JPH057321Y2 - - Google Patents

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JPH057321Y2
JPH057321Y2 JP1986148854U JP14885486U JPH057321Y2 JP H057321 Y2 JPH057321 Y2 JP H057321Y2 JP 1986148854 U JP1986148854 U JP 1986148854U JP 14885486 U JP14885486 U JP 14885486U JP H057321 Y2 JPH057321 Y2 JP H057321Y2
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ring
output shaft
gear
oil seal
sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、油圧シヨベルやクレーン等の建設
機械に備えられる旋回装置に関する。
〔従来の技術〕
油圧シヨベルやクレーン等の建設機械において
は、作業の都合上シヨベル等を備えた作業装置
(フロントアタツチメント)を旋回させる必要が
ある場合が多い。そのため、一般の油圧シヨベル
等では上記作業装置を旋回体に支持させ、その旋
回体を旋回装置により旋回可能に構成してある。
この一例を第6図に示す。
第6図は油圧シヨベルの概略を示す側面図であ
る。同図において、油圧シヨベルは装軌式の走行
体1と、この走行体1に旋回輪3を介して取り付
けられる旋回体2とからなり、旋回体2にはさら
に先端にシヨベルを備えた油圧駆動の作業装置5
と、この作業装置5や走行体1および旋回体2の
操作をするための運転席4が設けられている。
旋回輪3を介して旋回体2を旋回させる旋回装
置は、第4図に示すように、下部フレームとして
のトラツクフレーム6に固定された内輪7と、綱
球10を介して内輪7に回動自在に挿着され、旋
回フレーム8に固定された外輪9と、同じく旋回
フレーム8に固定され、軸受17を支持するハウ
ジング11と、軸受17に回動自在に軸支された
第5図に示す駆動機20の出力軸とから主に構成
されている。
駆動機20は、駆動源としての油圧モータ21
と油圧モータ21の出力軸に連結された減速装置
22とからなり、減速装置22からの動力の取り
出しが上記出力軸12により行われる。この出力
軸12の図において下端部の外周部には駆動歯車
12aが設けられ、駆動歯車12aと内輪7の内
周部に設けられた内歯歯車7aとが噛み合つてい
る。また、この駆動歯車12aの上部には、軸受
17のスラスト方向の力を受けるスリーブ13が
装着され、その上端面に形成された凹状の油溜め
がちようど軸受17の内輪と外輪の中間部に位置
するようになつている。そして、上記スリーブ1
3の外周部には油漏れを防ぐためのオイルシール
19が装着され、その外周部にはさらにハウジン
グ11が固定されたカバー18が配されている。
上記の構成により、駆動機20が起動して出力
軸12が回転すると、出力軸12の下端に備えら
れた駆動歯車12aが、内輪7に備えられた内歯
歯車7aと噛み合つた状態で回転する。このと
き、内輪7はトラツクフレーム6に固定されてい
るので、出力軸12の回転に従つてハウジング1
1が内輪7の内周に沿つて移動し、さらにこのハ
ウジング11に固定された旋回フレーム8は外輪
9とともに内輪7の外周に沿つて旋回する。この
操作は、全て運転席4に設けられた操作装置を介
して行われる。油圧シヨベルにあつては、この旋
回装置によつて水平面内の動作が行われ、作業装
置5によつて垂直面内の動作が行われる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記のように構成された旋回装置に
あつては、出力軸12側の駆動歯車12aと内輪
7側の内歯歯車7aの噛合部12cの一部が、構
造上軸受17と垂直方向でほぼ同一の位置に重な
り、それ故、噛合部12cの上端面12bとオイ
ルシール19のスリーブ13への装着部が非常に
近接した配置になつている。
このため、噛合部12cの上端面12bからは
み出した駆動歯車12aと内歯歯車7aとの潤滑
用のグリースがオイルシール19にまで達するこ
とがあつた。このようにグリースがオイルシール
19に達すると、シール部からグリースが軸受1
7部等の旋回体2の駆動部内の潤滑油中に混入し
て、潤滑油が劣化するという問題があつた。そし
て、潤滑油が劣化すると、潤滑不良をおこし、信
頼性が損なわれる結果となつていた。
この考案は、上記のような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、グリースが駆
動部内の潤滑油中に混入して、潤滑油が劣化する
虞がなく、信頼性の高い旋回装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するため、この考案は、下部フ
レームに固定され、内周部に歯車が設けられた内
輪と、旋回フレームに固定された外輪と、上記歯
車と噛合する駆動歯車が設けられた出力軸を有
し、この出力軸を介して旋回輪を駆動する駆動機
と、出力軸を回動自在に支持する軸受と、出力軸
の外周に設けられ、軸受のスラスト方向の力を受
けるスリーブと、このスリーブの外周にカバー部
材を介して設けられたオイルシールとを備えた旋
回装置において、内輪の歯車と上記駆動歯車との
噛合部のオイルシール側の端面とオイルシールを
含むカバー部材との間に、上記噛合部からオイル
シールを遮蔽する遮蔽部材を着脱自在に設けた構
成になつている。
〔作用〕
上記手段によれば、噛合部の端面とカバー部材
を介して取り付けられたオイルシールとの間に遮
蔽部材を設けてあるので、噛合部からはみ出した
内輪の歯車と出力軸の駆動歯車との潤滑用のグリ
ースがオイルシールに達することがなくなり、そ
れ故、グリースの潤滑油内のへの混入を有効に防
止できる。これにより、グリースの混入による潤
滑油の劣化を回避することができる。
また、遮蔽部材が着脱自在に設けられているの
で、オイルシールの摩耗や劣化に伴う交換に際し
ては、遮蔽部材を取り出すことにより、旋回装置
の上部構造物を取り外さなくても下部の駆動歯車
側から作業を行つて取り付けることが可能にな
る。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図ないし第3図は実施例に係る旋回装置を
説明するためのもので、第1図は旋回装置の要部
を示す断面図、第2図a,bはそれぞれ遮蔽部材
としてのリングの正面図および側面図、第3図
a,bはそれぞれ他のリングの例を示す正面図お
よび側面図である。以下、従来例と同一もしくは
同一とみなせる構成要素には同一の符号を付し、
重複する説明は適宜割愛する。
第1図において、旋回装置は従来例と同様にト
ラツクフレーム6に固定された内輪7と、内輪7
に外挿された外輪9と、外輪9とハウジング11
がそれぞれ固定された旋回フレーム8と、ハウジ
ング11内で軸受17を介して支持された出力軸
12と、出力軸12の外周であつて軸受17の下
方に隣接して嵌着されたスリーブ13とから主に
構成されている。
このスリーブ13は出力軸12の下端に設けら
れた駆動歯車12aの上端面と、軸受17の下端
面間に挟持されている。そして、このスリーブ1
3の下端面の外周部に沿つて円環状の溝13aが
形成されており、この溝13aに第2図に示すよ
うな環状の板材、すなわちリング14aが着脱自
在に嵌着されている。このようなリング14aを
嵌着すると、リング14の外周部側が、出力軸1
2に設けた駆動歯車12aと内輪7の内歯歯車7
aの噛合部12cの端面12bの上方に突出し
て、噛合部12aとカバー18を介して取り付け
られたオイルシール19との間を遮蔽するかたち
になつている。換言すれば、駆動歯車12aの上
端面から外周方向に突出したリング14a部分
が、内輪7側の内歯歯車7aと内輪7の上端面と
の間に位置している。これにより、リング14a
が遮蔽部材として構成されていることになる。そ
の他、特に説明しない各部は全て前述の従来例と
同様に構成されている。
これにより、噛合部12cの端面12bからグ
リースがはみ出しても、リング14aの下面に当
たり、オイルシール19側への侵入を防止するこ
とができる。なお、リング14aはスリーブ13
に対して着脱自在に嵌着されているので、消耗部
品たるオイルシール19が摩耗したり、破損した
ときには、リング14aを取り外し、下側すなわ
ち駆動歯車12a側からカバー18を外してオイ
ルシールを交換することができる。このようにす
ることにより、旋回フレーム8からハウジング1
1等を取り外さなくともよくなり、メンテナンス
が容易になる。この実施例の場合には、第2図か
らもわかるように、リング14aの一部に切れ込
みが入つて、言わばC型のリングを構成している
ので、この切れ込みを利用して押し広げ、リング
14aの取り付け取り外しが簡単にできるように
設定されている。
また、上記リングの形状は、出力軸12の径
や、噛合部12cの端面12bとオイルシール1
9との距離などによつて適宜選択されるもので、
上記リング12aの外に、例えば第3図に示すよ
うに二重に形成したリング14bを使用すること
も可能である。この場合には、弾性体を用いて成
形することにより、例えばリング14bの端部を
円周方向に押圧すれば、リング径を拡大すること
も容易であり、これにより、当然リング14bの
スリーブ13に対する取り付け、取り外しも簡単
に行える。
なお、第2図および第3図に着脱自在に構成さ
れたリングを例示しているが、この外に、取り付
け、取り外し自在な構造が適宜導入できることは
言うまでもない。
また、上記実施例にあつては、出力軸12の外
周部に嵌着したスリーブ13に遮蔽部材としてリ
ング14aを嵌着してあるが、スリーブ13と出
力軸12に駆動歯車12aの上端面の間にリング
状の遮蔽部材を装着したり、あるいは出力軸12
の外周部に直接リングを嵌着することもできる。
これらの遮蔽部材の嵌着部材や嵌着部の選択は設
計的事項であり、旋回装置の各部の寸法や構造に
応じて適宜選択されるものである。
〔考案の効果〕
これまでの説明で明らかなように、出力軸の外
周に嵌着されたスリーブのさらに外周部側に設け
られたオイルシールを含むカバー部材と、駆動歯
車と内輪側の歯車との噛合部の端面との間に、該
噛合部からオイルシールを遮蔽する遮蔽部材を着
脱自在に設けたこの考案によれば、噛合部からは
み出した両歯車潤滑用のグリースが遮蔽部材の介
在によつてオイルシールに接触することがなくな
るので、グリースがシール部から駆動部側の潤滑
油中に混入して潤滑油が劣化することはない。し
たがつて、グリースの混入が原因となる潤滑不良
をおこすことがなく、旋回装置の信頼性の向上を
図ることができる。
さらに、遮蔽部材が着脱自在に取り付けること
ができるように構成されているので、オイルシー
ルの交換がこの遮蔽部材を取り外すことによつて
駆動部の下側から簡単に行え、メンテナンスも容
易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の実施例を説明
するためのもので、第1図は実施例に係る旋回装
置の要部を示す説明図、第2図a,bはそれぞれ
リングの正面図および側面図、第3図a,bはそ
れぞれ他のリングの正面図および側面図、第4図
は従来例に係る旋回装置の要部を示す断面図、第
5図は旋回装置の概略説明図、第6図は油圧シヨ
ベルの一例を示す側面図である。 3……旋回輪、7……内輪、7a……内歯歯
車、8……旋回フレーム、9……外輪、12……
出力軸、12a……駆動歯車、12b……端面、
12c……噛合部、13……スリーブ、14a,
14b……リング(遮蔽部材)、17……軸受、
18……カバー(カバー部材)、19……オイル
シール、20……駆動機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下部フレームに固定され、内周部に歯車が設け
    られた内輪と、旋回フレームに固定された外輪
    と、上記歯車と噛合する駆動歯車が設けられた出
    力軸を有し、この出力軸を介して旋回輪を駆動す
    る駆動機と、出力軸を回動自在に支持する軸受
    と、出力軸の外周に設けられ、軸受のスラスト方
    向の力を受けるスリーブと、このスリーブの外周
    にカバー部材を介して設けられたオイルシールと
    を備えた旋回装置において、上記内輪の歯車と上
    記駆動歯車との噛合部のオイルシール側の端面
    と、オイルシールを含むカバー部材との間に、上
    記噛合部からオイルシールを遮蔽する遮蔽部材を
    着脱自在に設けたことを特徴とする旋回装置。
JP1986148854U 1986-09-30 1986-09-30 Expired - Lifetime JPH057321Y2 (ja)

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JP1986148854U JPH057321Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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JPS6356755U JPS6356755U (ja) 1988-04-15
JPH057321Y2 true JPH057321Y2 (ja) 1993-02-24

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2568342Y2 (ja) * 1992-04-16 1998-04-08 大盛工業株式会社 偏心回転体の駆動機構

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JPS61113186A (ja) * 1984-07-09 1986-05-31 テキサス インスツルメンツ インコ−ポレイテツド 遷移検出回路
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JPS6356755U (ja) 1988-04-15

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