JPH0566356U - 防振マウント - Google Patents
防振マウントInfo
- Publication number
- JPH0566356U JPH0566356U JP1378492U JP1378492U JPH0566356U JP H0566356 U JPH0566356 U JP H0566356U JP 1378492 U JP1378492 U JP 1378492U JP 1378492 U JP1378492 U JP 1378492U JP H0566356 U JPH0566356 U JP H0566356U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- mount
- load
- vibration
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力荷重の大きさが所定値未満であるときに
比較的高いばね定数が得られ、入力荷重の大きさが所定
値以上となったときに比較的低いばね定数が得られる二
段特性を備えた防振マウントを提供する。 【構成】 荷重が入力したときに外側へ膨らむように弾
性変形するゴム状弾性材製のマウント本体1の外側に環
状のスプリング5を嵌着し、このスプリング5によりマ
ウント本体1を締め付け、入力荷重の大きさがこのスプ
リング5の締付け力に抗し得るものであるか否かにより
ばね定数を変化させる。
比較的高いばね定数が得られ、入力荷重の大きさが所定
値以上となったときに比較的低いばね定数が得られる二
段特性を備えた防振マウントを提供する。 【構成】 荷重が入力したときに外側へ膨らむように弾
性変形するゴム状弾性材製のマウント本体1の外側に環
状のスプリング5を嵌着し、このスプリング5によりマ
ウント本体1を締め付け、入力荷重の大きさがこのスプ
リング5の締付け力に抗し得るものであるか否かにより
ばね定数を変化させる。
Description
【0001】
本考案は、防振マウントの改良に関する。
【0002】
公知の防振マウントはゴム状弾性材製のマウント本体を有しており、このマウ ント本体により唯一のばね定数が設定されている。 これに対して、入力荷重の大きさが所定値未満であるときに比較的高いばね定 数が得られ、入力荷重の大きさが所定値以上となったときに比較的低いばね定数 が得られるような二段特性を備えた防振マウントが要望されている。これは例え ば、防振マウントが被支持体を支持してこの被支持体に発生する振動を減衰させ る場合に、被支持体の重量(初期荷重)を硬いばねで支え、振動を柔らかいばね で受けるためである。
【0003】
本考案は以上の点に鑑み、上記二段特性を備えた防振マウントを提供すること を目的とする。
【0004】
上記目的を達成するため、本考案の防振マウントは、荷重が入力したときに外 側へ膨らむように弾性変形するゴム状弾性材製のマウント本体と、前記マウント 本体の外側に嵌着された環状のスプリングとを有し、前記スプリングが所定の締 付け力をもって前記マウント本体を締め付けていることを特徴とする(請求項1 )。 また荷重が入力したときに弾性変形するゴム状弾性材製のマウント本体と、前 記マウント本体に固着され、前記マウント本体に荷重が入力したときに互いに離 れる方向に変位する一対のブロックと、前記一対のブロックの間に介装されたス プリングとを有し、前記スプリングが所定の引張り力をもって前記一対のブロッ クを互いに近付く方向に引っ張っていることを特徴とする(請求項2)。
【0005】
請求項1による防振マウントにおいて、マウント本体は荷重を受けて外側へ膨 らむように弾性変形しようとし、スプリングはその締付け力をもってマウント本 体の弾性変形を規制しようとする。したがって入力荷重が比較的小さくてマウン ト本体がスプリングの締付け力に抗して弾性変形し得ない範囲では、ばね定数は 比較的高いものである。これに対して入力荷重が比較的大きくてマウント本体が スプリングの締付け力に抗して弾性変形し得る範囲になると、ばね定数が低くな る。 請求項2による防振マウントにおいては、マウント本体の弾性変形量が一対の ブロック間の距離により表わされる。一対のブロックはゴム状弾性材製のマウン ト本体にスプリングを接続するために設けられている。この防振マウントにおい ては荷重が入力されると一対のブロックが互いに離れる方向に変位しようとし、 スプリングがその引張り力をもって一対のブロックの同方向への変位を規制しよ うとする。したがって入力荷重が比較的小さくて一対のブロックがスプリングの 引張り力に抗して変位し得ない範囲では、ばね定数は比較的高いものである。こ れに対して入力荷重が比較的大きくて一対のブロックがスプリングの引張り力に 抗して変位し得る範囲になると、ばね定数が低くなる。
【0006】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0007】 図1は請求項1についての実施例を示している。当該実施例の防振マウントは O型マウントの範疇に属するものである。 ゴム状弾性材製のマウント本体1の上面および下面にそれぞれ剛材製の取付部 材3,3が接着され、取付部材3,3のそれぞれに取付ボルト4,4が突設され ている。マウント本体1は紙面と直交する方向に貫通する貫通孔2を有して上下 方向に荷重が入力されると左右に膨らむように弾性変形するものであって、この マウント本体1の外側にガータスプリング5が嵌着されている。ガータスプリン グ5は環状の密巻きスプリングであって、所定の締付け力をもってマウント本体 1を内側へ締め付けている。 上記構成の防振マウントにおいて、マウント本体1は上下方向の荷重を受けて 左右へ膨らむように弾性変形しようとし、ガータスプリング5はその締付け力を もってマウント本体1の弾性変形を規制しようとする。したがって入力荷重が比 較的小さくてマウント本体1がガータスプリング5の締付け力に抗して弾性変形 し得ない範囲では、ばね定数は比較的高いものである(図2のグラフにおける傾 きA)。これに対して入力荷重が比較的大きくてマウント本体1がガータスプリ ング5の締付け力に抗して弾性変形し得る範囲になると、ばね定数が低くなる( 図2のグラフにおける傾きB)。したがって入力荷重の大きさが所定値未満であ るときに比較的高いばね定数が得られ、入力荷重の大きさが所定値以上となった ときに比較的低いばね定数が得られる二段特性を備えた防振マウントを構成する ことができ、当該防振マウントが被支持体を支持してこの被支持体に発生する振 動を減衰させる場合に、被支持体の重量(初期荷重)を硬いばねで支え、振動を 柔らかいばねで受けることができる。
【0008】 図3は請求項1についての他の実施例を示している。当該実施例の防振マウン トはグロメットタイプの範疇に属するものである。 ゴム状弾性材製のマウント本体1は略円筒形に成形されて上下方向に荷重が入 力されると径方向外方に膨らむように弾性変形するものであって、このマウント 本体1の外側にガータスプリング5が嵌着され、このガータスプリング5が所定 の締付け力をもってマウント本体1を内側へ締め付けており、図1の防振マウン トと同様に二段特性を備えた構成となっている。ガータスプリング5は三本が嵌 着されているが、特にその本数を限定されるものではない。
【0009】 図4および図5は請求項2についての実施例を示している。当該実施例の防振 マウントはO型マウントの範疇に属するものである。 ゴム状弾性材製のマウント本体11の上面および下面にそれぞれ剛材製の取付 部材13,13が接着され、取付部材13,13にそれぞれ取付ボルト14,1 4が突設されている。マウント本体11は紙面と直交する方向に貫通する貫通孔 12を有して上下方向に荷重が入力されると左右に膨らむように弾性変形するも のであって、このマウント本体11に剛材製の一対のブロック15,16が接着 され、一対のブロック15,16の間にスプリング17が介装されている。一対 のブロック15,16はマウント本体11に上下方向に荷重が入力したときに互 いに離れる方向に変位する。スプリング17は直線状の密巻きスプリングであっ て、所定の引張り力をもって一対のブロック15,16を互いに近付く方向に引 っ張っている。 上記構成の防振マウントにおいては、マウント本体11が上下方向の荷重を受 けて左右へ膨らむように弾性変形しようとし、これに伴って一対のブロック15 ,16が互いに離れる方向に変位しようとする。これに対してスプリング17は その引張り力をもって一対のブロック15,16の同方向への変位を規制しよう とする。したがって入力荷重が比較的小さくて一対のブロック15,16がスプ リング17の引張り力に抗して変位し得ない範囲では、ばね定数は比較的高いも のである。これに対して入力荷重が比較的大きくて一対のブロック15がスプリ ング17の引張り力に抗して変位し得る範囲になると、ばね定数が低くなる。し たがって入力荷重の大きさが所定値未満であるときに比較的高いばね定数が得ら れ、入力荷重の大きさが所定値以上となったときに比較的低いばね定数が得られ る二段特性を備えた防振マウントを構成することができ、当該防振マウントが被 支持体を支持してこの被支持体に発生する振動を減衰させる場合に、被支持体の 重量を硬いばねで支え、振動を柔らかいばねで受けることができる。
【0010】
本考案は次の効果を奏する。すなわち請求項1および請求項2に共通して、入 力荷重の大きさがスプリングの締付け力または引張り力に抗し得るものであるか 否かによって、入力荷重の大きさが所定値未満であるときに比較的高いばね定数 が得られ、入力荷重の大きさが所定値以上となったときに比較的低いばね定数が 得られる二段特性を備えた防振マウントを提供することができる。また構造が簡 単であるために上記二段特性を防振マウント単体で備えることができ、特性の切 り変わりが極めてスムーズである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る防振マウントの断面図
【図2】同防振マウントの荷重と変位の関係を示すグラ
フ
フ
【図3】本考案の他の実施例に係る防振マウントの断面
図
図
【図4】本考案の他の実施例に係る防振マウントの縦断
面図
面図
【図5】同防振マウントの横断面図
1,11 マウント本体 2,12 貫通孔 3,13 取付部材 4,14 取付ボルト 5 ガータスプリング(スプリング) 15,16 ブロック 17 スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 荷重が入力したときに外側へ膨らむよう
に弾性変形するゴム状弾性材製のマウント本体1と、前
記マウント本体1の外側に嵌着された環状のスプリング
5とを有し、前記スプリング5が所定の締付け力をもっ
て前記マウント本体1を締め付けていることを特徴とす
る防振マウント。 - 【請求項2】 荷重が入力したときに弾性変形するゴム
状弾性材製のマウント本体11と、前記マウント本体1
1に固着され、前記マウント本体11に荷重が入力した
ときに互いに離れる方向に変位する一対のブロック1
5,16と、前記一対のブロック15,16の間に介装
されたスプリング17とを有し、前記スプリング17が
所定の引張り力をもって前記一対のブロック15,16
を互いに近付く方向に引っ張っていることを特徴とする
防振マウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1378492U JPH0566356U (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1378492U JPH0566356U (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 防振マウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566356U true JPH0566356U (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=11842880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1378492U Pending JPH0566356U (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 防振マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0566356U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6353030B2 (ja) * | 1985-12-19 | 1988-10-20 | Ppg Industries Inc | |
JPS6364988B2 (ja) * | 1984-12-22 | 1988-12-14 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP1378492U patent/JPH0566356U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6364988B2 (ja) * | 1984-12-22 | 1988-12-14 | ||
JPS6353030B2 (ja) * | 1985-12-19 | 1988-10-20 | Ppg Industries Inc |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980407 |