JPH0569546B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、空気噴出式マツサージ装置の制御装
置に関する。

この種の制御装置は、西独特許第3430879号明
細書により公知である。その他、西独実用新案第
8006791号明細書にも類似の装置が開示されてい
る。水の逆流を防止するための装置は、永久磁石
で閉止位置になり、送風機から生じる圧縮空気で
開放位置になり、そして送風機遮断後、再び永久
磁石で自動的に閉止位置に戻る逆流防止弁として
構成されている。この逆流防止弁は、空気管用の
継手内、又は送風機の圧力出口ノズル内に組込ま
れている。西独実用新案第8230409号明細書に記
載されているように、原理的に同一構造の逆流防
止弁を空気管内に組込むこともできる。このと
き、逆流防止弁の閉止位置において水の流出口も
開放されて、空気管から逆流した水が流出し得
る。

これらの公知の制御装置では、逆流防止弁が首
尾よく働いたときのみ、モータ及び送風機への水
の逆流が確実に防止されるに過ぎない。このよう
な逆流防止弁の弁体は必ずしも適確な閉止位置を
占めるとは限らないので、逆流防止が明らかに保
証されるわけではない。浴槽に座つた使用者が誤
作動による流れやその衝撃等を通して危険にさら
されることを十分には除去し得ない。

本発明の目的は、制御装置内に侵入した水をモ
ータ及び送風機から安全に遠ざけてモータ又は送
風機に接触させないようにすることにより、前記
制御装置を完成させることにある。この目的は、
本発明の特許請求の範囲第１項記載の機構により
達成される。

以下、本発明を特定の実施例により詳述する。

制御装置内に逆流した水は、圧縮空気ノズル内
に流入することなしに圧縮空気分配室を出て、内
部ケースと外部ケースとの間に形成された集水室
に入り、次いで外部へ流出する。内部ケースの排
水口及び外部ケースの注水口は、制御装置の据え
付け又は懸架後、圧縮空気分配室及び集水室の最
深部に位置するように、開口部として設けられて
いる。この配置によつて、制御装置内に逆流した
水の完全排出が保証される。空気管用の継手より
も圧縮空気ノズルを優先的に配置させることによ
り、圧縮空気分配室と送風機との間が遮断され
る。また、圧縮空気分配室は小さな排出口を通し
て外部ケースと連絡しているに過ぎない。内部ケ
ースの排水口の断面積は空気管用の継手の断面積
に比べて無視し得るほど小さいので、顕著な圧力
降下は生じない。

ある具体例によれば、内部ケースは水平ポツト
状の室部とこの室部開放側を閉じる蓋とからな
り、空気管用の継手は室部の基底に形成され、そ
して外部ケースには継手に面した側面領域に空気
管用の導入口が設けられ、さらに内部ケースの蓋
が送風機を固定するための受金として形成される
よう構成されている。このように内部ケースの蓋
は遮断機能の他に固定する役割も果たす。

蓋と内部ケースの室部とは簡単に結合されてい
るので、蓋は周辺部に円形の止め具を有してい
て、ここに止め板を備えたポツト状室部の壁がお
さまる。

具体例によれば、送風機から生じた空気の導入
は、圧縮空気ノズルを蓋上に設け、そして圧縮空
気分配室の外側の蓋が、送風機に宛てがつたパツ
キン輪により送風機の領域に圧縮空気室を形成し
て、この室内に送風機から生じた圧縮空気を導入
し、かつ圧縮空気ノズルを経て圧縮空気分配室へ
とさらに導入させ得るようにすることによつて行
う。

また、圧縮空気ノズルには内部ケースの室部の
床に一定間隔をおいて出口を設け、そして圧縮空
気ノズルの末端には室部の床まで達する細孔質
（例えばプラスチツク発泡体）製の保護管が伸び
ていて、圧縮空気分配室に流入する圧縮空気の音
を低減させるだけでなく、この保護管により圧縮
空気分配室へ侵入した水の激流が圧縮空気ノズル
内に入らないように構成されている。この保護管
は、圧縮空気分配室の送風機から供給される圧縮
空気を大巾な圧力低下なしに通過させる。

圧縮空気分配室への圧縮空気の流入は、保護管
に突出し圧縮空気ノズルの出口前方で収束する分
配円錐体を、内部ケースの室部の床に設けること
によつて改善される。

その他の具体例によれば、送風機上に宛てがつ
たパツキン輪は、外部ケースのケース下部及びケ
ース上部が形成する円形の連絡路と共に、送風機
に対して集水室を密閉し、そして、内部ケースと
外部ケースとは室部の床の部分でパツキン素子に
より密閉され、また集水室とモータ及び送風機も
明らかに遮断、すなわち密閉されるよう構成され
ている。

圧縮空気分配室の方向に向いた継手の末端部に
篩を装着し、そして／又は継手の壁面で入口を密
閉して、水中に含まれる異物の制御装置内への浸
入を篩で避けることによつて、水の逆流を防止す
る。

下記の構造によつて、さらに安全性が確保され
る。すなわち、内部ケースの室部の継手が弁箱と
して圧縮空気分配室中に伸びており、弁箱内では
弁芯は磁力作動する止め板により移動自在に作動
し、この止め板を継手の逆方向に向けて輪型磁石
で保持して、弁箱内を安定に保つような構造を有
する。これによつて、摂動時のみ圧縮空気分配室
に達し、排出できるようになる。

より確実な保護を行うためには、輪型磁石は連
結ハウジングの前面受具に保持されていて、この
連結ハウジングはパツキン輪により弁箱に嵌合さ
れ、他の一方の面は内部ケースの蓋を支えてお
り、連結ハウジングは内側を向いた蓋の突起上に
保持され、そして連結ハウジングには、優先的に
は直径方向に配列された空気送入孔が設けられる
ような構成とする。制御装置内に逆流した水は、
単に連結ハウジングの縦溝を経て圧縮空気分配室
に達する。このことにより、圧縮空気ノズルの遮
断がさらに改善される。

以下、図面に示す実施例により本発明を詳述す
る。

第１図は、本発明の制御装置の一実施例を示す
縦断面図である。

第２図は、本発明の他の実施例に係わる、補助
的な磁力式逆流防止弁を備えた制御装置の内部ケ
ースを示す部分拡大図である。

第１図の縦断面図に示す通り、外部ケース１０
は、外殻をなすケース下部１２及び外殻をなすケ
ース上部１１から構成される。外部ケース１０に
は、右手に電動式送風機３１が配置されており、
ケース下部１２及びケース上部１１上に形成され
た円形連結部３８及び３９と共にパツキン輪３７
が送風機３１の電気接続側を外部ケース１０内に
密閉収納させている。送風機３１の接続側につい
ては、水の逆流防止に影響を及ぼさないので、本
発明の範囲で詳しく扱う必要はない。

外部ケース１０には、ポツト状の室部２１及び
蓋２９から成る内部ケース２０が配置されている
が、この室部２１は水平に配列されている。蓋２
９は送風機３１の方向に向かつて送風機３１用の
座金として用いられており、弾性中間部３６によ
つて送風機３１へ結合している。蓋２９は縁部に
円形止め溝を有しており、ここに室部２１の側壁
の円形縁がおさまる。内部ケース２０は圧縮空気
分配室４２を形成する。室部２１の床には空気管
用の継手４４が設けられている。ケース下部１２
及びケース上部１１は、継手４４の軸心上に水平
な分離平面をなし、そして半円形の突起１３及び
１４を有しており、これらの突起が円形導入口１
５を包囲する。この導入口１５を経由して空気管
の結合ノズルが内部ケース２０の継手４４へ連結
する。このとき、パツキン輪１６によつて継手４
４は外部ケースに密着する。内部ケース２０が形
成する圧縮空気分配室４２には圧縮空気ノズル３
２を通して圧縮空気が供給される。圧縮空気ノズ
ル３２は蓋２９上に形成され、継手４４の上方に
配置されている。蓋２９は送風機３１上に宛てが
つたパツキン輪３７と共に圧縮空気室４３を仕切
つている。圧縮空気室４３には送風機３１から発
生した圧縮空気が導入され、さらに圧縮空気ノズ
ル３２を通して内部ケース２０の圧縮空気分配室
４２へと導入される。圧縮空気ノズル３２には、
室部２１の床と間隔をおいて出口３３がある。圧
縮空気ノズル３２の末端には、特にプラスチツク
発泡体製の細孔質保護管が配置され、室部２１の
床まで達している。この保護管３４は、圧縮空気
分配室４２に流入した圧縮空気を、大巾な圧力低
下なしに、かつ気流音を低減して通過させる。ま
た、この保護管３４により、継手４４を通して圧
縮空気分配室４２内に入つた水の激流が圧縮空気
ノズル３２内に浸入しないようにできる。継手４
４は、圧縮空気分配室４２内で部分的に突出さ
せ、側壁を仕切つて入口４６を設けることができ
る。

圧縮空気ノズル３２を通して流入した圧縮空気
は、室部２１の床に設けられた分配円錐体３５に
よつて分配され、そして保護管３４の内壁に送ら
れる。圧縮空気は保護管３４を通過した後、圧縮
空気分配室４２内に達し、次いで継手４４を通し
て空気管、さらに噴出マツトへ送られる。

空気管を通して水が逆流すると、水は継手４４
及び入口４６を経て圧縮空気分配室４２に達す
る。室部２１の最深部に排水口４１が設けられて
おり、逆流した水は排水口４１を通して内部ケー
スから排水される。この排水口４１の断面積は継
手４４の断面積に比較して極めて小さいので、送
風機３１の運転中に著しい圧力低下は生じない。
逆流した水は、送風機３１及びそのモータ並びに
その接続側と接触することなしに、内部ケース内
２０に達する。内部ケース２０から流出した水
は、内部ケース２０と外部ケース１０との間に形
成された集水室４０に達する。パツキン輪３７に
よつて、集水室４０も送風機３１及びその接続側
に対して密閉されている。また、集水室４０は、
室部２１の床の領域ではパツキン素子１９によつ
て、ケース下部１２に対して密閉されており、集
水室４０の両側は送風機３１及び内部ケース２０
と遮断されている。パツキン素子１９はＵ字型を
しており、制御装置を壁面に固定する目的で設け
た空間１８の周囲に宛てがつてある。集水室４０
は、ケース下部１２に放水口１７を有しており、
集水室４０に集められた水は、この放水口１７を
通して制御装置から排出される。制御装置を据え
付け又は壁面懸架して用いる場合、放水口１７は
ケース下部１２の最深部に設ける。

第２図の部分拡大図に示す通り、継手４４は弁
箱２２として圧縮空気分配室４２内に内側に伸び
ることができる。継手４４から弁箱２２へ移る位
置に篩２６を配置して、逆流水に含まれる異物が
圧縮空気分配室４２に浸入するのを回避する。弁
箱２２は、作動板２５に固定されている弁芯２３
を摺動自在に収納する。作動板２５は磁力を通す
素材であり、輪型磁石２４によつて引き寄せられ
る。作動板２５は送風機３１の遮断時に輪型磁石
２４により引き寄せられ、そして閉止位置をとつ
て弁箱２２を閉止する。送風機３１に電源が通じ
ると、直ちに輪型磁石２４の磁力以上の力が働い
て、作動板２５は弁箱２２を通る流路及び圧縮空
気用の継手を開放する。弁芯２３は同心孔を有
し、そして継手４４の休止時には磁石式逆流防止
弁の開放位置に保持される。送風機３１の電源が
切れると、直ちに輪型磁石２４は作動板２５を引
き寄せて、弁箱２２を再び閉止する。弁箱２２に
は連結ハウジング２７が配置されており、パツキ
ン輪４５は弁箱２２から連結ハウジング２７への
経路を密閉する。

連結ハウジング２７は内部ケース２０の蓋２９
に支持されているが、突起３０が連結ハウジング
２７の芯部を蓋２９に固定している。連結ハウジ
ング２７には直径方向に配列された二個の空気送
入孔２８が設けられており、この空気送入孔２８
によつて圧縮空気分配室４２と弁箱２２との連
絡、及び逆流防止弁を通して空気管用の継手４４
との連絡がとられる。空気送入孔２８は水平面上
に配置されていて、連結ハウジング２７から出た
水は圧縮空気ノズル３２の方向へ向かわずにケー
ス下部２０の下側空間に流入することになる。圧
縮空気分配室４２内でのこれらの補足的手段によ
り安全性が改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の制御装置の一実施例を示す縦
断面図であり、第２図は他の実施例を示す部分拡
大図である。 １０……外部ケース、１１……ケース上部、１
２……ケース下部、１３，１４……突起、１５…
…導入口、１６……パツキン輪、１７……放水
口、１８……空間、１９……パツキン素子、２０
……内部ケース、２１……室部、２２……弁箱、
２３……弁芯、２４……輪型磁石、２５……作動
板、２６……篩、２７……連結ハウジング、２８
……空気送入孔、２９……蓋、３０……突起、３
１……送風機、３２……圧縮空気ノズル、３３…
…出口、３４……保護管、３５……分配円錐体、
３６……中間部、３７……パツキン輪、３８，３
９……円形連結部、４０……集水室、４１……排
水口、４２……圧縮空気分配室、４３……圧縮空
気室、４４……継手、４５……パツキン輪、４６
……入口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 浴槽内の噴出マツトへ通じる空気管用の連結
   部材４４と、ケース下部１２及びケース上部１１
   からなる外部ケース１０と、モータ手段により駆
   動される送風装置３１と、外部ケースの最深部に
   位置する排水口１７と、送風機の遮断時に噴出マ
   ツトからモータ手段及び送風装置への水の逆流を
   防止する装置とを内蔵した、浴槽の外側に連結さ
   れた空気噴出式マツサージ装置のための制御装置
   において、 外部ケース１０内には、分離された圧縮空気分
   配０４２を形成する内部ケース２０が、送風装置
   ３１の外側に配置され、 内部ケース２０内には、外部ケース１０に対し
   ては密閉され外部ケース１０の導入口１５とは連
   通する、空気管用の連結部材４４が設けられ、 送風装置３１で発生した圧縮空気は、圧縮空気
   連結管３２を通して、圧縮空気分配室４２へ流れ
   ることができ、 内部ケース２０には、制御装置の取付部より後
   方で圧縮空気分配室４２の最深部に内部ケース排
   水口４１が設けられ、 該内部ケース排水口４１は、外部ケース１０の
   ケース下部１２と内部ケース２０との間に形成さ
   れ且つモータ及び送風装置３１に対して密閉され
   た集水室４０に通じており、及び、 外部ケース排水口１７が、該集水室４０の最深
   部に設けられていることを特徴とする空気噴出式
   マツサージ装置のための制御装置。 ２ 前記内部ケース２０が、水平に配列されたポ
   ツト状の室部２１と該室部２１の開放側を閉じる
   蓋２９とから成り、 該室部２１の基部には、前記空気管用の連結部
   材４４が設けられ、及び、 前記外部ケース１０が、連結部材４４側の壁面
   領域に圧縮空気管用の導入口１５を有することを
   特徴とする請求項１に記載の制御装置。 ３ 前記内部ケース２０の蓋２９が、送風装置３
   １を固定するための受金として形成されているこ
   とを特徴とする請求項２に記載の制御装置。 ４ 前記蓋２９が、周辺領域に円形の止め具を有
   し、該止め具に、ポツト状室部２１の円形止め板
   を備えた壁面が止着されていることを特徴とする
   請求項３に記載の制御装置。 ５ 前記圧縮空気連結部材３２が、蓋２９に一体
   的に形成され、 圧縮空気分配室４２の外側で、パツキン輪３７
   が、送風装置３１上に宛てがわれ、蓋２９は、送
   風機３１で生じた圧縮空気が流入できる圧縮空気
   室４３を形成して、かくして、圧縮空気が圧縮空
   気連結部材３２を通つて圧縮空気分配室４２に流
   入することができることを特徴とする請求項５に
   記載の制御装置。 ６ 前記圧縮空気連結部材３２が、内部ケース２
   ０のポツト状室部２１の基部から一定間隔をおい
   て出口３３を備えており、及び、 ポツト状室部２１の基部まで達する細孔質、例
   えばプラスチツク発泡体製の保護管３４が、圧縮
   空気連結部材３２の末端まで伸びていることを特
   徴とする請求項５に記載の制御装置。 ７ 前記内部ケース２０のポツト状室部２１の基
   部には、保護管３４内に分配円錐体３５が突起
   し、圧縮空気連結部材３２の出口３３前方で収束
   していることを特徴とする請求項６に記載の制御
   装置。 ８ 前記送風装置３１に宛てがつたパツキン輪３
   ７が、外部ケース１０のケース下部１２及びケー
   ス上部１１の形成する円形の連結部３８，３９と
   共に、送風装置３１に対して集水室４０を密閉
   し、及び、 内部ケース２０が、室部２１の基部領域で、パ
   ツキン素子１９により外部ケース１０に対して密
   閉されていることを特徴とする請求項７に記載の
   制御装置。 ９ 前記連結部材４４の圧縮空気分配室４２側の
   末端部に、篩２６が装着され、及び／又は、 該連結部材末端部が、入口４６を有する壁で密
   閉されていることを特徴とする請求項８に記載の
   制御装着。 １０ 前記内部ケース２０のポツト状室部２１の
   連結部材４４が、弁箱２２として圧縮空気分配室
   ４２内に伸ばされ、 磁気作動板２５を有する弁芯２３が、弁箱２２
   内に調節自在に取付けられ、及び、 該作動板２５は、弁箱２２内に保持されている
   輪型磁石２４によつて連結部材４４から後退させ
   られることを特徴とする請求項９に記載の制御装
   置。 １１ 前記輪型磁石２４が、弁箱２２に関してパ
   ツキン輪４５により密封されている連結ハウジン
   グ２７の前面受具に保持されており、該連結ハウ
   ジング２７は、内部ケース２０の蓋２９の前側と
   当接しており、且つ蓋２９の内側突起３０上に保
   持され、及び、 連結ハウジング２７には、直径方向に配列され
   た複数の空気送入孔２８が設けられていることを
   特徴とする請求項１０に記載の制御装置。