JPH056464Y2 - - Google Patents

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JPH056464Y2
JPH056464Y2 JP15547388U JP15547388U JPH056464Y2 JP H056464 Y2 JPH056464 Y2 JP H056464Y2 JP 15547388 U JP15547388 U JP 15547388U JP 15547388 U JP15547388 U JP 15547388U JP H056464 Y2 JPH056464 Y2 JP H056464Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] 本考案は、ガスゴム管の外れ等によつてガス流
路中を流れるガスの量が増加したときにガス流路
を自動遮断する過流出防止弁付ガスコツクに関す
るものである。
[従来技術及びその問題点] 最近、ガスゴム管の外れ等が生じたときに下流
側へのガス供給を自動停止する安全性の高いガス
コツクが普及して来た。
この種ガスコツクとして、例えば実開昭57−
98374号公報に開示されたものがある。
これは、第5図に示す如き構成で、コツク本体
1内には、その下端部から側壁部に貫通するL字
状のガス通路12が穿設されており、該ガス通路
12の屈曲部に形成された閉子室11には、円錐
台形をした閉子4が回動自在に収容されている。
上記円錐台形をした閉子4には、側壁部を直径
方向に貫通する横孔41と、下部に位置する小径
側端面から上記横孔41に繋がるように穿設され
た縦孔42が設けられている。
上記縦孔42の上端部には、弁座口51が形成
されていると共に、該弁座口51以下の縦孔42
内には、上記弁座口51に嵌入する球弁5が遊装
されている。又、横孔41には、上記弁座口51
に嵌入した球弁5を該弁座口51から脱出させる
為のリセツト機構6が組込まれている。
上記リセツト機構6は、第6図に示す如き移動
体61と、この移動体61を横孔41に沿つて押
し動かせる為のコイル状のバネ62から構成され
ており、前者の移動体61は、軸63と、この軸
63の一端に設けられた有孔円板64と、軸63
の中央部近傍に設けられた円板65から構成され
ている。そして、上記軸63の先端突出部66
は、前記したバネ62の付勢力によつて、閉子室
11の内壁に押し付けられるようになつており、
コツク全開時に於いて上記先端突出部66が対向
することとなる閉子室11の内壁部分には、凹部
14が形成されている。
このものでは、閉子4が全開状態にあつてガス
通路12が連通しているときには、リセツト機構
6を構成する移動体61の先端突出部66は、バ
ネ62の付勢力によつて、閉子室11の内壁に形
成された凹部14に没入せしめられており、これ
により、移動体61の中程に設けられた球弁リセ
ツト用の円板65は、弁座口51から上記凹部1
4の方向に変位して位置している。
この状態で、下流側に於けるガスゴム管の外れ
等が発生してガス通路12内を流れるガス量が急
増すると、該急増するガスの流れによつて、球弁
5が持ち上げられてこれが弁座口51に嵌入し、
これによつて流路が遮断されて安全状態が確保さ
れる。
次に、外れたガスゴム管を接続し直した後に、閉
子4を全閉位置に復帰回動させると、上記閉子室
11の凹部14に強制的に没入せしめられていた
移動体61の先端突出部66は、前記した閉子4
の閉回動動作に伴なつて、上記凹部14が形成さ
れた場所から円周方向に移動してこれから脱出し
始め、これに伴なつて、移動体61に具備させた
円板65が弁座口51に嵌入した球弁5に接近す
る方向に移動し始める。
やがて、移動体61の先端突出部66が上記凹
部14から完全に脱出すると、該移動体61に具
備させた円板65は、弁座口51に嵌入した球弁
5に当接してこれを下方に押し込むこととなり、
これにより、該球弁5が弁座口51から脱出落下
せしめられて初期状態に復帰する。
このものでは、球弁5を組込んだ閉子4自体が
過流出防止機能を果たすようになつていることか
ら、コツク本体1に閉子4を組込むだけで該コツ
クに過流出防止機能を附与することができ、独立
した過流出防止弁を閉子4と別個に組込む場合に
比べてコツクの組立て作業が簡便に行なえる。
ところが、上記従来のものでは、コツク本体1
をあまり小さくできないと言う問題があつた。
上記問題について更に詳述すると、弁座口51
の上方空間を一定ストロークで往復移動して閉弁
状態にある球弁5を弁座口51から完全に脱出さ
せる必要がある移動体61は、球弁5の完全な脱
出を実現させる為に十分なストローク(弁座口5
1の半径以上のストローク)で弁座口51の上部
を往復移動しなければならない。従つて、上記移
動体61をその先端側に向けて押すバネ62は、
上記ストローク以上の伸縮量を有するものでなけ
ればならず、上記ストローク以上に伸縮する必要
のあるバネ62は、閉子4の大きさと比較した場
合には決して小さなものとは言えない。
そして、上記従来のものでは、決して小さいと
は言えない上記バネ62を、横孔41の一端から
その中央部の弁座口51に至る部分迄の間に納め
るようにしていることから閉子4が大きくなり、
この大きな閉子4を具備するコツクが大型化する
のである。
[本考案が解決しようとする課題] 本考案は、『円錐台形状の閉子4の側面から直
径方向に貫通する横孔41と、閉子4の小径側下
端面から軸線方向に穿設されて上記横孔41に繋
がる縦孔42と、該縦孔42の上端部に形成され
且つその下方に遊装された球弁5が嵌入する弁座
口51と、該弁座口51の上方空間に出没し且つ
横孔41に収容された移動体61と、上記横孔4
1の内周に一端が固定され他端で前記移動体61
を横孔41に沿つて押すコイル状のバネ62と、
該バネ62によつて押される移動体61の先端突
出部66が嵌まり込み且つ閉子室11の内壁に形
成された凹部14とを設け、該凹部14を、コツ
ク全開時に上記移動体61の先端突出部66が対
向することとなる部分に位置させた過流出防止弁
付ガスコツク』に於いて、該コツクの小型化を図
ることをその課題とする。
[手段] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段
は、『移動体61を押すバネ62の両端が弁座口
51を隔てて反対側に位置するようにすると共
に、弁座口51の上方に対向する部分に於けるバ
ネ62の外径を細くした』ことである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
閉子4を全開状態にしたガス供給時に、下流側
に於けるガスゴム管の外れ等に基づくガス過流出
状態が発生すると、既述した従来のものと同様に
して球弁5が弁座口51に嵌入する。そして、球
弁5が弁座口51に嵌入する場合、本考案のもの
では、弁座口51の上方に対向する部分に於ける
バネ62の外径は細くなつていることから、これ
が太い場合に比べて、弁座口51とこれに対向す
るバネ62の表面との距離が大きくなり、弁座口
51に嵌入しようとする球弁5が、嵌入直前でバ
ネ62に当るような心配がない。
そして、本考案のものでは、バネ62の両端
は、弁座口51を隔てて反対側に位置するように
なつていることから、横孔41の一端からその中
央部の弁座口51に至る部分迄の間にバネ62を
全部収容しなければならなかつた既述従来のもの
に比べて、閉子4か小さくなる。
[効果] 本考案は次の特有の効果を有する。
閉子4に穿設した横孔41の一端からその中
央部に位置する弁座口51部分までの間に、一
定長さのバネ62を全部収容しなければならな
かつた既述従来のものに比べて閉子4が小さく
なるから、該小さくなつた閉子4を組込むガス
コツクも小さなものとなり、該ガスコツクの小
型化が図れる。
弁座口51に対向する部分に於けるバネ62
の外径を細くして、弁座口51に嵌入する球弁
5が上記バネ62に当る心配を無くしたから、
弁座口51を閉塞する球弁5の閉弁不良が発生
せず、確実な流路遮断が行なえる。
[実施例] 次に、上記した本考案の実施例を図面に従つて
詳述する。
第1図、第2図に示すように、コツク本体1内
には、該コツク本体1の下端後部に形成されたガ
ス入口16→閉子室11→コツク正面のホースエ
ンド17と繋がれるガス通路12が形成されてい
る。
上記閉子室11に収容される閉子4には、既述
した従来のものと同様に、横孔41と縦孔42が
穿設されており、縦孔42の上端部に形成された
弁座口51の上方をスライドする移動体61は、
第3図に示すように、円板67と、この円板67
の中央部に突出する短軸状の先端突出部66から
構成されている。
そして、横孔41の一端近傍の内周には、上記
移動体61の移動域を規制するリング体69が嵌
入固定されており、該リング体69の中央孔には
移動体61の先端突出部66が遊挿せしめられた
状態になつている。
一端で上記移動体61を押すバネ62の他端
は、該他端が対応する部分に於ける横孔41内に
周設されたフランジ68に当接していると共に、
該バネ62は、上記フランジ68に着座する大径
部分から移動体61に向けて細くなる全体として
ラツパ状に形成されており、該バネ62は、弁座
口51の上方に対向する部分では細くなつてい
る。
又、閉子4を収容する閉子室11の後側の壁面
には、第2図に示す如く、移動体61の先端突出
部66が嵌まり込む凹部14が形成されている。
閉子4を全開にした第4図の状態では、移動体
61はバネ62に押されてその先端突出部66が
凹部14に入つた状態になつている。
この状態で下流側のガスゴム管が外れる等して
ガス過流出状態が生じると、この時に急増するガ
ス流によつて上方に吹き流される球弁5は弁座口
51に嵌入して流路を遮断する(第4図の想像線
で示す状態)。この場合、弁座口51の上方には
バネ62の小径部分71が位置することから、弁
座口51に嵌入した球体5の上端が上記バネ62
に当る不都合が回避される。
次に、上記流路遮断状態から閉子4を第1図に
示す全閉位置まで回動させると、凹部14に嵌入
していた移動体61の先端突出部66は、この凹
部14から脱出することとなり、これにより、移
動体61は、バネ62の付勢力に抗して弁座口5
1に接近するように移動する。そして、移動体6
1が更に移動すると、該移動体61の円板67が
弁座口51に嵌入している球弁5を下方に押すこ
ととなり、これを弁座口51から脱出させる。こ
れにより、球弁5のリセツト動作が完了する。
そして、このものでは、バネ62の両端部は、
弁座口51を挟んで反対側に位置するフランジ6
8と移動体61の間に介装されていることから、
横孔41の一端部とその中央部の弁座口51迄の
間にバネ62の全体を収容しなければならなかつ
た既述従来のものに比べて閉子4の小型化が図
れ、該閉子4が小さくなり、該閉子4を組込んだ
ガスコツクの小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は閉子4を閉成した状態を示す
本考案実施例の断面図、第3図は移動体61の斜
視図、第4図は閉子4を開いた状態を示す断面
図、第5図、第6図は従来例の説明図であり、図
中、 4……閉子、5……球弁、41……横孔、42
……縦孔、51……弁座口、61……移動体、6
2……バネ、66……先端突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円錐台形状の閉子4の側面から直径方向に貫通
    する横孔41と、閉子4の小径側下端面から軸線
    方向に穿設されて上記横孔41に繋がる縦孔42
    と、該縦孔42の上端部に形成され且つその下方
    に遊装された球弁5が嵌入する弁座口51と、該
    弁座口51の上方空間に出没し且つ横孔41に収
    容された移動体61と、上記横孔41の内周に一
    端が固定され他端で前記移動体61を横孔41に
    沿つて押すコイル状のバネ62と、該バネ62に
    よつて押される移動体61の先端突出部66が嵌
    まり込み且つ閉子室11の内壁に形成された凹部
    14とを設け、該凹部14を、コツク全開時に上
    記移動体61の先端突出部66が対向することと
    なる部分に位置させた過流出防止弁付ガスコツク
    に於いて、移動体61を押すバネ62の両端が弁
    座口51を隔てて反対側に位置するようにすると
    共に、弁座口51の上方に対向する部分に於ける
    バネ62の外径を細くした過流出防止弁付ガスコ
    ツク。
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