JPH0564231U - 小型バックホウ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一回の開閉作業でエンジンボンネット、操縦
塔及びステップを開閉操作することができる小型バック
ホウを提供する。 【構成】 旋回台４の後部に搭載した原動部５をボンネ
ット８で覆うとともに、このボンネット８に操縦座席１
０を設け、この操縦座席１０の前方に操縦塔６を立設し
た小型バックホウであって、操縦塔６の外装ケースの一
部と、ステップ９の一部と、ボンネット８とを一体に構
成するとともに、ボンネット８を、その後端部の横軸心
周りで上下揺動自在に旋回台４に枢着してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、旋回台の後部に搭載した原動部をボンネットで覆うとともに、この ボンネットに操縦座席を設け、この操縦座席の前方に操縦塔を立設した小型バッ クホウに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種の小型バックホウにあっては、メンテナンス等のため原動部 を開放するには、機体に開閉自在に取り付けたボンネットを開放姿勢にすること で行っている。 一方、操縦塔内の制御バルブや旋回台のステップ下方に配設したロータリジョ イント等のメンテナンスを行う際には、夫々、操縦塔の後側壁カバーやステップ を取り外して、操縦塔内やステップ下方を開放するようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のように従来は、エンジンボンネット、操縦塔及びステッ プを各別に開放するものであったため、各々のメンテナンスを一時に行う場合に 、一々、エンジンボンネット、操縦塔、ステップを夫々開放しなければならず手 間がかかるものであった。 本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、一回の開閉作業でエンジ ンボンネット、操縦塔及びステップを開閉操作することができる小型バックホウ の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる小型バックホウは、上記目的を達成するために、冒記構造のも のにおいて、前記操縦塔の外装ケースの一部と、ステップの一部と、前記ボンネ ットとを一体に構成するとともに、前記ボンネットを、その後端部の横軸心周り で上下揺動自在に前記旋回台に枢着してあることを特徴構成とする。 かかる特徴構成による作用・効果は次の通りである。

【０００５】

【作用】

即ち、操縦塔の外装ケースの一部と、ステップの一部と、ボンネットとを一体 に構成してあるから、上下揺動自在に枢着されたボンネットを開放操作すること で操縦塔内部も開放されるし、ステップ下方も一度に開放される。

【０００６】

【考案の効果】

従って、原動部、操縦塔内部及びステップ下方部のメンテナンス等を一時に行 う場合でも、それら全てが一度の操作で開放できるから簡易な作業となるととも に、操縦塔からボンネットにわたる大きな範囲を開放できるから、メンテナンス 等の作業も邪魔になるものが少なくなって、楽に作業できるに至った。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１に、小型バックホウを示している。この小型バックホウは、排土板１を上 下揺動可能に支持するとともに、左右一対のクローラ走行装置２，２を備えた走 行機体３に、旋回台４を縦軸心周りで回動可能に支持して、かつ、この旋回台４ 後部に原動部としてのエンジン５を搭載し、旋回台４前部に操作レバー及び制御 バルブ等を組み付けた操縦塔６を立設して、旋回台４の前端部にバックホウ作業 装置７を左右スィング自在に装備して構成している。

【０００８】 そして、ボンネット８を、エンジン５を覆う状態で、その後端部の横軸心Ｐ周 りで上下回動自在に枢着しているとともに、このボンネット８の前端下部に、旋 回台４の上面部を成すステップ９のうち、操縦塔６より後方がわの部分９ａを連 設しており、かつ、ステップ９の前記部分９ａに、操縦塔６の外装ケースの背面 がわカバー部分６ａを連設している。従って、ボンネット８とステップ９の前記 部分９ａと背面がわカバー部分６ａとは、一体に構成されているともに、ボンネ ット８の閉止状態で背面がわカバー部分６ａを操縦塔６の外装ケースにボルト固 定することでボンネット８の固定もなされる。また、ボンネット８の上部には操 縦座席１０が一体に取り付けられている。

【０００９】 上記構成により、背面カバー部分６ａ等のボルト締結を解除しておいて、ボン ネット８を開放操作すると、エンジン５や、ステップ９下方のロータリジョイン ト、操縦塔６内部に配設した制御バルブ等が外部に露出した状態になるので、そ れらに対してメンテナンス等を行うことができる。

【００１０】 尚、ボンネット８と、ステップ９の一部と、操縦塔６の背面がわカバー６ａと を一体に構成したものを、旋回台４に対して枢着しているものに限らず、着脱自 在に設けても良い。

【００１１】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】小型バックホウを示す全体側面図

【符号の説明】

４ 旋回台 ５ 原動部 ６ 操縦塔 ８ ボンネット ９ ステップ １０ 操縦座席

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 旋回台（４）の後部に搭載した原動部
   （５）をボンネット（８）で覆うとともに、このボンネ
   ット（８）に操縦座席（１０）を設け、この操縦座席
   （１０）の前方に操縦塔（６）を立設した小型バックホ
   ウであって、前記操縦塔（６）の外装ケースの一部と、
   ステップ（９）の一部と、前記ボンネット（８）とを一
   体に構成するとともに、前記ボンネット（８）を、その
   後端部の横軸心周りで上下揺動自在に前記旋回台（４）
   に枢着してある小型バックホウ。