鉛メツキ鋼板の製造工程に於
いて溶融亜鉛の浴面上に発生する浮遊ドロスをか
き集めまずフラツクス処理により浮遊ドロス中の
ZnOのみを分離する。次にセラミツクフイルター
を通しフラツクスと反応しないFe−Al−Zn三元
金属間化合物を分離除去するものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の発明は、ポツト浴面上に浮遊するZnO及
びFe−Al−Zn三元金属間化合物を分離除去する
ものであるが、この処理だけではメツキ後のメツ
キ板表面に微粒の異物が付着し、それがメツキ外
観を著しく阻害するという問題があつた。 さらに従来技術としてZnポツト浴中からZnを
取り出しセラミツクフイルターを通して再びZn
ポツト中に戻して、Zn浴を清浄化する方法が考
案されているがこの方法によればポツト浴中の
Znを清浄化するのに莫大なセラミツクフイルタ
ーを必要とし、工業的に成立しえない問題もあつ
た。 〔問題点の解決手段〕 本発明者は、前記の問題点に鑑みて工業的に成
り立つプロセスとして亜鉛浴から出たメツキ鋼板
にセラミツクフイルターを通して清浄化した溶融
亜鉛メツキ液を吹付けてメツキ鋼板に付着した汚
れた亜鉛を清浄化亜鉛に置き換えることを試み外
観の優れた亜鉛メツキ鋼板を製造することが出来
た。すなわち、本発明の要旨とするところは、被
めつき鋼板をメツキ浴に侵入させて、次ぎにメツ
キ浴上で過剰鍍金を気体払拭する連続式溶融亜鉛
メツキ鋼板製造工程において、溶融亜鉛メツキ浴
中から取り出した溶融亜鉛メツキ浴中に存在する
Fe−Al合金を減少せしめた溶融メツキ液を浴面
から出た被めつき鋼板表面に吹付けて、所定の膜
厚に気体払拭することを特徴とする外観の優れた
溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法である。 〔作用〕 本発明者等は、外観に対して有害である物質に
ついて研究した結果、ポツト浴中に浮遊するZnO
及びFe−Al−Zn三元金属間化合物以外に浴中に
存在する固体状のFe−Al合金がメツキ後の外観
に極めて悪影響を及ぼすことをつきとめた。そし
て、この固体状のFe2Al5の除去方法について
種々方法を試みた結果セラミツクフイルターを通
過させることにより過ではなく、フイルターの
表面に該Fe2Al5粒子が吸着することを見い出し
極めて良く除去されることを見出した。 粒状のFe−Al合金(Fe2Al5)は、ストリツプ
から溶け出したFeが亜鉛浴中で飽和濃度以上に
達したものが浴中に析出して形成されるものであ
るが、メツキ外観改善のためには、浴中に存在す
るFe2Al5を全て除去する必要がある。 そこで本発明においては、メツキ浴に侵入、立
上るメツキ鋼板にセラミツクフイルターを通した
メツキ液を積極的に吹きつけて、さらに過剰鍍金
を気体払拭するものである。なお、メツキ液吹付
量と亜鉛の置換率について調査したところ、持上
げ亜鉛量の2倍以上の清浄化された亜鉛をメツキ
鋼板に吹付けることにより付着亜鉛の90%以上が
清浄化亜鉛に置き替るので少くとも2倍以上好ま
しくは2〜10倍とする。 〔実施例〕 第1図は本発明の実施例を示す、第2図は亜鉛
吹付のノズル断面を示す亜鉛浴5中からセラミツ
クフイルター4を通してポンプ3により浴中固体
状のFe2Al5合金を除去し、吹付亜鉛供給ノズル
7のスリツト8より鋼ストリツプ表裏及び全巾に
エアナイフ2の直下にて吹付けた。その時の通板
等条件を下記に示す。 ストリツプサイズ 0.6mm×1000mm ラインスピード 100m/min フイルター 形状 500mm×500mm×50mm(厚み)
ブリジストン社製#30 持上げ亜鉛付着量 600g/m2片面 製品亜鉛付着量 100g/m2片面 亜鉛吹付量 180Kg/min片面(持上げ亜鉛量の
3倍量) フイルター前後のメツキ浴の成分変化及びスト
リツプ付着製品の変化を第1表、第2表に示す。
板の製造方法に関するものであり、溶融亜鉛メツ
キ鋼板の外観上の最も大きな問題である亜鉛浴中
通過時に鋼板に付着する異物(ドロス)を低減化
する方法を提供するものである。 〔従来技術〕 従来の溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法は、被め
つき鋼板をメツキ浴に浸入させて、溶融亜鉛を付
着させて過剰の付着量を加圧気体で吹拭する方法
が一般的であつた。 この場合メツキ浴上にドロスが浮上しているの
で、このドロスが被めつき鋼板に差込み鋼板表面
に欠陥を生じせしめる原因となつていた。この解
決方法として例えば特公昭59−52939号公報が示
す如くメツキ浴上に浮上しているドロスを回収
し、処理する方法がいくつか提案されている。 この発明は溶融亜鉛メツキ鋼板の製造工程に於
いて溶融亜鉛の浴面上に発生する浮遊ドロスをか
き集めまずフラツクス処理により浮遊ドロス中の
ZnOのみを分離する。次にセラミツクフイルター
を通しフラツクスと反応しないFe−Al−Zn三元
金属間化合物を分離除去するものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の発明は、ポツト浴面上に浮遊するZnO及
びFe−Al−Zn三元金属間化合物を分離除去する
ものであるが、この処理だけではメツキ後のメツ
キ板表面に微粒の異物が付着し、それがメツキ外
観を著しく阻害するという問題があつた。 さらに従来技術としてZnポツト浴中からZnを
取り出しセラミツクフイルターを通して再びZn
ポツト中に戻して、Zn浴を清浄化する方法が考
案されているがこの方法によればポツト浴中の
Znを清浄化するのに莫大なセラミツクフイルタ
ーを必要とし、工業的に成立しえない問題もあつ
た。 〔問題点の解決手段〕 本発明者は、前記の問題点に鑑みて工業的に成
り立つプロセスとして亜鉛浴から出たメツキ鋼板
にセラミツクフイルターを通して清浄化した溶融
亜鉛メツキ液を吹付けてメツキ鋼板に付着した汚
れた亜鉛を清浄化亜鉛に置き換えることを試み外
観の優れた亜鉛メツキ鋼板を製造することが出来
た。すなわち、本発明の要旨とするところは、被
めつき鋼板をメツキ浴に侵入させて、次ぎにメツ
キ浴上で過剰鍍金を気体払拭する連続式溶融亜鉛
メツキ鋼板製造工程において、溶融亜鉛メツキ浴
中から取り出した溶融亜鉛メツキ浴中に存在する
Fe−Al合金を減少せしめた溶融メツキ液を浴面
から出た被めつき鋼板表面に吹付けて、所定の膜
厚に気体払拭することを特徴とする外観の優れた
溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法である。 〔作用〕 本発明者等は、外観に対して有害である物質に
ついて研究した結果、ポツト浴中に浮遊するZnO
及びFe−Al−Zn三元金属間化合物以外に浴中に
存在する固体状のFe−Al合金がメツキ後の外観
に極めて悪影響を及ぼすことをつきとめた。そし
て、この固体状のFe2Al5の除去方法について
種々方法を試みた結果セラミツクフイルターを通
過させることにより過ではなく、フイルターの
表面に該Fe2Al5粒子が吸着することを見い出し
極めて良く除去されることを見出した。 粒状のFe−Al合金(Fe2Al5)は、ストリツプ
から溶け出したFeが亜鉛浴中で飽和濃度以上に
達したものが浴中に析出して形成されるものであ
るが、メツキ外観改善のためには、浴中に存在す
るFe2Al5を全て除去する必要がある。 そこで本発明においては、メツキ浴に侵入、立
上るメツキ鋼板にセラミツクフイルターを通した
メツキ液を積極的に吹きつけて、さらに過剰鍍金
を気体払拭するものである。なお、メツキ液吹付
量と亜鉛の置換率について調査したところ、持上
げ亜鉛量の2倍以上の清浄化された亜鉛をメツキ
鋼板に吹付けることにより付着亜鉛の90%以上が
清浄化亜鉛に置き替るので少くとも2倍以上好ま
しくは2〜10倍とする。 〔実施例〕 第1図は本発明の実施例を示す、第2図は亜鉛
吹付のノズル断面を示す亜鉛浴5中からセラミツ
クフイルター4を通してポンプ3により浴中固体
状のFe2Al5合金を除去し、吹付亜鉛供給ノズル
7のスリツト8より鋼ストリツプ表裏及び全巾に
エアナイフ2の直下にて吹付けた。その時の通板
等条件を下記に示す。 ストリツプサイズ 0.6mm×1000mm ラインスピード 100m/min フイルター 形状 500mm×500mm×50mm(厚み)
ブリジストン社製#30 持上げ亜鉛付着量 600g/m2片面 製品亜鉛付着量 100g/m2片面 亜鉛吹付量 180Kg/min片面(持上げ亜鉛量の
3倍量) フイルター前後のメツキ浴の成分変化及びスト
リツプ付着製品の変化を第1表、第2表に示す。
【表】
【表】
なおストリツプに付着するドロスの低減状況は
次の通り。
次の通り。
以上のように本発明法によればメツキ鋼板表面
に浮遊ドロスの付着が低減するばかりか表面外観
を阻害するFe2Al5が著しく低減できるので、メ
ツキ製品の商品価値、すなわち上塗り塗装性、塗
料密着性等がすぐれる。
に浮遊ドロスの付着が低減するばかりか表面外観
を阻害するFe2Al5が著しく低減できるので、メ
ツキ製品の商品価値、すなわち上塗り塗装性、塗
料密着性等がすぐれる。
第1図は本発明実施例装置全体の概要図を示
す、第2図は本発明実施例装置の清浄化された亜
鉛をストリツプへ吹付けるためのノズルの断面図
を示す。 1:鋼ストリツプ、2:エアナイフ、3:ポン
プ、4:セラミツクフイルター、5:亜鉛、6:
ストリツプへの吹付亜鉛、7:吹付亜鉛供給用ノ
ズル、8:吹付亜鉛供給用ノズルの亜鉛供給口、
9:亜鉛供給用配管。
す、第2図は本発明実施例装置の清浄化された亜
鉛をストリツプへ吹付けるためのノズルの断面図
を示す。 1:鋼ストリツプ、2:エアナイフ、3:ポン
プ、4:セラミツクフイルター、5:亜鉛、6:
ストリツプへの吹付亜鉛、7:吹付亜鉛供給用ノ
ズル、8:吹付亜鉛供給用ノズルの亜鉛供給口、
9:亜鉛供給用配管。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶融亜鉛メツキ浴から取り出してメツキ浴中
に存在するFe−Al合金を減少せしめた溶融メツ
キ液を浴面から出た被めつき鋼板表面に吹付け、
所定膜厚に気体払拭することを特徴とする外観の
優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法。 2 メツキ浴面から出た被めつき鋼板表面に吹付
けるメツキ液の吹付量を持上げ亜鉛量2−10倍と
したことを特徴とする特許請求の範囲第1項の外
観の優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29221685A JPS62151553A (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 外観の優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29221685A JPS62151553A (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 外観の優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62151553A JPS62151553A (ja) | 1987-07-06 |
JPH0573823B2 true JPH0573823B2 (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=17779013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29221685A Granted JPS62151553A (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | 外観の優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62151553A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6428354A (en) * | 1987-07-23 | 1989-01-30 | Kawasaki Steel Co | Hot dip metal plating method for steel strip |
FR2931849B1 (fr) * | 2008-05-30 | 2010-06-04 | Michelin Soc Tech | Dispositif et procede d'enduction d'un fil a grande vitesse. |
-
1985
- 1985-12-26 JP JP29221685A patent/JPS62151553A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62151553A (ja) | 1987-07-06 |
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