JPH0567245B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、脱穀機の排わら案内装置に関する
もので、コンバイン脱穀部、ハーベスタ等に利用
できる。

発明が解決しようとする問題点 脱穀機で脱穀処理された排わらを、機外へ排出
させる排わら落下通路の排出方向により、例え
ば、カツター付コンバイン等の場合、脱穀選別装
置で選別された排塵物、及びカツター装置による
脱穀済排わらの截断排稈等を排出するに、この排
わらの落下方向等により未刈稈側へ飛散し刈取作
業の妨げとなつたり、又排わらを左右方向へ案内
する傾斜板と前後方向へ案内するカバー側との間
に排わら等が詰つて、脱穀作業時の排塵物や、排
わら等の排稈処理の妨げとなる。

問題を解決するための手段 この発明は、排わら落下通路１の側壁部２から
内側下方へ向けて傾斜する固定傾斜案内板３面に
沿わせて、この落下通路１の後側に位置して前後
方向へ開閉回動可能で該排わらの排出案内を行う
案内カバー４と一体で、かつ該固定傾斜案内板３
面にほぼ沿つて傾斜する可動傾斜案内板５を設け
てなる脱穀機の排わら案内装置の構成とする。

発明の作用、および効果 脱穀機にて脱穀処理された排塵物や、排わらは
排わら落下通路１から機外へ排出されるが、この
排わらの左右排出方向は、固定傾斜案内板３の傾
斜面によつて案内され、前後排出方向は、案内カ
バー４と可動傾斜案内板５とによつて案内され、
この案内カバー４を前後へ開閉することにより後
方への排出位置、及び排出口が決められて、該排
わら落下通路１を通つて機外に排出される。排わ
ら等が該落下通路１を通つて排出される場合、側
壁部２に設けられた固定傾斜案内板３と開閉回動
可能な案内カバー４に設けられた可動傾斜案内板
５との傾斜面が、互いにこれら傾斜面にほぼ沿つ
て開閉作動するためこの傾斜案内板３と５との間
にほとんど隙間のない状態で作業ができ、該排わ
ら落下通路１の回りからの飛散や、詰りが起きず
排わら等の排出を阻害しない。例えば、カツター
付コンバイン作業の場合等、未刈稈側への排わら
飛散がなく刈取作業の邪魔にならず、又案内カバ
ー４の開き操作を怠つても、該傾斜案内板３と５
との面がほぼ沿つて傾斜しているため、該排わら
落下通路１に詰りが起きることなく作業ができ
る。

実施例 なお、図例において、６は脱穀機で、内部には
扱胴を内装し下周には受網を張設した脱穀室と、
この脱穀室の下方にはグレーンシーブやストロー
ラツク７，８等を備えた揺動選別装置９が配設さ
れており、この揺動選別装置９の終端部上方には
左右幅に亘る横断流フアン１０を軸架し上側の棚
１１及び下側の仕切板１２で排塵胴を形成してい
る。１３はフイルドチエンであり、脱穀機６の側
端に位置し前後方向に設けられ、このフイルドチ
エン１３により穀稈を供給し、回動駆動される該
扱胴により脱穀処理されるように構成し、該脱穀
機６の後側には排わら搬送チエン１４が懸架さ
れ、この搬送チエン１４の前端部は該フイードチ
エン１３に近接させ、後端部は排わらの穂先側寄
りに偏位すべく斜設し後方に延長している。該排
わら搬送チエン１４の終端下部には、脱穀機６の
機体幅より一部を穂先側に凸出させて、長方形状
をなし上面には開口部１５を設け、更に上方はカ
バー１６を覆設して、内部には互いに反回転する
軸１７，１８を並列に軸架して、この軸１７，１
８には軸方向に所定間隔で切断刃１９とローター
２０との複数配設したカツター装置２１を設けて
いる。このカツター装置２１の下面は開放して下
端口２２を形成している。排わら落下通路１は、
該下端口２２と連接して、前記脱穀機６の揺動選
別装置９、横断流フアン１０からの排塵物、並び
にカツター装置２７からの截断わらを排出すべく
一側端には側壁部２、他側端には側壁部２３を設
け、後側には案内カバー４を設けて、該落下通路
１を形成している。該側壁部２には、内側下方へ
向けて傾斜する固定傾斜案内板３を設けている。
該案内カバー４は、該側壁部２と２３とを嵌入す
べく形成し、該固定傾斜案内板３面にほぼ沿わせ
て、可動傾斜案内板５を固着して設け、この可動
傾斜案内板５とほぼ平行して適宜間隔に案内ガイ
ド２４を固着形成して、丁番２５を軸心として前
後方向に開閉回動可能で、排出方向を任意に選ら
べるべく蝶ナツト２６等で固着可能に構成してい
る。２７は二番受樋で、２８は二番スロワーであ
る。

脱穀機６で脱穀される穀稈は、フイードチエン
１３により脱穀室に供給されて、扱胴の回転によ
り脱穀され、脱穀された穀粒は、受網によつて漏
下されて下方の揺動選別装置９によつて移送選別
される。選別された塵埃や一部の軽いわら屑等
は、横断流フアン１０によつて吸引、及びストロ
ーラツク８から排わら落下通路１を経て圃場面等
へ排出される。該脱穀室で脱穀された排わらは、
フイードチエン１３からこれに近接させて設けて
ある排わら搬送チエン１４に引継がれて穂先側寄
に偏位させながら後方に移送させる。この移送さ
れた排わらは、上面開口部１５を経てカツター装
置２１へ供給され、切断刃１９、及びローター２
０の回転共同作用により短かく切断されて、下面
の下端口２２より排わら落下通路１へ落下させて
圃場面等へ排出される。このカツター装置２１で
短かく切断されたわら、及び前記揺動選別装置９
にて選別された塵埃、わら屑は排わら落下通路１
で合流されて、案内カバー４の開閉位置調節によ
り後方落下位置が決められ、固定傾斜案内板３と
可動傾斜案内板５とによつて合流された截断わら
等は内側へ案内され、案内ガイド２４によつて該
截断わら等を分散させながら該横断流フアン１０
の排風と相埃つて斜後方へ排出され、該傾斜案内
板３と５との面がほぼ沿つて傾斜しているため落
下通路１からの截断わら等の飛散、詰りが発生せ
ず、又コンバイン作業等においては、未刈稈側へ
の截断わら等の落下が防止できて連続作業が容易
に行える。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示すもので、第１
図は破断せる一部の側断面図、第２図は一部の背
面図である。 図中、符号１は排わら落下通路、２は側壁部、
３は固定傾斜案内板、４は案内カバー、５は可動
傾斜案内板を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 排わら落下通路１の側壁部２から内側下方へ
   向けて傾斜する固定傾斜案内板３面に沿わせて、
   この落下通路１の後側に位置して前後方向へ開閉
   回動可能で該排わらの排出案内を行う案内カバー
   ４と一体で、かつ該固定傾斜案内板３面にほゞ沿
   つて傾斜する可動傾斜案内板５を設けてなる脱穀
   機の排わら案内装置。