JPH0570953U - 熱転写プリンタ - Google Patents
熱転写プリンタInfo
- Publication number
- JPH0570953U JPH0570953U JP973392U JP973392U JPH0570953U JP H0570953 U JPH0570953 U JP H0570953U JP 973392 U JP973392 U JP 973392U JP 973392 U JP973392 U JP 973392U JP H0570953 U JPH0570953 U JP H0570953U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink sheet
- torque
- torque transmission
- tension
- transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱転写プリンタに用いるインクシートのテン
ションの大きさを必要最小限とし、駆動系の小型化が可
能である熱転写プリンタを提供する。 【構成】 インクシートコア11の軸上に取り付けられ
ているトルク被伝達部21と、トルクを発生させトルク
被伝達部21に係合しトルクを伝達するトルク伝達部2
2とを備え、トルク伝達部22とトルク被伝達部21と
の係合を切り換えることにより、トルク伝達部22から
トルク被伝達部21へ伝達されるトルクの大きさを変化
させ、インクシート3に発生するテンションを変化させ
る構成とする。
ションの大きさを必要最小限とし、駆動系の小型化が可
能である熱転写プリンタを提供する。 【構成】 インクシートコア11の軸上に取り付けられ
ているトルク被伝達部21と、トルクを発生させトルク
被伝達部21に係合しトルクを伝達するトルク伝達部2
2とを備え、トルク伝達部22とトルク被伝達部21と
の係合を切り換えることにより、トルク伝達部22から
トルク被伝達部21へ伝達されるトルクの大きさを変化
させ、インクシート3に発生するテンションを変化させ
る構成とする。
Description
【0001】 本考案は、熱転写プリンタに使用されるインクシートのテンションの大きさを 切り換える構成に関する。
【0002】
本発明は、イエロ、マゼンタ、シアン等の色からなるインクシートの各色を記 録紙上にサーマルヘッドにより転写することによりカラーの画像を得る熱転写プ リンタの転写時と非転写時にインクシートのバックテンションを切り換えること ができる熱転写プリンタに関する。
【0003】
従来の熱転写プリンタを非転写時を示す図4及び転写時を示す図5を用いて説 明する。図において、記録紙1は、転写部分であるプラテンローラ2上に配置さ れ、イエロ、マゼンタ、シアン等の色からなるインクシート3はサーマルヘッド 4により記録紙1に圧着され、記録紙1が、プラテンローラ2が回転駆動され前 後方向に搬送されることにより各色が記録紙1に転写される。プラテンローラ2 は、転写と同時にDCモータ等で駆動されるインクシート3を巻き取るフロント テンション用摩擦機構部8とは別の駆動系で駆動されている。また、インクシー ト3はインクシートガイド5によって案内され、インクシートセンサ6によりイ ンクシート3のイエロ、マゼンタ、シアン等の各色の初期位置の検出をするよう になっている。
【0004】 このような構成で、インクシート3のイエロ、マゼンタ、シアン等の各色を順 次重ね合わせて記録紙1に転写する熱転写プリンタにおいては、転写時のインク シート3に適正なテンションを付加することが重要である。つまり、図5に示す 転写時において、インクシート3にサーマルヘッド4とプラテンローラ2の圧接 点7を境界に転写後と転写前のそれぞれのテンションがあり、転写後の巻き取り 側のテンション、つまりフロントテンションと、転写前の供給側のテンション、 つまりバックテンションがあり、フロントテンションはフロントテンション用摩 擦機構部8、バックテンションはバックテンション用摩擦機構部9によって発生 させられ、各テンションの意味は以下のように考えることができる。
【0005】 フロントテンションは、転写後のインクシート3をインクシートカセット(図 示せず)の巻取側インクシートコア10に確実に巻き付ける意味があり、バック テンションは供給側インクシートコア11から供給される転写前のインクシート 3にシワ等の発生を防止する意味がある。よって、基本的には各テンションの値 は、できる限り大きな値とした方が機器として転写等の安定性は増加すると言え る。
【0006】
上記従来技術では、転写時において、インクシートを送る速度はプラテンロー ラの回転速度よりわずかに高速となっており、フロントテンションはプラテンロ ーラの回転動作の負荷となり、従って、機器の動作を安定させようとすると、プ ラテンローラの駆動系に対する負荷が増加することになる。
【0007】 更に、非転写時において、インクシートの初期位置を検出する動作などのため にインクシートを巻き取る必要性があり、フロントテンションの値はバックテン ションの値よりも大きく設定され、インクシートを巻き取る際の駆動力はインク シートの巻き取り側のみでよくなり、機器としての構成が簡素化されるが、この ような構成ではフロントテンションを必要以上に大きくする必要性が生じるため に、転写時のプラテンローラ駆動用のモータに対してもインクシートを巻き取る 駆動系が与える負荷が大きなものとなるので、プラテンローラ駆動用のモータを 本来必要なモータと比較して大型のモータを使う必要が生じるという問題が発生 する。
【0008】
本考案は、インクシート供給側の軸に取り付けられているトルク被伝達部と、 トルクを発生させトルク被伝達部に係合しトルクを伝達するトルク伝達部とを備 え、トルク伝達部とトルク被伝達部との係合を切り換えることにより、トルク伝 達部からトルク被伝達部へ伝達されるトルクの大きさを変化させ、インクシート に発生するテンションを変化させる構成とする。
【0009】
本考案によれば、インクシート供給側のバックテンションを発生させる摩擦機 構部のトルク伝達部と被伝達部の係合を切り換え、供給側インクシートコアに伝 達される摩擦力によるトルクを変化させることにより、インクシート搬送時では バックテンションを小さくし、転写時ではバックテンションを大きくする。
【0010】
本考案の実施例を図面を用いて説明する。また、同一部品には同一符号を付し 説明を省略する。
【0011】 図1は、スイング方式である本実施例の熱転写プリンタのサーマルヘッドアッ プ状態の側面図であり、この状態でインクシートカセット14等の出し入れが可 能となっており、図2は転写時の側面図である。図において、フロントテンショ ン側及びバックテンション側の摩擦機構部8,9の摩擦力は従来の熱転写プリン タに用いられた摩擦力の約1/2〜1/3の値であり、60〜90g・cmのも のが取り付けられている。この値は、本来フロントテンションが必要とする転写 時のインクシート3を巻取側インクシートコア10に巻き取るために設定された 必要最小限の巻き取りトルクであり、同様にバックテンションに関しても、イン クシート3を転写時にシワ等が発生することなく適正に搬送するために設定され た必要最小限のトルクである。トルクをこのような値に設定することによって、 プリンタとしてのインクシート3の搬送及び記録紙1の搬送系の駆動部は無駄な 負荷を転写時に受ける可能性が非常に小さくなる。つまり、個々のメカニズム固 有の搬送系負荷以外の余分な負荷を受ける可能性が小さくなるといえる。
【0012】 そこで、図3を用いてフロントテンション用及びバックテンション用摩擦機構 部8,9を説明する。
【0013】 巻き取り側のインクシートコア10の軸上に取り付けられているフロントテン ション用摩擦機構部8は、軸側部材12と摩擦部材13から構成され、摩擦部材 13が軸側部材12に接触することにより摩擦力によるトルクが発生し、インク シート3に一定のフロントテンションが発生する。
【0014】 一方、バックテンション用摩擦機構部9はトルク伝達部22とトルク被伝達部 21から構成され、以下に説明するような構成になっている。
【0015】 供給側インクシートコア11の軸上にトルク被伝達部21である第1ギア14 と、第1ギア14より径の大きな第2ギア15が設けられている。そして、トル ク伝達部22は、カム(図示せず)などによって切り換えられることにより選択 的に第1ギア14と係合する第3ギア16と、カム等によって切り換えられるこ とにより選択的に第2ギア15と係合する第4ギア17と、第3ギア16と第4 ギア17が取り付けられている軸18と、軸18に取り付けられている軸側部材 19と、軸側部材19に接触することにより摩擦力を発生させる摩擦部材20か ら構成されている。従って、軸側部材19と摩擦部材20の間で発生する摩擦力 により軸18に生じるトルクは、トルク伝達部22である第3ギア16あるいは 第4ギア17から、トルク被伝達部21である第1ギア14あるいは第2ギア1 5へ伝達され、第1ギア14と第3ギア16が係合している時は小さなトルクが 、第2ギア15と第4ギア17が係合している時は大きなトルクが供給側インク シートコア11に伝達され、インクシート3にバックテンションを発生させる。
【0016】 ここで、図1に示すように各色の初期位置を検出する動作時等で、インクシー ト3を搬送する時は、図3(a)に示すように、軸側部材19と摩擦部材20の 間で発生する摩擦力によるトルクは、第1ギア14と第3ギア16が係合してい るので、供給側インクシートコア11に伝達される摩擦力によるトルクは小さく なり、インクシート3にかかるバックテンションが小さくなる。
【0017】 また、図2に示すようにサーマルヘッド4が回動し、インクシート3を記録紙 1に圧接している転写時では、図3(b)に示すように、第2ギア15と第4ギ ア17が係合するようにカム等で切り換えることにより、軸側部材19と摩擦部 材20の間で発生する摩擦力によるトルクは、第2ギア15と第4ギア17が係 合しているので、供給側インクシートコア11に伝達される摩擦力によるトルク は大きくなり、バックテンションはインクシート搬送時と比較して大きくなる。
【0018】 以上のような構成で、トルク伝達部と被伝達部の係合を切り換え、供給側イン クシートコアに伝達される摩擦力によるトルクを変化させることにより、インク シート搬送時ではバックテンションを小さくし、駆動系にかかる負荷は従来の約 1/2以下にすることができ、転写時ではバックテンションを大きくするので、 フロントテンションを必要以上に大きくする必要がなくインクシート巻き取り側 の駆動系を小さくでき、更に、プラテンローラ駆動系に与える影響も小さくなる のでプラテンローラ駆動系のモータも小型のものが使用できる。
【0019】
本考案によれば、インクシート搬送時及び転写時のインクシートのフロントテ ンション及びバックテンションを小さくできるので、インクシート巻き取り側の 駆動系のモータ及び歯車列を小型化でき、摩擦機構も小さくでき、熱転写プリン タを小型化することができる。
【図1】本考案の実施例のサーマルヘッドアップ状態の
側面図である。
側面図である。
【図2】本考案の実施例の転写時の側面図である。
【図3】本考案の実施例における摩擦機構部を説明する
ための図である。
ための図である。
【図4】従来の熱転写プリンタのサーマルヘッドアップ
状態の側面図である。
状態の側面図である。
【図5】従来の熱転写プリンタの転写時の側面図であ
る。
る。
1 記録紙 4 インクシート 11 インクシートコア(軸) 21 トルク被伝達部 22 トルク伝達部
Claims (1)
- 【請求項1】 インクシート供給側の軸に取り付けられ
ているトルク被伝達部と、トルクを発生させ前記トルク
被伝達部に係合しトルクを伝達するトルク伝達部とを備
え、前記トルク伝達部と前記トルク被伝達部との係合を
切り換えることにより、前記トルク伝達部から前記トル
ク被伝達部へ伝達されるトルクの大きさを変化させ、イ
ンクシートに発生するテンションを変化させることを特
徴とする熱転写プリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP973392U JPH0570953U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 熱転写プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP973392U JPH0570953U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 熱転写プリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570953U true JPH0570953U (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=11728519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP973392U Pending JPH0570953U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 熱転写プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0570953U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347263A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Wedge:Kk | 画像記録装置 |
JP2006347640A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Mimaki Engineering Co Ltd | メディア巻き取り装置及びそれを用いたメディア巻き取り方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP973392U patent/JPH0570953U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347263A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Wedge:Kk | 画像記録装置 |
JP4685272B2 (ja) * | 2001-05-30 | 2011-05-18 | 株式会社ウェッジ | 画像記録装置 |
JP2006347640A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Mimaki Engineering Co Ltd | メディア巻き取り装置及びそれを用いたメディア巻き取り方法 |
JP4538658B2 (ja) * | 2005-06-13 | 2010-09-08 | 株式会社ミマキエンジニアリング | メディア巻き取り装置及びそれを用いたメディア巻き取り方法 |
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