JPH0565472A - シリコーン系感圧接着剤組成物 - Google Patents

シリコーン系感圧接着剤組成物

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JPH0565472A
JPH0565472A JP3254115A JP25411591A JPH0565472A JP H0565472 A JPH0565472 A JP H0565472A JP 3254115 A JP3254115 A JP 3254115A JP 25411591 A JP25411591 A JP 25411591A JP H0565472 A JPH0565472 A JP H0565472A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の成分(A)及び(B)からなるシリコ
−ン系感圧接着剤組成物。 (A)シリコーン系感圧接着剤[(R1)a SiO
(4-a)/2 の構造単位からなるポリオルガノシロキサン
と、(R2)3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位を含むオ
ルガノシロキサン共重合体との反応生成物。ここで、R
1 及びR2 は各々1価の炭化水素基を表す] (B)ポリオルガノシルセスキオキサン微粉末、特に真
球状の微粉末を好ましくは成分(A)100重量部に対
して0.1〜20重量部 【効果】 粘着テープの製造時に、良好な粘着力、タッ
ク性、フィルム形成性及び透明性を損なうことなく、円
滑な巻き戻しのできる接着剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン系感圧接着
剤組成物に関し、更に詳しくは粘着テープの製造時にお
いて、巻き戻しが円滑に行え、良好な粘着力とタック性
を示し、透明性の良好なシリコーン系感圧接着剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン系感圧接着剤組成物は、耐寒
性、電気特性などが他の感圧接着剤に比べて優れている
ことから、近年その用途が広がり、需要量も順調に増加
している。
【0003】一般に粘着テープを製造する場合、プラス
チック等のテープ状基材に感圧接着剤を塗布して巻き取
った後、スリット状に切断するために巻き戻しを行う
が、巻き戻しの際に大きな音を発生するなど円滑な巻き
戻しができずに巻き戻しの作業性が低下し、また巻き戻
しの際に粘着面の平滑性が損なわれて巻き戻したテープ
の粘着性に不均一を生じるなどの現象がみられた。
【0004】そのため、感圧接着剤に炭酸カルシウム、
酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、石英粉、
けいそう土、クレー、シリカなどの充填剤を配合し、巻
き戻し時の作業性の改善を行うという方法が取られてい
る。しかしこのような充填剤をシリコーン系感圧接着剤
に配合すると、一般に粘着力とタック性が低下し、また
基材に塗工した場合に平滑な塗工面が得られにくくフィ
ルム形成性が低下し、更に、粘着剤の透明性が低下する
などの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決し、良好な粘着力とタック性を有し、粘着
テープの製造時に円滑な巻き戻しのできる、シリコーン
系感圧接着剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために種々検討した結果、充填剤としてポリ
メチルシルセスキオキサン微粉末を配合することによ
り、良好な粘着力とタック性を有し、粘着テープの製造
時に円滑な巻き戻しのできる、シリコーン系感圧接着剤
組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明は下記の成分(A)及び
(B)からなることを特徴とするシリコーン系感圧接着
剤組成物である。 (A)シリコーン系感圧接着剤 (B)ポリオルガノシルセスキオキサン微粉末
【0008】本発明の組成物を構成する成分(A)とし
てのシリコーン系感圧接着剤は、一般式(R1)a SiO
(4-a)/2(ここに、R1 は非置換又は置換の、各々1価の
炭化水素基、aは1.8〜2.1の数を表す)で示され
る構造単位からなるポリオルガノシロキサンと、一般式
(R2)3 SiO1/2(ここに、R2 は非置換又は置換の、
各々1価の炭化水素基を表す)で示されるシロキサン単
位と式SiO2 で示されるシロキサン単位とを含有する
オルガノシロキサン共重合体との反応生成物である。
【0009】この一般式(R1)a SiO(4-a)/2 の構造
単位を有するポリオルガノシロキサンのR1 はメチル、
エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル基;シクロヘ
キシルなどのシクロアルキル基;ビニル、アリルなどの
アルケニル基;フェニル、トリルなどのアリール基;あ
るいはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部
又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロ
ロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル
基;などから選択される非置換又は置換の、各々1価の
炭化水素基であり、aが1.80より小さいと、このポ
リオルガノシロキサンはゲル化し易いものとなり、2.
1より大きいと、その形状がオイル状から粘度の更に低
い液状のものになり易くなる。このポリオルガノシロキ
サンは形状がオイル状のものから生ゴム状のものまで
の、重合度が100〜10,000の範囲のものが好ま
しく、この分子鎖末端は水酸基、ビニル基、トリアルキ
ルシリル基、アルコキシ基などで封鎖されたものでよ
く、また、このものはこれら各種のポリオルガノシロキ
サンの混合物であってもよい。
【0010】また上記したオルガノシロキサン共重合体
は、一般式(R2)3 SiO1/2 で示されるオルガノシロ
キサン単位と式SiO2 で示されるシロキサン単位とを
含有するものであり、ここでR2 は上記したR1 と同じ
非置換又は置換の各々1価の炭化水素基が例示される。
SiO2 単位が多いと感圧接着剤としての粘着力とタッ
ク性が低下し、逆に少ないと凝集力が低下するため、
(R2)3 SiO1/2 単位とSiO2 単位のモル比は、
0.5/1.0〜1.0/1.0が好ましい。
【0011】このオルガノシロキサン共重合体は、更
に、(R2)2 SiO単位やR2 SiO3/2 単位を含有し
てもよいが、感圧接着剤の特性から(R2)3 SiO1/2
単位とSiO2 単位のみからなることが好ましい。この
オルガノシロキサン共重合体は、それぞれのシロキサン
単位に対応した加水分解性シラン、例えばトリオルガノ
クロロシラン、トリオルガノアルコキシシラン、テトラ
クロロシラン又はテトラアルコキシシランなどを、好ま
しくは溶媒の存在下にて共加水分解・縮合する方法など
で得ることができる。このようにして得られるオルガノ
シロキサン共重合体は、一般にシラノール基を含有す
る。
【0012】本発明の組成物を構成するシリコーン系感
圧接着剤(A)は、上記した式(R1)a SiO(4-a)/2
で示されるポリオルガノシロキサンと、一般式(R2)3
SiO1/2 単位で示されるシロキサン単位とSiO2
示されるシロキサン単位とを含有するオルガノシロキサ
ン共重合体とを反応させることによって得ることができ
るが、この反応はこのポリオルガノシロキサンとオルガ
ノシロキサン共重合体とを適当な共通溶媒の存在下又は
不存在下に、常温から、使用する溶媒の沸点の範囲内
で、反応させることによって容易に得ることができる。
【0013】次に、本発明の組成物を構成する成分
(B)としてのポリオルガノシルセスキオキサン微粉末
は、本発明のシリコーン系感圧接着剤の粘着力、タック
性、フィルム形成性及び透明性を損なうことなく、テー
プの巻き戻しを円滑にするものであり、本発明の特徴を
なす成分である。
【0014】このようなポリオルガノシルセスキオキサ
ン微粉末(B)は、メチルトリクロロシランを噴霧中で
加水分解させるか、多量の水中にメチルトリクロロシラ
ンを滴下して加水分解・縮合させる方法(ベルギー国特
許第572412号公報参照)、メチルトリアルコキシ
シランなどをアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ土類金属
水酸化物を含む水溶液中にて加水分解・縮合させる方法
(特開昭54−72300号公報参照)、更に、メチル
トリアルコキシシランをアンモニア又はアミン類の水溶
液中にて加水分解・縮合させる方法(特開昭60−13
813号公報参照)などの方法により得ることができ
る。これらの方法の中で、特開昭60−13823号公
報の方法で得られたものが、塩素原子の含有量が少な
く、アルカリ金属やアルカリ土類金属を含まず、かつ自
由流動性が優れているために本発明の目的を達成する上
で好ましい。更に、このポリオルガノシルセスキオキサ
ン微粉末(B)の形状は、独立したほぼ真球状であり、
粒度分布において80%以上が平均粒子径の±30%の
範囲にあるものが好ましい。
【0015】ポリオルガノシルセスキオキサン微粉末
(B)の平均粒子径は0.05〜100μm が好まし
く、更に、0.1〜20μm がより好ましい。粒子径が
小さすぎる場合は製造することが困難であり、また大き
すぎる場合には製造が困難であるだけでなく、更に本発
明の目的であるテープの巻き戻しを円滑にすることが困
難となる。
【0016】このポリメチルシルセスキオキサン微粉末
(B)の配合量は、本発明の効果からは、シリコーン系
感圧接着剤(A)100重量部に対して0.1重量部以
上が好ましく、また良好な粘着力とタック性が得られる
ことから20重量部以下が好ましい。特に好ましくは成
分(A)100重量部に対して1〜5重量部である。
【0017】本発明の組成物は、シリコーン系感圧接着
剤(A)とポリオルガノシルセスキオキサン微粉末
(B)の所定量を混合することによって得ることができ
るが、このようにして得られた本発明の組成物はこれを
テープ又はシートなどに均一に塗布し、粘着テープ又は
シートとして使用すればよい。
【0018】しかし、塗布された感圧接着剤の凝集力を
高めるためにはこれを架橋させて使用することが良く、
この架橋方法としては従来から知られているように、ベ
ンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイドのような有機過酸化物を添加し、その分
解温度以上に加熱して架橋させる方法、アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ランなどのアルコキシシランを添加し感圧接着剤中のシ
ラノール基と反応させ架橋する方法、更には感圧接着剤
中のシロキサンの有機基がビニル基などのアルケニル基
を含む場合には、架橋剤として1分子中に2個以上のS
i−Hで示されるハイドロジェンシロキシ単位を含有す
るオルガノハイドロジェンシロキサンと白金又は白金化
合物、ロジウム化合物などを添加し架橋させる方法など
を用いれば良いが、一般的には有機過酸化物を用いる方
法、白金触媒を使用するハイドロシリレーション架橋反
応が作業性の面からは好ましい方法である。
【0019】
【発明の効果】本発明によって得られるシリコーン系感
圧接着剤組成物はポリオルガノシルセスキオキサン微粉
末を含有することにより、粘着力、タック性及びフィル
ム形成性を損なうことなく円滑な粘着テープの巻き戻し
を可能とする。そのため粘着テープの生産性、かつ、そ
の品質を向上させることができる。また本発明によって
得られる感圧接着剤組成物は透明性が優れ、そのため例
えば光学的な読取りが行われるバーコードのラベルの保
護用粘着フィルムへの応用も好ましいものである。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて説明する。
なお、実施例中の部は重量部を、%は重量%を表し、粘
度は25℃の値を示す。
【0021】合成例1:ポリメチルシルセスキオキサン
微粉末(I)の合成 温度計、還流冷却器及び撹拌機の付いた四ツ口フラスコ
に、水500部と28%のアンモニア水溶液50部とを
仕込んだ。次いでこのアンモニア水溶液中に、メチルト
リメトキシシラン200部を、撹拌しながら約40分か
けて徐々に滴下した。反応温度は10℃から出発し、滴
下終了時には30℃に達した。次にマントルヒーターで
加熱して84℃で還流させ、この温度で約1時間撹拌を
続けた。冷却後フラスコ内に析出した生成物を捕集し、
水洗して乾燥後粉砕工程を経て、平均粒子径2μm の自
由流動性が優れたポリメチルシルセスキオキサン微粉末
(I)を得た。
【0022】合成例2:ポリメチルシルセスキオキサン
真球状微粉末(II)の合成 温度計、還流冷却器及び撹拌機の付いた四ツ口フラスコ
に、水4,000部と28%のアンモニア水溶液50部
を仕込み、100rpm で10分間撹拌して均一なアンモ
ニア水溶液にした。このアンモニア水溶液に、塩素含有
量が10ppm 以下のメチルトリメトキシシラン600部
を、5rpm で撹拌機を回しながらアンモニア水溶液中に
混ざらないようにすみやかに加え、上層にメチルトリメ
トキシシラン層、下層にアンモニア水溶液層の2層状態
になるようにした。次いで撹拌機の撹拌速度を20rpm
にして2層状態を保持しながらメチルトリメトキシシラ
ンとアンモニア水溶液との界面において加水分解・縮合
反応を進行させた。
【0023】反応が進むにつれ、反応物は下層に徐々に
沈降し、下層は反応物が浮遊して白濁し、上層のメチル
トリメトキシシラン層は、徐々に層が薄くなり、約3時
間で消失した。更に温度を50〜60℃に保持し、同条
件で3時間撹拌を行った後、25℃に冷却した。次いで
析出した生成物を100メッシュの金網でろ過後、遠心
分離により脱水してケーキ状にし、このケーキ層を20
0℃の乾燥器中で乾燥させた。これをラボジェットを用
いて解砕して、ポリメチルシルセスキオキサンの白色粉
末(II)を得た。
【0024】このようにして得たポリメチルシルセスキ
オキサン微粉末は、ほぼ真球状であり、平均粒子径が約
1.9μm のものであった。
【0025】合成例3:ポリメチルシルセスキオキサン
真球状微粉末(III) 合成例2における28%濃度アンモニア水溶液の量を5
部、2層状態にした後の撹拌速度を25rpm にした以外
は合成例2と同様の方法にて、平均粒子径4.5μm の
真球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末(III)を得
た。
【0026】実施例1 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された、平均重合度が7,
000であるポリジメチルシロキサン生ゴム100部
と、(CH3)3 SiO1/2 単位0.8モルとSiO2
位1.0モルとの割合からなるポリメチルシロキサン1
10部とをトルエン140部に溶解し、これに10%水
酸化ナトリウム水溶液をシロキサンに対して水酸化ナト
リウムが5ppm となる量を加え、6時間加熱還流した
後、10%濃度のリン酸/イソプロピルアルコール溶液
を、シロキサンに対してリン酸が10ppm となる量を加
えて撹拌し中和したところ、不揮発分が60.2%、粘
度が115,000cStである無色透明で粘稠なシリコ
ーン系感圧接着剤(I)が得られた。このシリコーン系
感圧接着剤の不揮発分100部に対して合成例1のポリ
メチルシルセスキオキサン微粉末(I)を2部配合し、
十分に撹拌混合して本発明のシリコーン系感圧接着剤組
成物を調製した。これについて粘着力、ボールタック、
凝集力、巻き戻し性、フィルム形成性及び透明性を評価
した。結果を表1に示す。
【0027】なお、評価は下記の方法によって行った。
【0028】1)粘着力の測定 ステンレス板(SUS304(27CP)、280グリ
ット)の中央に、試験片の感圧接着剤層を下側にして軽
く貼り、この上から厚さ約6mmのゴム層で被覆された重
さ2,000±50g の金属性のローラーを圧着速度3
00mm/分で1往復させて試験片を圧着し、次いでこの
試験片を23±2℃、60±5%RHの恒温恒湿内に1
6時間放置した後、遊びの部分を角度180°折返し、
300mm/分の速度で連続して引き剥したときの剥離力
で測定した。
【0029】2)ボールタックの測定 傾斜角30°の斜面で助走距離10cmのところから鋼球
(JIS G4805のSUJ2)を転がして、感圧接
着剤層の10cmの範囲内で停止する鋼球の最大の直径の
Noで示した(傾斜式ボールタック測定法)。
【0030】3)凝集力の測定 前記したステンレス板に長さ20mm、幅10mmの面積で
試験片を貼布し、荷重1,000±10g を懸垂させ、
23±2℃、60±5%RHの恒温恒湿内に30分間放
置した後のズレ距離をもって示した。
【0031】4)巻き戻し性の測定 前記した粘着力の測定において、試験片を引き剥がす際
の状態を観察し評価した。円滑に引き剥がされたものを
〇、部分的に不連続に引き剥がされたものを△、全体的
に不連続に引き剥がされたものを×とした。
【0032】5)フィルム形成性の測定 後記する試験片の調製において、フィルムに塗工された
焼き付け後の感圧接着剤面を観察し評価した。滑らかな
面の場合は〇、わずかにムラの有る場合は△、ムラのあ
る場合は×とした。
【0033】6)透明性の測定 シリコーン系感圧接着剤組成物をトルエンで希釈して不
揮発分を50%に調製し、ビーカーに深さ2cmまで注
ぎ、2日間風乾後に50℃で1日加熱して溶媒を揮発さ
せ、シリコーン系感圧接着剤層を観察して透明性を測定
した。透明性の良好なものを〇、かすみのあるものを
△、透明性の不良のものを×とした。
【0034】7)試験片の調製 粘着力、ボールタック及び凝集力の測定に使用した試験
片は、シリコーン系感圧接着剤組成物をポリイミドフィ
ルム(幅25mm、厚さ0.025mm)にアプリケーター
で40μm の厚さに塗布し、風乾5分後に180℃で3
分間焼付けて作成した。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末を1部
とした以外は、実施例1と同様にシリコーン系感圧接着
剤組成物を調製し、同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0037】実施例3 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末を5部
とした以外は、実施例1と同様にシリコーン系感圧接着
剤組成物を調製し、同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0038】比較例1 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末を配合
しない以外は、実施例1と同様にシリコーン系感圧接着
剤組成物を調製し、同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0039】実施例4 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末の代わ
りに、合成例2のポリメチルシルセスキオキサン微粉末
を使用した以外は、実施例1と同様にシリコーン系感圧
接着剤組成物を調製し、同様に評価した。結果を表2に
示す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例5 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末の代わ
りに、合成例3のポリメチルシルセスキオキサン微粉末
(III) を使用した以外は、実施例1と同様にシリコーン
系感圧接着剤組成物を調製し、同様に評価した。結果を
表2に示す。
【0042】比較例2 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末の代わ
りに、平均粒子径0.1μm の軽質炭酸カルシウム(商
品名:MSK−G、丸尾カルシウム(株)製)を使用し
た以外は、実施例1と同様にシリコーン系感圧接着剤組
成物を調製し、同様に評価した。結果を表2に示す。
【0043】比較例3 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末の代わ
りに、煙霧質シリカ(商品名:アエロジル200、日本
アエロジル社製)を使用した以外は、実施例1と同様に
シリコーン系感圧接着剤組成物を調製し同様に評価し
た。結果を表2に示す。
【0044】比較例4 合成例1のポリメチルシルセスキオキサン微粉末の代わ
りに、石英粉末(商品名:クリスタライトVX−S、
(株)龍森製)を使用した以外は、実施例1と同様にシ
リコーン系感圧接着剤組成物を調製し同様に評価した。
結果を表2に示す。
【0045】実施例6 分子鎖末端が水酸基で封鎖された、式R2 SiO単位
(Rは95モル%がメチル基、5モル%がフェニル基)
で示されるシロキサン単位からなり、重合度が5,00
0である生ゴム状のポリジオルガノシロキサン190部
と、(CH3)3 SiO1/2 単位0.8モルとSiO2
位1.0モルとの割合からなるポリメチルシロキサン2
00部とをトルエン260部に溶解し、これに10%水
酸化ナトリウム水溶液をシロキサンに対して水酸化ナト
リウムが5ppm となる量を加え、6時間加熱還流した。
【0046】次いで、10%濃度のリン酸/イソプロピ
ルアルコール溶液を、シロキサンに対してリン酸が10
ppm となる量を加えて撹拌し中和したところ、不揮発分
が60.5%で粘度が95,600cSt の無色透明で粘
稠なシリコーン系感圧接着剤(II)が得られた。このシ
リコーン系感圧接着剤の不揮発分100部に対して合成
例2のポリメチルシルセスキオキサン微粉末(II)を2
部配合し、十分に撹拌混合して本発明のシリコーン系感
圧接着剤組成物を調製した。これについて粘着力、ボー
ルタック、凝集力、巻き戻し性、フィルム形成性及び透
明性を評価した。結果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】実施例7 分子鎖末端が水酸基で封鎖された、式R2 SiO単位か
らなり、重合度が6,000である生ゴム状のポリジメ
チルシロキサン100部と、(CH3)3 SiO1/2 単位
0.8モルとSiO2 単位1.0モル及び(C65)2
SiO単位0.05モルとの割合からなるポリメチルフ
ェニルシロキサン120部とをトルエン147部に溶解
し、これに25%アンモニア水を4部加え、40℃で3
時間撹拌し、窒素ガスを少量流通させながら温度を11
0℃まで上げ、3時間加熱を続けてアンモニア水を留去
したところ、不揮発分が59.5%で粘度が135,0
00cSt である無色透明で粘稠なシリコーン系感圧接着
剤(III)が得られた。このシリコーン系感圧接着剤の不
揮発分100部に対して合成例2のポリメチルシルセス
キオキサン微粉末(II)を2部配合し、十分に撹拌混合
して本発明のシリコーン系感圧接着剤組成物を調製し
た。これについて粘着力、ボールタック、凝集力、巻き
戻し性、フィルム形成性及び透明性を評価した。結果を
表3に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)及び(B)からなるこ
    とを特徴とするシリコーン系感圧接着剤組成物。 (A)シリコーン系感圧接着剤 (B)ポリオルガノシルセスキオキサン微粉末
  2. 【請求項2】 成分(B)のポリオルガノシルセスキオ
    キサン微粉末が、平均粒子径0.05〜100μm の真
    球状である請求項1のシリコーン系感圧接着剤組成物。
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