JPH0958035A - プリンタおよびプリンタの記録開始制御方法 - Google Patents

プリンタおよびプリンタの記録開始制御方法

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JPH0958035A
JPH0958035A JP7214988A JP21498895A JPH0958035A JP H0958035 A JPH0958035 A JP H0958035A JP 7214988 A JP7214988 A JP 7214988A JP 21498895 A JP21498895 A JP 21498895A JP H0958035 A JPH0958035 A JP H0958035A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0009Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material
    • B41J13/0027Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material in the printing section of automatic paper handling systems

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、1ステップ内の細かな記録ずれ
の補正をすることができるプリンタおよびプリンタの記
録開始制御方法を提供すること。 【解決手段】 駆動モータにより記録媒体保持機構7を
1回転ずつ間歇的に駆動し、記録ヘッド3により前記記
録媒体保持機構7上の記録媒体8の同一箇所に複数回に
わたって記録を行なうプリンタであって、前記記録媒体
保持機構7が所定の回転位置に到達したときに検出信号
を出力するセンサ13と、このセンサ13からの前記検
出信号に応答して前記駆動モータの駆動を停止して前記
記録媒体保持機構7上の記録媒体8を記録開始位置に位
置決めする位置制御手段11と、前記センサ13から前
記検出信号が出力されてから前記駆動モータが完全停止
するまでの所要時間を記録開始補正データとして検出
し、この記録開始補正データに応じて前記記録ヘッド3
による記録開始タイミングを制御する記録開始制御手段
22とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタおよびプリ
ンタの記録開始制御方法に係り、特に、記録媒体上にイ
ンクを重ねて複数回にわたって記録することによって記
録情報を得るように構成されたプリンタおよびプリンタ
の記録開始制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録媒体上に複数色(単色で
も可)のインクを重ねて記録することにより所望の記録
を得るように構成されたプリンタにおいては、その記録
可能範囲の最先端部である初期記録位置を特定するため
に位置制御手段としてのセンサを配設し、各インクの初
期記録位置がずれることのないように制御していた。
【0003】以下、この種のプリンタの従来のものの構
成とその記録開始制御方法について、一例を挙げて簡単
に説明する。
【0004】本従来例のプリンタは、円筒形に形成され
た金属の表面に中間転写体としてのゴム材を被覆したプ
ラテンローラが回転駆動自在に配設されており、前記プ
ラテンローラの近傍には、サーマルヘッドが配設されて
いる。このサーマルヘッドは、プラテンローラの中央部
に対向するように直線状に整列配置された複数の発熱素
子を有しており、このサーマルヘッドの両側には、イン
クリボンを前記プラテンローラとサーマルヘッドとの間
にほぼ直線状に案内する1対のリボンロールが配設され
ている。
【0005】また、前記プラテンローラの前記サーマル
ヘッドと直径方向における対称位置には、前記プラテン
ローラに対して強い圧接力で圧接されるドラムがステッ
ピングモータの駆動によって回転自在に配設されてお
り、前記ドラムの表面には普通紙等の所定の記録用紙の
一端部を把持するクランパが形成されている。また、こ
のドラムには、前記ドラムの近傍に配設されたセンサに
検出されることにより、ドラムの回転のオン・オフを制
御する検出板が配設されており、これらのセンサと検出
板をもって位置制御手段とされている。
【0006】また、本従来例で用いるインクリボンは、
イエロー(以後、Yと記す)、マゼンダ(以後、Mと記
す)、シアン(以後、Cと記す)、ブラック(以後、B
kと記す)の4色のインクリボンがその長手方向に順に
繰り返し形成されているカラーリボンを使用している。
【0007】本従来例における記録順序はY→M→C→
Bkであるから、最初はYのインク色の先頭位置が記録
ヘッドに対応する位置にくるようにインクリボンを巻取
る。このインクリボンの色の判別は、フォトセンサ等で
インクリボンの各色間に印刷されているマーカーを認識
しながら行なう。
【0008】次に、ドラムのクランパに記録用紙を把持
した状態でドラムを回転させ、前記記録用紙を前記ドラ
ムの周囲に巻き付けるとともに前記センサにより検出板
を検出させて記録開始位置を特定し、ドラムの回転を一
時停止させる。そして、ドラムをプラテンローラに強い
圧接力で圧接させ、この状態においてインクリボンを一
定の速度で搬送させるとともに、前記インクリボンを巻
取りながら、前記サーマルヘッドの各発熱素子を所望の
記録信号に基づいて発熱させる。そして、サーマルヘッ
ドの各発熱素子の選択的な発熱によりインクリボンのイ
ンクを部分的に溶融させてプラテンローラの表面に転写
させる。このようにして中間転写体の表面に形成された
一次記録像を搬送された記録用紙に前記ドラムの圧接力
により再転写させる。
【0009】Yのインクを記録用紙に再転写し終わった
ら、インクリボンを次のMのインクの先頭位置まで搬送
させる。そして、再び、前記センサにより、Mのインク
をYの記録に重ねて記録するための記録開始位置を特定
する。
【0010】このようにして、各色のインクによる記録
毎に記録開始位置をセンサと検出板によって特定し、中
間転写ローラとサーマルヘッドおよび中間転写ローラと
ドラムの圧接をおこなって記録(再転写)した後、各圧
接を解除するという工程を繰り返し行なうことによって
所望の記録を得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して得られる記録には、前記ドラムの回転方向への記録
ずれが発生することがあった。
【0012】その記録ずれの理由としては、前記ステッ
ピングモータの機能としてのステップ数と、その駆動力
の減速機構の精度比等が考えられるが、前述したセンサ
による位置制御手段においては、記録媒体を駆動する駆
動モータと減速機構によるドラムの回転方向(以下、副
走査方向という)の分解能以上にその記録ずれを補正す
ることは不可能であった。
【0013】また、記録ずれを補正するために分解能を
あげるには、ステップ数の多い、分解能の高いステッピ
ングモータへの変更か、あるいはモータのスピードを上
げて、その分、減速比を下げることが必要であった。
【0014】しかし、これらのいずれにしても、そのコ
ストがかかるといった問題を有していた。
【0015】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、低コストで、1ステップ内の細かな記録ずれの補正
をすることができるプリンタおよびプリンタの記録開始
制御方法を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係るプリンタは、プリンタの記録開
始位置を特定する位置制御手段の検出データから得られ
る記録開始補正データにより記録ヘッドの動作タイミン
グを制御する記録開始制御手段を有することを特徴とし
ており、このプリンタを利用した請求項7に係るプリン
タの記録開始制御方法は、記録開始位置を特定する位置
制御手段としてのセンサが前記記録媒体保持機構が所定
の回転位置に到達したことを検知してから記録媒体搬送
機構の駆動モータが完全停止するまでの時間を検出し、
その検出データを記録開始補正データとして記録開始制
御手段に記憶させておき、実記録時に、前記記録開始補
正データに応じて記録ヘッドの動作タイミングを制御す
ることを特徴としている。
【0017】そして、これらのプリンタおよびプリンタ
の記録開始制御方法によれば、記録ヘッドの動作タイミ
ングを制御することで、1つの記録プロセスにおける記
録開始位置を常に一定にする補正を行なうことが可能と
なるという効果を奏するものである。
【0018】請求項2に係るプリンタは、前記記録ヘッ
ドをサーマルヘッドとしたことを特徴しており、このプ
リンタを利用すれば、記録開始位置を特定する位置制御
手段としてのセンサが検出板を検出してから記録媒体搬
送機構の駆動モータが完全停止するまでの時間を検出
し、その検出データを補正データとして記録開始制御手
段に記憶させておき、実記録時に、前記記録開始補正デ
ータに応じてサーマルヘッドの発熱素子の発熱のタイミ
ングを制御することができ、記録ずれのない良好な記録
を得ることができるというものである。
【0019】また、請求項3に記載のプリンタは、請求
項1または請求項2に記載のプリンタにおいて、前記記
録開始制御手段が、前記センサが記録開始補正データを
検出するための制御を行なうセンサ制御部と、前記セン
サ制御部により検出されたデータを記録開始補正データ
として記憶するデータ記憶部と、記録ヘッドの動作タイ
ミングを前記記録開始補正データに基づいて制御する記
録開始制御部とから構成されていることを特徴としてお
り、このように各制御部または記憶部において記録補正
データの検出や管理を行なうことで、記録の度毎に適正
な記憶補正データを得ることができ、また、記録開始制
御手段のソフト上の変更を行なうことで任意の記録を得
ることも可能となる。
【0020】さらに、請求項4に記載のプリンタは、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプリンタが前記
センサに検出される検出板を有することを特徴としてお
り、この検出板を検知することによって前記記録媒体保
持機構が所定の回転位置に到達したこと検知することが
できる。
【0021】また、請求項5に係るプリンタは、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載のプリンタにおいて、
前記センサが検出板を検出してから前記駆動モータが完
全停止するまでの間に、前記記録開始制御手段が一定の
時間間隔で割り込み信号を発生させることを特徴として
おり、このプリンタによれば、前記割り込み信号の回数
によって求められる前記検出データを記録開始のための
補正データとして用い、記録ヘッドの動作タイミングを
ずらすことにより、記録ずれのない良好な記録結果を得
ることができるというものである。
【0022】請求項6に係るプリンタは、請求項4に記
載のプリンタにおいて、前記検出板の検出部が櫛形のス
リット状に形成されたことを特徴としており、このプリ
ンタによれば、前記センサが前記検出板の検出部に形成
されたスリットによってオン・オフを検出した回数から
求められた前記検出データを記録開始のための補正デー
タとして用い、記録ヘッドの動作タイミングをずらすこ
とにより、記録ずれのない良好な記録結果を得ることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、中間転写式プリンタによる
実施形態を図1乃至図8を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の第1実施形態におけるプリ
ンタの部分構成断面図である。
【0025】本実施形態の熱転写プリンタには、円筒形
の中間転写ローラ1が回転駆動自在に配設されており、
この中間転写ローラ1の内側には、この中間転写ローラ
1を所定温度に加熱するためのヒータ2が内蔵されてい
る。前記中間転写ローラ1は円筒形に形成された芯金の
表面に図示しないゴム材としてのシリコーンゴムを被覆
してプラテンローラとしての役割をも果たせるようにな
っており、また中間転写ローラ1の前記シリコーンゴム
の表面には密着性を有する図示しない中間転写体が被膜
されている。そして、前記中間転写ローラ1にはモータ
等の図示しない駆動装置が接続されている。
【0026】前記中間転写ローラ1はその剛性を確保す
る観点から直径20mm以上のものが望ましいが、芯金
の材質により剛性が確認できればさらに小さくすること
は可能である。本実施形態においては、芯金の外径を3
1mm、内径を28mm、芯金材質に炭素鋼Niメッキ
を施している。また、本実施形態における前記中間転写
ローラ1の芯金の表面に被覆される前記シリコーンゴム
の厚さは0.5mmとし、そのシリコーンゴムの表面に
積層されてなる前記中間転写体は、前記芯金の表面に被
覆されたシリコーンゴムとは異なる材質からなるシリコ
ーンからなり、その層の厚さは150μmとした。
【0027】なお、本実施形態の前記ヒータ2として
は、500Wのハロゲンランプを使用するが、前記50
0Wのハロゲンランプの他にも、中間転写ローラ1の表
面に転写されたインクリボンのインクの溶融、軟化状態
を持続させることができる熱量を発生させ得るヒータで
あればよく、例えば、カートリッジヒータ等を使用する
こともできる。
【0028】前記中間転写ローラ1の近傍には、サーマ
ルヘッド3が配設されている。このサーマルヘッド3
は、中間転写ローラ1の中央部に対向するように直線状
に整列配置された複数の発熱素子を有する200dpi
〜600dpiラインヘッドであり、幅は75mm〜3
00mmのものを使用する。本実施形態においては、3
00dpi、幅220mmで、ドット数2560ドット
構成のものを使用する。このサーマルヘッド3の両側に
は、ボビン4に巻回されたインクリボン5を前記中間転
写ローラ1とサーマルヘッド3との間にほぼ直線状に案
内する1対のリボンロール6,6が配設されている。な
お、前記インクリボン5は、一般に使用されている熱転
写用インクリボンと同じ構成のものを使用する。本実施
形態においては、ベースフィルムにPET3.5μmを
用い、インク層は2層に構成し、下層を離型層となる厚
さ1μmのWAX層とし、上層をインク層となる厚さ1
μmの樹脂層としたインクリボン5を使用した。
【0029】また、前記中間転写ローラ1の前記サーマ
ルヘッド3と直径方向における対称位置には、前記中間
転写ローラ1に対して強い圧接力で圧接される円筒形の
ドラム7が記録媒体保持機構として回転自在に配設され
ている。このドラム7にも駆動装置としての図示しない
ステッピングモータが接続されている。
【0030】前記ドラム7は、記録媒体としての記録用
紙8を巻き付けるに十分な外周長を有するものであり、
その表面には前記記録用紙8の一辺を把持してドラム7
に固定するためのクランパ9がドラム7の延在方向に配
設されている。本実施形態においてはドラム7に巻回さ
れる記録用紙8のサイズをA4、レターサイズとしたの
で、ドラム7の外周長として前記用紙長(約300m
m)と前記クランパ9の設置スペース(約14mm)を
確保するため、その直径は100mmとした。そして、
このドラム7の延在方向片側には、図2(A)および
(B)に示すように、前記ドラム7と同軸で回転するよ
うに構成された略円板状の検出板11が取付けられてお
り、この検出板11の外周には、直径方向外方に突出す
る四角形状の検出用片12が一体に形成されている。
【0031】一方、前記ドラム7の図示しない筐体(例
えば、プリンタ本体ケース)には前記検出用片12を検
出することによりオン・オフ検出するセンサ13が固定
して配設されている。そして、図3に示すように、この
センサ13の先端部における幅方向中央部がセンサ検出
位置13Aとされている。
【0032】また、前記ドラム7の内側には、このドラ
ム7を所定温度に加熱するためのヒータ10が内蔵され
ている。本実施形態においては、前記ヒータ10として
1KWのハロゲンランプを使用するが、ドラム7に巻回
される記録用紙8を加熱保温して記録用紙8へのインク
の再転写性能を高めることができる熱量を発生させ得る
ヒータであればよい。
【0033】なお、前記記録用紙8は、一般的な記録用
紙でよく、さらにはOHP用フィルムでもよい。
【0034】また、本実施形態のプリンタには、サーマ
ルヘッド3や駆動モータ等を有するプリンタ駆動部26
とは別に、前記プリンタの記録を開始するタイミングの
制御を行なう記録開始制御手段22が設けられている。
【0035】前記記録開始制御手段22は、記録開始補
正データを作成するための前記センサの制御を行なうセ
ンサ制御部23と、前記センサ制御部23により検出さ
れたデータを記録開始補正データとして記憶するデータ
記憶部24と、記録ヘッドとしてのサーマルヘッド3の
動作タイミングを前記記録開始補正データに基づいて制
御する記録開始制御部25とから構成されている。
【0036】次に、前記ドラム7が記録開始位置に停止
して記録駆動待機状態となるまでの記録プロセスについ
て説明する。
【0037】初期状態でサーマルヘッド3は矢印A方向
で待機しており、サーマルヘッド3とインクリボン5は
離間した状態であり、インクリボン5と中間転写ローラ
1も離間した状態であり、さらに中間転写ローラ1とド
ラム7も離れた状態であり、ドラム8は矢印B方向に離
間して待機した状態である。
【0038】電源を投入し、ヒーター2,10に通電さ
せて中間転写ローラ1、ドラム7を加熱し始める。さら
にサーマルヘッド3にも所定のパルスを断続的に与える
ことでサーマルヘッド3の発熱素子の温度を選択的に上
昇させる。
【0039】図1には示していないが、これらの温度は
サーミスターまたは赤外線放射温度センサ等で感知しな
がら、所定の温度まで加熱して保温する制御を行なって
いる。
【0040】温度制御に関してはサーマルヘッド3、中
間転写ローラ1、ドラム7のすべてを40℃〜70℃の
間で、すべて同じ温度になるよう制御している。さらに
望ましくは、50℃〜60℃の間の温度で制御するのが
良く、本実施例ではすべての温度が55℃〜58℃にな
るように制御している。
【0041】前記温度制御を行ないながら、記録用紙8
をドラム7にセットする動作も並行して行なわれる。図
には示していないが、本プリンタには記録用紙給紙トレ
イがセットしてあり、このトレイから記録用紙8が1枚
づつドラム7に搬送され、この搬送された記録用紙8
は、ドラム上のクランパ9にその供給方向先頭辺を把持
される。その後、ドラム7は記録用紙8を巻き付けなが
ら矢印C方向に回転して記録開始位置まで回転して停止
する。
【0042】この停止位置は、ページ内の先頭ラインの
イメージが書かれる中間転写ローラ1の位置が、再転写
時に丁度記録用紙8の先頭ラインに来るようにした位置
(図2(B)に示す位置)である。
【0043】記録開始位置での停止は、ドラム7と同軸
上に取り付けられドラム7の回転に伴って回転する検出
板11の検出用片12をセンサ13に検出されることに
より行なわれる。
【0044】つまり、本実施形態においては、図4に示
すように、まず、前記センサ13は、センサ検出位置に
おいてドラム7の回転に伴って回転する検出用片12の
ドラム7の回転方向最先部となる辺12Aを検知する
と、センサ13自体はオン状態となるとともに、ドラム
7の駆動モータの駆動をオフ状態とし、ドラム7を完全
停止するように作用する。そして、ドラム7が完全停止
するまで、プリンタの記録開始制御手段22のセンサ制
御部23によりセンサ割り込みを発生させる。
【0045】前記検出板11は、センサ11がオン状態
となってからドラム7が完全停止するまでに、検出板1
1は図3の距離aだけ進む。この距離aが、本発明の解
決しようとする課題であるところの記録の際に生じる記
録ずれであり、この距離aは、最大で駆動系の分解能の
値、すなわちドラム7の図示しない駆動モータが1ステ
ップ回転したときの記録媒体の副走査方向の移動距離と
同じになる。
【0046】そして、距離aを進む時間を前記センサ1
3に対する前記割込み処理の回数により検出する。つま
り、センサ13がオンしてから完全停止するまでにセン
サの割込みがn回入れば、センサの割込み時間の間隔が
t1だとすると、距離aを進む時間はn×t1になる。
【0047】距離aを進む時間は、記録開始補正データ
として、プリンタの記録開始制御手段22としてのデー
タ記憶部24に記憶しておく。
【0048】なお、距離aを進む時間は、センサ13の
オンでタイマをスタートさせ、完全停止したときにタイ
マストップさせて検出する方法もある。
【0049】次に前記記録動作待機状態が完了した後の
記録プロセスについて説明する。
【0050】まず最初に、インクリボン5を所定の色が
記録に供しうる状態となるまで巻取る。
【0051】本実施形態では、Y、M、C、Bkの4色
のインクリボンがその長手方向に順に繰り返し形成され
ているカラーリボンを使用しており、記録順序はY→M
→C→Bkであるから、最初はYのインク色の先頭位置
が記録ヘッド上に対向するようにインクリボン5を巻取
る。インク色の判別は、図には示していないがフォトセ
ンサ等でインクリボン5の各色間に印刷されているマー
カーを認識しながら行なう。
【0052】なお、モノクロインクリボン(以後、Mk
と記す)を使用する際には、当然ながらインク識別がな
くなるので、基本的には次のインク色の先頭位置までの
インクリボン5の搬送は省略されるが、場合によっては
インクリボン5の弛みをなくすために若干のインクリボ
ン5の巻取りを行なう場合もある。
【0053】次に、サーマルヘッド3を、図1中におい
て矢印D方向に移動させ、インクリボン5を挟んで中間
転写ローラ1に圧接させる。それと同時にドラム7も矢
印E方向に移動させて中間転写ローラ1に圧接させる。
【0054】この時のサーマルヘッドの圧接圧は、10
0g/cm〜300g/cmの間が望ましく、本実施形
態では200g/cmで行なっている。
【0055】また、ドラムの圧接圧は1Kg/cm〜1
0Kg/cmの間が望ましく、本実施形態では5Kg/
cmで行なっている。
【0056】前述の圧接の完了後、図示しないモータに
より中間転写ローラ1を回転させ、その摩擦力で同時に
インクリボン5を搬送し、ドラム7も記録用紙8を介し
た中間転写ローラ1との摩擦力、またはドラム8に直接
的に発生する摩擦力によりドラム8を回転させる。
【0057】なお、インクリボン5はこれとは別に記録
動作中は、図に示していないモータにより独自に巻き取
られている。この巻取り速度は、前記中間転写ローラ2
にとの摩擦力により発生する搬送速度よりも常に大きく
設定しておきその速度差分は巻取り部のスリップ機構に
よりスリップさせることで、転写終了後のインクリボン
5は常に弛むことなく張っている状態が保たれる。
【0058】前述の回転動作と並行してサーマルヘッド
3には、記録すべき所定のパルスが与えられ、それらの
信号に対応して各発熱素子が発熱した熱によりインクリ
ボン5のインクは溶融し、中間転写ローラ1に転写され
る。
【0059】この所定のパルスがサーマルヘッド3に与
えられる時に、前述のデータ記憶部24に記憶しておい
た記録開始補正データ分だけ記録タイミングをずらす補
正をする。つまり、記録開始制御手段22の記録開始制
御部25は、センサ13がオン状態となってからドラム
7が完全停止するまでの距離aを進む時間n×t1だけ
記録タイミングをずらして所定のパルスをプリンタ駆動
部26のサーマルヘッドに与えて記録を開始するように
する。各色ごとに最新の記録開始補正データに基づいた
補正を行なえば、1つの記録プロセスにおいては記録初
期位置を常に一定の位置とすることができ、記録ずれの
問題を解消することができる。
【0060】また、得られたn×t1の値をプリンタの
記録開始制御手段22のソフト上で任意に操作して変更
することもできるので、必要であれば任意の値での補正
ができる。例えば、各色ごとに記録ずれの補正値を変え
ることもできる。また、色数に制限はない。なお、前記
記録開始制御手段22はプリンタ本体に配設されていて
もよいし、またプリンタと接続されたコンピュータ、ワ
ープロ等の本体に配設されていてもよい。
【0061】そして、溶融転写されたインク14は、中
間転写ローラ1の熱により中間転写ローラ1上で溶融、
および半溶融状態を保ちながら回転移動する。
【0062】前記溶融、および半溶融状態のインク14
は中間転写ローラ1とドラム7との圧接力および中間転
写ローラ1とドラム7との加熱、保温効果によりその間
に介している記録用紙8に再転写される。
【0063】なお、続けてM、C、Bkを記録するに際
して、本実施形態ではそのまま中間転写ローラ1とドラ
ム7の圧接状態、また中間転写ローラ1とサーマルヘッ
ド3のインクリボン5を介しての圧接状態を解除するこ
となく、それぞれ圧接を持続した状態で行なっている。
【0064】これは、Yの記録終了後、残りの色、M、
C、Bkは前色の記録終了後自動的に次色のインクリボ
ンの先頭位置がサーマルヘッド1部分に来るように各色
のリボン長さを規定しているからである。その結果、各
色の記録が終了しても、その都度、サーマルヘッド1の
圧接解除、インクリボン5のインク先頭位置出しのカラ
搬送をそれぞれ行なわなくても良く、そのまま各色の記
録情報に基づくパルスをサーマルヘッド3に与えながら
中間転写ローラ1へのインク転写、記録用紙8へのイン
ク再転写を、4色分連続的に繰り返すことを可能として
いる。
【0065】そして、Y、M、C、Bkの記録が終了し
た後、サーマルヘッド1は矢印A方向、ドラム7は矢印
B方向にそれぞれ圧接が解除される。
【0066】圧接解除された後に、記録が終了した記録
用紙8はドラム7から離され、排紙される。
【0067】以上が、図1に示すプリンタにおける記録
プロセスである。
【0068】なお、本実施形態では4色の記録を連続的
に行なうこととしたが、従来のプリンターのごとく、イ
ンクリボン5の各色の先頭位置の検出をし、中間転写ロ
ーラ1とサーマルヘッド3および中間転写ローラ1とド
ラム7の圧接をおこなって記録(再転写)した後、各圧
接を解除するという工程を各色ごとの記録動作間に取り
込みながら記録を行なうことも当然可能である。
【0069】また、カラー記録を想定して、給紙された
記録用紙8はドラム7に巻取り固定するべくドラム7上
のクランパ9に把持した場合を述べたが、単色記録、例
えばMkインクの場合、再転写と同時に記録用紙8をそ
のまま排紙すれば良く、そのため必ずしも記録用紙を把
持する必要はない。
【0070】このように、本実施形態のプリンタとプリ
ンタの記録開始制御方法によれば、プリンタの駆動系の
部品を変更せずに記録ずれの補正改善ができ、例えば、
従来より駆動モータの速度を低くしても、従来と同等、
またはそれ以上の精度で記録ずれの補正ができるため、
駆動モータの消費電流、騒音の点で有利である。
【0071】また、サーマルヘッドの発熱素子の発熱の
タイミングをソフトウェアで制御するため正確な補正が
でき、さらには、状況に応じて補正データの値を任意に
設定することもできる。
【0072】また、図5は、本発明の第2実施形態のプ
リンタを示す説明図であり、本プリンタは前述の第1実
施形態のプリンタとは別の構成の検出板を有している。
以下、本実施形態のプリンタおよびその記録開始制御方
法について、第1実施形態のプリンタと異なる部分のみ
説明する。
【0073】本実施形態のプリンタは、前記センサの検
出部とされる前記検出用片12の先端の辺には、センサ
13との重なり寸法よりも長い複数のスリット15が櫛
形に一定間隔で形成されている。
【0074】そして、センサ13が検出用片12の前記
検出板11の回転方向前端辺を検出してオン状態となっ
てからドラム7が完全停止するまでに、検出板11は図
5に示す距離aだけ進む。距離aは、最大で駆動系の分
解能の値、すなわち図示しない駆動モータが1ステップ
回転したときの記録媒体の副走査方向の移動距離と同じ
になる。
【0075】距離aを進む時間は、検出用片12のスリ
ット12Bによりセンサ13が何回オン・オフしたかで
求められる。前記センサ13がオン・オフした回数を
m、センサ13が1回オン・オフする時間をt2とする
と、距離aを進む時間はm×t2になる。t2は駆動モ
ータの速度により一義的に決まる。
【0076】この距離aを進む時間をプリンタのメモリ
に記憶しておき、後に記録開始の時の記録開始補正デー
タとして用いる。
【0077】その後の記録プロセスおよび効果について
は前述の実施形態と同様であるので記載を省略する。
【0078】また、図6は本発明の第3実施形態におけ
るプリンタの部分構成断面図を示すものであり、第1実
施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0079】基本的な記録原理は図1に示した第1実施
形態と同じであるが、両実施形態における構成の違い
は、図1に示した中間転写ローラ1が、図6では中間転
写ベルト15となり、この中間転写ベルト15はプラテ
ンローラ16、バックアップローラ17によりテンショ
ンをかけながら回転を行なう構成となっていることであ
る。以下、第1実施形態と異なる構成部分に関する事項
のみ説明する。
【0080】本実施形態において、サーマルヘッド3の
発熱素子にインクリボン5を介して対向するように円筒
形のプラテンローラ16が配設されており、このプラテ
ンローラ11内には、プラテンローラ11を加熱するた
めのヒータ18が配設されている。また、中間転写ベル
ト15と用紙8を圧接させるために矢印Cで示す方向に
進退しうるドラム7に用紙8を介して対向するように円
筒形のバックアップローラ17が配設されており、この
バックアップローラ17内には、バックアップローラ1
7を加熱するためのヒータ19が配設されている。ま
た、前記ドラム7の内側にも、ドラム7を所定温度に加
熱するためのヒータ10が配設されていることは前述の
実施形態と同様である。そして、前記プラテンローラ1
6およびバックアップローラ17の外周には、前記中間
転写ベルト15が緊張状態で巻回されている。したがっ
て、前記ドラム7およびバックアップローラ17間に
は、中間転写ベルト15および用紙8が介装されること
になる。
【0081】この中間転写ベルト15はシームレスベル
トが良いが、つなぎ目があるベルトでもその部分でのイ
ンクの転写、再転写を回避しながら使用すれば使用可能
であり、本実施形態ではポリイミドのシームレスベルト
厚さ50μmのものを使用した。この中間転写ベルト1
5の表面には中間転写体が被覆形成されており、その中
間転写体の材質としては、インク層からなる一次記録像
を一次的に保持でき、しかも表面が平滑であればよいの
で、ゴムシート、プラスチックシート、金属シートな
ど、あるいはこれらの組み合わせにより構成することが
できる。本実施形態では転写、再転写用コーティングゴ
ム層150μmが被覆形成されている。
【0082】また本実施形態のプリンタにおいては、プ
ラテンローラ16とプレッシャーローラ17はそれぞれ
機能が独立しており、プラテンローラ16は中間転写ベ
ルト15へのインクの転写、プレッシャーローラ17は
記録用紙8へのインク14の再転写に適した構成、温度
設定が可能となる。
【0083】本実施形態ではプラテンローラ16は芯金
材質にアルミニュームを使用して、外形は直径16mm
とし、外周には1mmの厚さのシリコーンゴムを成形し
ている。そして、プラテンローラ16の内側にヒーター
18である消費電力200Wのハロゲンランプを設置し
てプラテンローラ16にかかる中間転写ベルト15の表
面上が40℃になるように温度制御を行なっている。
【0084】またプレッシャーローラ17は芯金材質に
アルミニュームを使用して、外形は直径42mmとし、
外周には0.5mmの厚さのシリコーンゴムを成形して
いる。そして、プレッシャーローラ17の内側にヒータ
ー19としての消費電力200Wのハロゲンランプを設
置してプレッシャーローラ17にかかる中間転写ベルト
4の表面上を65℃になるように温度制御を行なってい
る。
【0085】以上のように、第3実施形態では、転写
部、再転写部、それぞれの構成、温度制御を独立して最
適な条件に分けられるようにしている。
【0086】そして、前記プレッシャーローラ17と中
間転写ベルト15および記録用紙8を介して圧接するよ
うに配設されるドラム8には、このドラム8の回転とと
もに回転する検出板11が配設され、また筐体たるプリ
ンタ本体には前記検出板11に一体形成された検出用片
12を検出するセンサ13が配設されていること等は第
1実施形態と変わりない。よって、前述したように、セ
ンサ13により検出板11を検出することによって記録
開始補正データを得、それをプリンタの記録開始制御手
段22に記憶させておき、その後の記録動作プロセスに
おいて、その記録開始補正データに基づき、サーマルヘ
ッド3の発熱のタイミングをずらす補正を行なうことで
前述の実施形態と同様に記録ずれを防止することができ
る。
【0087】また、図7は、本発明の第4実施形態にお
けるプリンタの部分構成断面図を示すものであり、第1
実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0088】本実施形態においても、基本的な記録原理
は第1実施形態と同様であるが、両実施形態における構
成の違いは、図1に示したドラム7が本図ではプレッシ
ャーローラ20となっていることである。以下、第1実
施形態と異なる構成部分に関する事項のみ説明する。
【0089】前記プレッシャーローラ20は記録用紙8
に再転写を行なう際、中間転写ローラ1に対して圧接
し、記録用紙8に対して圧接部のみの加熱をする機構と
なっている。本実施形態のプレッシャーローラ20の内
側にも、インク14の記録用紙8に対する再転写性能を
高めることができる熱量を発生させ得るヒータ21が配
設されている。
【0090】また、第1実施形態においてドラム7と同
軸上に取付けられていた検出板11は、本実施形態にお
いては、前記プレッシャーローラ20の延在方向におけ
る片側に、そのプレッシャーローラ20と同軸に取付け
られている。
【0091】そして、本実施形態の中間転写式プリンタ
においては、その記録動作プロセス上、前述の第1実施
形態のように4色の記録を連続的に1度に行なうことは
できず、1色記録した後にサーマルヘッド3の圧接を解
除し、そしてインクリボン5の次色の先頭位置のセット
またはテンションを与えるためのインクリボン5のカラ
搬送を行なうと同時に、記録用紙8を最初の待機位置ま
で逆搬送するといった一連のプロセスを記録終了後の次
の記録を行なうまでに行なう、いわゆるスイングバック
方式で記録することとなる。
【0092】このように、記録動作プロセス上の相違は
あっても、センサ13により検出板11を検出すること
によって記録開始補正データを得、それをプリンタの記
録開始制御手段22に記憶させておき、その後の記録動
作プロセスにおいて、その記録開始補正データに基づ
き、記録タイミングをずらしてサーマルヘッド3の発熱
素子を発熱させる補正をすることで、記録ずれを防止す
ることができる。
【0093】また、図8に示す第5実施形態のプリンタ
は、前述の第3実施形態と第4実施形態とのプリンタが
組み合わされた例であり、第3実施形態における中間転
写ベルト15を使用しながら、第4実施形態におけるプ
レッシャーローラ20を使用して前述のスイングバック
方式の記録プロセスを行なう場合の例である。
【0094】つまり、本実施形態のプリンタは、サーマ
ルヘッド3の発熱素子にインクリボン5を介して対向す
るように円筒形のプラテンローラ16が配設されてお
り、このプラテンローラ11内には、プラテンローラ1
1を加熱するためのヒータ18が配設されている。ま
た、中間転写ベルト15と記録用紙8を圧接させるため
に矢印Cで示す方向に進退しうるプレッシャーローラ2
0に記録用紙8を介して対向するように円筒形のバック
アップローラ17が配設されており、このバックアップ
ローラ17内には、バックアップローラ17を加熱する
ためのヒータ19が配設されている。そして、前記プラ
テンローラ16およびバックアップローラ17の外周に
は、前記中間転写ベルト15が緊張状態で巻回されてい
る。したがって、前記プレッシャーローラ20およびバ
ックアップローラ17間には、中間転写ベルト15およ
び記録用紙8が介装されることになる。
【0095】なお、前記プレッシャーローラ20の内側
にも、記録用紙8の圧接部を所定温度に加熱するための
ヒータ21が配設されていることは前述の実施形態と同
様である。
【0096】そして、前記バックアップローラ17と中
間転写ベルト15および記録用紙8を介して圧接するよ
うに配設されるプレッシャーローラ20には、このプレ
ッシャーローラ20の回転とともに回転する検出板11
が配設され、また筐体たるプリンタ本体には前記検出板
11に一体形成された検出用片12を検出するセンサ1
3が配設されていること等は前述の実施形態と変わりな
い。よって、前述の実施形態と同様にして、サーマルヘ
ッド3の発熱のタイミングをずらす補正を行なうことで
前述の実施形態と同様に記録ずれを防止することができ
る。
【0097】なお、前述の第4実施形態および第5実施
形態のプレッシャーローラ20の外径寸法については詳
示していないが、比較的小径なものである場合には、1
枚の記録用紙8に対して1色の記録を得るために、プレ
ッシャーローラ20は複数回回転することとなり、よっ
て前記センサ13も検出板11を複数回検知することと
なる。その場合には、検出板11の複数回検知に対して
1回の記録の補正を行なうように制御する。その検出板
の検知回数は、記録用紙8の長さとプレッシャーローラ
20の外径により、任意に設定するものとする。
【0098】たとえば、1枚の記録用紙8に対する1色
の記録を得るために前記プレッシャーローラは3回転す
るとした場合、前記センサ13が3回目に検出板11を
検出した場合に、前述の補正データを得るようにする。
【0099】また、プレッシャーローラ20の外径が、
例えば、前記ドラム7のように大径である場合には、前
述の通り、センサ13が検出板11を検出する度ごとに
補正データを得るようにすればよい。
【0100】以上の5実施形態は、いずれも記録媒体の
片面だけを記録する場合について述べたが、両面に記録
する場合についても記録媒体の表面と裏面に、前記5実
施形態の内いづれかのプロセスを2回繰り返すことで達
成できることはいうまでもない。なお、両面記録を行な
う際の記録用紙の搬送手段についてはさまざまな手段が
考えられる。
【0101】以下、簡単に両面印刷の方法について述べ
る。
【0102】まず1つ目の両面記録開始制御方法は、記
録用紙の片面(表面)を記録し、その記録用紙8が排紙
された後ユーザが再度、その記録された面を逆側にして
給紙用トレイにセットする事で両面記録を行なう方法で
ある。
【0103】第2の方法は、1度表面に記録され、排紙
された記録用紙を排紙用スタッカにためる。この排紙用
スタッカは給紙用トレイとして装着可能であり、その排
紙用スタッカを上下逆にして給紙用トレイとしてユーザ
が装着できるように構成されており、この排紙用スタッ
カを記録用紙の記録面が裏になるように給紙用トレイと
して装着することで、両面記録を行なうようにすること
ができる。
【0104】そして、第3の方法は、両面記録に係る記
録用紙の搬送を、すべてプリンタ装置内で行なうように
するものであり、1度表面に記録された記録用紙8は排
紙されず、装置内の搬送ルートに形成された保管用スタ
ッカに一時保管される。そして、その後記録面が裏面に
なるように前記保管用スタッカから搬送ルートを通り、
裏面を記録後排出ルートを通して排紙用スタッカに排紙
されるようにする。
【0105】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0106】例えば、前述の実施形態では中間転写方式
のプリンタをもって説明したが、本発明は中間転写方式
のプリンタやインクリボンを用いるプリンタに限らず、
センサと、センサがオン・オフを検出する検出板に相当
する機構を持ったプリンタであれば適応可能であり、例
えば、インクジェット方式のプリンタにも適応すること
ができる。
【0107】また、前述の第3実施形態以降の説明に用
いたプリンタにおいて、その検出板の検出用片の構成に
ついては特記していないが、第1実施形態で説明した検
出用片、第2実施形態で説明した検出用片のいずれの構
成の検出用片をもっても同様の作用効果を奏することは
いうまでもない。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るプリン
タおよびプリンタの記録開始制御方法は、印字開始補正
データに基づいて記録ずれの補正改善を行なうものであ
り、本発明によれば、ハードウェアの大幅な改造や変更
に伴うコストもかからず、記録ずれを防止して良好な記
録を得ることができる。
【0109】つまり、記録開始制御手段を設けたこと
で、印字開始補正データを作成し、そのデータに基づい
て記録サーマルヘッドの動作タイミングを補正すること
ができ、従来より駆動モータの速度を遅くしても、従来
と同等、またはそれ以上の精度で記録ずれの補正ができ
るため、駆動モータの消費電力や騒音の点でも有利であ
るし、前記印字開始補正データは任意に設定変更するこ
ともでき、よって、様々な記録に対応することができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のプリンタを示す部分構成断面図
【図2】(A)第1実施形態のプリンタの中間転写ロー
ラとドラムおよび検出板とセンサの位置関係を示す説明
図 (B)第1実施形態のプリンタのドラムが記録開始位置
に停止した状態における検出板とセンサの位置関係を示
す説明図
【図3】第1実施形態における補正データ検出時のセン
サと検出用片との位置関係を示す説明図
【図4】記録開始制御手段の構成の説明図
【図5】第2実施形態における補正データ検出時のセン
サと検出用片との位置関係を示す説明図
【図6】第3実施形態のプリンタを示す部分構成断面図
【図7】第4実施形態のプリンタを示す部分構成断面図
【図8】第5実施形態のプリンタを示す部分構成断面図
【符号の説明】
1 中間転写ローラ 2 ヒータ 3 サーマルヘッド 4 ボビン 5 インクリボン 6 リボンロール 7 ドラム 8 記録用紙 9 クランパ 10 ヒータ 11 検出板 12 検出用片 12A 辺 12B スリット 13 センサ 13A センサ検出位置 14 インク 15 中間転写ベルト 16 プラテンローラ 17 バックアップローラ 18 ヒータ 19 ヒータ 20 プレッシャーローラ 21 ヒータ 22 記録開始制御手段 23 センサ制御部 24 データ記憶部 25 記録開始制御部 26 プリンタ駆動部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータにより記録媒体保持機構を1
    回転ずつ間歇的に駆動し、記録ヘッドにより前記記録媒
    体保持機構上の記録媒体の同一箇所に複数回にわたって
    記録を行なうプリンタであって、前記記録媒体保持機構
    が所定の回転位置に到達したときに検出信号を出力する
    センサと、このセンサからの前記検出信号に応答して前
    記駆動モータの駆動を停止して前記記録媒体保持機構上
    の記録媒体を記録開始位置に位置決めする位置制御手段
    と、前記センサから前記検出信号が出力されてから前記
    駆動モータが完全停止するまでの所要時間を記録開始補
    正データとして検出し、この記録開始補正データに応じ
    て前記記録ヘッドによる記録開始タイミングを制御する
    記録開始制御手段とを有することを特徴とするプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドはサーマルヘッドである
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記記録開始制御手段は、記録開始補正
    データを作成するための前記センサの制御を行なうセン
    サ制御部と、前記センサ制御部により検出されたデータ
    を記録開始補正データとして記憶するデータ記憶部と、
    記録ヘッドの動作タイミングを前記記録開始補正データ
    に基づいて制御する記録開始制御部とから構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体保持機構が所定の回転位置
    に到達したときに前記センサにより検出される検出板を
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記センサ制御部は、前記記録媒体保持
    機構が所定の回転位置に到達してから前記駆動モータが
    完全停止するまでの間に、一定の時間間隔で割り込み信
    号を発生させるとともに、その割り込み回数をカウント
    することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記検出板は、前記センサが前記記録開
    始補正データを作成するためにその検出部を櫛形のスリ
    ット状に形成したことを特徴とする請求項4に記載のプ
    リンタ。
  7. 【請求項7】 駆動モータにより記録媒体保持機構を1
    回転ずつ間歇的に駆動し、記録ヘッドにより前記記録媒
    体保持機構上の記録媒体の同一箇所に複数回にわたって
    記録を行なうプリンタの記録制御方法であって、前記記
    録媒体保持機構が所定の回転位置に到達したことを検知
    してから記録媒体保持機構の駆動モータが完全停止する
    までの時間を検出し、その検出データを記録開始補正デ
    ータとして記憶させておき、実記録時に、前記記録開始
    補正データに応じて記録ヘッドの動作タイミングを制御
    することを特徴とするプリンタの記録開始制御方法。
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