JP2552519Y2 - 操作レバーの防水機構 - Google Patents

操作レバーの防水機構

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JP2552519Y2 JP1991089832U JP8983291U JP2552519Y2 JP 2552519 Y2 JP2552519 Y2 JP 2552519Y2 JP 1991089832 U JP1991089832 U JP 1991089832U JP 8983291 U JP8983291 U JP 8983291U JP 2552519 Y2 JP2552519 Y2 JP 2552519Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、作業車に設ける操作レ
バーの防水機構を構成するブーツの防水機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建設機械や土木機械や農業機
械等において、操作レバーの基部よりの雨水の浸入を阻
止し、また操作レバーの前後左右への回動を可能とする
為に、ブーツが介装されているのである。従来は、図4
から図6に示す如く構成されていたのである。図4は、
操作コラム25とは別のブーツ取付カバー49を設けた
従来技術の側面断面図、図5は同じく別のブーツ取付カ
バー46を設けた従来技術の側面断面図、図6はブーツ
40を直接にリモコンバルブフランジ47の上に載置し
ボルト43により固定した従来技術の側面断面図であ
る。
【0003】図4の従来技術においては、操作コラム2
5の上面にリモコンバルブ44のフランジ47を載置
し、ボルト43により固定し、更に該操作コラム25の
側面にブーツ取付カバー49を溶接固定し、該ブーツ取
付カバー49に、ブーツ固定プレート48を、鉤形に構
成して嵌入固定するという構成としていたのである。そ
して、リモコンバルブ44より操作レバー41が上方へ
伸びており、該操作レバー41にブーツ40が被覆され
ている。しかし、該従来技術の構成では、ブーツ40を
取り付ける為に、ブーツ固定プレート48やブーツ取付
カバー49が別に必要となるので、部品が多くなり、メ
ンテナンス性が悪いという不具合いがあったのである。
【0004】図5の従来技術においては、操作コラム2
5の上にブーツ取付カバー46を載置し、該ブーツ取付
カバー46の固定は、リモコンバルブフランジ47を固
定するボルト43により兼用している。そして該ブーツ
取付カバー46に、ブーツ40を内嵌し支持している。
しかし、該従来技術の構成では、ブーツ40とブーツ取
付カバー46の嵌挿部分のシール性が悪く、リモコンバ
ルブ44や操作レバー41の下部等に、水洩れによる錆
が発生し易いという不具合いがあったのである。
【0005】図6の従来技術においては、操作コラム2
5の上面にリモコンバルブ44のリモコンバルブフラン
ジ47を載置し、該リモコンバルブフランジ47を固定
するボルト43により、ブーツ40の裾の部分を共締め
していたのである。しかし、該従来技術の構成では、ボ
ルト43が露出するので見栄えが悪いのである。また、
リモコンバルブフランジ47の部分がブーツ40から露
出するので、該操作レバー41がキャビン等の内部で、
風雨に曝されないようにされている場合は良いが、キャ
ノピーのみで雨を防いでいる場合には、該リモコンバル
ブフランジ47に雨が掛かり錆びるという不具合いがあ
ったのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記従来技術
の不具合を解消するものである。即ち、操作切換機構を
構成するリモコンバルブ44の、操作切換機構フランジ
であるリモコンバルブフランジ47の部分を、ブーツ4
0により被覆し、かつブーツ40を固定するボルト43
は、ブーツ40の内側に配置させるのである。またボル
ト43がブーツ40の内部でありながら、組立を容易に
すべく構成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
する為に、次の如く構成したのである。操作コラム25
の上部にリモコンバルブ44を配置し、該リモコンバル
ブ44より操作レバー41を上方へ突出し、該操作レバ
ー41の基部とリモコンバルブ44の上部をブーツ40
により被覆する構成において、操作コラム25の上面に
リモコンバルブフランジ47を載置し、該リモコンバル
ブフランジ47の上にブーツ外嵌プレート42をボルト
43により固定し、該ブーツ外嵌プレート42の外周縁
部に、ブーツ40の内側嵌挿溝40aを外嵌し、ブーツ
40をブーツ外嵌プレート42と固定し、該ブーツ40
の内側嵌挿溝40aよりも下方に延設した裾部40bの
下端を、操作コラム25のフランジ載置面25aの上面
に接当させたものである。
【0008】
【作用】次に本考案の作用を説明する。即ち、操作コラ
ム25の上面にリモコンバルブ44のリモコンバルブフ
ランジ47の部分を載置する。そして該リモコンバルブ
フランジ47の上に、ブーツ外嵌プレート42をボルト
43により固定し、該ボルト43により、リモコンバル
ブフランジ47と操作コラム25の固定も行うのであ
る。次に該ブーツ外嵌プレート42の外周が、リモコン
バルブフランジ47から外部に突出した部分に、ブーツ
40の内側の嵌挿溝40aを外嵌し、リモコンバルブ4
4とボルト43の両方を、ブーツ40により被覆するの
である。また、操作コラム25のフランジ載置面25a
にブーツ40の裾部40bを接当すべく構成しているの
である。
【0009】
【実施例】次に実施例を説明する。図1はバックホーの
全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は本考案の
操作レバーの防水機構の構成を示す側面断面図である。
本実施例においては、操作切換機構はリモコンバルブ4
4が構成し、操作切換機構フランジは、該リモコンバル
ブ44に設けたリモコンバルブフランジ47が構成して
いる。しかし、操作切換機構はリモコンバルブ44以外
の操作切換装置であっても良いものである。
【0010】図1と図2において、本考案の操作レバー
の防水機構を付設したバックホーの全体的を構成を説明
する。該実施例はバックホーについて図示しているが、
その他の作業車であっても良いものである。該バックホ
ーはクローラー式走行装置22により走行する走行車体
を具備しており、該クローラー式走行装置22の間に、
排土板24が排土板シリンダ28により上下に回動可能
に支持されている。またクローラー式走行装置22の中
央部に旋回台軸受30が配置されており、該旋回台軸受
30の中心に旋回モータが配置されており、該旋回モー
タの中心位置が旋回中心Oに構成されている。
【0011】旋回台軸受30の上部に旋回台フレーム2
が固設されている。該旋回台フレーム2は、半円状に構
成されており、前部に作業機支点部Cが配置されて、作
業機Aの下端が作業機枢支軸29により枢支されてい
る。作業機Aは、メインブーム3とバケットアーム21
とバケット4により、主要部が構成されており、メイン
ブーム3はブームシリンダ18により上下回動可能とし
ており、バケットアーム21はアームシリンダ19によ
り上下回動可能とされている。バケット4はバケットア
ーム21の先端に枢支されており、バケットシリンダ2
0により掬い取り回動される。またメインブーム3は側
溝掘りを可能とする為に、スイングシリンダ16により
左右にスイング可能とされている。該スイングシリンダ
16は、座席9と逆の側で、燃料タンク31の下方の位
置に配置されている。
【0012】旋回台フレーム2の上には、座席9とキャ
ノピルーフ23が左側に、右側には作業機Aや燃料タン
ク31が配置されており、全体をボンネット10により
被覆している。該ボンネット10は半月状に構成されて
おり、弦の部分が斜めになって、クローラー式走行装置
22の右側の先端から、座席9の後方まで、平面図で斜
めになるように構成されている。また、キャノピルーフ
23のキャノピ支持柱26・27は前後に開脚状に構成
されており、左側の乗降口から、右側のウォークスルー
乗降口Dまでの、オペレーターの移動に干渉しないよう
に、キャノピ支持柱26・27を配置構成しているので
ある。
【0013】座席9の前部には操作コラム25が配置さ
れており、作業機Aの操作と、クローラー式走行装置2
2の操作を行う操作レバー41が配置されている。本考
案は該操作レバー41と操作コラム25の部分を被覆す
るブーツ40の支持機構に関する技術である。また図2
に示す如く、作業機Aは上部体構造Bの上部体前端B1
よりも前に配置されているので、メインブーム3自体を
スイングしても、ボンネット10に干渉する恐れが無い
ので、スイングシリンダ16によりブームスイング機構
を構成することが出来るのである。該メインブーム3を
最大にスイングした位置に、燃料タンク31が配置され
ており、それまでの余裕空間をウォークスルー乗降口D
に構成しているのである。故に、該ウォークスルー乗降
口Dは側溝掘りをする場合には、回動したメインブーム
3により閉鎖されるのである。即ちウォークスルー乗降
口Dとメインブーム3のスイングスペースが兼用されて
いるのである。Nは機体の前後中心線、17は操作コラ
ム25から突出した前部手摺りである。
【0014】また、ボンネット10は半月状に構成され
ており、弦の部分が斜めに構成されている。そして該斜
めの弦に沿って燃料タンク31が配置されている。また
座席9の側方には旋回台軸受30が配置されており、該
旋回台軸受30の内部には旋回モータ6と旋回中心Oが
構成されている。図2に示す如く、機体の旋回中心Oを
通過する前後中心線Nに対して、後方部分を完全に円弧
状として、該円弧が旋回中心Oを中心とする旋回円弧を
構成しているのである。また該円弧は左右のクローラー
式走行装置22の間に入るように構成している。
【0015】次に、図3において、本考案の操作レバー
の防水機構の具体的な構成を説明する。即ち、操作コラ
ム25の上面にリモコンバルブ44のリモコンバルブフ
ランジ47の部分を載置する。そして該リモコンバルブ
フランジ47の上に、ブーツ外嵌プレート42をボルト
43により固定し、該ボルト43により、リモコンバル
ブフランジ47と操作コラム25の固定も行うのであ
る。次に該ブーツ外嵌プレート42の外周がリモコンバ
ルブフランジ47から外部に突出した部分に、ブーツ4
0の内側の嵌挿溝40aを外嵌し、リモコンバルブ44
とボルト43の両方を、ブーツ40により被覆するので
ある。また操作コラム25のフランジ載置面25aにブ
ーツ40の裾部40bを接当すべく構成しているのであ
る。
【0016】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。第1に、従来の如く、ブ
ーツ40を嵌挿して、該ブーツ40を嵌挿した状態で操
作コラム25のフランジ載置面25aの部分に固定する
為のブーツ取付カバーに該当するものが必要なくなり、
リモコンバルブフランジ47を、フランジ載置面25a
に固定する際のワッシャの役目をするブーツ外嵌プレー
ト42により、ブーツ40を固定することが可能となっ
たのである。第2に、該ブーツ外嵌プレート42は簡単
な形状でありながら、ブーツ40の嵌挿溝40aの部分
が外嵌することが出来るので、組立も簡単となり、部品
点数も減少させることが出来たのである。
【0017】第3に、ブーツ40の下面がフランジ載置
面25aの上面に接当することにより、該ブーツ40の
裾部40bと操作コラム25との間の水密性を向上する
ことが出来るので、リモコンバルブフランジ47やリモ
コンバルブ44の部分に雨水が浸入することがなくな
り、該リモコンバルブフランジ47の錆やボルト43の
錆による、見栄えの低下を防ぐことが出来るのである。
第4に、嵌挿溝40aとブーツ外嵌プレート42による
水密性と、裾部40bとフランジ載置面25aとの密閉
性により、操作レバー41の基部は完全に雨水を回避す
ることが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの全体側面図。
【図2】同じく全体平面図。
【図3】本考案の操作レバーの防水機構の機構を示す側
面断面図。
【図4】操作コラム25とは別のブーツ取付カバー49
を設けた従来技術の側面断面図。
【図5】同じく別のブーツ取付カバー46を設けた従来
技術の側面断面図。
【図6】ブーツ40を直接にリモコンバルブフランジ4
7の上に載置しボルト43により固定した従来技術の側
面断面図。
【符号の説明】
25 操作コラム 25a フランジ載置面 40 ブーツ 40a 嵌挿溝 40b 裾部 41 操作レバー 42 ブーツ外嵌プレート 43 ボルト 44 リモコンバルブ 47 リモコンバルブフランジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作コラム25の上部にリモコンバルブ
    44を配置し、該リモコンバルブ44より操作レバー4
    1を上方へ突出し、該操作レバー41の基部とリモコン
    バルブ44の上部をブーツ40により被覆する構成にお
    いて、操作コラム25の上面にリモコンバルブフランジ
    47を載置し、該リモコンバルブフランジ47の上にブ
    ーツ外嵌プレート42をボルト43により固定し、該ブ
    ーツ外嵌プレート42の外周縁部に、ブーツ40の内側
    嵌挿溝40aを外嵌し、ブーツ40をブーツ外嵌プレー
    ト42と固定し、該ブーツ40の内側嵌挿溝40aより
    も下方に延設した裾部40bの下端を、操作コラム25
    のフランジ載置面25aの上面に接当させたことを特徴
    とする操作レバーの防水機構。
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