JPH0515654Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0515654Y2 JPH0515654Y2 JP1987119252U JP11925287U JPH0515654Y2 JP H0515654 Y2 JPH0515654 Y2 JP H0515654Y2 JP 1987119252 U JP1987119252 U JP 1987119252U JP 11925287 U JP11925287 U JP 11925287U JP H0515654 Y2 JPH0515654 Y2 JP H0515654Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- oil pumping
- sliding
- space
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 23
- 238000005086 pumping Methods 0.000 claims description 17
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 14
- 238000007667 floating Methods 0.000 claims description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 5
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、主に土木建設機械の足まわり等の外
部シールとして用いられるフローテイングシール
の改良に関する。
部シールとして用いられるフローテイングシール
の改良に関する。
従来、この種のフローテイングシールとして、
第３図に示すように、機体側に固設された固定軸
２のシール装着部３の外周テーパ面３′にゴム材
製のパツキング４を介してフローテイング状態で
支持された静止側摺動環１と、固定軸２に回転自
在に外挿されたホイール６に形成されたシール装
着部７の外周テーパ面７′にゴム材製のパツキン
グ８を介してフローテイング状態で支持された回
転側摺動環５とが、その対向摺動面１ａ，５ａに
おいて互いに密接摺動し、外部空間へ連なる固定
軸２とホイール６の間の隙間からシール内周空間
S1へ入り込む土砂や泥水等が軸受部へ連なるシー
ル外周空間S2へ侵入するのを阻止するものが知ら
れている。前記パツキング４，８は、それぞれ固
定軸２と静止側摺動環１の間、およびホイール６
と回転側摺動環５の間の気密を保持するほか、圧
縮に対する軸方向分力によつて摺動面１ａ，５ａ
間のシールに必要な荷重を付与している。
第３図に示すように、機体側に固設された固定軸
２のシール装着部３の外周テーパ面３′にゴム材
製のパツキング４を介してフローテイング状態で
支持された静止側摺動環１と、固定軸２に回転自
在に外挿されたホイール６に形成されたシール装
着部７の外周テーパ面７′にゴム材製のパツキン
グ８を介してフローテイング状態で支持された回
転側摺動環５とが、その対向摺動面１ａ，５ａに
おいて互いに密接摺動し、外部空間へ連なる固定
軸２とホイール６の間の隙間からシール内周空間
S1へ入り込む土砂や泥水等が軸受部へ連なるシー
ル外周空間S2へ侵入するのを阻止するものが知ら
れている。前記パツキング４，８は、それぞれ固
定軸２と静止側摺動環１の間、およびホイール６
と回転側摺動環５の間の気密を保持するほか、圧
縮に対する軸方向分力によつて摺動面１ａ，５ａ
間のシールに必要な荷重を付与している。
しかしこの種のフローテイングシールは、土木
建設機械の足回りのように、きわめて低速で回転
する部分を密封するものであるため、摺動環１，
５の径寸法が比較的大きく、第４図に示すように
シール外周空間S2への潤滑油Ｏの封入量が比較的
少ない（軸心レベル以下）場合には、摺動面１
ａ，５ａ上端部まで潤滑油Ｏが行き届かず、潤滑
不足を惹き起こして面荒れや焼付き等の不具合を
生じることがある。
建設機械の足回りのように、きわめて低速で回転
する部分を密封するものであるため、摺動環１，
５の径寸法が比較的大きく、第４図に示すように
シール外周空間S2への潤滑油Ｏの封入量が比較的
少ない（軸心レベル以下）場合には、摺動面１
ａ，５ａ上端部まで潤滑油Ｏが行き届かず、潤滑
不足を惹き起こして面荒れや焼付き等の不具合を
生じることがある。
そこで本考案は、この問題に鑑み、摺動面の潤滑
性を向上させる目的でなされたものである。
性を向上させる目的でなされたものである。
本考案に係るフローテイングシールは、回転側
摺動環の摺動面の外周側の端面に、内周側に臨ん
で開口した袋状の油汲上げ穴が所要数凹設され、
油汲上げ穴の内部が、油汲上げ穴の開口よりも周
方向へ拡張された形状をなす構成とした。
摺動環の摺動面の外周側の端面に、内周側に臨ん
で開口した袋状の油汲上げ穴が所要数凹設され、
油汲上げ穴の内部が、油汲上げ穴の開口よりも周
方向へ拡張された形状をなす構成とした。
回転側摺動環の回転に伴なつて袋状の油汲上げ
穴がシール外周空間下部の潤滑油内を通ることに
よつてこの油汲上げ穴内に潤滑油が満たされる。
油汲上げ穴は、その開口よりも内部の方が周方向
に拡張された形状をなすため、油面の上側へ出て
来る油汲上げ穴内には適量の潤滑油が残存し、回
転によつて油汲上げ穴の角度が徐々に変化するた
め、該穴の開口から、潤滑油が徐々に溢れて流れ
落ち、摺動面へ注がれる。
穴がシール外周空間下部の潤滑油内を通ることに
よつてこの油汲上げ穴内に潤滑油が満たされる。
油汲上げ穴は、その開口よりも内部の方が周方向
に拡張された形状をなすため、油面の上側へ出て
来る油汲上げ穴内には適量の潤滑油が残存し、回
転によつて油汲上げ穴の角度が徐々に変化するた
め、該穴の開口から、潤滑油が徐々に溢れて流れ
落ち、摺動面へ注がれる。
以下、本考案の一実施例を第１図および第２図
にしたがつて説明する。
にしたがつて説明する。
すなわち、本実施例は、既述した第３図および
第４図のタイプのフローテイングシールにおい
て、回転側摺動環５の摺動面５ａの外周側に形成
され静止側摺動環１と対向しているテーパ状端面
５ｂの周方向８等配位置に内部が巾着のように周
方向両側へ拡張された袋状の油汲上げ穴９，９…
…を、内周側（摺動面５ａ側）へ向けて開口させ
て形成したものである。
第４図のタイプのフローテイングシールにおい
て、回転側摺動環５の摺動面５ａの外周側に形成
され静止側摺動環１と対向しているテーパ状端面
５ｂの周方向８等配位置に内部が巾着のように周
方向両側へ拡張された袋状の油汲上げ穴９，９…
…を、内周側（摺動面５ａ側）へ向けて開口させ
て形成したものである。
シール外周空間S2下部へ封入された潤滑油Ｏの
レベルは、通常は軸心レベルＡ位置であるが、レ
ベルＢ程度にしかならない比較的少い油量の場合
でも、上記実施例によれば摺動環５がゆつくり回
転するのに伴つて、油汲上げ穴９，９……が順次
潤滑油Ｏの油面へ没入し（第２図矢印R1）、油面
より下部を通過中に内部に潤滑油Ｏが満たされた
該穴９，９……は、油面から順次出て来る（第２
図矢印R2）。油汲上げ穴９は、その開口９ａより
も内部９ｂの方が周方向に拡張された形状をなす
ため、油面から出て来た油汲上げ穴９の内部９ｂ
には適量の潤滑油Ｏが残存しており、その後前記
回転に伴なう開口角度の変化によつて袋状（巾着
状）の内部空間から潤滑油Ｏが徐々に流れ落ちて
摺動面５ａ，１ａへ注がれるため、潤滑状態が保
持される。
レベルは、通常は軸心レベルＡ位置であるが、レ
ベルＢ程度にしかならない比較的少い油量の場合
でも、上記実施例によれば摺動環５がゆつくり回
転するのに伴つて、油汲上げ穴９，９……が順次
潤滑油Ｏの油面へ没入し（第２図矢印R1）、油面
より下部を通過中に内部に潤滑油Ｏが満たされた
該穴９，９……は、油面から順次出て来る（第２
図矢印R2）。油汲上げ穴９は、その開口９ａより
も内部９ｂの方が周方向に拡張された形状をなす
ため、油面から出て来た油汲上げ穴９の内部９ｂ
には適量の潤滑油Ｏが残存しており、その後前記
回転に伴なう開口角度の変化によつて袋状（巾着
状）の内部空間から潤滑油Ｏが徐々に流れ落ちて
摺動面５ａ，１ａへ注がれるため、潤滑状態が保
持される。
以上説明したように、本考案に係るフローテイ
ングシールは、回転側摺動環に、シール外周空間
下部に貯えられた潤滑油を該摺動環の回転によつ
て汲上げて摺動面へ供給するための油汲上げ穴を
形成したため、潤滑油の封入量が比較的少なく、
かつ土木建設機械の足回りのシール部のように回
転速度がきわめて低速である場合でも、摺動面の
潤滑を良好に保持し、摺動面の異常摩耗や焼付き
等の事故を防止することができる。
ングシールは、回転側摺動環に、シール外周空間
下部に貯えられた潤滑油を該摺動環の回転によつ
て汲上げて摺動面へ供給するための油汲上げ穴を
形成したため、潤滑油の封入量が比較的少なく、
かつ土木建設機械の足回りのシール部のように回
転速度がきわめて低速である場合でも、摺動面の
潤滑を良好に保持し、摺動面の異常摩耗や焼付き
等の事故を防止することができる。
第１図は本考案の一実施例を示す半裁断面図、
第２図は同じく要部である回転側摺動環の正面
図、第３図は従来例を示す半裁断面図、第４図は
同じく摺動環の正面図である。 １……静止側摺動環、１ａ，５ａ……摺動面、
２……固定軸、４，８……パツキング、５……回
転側摺動環、６……ホイール、９……油汲上げ
穴、Ｏ……潤滑油、S1……シール内周空間、S2…
…シール外周空間。
第２図は同じく要部である回転側摺動環の正面
図、第３図は従来例を示す半裁断面図、第４図は
同じく摺動環の正面図である。 １……静止側摺動環、１ａ，５ａ……摺動面、
２……固定軸、４，８……パツキング、５……回
転側摺動環、６……ホイール、９……油汲上げ
穴、Ｏ……潤滑油、S1……シール内周空間、S2…
…シール外周空間。
Claims (1)
- 回転側および静止側にそれぞれパツキングを介
して気密的かつ弾性的にフローテイング支持され
た１対の摺動環が互いに密接摺動面を形成し、シ
ール内周空間が外部空間へ、シール外周空間が潤
滑油が封入された内部空間へ連なるフローテイン
グシールにおいて、回転側摺動環の摺動面の外周
側の端面に、内周側に臨んで開口した袋状の油汲
上げ穴が所要数凹設され、油汲上げ穴の内部が、
油汲上げ穴の開口よりも周方向へ拡張された形状
をなすことを特徴とするフローテイングシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987119252U JPH0515654Y2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987119252U JPH0515654Y2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6425570U JPS6425570U (ja) | 1989-02-13 |
| JPH0515654Y2 true JPH0515654Y2 (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=31364320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987119252U Expired - Lifetime JPH0515654Y2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0515654Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101695255B1 (ko) * | 2016-03-07 | 2017-01-12 | 한화테크윈 주식회사 | 가스 실 어셈블리 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4848072U (ja) * | 1971-10-07 | 1973-06-23 |
-
1987
- 1987-08-05 JP JP1987119252U patent/JPH0515654Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6425570U (ja) | 1989-02-13 |
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