JPH0564549A - 米菓の製造方法 - Google Patents

米菓の製造方法

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JPH0564549A
JPH0564549A JP3254502A JP25450291A JPH0564549A JP H0564549 A JPH0564549 A JP H0564549A JP 3254502 A JP3254502 A JP 3254502A JP 25450291 A JP25450291 A JP 25450291A JP H0564549 A JPH0564549 A JP H0564549A
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JP
Japan
Prior art keywords
rice
raw material
phosphoric acid
material powder
starch
Prior art date
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Pending
Application number
JP3254502A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamane
康宏 山根
Hirohisa Tatezawa
弘久 立澤
Takahiro Inaguma
隆博 稲熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、油脂類に起因する異味異臭のない、
経時的にも安定な高品質の米菓を製造できる、米菓の製
造方法を提供するものである。 【構成】本発明は、米菓又は米澱粉を80〜95重量%
及びリン酸架橋澱粉を5〜20重量%含有する原料粉を
用いてエクストルーダーで連続的に混練・膨化させつつ
成形することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は米菓の製造方法に関す
る。せんべい、あられ、おかき等の米菓が広く食用に供
されている。これらの米菓は一般に、米粉を主体とする
原料粉を加水・加熱・混練してモチ生地となし、該モチ
生地を成形・膨化・(味付け)・焙煎して製造される
が、近年では、原料粉をエクストルーダーを用いて混練
・膨化させつつ成形する米菓の製造方法が注目されてい
る。本発明はかかる米菓の製造方法の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、エクストルーダーを用いた米菓の
製造方法として、米粉に油脂類又は油脂類及び乳化剤を
混合した原料粉を用いてエクストルーダーで連続的に混
練・膨化させつつ成形する方法が提案されている(特開
昭61−52247、特開昭61−260837)。こ
れらの従来法は、本来的に蛋白質を含有する米粉を用い
ることにより成形性を持たせ、同時に該米粉に油脂類又
は油脂類及び乳化剤を混合した原料粉を用いることによ
りエクストルーダーにおける混練・膨化・成形の際の摩
擦抵抗を小さくするというものである。
【0003】ところが、上記のような従来法には、油脂
類を混合した原料粉を用いるため、該油脂類に起因する
異味異臭が米菓に付着するのを避けられず、しかも該異
味異臭が経時的に助長されるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のエクストルーダーを用いた米菓の製
造方法では、油脂類を混合した原料粉を用いることが必
須であるため、得られる米菓に異味異臭が付着するのを
避けられず、しかも該異味異臭が経時的に助長される点
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、米粉又は米
澱粉に所定量のリン酸架橋澱粉を混合した原料粉を用い
ると、油脂類を混合しなくても、エクストルーダーにお
ける混練・膨化・成形の際の摩擦抵抗を小さくでき、し
たがって油脂類に起因する異味異臭のない、経時的にも
安定な高品質の米菓が製造できることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、米粉又は米澱粉を80
〜95重量%及びリン酸架橋澱粉を5〜20重量%含有
する原料粉を用いてエクストルーダーで連続的に混練・
膨化させつつ成形することを特徴とする米菓の製造方法
に係る。
【0007】本発明において米粉はうるち米の粉砕品で
あり、未精製のため、本来的に蛋白質を含有するもので
ある。また米澱粉は該米粉を精製したもので、結果的に
蛋白質を含有しないものである。従来法では、成形性を
持たせるために、本来的に蛋白質を含有する米粉を用い
るか、又は結果的に蛋白質を含有しない米澱粉を用いる
場合には別に蛋白質を添加する必要があるが、本発明で
は米澱粉を用いる場合でも別に蛋白質を添加する必要が
ない。併用するリン酸架橋澱粉が成形性を発揮するため
である。
【0008】本発明においてリン酸架橋澱粉はリン酸剤
で澱粉相互を架橋したものである。例えばコーン、バレ
イショ、タピオカ等に由来する澱粉の水分散液をアルカ
リ領域で加熱撹拌しつつ、これに5〜10重量%程度の
トリメタリン酸を添加し、40℃で12時間程度かけて
緩慢に反応させたものである。
【0009】該リン酸架橋澱粉はその膨潤度に特に制限
はないが、膨潤度5〜50のものを用いるのが好まし
く、膨潤度10前後のものを用いるのが更に好ましい。
所望する高品質の米菓を得るためである。ここに膨潤度
は、リン酸架橋澱粉の6重量%水分散液を97.5℃で
10分間加熱して冷却し、更に静置して沈降部と上澄部
とが完全分離したときの該沈降部の割合をA、また原料
澱粉について加熱することなくその他は同様に操作した
ときの沈降部の割合をBとして、{(A−B)/B}×
100で求められる値である。
【0010】本発明で用いる原料粉は以上説明したよう
な米粉又は米澱粉を80〜95重量%及びリン酸架橋澱
粉を5〜20重量%含有するものであり、好ましくは米
粉又は米澱粉を90〜95重量%及びリン酸架橋澱粉を
5〜10重量%含有するものである。所望する高品質の
米菓を得るためである。
【0011】通常、上記原料粉をエクストルーダーに連
続的に供給し、加水・加熱しつつ、混練・膨化・成形し
て、所定寸法に裁断したものを熱風やマイクロ波で乾燥
する。エクストルージョンの際又はその前で味付け資
材、例えばエビ、ノリ、ゴマ、食塩、砂糖、アミノ酸液
等を添加することができ、また乾燥の際又はその前後で
味付け資材を付着することもできる。
【0012】エクストルーダーにおける混練・膨化・成
形に際して、併用するリン酸架橋澱粉が成形性を発揮
し、同時に摩擦抵抗を小さくするため、蛋白質や油脂類
を別に添加しなくてもエクストルーダーを無理なく操作
でき、所望する高品質の米菓を製造できるのである。
【0013】
【実施例】
・実施例1 米澱粉を90%(重量%、以下同じ)、膨潤度10のリ
ン酸架橋澱粉を5%、乾燥エビを3%、食塩を1%及び
アミノ酸液を1%の割合で混合して原料粉を調製した。
該原料粉を用いて下記の条件下で連続的にエクストルー
ジョンし、その成形品を5×3cmに裁断した後、150
℃×1分間熱風乾燥して米菓を製造した。
【0014】エクストルージョンの条件 原料粉供給量:10kg/時、水供給量:3kg/時、機
種:幸和社製のKEI−45、バレル1(入口)の設定
温度:80℃、バレル2〜6の設定温度:120℃、回
転数:100rpm
【0015】・比較例1 米粉を88%、大豆蛋白質を5%、油脂類(綿実硬化
油)を1%、乳化剤(シュガーエステル)を1%、乾燥
エビを3%、食塩を1%及びアミノ酸液を1%の割合で
混合して原料粉を調製した。該原料粉を用い、実施例1
の場合と同様にして、エクストルージョン、裁断及び熱
風乾燥し、米菓を製造した。
【0016】・評価例1 実施例1の米菓と比較例1の米菓とを、製造直後の段階
及び3か月経過後の段階において2点比較し、パネラー
(男10名+女10名)により官能評価したところ、製
造直後の段階では1%の危険率で、また3か月経過後の
段階では0.1%の危険率で、実施例1の米菓に好結果
が有意検定された。3か月経過後における比較例1の米
菓には油脂類の酸化臭が強かった。
【0017】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、油脂類に起因する異味異臭のない、経時的にも
安定な高品質の米菓を製造できるという効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米粉を80〜95重量%及びリン酸架橋
    澱粉を5〜20重量%含有する原料粉を用いてエクスト
    ルーダーで連続的に混練・膨化させつつ成形することを
    特徴とする米菓の製造方法。
  2. 【請求項2】 米澱粉を80〜95重量%及びリン酸架
    橋澱粉を5〜20重量%含有する原料粉を用いてエクス
    トルーダーで連続的に混練・膨化させつつ成形すること
    を特徴とする米菓の製造方法。
  3. 【請求項3】 リン酸架橋澱粉が膨潤度5〜50のもの
    である請求項1又は2記載の米菓の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料粉がリン酸架橋澱粉を5〜10重量
    %含有するものである請求項1、2又は3記載の米菓の
    製造方法。
JP3254502A 1991-09-05 1991-09-05 米菓の製造方法 Pending JPH0564549A (ja)

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JP (1) JPH0564549A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012239399A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Nippon Shokuhin Kako Co Ltd 澱粉せんべい及び澱粉せんべいの製造方法
US8926308B2 (en) 2010-04-21 2015-01-06 Intercontinental Great Brands Llc Dough extruders and methods

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