JPH0410287Y2 - - Google Patents

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JPH0410287Y2
JPH0410287Y2 JP1983114372U JP11437283U JPH0410287Y2 JP H0410287 Y2 JPH0410287 Y2 JP H0410287Y2 JP 1983114372 U JP1983114372 U JP 1983114372U JP 11437283 U JP11437283 U JP 11437283U JP H0410287 Y2 JPH0410287 Y2 JP H0410287Y2
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JP
Japan
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gear
casing
lip
seal structure
working machine
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JP1983114372U
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【考案の詳細な説明】 本考案は、油圧シヨベル、クレーン等の作業機
械の旋回装置に備えられるシール構造に関する。
第1図は本考案の対象とする旋回装置のシール
構造が備えられる作業機械の一例として挙げた油
圧シヨベルを示す側面図である。この図におい
て、1は上部旋回体、2は下部走行体、3は上部
旋回体1と下部走行体2との間に介設される旋回
輪である。また、4は上部旋回体1を旋回させる
旋回装置で、油圧モータ5と、この油圧モータ5
に連設した減速装置6を有している。
第2図は上述した油圧シヨベルに備えられる従
来のシール構造を含む旋回装置を示す側断面図、
第3図は第2図に示す旋回装置に備えられる従来
のシール構造を構成するシール部材を示す拡大図
である。第2図において、1,2,3は上述した
上部旋回体、下部走行体、旋回輪である。なお、
旋回輪3は、上部旋回体1に固定される外輪7
と、下部走行体2に固定され、外輪7に対して相
対的に移動可能な内輪8と、外輪7と内輪8との
間に介設したベアリング9とを有している。また
5は上述した油圧モータ、10は油圧モータ5の
出力軸である。
また、6は前述した減速装置で、外殻を形成す
るケーシング11と、このケーシング11内に回
転可能に収納される回転体12と、この回転体1
2に支持される遊星歯車13とを有している。1
4は回転体12の一部を形成し、ケーシング11
から下方に突出するように設けられるフアイナル
ギヤで、前述した内輪8に形成されるギヤ15と
係合する。また、遊星歯車13は回転体12に固
定したピン16にベアリング17を介して支持さ
れるとともに、油圧モータ5の出力軸10に形成
したギヤ18と係合し、ケーシング11の内部に
形成されるギヤ19に係合する。なお、20,2
1は回転体12を回転可能に支持するベアリング
である。
また、22はケーシング11内に収容した作動
油で、遊星歯車13とケーシング11のギヤ19
との係合部を潤滑する。23はケーシング11内
の作動油22の漏えいを防止するシール部材で、
ケーシング11の下方部分を形成するカバー24
に装着されており、第3図に示すように、例えば
フアイナルギヤ14の頸部に当接するリツプ25
を有する弾性体、例えばゴム体26と、このゴム
体26を補強する金属製の補強材27とからなつ
ている。
また、第2図において、28はケーシング11
を上部旋回体1に締結するボルト、29はカバー
24をケーシング11の本体に締結するボルトで
ある。
また、30は潤滑油、例えばグリースで、フア
イナルギヤ14と内輪8に形成されるギヤ15と
の係合部を潤滑する。31は下部走行体2に設け
られ、グリース30を収容する浴そうである。
上述したシール部材23を有する旋回装置4に
あつては、油圧モータ5を回転させると、出力軸
10のギヤ18と係合する遊星歯車13が回転
し、かつ、出力軸10の回りに回動する。そし
て、遊星歯車13の回動に伴つて、回転体12す
なわちフアイナルギヤ14が回転し、これによつ
てケーシング11が回転し、このケーシング11
に一体的に設けた上部旋回体1が旋回する。
ところで、この旋回装置4に備えられる従来の
シール構造にあつては、フアイナルギヤ14と内
輪8のギヤ15の係合部を潤滑するグリース30
が浴そう31内に常時貯留されることから、フア
イナルギヤ14とギヤ15との係合すなわちかみ
合いに際して、グリース30が巻き込まれる事態
を生じる。そして、フアイナルギヤ14とギヤ1
5との間に巻き込まれたグリース30は、フアイ
ナルギヤ14の回転に伴つて矢印32で示すよう
に上方に、すなわちシール部材23方向に噴出
し、その結果、第3図に示すシール部材23のリ
ツプ25がはね上げられ変形する。
すなわち、上述した従来のシール構造にあつて
は、上部旋回体1の旋回動作に際して、シール部
材23が変形し、これによつてケーシング11内
の作動油22が漏えいする事態を生じやすく、そ
れ故、ケーシング11内の遊星歯車13、ケーシ
ング11のギヤ19、あるいは油圧モータ5の出
力軸10のギヤ18等のギヤ部やベアリング2
0,21が摩耗しやすい不具合があり、最悪の場
合には当該ギヤ部の破損、あるいはギヤ部、ベア
リング20,21の焼付きによる油圧モータ5の
破損を招く。
なお、このような作動油22の漏えいを防止す
るために、シール部材23のリツプ25を強化す
ることが考えられるが、グリース30は硬い固け
いの油脂であることから、たとえリツプ25を強
化したところで、グリース30の噴出による当該
リツプ25の変形は防ぎきれず、結局、作動油2
2の漏えいを防止し難い。
本考案は、上記した従来技術における実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、旋回体の旋回
動作に伴うシール部材の変形を防止することがで
きる作業機械の旋回装置のシール構造を提供する
ことにある。
この目的を達成するために、本考案は、ギヤを
収納し旋回体に固定されるケーシングに装着さ
れ、かつ、上記ケーシングから突出するフアイナ
ルギヤの近傍に設けられ、上記ケーシング内に収
容される上記ギヤを潤滑する作動油の上記ケーシ
ングからの漏えいを防止するためのリツプを有す
る弾性体と、この弾性体を補強する補強材とを具
備するシール部材を備えた作業機械の旋回装置の
シール構造において、上記補強材に、シール部材
のリツプに対向し、上記フアイナルギヤを潤滑す
る潤滑油の該リツプ方向への噴出を阻止する突出
部を設けた構成にしてある。
以下、本考案の作業機械の旋回装置のシール構
造の実施例を図に基づいて説明する。
第4図は本考案のシール構造の一実施例を示す
説明図である。
この第4図に示す実施例は、ケーシング11内
の作動油22の漏えいを防止するシール部材33
を、フアイナルギヤ14の頸部に当接するリツプ
34を有する弾性体、例えばゴム体35と、この
ゴム体35を補強する金属製の第1の補強材36
と、この第1の補強材36に装着した金属製の第
2の補強材37とから構成してあり、第2の補強
材37の端部のリツプ34に対向する位置に突出
部すなわち張出し部38を設けてある。この張出
し部38は、潤滑油すなわちグリース30のリツ
プ34方向への噴出を阻止するために設けてあ
る。なお、このように構成したシール部材33
は、第2図に示すケーシング11の下部を形成す
るカバー24に装着してあり、また、張出し部3
8の端面とフアイナルギヤ14の頸部との隙間δ
は、例えば減速装置6、油圧モータ5等の製作誤
差、および組立てに伴う誤差を吸収しうる範囲の
最小寸法に設定してある。
このように構成してある実施例にあつては、上
部旋回体1の旋回動作に伴つて、フアイナルギヤ
14と旋回輪3の内輪8のギヤ15との間に巻き
込まれて第2図の矢印32方向に噴出するグリー
ス30は、第4図に示すシール部材33の第2の
補強材37の張出し部38によつてさえぎられ、
それ故、このようなグリース30の噴出による当
該シール部材33のゴム体35のリツプ34の変
形は防止される。
なお、上記では作業機械の一例として油圧シヨ
ベルを挙げたが、本考案は、この油圧シヨベルに
限定されず、旋回体を旋回させる油圧モータおよ
び減速装置を有する各種の機械に適用可能であ
る。
本考案のシール構造は、以上のように構成して
あることから、旋回体の旋回動作に伴う減速装置
を構成するフアイナルギヤの頸部に当接するシー
ル部材の変形を確実に防止することができ、それ
故、ケーシング内の作業油の漏えいを生じること
がなく、減速装置を構成するギヤ部およびベアリ
ングの摩耗、破損ならびに油圧モータの破損を防
止することのできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の対象とする旋回装置のシール
構造が備えられる作業機械の一例として挙げた油
圧シヨベルを示す側面図、第2図は上述した油圧
シヨベルに備えられる従来のシール構造を含む旋
回装置を示す側断面図、第3図は第2図に示す旋
回装置に備えられる従来のシール構造を構成する
シール部材を示す拡大図、第4図は本考案の作業
機械の旋回装置のシール構造の一実施例を示す説
明図である。 4……旋回装置、5……油圧モータ、6……減
速装置、11……ケーシング、14……フアイナ
ルギヤ、15,18,19……ギヤ、22……作
動油、30……グリース(潤滑油)、31……浴
そう、33……シール部材、34……リツプ、3
5……ゴム体、36……第1の補強材、37……
第2の補強材、38……張出し部(突出部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ギヤを収納し旋回体に固定されるケーシングに
    装着され、かつ、上記ケーシングから突出するフ
    アイナルギヤの近傍に設けられ、上記ケーシング
    内に収容される上記ギヤを潤滑する作動油の上記
    ケーシングからの漏えいを防止するためのリツプ
    を有する弾性体と、この弾性体を補強する補強材
    とを具備するシール部材を備えた作業機械の旋回
    装置のシール構造において、上記補強材に、シー
    ル部材のリツプに対向し、上記フアイナルギヤを
    潤滑する潤滑油の該リツプ方向への噴出を阻止す
    る突出部を設けたことを特徴とする作業機械の旋
    回装置のシール構造。
JP1983114372U 1983-07-25 1983-07-25 作業機械の旋回装置のシール構造 Granted JPS6022565U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1983114372U JPS6022565U (ja) 1983-07-25 1983-07-25 作業機械の旋回装置のシール構造

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JPS6022565U JPS6022565U (ja) 1985-02-16
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JP1983114372U Granted JPS6022565U (ja) 1983-07-25 1983-07-25 作業機械の旋回装置のシール構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535233Y2 (ja) * 1990-06-19 1993-09-07
JP6625340B2 (ja) * 2015-04-14 2019-12-25 Nok株式会社 密封装置

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JPS6022565U (ja) 1985-02-16

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