JPH07145465A - 溶融金属めっき方法及び装置 - Google Patents
溶融金属めっき方法及び装置Info
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- JPH07145465A JPH07145465A JP29351993A JP29351993A JPH07145465A JP H07145465 A JPH07145465 A JP H07145465A JP 29351993 A JP29351993 A JP 29351993A JP 29351993 A JP29351993 A JP 29351993A JP H07145465 A JPH07145465 A JP H07145465A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて簡単な装置によって、鋼板がスナウト
部を通ってめっき浴に浸漬される際、鋼板表面もしくは
めっき浴面上のスカム、ドロス等の発生を防止すると共
に、鋼板に付着したダストの剥離除去及び鋼板への巻込
み付着防止を図ることによって、めっき表面欠陥、特に
合金化反応に伴う表面外観の問題を解消すること。 【構成】 溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき
浴に浸漬するスナウト内を隔壁及びシールロールにより
２室に分割し、この分割したスナウト内のめっき浴面近
傍室内に不活性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカ
ム発生の防止及び鋼板に付着したダストの剥離除去並び
に鋼板への巻込み付着防止する溶融金属めっき方法およ
びその装置。 【効果】 特に合金化処理鋼板において、表面外観の極
めて優れた溶融亜鉛合金化めっき鋼板を得ることが可能
となった。
部を通ってめっき浴に浸漬される際、鋼板表面もしくは
めっき浴面上のスカム、ドロス等の発生を防止すると共
に、鋼板に付着したダストの剥離除去及び鋼板への巻込
み付着防止を図ることによって、めっき表面欠陥、特に
合金化反応に伴う表面外観の問題を解消すること。 【構成】 溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき
浴に浸漬するスナウト内を隔壁及びシールロールにより
２室に分割し、この分割したスナウト内のめっき浴面近
傍室内に不活性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカ
ム発生の防止及び鋼板に付着したダストの剥離除去並び
に鋼板への巻込み付着防止する溶融金属めっき方法およ
びその装置。 【効果】 特に合金化処理鋼板において、表面外観の極
めて優れた溶融亜鉛合金化めっき鋼板を得ることが可能
となった。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶融亜鉛めっき、合金化
溶融亜鉛めっき、溶融アルミニウムめっき、溶融亜鉛−
アルミニウム系合金めっき等の溶融金属めっき方法及び
その装置に関するものである。
溶融亜鉛めっき、溶融アルミニウムめっき、溶融亜鉛−
アルミニウム系合金めっき等の溶融金属めっき方法及び
その装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、溶融金属めっき法としては、被め
っき鋼板を加熱焼鈍した後上部が焼鈍炉に接続し、下端
が溶融金属めっき浴に浸漬されたスナウトの内部を通
り、溶融金属めっき浴中に浸漬され、浴中のポットロー
ルにより進行方向を変えて上方に引上げ、気体絞り法に
より溶融金属めっきの付着量を制御し溶融金属めっき鋼
板を得る方法である。鋼板がスナウト部を通ってめっき
浴に浸漬された際、鋼板表面もしくはめっき浴面上にダ
スト、スカム、ドロス、焼鈍炉耐火煉瓦の破片、粉末等
の異物が付着すると、めっき表面欠陥、合金化反応異状
等の問題を生ずる。
っき鋼板を加熱焼鈍した後上部が焼鈍炉に接続し、下端
が溶融金属めっき浴に浸漬されたスナウトの内部を通
り、溶融金属めっき浴中に浸漬され、浴中のポットロー
ルにより進行方向を変えて上方に引上げ、気体絞り法に
より溶融金属めっきの付着量を制御し溶融金属めっき鋼
板を得る方法である。鋼板がスナウト部を通ってめっき
浴に浸漬された際、鋼板表面もしくはめっき浴面上にダ
スト、スカム、ドロス、焼鈍炉耐火煉瓦の破片、粉末等
の異物が付着すると、めっき表面欠陥、合金化反応異状
等の問題を生ずる。
【０００３】これらの問題を解消するために、従来より
種々の方法が提案されている。例えば、特公平２−２５
９８１号公報や特公平３−４９９８１号公報のように、
スナウト内に導入する雰囲気中の水素、酸素濃度を特定
濃度以下の不活性ガス雰囲気にしてスカムの発生を防止
しようとする方法や特開昭６１−１８６４６３号公報の
ように、スナウト内に浸漬する鋼板の幅方向の一方向側
に配設された吐出口から鋼板幅方向に向けて溶融亜鉛を
吐出させ、浮遊ドロス等の浴面上の浮遊物をストリップ
幅方向に沿ってスナウト幅方向の他方の側に流動させ、
かつ他端側より浮遊物を回収することにより、スナウト
内の浮きドロス等により鋼板めっき欠陥を防止する方法
が知られている。
種々の方法が提案されている。例えば、特公平２−２５
９８１号公報や特公平３−４９９８１号公報のように、
スナウト内に導入する雰囲気中の水素、酸素濃度を特定
濃度以下の不活性ガス雰囲気にしてスカムの発生を防止
しようとする方法や特開昭６１−１８６４６３号公報の
ように、スナウト内に浸漬する鋼板の幅方向の一方向側
に配設された吐出口から鋼板幅方向に向けて溶融亜鉛を
吐出させ、浮遊ドロス等の浴面上の浮遊物をストリップ
幅方向に沿ってスナウト幅方向の他方の側に流動させ、
かつ他端側より浮遊物を回収することにより、スナウト
内の浮きドロス等により鋼板めっき欠陥を防止する方法
が知られている。
【０００４】また、特開平４−２７６０５１号、特開平
４−２７６０５２号公報のように、スナウト内に浸漬す
る鋼板の幅方向の一端側から他端側に向けて不活性ガス
をめっき浴面上に吹き付けることにより、浴面上のスカ
ム等を払拭し、かつ他端でスナウト外へ排出することに
より、スカム等が鋼板に付着するのを防止しようとする
方法や特公昭６０−２６５４号公報のように、溶融金属
めっき浴面下に鋼板の全幅に渡たるスリットノズルを設
け、鋼板がめっき浴に侵入する近傍の鋼板に向けて溶融
めっき液を噴出させることにより、めっきされた鋼板の
表面への異物付着を防止しようとするものである。
４−２７６０５２号公報のように、スナウト内に浸漬す
る鋼板の幅方向の一端側から他端側に向けて不活性ガス
をめっき浴面上に吹き付けることにより、浴面上のスカ
ム等を払拭し、かつ他端でスナウト外へ排出することに
より、スカム等が鋼板に付着するのを防止しようとする
方法や特公昭６０−２６５４号公報のように、溶融金属
めっき浴面下に鋼板の全幅に渡たるスリットノズルを設
け、鋼板がめっき浴に侵入する近傍の鋼板に向けて溶融
めっき液を噴出させることにより、めっきされた鋼板の
表面への異物付着を防止しようとするものである。
【０００５】しかし、何れの方法にも、それぞれの欠点
があり、鋼板への異物付着を防止することが出来ない。
すなわち、特公平２−２５９８１号公報や特公平３−４
９９８１号公報による方法では、単にスナウト内を雰囲
気ガス組成を規制したのみでは、スカム発生を少なくす
ることが出来るが完全に無くすることは出来ないし、仮
に出来た場合に鋼板に付着して持ち込まれる異物やスナ
ウト内壁等からめっき浴面に落下する異物等の除去は出
来ないという問題がある。また、特開昭６１−１８６４
６３号公報、特開平４−２７６０５１号及び特開平４−
２７６０５２号公報の方法では浴面の異物量を低減させ
る効果は得られるものの、スナウト内の一端側から他端
側に異物を払拭する過程で一部が鋼板に付着するため
に、異物付着の完全防止とならないという問題があっ
た。
があり、鋼板への異物付着を防止することが出来ない。
すなわち、特公平２−２５９８１号公報や特公平３−４
９９８１号公報による方法では、単にスナウト内を雰囲
気ガス組成を規制したのみでは、スカム発生を少なくす
ることが出来るが完全に無くすることは出来ないし、仮
に出来た場合に鋼板に付着して持ち込まれる異物やスナ
ウト内壁等からめっき浴面に落下する異物等の除去は出
来ないという問題がある。また、特開昭６１−１８６４
６３号公報、特開平４−２７６０５１号及び特開平４−
２７６０５２号公報の方法では浴面の異物量を低減させ
る効果は得られるものの、スナウト内の一端側から他端
側に異物を払拭する過程で一部が鋼板に付着するため
に、異物付着の完全防止とならないという問題があっ
た。
【０００６】更には、特公昭６０−２６５４号公報の方
法では、鋼板近傍の異物を排除するためには強い圧力で
めっき浴を噴出する必要があるため、ランニングコスト
が嵩むばかりでなく、鋼板端部は両側のスリットノズル
からのめっき液滴が衝突するため、異物の排除効果が失
われたり、めっき浴面波立ちによる異物巻き込み等の問
題が生ずる。
法では、鋼板近傍の異物を排除するためには強い圧力で
めっき浴を噴出する必要があるため、ランニングコスト
が嵩むばかりでなく、鋼板端部は両側のスリットノズル
からのめっき液滴が衝突するため、異物の排除効果が失
われたり、めっき浴面波立ちによる異物巻き込み等の問
題が生ずる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな問題を解消し、極めて簡単な装置によって、鋼板が
スナウト部を通ってめっき浴に浸漬される際、鋼板表面
もしくは、めっき浴面上のスカム、ドロスの発生を防止
すること及び鋼板に付着したダストの剥離除去並びに鋼
板への巻込み付着防止を図ることによってめっき表面欠
陥、特に合金化反応に伴う表面外観の問題が生ずるのを
防止することを目的とするものである。
うな問題を解消し、極めて簡単な装置によって、鋼板が
スナウト部を通ってめっき浴に浸漬される際、鋼板表面
もしくは、めっき浴面上のスカム、ドロスの発生を防止
すること及び鋼板に付着したダストの剥離除去並びに鋼
板への巻込み付着防止を図ることによってめっき表面欠
陥、特に合金化反応に伴う表面外観の問題が生ずるのを
防止することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するためのものであって、その発明の要旨とするとこ
ろは、 （１）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内を隔壁により２室に分割し、該分割
したスナウト内のめっき浴面近傍室内に不活性ガスを吹
込むことにより、浴面でのスカム発生の防止及び鋼板に
付着したダストの剥離除去を行うことを特徴とする溶融
金属めっき方法。 （２）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内をシールロールにより２室に分割
し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内に不活
性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカム発生の防止
及びスカムの鋼板への巻込み付着防止することを特徴と
する溶融金属めっき方法。 （３）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内に隔壁及びシールロールにより２室
に分割し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内
に不活性ガス吹込み装置を配設した（１）及び（２）記
載のための溶融金属めっき装置。 （４）不活性ガスをＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃
以下に管理することを特徴とする（１）及び（２）記載
の溶融金属めっき方法にある。
成するためのものであって、その発明の要旨とするとこ
ろは、 （１）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内を隔壁により２室に分割し、該分割
したスナウト内のめっき浴面近傍室内に不活性ガスを吹
込むことにより、浴面でのスカム発生の防止及び鋼板に
付着したダストの剥離除去を行うことを特徴とする溶融
金属めっき方法。 （２）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内をシールロールにより２室に分割
し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内に不活
性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカム発生の防止
及びスカムの鋼板への巻込み付着防止することを特徴と
する溶融金属めっき方法。 （３）溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめっき浴に
浸漬するスナウト内に隔壁及びシールロールにより２室
に分割し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内
に不活性ガス吹込み装置を配設した（１）及び（２）記
載のための溶融金属めっき装置。 （４）不活性ガスをＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃
以下に管理することを特徴とする（１）及び（２）記載
の溶融金属めっき方法にある。
【０００９】以下、本発明について図面に従って詳細に
説明する。図１は本発明に係るめっき工程を示す縦断面
図である。連続溶融金属めっき装置では、図１に示すよ
うに、連続焼鈍炉から出た鋼板１がスナウト２内を通っ
てめっき槽内のめっき浴３中に浸漬された後ポットロー
ル４を経てめっき浴３外へ引き出され、更に浴外のガス
ワイピングノズル７にて表面に余剰に付着しためっき層
が払拭されて、鋼板１表面に所定厚みのめっきが施され
る。その後合金化処理される場合には合金化加熱装置が
配設される。
説明する。図１は本発明に係るめっき工程を示す縦断面
図である。連続溶融金属めっき装置では、図１に示すよ
うに、連続焼鈍炉から出た鋼板１がスナウト２内を通っ
てめっき槽内のめっき浴３中に浸漬された後ポットロー
ル４を経てめっき浴３外へ引き出され、更に浴外のガス
ワイピングノズル７にて表面に余剰に付着しためっき層
が払拭されて、鋼板１表面に所定厚みのめっきが施され
る。その後合金化処理される場合には合金化加熱装置が
配設される。
【００１０】
【作用】溶融金属めっきにおいて、スナウト内めっき浴
面上には鋼板により炉内から運ばれてくる鉄粉、焼鈍炉
耐火レンガの破片、粉末等の異物や、浴面より溶融金属
が蒸発し、その後雰囲気中に微量酸素又は水蒸気と反応
して生成する浮遊酸化物や、スナウト内のめっき浴面部
で溶融金属と雰囲気中に微量含まれる酸素又は水蒸気が
直接反応して生成する所謂浴面スカムが存在している。
これらの異物は、スナウト内めっき浴面上もしくは、そ
の上部に浮遊し、めっき直前の鋼板に付着したり、鋼板
の浴中侵入に伴って鋼板近傍のめっき浴面は鋼板の侵入
により引き起こされた随伴流によりスナウト壁面から鋼
板側へ表面流れを生じて浴中に引き込まれて鋼板に付着
する。その結果不めっきやスカム付着による押込疵等の
めっき欠陥が生ずる。たとえこれらの大きな原因となら
ない場合であっても、次のような新たな問題を生ずる。
面上には鋼板により炉内から運ばれてくる鉄粉、焼鈍炉
耐火レンガの破片、粉末等の異物や、浴面より溶融金属
が蒸発し、その後雰囲気中に微量酸素又は水蒸気と反応
して生成する浮遊酸化物や、スナウト内のめっき浴面部
で溶融金属と雰囲気中に微量含まれる酸素又は水蒸気が
直接反応して生成する所謂浴面スカムが存在している。
これらの異物は、スナウト内めっき浴面上もしくは、そ
の上部に浮遊し、めっき直前の鋼板に付着したり、鋼板
の浴中侵入に伴って鋼板近傍のめっき浴面は鋼板の侵入
により引き起こされた随伴流によりスナウト壁面から鋼
板側へ表面流れを生じて浴中に引き込まれて鋼板に付着
する。その結果不めっきやスカム付着による押込疵等の
めっき欠陥が生ずる。たとえこれらの大きな原因となら
ない場合であっても、次のような新たな問題を生ずる。
【００１１】すなわち、特に浴面上に浮遊するスカムは
期間の経過とともに粒径が成長し大きくなり、そのもの
が鋼板浴中への侵入に伴って鋼板に付着した亜鉛めっき
鋼板が合金化処理される場合には鋼板に直接付着したス
カムが合金化処理されることによって、鋼板のＦｅが拡
散した時にスカムが付着している場合には亜鉛めっき層
への拡散を防止し、その結果外観不良を生ずるという新
たな問題を生じた。これらを解消するためにはスカムの
発生を防止すると共に、鋼板に付着したダストの剥離除
去及び鋼板に巻込まれて付着するのを防止するものであ
る。
期間の経過とともに粒径が成長し大きくなり、そのもの
が鋼板浴中への侵入に伴って鋼板に付着した亜鉛めっき
鋼板が合金化処理される場合には鋼板に直接付着したス
カムが合金化処理されることによって、鋼板のＦｅが拡
散した時にスカムが付着している場合には亜鉛めっき層
への拡散を防止し、その結果外観不良を生ずるという新
たな問題を生じた。これらを解消するためにはスカムの
発生を防止すると共に、鋼板に付着したダストの剥離除
去及び鋼板に巻込まれて付着するのを防止するものであ
る。
【００１２】図１は上述した工程を経るものであるが、
このような工程において、スナウト内を隔壁５により２
室に分割し、この２室に分割したスナウト内のめっき浴
面の近傍室内に不活性ガス吹込み管６を設けて不活性ガ
スを吹込むことにより、浴面でのスカム発生の防止及び
鋼板に付着したダストの剥離除去を行うことにある。す
なわち、本発明においてスナウト内に隔壁５により２室
に分割し、その分割した各室のめっき浴面に近い部分に
不活性ガス吹込み管６を設けて、この不活性ガス吹込み
管６より不活性ガスを吹込むことにより、スナウト内で
の浴面での酸素との接触を遮断し、スカムの発生を防止
すると共に、鋼板に付着したダストの剥離除去を行うも
のである。
このような工程において、スナウト内を隔壁５により２
室に分割し、この２室に分割したスナウト内のめっき浴
面の近傍室内に不活性ガス吹込み管６を設けて不活性ガ
スを吹込むことにより、浴面でのスカム発生の防止及び
鋼板に付着したダストの剥離除去を行うことにある。す
なわち、本発明においてスナウト内に隔壁５により２室
に分割し、その分割した各室のめっき浴面に近い部分に
不活性ガス吹込み管６を設けて、この不活性ガス吹込み
管６より不活性ガスを吹込むことにより、スナウト内で
の浴面での酸素との接触を遮断し、スカムの発生を防止
すると共に、鋼板に付着したダストの剥離除去を行うも
のである。
【００１３】このスナウト内に設けた隔壁は、セラミッ
クス、耐熱性及び耐蝕性を有する金属であるステンレス
や金属へのサーメット被覆材及び耐熱樹脂等より構成さ
れる。更に、この隔壁に開閉機能を付けることによっ
て、板通し作業性を確保することが出来る。また、不活
性ガスとしては、Ｎ2 、アルゴンガス等を用い、そのガ
スはＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃以下に管理する
ことにより、スナウト内浴面のスカム発生量を低減する
ものである。
クス、耐熱性及び耐蝕性を有する金属であるステンレス
や金属へのサーメット被覆材及び耐熱樹脂等より構成さ
れる。更に、この隔壁に開閉機能を付けることによっ
て、板通し作業性を確保することが出来る。また、不活
性ガスとしては、Ｎ2 、アルゴンガス等を用い、そのガ
スはＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃以下に管理する
ことにより、スナウト内浴面のスカム発生量を低減する
ものである。
【００１４】図２は本発明に係る他の実施例であるめっ
き工程を示す縦断面図である。図２は基本的には図１と
同じ装置であって、連続焼鈍炉から出た鋼板１がスナウ
ト２内を通ってめっき槽内のめっき浴３中に浸漬された
後ポットロール４を経てめっき浴３外へ引き出されるも
ので、この場合にスナウト浴内をシールロール８により
２室に分割し、この分割したスナウト内のめっき浴面の
近い室内に不活性ガス吹込み管６を設けて、この不活性
ガス吹込み管６より不活性ガスを吹込むことにより、め
っき浴面のスカムの発生を防止すると共に、鋼板の振動
を抑制し、スナウト内めっき浴面でのスカムの発生を防
止及びスカムの鋼板への巻込み付着防止を図るものであ
る。不活性ガスは図１と同様、Ｎ2 、アルゴンガス等を
用い、そのガスはＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃以
下に管理することにより、スナウト内めっき浴面のスカ
ム発生量低減を行うものである。
き工程を示す縦断面図である。図２は基本的には図１と
同じ装置であって、連続焼鈍炉から出た鋼板１がスナウ
ト２内を通ってめっき槽内のめっき浴３中に浸漬された
後ポットロール４を経てめっき浴３外へ引き出されるも
ので、この場合にスナウト浴内をシールロール８により
２室に分割し、この分割したスナウト内のめっき浴面の
近い室内に不活性ガス吹込み管６を設けて、この不活性
ガス吹込み管６より不活性ガスを吹込むことにより、め
っき浴面のスカムの発生を防止すると共に、鋼板の振動
を抑制し、スナウト内めっき浴面でのスカムの発生を防
止及びスカムの鋼板への巻込み付着防止を図るものであ
る。不活性ガスは図１と同様、Ｎ2 、アルゴンガス等を
用い、そのガスはＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点−２０℃以
下に管理することにより、スナウト内めっき浴面のスカ
ム発生量低減を行うものである。
【００１５】このシールロールは溶融金属に対し耐熱性
及び耐蝕性を有するもので、例えばセラミックス溶射ロ
ール、耐熱性及び耐蝕性を有する金属であるステンレス
ロール等を使用する。更に、シールロールのロール位置
シフト機構９を付けることによって、メンテナンスのた
めのシフトによる鋼板形状の悪さを解消し、板通し作業
を確保すると共に、パスラインの安定化を図ることが出
来る。また、鋼板の振動を抑制することにより、スナウ
ト内めっき浴面の波立ちを抑え、スカム発生を抑制し、
かつ、スナウト内めっき浴面のスカムが鋼板に巻込まれ
て付着するのを防止することが出来る。
及び耐蝕性を有するもので、例えばセラミックス溶射ロ
ール、耐熱性及び耐蝕性を有する金属であるステンレス
ロール等を使用する。更に、シールロールのロール位置
シフト機構９を付けることによって、メンテナンスのた
めのシフトによる鋼板形状の悪さを解消し、板通し作業
を確保すると共に、パスラインの安定化を図ることが出
来る。また、鋼板の振動を抑制することにより、スナウ
ト内めっき浴面の波立ちを抑え、スカム発生を抑制し、
かつ、スナウト内めっき浴面のスカムが鋼板に巻込まれ
て付着するのを防止することが出来る。
【００１６】
実施例１ 図１に示す装置を用いて、０．８ｍｍ（厚さ）×１２１
９ｍｍ（幅）の鋼板をラインスピード８０ｍｐｍにて通
板し、Ｚｎ−０．１〜０．３％Ａｌ、浴温４６０℃なる
溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、めっきした後所定のめっき
厚さに払拭した溶融亜鉛めっき鋼板を合金化処理した後
の表面外観を観察した。その結果は図３に示す。図３は
本発明法及び従来法のスカム付着による表面外観不良発
生率を示すものである。図３に示すように、スナウト内
に隔壁の無い、しかも不活性ガスを吹込まない従来法と
比較して本発明法を適用することにより、スカム付着に
よる表面外観不良の発生率を大幅に低減させることが出
来た。
９ｍｍ（幅）の鋼板をラインスピード８０ｍｐｍにて通
板し、Ｚｎ−０．１〜０．３％Ａｌ、浴温４６０℃なる
溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、めっきした後所定のめっき
厚さに払拭した溶融亜鉛めっき鋼板を合金化処理した後
の表面外観を観察した。その結果は図３に示す。図３は
本発明法及び従来法のスカム付着による表面外観不良発
生率を示すものである。図３に示すように、スナウト内
に隔壁の無い、しかも不活性ガスを吹込まない従来法と
比較して本発明法を適用することにより、スカム付着に
よる表面外観不良の発生率を大幅に低減させることが出
来た。
【００１７】実施例２ 図３に示す装置を用いて、０．８ｍｍ（厚さ）×１２１
９ｍｍ（幅）の鋼板をラインスピード８０ｍｐｍにて通
板し、Ｚｎ−０．１〜０．３％Ａｌ、浴温４６０℃なる
溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、めっきした後所定のめっき
厚さに払拭した溶融亜鉛めっき鋼板を合金化処理した後
の表面外観を観察した。その結果は図４に示す。図４は
本発明法及び従来法のスカム付着による表面外観不良発
生率を示すものである。図４に示すように、図３と同様
スナウト内にシールロールの無い、しかも不活性ガスを
吹込まない従来法と比較して本発明法を適用することに
より、スカム付着による表面外観不良の発生率を大幅に
低減させることが出来た。
９ｍｍ（幅）の鋼板をラインスピード８０ｍｐｍにて通
板し、Ｚｎ−０．１〜０．３％Ａｌ、浴温４６０℃なる
溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、めっきした後所定のめっき
厚さに払拭した溶融亜鉛めっき鋼板を合金化処理した後
の表面外観を観察した。その結果は図４に示す。図４は
本発明法及び従来法のスカム付着による表面外観不良発
生率を示すものである。図４に示すように、図３と同様
スナウト内にシールロールの無い、しかも不活性ガスを
吹込まない従来法と比較して本発明法を適用することに
より、スカム付着による表面外観不良の発生率を大幅に
低減させることが出来た。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって、浴
面スカムの発生を防止すると共に、鋼板に付着したダス
トの剥離除去及び鋼板への巻込み付着を防止することが
出来、しかも例え微少の発生があっても粒径が小さいた
めに合金化するも表面外観には全く異常が観察されな
い、表面外観の優れた溶融亜鉛めっき鋼板を得ることが
出来る優れた効果を奏するものである。
面スカムの発生を防止すると共に、鋼板に付着したダス
トの剥離除去及び鋼板への巻込み付着を防止することが
出来、しかも例え微少の発生があっても粒径が小さいた
めに合金化するも表面外観には全く異常が観察されな
い、表面外観の優れた溶融亜鉛めっき鋼板を得ることが
出来る優れた効果を奏するものである。
【図１】本発明に係るめっき工程を示す縦断面図、
【図２】本発明に係る他の実施例であるめっき工程を示
す縦断面図、
す縦断面図、
【図３】本発明法及び従来法のスカム付着による表面外
観不良発生率を示す図、
観不良発生率を示す図、
【図４】本発明法及び従来法のスカム付着による表面外
観不良発生率を示す図である。
観不良発生率を示す図である。
１ 鋼板 ２ スナウト ３ めっき浴 ４ ポットロール ５ 隔壁 ６ 不活性ガス吹込み管 ７ ガスワイピングノズル ８ シールロール ９ ロール位置シフト機構
Claims (4)
- 【請求項１】 溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめ
っき浴に浸漬するスナウト内を隔壁により２室に分割
し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内に不活
性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカム発生の防止
及び鋼板に付着したダストの剥離除去を行うことを特徴
とする溶融金属めっき方法。 - 【請求項２】 溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめ
っき浴に浸漬するスナウト内をシールロールにより２室
に分割し、該分割したスナウト内のめっき浴面近傍室内
に不活性ガスを吹込むことにより、浴面でのスカム発生
の防止及びスカムの鋼板への巻込み付着防止することを
特徴とする溶融金属めっき方法。 - 【請求項３】 溶融金属めっきのスナウト部で鋼板がめ
っき浴に浸漬するスナウト内に隔壁及びシールロールに
より２室に分割し、該分割したスナウト内のめっき浴面
近傍室内に不活性ガス吹込み装置を配設した請求項１及
び２記載のための溶融金属めっき装置。 - 【請求項４】 不活性ガスをＯ2 １０ｐｐｍ以下、露点
−２０℃以下に管理することを特徴とする請求項１及び
２記載の溶融金属めっき方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29351993A JPH07145465A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 溶融金属めっき方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29351993A JPH07145465A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 溶融金属めっき方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07145465A true JPH07145465A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17795796
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29351993A Pending JPH07145465A (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 溶融金属めっき方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07145465A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1225244A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-24 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procédé de galvanisation de l'acier |
| CN101880849A (zh) * | 2010-06-08 | 2010-11-10 | 无锡东和薄板装备制造有限公司 | 汽车用热镀锌板的加工方法 |
| KR20160077537A (ko) * | 2014-12-23 | 2016-07-04 | 주식회사 포스코 | 도금강판의 이물질 부착을 방지하는 스나우트 장치 |
-
1993
- 1993-11-24 JP JP29351993A patent/JPH07145465A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1225244A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-24 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procédé de galvanisation de l'acier |
| WO2002057504A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-25 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procede de galvanisation de l'acier |
| CN101880849A (zh) * | 2010-06-08 | 2010-11-10 | 无锡东和薄板装备制造有限公司 | 汽车用热镀锌板的加工方法 |
| KR20160077537A (ko) * | 2014-12-23 | 2016-07-04 | 주식회사 포스코 | 도금강판의 이물질 부착을 방지하는 스나우트 장치 |
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