JP3180932B2 - 鋼板の連続溶融金属めっき装置 - Google Patents

鋼板の連続溶融金属めっき装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属めっき鋼板を
製造するに際し、スナウト内浴面の大きな浮遊物の鋼板
への付着を防止するめっき装置に関するもので、めっき
密着性およびめっき外観の優れた溶融金属めっき鋼板を
得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】連続溶融金属めっきラインとしてはよく
知られているように種々のタイプがあるが、一例として
連続溶融Znめっきラインを図2に示す。冷間圧延された
鋼板1は、無酸化炉2で直接加熱され、さらにH2 ガス
による還元性雰囲気の焼鈍炉3で焼鈍、還元されて、続
くスナウト4を経てZnポット5に導かれ、シンクロール
6によって直角方向に立ち上がり、Znポット上のガスワ
イパー7で所定の目付量に調整された後、巻取りリール
8により巻取られて製品となる。この場合、スナウト内
Zn浴室5aおよびスナウト外の浴面5bには、Zn酸化物
(アッシュ)、鋼板からのFe溶出による大きなFe−Al系
およびFe−Zn系ドロス等が多数浮遊している。これらの
浮遊物はスナウト内に侵入、あるいは浴面から立ち上が
る鋼板に付着したり、巻き込まれて表面凹凸欠陥や不め
っきを発生し、製品品質を著しく低下させる。
【0003】そこで、従来はスナウト内4のZn浴面の浮
遊物を除去するためラインを停止し、焼鈍炉3内のH2
ガスをN2 ガスでパージし、スナウトを解放してZn浴面
5aの浮遊物を除去したり、鋼板が立ち上がる浴面5b
のドロスを定期的にかきとっていたが、ライン停止、焼
鈍炉内のN2 ガスパージ、浮遊物除去等に長時間を要し
て作業性が著しく劣っていた。
【0004】そこで、これらの浮遊物の発生防止や除去
法に関して、例えば特開昭56−146869号公報ではスナウ
ト浴面を物理的に揺動させてドロス付着を防止する方
法、特開昭60−230969号公報では電磁ポンプで吸収した
りする方法、特開平3−197657号公報では、浮遊ドロス
を浴槽の隅へ集めドロスに付随しているZnを攪拌で離脱
させる方法、また特開平3−277756号公報ではスナウト
内壁の温度をコントロールしてアッシュ等の付着を防止
する方法等が提案されている。
【0005】しかしながら、これらの方法によってある
程度浴面の浮遊物は生成が抑制されたり、除去される
が、前記特開昭56−146869号公報、特開昭60−230969号
公報ならびに、特開平3−197657号公報は、いづれも浴
に振動を与えることになるので、浴中の浮遊ドロスが舞
い上がって鋼板に付着しやすいと言う欠点があり、ま
た、特開平3−277756号公報は表面欠陥防止には効果が
あるもののめっき密着性等にばらつきが発生しやすく、
現状では対策が十分とは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】連続溶融金属めっきラ
インのZn浴面には、Znの蒸気圧が高いため発生するアッ
シュ、また、雰囲気中のO2 によって酸化されたZn 酸
化物、鋼板からのFe溶出によるドロス等が多数浮遊して
いる。特に、ZnまたはAl−Znインゴットの補給はスナウ
ト後方から行う場合が多いので、スナウト部近傍は局所
的な浴温低下、Al濃度増加によってドロス析出が多いと
考えられる。これらの浮遊物はスナウト内、立ち上がり
部で鋼板に付着したり、巻き込まれるが、表面品質を損
なうのは比較的大きな浮遊物が付着した場合である。本
発明は浮遊物が多く、鋼板への付着ドロスが多いと推定
されるスナウト内の大きな浮遊物の付着防止を効果的に
行うことのできる鋼板の連続溶融金属めっき装置を提案
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、還元性雰囲気
中で焼鈍した鋼板を、スナウトを経て溶融金属浴内に導
き、シンクロールで垂直上方向に方向転換してめっきす
る連続溶融金属めっきラインの連続溶融金属めっき装置
において、シンクロール胴体部上部に遮蔽板を設置し、
かつ、この遮蔽板とスナウトを経て溶融金属内に導かれ
た鋼板との間にもう一つの遮蔽板をその上端部が少なく
ともスナウト先端部より上になるよう設置することを特
徴とする鋼板の連続溶融金属めっき装置である。
【0008】
【作用】溶融金属めっき鋼板に発生しためっき表面欠陥
部を調査したところ、欠陥のほとんどは、アッシュ、ド
ロス、酸化物等の付着に起因すると考えられた。そこ
で、本発明者らは連続溶融Znめっきの場合を例に、Zn浴
中の酸化物およびドロス形態、ドロスの鋼板への付着挙
動、また、水モデル実験で溶融Znの流動挙動等を調査し
た。工業的規模でGA、GIを製造するZn浴は、Fe−Al
系、Fe−Zn系ドロスの共存域で、浴トップ部には酸化物
系ドロスと共に大きなFe−Al系、Fe−Zn系ドロスが、浴
ボトム部には大きなFe−Zn系ドロスを主体にFe−Al系ド
ロスが多数存在し、この部分を除いた浴中央部は、比較
的小さなドロスが浮遊しているが、鋼板に付着するドロ
スは、浴トップ部のスナウト内のドロスがほとんどで、
このうち表面欠陥となるのは大きなドロス(酸化物、ア
ッシュも含む)が付着した場合であることを知見した。
また浴中ドロスはZn浴流れに添って流動しているが、鋼
板近傍の付着しない多くのドロスはシンクロールの回転
に添ってスナウト内に侵入すること等を知見した。これ
から、鋼板への付着ドロスをなくするにはスナウト内に
存在する多数の大きなトップドロス(酸化物、アッシュ
等を含む)をできるだけ形成しないか、あるいは鋼板表
面に付着させない(除去する)こと、またスナウト内へ
侵入するドロスを防止することが重要であると考えた。
【0009】本発明では、シンクロール上部に遮
蔽板を設け、かつこの遮蔽板とスナウトを経て溶融金属
内に導かれた鋼板との間にもう一つの遮蔽板をその上端
が少なくともスナウトの先端部より上になるように設
けたので、鋼板の流れに沿って移動してきたドロスの1
部はシンクロールの回転に伴いスナウト方向へ流れる
が、シンクロール上部の遮蔽板によってスナウト
方向への流れが遮られる。またスナウトとこの遮蔽板と
の間に設けたもう一つの遮蔽板はその上端部がスナウト
先端部より上になるように設けているので、浴の流れに
よりスナウト先端部に近づくドロスがあっても上方に浮
揚され、スナウト内に浸入する機会が少なくなる。従っ
てドロスに起因する表面欠陥が激減する。
【0010】
【実施例】図1(a)、(b)はそれぞれ本発明の1実
施例の要部断面図を示すものである。一般に鋼板の連続
溶融金属めっきにおいては、図2に示すように、鋼板1
は無酸化炉2で直接加熱され、さらにH2 ガスによる還
元性雰囲気の焼鈍炉3で焼鈍、還元浄化されて、続くス
ナウト4を経てZnポット5に導かれ、シンクロール6で
垂直上方向に方向変換されてZnポット上のガスワイパー
7によって所定の目付量に調整されるが、この場合図1
に示すようにシンクロール胴体部上部に遮蔽板9aを設
置し、かつこの遮蔽板とスナウトを経て溶融金属内に導
かれた鋼板1との間にもう一つの遮蔽板9bを遮蔽板の
上端部が少なくともスナウト4先端部より上になるよう
設置する。遮蔽板のない浴ではスナウト内の鋼板近傍の
ドロスは鋼板面にそって移動し、シンクロール6によっ
て直角上方向に転換するが、シンクロール面側のドロス
は、スナウト4方向への浴流れによってスナウト4内に
侵入しやすい。シンクロール胴体上部の遮蔽板9aはこ
のドロスのスナウト4内への侵入を防止し、一方この遮
蔽板9aとスナウトを経て溶融金属内に導かれた鋼板と
の間に設置したもう一つの遮蔽板9bはシンクロール胴
体上部の遮蔽板でスナウト方向への流動を阻止されたド
ロスを再度スナウト手前で阻止し、浴上部に浮遊さすも
のである。この遮蔽板9bの上端部が少なくともスナウ
ト先端部より上になるよう設置したのは浴上部に浮遊し
たドロスのスナウト内への再侵入を防ぐためである。す
なわち、本発明はスナウト内から鋼板にそって流動する
Fe−Al系トップドロスを2つの遮蔽板を設置することに
よってドロスのスナウト内への侵入防止と浴面浮上を行
うものである。
【0011】このように連続溶融金属めっきラインにお
いて、シンクロール胴体部上部に遮蔽板を設置し、かつ
この遮蔽板とスナウトを経て溶融金属内に導かれた鋼板
との間にもう一つの遮蔽板を遮蔽板の上端部が少なくと
もスナウト先端部より上になるよう設置することによっ
て、スナウト内へのドロス侵入防止と浴面浮上を行うも
ので、浴表面の大きな浮遊物に起因する不めっき、凹凸
欠陥等の表面欠陥の発生のない溶融金属めっき鋼板が得
られる。本発明の効果は浴表面に浮遊物が多い溶融Znめ
っき、溶融Alめっき等において、とくに効果が大きい。
【0012】因みに、極低炭素鋼を素材に図2に示す連
続溶融Znめっきラインで1部図1に示す装置を使用して
Znめっきした。得られためっき鋼板表面のアッシュ、ド
ロス、酸化物等の表面欠陥発生程度を調査した。めっき
条件と表面欠陥調査結果を表1に示した。本発明の装置
によって得られた溶融Znめっき鋼板の表面欠陥発生程度
は著しく減少していることがわかる。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明は、連続溶融金属めっきラインに
おいて、シンクロール胴体部上部に遮蔽板を設置し、か
つこの遮蔽板とスナウトを経て溶融金属内に導かれた鋼
板との間にもう一つの遮蔽板を遮蔽板の上端部が少なく
ともスナウト先端部より上になるよう設置することによ
って、ドロスのスナウト内への侵入防止と浴上部への浮
上を行うことによって、鋼板へのドロス付着を防止する
もので、これによって作業性、生産性、製品品質の向上
に著しく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部断面図。
【図2】従来の連続溶融金属めっきラインの断面図。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 無酸化炉 3 焼鈍炉 4 スナウト 5 Znポット 5a スナウト内の浴面 5b 鋼板立ち上がり部の浴面 6 シンクロール 7 ガスワイパー 8 巻き取りリール 9a シンクロール胴体上部遮蔽板 9b シンクロール胴体上部遮蔽板と浴中鋼板との間
の遮蔽板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−168257(JP,A) 実開 平5−54546(JP,U) 実開 平5−77247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元性雰囲気中で焼鈍した鋼板を、スナ
    ウトを経て溶融金属浴内に導き、シンクロールで垂直上
    方向に方向転換してめっきする連続溶融金属めっきライ
    の連続溶融金属めっき装置において、シンクロール胴
    体部上部に遮蔽板を設置し、かつ、この遮蔽板とスナウ
    トを経て溶融金属内に導かれた鋼板との間にもう一つの
    遮蔽板をその上端部が少なくともスナウト先端部より上
    になるよう設置することを特徴とする鋼板の連続溶融金
    属めっき装置。
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