JPH0570662B2 - - Google Patents

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JPH0570662B2
JPH0570662B2 JP59076442A JP7644284A JPH0570662B2 JP H0570662 B2 JPH0570662 B2 JP H0570662B2 JP 59076442 A JP59076442 A JP 59076442A JP 7644284 A JP7644284 A JP 7644284A JP H0570662 B2 JPH0570662 B2 JP H0570662B2
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JP
Japan
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polyvinyl chloride
copolymer
parts
vinyl chloride
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JP59076442A
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English (en)
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JPS60221446A (ja
Inventor
Takashi Isaka
Hideyuki Itagaki
Takeshi Harigai
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリ塩化ビニルと高分子可塑剤からな
る加工性の良好な塩化ビニル系樹脂組成物に関す
る。 塩化ビニル樹脂はすぐれた物理的、機械的性質
を有しているため、硬質、半硬質、軟質等多くの
用途がある。 低温から常温において柔軟で弾性を有する塩化
ビニル樹脂成形品を得るためには、一般に塩化ビ
ニル樹脂にフタル酸エステル、トリメリツト酸エ
ステル、ポリエステル系等の可塑剤を配合して使
用する。中でも耐油性、耐抽出性に優れた軟質ポ
リ塩化ビニル組成物を得ようとする場合、分子量
10000以上の高分子可塑剤を用いて外部可塑化す
ることがフタル酸エステル等の低分子可塑剤を用
いて外部可塑化することに比べて耐油性、耐抽出
性で優れているので望ましい。 ところで、通常の懸濁重合法により得られるポ
リ塩化ビニルに、かかる高分子可塑剤を配合した
場合、混練時のゲル化特性の悪化がひき起こされ
るという問題がある。 これは、重合時に用いられた分散剤により粒子
表面に皮膜を生じているために、この皮膜が障壁
となつて可塑剤の吸収を妨げ、混練時のゲル化特
性の悪化が生じるものと推定される。かかる傾向
は分子量10000以上の高分子可塑剤において著し
い。皮膜の少ないポリ塩化ビニル、即ち、塩化ビ
ニルを水性媒体で懸濁重合するに当たり(a)親油性
のソルビタン高級脂肪酸エステルおよび/また
は、親水性のポリオキシエチレンソルビタン高級
脂肪酸エステル存在下に重合を開始し、(b)その重
合転化率が5〜40%に達した時点で水溶性セルロ
ーズ誘導体を転化して製造されるポリ塩化ビニル
は、分子量10000以上の高分子可塑剤と混練する
ことにより、ゲル化特性は向上することが知られ
ている(特開昭58−168644号)が、実際の生産機
ではバンバリーミキサーのような練りの強い機械
を必要とする。 しかし、この様な練りの強い機械で混練すると
熱劣化が激しくなり、製品が着色するという問題
が生じる。 又二本ロールや押出機等の練りの弱い混練機を
用いるとこのような問題は解消されるのである
が、実際は混練不足によるブツが残るという問題
があり、更なる樹脂組成物の改良が望まれてい
る。 本発明者らは、二本ロールや押出機等の練りの
弱い混練機でもゲル化特性に優れた塩化ビニル系
樹脂組成物を得るため鋭意研究した結果、ポリ塩
化ビニルと分子量10000以上の高分子可塑剤とを
混練するに当り、更に塩化ビニルの共重合体を添
加したならば、おどろく程ゲル化特性が向上する
ことを発見し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、懸濁重合により得られた
ポリ塩化ビニル100重量部、高分子可塑剤25〜500
重量部、および塩化ビニル99.5〜70重量%と酢酸
ビニル、ラウリルビニルエーテル、ヘキセン−1
及びプロピレンのうち少なくとも1種類以上のコ
モノマー0.5〜30重量%との共重合体2〜100重量
部とからなることを特徴とする加工性の良好な塩
化ビニル系樹脂組成物である。 本発明に用いられるポリ塩化ビニルとしては、
塩化ビニルの単独重合体であり、例えば、ソルビ
タン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン高級脂肪酸エステル、水溶性セルローズ
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ゼラチン等を分散剤として併用し、触媒
として、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、カプロイルパーオキサ
イド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカー
ボネート、ターシヤリーブチルパーオキシピバレ
ート等の有機過酸化物:2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2′−アビゾス−2,4−ジメ
チルバレロニトリル、2,2′−アゾビス−4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等のア
ゾ化合物を単独又は組み合わせて使用して、塩化
ビニルを重合して得られたものが好適である。 本発明に用いられる高分子可塑剤としては、ポ
リエステル系高分子可塑剤、エチレン・ビニルア
セテート系高分子可塑剤、エチレン・ビニルアセ
テート・一酸化炭素の共重合体からなる高分子可
塑剤等の高分子可塑剤、およびこれらの変性物が
あげられる。なお、ブリード等の問題から分子量
10000以上のものが望ましい。中でもエチレン・
ビニルアセテート・一酸化炭素の共重合体からな
る分子量10000以上の高分子可塑剤は特に耐油性、
耐抽出性を有するポリ塩化ビニル組成物を得る場
合に有効である。 高分子可塑剤の配合量は、ポリ塩化ビニル100
重量部に対して25〜500重量部が望ましい。25重
量部未満では可塑化効果がほとんど得られず、
500重量部以上ではポリ塩化ビニルの特性が失な
われるので好ましくない。 本発明において添加される塩化ビニル共重合体
は、塩化ビニルと、酢酸ビニル、ラウリルビニル
エーテル、ヘキセン−1及びプロピレンのうち少
なくとも1種以上のコモノマーとの共重合体であ
る。 また、共重合体中のこれらのモノマーの量は
0.5〜30重量%であり、この範囲をはずれたもの
では、本発明の効果は得られない。 なお、塩化ビニル共重合体としては、重合度
200〜2000好ましくは400〜1500のものが好適に用
いられる。 塩化ビニル共重合体の配合量は、ポリ塩化ビニ
ル100重量部に対して、2〜100重量部である。こ
の範囲をはずれると、本発明の効果は得られな
い。 本発明の組成物は、ポリ塩化ビニルと塩化ビニ
ル共重合体及び高分子可塑剤に、必要に応じて、
安定剤、滑剤、発泡剤、充填剤、紫外線吸収剤、
顔料、レベリング剤、導電性カーボン、難燃剤等
の添加剤を加えて、ヘンシエルミキサー、リボン
ブレンダー等の公知の装置で混合して得られる。 又、混練装置としては、練りの強いバンバリー
ミキサーから、練りの弱い二本ロールや押出機等
までいずれのものも使用でき、カレンダー、溶融
押出し、スタンプ、インジエクシヨン等の公知の
方法により成形加工されて実用に供される。 本発明の組成物は、成形されたときに未ゲル化
粒子が少ないのでなめらかな表面を有し、医療
用、産業用、食品用に好適に使用される。 以下実施例により、本発明を説明する。 実施例 1 内容積3000のオートクレーブに純水1200Kg、
ヒドロキシプロピルメチルセルローズ1.2Kg、酢
酸ビニル60Kg、α,α′−アゾビスイソブチロニト
リル3.0Kgを入れ、内部の空気を窒素で置換した
後に、塩化ビニル540Kgを装入した。61℃で10時
間反応させた後、反応生成物から、未反応モノマ
ーを除去し、これを脱水乾燥して粉末状の共重合
樹脂を得た。分析の結果塩化ビニル以外の成分は
7%であり、平均重合度は800であつた。 この共重合樹脂は第1表に示した割合で、重合
度1050のポリ塩化ビニルに、高分子可塑剤及び
Ca−Ba系複合安定剤と共に配合してロールシー
トを作成し、ゲルレベルを評価した。 実施例 2〜5 実施例1において、コモノマーとして第1表に
示したコモノマーを用い、共重合体中のコモノマ
ーが第1表に示した含有量及び共重合体のにな
る様に実施例1と同様にして共重合樹脂を得た。 実施例1と同様にしてゲルレベルを評価した。 実施例6〜7及び比較例1〜14 重合度1050のポリ塩化ビニルに第1表に示した
割合で、塩化ビニル共重合体、高分子可塑剤及び
Ca−Ba系複合安定剤を配合してロールシートを
作成し、ゲルレベルを評価した。 ゲルテストは、160℃の8インチロールで約0.3
mm厚にて10分間混練し、シートとしてとり出し、
(10cm×10cm)の四角中にある未溶融のポリ塩化
ビニル粒子を目視により計数した。単位は個数。
これらの測定結果を第1表に示す。
【表】 実施例8〜10及び比較例15〜17 重合度1300のポリ塩化ビニルに第2表に示した
割合で、塩化ビニル共重合体、高分子可塑剤及び
Ca−Ba系複合安定剤を配合し、実施例1と同様
にして、ゲルレベルを評価した。これらの測定結
果を第2表に示す。
【表】 実施例 11 重合度1050のポリ塩化ビニルの代わりに重合度
2800のポリ塩化ビニルを使用した以外は実施例1
と同様にしてゲルレベルを評価したが80個であつ
た。 実施例 18 重合度1050のポリ塩化ビニルの代わりに重合度
2800のポリ塩化ビニルを使用した以外は、比較例
10と同様にしてゲルレベルを評価したが800個で
あつた。 比較例のポリ塩化ビニル又は、塩化ビニル共重
合体の単独もしくは塩化ビニル共重合体の1重量
部未満もしくは150重量部以上ではゲルレベルは
100個以上であるが、本発明では実施例ではいず
れも100個未満となり、優れていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 懸濁重合により得られたポリ塩化ビニル100
    重量部、高分子可塑剤25〜500重量部、および塩
    化ビニル99.5〜70重量%と酢酸ビニル、ラウリル
    ビニルエーテル、ヘキセン−1及びプロピレンの
    うち少なくとも1種類以上のコモノマー0.5〜30
    重量%との共重合体2〜100重量部とからなるこ
    とを特徴とする加工性の良好な塩化ビニル系樹脂
    組成物。
JP7644284A 1984-04-18 1984-04-18 加工性の良好な塩化ビニル系樹脂組成物 Granted JPS60221446A (ja)

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JP7644284A JPS60221446A (ja) 1984-04-18 1984-04-18 加工性の良好な塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS60221446A JPS60221446A (ja) 1985-11-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262267A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57121043A (en) * 1981-01-22 1982-07-28 Mitsui Toatsu Chem Inc Internally plasticized polyvinyl chloride composition
JPS58168644A (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 Mitsui Toatsu Chem Inc ゲル化特性の優れたポリ塩化ビニルと高分子可塑剤から成る組成物
JPS60173036A (ja) * 1984-02-17 1985-09-06 Nippon Zeon Co Ltd 塩化ビニル樹脂組成物の製造方法

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