JPH0564226B2 - - Google Patents
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- JPH0564226B2 JPH0564226B2 JP8772686A JP8772686A JPH0564226B2 JP H0564226 B2 JPH0564226 B2 JP H0564226B2 JP 8772686 A JP8772686 A JP 8772686A JP 8772686 A JP8772686 A JP 8772686A JP H0564226 B2 JPH0564226 B2 JP H0564226B2
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Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はプリント基板用として使用され、等に
その軟化温度を低くせしめた無酸素銅圧延銅箔に
関するものである。 [従来の技術と問題点] 今日一般に市販されているプリント基板用圧延
銅箔は、タフピツチ銅よりなる銅箔であることは
周知の通りである。このタフピツチ銅は、酸素を
200〜500ppm程度含有し、組織内にCu2Oの形で
析出している。このため、タフピツチ銅箔は、酸
素含有量の少ない無酸化銅箔に比べ、可撓性や電
気的特性に劣るきらいがある。 しかし、酸素を含有するとことから組織内の不
純物を酸化析出せしめる効果を有し、前記無酸素
銅に比較して軟化温度が低いという特長がある。
すなわち、120℃×24時間の熱処理で軟化せしめ
ることができ、プリント基板製造工程中に銅箔と
基板を接着する接着剤のキユア温度で軟化せしめ
ることが可能であり、プリント基板の可撓性の向
上を図ることができる。 以上のようなわけであるが、しかも無酸素銅を
上記タフピツチ銅同様に軟化温度を低下させるこ
とができれば、より優れた可撓性を持ち、電気的
特性においてもより優れたプリント基板用圧延銅
箔を入手することが可能となる。 [発明の目的] 本発明は上記のような実情に鑑みてなされたも
のであり、無酸素銅に特定の元素を微量添加する
ことにり、無酸素銅を用いてタフピツチ銅に匹敵
する軟化特製を有するプリント基板用圧延銅箔を
提供しようとするものである。 [発明の概要] すなわち、本発明の要旨とするところは、酸素
含有量において10ppm以下の無酸素銅にカルシウ
ムを10〜300ppm添加したことにあり、それによ
つて無酸素銅圧延銅箔の軟化温度を効果的に低下
せしめたものである。 [実施例] 本発明においてカルシウムを10〜300ppm(重量
比による)に限定したが、これは各種の実験の結
果、10ppm未満では添加による軟化温度の低下が
不十分であるからであり、また300ppm以下とし
たのし、300ppm以上になると、軟化温度が添加
しない純銅とあまり差がないか、むしろそれより
も高くなつてしまうからである。 また、酸素の含有量を10ppm以下に限定した
が、これも各種実験の結果、10ppmを越えると、
前記元素の添加による軟化温度の低下効果が減少
してしまうからである。 しかして、本発明に係る無酸素銅合金の最終圧
延加工度は、50%以上であることが望ましい。何
故なら、加工度は材料の軟化特性に影響を与える
因子であつて、本発明に係る合金も、加工度が50
%より小では所望の軟化特性を得ることが困難だ
からである。 実施例 無酸素銅に第1表に示すような量のカルシウム
を銅−10%カルシウム母合金を用いて添加し、真
空溶解による真空度を母材の酸素含有量が10ppm
以下となるように調整しつつ溶解し、これを金型
に鋳造して厚さ20mm、幅50mm、長さ100mmの鋳塊
とした。 この鋳塊を片側1mmづつ面削した後、850℃で
熱間圧延し厚さ8mmとした。その後、更にこの熱
間圧延材を片側1mmづつ面削し、冷間圧延と焼鈍
とを繰返しつつ圧延し、最終板厚において0.035
mmとなるように夫々第1表の最終加工度を有する
銅箔とした。 このようにして製造した銅箔の等時軟化試験を
行い、夫々の半軟化温度を調査した。第1表にそ
の結果を示した。
その軟化温度を低くせしめた無酸素銅圧延銅箔に
関するものである。 [従来の技術と問題点] 今日一般に市販されているプリント基板用圧延
銅箔は、タフピツチ銅よりなる銅箔であることは
周知の通りである。このタフピツチ銅は、酸素を
200〜500ppm程度含有し、組織内にCu2Oの形で
析出している。このため、タフピツチ銅箔は、酸
素含有量の少ない無酸化銅箔に比べ、可撓性や電
気的特性に劣るきらいがある。 しかし、酸素を含有するとことから組織内の不
純物を酸化析出せしめる効果を有し、前記無酸素
銅に比較して軟化温度が低いという特長がある。
すなわち、120℃×24時間の熱処理で軟化せしめ
ることができ、プリント基板製造工程中に銅箔と
基板を接着する接着剤のキユア温度で軟化せしめ
ることが可能であり、プリント基板の可撓性の向
上を図ることができる。 以上のようなわけであるが、しかも無酸素銅を
上記タフピツチ銅同様に軟化温度を低下させるこ
とができれば、より優れた可撓性を持ち、電気的
特性においてもより優れたプリント基板用圧延銅
箔を入手することが可能となる。 [発明の目的] 本発明は上記のような実情に鑑みてなされたも
のであり、無酸素銅に特定の元素を微量添加する
ことにり、無酸素銅を用いてタフピツチ銅に匹敵
する軟化特製を有するプリント基板用圧延銅箔を
提供しようとするものである。 [発明の概要] すなわち、本発明の要旨とするところは、酸素
含有量において10ppm以下の無酸素銅にカルシウ
ムを10〜300ppm添加したことにあり、それによ
つて無酸素銅圧延銅箔の軟化温度を効果的に低下
せしめたものである。 [実施例] 本発明においてカルシウムを10〜300ppm(重量
比による)に限定したが、これは各種の実験の結
果、10ppm未満では添加による軟化温度の低下が
不十分であるからであり、また300ppm以下とし
たのし、300ppm以上になると、軟化温度が添加
しない純銅とあまり差がないか、むしろそれより
も高くなつてしまうからである。 また、酸素の含有量を10ppm以下に限定した
が、これも各種実験の結果、10ppmを越えると、
前記元素の添加による軟化温度の低下効果が減少
してしまうからである。 しかして、本発明に係る無酸素銅合金の最終圧
延加工度は、50%以上であることが望ましい。何
故なら、加工度は材料の軟化特性に影響を与える
因子であつて、本発明に係る合金も、加工度が50
%より小では所望の軟化特性を得ることが困難だ
からである。 実施例 無酸素銅に第1表に示すような量のカルシウム
を銅−10%カルシウム母合金を用いて添加し、真
空溶解による真空度を母材の酸素含有量が10ppm
以下となるように調整しつつ溶解し、これを金型
に鋳造して厚さ20mm、幅50mm、長さ100mmの鋳塊
とした。 この鋳塊を片側1mmづつ面削した後、850℃で
熱間圧延し厚さ8mmとした。その後、更にこの熱
間圧延材を片側1mmづつ面削し、冷間圧延と焼鈍
とを繰返しつつ圧延し、最終板厚において0.035
mmとなるように夫々第1表の最終加工度を有する
銅箔とした。 このようにして製造した銅箔の等時軟化試験を
行い、夫々の半軟化温度を調査した。第1表にそ
の結果を示した。
【表】
以上の実験によつて明らかな通り、本発明に係
る合金は、元素の添加のない無酸素銅に比べ、半
軟化温度が0〜32℃低下し、タフピツチ銅に匹敵
するかそれよりも良好な結果を示すことが判る。 [発明の効果] 以上の通り、本発明に係る圧延銅箔をもつてす
れば、酸素含有量の少ない無酸素銅をプリント基
板に使用しても、そのプリント基板の製造工程で
の接着キユア温度においてこれを軟化せしめるこ
とができ、無酸素銅の有する優れた電気的特性を
プリント基板用圧延銅箔に応用することが可能と
なるものであつて、しかも、添加元素の量は微量
であるため、無酸素銅が有する本来の特性を劣化
させることもないのであり、特性の優れたプリン
ト基板を入手することを可能とした本発明の意義
は大きなものがある。
る合金は、元素の添加のない無酸素銅に比べ、半
軟化温度が0〜32℃低下し、タフピツチ銅に匹敵
するかそれよりも良好な結果を示すことが判る。 [発明の効果] 以上の通り、本発明に係る圧延銅箔をもつてす
れば、酸素含有量の少ない無酸素銅をプリント基
板に使用しても、そのプリント基板の製造工程で
の接着キユア温度においてこれを軟化せしめるこ
とができ、無酸素銅の有する優れた電気的特性を
プリント基板用圧延銅箔に応用することが可能と
なるものであつて、しかも、添加元素の量は微量
であるため、無酸素銅が有する本来の特性を劣化
させることもないのであり、特性の優れたプリン
ト基板を入手することを可能とした本発明の意義
は大きなものがある。
Claims (1)
- 1 10〜300ppmのカルシウムを含み、酸素の含
有量が10ppm以下であつて、残部が銅および不可
避なる不純物よりなるプリント基板用圧延銅箔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8772686A JPS62243727A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | プリント基板用圧延銅箔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8772686A JPS62243727A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | プリント基板用圧延銅箔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62243727A JPS62243727A (ja) | 1987-10-24 |
JPH0564226B2 true JPH0564226B2 (ja) | 1993-09-14 |
Family
ID=13922915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8772686A Granted JPS62243727A (ja) | 1986-04-16 | 1986-04-16 | プリント基板用圧延銅箔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62243727A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01283333A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-11-14 | Hiroshi Sasaki | 高導電性金属材料 |
JPH083664A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-09 | Mitsubishi Materials Corp | 真空装置用部材および真空装置 |
JP2008255417A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Hitachi Cable Ltd | 銅材の製造方法及び銅材 |
JP5008146B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2012-08-22 | 三菱マテリアル株式会社 | 密着性に優れた銅合金複合膜 |
WO2012133518A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | 新日鐵化学株式会社 | 銅箔、銅張積層板、可撓性回路基板、及び銅張積層板の製造方法 |
JP6126799B2 (ja) * | 2011-06-08 | 2017-05-10 | 新日鉄住金化学株式会社 | 銅箔、銅張積層板、可撓性回路基板、及び銅張積層板の製造方法 |
-
1986
- 1986-04-16 JP JP8772686A patent/JPS62243727A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62243727A (ja) | 1987-10-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |