JPH0563026U - 面実装用小型トランス構造 - Google Patents

面実装用小型トランス構造

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JPH0563026U
JPH0563026U JP319292U JP319292U JPH0563026U JP H0563026 U JPH0563026 U JP H0563026U JP 319292 U JP319292 U JP 319292U JP 319292 U JP319292 U JP 319292U JP H0563026 U JPH0563026 U JP H0563026U
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JP
Japan
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winding
wound
frame
coil bobbin
fitting
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Pending
Application number
JP319292U
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English (en)
Inventor
坂本守
常見昌義
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 面実装用小型トランス構造において、コイル
ボビンの巻線部の内巻線と外巻線との絶縁性を高めて耐
電圧不良をなくし、且つ外巻線の巻き乱れを防止するよ
うにした構造の面実装用小型トランスを提供する。 【構成】 内側に磁芯が嵌挿される嵌挿孔が形成される
とともに外側に巻線が捲回される巻線部を有する巻枠本
体と、該巻枠本体を狭装する嵌装枠と、前記巻枠本体並
びに嵌装枠を支持するとともに面実装基板面に対し平行
に突出する入出力端子11が設けられた基材と、を有す
るコイルボビンに内巻線を捲回し、さらに、該捲回され
た巻線部の全面を平坦に覆う絶縁材料よりなる中敷3
4,35を装着し、しかる後、該中敷34,35の平坦
な外面に外巻線を捲回するようにして両巻線の絶縁性を
高め、且つ外巻線の巻き乱れを防止する構造と成し、磁
芯と組合せることにより構成される面実装用小型トラン
ス構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、巻線が捲回されたコイルボビンに磁芯を嵌挿して成る面実装用小型 トランスの巻線部の構造に関し、さらに詳細には、巻線部の1次巻線と2次巻線 との間全面に絶縁材料よりなる平坦な中敷を装着することにより、巻線間の耐電 圧を向上させ、且つ巻線の巻き乱れを防止した面実装用小型トランスの構造に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トランス等は、巻線が一次巻線と二次巻線とに分巻されるとともに、 該巻線部に磁芯による磁路が形成されることにより、前記一次側と二次側とにお いて該巻数比に相応した電磁エネルギを媒介することにより、電圧を昇圧したり 、または電流の増減等の回路機能を発現するように構成されている。
【0003】 従来の一般的な面実装用小型トランス構造例を図4〜図7を用いて詳述する。
【0004】 図4において、従来の面実装用小型トランスに使用される小型コイルボビン1 は、合成樹脂等を金型等により成形加工することにより形成されている。即ち、 四角柱形状を有する巻枠本体2の外周部には、エナメル線等の巻線が捲回される 巻線部4が設けられており、また内部には、例えば図5に示されるような中央磁 脚22、側磁脚23、24を有するE型形状の磁芯の中央磁脚22が嵌挿される 嵌挿孔3が貫通形成されている。
【0005】 前記巻枠本体2の手前端並びに後方端には、それぞれ第1嵌装枠5及び第2嵌 装枠6が該巻枠本体2を挟装するように設けられており、然るに前記巻枠本体2 、第1嵌装枠5及び第2嵌装枠6より略糸巻形状を形成している。
【0006】 この際、前記嵌挿孔3は、例えばコイルボビン1が一体成型されることより、 第1嵌装枠5及び第2嵌装枠6にも開口形成される。
【0007】 更に、前記第1嵌装枠5及び第2嵌装枠6には、手前側に第1基台7が、また 後方側に第2基台8がそれぞれ延設されており、第1基台7の嵌挿孔方向の側面 9には、実装基板面に対し平行な方向、即ち嵌挿孔3に平行な位置で該側面から 直角に入出力端子11が突設されている。
【0008】 また、上記入出力端子11は、からげ処理部より先端部分をコイルボビン底面 の位置までS字状に折曲させて、実装時に基板と接触するように成形される。
【0009】 第2基台8の後方側面10においても同様にして入出力端子13が突設され、 からげ処理部より先端部分を折曲成形した構造となっている。
【0010】 次に、図6において、従来の面実装用小型トランス20は前記コイルボビン1 に巻線26を捲回して入出力端子11にからげた後、向かい合った2つのE型磁 芯21の各中央磁脚22を前記嵌装孔3に嵌装して接合させ側磁脚23、24と ともに磁路を形成している。
【0011】 この際、図7のトランス断面図に示されるように、一般に高電圧のかかる2次 巻線28は側磁脚23、24と接触しないようにコイルボビン1の巻線部4の内 側に捲回し(内巻線)、該捲回された2次巻線28の表面に絶縁テープ30を巻 く。しかる後、低電圧の1次巻線29(外巻線)を絶縁テープの表面に捲回する 構造となっている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に上記絶縁テープ30を2次巻線28の表面に巻く場合、 巻線部の隅部31、32、33に隙間なく巻くのは作業上困難であり、図7の断 面図に示されるように該隙間から1次巻線29と2次巻線28が接触する危険を 生じ、耐電圧不良を起こし易いという問題点があった。
【0013】 さらに、上記断面図から判るように、巻かれた絶縁テープ30の表面は波状の 起伏を有しているので、該表面に1次巻線29を平坦に捲回するのが難しく、巻 き乱れを生じ易い。この巻き乱れがある場合、外観不良となったり、特に面実装 用小型トランスにおいては全体が極力薄く作られているため実装基板面と巻線部 との間隙が狭く、部分的に巻線が重なって巻線部の厚みが増し、基板上の配線パ ターンに巻線が接触して耐電圧不良や入出力端子がランドから浮いてしまい実装 不良となる虞が生ずる。また、上記巻き乱れは巻線の巻き緩みとなって、側磁脚 23、24との接触を引き起こす原因ともなる。
【0014】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コイルボビンの巻線部に 捲回された内巻線(一般に2次巻線)と外巻線(一般に1次巻線)との間全面に 絶縁材料よりなる中敷を装着することにより、巻線間の耐電圧を向上させ、且つ 巻線の巻き乱れを防止するようにしたトランス構造を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内側に磁芯が嵌挿される嵌挿孔が形成されるとともに外側に巻線が 捲回される巻線部を有する巻枠本体と、該巻枠本体を狭装する嵌装枠と、前記巻 枠本体並びに嵌装枠を支持するとともに面実装基板面に対し平行に突出する入出 力端子が設けられた基材と、を有するコイルボビンに内巻線を捲回し、さらに、 該捲回された巻線部の全面を平坦に覆う絶縁材料よりなる中敷を装着し、しかる 後、該中敷の外面に外巻線を捲回し磁芯と組合せることにより構成されるトラン ス構造を提供することにより、上記目的を達成するものである。
【0016】
【作用】
本考案において、内巻線と外巻線との間に装着された絶縁材料よりなる中敷が 隙間なく上記巻線間を絶縁するので、両巻線間の接触の危険がなく、耐電圧不良 が生じない。
【0017】 また、上記中敷の表面は平坦になっており、該表面に外巻線を捲回する場合に 、巻き乱れを生ずる虞はなく、外観不良や実装不良、さらには巻き緩みによる不 良が低減される。
【0018】
【実施例】
本考案の実施例を、図面に基いて詳細に説明する。
【0019】 本実施例において使用されるコイルボビンの構造は図4のコイルボビン1と同 様であるので説明を省略する。
【0020】 なお、上記コイルボビン1は、フェノール樹脂等を材質としており、該合成樹 脂を金型等により成型加工することにより一体形成され、基台38、39の底面 には巻枠本体とリード端子間に巻線を導出する切り込み溝(例えば図4の14) が各入出力端子間に配設されている。
【0021】 図1はコイルボビン1に内巻線(2次巻線)を捲回し、切り込み溝14を通し て入出力端子11にからげ接続した状態の巻線部に、上方および下方より2つに 分割された中敷34、35を装着する状態を示す斜視図である。
【0022】 該中敷34、35は合成樹脂等の絶縁性の高い材料を金型成形することにより 作られ、コイルボビン1の巻線部全面を覆い、側面縁部分36の勘合部で相互に 接着固定されるようになっている。
【0023】 該中敷の外表面は平坦になっており、外巻線(1次巻線)を捲回する場合に容 易に巻き乱れを生ずることなく捲回することができる。
【0024】 図2は本考案に係わるトランスの断面図である。トランスの外観上は従来のト ランスの外観(図6)と巻き乱れ以外に異なる所はないが、断面図から明らかな ように中敷34、35の寸法は巻線部4に合わせて精密に作られるので、絶縁テ ープを使用する従来の場合(図7)のように隙間を生ずる余地はなく、内巻線と 外巻線との接触による耐電圧不良を生ずる虞はない。
【0025】 図7は本考案に係わる他の実施例を示すもので、巻線部両端を嵌挿する嵌装枠 に加え、巻線部の略中央部に入出力端子40を有する中間嵌装枠41を配した構 造の小型コイルボビン42を使用した面実装用小型トランスである。
【0026】 上記コイルボビンにおいては、内巻線の分巻が容易であり、入出力端子40を 中間タップとしても利用できるという利点がある一方、中間嵌装枠があるため絶 縁テープを捲回後の巻線部表面の形状は前記実施例の場合以上に起伏の激しい凹 凸形状となる場合が多く、本考案に係わる中敷の有効性が顕著である。この際、 中敷は前記実施例と同じく2つに分かれた中敷43、44を各々上方と下方から 装着して側面で接着するが、中間嵌装枠の基台45が突出しているので、当該部 分46は切削加工されている。
【0027】 なお、本実施例における巻線は内巻線を高電圧のかかる2次巻線、外巻線を低 電圧の1次巻線としたが、本考案はこれに限定されるものではなく、上記と逆の 関係であってもよい。
【0028】 また、中敷の表面は平坦であるが、例えば巻線が折曲される中敷の辺部分に巻 線の断面に合わせたへこみを配設して外巻線捲回の際のガイドとしても本考案に 係わる中敷に含まれることはいうまでもない。
【0029】 さらに、本実施例における磁芯は2つのE型磁芯を組み合わせて磁路を形成す るものであったが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えばE型磁芯と I型磁芯を組み合わせることにより磁路を形成するものであってもよい。
【0030】
【考案の効果】
本考案に係わる面実装用小型トランス構造は、上記のように構成されているた め、以下に記載するような効果を有する。
【0031】 (1)コイルボビン巻線部における内巻線と外巻線間の絶縁が完全となり、耐 電圧性が向上するという優れた効果を有する。
【0032】 (2)外巻線の巻き乱れが生じにくく、巻き乱れによる外観不良、実装不良、 巻き緩みが防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わる面実装用小型トランス構造の
中敷装着の実施例を示す斜視図。
【図2】 同実施例における面実装用小型トランスの断
面図。
【図3】 本考案に係わる他の実施例における中敷装着
を示す斜視図。
【図4】 小型コイルボビンの斜視図。
【図5】 E型形状の磁芯の斜視図。
【図6】 従来の面実装用小型トランスの斜視図。
【図7】 上記断面図。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 巻枠本体 3 嵌挿孔 4 巻線部 5 第1嵌装枠 6 第2嵌装枠 7 第1基台 8 第2基台 9 第1基台の嵌挿孔方向の側面 10 第2基台の嵌挿孔方向の側面 11 入出力端子 13 入出力端子 14 切り込み溝 20 トランス 21 E型磁芯 22 中央磁脚 23、24 側磁脚 25 I型磁芯 26 巻線 27 巻き乱れ 28 内巻線 29 外巻線 30 絶縁テープ 31、32、33 巻線部隅の絶縁テープの隙間 34、35 中敷 41 中間嵌装枠 42 コイルボビン 43、44 中敷 45 中間嵌装枠基台 46 切削加工部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に磁芯が嵌挿される嵌挿孔が形成さ
    れるとともに外側に巻線が捲回される巻線部を有する巻
    枠本体と、該巻枠本体を狭装する嵌装枠と、前記巻枠本
    体並びに嵌装枠を支持するとともに面実装基板面に対し
    平行に突出する入出力端子が設けられた基材と、を有す
    るコイルボビンに内巻線を捲回し、さらに、該捲回され
    た巻線部の全面を平坦に覆う絶縁材料よりなる中敷を装
    着し、しかる後、該中敷の外面に外巻線を捲回し磁芯と
    組合せることにより構成される面実装用小型トランス構
    造。
JP319292U 1992-01-31 1992-01-31 面実装用小型トランス構造 Pending JPH0563026U (ja)

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JPH0563026U true JPH0563026U (ja) 1993-08-20

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ID=43735872

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63164412A (ja) * 1986-12-26 1988-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランス

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63164412A (ja) * 1986-12-26 1988-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランス

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971118