JP3035024B2 - 水産練り製品の製造方法 - Google Patents

水産練り製品の製造方法

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JP3035024B2 JP3244588A JP24458891A JP3035024B2 JP 3035024 B2 JP3035024 B2 JP 3035024B2 JP 3244588 A JP3244588 A JP 3244588A JP 24458891 A JP24458891 A JP 24458891A JP 3035024 B2 JP3035024 B2 JP 3035024B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水産練り製品の製造方法
に関し、更に詳しくは主原料たる魚肉の一部を他の成分
で置換した水産練り製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】200海里問題をはじめとする諸問題に
より、魚肉すり身は最近不足傾向にあり、価格的にも高
騰していて、安価な代替品が望まれている。この場合、
当然のことながら、魚肉代替品を用いることにより、作
業性、外観、食感、品質等に於いて従来の製品に較べ劣
るものであってはならない。
【0003】従来より練り製品の製造に際しては、種々
の食品素材或いは食品添加物が種々の目的で使用されて
いる。中でも、生澱粉或いはこれをエーテル化、又はエ
ステル化した澱粉類が約2−10重量%程度の量で添加
されているが、これらは品質改良ゼリー強度の補強、歩
留向上等を目的とする添加剤であり、その添加量によっ
て異なった品質の練り製品となる。また、大豆蛋白、グ
ルテン、卵白等の蛋白質も比較的よく利用されている素
材であるが、練り製品に必要とされる硬さと弾力性のう
ち、硬さが強くですぎてバランスの悪い食感になる欠点
や、特有の好ましくない風味があって添加量はおのずと
制約され、澱粉類と同様異なった品質の練り製品を製造
する目的の添加剤として用いられている。即ち、上記2
種類の添加剤はその種類、添加量によって異なった食感
を含めた品質となり、望まれる品質によって用いる澱粉
類、蛋白質類の種類及び添加量が選択され、魚肉代替品
として用いられるものではなかった。
【0004】すり身代替品としては、植物繊維とデンプ
ンの高分子分散体のウェットタイプが5−10重量%す
り身に置換して使用されることが示されている(ジャパ
ンフードサイエンス1990−7、P52−57)。し
かしこの文献に同時に示されているゼリー強度のデータ
にも示されているように、すり身を7重量%も置換する
とゼリー強度は可成り低下し、従来品と品質的にあまり
差のない代替量としては約5%までの比較的少量しか代
替できず、魚肉の不足を充分におぎなう手段とは云い難
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】水産練り製品にあっ
て、主原料である魚肉を部分的に他の成分で置き換える
ことによって、品質的にも食感的にも従来品に劣ること
なく、しかも魚肉の代替量が大きく、コストダウンが図
れる水産練り製品の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、水産練り製
品の製造に際し、加熱溶解度が8重量%以下であって、
60メッシュの篩を通過しない区分が5重量%以下の粒
子状を有し、冷水膨潤度(Sc)と加熱膨潤度(Sh)
の比が1.2≧Sc/Sh≧0.8の関係にあり、且
つ、冷水膨潤度が4−15である加工澱粉と水とによっ
て、主原料である魚肉の5−25重量%を置き換えるこ
とによって解決される。
【0007】
【発明の作用並びに構成】本発明に於いて水産練り製品
とは魚肉を主原料とする練り製品を意味し、たとえば蒲
鉾、竹輪、揚げ蒲鉾、かにあし蒲鉾、はんぺん、魚肉ソ
ーセージ等が挙げられる。
【0008】本発明で用いられる加工澱粉は加熱溶解度
が8重量%以下、好ましくは6重量%以下であって、6
0メッシュの篩を通過しない区分が5重量%以下の粒子
状を有し、冷水膨潤度(Sc)と加熱膨潤度(Sh)の
比が1.2≧Sc/Sh≧0.8の関係にあり、且つ、
冷水膨潤度が4−15、好ましくは6−12の加工澱粉
である。
【0009】加熱溶解度が8重量%を越えると、ゼリー
強度の低下、延いては食感的に異なったものになり、6
0メッシュの篩を通過しない区分が5重量%を越えると
食感的に滑らかさに欠ける面が観られる。また、冷水膨
潤度と加熱膨潤度の比が上記の範囲をはずれると、食感
的に異なってくるし、冷水膨潤度が4より小さいと成形
性に劣り、15より大なる場合にも食感が異なるものと
なる。従って本発明に用いられる加工澱粉はこれらの条
件を全て満たす加工澱粉でなければならない。
【0010】斯かる加工澱粉は例えば、特願平3−19
0656に従って製造することが出来る。具体的には市
販の澱粉、その中でも好ましくは馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉
及びサゴ澱粉より選ばれる1種又は2種以上の澱粉、更
に好ましくは馬鈴薯澱粉を原料として、これを架橋して
架橋澱粉とする。
【0011】架橋澱粉は常法に従って架橋剤のみを作用
させたものでもよいが、好ましくはエステル化又はエー
テル化と架橋反応を行った架橋エステル澱粉又は架橋エ
ーテル澱粉である。その架橋の程度は90℃まで加熱
し、50℃に冷却してB型粘度計で測定したとき約50
0cpsの粘度を示す濃度が約10−17重量%になる
ような程度である。またエステル化又はエーテル化はそ
の置換度(DS)が0.01−0.25になるように行
う。エーテル化またはエステル化自体は従来方法に従え
ば良く、この際使用されるエーテル化剤やエステル化剤
も従来から使用されて来たものが広い範囲で使用され
る。
【0012】原料澱粉として上記3種のものは、これら
以外の他の原料に比し、添加効果が大きく、従って添加
量を少なくすることが出来る。また、架橋澱粉を架橋エ
ステル澱粉、架橋エーテル澱粉にすることにより、魚肉
を代替する際に水の比率を多くできると共に、得られた
練り製品の経時変化も小さくなって好ましい。
【0013】かくして得た架橋澱粉を約10−40重量
%の水性スラリーとし、その20重量%の濃度でブラベ
ンダーアミログラフで測定した膨潤開始温度より、好ま
しくは約27℃以上高く、約130℃より低い温度に加
熱することによって、本発明の加工澱粉を製造すること
が出来る。更にこれを噴霧乾燥、ドラム乾燥等によって
乾燥し粉末状とすることもできる。尚この乾燥澱粉は通
常水分5〜8重量%程度含有しているが、この水分は魚
肉を代替えする水分からは除外する。
【0014】本発明に於いては、比較的ゼリー強度の高
い食感を有する練り製品を目的とする場合には、卵白、
大豆蛋白、小麦グルテンより選ばれる1種、又は2種以
上を加工澱粉に対し約15〜50重量%併用して、ゼリ
ー強度を調節できる。ゼリー強度の調節は上記の加工澱
粉と水の割合を調節することによっても可能であるが、
これら蛋白質の1種以上の併用或いは蛋白質の添加と上
記加工澱粉と水の量の調節手段を組合わすことによっ
て、単にゼリー強度のみならず、より広範囲の望まれる
食感に対応することが出来る。
【0015】尚、本発明の加工澱粉に関して述べる粒
度、冷水膨潤度、加熱膨潤度及び加熱溶解度は次の方法
に従って測定される。
【0016】<粒度> 試料を5重量%濃度の水分散液とし、これを25℃に3
0分間放置した後、JIS60メッシュ試験篩で篩別
し、その残分の乾燥重量を試料の絶乾物重量に対する%
で表す。
【0017】<冷水膨潤度>乾燥物換算で試料約1gを
25℃の水100mlに分散した状態にし、30分間2
5℃の恒温槽の中でゆるやかに撹拌した後、遠心分離
(3000rpm、10分間)し、ゲル層と上澄層に別
ける。次いでゲル層の重量を測定し、これをAとする。
次に重量測定したゲル層を乾固(105℃、恒温)して
重量を測定し、これをBとしA/Bで膨潤度を表す。
【0018】<加熱膨潤度、加熱溶解度>乾燥物換算で
試料1.0gを水100mlに分散した状態にし、90
℃で30分間加熱後、直ちに遠心分離(3000r.
p.m10分間)して、ゲル層と上澄層に分ける。次い
でゲル層の重量を測定し、これをCとする。次に重量測
定したゲル層を乾固(105℃、恒温)して重量を測定
し、これをDとし、C/Dで加熱膨潤度を表す。一方、
この時の上澄液の容量及び上澄液に含まれる全糖量をフ
ェノール硫酸法で測定し加熱溶解度を算出する。
【0019】魚肉練り製品には多数の種類があるが、基
本的には原料魚より採肉、水晒し、脱水、砕肉、擂潰、
調味、成形、加熱、冷却、製品の工程、また冷凍すり身
を用いる場合は、擂潰以下の工程に従って製造される。
【0020】本発明は原料魚より採肉して製造する場
合、又冷凍すり身を用いて製造する場合いずれの場合に
も従来の製造方法が適用でき、本発明の加工澱粉の添加
は通常擂潰工程で行う。添加方法は粉末状、或いはペー
スト状いずれの形状でも良く、粉末状の場合は水に分散
して加えることもできる。また、魚肉練り製品には従来
から種々の副材料が用いられている。例えば食塩、澱粉
類、調味料、甘味料、保存料、着色料、フレーバー、重
合リン酸塩等である。本発明は基本的には、水産練り製
品の製造に際し、魚肉を部分的に加工澱粉と水とで代替
するものであり、その他の製造方法は従来法で行うこと
ができる。従って、これら副材料も従来法と同様に本発
明に於いても使用されるし、また、澱粉類も従来用いら
れる馬鈴薯澱粉、小麦澱粉等の天然澱粉或いはエステル
化澱粉等の各種変性澱粉を従来と同様に使用できる。但
し、本発明に於いては好みに応じて従来方法に於ける処
方及び製造工程を変更することを否定するものではな
い。
【0021】本発明は魚肉の約5〜25重量%を加工澱
粉と水とで代替えすることを要旨とするが、その際、加
工澱粉と水の割合は代替する魚肉部分に相当する従来加
えられていた水の量を含め、加工澱粉1重量部に対し、
水3〜7重量部になるようにする。尚、加工澱粉がペー
スト状の場合はその濃度により上記の割合になるように
加水量を調節する。
【0022】この加工澱粉と水の割合は、目的物の食感
や種類によって適宜に選択され、たとえばソフトな食感
が求められる場合には水の比率を多くし、ハードな食感
が求められる場合には水の比率を小さくすると良い。
【0023】加工澱粉と水で代替するすり身の量は5〜
25重量%である。5重量%より少ない量でも特に問題
はないが経済的効果に乏しい。又、25重量%を越える
量になるとすり身の減少に伴って食味、食感的に魚肉練
り製品として好ましくなくなってくる。魚肉の代替量は
上記範囲内で練り製品の種類や、食感等によって適宜に
選択される。
【0024】
【実施例】以下に参考例(加工澱粉の製造例)、実験
例、実施例を示し、本発明を更に詳しく説明する。但
し、部とあるは重量部を示す。
【0025】
【参考例1】水120部に硫酸ナトリウム20部を溶解
し、市販の馬鈴薯澱粉100部を加えてスラリーとし、
撹拌下4%の苛性ソーダ水溶液30部、プロピレンオキ
サイド4部に、エピクロルヒドリン0.1部(試料No.
1)、0.14部(試料No.2)、0.2部(試料No.
3)、0.4部(試料No.4)、0.8部(試料No.5)を
夫々加え、41℃で21時間反応せしめた後、硫酸で中
和、水洗した。これらの約500cpsを示す濃度は夫
々約8.5%、10%、12%、15%、16.5%であ
り、膨潤開始温度は約53℃であった。次いで夫々25
%の水性スラリーとし、表面温度150℃のダブルドラ
ムドライヤーで加熱処理し、乾燥した。この時の加熱処
理温度は102℃であった。次いでこの乾燥物を粉砕し
て試料No.1〜5の架橋エーテル化した加工澱粉を得
た。その物性を表1に示す。尚これらのエーテル化度
(DS)は、0.08〜0.085の範囲にあった。また
膨潤度比は冷水膨潤度/加熱膨潤度である。
【0026】
【表1】
【0027】
【参考例2】水120部に甘藷澱粉100部を加えてス
ラリーとし、撹拌下3%の苛性ソーダ水溶液を加えてp
H11.3〜11.5に保持しながら、トリメタリン酸ソ
ーダ0.25部を加え、39℃で5時間反応した後、硫
酸で中和し、水洗した。これの膨潤開始温度を測定する
と、約68℃であった。次いで濃度12%のスラリーと
し、オンレーターを用いて97℃に加熱後、入口温度1
75℃、出口温度85℃で噴霧乾燥して試料No.6の加
工澱粉を得た。その物性を表2に示す。
【0028】
【参考例3】水120部にサゴ澱粉100部を加えてス
ラリーとし、撹拌下3%の苛性ソーダ水溶液を加えてp
H11.3〜11.5に保持しながら、トリメタリン酸ソ
ーダ0.5部を加え、39℃で5時間反応した後、硫酸
でpH9.5とし、25℃に冷却する。次いで3%苛性
ソーダ水溶液を加えてpH9.0〜9.5に維持しながら
無水酢酸6部を加えてアセチル化し、硫酸で中和、水洗
した後、参考例2と同様の処理で噴霧乾燥して試料No.
7の加工澱粉を得た。この加工澱粉のアセチル化度(D
S)は0.068である。その物性を表2に示す。なお
加熱処理前の膨潤開始温度は約64℃であった。
【0029】
【参考例4】参考例3におけるサゴ澱粉をタピオカ澱粉
に置き換え、その他は参考例3と同様に処理して、試料
No.8の加工澱粉を得た。その物性を表2に記載した。
加熱処理前の膨潤開始温度は約59℃であった。
【0030】
【参考例5】参考例1においてロピレンオキサイドを
10部、エピクロルヒドンをトリメタリン酸ソーダ1
部に替えて同様に反応せしめた。次いで中和、水洗した
後20%スラリーとし、約55℃に加熱して沈殿を生じ
ない程度に膨潤させ、これをレトルト食品用チューブに
充填し、オートクレーブで120℃、20分加熱処理後
常温に冷却して、ペースト状の加工澱粉(試料No.
9)を得た。その物性を表2に示す。尚、加熱処理前の
膨潤開始温度は、約49℃であった。
【0031】
【表2】
【0032】
【実験例1】下記[表3]の処方により冷凍すり身を
ードカッターを用いて5分間荒ずりし、食塩を添加して
塩ずりを10分間行い、馬鈴薯澱粉(対照区)、及び馬
鈴薯澱粉と加工澱粉(実験区)及び氷水を加えて本ずり
を10分間行った。得られたすり身ペーストを一定形状
に成型し、160℃で4分間油で揚げて模擬揚げ蒲鉾を
得た。これを冷蔵庫に24時間、120時間保存後評価
した。その結果を表4に示す。但し表4に於いて24時
間後は、Ex.1を除き略同等であり、Ex.3、4は
経時変化が少なく良好であった。
【0033】尚、評価に用いた食感テストは次の方法に
従った。
【0034】
【食感テスト】食感を硬さ、弾力(あし)、口腔内の感
触に区分し、10名のパネラーによる7段階評価とし、
夫々の平均点を合計して総合評価点として表5に表す。
この場合対象区を基準として、いずれの項目も評点0と
し、この基準に対する相対評価とする。
【0035】
【表5】
【0036】
【実験例2】実験例1に従って、試料No.6〜9の加工
澱粉を用いて下記[表6]に示す処方で10%すり身を
代替して模擬揚げ蒲鉾を得た。そのさい、擂潰後のすり
身の状態が対象区と同等になるように加工澱粉の添加量
を変えて行った。また、試料No.9の添加量は、固形分
量に換算して行い、添加する水もバランスさせた。得ら
れた模擬揚げ蒲鉾の評価を表7に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】 尚、表7に於いて擂潰後のすり身ペーストを成型上同じ
状態にするのにEx.9に比べEx.6〜8、特にEx.
8は多くを要す。品質的には経時変化に於いてEx.
9、次いでEx.7が良好であった。
【0039】
【実施例1】冷凍すり身(SA級)を5分間荒ずりし
食塩を添加して15分間塩ずりする。次いで参考例1で
得た試料No.4の加工澱粉、氷水、他の副材料を添加
して15分間本ずりを行った後、板に盛り、45℃で6
0分間坐りをとり、次いで90℃で45分間蒸煮を行っ
て板蒲鉾を得た。但し、各添加材料の割合は下記[表
8]の通りである。
【0040】得られた板蒲鉾は、成型性、食感ともに対
象区と変わらず、5日後の食感は対象区より変化が少な
く良好であった。
【0041】
【表8】
【0042】
【実施例2】実施例1の操作に基づいて擂潰を行って得
たすり身ペースト(肉糊)を成型後、160℃で4分間
油で揚げて、揚げ蒲鉾を得た。但し、各添加材料の割合
は下記[表9]の通りである。尚、用いた加工澱粉は、
試料No.9の20%濃度のペースト状なので添加量は、
固形物で表し、含まれる水は氷水でバランスした。
【0043】得られた揚げ蒲鉾は、成型性、食感ともに
対象区と変わらず、5日後の食感は対象区より変化が少
なく、新鮮さを維持していた。
【0044】
【表9】
【0045】
【実施例3】実施例1の操作に基づいて擂潰を行って得
たすり身ペースト(肉糊)を成型後、坐り工程を経て、
ガスバーナーを用い焼き色をつけ、且つ、品温が75℃
以上になるように約4分間で仕上げて、焼き竹輪を得
た。但し、各添加材料の割合は、下記[表10]の通り
である。
【0046】得られた焼き竹輪は、成型性、食感ともに
対象区と変わらず、5日後の食感は対象区より変化が少
なく良好であった。
【0047】
【表10】
【0048】実施例1の操作に基づいて擂潰を行って得
たすり身ペースト(肉糊)をステンレスベルト上で薄い
帯状に成型し、上下から蒸煮加熱後、繊維状に切断、棒
状に収束、着色、包装して90℃、10分加熱後冷却
し、カニ風味かまぼこを得た。但し、各添加材料の割合
は、下記[表11]の通りである。
【0049】得られたカニ風味蒲鉾は、成型性、食感と
もに対象区と変わらず、5日後の食感は対象区より変化
が少なく良好であった。
【0050】
【表11】
【表3】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−96340(JP,A) 特開 昭64−74969(JP,A) 特開 昭59−31672(JP,A) 特開 昭59−34872(JP,A) 特開 昭52−148657(JP,A) 特開 昭54−2351(JP,A) 特開 昭53−79058(JP,A) 特開 昭59−21335(JP,A) 特開 昭62−11076(JP,A) 特公 昭46−24063(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/325 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水産練り製品の製造に際し、加熱溶解度が
    8重量%以下であって、60メッシュの篩を通過しない
    区分が5重量%以下の粒子状を有し、冷水膨潤度(S
    c)と加熱膨潤度(Sh)の比が1.2≧Sc/Sh≧
    0.8の関係にあり、且つ、冷水膨潤度が4−15であ
    る加工澱粉と水とによって、主原料である魚肉の5−2
    5重量%を置き換えることを特徴とする水産練り製品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】加工澱粉の加熱溶解度が6重量%以下で、
    冷水膨潤度が6−12である請求項1に記載の水産練り
    製品の製造方法。
  3. 【請求項3】加工澱粉の澱粉の種類が馬鈴薯澱粉、甘藷
    澱粉、及びサゴ澱粉より選ばれる1種又は2種以上であ
    る請求項1又は2に記載の水産練り製品の製造方法。
  4. 【請求項4】加工澱粉の澱粉の種類が馬鈴薯澱粉である
    請求項1又は2に記載の水産練り製品の製造方法。
  5. 【請求項5】卵白、大豆蛋白及び小麦グルテンより選ば
    れる1種又は2種以上を加工澱粉に対し固形分に換算し
    て15−50重量%添加する請求項1又は2に記載の水
    産練り製品の製造方法。
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